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タイトル:公表特許公報(A)_安定化プロパルギルブロミドの製造
出願番号:2015529240
年次:2015
IPC分類:C07C 17/16,C07C 21/22,A01N 29/02,A01N 25/22,A01P 7/04


特許情報キャッシュ

オーレン、ヤコブ JP 2015529240 公表特許公報(A) 20151005 2015532573 20130916 安定化プロパルギルブロミドの製造 ブロミン コンパウンズ リミテッド 515078257 特許業務法人浅村特許事務所 110000855 オーレン、ヤコブ US 61/704,586 20120924 C07C 17/16 20060101AFI20150908BHJP C07C 21/22 20060101ALI20150908BHJP A01N 29/02 20060101ALI20150908BHJP A01N 25/22 20060101ALI20150908BHJP A01P 7/04 20060101ALI20150908BHJP JPC07C17/16C07C21/22A01N29/02A01N25/22A01P7/04 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ IL2013050784 20130916 WO2014045278 20140327 18 20150522 4H006 4H011 4H006AA02 4H006AA03 4H006AB02 4H006AC30 4H006AD11 4H006AD16 4H006BB12 4H006BE50 4H006EA03 4H006EB13 4H011AC01 4H011BA04 4H011BB02 4H011BC02 4H011DA13 4H011DD04 本発明は収率が良く安定な形態のプロパルギルブロミドを製造する工業プロセスに関する。 臭化メチルは、さまざまな種類の土壌性害虫を駆除するのに用いられる効果的な燻蒸剤である。臭化メチルはオゾン層破壊物質であり、そのうえ人間に対して相対的に有害であるため、その使用は次第に減少し、代わりの殺虫剤の需要が増加してきた。臭化メチルの見込みのある代替物質は3−ブロモプロピンであり、通常プロパルギルブロミド(PB)と称される。PBはピリジンの存在下でプロパルギルアルコールをPBr3と反応させることにより調製可能であるが、反応の選択性及び収率が低い。US6,794,551では温度を制御し、塩基が存在しない不活性雰囲気下で反応させることによってプロセスを改善した。PBの別の問題は、引火性が高いことであり、その蒸気は空気と爆発性混合物を形成する可能性がある。プロパルギルブロミドは衝撃及び温度の影響を受けやすく、起爆する可能性のある物質であり、危険である。いくつかの技法がこの問題に対処し、PBと共沸混合物を形成する溶媒を混ぜることによってPBを安定させた(WO2004/071192、US6,777,375、US6,825,390、US7,015,367を参照)。 本発明の目的は、安定な形態であり、収率が良いプロパルギルブロミドを製造する工業プロセスを提供することである。 本発明の別の目的は、所望の用途には十分に高濃度であるが衝撃の影響を受けやすくないプロパルギルブロミドを含む組成物を提供することである。 本発明のさらに別の目的は、加熱しても爆発しないプロパルギルブロミドを含む組成物を提供することである。 本発明の他の目的及び利点は、説明が進むにつれて示されよう。 本発明は、安定なプロパルギルブロミド(PB)組成物を調製する方法であって、i)プロパルギルアルコール(PA)、アミン添加剤、ハロゲン化パラフィン及び脂肪族アルコールから選択されるハロゲン化アルキル(AH)源を混合するステップと、ii)三臭化リン(PBr3)をステップi)の混合物に添加し、それにより反応混合物を得るステップと、iii)前記反応混合物を撹拌し、前記PBr3を少なくとも前記PAと反応させ、それにより粗製PB及びAHを含有する混合物を得るステップと、iv)ステップiii)の混合物を洗浄し、減圧でこれを蒸留するステップであって、洗浄及び蒸留のステップは任意の順序で実施可能であり、前記洗浄は有機相を分離させ、水相を捨てることを含むステップとを含み、これによりプロパルギルブロミド及びハロゲン化アルキルを含有する安定な組成物を得る方法を提供する。前記AH源には通常、分子の炭素数が1〜5である脂肪族物質が挙げられる。ハロゲン化アルキル源という用語は、反応開始前に混合物へ添加されてすぐに使えるハロゲン化アルキルと、PBr3によって臭素化されて所望のハロゲン化アルキルを生成することができるハロゲン化アルキルの前駆体の両方を含むことを意図している。ハロゲン化アルキルには通常、分子の炭素数が1〜5であるハロゲン化パラフィンが挙げられ、前駆体には通常、分子の炭素数が3〜5である脂肪族アルコールが挙げられる。前駆体はプロパノール又はブタノールのような低級脂肪族アルコールを含み、臭素化されて所望の沸点を有する所望のブロモアルカンとなる。一態様では、本発明によるプロセスは、i)PA、アミン添加剤及び沸点が55〜110℃であるハロゲン化アルキル溶媒を混ぜるステップと、ii)PBr3を添加するステップと、iii)反応混合物を撹拌し、前記PBr3を前記PAと反応させ、それにより粗製プロパルギルブロミド及びAHを含有する混合物を得るステップと、iv)前記混合物を任意の順序で洗浄及び蒸留するステップとを含み、これによりプロパルギルブロミド及びハロゲン化アルキルを含有する安定な組成物を得ることを含むであろう。本発明の他の態様では、本発明によるプロセスは、i)PA、アミン添加剤及び炭素数が3〜5である脂肪族アルコールを混ぜるステップと、ii)PBr3を添加し、それにより反応混合物を得るステップと、iii)前記反応混合物を撹拌し、前記PBr3を前記PAと反応させてPBを生成し、前記アルコールと反応させ臭化アルキル(AB)を生成するステップであって、前記ABの沸点が55〜110℃であるステップと、iv)前記混合物を任意の順序で洗浄及び蒸留するステップとを含み、これによりプロパルギルブロミド及びアルキルプロミドを含有する安定な組成物を得ることを含むであろう。好ましい実施形態では、本発明による方法は、i)0〜40℃の温度で、プロパルギルアルコール(PA)、第三級アミン及び沸点が55〜110℃である塩素化及び/又は臭素化アルカンから選択されるハロゲン化アルキルを混合するステップと、ii)PBr3を添加するステップと、iii)ステップiii)で得られた混合物を25〜50℃の温度で1〜5時間撹拌し、それによりPB及びAHを含有する粗製混合物を得るステップと、iv)ステップiii)の前記粗製混合物を水で洗浄するステップと、v)減圧、最高60℃の温度で前記粗製混合物を蒸留するステップであって、前記洗浄ステップ及び前記蒸留ステップを任意の順序で実施可能であるステップとを含み、これによりプロパルギルブロミド及びハロゲン化アルキルを含有する安定な組成物を得ることを含む。好ましい他の実施形態では、本発明による方法は、i)PA、アミン添加剤及び沸点が55〜110℃である臭化アルキル(AB)溶媒を混合するステップと、ii)PBr3を添加し、それにより反応混合物を得るステップと、iii)ステップii)の反応混合物を撹拌し、それによりPB及びABを含有する粗製混合物を得るステップと、iv)ステップiii)の前記粗製混合物を水で洗浄するステップと、v)減圧、最高60℃の温度で前記粗製混合物を蒸留するステップであって、前記洗浄ステップ及び前記蒸留ステップを任意の順序で実施可能であるステップとを含み、これによりプロパルギルブロミド及び臭化アルキルを含有する安定な組成物を得ることを含む。前記アミン添加剤は第三級アミンが好ましい。本発明の方法によって調製された前記の安定な組成物は通常、30〜80wt%のプロパルギルブロミドを含み、それは通常、17〜67wt%のハロゲン化アルキル、例えば、19〜69wt%のハロゲン化アルキルを含む。本発明の一実施形態では、本発明の方法によって調製された前記の安定な組成物は通常、50〜80wt%のプロパルギルブロミドを含み、それは通常、17〜47wt%のハロゲン化アルキル、例えば、19〜49wt%のハロゲン化アルキルを含む。前記の安定な組成物中のプロパルギルブロミド及びハロゲン化アルキルの総量は、少なくとも90wt%、例えば少なくとも94wt%、95wt%以上などが好ましい。 本発明による方法の一実施形態では、i)PA、アミン添加剤及び沸点が55〜110℃である臭化アルキル溶媒を混ぜ、混合物を5℃未満の温度に冷却し、0〜40℃の温度を維持して撹拌しながらPBr3を滴下添加するステップと、ii)前記PBr3を前記PAと反応させ、それにより粗製プロパルギルブロミド及びAHを含有する混合物を得るステップと、iii)前記混合物を任意の順序で洗浄及び蒸留するステップと、これによりプロパルギルブロミド及びハロゲン化アルキルを含有する安定な組成物を得るステップとを含むプロセスが提供される。前記のステップii)は45〜55℃の温度まで加熱し、2〜4時間この温度で撹拌することを含むことができる。前記のステップiii)は水を反応混合物に添加し、周囲温度まで冷却することを含むことができる。前記のステップiii)は2回の洗浄ステップを含むことができるが、水の総質量は通常、反応混合物の質量を下回る。前記の蒸留ステップは、100〜250mmHgの真空度、30〜60℃の温度を含むことが好ましい。 本発明による方法では、前記ハロゲン化アルキルは、例えば、臭化プロピル又は臭化ブチルとすることができる。前記アミン添加剤は、例えば、トリエチルアミン又はピリジンとすることができる。本発明の方法のプロセスの収率は通常PAを基準として少なくとも70%である。いくつかの実施形態では、反応の前記収率は少なくとも80%である。好ましい一実施形態では、上記の方法によって調製される本発明はPB及びAHであり、前記PBが少なくとも55wt%を占め、PB及びAHの総内容物は少なくとも92wt%であり、例えば少なくとも98wt%である。 本発明は土壌性害虫を駆除するための安定な配合物を提供し、これはプロパルギルブロミド(PB)及び臭化アルキル(AB)を含有し、前記PB及びABの沸点の差が約26℃以下である。好ましい実施形態では、本発明の組成物は少なくとも55wt%のPBを含有し、PB及びABの総内容物は少なくとも92wt%であり、例えば少なくとも98wt%である。 プロパルギルブロミド(PB)の調製に関する2つの問題、具体的にはその爆発性とプロパルギルアルコール(PA)及び三臭化リン(PBr3)から得られる収率が低いという問題は、プロパルギルアルコール、アミン添加剤及び臭化アルキル(AB)などのハロゲン化アルキル溶媒を含む混合物を用いてPBを調製することによって同時に解決することができることが現時点では見出されている。アミン添加剤としてのトリエチルアミン(TEA)の存在下でブロモプロパン又はブロモブタン中でPA及びPBr3を反応させることによって50wt%超のプロパルギルブロミドを含む安定な組成物が得られた。反応は撹拌反応器中で実施し、反応の進捗をGCによってモニターした。生成物は後処理段階できわめて分離しやすい相を形成した。さらにPBはその生成時から所望の比率の安定化用溶媒で希釈されるため、PBを取り扱う必要がなく非常に有利である。本発明の一態様では、希釈する溶媒さえも反応中に生成され、PB及びABの望ましい組成物が基本反応剤から新たに生成されるので、これらの成分を取り扱う必要も、混ぜる必要もない。 PAが完全に変換(>99%)した後、通常、反応混合物を冷却し、水を添加し、相を分離させた。有機相を水で洗浄し、蒸留中の温度が60℃を超えないように減圧での分留によってPB及びABの混合物を分離させた。この段階のPBを得るプロセスの収率は通常、PAを基準として約70%であった。 本発明の第1の態様では、前記ハロゲン化アルキル溶媒は他の試薬とともに反応混合物に取り入れられ、PBの沸点と違い過ぎない沸点を有するハロゲン化パラフィンである。本発明の第2の態様では、前記ハロゲン化アルキルは臭素化パラフィンであり、その沸点がPBの沸点と異なり過ぎることはなく、反応中にPBとともに反応混合物中に形成される。好適なハロゲン化アルキルの沸点に関して言えば、PB及び前記溶媒の沸点の差が約26℃を超えるとその差が大きすぎると考えられる。本発明に好適な溶媒の沸点は、沸点が通常、精度±2℃で与えられることを考慮すると、55〜110℃であろう。前記の本発明の第1の態様では、前記ハロゲン化アルキル溶媒は1個以上の原子が1個又は2個のハロゲン元素で置換されたC1〜C5のアルカンを含むことができる。前記溶媒の前記ハロゲンはフッ素を含むことができ、その一例はテトラクロロジフルオロエタンである。前記ハロゲンはヨウ素を含むことができ、その一例は2−ヨードプロパンである。しかし、実用上の理由のため、前記溶媒は塩素又は臭素を含むことが好ましく、その理由は他のハロゲンがいくつかの用途から除外される可能性があるためであり、フッ素は主として環境上の理由から除外され、ヨウ素は安定性が低く、毒性が高くなり得るため除外される。本発明に好適な溶媒は1個以上の塩素及び/又は臭素で置換された脂肪族炭化水素を含むことが好ましい。 本発明の一実施形態では、プロパルギルブロミドを希釈する溶媒は例えばジクロロエタン、トリクロロエタン、ジクロロプロパン、クロロブタン、クロロメチルプロパン、クロロペンタンなどの塩素化パラフィンを含む。 本発明の好ましい実施形態では、プロパルギルブロミドを希釈する溶媒は例えばジブロモメタン、ブロモプロパン、ブロモブタン、ブロモメチルプロパン又はブロモメチルブタンなどの臭素化パラフィン(又は臭化アルキル、AB)を含む。 本発明の別の実施形態では、プロパルギルブロミドを希釈する溶媒は例えばブロモクロロエタン又はブロモクロロメタンなどの臭素化及び塩素化パラフィンを含む。 本発明の一実施形態では、溶媒はさらに多くの異性体又はさらに異なる化合物の混合物であり、上記の臭素化及び/又は塩素化溶媒から選択される可能性がある。溶媒の役割には希釈及び安定化があるが、さらに特定の用途でPBの作用を改善することも多く、さらに相乗効果を与える可能性がある。PBの調製の化学反応は以下の図式で示され、その図式中のTEAはピリジンのような他のアミン添加剤と代替可能であり、RBrは臭素化アルカン源を表す。 PB調製の競争反応はHBrをPBに添加すると2,3−ジブロモプロペン(大部分)及び1,3−ジブロモプロペン(小部分)が形成されるものである。この副生成物が形成される量は10%未満であり、例えば6%未満である。公開された方法では副生成物が形成される量は13wt%以上が通常であり、これと比較する(例えばUS6,794,551との比較)と、本発明による方法で形成されるこの副生成物の量は少ない。「臭素化アルカン源」という用語は臭素化アルカンそのもの又はPBr3と反応して臭素化アルカンを生成する化合物を表し、当該化合物はプロパノール又はブタノールなどの脂肪族アルコールを含むことができる。いくつかの実施形態では、溶媒の混合物を含むことができる。前記溶媒を2−ブロモブタン、前記アミンをトリエチルアミンとすると有利である可能性がある。 反応生成物を処理する際に、反応混合物を洗浄し、その後に有機相を蒸留するか、又は最初に混合物を蒸留し、その後に水で洗浄することができ、当業者が認めている通り、それぞれの方法には利点と欠点がある。撹拌しながら、温度制御のもとにバッチ式反応器内で反応剤を混合することができるが、最初から反応器に1種以上の反応物剤を存在させることもでき、徐々に1種以上の他の反応剤を反応器に添加することもできる。一実施形態では、反応剤を2種以上の液体流として混合する。本発明の一態様では、本発明のプロセスをバッチ式で行う。他の態様では、本発明のプロセスを連続式で行う。本発明のプロセスは少なくともプロパルギルアルコールの臭素化を含み、さらにC3〜C5のアルコールなどのアルコールから選択される追加成分も同時に含むことができ、プロパルギルアルコールからプロパルギルブロミドが生成され、前記の他の成分から安定化用臭素化溶媒が生成される。 好ましい実施形態では、臭素化剤は反応剤(単数又は複数)に対するモル過剰が通常2〜10%であり、例えば5%である三臭化リンである。前記アミンは通常、使用されたPAの5〜25モル%、好ましくは約15〜20モル%の量で存在する。臭素化溶媒中のPAは前記アミンの存在下で三臭化リンと反応し、PBは通常、PB及びハロゲン化溶媒の最終混合物の50wt%〜80wt%を占める。反応は通常、PAが完全に変換(>99%)するまでに1〜5時間、例えば3時間かかる。例えば、バッチ式でプロセスを実施する場合に、溶媒として2−Br−ブタンを用いるとき、溶媒及びPAを1:3〜2:1の質量比で反応器に入れて、臭素化剤を約1.5〜3時間に0〜40℃の温度で添加し、その後、反応混合物を撹拌し、更に1〜3時間、25〜50℃の温度で放置し反応を終わらせる。反応器には温度制御が好ましくは備わるべきであり、反応は試薬添加の段階で冷却し、反応を終わらせるためにより高い温度で維持するのが好ましい。水で洗浄する前又は後に反応混合物を蒸留し、PB及びハロゲン化溶媒、好ましくは臭化アルキル(AB)の生成物を得ることができる。蒸留は圧力を例えば100〜250mmHgなどに下げ、温度を例えば30〜60℃にすることを含む。洗浄は総量が反応混合物に対して例えば10〜30wt%である水で混ぜるステップを例えば1回以上含むことができる。ハロゲン化溶媒は沸点がプロパルギルブロミド(PB)の沸点の約±26℃以内であるクロロ又はブロモアルカンを含むことができ、その例はブロモクロロメタン、ジブロモメタン、1,2−ジクロロエタン、ブロモクロロエタン、1−ブロモプロパン、1−クロロ−2−メチルプロパン、1−クロロブタン、ブロモブタン、1−ブロモ−2−メチルプロパン又はクロロペンタンを含む。好ましい実施形態では、溶媒は沸点がプロパルギルブロミドの沸点の約±20℃以内であり、すなわち約60〜約104℃であるハロゲン化アルキルを含み、その例は臭化メチレン、二塩化エチレン、1−ブロモ−クロロエタン、臭化イソブチル、1−ブロモプロパン、2−ブロモブタン、1−ブロモブタン、2−ブロモ−2−メチルブタン又は2−クロロペンタンを含む。溶媒はさらに多くのハロゲン化アルカンの混合物を含むことができる。 本発明のプロセスは、安定化量の臭化アルキルを含むプロパルギルブロミドの濃縮生成物を良い収率で提供する。典型的な生成物では、PBは少なくとも55wt%、例えば約80wt%である。本発明の一実施形態では、本発明の方法は、PB及び安定化用臭化アルキルを含む濃縮生成物を提供し、前記PBは少なくとも55wt%を占め、前記PB及び前記臭化アルキルの総量は少なくとも95wt%を占め、反応の収率は少なくとも80%である。 このように本発明は安定化プロパルギルブロミド(PB)を含む組成物を製造するプロセスを提供し、この組成物はPB以外にPBと物理的特性が類似した1種以上の溶媒を含み、特殊な場合では、この溶媒は、種々の用途、例えば燻蒸に利用するのに有利である、好適な生物学的特性も有する。 試薬及び方法 プロパルギルアルコール、1−ブロモブタン、2−ブロモプロパン、1−ブロモプロパン、2−ブロモブタン、1−ブロモ−2−メチルプロパン、2−ブタノール、ピリジン、三臭化リンはAldrichから入手され、トリエチルアミンはMerckから入手された。 GC:ガスクロマトグラフ HP 7890Aプログラム(PROPBR方式)当初温度50℃で7分維持し、その後15℃/分で300℃まで上昇させ、3分維持した。インジェクター:250℃検出器:300℃分割比:1:100注入量:0.3μlカラム:Quadrex、毛細管、30mx0.25mmx0.25μ、007シリーズメチルシリコーン 成分の保持時間は以下の通りである。2−ブロモプロパン 2.9〜3.0分1−ブロモプロパン 3.2〜3.3分プロパルギルブロミド 3.4〜3.6分2−ブロモブタン 4.0〜4.2分1−ブロモブタン 4.8〜4.9分2,3−ジブロモプロペン 8.6〜9.1分1,3−ジブロモプロペン 9.9〜10.0分 AVANCE III、500MHz Bruker装置で1H−NMRスペクトルを取得した。(例1)1−ブロモブタン中でのプロパルギルブロミドの調製(実験8及び12) メカニカルスターラー、熱電対、滴下漏斗及びスクラッバーシステムに接続された凝縮器を備える0.5L反応器に、室温で撹拌しながら各試薬、1−ブロモブタン(30g)、プロパルギルアルコール(33.6g)及びトリエチルアミン(9.1g)を入れた。反応器の内容物を0℃まで冷却し、反応器内の温度が5℃を超えないように1時間かけてメカニカルスターラーで撹拌しながらPBr3(57g)を滴下添加した。添加完了後、反応器の内容物を1時間かけて50℃まで加熱し、その後、撹拌しながら3時間この温度を維持した。水(35g)を反応混合物に添加し、室温まで冷却した。相を分離させ、有機相を水(35g)で洗浄し、相を分離させた。真空度160〜150mmHg、反応器内の温度44〜45℃で有機相を分留してプロパルギルブロミド及び1−ブロモブタンを含有する混合物(79g)が得られた。 GC及びGC/MS分析並びにNMRによって生成物の組成を決定し、プロパルギルブロミドはGCにより面積%で63.5%、1H−NMRにより約65%、1−ブロモブタンはGCにより面積%で35.9%、1H−NMRにより約34%であった。(例2)2−ブロモプロパン中でのプロパルギルブロミドの調製(実験9及び13) メカニカルスターラー、熱電対、滴下漏斗及びスクラッバーシステムに接続された凝縮器を備える0.5L反応器に室温で撹拌しながら各試薬、2−ブロモプロパン(30g)、プロパルギルアルコール(56g)及びトリエチルアミン(15g)を入れた。反応器の内容物を0℃まで冷却し、反応器内の温度が5℃を超えないように1.5時間かけてメカニカルスターラーで撹拌しながらPBr3(95g)を滴下添加した。添加完了後、反応器の内容物を1.5時間かけて50℃まで加熱し、その後、撹拌しながら3時間この温度を維持した。水(35g)を反応混合物に添加し、室温まで冷却した。相を分離させ、有機相を水(35g)で洗浄し、相を分離させた。真空度175〜145mmHg、反応器内の温度36〜55℃で有機相を分留してプロパルギルブロミド及び2−ブロモプロパンを含有する混合物(108g)が得られた。 GC及びGC/MS分析並びにNMRによって生成物の組成を決定し、プロパルギルブロミドはGCにより面積%で78.9%、1H−NMRにより約81%、2−ブロモプロパンはGCにより面積%で20.6%、1H−NMRにより約18%であった。(例3)1−ブロモプロパン中でのプロパルギルブロミドの調製(実験10及び14) メカニカルスターラー、熱電対、滴下漏斗及びスクラッバーシステムに接続された凝縮器を備える0.5L反応器に室温で撹拌しながら各試薬、1−ブロモプロパン(30g)、プロパルギルアルコール(56g)及びトリエチルアミン(15g)を入れた。反応器の内容物を0℃まで冷却し、反応器内の温度が5℃を超えないように1.5時間かけてメカニカルスターラーで撹拌しながらPBr3(95g)を滴下添加した。添加完了後、反応器の内容物を1.5時間かけて50℃まで加熱し、その後、撹拌しながら3時間この温度を維持した。水(35g)を反応混合物に添加し、室温まで冷却した。相を分離させ、有機相を水(35g)で洗浄し、相を分離させた。真空度170〜120mmHg、反応器内の温度37〜57℃で有機相を分留してプロパルギルブロミド及び1−ブロモプロパンを含有する混合物(111g)が得られた。 GC及びGC/MS分析並びにNMRによって生成物の組成を決定し、プロパルギルブロミドはGCにより面積%で82.3%、1H−NMRにより約83%、1−ブロモプロパンはGCにより面積%で17.0%、1H−NMRにより約16%であった。(例4)2−ブロモブタン中でのプロパルギルブロミドの調製(実験11及び15) メカニカルスターラー、熱電対、滴下漏斗及びスクラッバーシステムに接続された凝縮器を備える0.5L反応器に室温で撹拌しながら各試薬、2−ブロモブタン(30g)、プロパルギルアルコール(56g)及びトリエチルアミン(15g)を入れた。反応器の内容物を0℃まで冷却し、反応器内の温度が5℃を超えないように1.5時間かけてメカニカルスターラーで撹拌しながらPBr3(95g)を滴下添加した。添加完了後、反応器の内容物を1.5時間かけて50℃まで加熱し、その後、撹拌しながら3時間この温度を維持した。水(35g)を反応混合物に添加し、室温まで冷却した。相を分離させ、有機相を水(35g)で洗浄し、相を分離させた。真空度130〜120mmHg、反応器内の温度37〜57℃で有機相を分留してプロパルギルブロミド及び2−ブロモブタンを含有する混合物(110g)が得られた。 GC及びGC/MS分析並びにNMRによって生成物の組成を決定し、プロパルギルブロミドはGCにより面積%で72.8%、1H−NMRにより約75%、2−ブロモブタンはGCにより面積%で26.7%、1H−NMRにより約24%であった。(例5)2−ブロモブタンを中でのプロパルギルブロミドの調製(実験18) メカニカルスターラー、熱電対、滴下漏斗及びスクラッバーシステムに接続された凝縮器を備える0.5L反応器に室温で撹拌しながら各試薬、2−ブロモブタン(50g)、プロパルギルアルコール(112g)及びトリエチルアミン(30g)を入れた。反応器の内容物を10℃まで冷却し、反応器内の温度が20℃を超えないように2時間かけてメカニカルスターラーで撹拌しながらPBr3(190g)を滴下添加した。添加完了後、反応器の内容物を1時間かけて50℃まで加熱し、その後、撹拌しながら3時間この温度を維持した。水(70g)を反応混合物に添加し、室温まで冷却した。相を分離させ、有機相を水(35g)で洗浄し、相を分離させた。真空度150〜120mmHg、反応器内の温度35〜56℃で有機相を分留してプロパルギルブロミド及び2−ブロモブタンを含有する混合物(216g)が得られた。 GC分析及びNMRによって生成物の組成を決定し、プロパルギルブロミドはGCにより面積%で76.5%、1H−NMRにより約78%、2−ブロモブタンはGCにより面積%で22.6%、1H−NMRにより約21%であった。(例6)2−ブロモブタン中でのプロパルギルブロミドの調製(実験19) メカニカルスターラー、熱電対、滴下漏斗及びスクラッバーシステムに接続された凝縮器を備える0.5L反応器に室温で撹拌しながら各試薬、2−ブロモブタン(50g)、プロパルギルアルコール(112g)及びピリジン(30g)を入れた。反応器の内容物を10℃まで冷却し、反応器内の温度が20℃を超えないように1.5時間かけてメカニカルスターラーで撹拌しながらPBr3(190g)を滴下添加した。添加完了後、反応器の内容物を1.5時間かけて50℃まで加熱し、その後、撹拌しながら3時間この温度を維持した。水(70g)を反応混合物に添加し、室温まで冷却した。相を分離させ、有機相を水(35g)で洗浄し、相を分離させた。真空度150〜120mmHg、反応器内の温度35〜56℃で有機相を分留してプロパルギルブロミド及び2−ブロモブタンを含有する混合物(215g)が得られた。 GC分析及びNMRによって生成物の組成を決定し、プロパルギルブロミドはGCにより面積%で76.6%、1H−NMRにより78%、2−ブロモブタンはGCにより面積%で22.7%、1H−NMRにより約21%であった。(例7)1−ブロモプロパン中でのプロパルギルブロミドの調製(実験20) メカニカルスターラー、熱電対、滴下漏斗及びスクラッバーシステムに接続された凝縮器を備える0.5L反応器に室温で撹拌しながら各試薬、1−ブロモプロパン(50g)、プロパルギルアルコール(112g)及びピリジン(30g)を入れた。反応器の内容物を11℃まで冷却し、反応器内の温度が20℃を超えないように1.5時間かけてメカニカルスターラーで撹拌しながらPBr3(190g)を滴下添加した。添加完了後、反応器の内容物を1時間かけて50℃まで加熱し、その後、撹拌しながら3時間この温度を維持した。水(70g)を反応混合物に添加し、室温まで冷却した。相を分離させ、有機相を水(35g)で洗浄し、相を分離させた。真空度140〜110mmHg、反応器内の温度30〜60℃で有機相を分留してプロパルギルブロミド及び1−ブロモプロパンを含有する混合物(212g)が得られた。 GC分析及びNMRによって生成物の組成を決定し、プロパルギルブロミドはGCにより面積%で76.6%、1H−NMRにより約77%、1−ブロモプロパンはGCにより面積%で22.5%、1H−NMRにより約22%であった。(例8)1−ブロモプロパン中でのプロパルギルブロミドの調製(実験21) メカニカルスターラー、熱電対、滴下漏斗及びスクラッバーシステムに接続された凝縮器を備える0.5L反応器に室温で撹拌しながら各試薬、1−ブロモプロパン(50g)、プロパルギルアルコール(112g)及びトリエチルアミン(30g)を入れた。反応器の内容物を14℃まで冷却し、反応器内の温度が20℃を超えないように1.5時間かけてメカニカルスターラーで撹拌しながらPBr3(190g)を滴下添加した。添加完了後、反応器の内容物を1時間かけて50℃まで加熱し、その後、撹拌しながら3時間この温度を維持した。水(70g)を反応混合物に添加し、室温まで冷却した。相を分離させ、有機相を水(35g)で洗浄し、相を分離させた。真空度140〜110mmHg、反応器内の温度30〜60℃で有機相を分留してプロパルギルブロミド及び1−ブロモプロパンを含有する混合物(213g)が得られた。 GC分析及びNMRによって生成物の組成を決定し、プロパルギルブロミドはGCにより面積%で76.5%、1H−NMRにより約77%、1−ブロモプロパンはGCにより面積%で22.6%、1H−NMRにより約22%であった。(例9)1−ブロモプロパン中でのプロパルギルブロミドの調製(実験26) メカニカルスターラー、熱電対、滴下漏斗及びスクラッバーシステムに接続された凝縮器を備える0.5L反応器に室温で撹拌しながら各試薬、1−ブロモプロパン(50g)、プロパルギルアルコール(112g)及びトリエチルアミン(30g)を入れた。反応器の内容物を10℃まで冷却し、反応器内の温度が20℃を超えないように1.5時間かけてメカニカルスターラーで撹拌しながらPBr3(190g)を滴下添加した。添加完了後、反応器の内容物を1時間かけて50℃まで加熱し、その後、撹拌しながら3時間この温度を維持した。真空度145〜120mmHg、反応器内の温度36〜58℃で有機相を分留してプロパルギルブロミド及び1−ブロモプロパンを含有する混合物(207g)を得、続いて水(50g)で洗浄し相に分離させた。 GC分析及びNMRによって生成物の組成を決定し、プロパルギルブロミドはGCにより面積%で79.6%、1H−NMRにより約76%、1−ブロモプロパンはGCにより面積%で19.7%、1H−NMRにより約23%であった。(例10)2−ブタノール中でのプロパルギルブロミドの調製(実験28) メカニカルスターラー、熱電対、滴下漏斗及びスクラッバーシステムに接続された凝縮器を備える0.5L反応器に室温で撹拌しながら各試薬、2−ブタノール(27g)、プロパルギルアルコール(112g)及びトリエチルアミン(35g)を入れた。反応器の内容物を10℃まで冷却し、反応器内の温度が20℃を超えないように2時間かけてメカニカルスターラーで撹拌しながらPBr3(225g)を滴下添加した。添加完了後、反応器の内容物を1時間かけて50℃まで加熱し、その後、撹拌しながら2.5時間この温度を維持した。水(70g)を反応混合物に添加し、室温まで冷却した。相を分離させ、有機相を水(35g)で洗浄し、相を分離させた。真空度150〜120mmHg、反応器内の温度35〜60℃で有機相を分留してプロパルギルブロミド及び2−ブロモブタンを含有する混合物(210g)が得られた。 GC分析及びNMRによって生成物の組成を決定し、プロパルギルブロミドはGCにより面積%で77.6%、1H−NMRにより約80%、2−ブロモブタンはGCにより面積%で21.5%、1H−NMRにより約18%であった。(例11)2−ブロモブタン中でのプロパルギルブロミドの調製(実験32) メカニカルスターラー、熱電対、滴下漏斗及びスクラッバーシステムに接続された凝縮器を備える0.5L反応器に室温で撹拌しながら各試薬、2−ブロモブタン(50g)、プロパルギルアルコール(112g)及びTEA(30g)を入れた。反応器内の温度が40℃を超えないように1.5時間かけてメカニカルスターラーで撹拌しながらPBr3(190g)を滴下添加した。添加完了後、反応器の内容物を1.5時間かけて50℃まで加熱し、その後、撹拌しながら3時間この温度を維持した。水(70g)を反応混合物に添加し、室温まで冷却した。相を分離させ、有機相を水(35g)で洗浄し、さらに相を分離させた。真空度160〜120mmHg、反応器内の温度35〜60℃で有機相を分留してプロパルギルブロミド及び2−ブロモブタンを含有する混合物(212g)が得られた。 GC分析及びNMRによって生成物の組成を決定し、プロパルギルブロミドはGCにより面積%で77.4%、1H−NMRにより79%、2−ブロモブタンはGCにより面積%で21.6%、1H−NMRにより約20%であった。(例12)2−ブロモブタン中での粗プロパルギルブロミドの調製(実験39) メカニカルスターラー、熱電対、滴下漏斗及びスクラッバーシステムに接続された凝縮器を備える0.5L反応器に室温で撹拌しながら各試薬、2−ブロモブタン(168g)、プロパルギルアルコール(168g)及びトリエチルアミン(45g)を入れた。反応器の内容物を10℃まで冷却し、反応器内の温度が20℃を超えないように2時間かけてメカニカルスターラーで撹拌しながらPBr3(285g)を滴下添加した。添加完了後、反応器の内容物を1時間かけて50℃まで加熱し、その後、3時間この温度を維持した。水(90g)を反応混合物に添加し、室温まで冷却した。相を分離させ、有機相を水(60g)で洗浄し、さらに相を分離させた。 粗生成物(473g)の組成をGC分析によって決定した。プロパルギルブロミド − GCにより面積%で55.0%2−ブロモブタン − GCにより面積%で39.0%2,3−ジブロモプロペン − GCにより面積%で4.4%1,3−ジブロモプロペン − GCにより面積%で0.8%(例13)2−ブロモブタン中での粗プロパルギルブロミドの調製(実験40) メカニカルスターラー、熱電対、滴下漏斗及びスクラッバーシステムに接続された凝縮器を備える0.5L反応器に室温で撹拌しながら各試薬、2−ブロモブタン(168g)、プロパルギルアルコール(168g)及びトリエチルアミン(45g)を入れた。反応器の内容物を10℃まで冷却し、反応器内の温度が20℃を超えないように2時間かけてメカニカルスターラーで撹拌しながらPBr3(190g)を滴下添加した。添加完了後、反応器の内容物を1時間かけて50℃まで加熱し、その後、撹拌しながら3.5時間この温度を維持した。水(90g)を反応混合物に添加し、室温まで冷却した。相を分離させ、有機相を水(60g)で洗浄し、相を分離させた。 粗生成物(474g)の組成をGC分析によって決定した。プロパルギルブロミド − GCにより面積%で54.3%1−ブロモプロパン − GCにより面積%で39.1%2,3−ジブロモプロペン − GCにより面積%で4.9%1,3−ジブロモプロペン − GCにより面積%で0.8%(例14)2−ブロモブタン中での純プロパルギルブロミド溶液の調製(実験43及び46) 2つの実験(39697−39及び40)の有機相の一部を混合(計932g)し、NaHCO3の1%水溶液(114g)でその酸性度を中和した。相を分離させ、ラシヒリングを充填した高さ15cmカラムを用いて有機相(925g)を分留した。真空度150〜135mmHg、蒸留ヘッド温度37.4〜39.6℃の条件下で得られた留分に、2−BB中の純Prop−Br溶液が得られた。蒸留中、内側温度は80℃であり、溶液の温度は40℃から50℃へ上昇した。 GC及び1H−NMR分析によって、2−BB中での純Prop−Brの組成(787g)を決定した。プロパルギルブロミド − GCにより面積%で58.9%、1H−NMRにより約59%2−ブロモブタン − GCにより面積%で40.5%、1H−NMRにより約41%(例15)1−ブロモ−2−メチルプロパン中での粗プロパルギルブロミドの調製(実験41) メカニカルスターラー、熱電対、滴下漏斗及びスクラッバーシステムに接続された凝縮器を備える0.5L反応器に室温で撹拌しながら各試薬、1−ブロモ−2−メチルプロパン(112g)、プロパルギルアルコール(112g)及びトリエチルアミン(30g)を入れた。反応器の内容物を15℃まで冷却し、反応器内の温度が20℃を超えないように2時間かけてメカニカルスターラーで撹拌しながらPBr3(190g)を滴下添加した。添加完了後、反応器の内容物を1時間かけて50℃まで加熱し、その後、3時間この温度を維持した。水(60g)を反応混合物に添加し、室温まで冷却した。相を分離させ、有機相を水(40g)で洗浄し、相を分離させた。 粗生成物(312g)の組成をGC分析によって決定した。プロパルギルブロミド − GCにより面積%で54.8%1−ブロモ−2−メチルプロパン − GCにより面積%で39.7%2,3−ジブロモプロペン − GCにより面積%で4.1%1,3−ジブロモプロペン − GCにより面積%で0.7%(例16)1−ブロモ−2−メチルプロパン中での粗プロパルギルブロミドの調製(実験44) メカニカルスターラー、熱電対、滴下漏斗及びスクラッバーシステムに接続された凝縮器を備える0.5L反応器に室温で撹拌しながら各試薬、1−ブロモ−2−メチルプロパン(168g)、プロパルギルアルコール(168g)及びトリエチルアミン(45g)を入れた。反応器の内容物を11℃まで冷却し、反応器内の温度が20℃を超えないように2時間かけてメカニカルスターラーで撹拌しながらPBr3(285g)を滴下添加した。添加完了後、反応器の内容物を1時間かけて50℃まで加熱し、その後、3時間この温度を維持した。水(90g)を反応混合物に添加し、室温まで冷却した。相を分離させ、有機相を水(60g)で洗浄し、さらに相を分離させた。 粗生成物(473g)の組成をGC分析によって決定した。プロパルギルブロミド − GCにより面積%で55.9%1−ブロモ−2−メチルプロパン − GCにより面積%で38.6%2,3−ジブロモプロペン − GCにより面積%で4.0%1,3−ジブロモプロペン − GCにより面積%で0.7%(例17)1−ブロモ−2−メチルプロパン中での純プロパルギルブロミドの調製(実験47) 2つの実験(41及び44)の有機相の一部を混合し(計771g)、NaHCO31%水溶液(118g)でその酸性度を中和した。相を分離させ、ラシヒリングを充填した高さ15cmカラムを用いて有機相(766g)を分留した。真空度180〜160mmHg、蒸留ヘッド温度43.3〜47.2℃の条件下で得られた留分に、1−Br−2−MP中の純プロパルギルブロミド溶液が得られた。蒸留中、内側温度は80℃であり、溶液の温度は47℃から55℃へ上昇した。 GC及び1H−NMR分析によって2−BB中の純Prop−Br(652g)の組成を決定した。プロパルギルブロミド − GCにより面積%で59.2%、1H−NMRにより約60%1−ブロモ−2−メチルプロパン − GCにより面積%で40.3%、1H−NMRにより約40% いくつかの具体例を用いて本発明を説明したが、多くの変更及び変化の可能性がある。したがって、添付した特許請求の範囲以外によって決して本発明を制限する意図がないと考えられる。 安定なプロパルギルブロミド(PB)組成物を調製する方法であって、i)プロパルギルアルコール(PA)、アミン添加剤、及びハロゲン化パラフィン及び脂肪族アルコールから選択されるハロゲン化アルキル(AH)源を混合し、それにより液体混合物を得るステップと、ii)三臭化リン(PBr3)をステップi)の前記混合物に添加し、それにより反応混合物を得るステップと、iii)ステップii)の前記反応混合物を撹拌し、前記PBr3を少なくとも前記PAと反応させ、それにより粗製PB及びAHを含有する混合物を得るステップと、iv)ステップiii)の前記混合物を洗浄し、それを減圧で蒸留するステップであって、洗浄し、蒸留する前記ステップが任意の順序で実施可能であり、前記洗浄が有機相を分離し、水相を捨てることを含む上記ステップとを含み、これによりプロパルギルブロミド及びハロゲン化アルキルを含有する安定な組成物を得る上記方法。 i)PA、アミン添加剤及び沸点が55〜110℃であるハロゲン化アルキル溶媒を混合し、それにより液体混合物を得るステップと、ii)PBr3をステップi)の前記混合物に添加し、それにより反応混合物を得るステップと、ii)ステップii)の前記反応混合物を撹拌し、前記PBr3を前記PAと反応させ、それにより粗製プロパルギルブロミド及びAHを含有する混合物を得るステップと、iv)前記混合物を任意の順序で洗浄及び蒸留するステップとを含み、これによりプロパルギルブロミド及びハロゲン化アルキルを含有する安定な組成物を得る、請求項1に記載の方法。 i)PA、アミン添加剤及び炭素数が3〜5である脂肪族アルコールを混合し、それにより液体混合物を得るステップと、ii)PBr3をステップi)の前記混合物に添加し、それにより反応混合物を得るステップと、iii)前記反応混合物を撹拌し、前記PBr3を前記PAと反応させてPBを生成し、前記脂肪族アルコールと反応させて臭化アルキル(AB)を生成するステップであって、前記ABの沸点が55〜110℃である上記ステップと、iv)前記混合物を任意の順序で洗浄及び蒸留するステップとを含み、これによりプロパルギルブロミド及び臭化アルキルを含有する安定な組成物を得る、請求項1に記載の方法。 i)プロパルギルアルコール(PA)、アミン添加剤、並びに沸点が55〜110℃である塩素化及び/又は臭素化アルカンから選択されるハロゲン化アルキルを混合し、それにより液体混合物を得るステップと、ii)PBr3をステップi)の前記混合物に添加し、それにより反応混合物を得るステップと、iii)ステップii)の前記反応混合物を1〜5時間撹拌し、前記PBr3を前記PAと反応させPBを生成し、それによりPB及びAHを含有する粗製混合物を得るステップと、iv)ステップiii)の前記粗製混合物を水で洗浄するステップと、v)前記粗製混合物を減圧、30〜60℃の温度で蒸留するステップであって、前記洗浄ステップ及び前記蒸留ステップが任意の順序で実施可能である上記ステップとを含み、これによりプロパルギルブロミド及びハロゲン化アルキルを含有する安定な組成物を得る、請求項1に記載の方法。 i)PA、アミン添加剤及び沸点が55〜110℃である臭化アルキル(AB)溶媒を0〜40℃の温度で混合し、それにより液体混合物を得るステップと、ii)PBr3をステップi)の前記混合物に添加し、それにより反応混合物を得るステップと、iii)ステップii)の前記反応混合物を25〜50℃の温度で撹拌し、前記PBr3を前記PAと反応させ、それによりPB及びABを含有する粗製混合物を得るステップと、iv)ステップiii)の前記粗製混合物を水で洗浄するステップと、v)前記粗製混合物を減圧、30〜60℃の温度で蒸留するステップであって、前記洗浄ステップ及び前記蒸留ステップが任意の順序で実施可能である上記ステップと、これによりプロパルギルブロミド及び臭化アルキルを含有する安定な組成物を得る、請求項1に記載の方法。 前記AH源が、分子内に1〜5個の炭素を有するハロゲン化パラフィン及び分子内に3〜5個の炭素を有する脂肪族アルコールから選択される、請求項1に記載の方法。 前記アミン添加剤が第三級アミンである、請求項1に記載の方法。 前記安定な組成物が、30〜80wt%のプロパルギルブロミド及び17〜67wt%のハロゲン化アルキルを含む、請求項1に記載の方法。 前記安定な組成物が、30〜80wt%のプロパルギルブロミド及び19〜69wt%のハロゲン化アルキルを含む、請求項1に記載の方法。 前記安定な組成物が、少なくとも90wt%の総量でプロパルギルブロミド及びハロゲン化アルキルを含む、請求項1に記載の方法。 前記安定な組成物が、少なくとも97wt%の総量でプロパルギルブロミド及びハロゲン化アルキルを含む、請求項10に記載の方法。 前記安定な組成物が、少なくとも92wt%の総量でプロパルギルブロミド及びハロゲン化アルキルを含む、請求項1に記載の方法。 前記安定な組成物が、少なくとも99wt%の総量でプロパルギルブロミド及びハロゲン化アルキルを含む、請求項12に記載の方法。 前記のステップi)が5℃未満の温度まで前記混合物を冷却することを含み、前記のステップii)が5〜40℃の温度を維持して撹拌しながらPBr3を滴下添加することを含む、請求項2に記載の方法。 前記のステップii)が45〜55℃の温度まで加熱し、2〜4時間の期間、この温度で撹拌することを含む、請求項2に記載の方法。 前記のステップiv)が水を前記反応混合物に添加し、周囲温度まで冷却することを含む、請求項2に記載の方法。 前記のステップiv)が2回の洗浄ステップを含む、請求項2に記載の方法。 前記の蒸留ステップが100〜250mmHgの真空度及び30〜60℃の温度を含む、請求項2に記載の方法。 ハロゲン化アルキルが臭化プロピル、臭化ブチル及び臭化ペンチルから選択される、請求項1に記載の方法。 前記アミン添加剤がトリエチルアミン又はピリジンである、請求項1に記載の方法。 前記プロセスの収率がPAを基準として少なくとも70%である、請求項1に記載の方法。 前記反応の収率がPAを基準として少なくとも80%である、請求項1に記載の方法。 PB及びAHを含み、前記PBが少なくとも55wt%を占め、PB及びAHの総含有率が少なくとも92wt%である、請求項1の方法によって調製された組成物。 PB及びAHを含み、前記PBが少なくとも55wt%を占め、PB及びAHの総含有率が少なくとも99wt%である、請求項1の方法によって調製された組成物。 請求項23の組成物を含む、土壌性害虫を駆除するための安定な配合物。 本発明は、プロパルギルアルコール及び臭化リンから、臭化アルキルとの安定な組成物の形態で高収率でプロパルギルブロミドを得るプロセスを提供する。


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