タイトル: | 公表特許公報(A)_ハルンガナ・マダガスカリエンシス抽出物についての化粧品としての使用 |
出願番号: | 2015521118 |
年次: | 2015 |
IPC分類: | A61K 8/97,A61Q 19/08,A61Q 19/00,A61Q 19/10 |
クルタン オリヴィエ JP 2015525755 公表特許公報(A) 20150907 2015521118 20130709 ハルンガナ・マダガスカリエンシス抽出物についての化粧品としての使用 ラボラトワール クラランス 506319064 LABORATOIRES CLARINS 特許業務法人三枝国際特許事務所 110000796 クルタン オリヴィエ FR 1201953 20120710 A61K 8/97 20060101AFI20150811BHJP A61Q 19/08 20060101ALI20150811BHJP A61Q 19/00 20060101ALI20150811BHJP A61Q 19/10 20060101ALI20150811BHJP JPA61K8/97A61Q19/08A61Q19/00A61Q19/10 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VC IB2013055623 20130709 WO2014009874 20140116 20 20150303 4C083 4C083AA111 4C083AA112 4C083AA122 4C083AB032 4C083AB442 4C083AC072 4C083AC111 4C083AC112 4C083AC122 4C083AC182 4C083AC392 4C083AC402 4C083AC422 4C083AC432 4C083AC532 4C083AC662 4C083AC712 4C083AC782 4C083AD092 4C083AD152 4C083AD202 4C083AD352 4C083AD492 4C083AD611 4C083BB01 4C083BB11 4C083BB41 4C083BB46 4C083BB48 4C083CC01 4C083CC02 4C083CC04 4C083CC05 4C083CC23 4C083DD23 4C083DD27 4C083DD41 4C083EE11 本発明は、ハルンガナ・マダガスカリエンシス(Harungana madagascariensis)抽出物又は該抽出物を含む組成物の、特に、皮膚老化及び/又は皮膚老化の兆候の出現を遅らせる、又は食い止める(combating)ための化粧品としての使用(cosmetic use)に関する。本発明はまた、この抽出物又はこの組成物の、コラーゲン合成を促進するための使用、及びまた、皮膚タンパク質を糖化から保護するための使用にも関する。 皮膚は、人体の特定の器官である。皮膚は、体の表面全体を覆っているため、厚さが薄く、かつ非常に広範なものであり、成人においては、皮膚の全表面積はおよそ1.6m2である。皮膚の機能は、異物の物理的侵入の点では外部環境から深部組織を保護することであり、免疫の点では体温調節及び体液喪失(fluid loss)である。最後に、皮膚が常に機械的ストレスに曝されていることは、皮膚は大きな柔軟性と組み合わせてあらゆる他の器官よりも頑丈かつ密着した構造を有さなければならないということを意味する。解剖学的部位に応じて見かけにはいくらかの相違があるが、皮膚は常に同じ基本的形態学的構造を示す。皮膚は、その表面の表皮と、深部の真皮と、それらを分離するとともにそれらを連結する真皮表皮接合部とから構成される。 真皮の役割は皮膚の柔軟性と強度とを維持することである。真皮は、皮下組織と称される脂肪層の上にある高密度で、線維性かつ弾性の結合組織であり、その中は間葉系細胞である線維芽細胞で満たされている。線維芽細胞はそれらを囲む細胞外マトリックスの構成成分の合成の役割を果たしており、細胞外マトリックスは実際の皮膚支持組織である。細胞外マトリックスはコラーゲン線維束及び弾性線維(エラスチン及びフィブリリン)から皮膚表面に沿って波のように作られている線維網によって構築されている。 表皮を支持するというその物理的役割に加えて、真皮は他の重要な機能を担っている。真皮のかなりの血管新生により、真皮と表皮との栄養素交換が可能となる。それはまた、真皮が、皮膚の免疫防御における重要な関与因子(participants)であるマクロファージ及び樹状細胞型の免疫細胞に富むものとなることを可能にする。さらに、真皮は触覚に関わる感覚受容器を有する、神経支配されている組織である。最後に、真皮は、表皮に向けた可溶性サイトカイン及び増殖因子を合成することにより、治癒、並びにケラチノサイト増殖及び分化の制御の現象に関与している。 コラーゲンは皮膚に張力に対する抵抗性及び引張強度を与える。エラスチンは変形の後に皮膚が伸び、その位置へと戻ることを可能とする。エラスチンは皮膚外被にその弾力性を与える。細胞外マトリックスはまたプロテオグリカン及びグリコサミノグリカンも含有しており、プロテオグリカン及びグリコサミノグリカンは、中に線維性タンパク質が埋まっている高度に水和した基底質を形成する。最後に、構造糖タンパク質は、膜インテグリンに結合することによって、マトリックスと細胞との間のインターフェースを提供する。 皮膚の細胞外マトリックスは、皮膚構造を囲み、表皮を支持する間質性物質である。線維性タンパク質のネットワークの中で、コラーゲンは皮膚の機械的特性に寄与する主な不溶性成分である。真皮の「コラーゲン線維」はそれぞれI型コラーゲン及びIII型コラーゲンからなり、軸(axis)の周囲ではV型コラーゲンから構成される。これらのコラーゲンは線維型コラーゲン群に属する。成人において、I型コラーゲンは、平均して、III型コラーゲンよりも6倍大量にある。 I型コラーゲン細線維は非常に大きな引張強度を有し、それゆえ破損されることなく伸ばすことができる。これらの細線維は並んで平行な列に配置されており、コラーゲン線維と称される。III型コラーゲンは3本のアルファ1(III)鎖から構成され、胎児皮膚及び伸展性構造に主に存在する。I型コラーゲンの比率は皮下組織に接近するにつれて上昇する。細胞外マトリックスはまた、フィブロネクチン、ラミニン、エラスチン及びプロテオグリカン基底質も含有する。 その構成成分の非常に高い安定性にもかかわらず、細胞外マトリックスは、結合組織の細胞によって主に局所的に産生される動的構造である。これに関連して、線維芽細胞は、この組織の維持及び再生において重要な役割を果たす。コラーゲン及びその他の細胞外マトリックスの巨大分子を合成し、分解する線維芽細胞の能力、又は線維を組織化若しくは方向づける線維芽細胞の能力は、皮膚組織恒常性において重要である。 老化の際の、細胞とそれを囲むマトリックスとの間の連絡のなんらかの異常は、細胞外マトリックスの構造の過多の質的及び量的改変をもたらし得る。例えば、I型コラーゲンのIII型コラーゲンに対する比は、老化の間に低下する。非酵素的メイラード糖化反応によってコラーゲン線維の間の化学架橋もまた指数関数的に上昇する。 老化コラーゲンのこの化学架橋の結果、線維は次第に硬くなり、これにより線維はコラゲナーゼ及びフリーラジカルによる攻撃に対してより抵抗性となる。コラーゲン分解及び再生はそれゆえ遅くなる。 糖化は、循環グルコース分子と、ポリペプチド鎖のN−末端、又はリジン側鎖上のいずれかに存在する遊離アミノ基とが遭遇する可能性に依存する。糖化反応の生化学的機構は既知であり、2つの相を含む:初期相(開始)は、糖(グルコース、フルクトース)を構成成分である組織タンパク質の末端又は側鎖アミン官能基により還元することで「シッフ塩基」と称される化合物を生成する反応である。これらの化合物はその後アマドリ転位により安定化されてケトアミンとなる。この後に後期相(伝播及び終結)が続き、後期相で、ケトアミン官能基が酸素の存在下で酸化されてデオキシオソン(deoxyosone)となり、他のタンパク質(アルブミン、リポタンパク質、免疫グロブリン)に属する、アルギニン又はリジン等の他の塩基性アミノ酸と反応する。結果はペントシジン又はフロイル6.3.フロニル(furonyl)1.4イミダゾール環タイプの最終架橋を伴う複合体の形成である。 タンパク質糖化反応は誘導性皮膚老化の主要過程の1つを構成する。タンパク質糖化反応は実際に、加齢とともに又は病的状況(糖尿病、酸化ストレス等)において蓄積するタンパク質の間の非可逆性架橋結合(cross bonds)の形成をもたらす。 このように架橋された糖化タンパク質は生物学的機能性を失っており、組織は硬直し、硬化性になる。 本出願人は、驚くべきことに、ハルンガナ・マダガスカリエンシス抽出物又はかかる抽出物を含む組成物が、コラーゲン合成の促進及び皮膚タンパク質の糖化に対する保護によって、皮膚老化から保護することを実証した。ハルンガナ・マダガスカリエンシス抽出物はそれゆえ皮膚老化に対する活性薬剤、コラーゲン合成の促進用の活性薬剤及び/又は抗糖化剤として使用することができる。 ハルンガナ・マダガスカリエンシスは、マダガスカルに広範に存在するオトギリソウ科(family Hypericaceae)の樹木である。 この植物は、黄色着色剤として、並びに治療目的に、特に抗菌剤及び抗炎症剤として従来から使用されている。 本発明による使用は、ハルンガナ・マダガスカリエンシス抽出物又はかかる抽出物を含む化粧品組成物を優先的に使用する。 本抽出物は、優先的にハルンガナ・マダガスカリエンシスの葉の抽出物である。有利には、本抽出物は水性抽出物であり、グリセロールにより安定化されているのが好ましい。本抽出物は、少なくとも以下の工程を含む方法にしたがって得られる水性抽出物であるのが好ましい: 葉を乾燥させる工程、 葉を水によって抽出する工程、 熟成、次いで濾過する工程、 抽出溶媒を蒸発させる工程、 濃度を調整する工程(グリセロールの添加)。 本発明により使用されるハルンガナ・マダガスカリエンシス抽出物は、独特の匂いを有する赤褐色の粘稠液である。本抽出物は以下の分析特性を有する: pH(水中1%にて):4〜6、 20℃での密度:1.2〜1.4、 屈折率:1.4〜1.6、 植物/抽出物比=10/4。 本発明による化粧品組成物は、組成物の全重量に対して乾物重量で0.01%〜10%のハルンガナ・マダガスカリエンシス抽出物を含むのが好ましい。有利には、組成物は、組成物の全重量に対して乾物重量で0.01%〜5%のハルンガナ・マダガスカリエンシス抽出物を含む。 本発明による組成物は、化粧品組成物及び皮膚用組成物における従来既知の用途を有する1又は複数の配合剤又は添加剤を更に含んでいてもよい。それらの非限定的な例は、皮膚軟化剤、着色剤、被膜形成剤、界面活性剤、香料、防腐剤、乳化剤、油、グリコール、ビタミンE等のビタミン、UV−遮断剤等である。当業者であれば、化粧品における知識を基に、所望の性質に応じて、本発明の組成物にどの配合剤をどれくらいの量、添加すべきかを理解するだろう。 本発明による組成物は、顔及び体に適用すること以外の製剤学的な(galenical)制限なしに、化粧品学及び皮膚科学の分野における当業者に既知の任意の形態であり得る。有利には、本発明による組成物はジェル、クリーム、ローション、オイル、ミルク、スプレー等の形態である。 本出願人は、本発明により使用されるハルンガナ・マダガスカリエンシス抽出物及びまた本抽出物を含む化粧品組成物が、コラーゲン合成を促進するために、又は糖化に対して皮膚タンパクを保護するために使用することができることを実証した。 したがって、本発明によるハルンガナ・マダガスカリエンシス抽出物又は本抽出物を含む化粧品組成物は、皮膚老化及び/又は皮膚老化の兆候の出現を予防する、遅らせる、食い止める、処置する、又は低減させるために使用することができる。 「皮膚老化の兆候」という表現は、しわ、小じわ、皮膚のたるみ、皮膚線維の弾力性の喪失、皮膚の萎縮(withered skin)、皮膚の菲薄化(thinned skin)、並びにくすんだ(dull)皮膚及び/又は輝きのない(lifeless)皮膚を意味する意図である。 本発明の1つの好ましい変形形態による、皮膚におけるコラーゲン合成の誘導に対する作用のために、ハルンガナ・マダガスカリエンシス抽出物は、皮膚の老化の徴候を修復するため、特にしわ及び小じわをやわらげるため、又は萎縮した若しくは菲薄化した皮膚を再高密度化する(re-densifying)ために使用することができる。 本発明により使用されるハルンガナ・マダガスカリエンシス抽出物及び本抽出物を含む化粧品組成物はまた、皮膚を再高密度化する及び/又は皮膚を引き締める(firming)及び/又は皮膚に張りを与える(toning)ためにも使用することができる。 本発明によるハルンガナ・マダガスカリエンシス抽出物及び本抽出物を含む化粧品組成物は、皮膚への適用により使用され、皮膚は限定するものではなく顔の皮膚であっても体の皮膚であってもよい。 顔の皮膚である場合は、それは優先的に、顔、首、首周り及び/又は眼の周囲の領域の皮膚である。 1つの特定の変形形態によると、本発明によるハルンガナ・マダガスカリエンシス抽出物及び本抽出物を含む化粧品組成物は、例えば菲薄化との関連で、引き締める及び/又は張りを与えるために、体の皮膚に適用される。 以下の実施例は、ハルンガナ・マダガスカリエンシス抽出物のI型コラーゲン合成に対する効果、及びそのタンパク質糖化に対する効果の評価、並びに本発明の対象である組成物に関する。 実施例は添付の図面に言及している。対照(パネルA)について、10−5Mのレチノールである陽性対照(パネルB)について、並びに様々な濃度のハルンガナ・マダガスカリエンシス抽出物:0.001%(パネルC)、0.005%(パネルD)及び0.01%(パネルE)についての、I型コラーゲン免疫蛍光(TRITC)を表す(蛍光光学顕微鏡による観察、倍率×200)。核1つ当たりの蛍光単位で表したI型コラーゲンの発現を表す。I. I型コラーゲン分泌に対するハルンガナ・マダガスカリエンシス抽出物の活性の評価A. 材料及び方法 線維芽細胞を、ガラスカバーグラスを有する6−ウェルプレートに1ディッシュ当たり70000細胞で最小必須培地(MEM)に播種する。48時間後、細胞を処理しないか(対照)、又は0.001%、0.005%及び0.01%のハルンガナ・マダガスカリエンシス抽出物で処理し(10−5Mの濃度のレチノールを陽性対照として使用する)、インキュベーター中にて72時間、37℃、5%CO2でインキュベートする。 各細胞層を次いでリンスし、メタノール(−20℃)で固定し、その後、I型コラーゲンを明らかにする。 細胞を、目的のタンパク質に対する一次抗体とともに、次いで蛍光色素TRITC(ローダミンに由来する、テトラメチルローダミンイソチオシアネート(Tetra methyl Rhodamine Iso Thio Cyanate)に結合している、一次抗体に対する二次抗体とともに、インキュベートする。各抗体の間のインキュベーション時間は1時間である。細胞核をジアミジノフェニルインドール(DAPI)により標識することによって明らかにする。 カバーグラスをスライドガラスに乗せ、次いで蛍光顕微鏡(Nikon、Eclipse 50i)下で観察する。細胞集団のいくつかの視野を撮影する。TRITC蛍光画像は目的のタンパク質が位置している領域を示す。DAPI蛍光画像は細胞核を示し、それゆえ1視野当たりの細胞数を示す。図1に表すもののような写真画像を、NIS Elements画像解析ソフトウェア(Nikon)を用いて解析する。B. 結果 本研究は、ハルンガナ・マダガスカリエンシス抽出物は、線維芽細胞によるI型コラーゲン合成を用量依存的に有意に促進することを実証する。ハルンガナ・マダガスカリエンシス抽出物は、細胞外マトリックスの主要成分であるI型コラーゲンの合成を促進する。これらの特性はそれゆえ本抽出物に老化防止の役割を与える。II. タンパク質糖化反応に関するハルンガナ・マダガスカリエンシス抽出物による保護の評価 ハルンガナ・マダガスカリエンシス抽出物の効果の評価のためにin vitroモデルを選択した。この効果はウシアルブミンの遊離アミノ基とグルコースとの間の糖化反応からの誘導体の形成の測定に基づくものである。糖化最終産物(advanced glycation end products)であるこれらの誘導体のいくつかは蛍光性である。反応を8日間のインキュベーションの後に測定する。参照分子であるアミノグアニジンを並行して試験する。A. 材料及び方法 試験系は、リン酸緩衝液(0.2M、pH=7.4)中にウシアルブミン(0.5g/ml)及びグルコース(500mM)を含有する反応混合物である。 生成物を無菌チューブ中で試験系と混合し、無菌チューブをアルミ箔で覆う(反応は暗所で行わなければならない)。或る特定の試薬又は生成物が存在しない実験条件については、チューブの体積はMilliQ水を補って適量(QS)としなければならない。 チューブをパラフィルムで閉じた後(反応を酸素の非存在下で行わなければならない)、様々な反応混合物を乾燥インキュベーター中に、37℃で8日間置く。 8日間のインキュベーションの後、各チューブから100μlを取り出し、96−ウェル黒色プレートに移す。蛍光を次いでFLUOstar(BMG)(励起355nm、発光460nm)で読み取る。B. 結果 結果を以下の表に示し、任意蛍光単位にて表す。「生成物+ウシアルブミン」サンプルに関する蛍光(=干渉)を「生成物+ウシアルブミン+グルコース」データから差し引く。 この表は、任意蛍光単位で表した、糖化架橋結合の形成を表す(T.S=試験系、ウシアルブミン(0.5g/ml)及びグルコース(500mM)をリン酸緩衝液(0.2M、pH=7.4)中に含有する反応混合物)。 グルコース過負荷とのウシアルブミンの8日間のインキュベーションの後、糖化架橋結合の形成が観察される。それをウシアルブミン−グルコース付加物の蛍光特性を利用して評価した。 試験系に存在するハルンガナ・マダガスカリエンシス抽出物は、ウシアルブミンとグルコースとの間の架橋結合を有意に(not insignificant manner)防止する。III. 配合例 パーセンテージは組成物の全重量に対する重量パーセンテージである。洗顔ジェル %ヘクトライト 1.50グリコール 2.00キサンタンガム 0.25ラウレス硫酸ナトリウム 3.00ステアロイルグルタミン酸ナトリウム及びココイルグルタミン酸ナトリウム 7.00シアバター 0.50ココアンホ酢酸ナトリウム 10.00ジステアリン酸グリコール 4.00LANETTE SX 9.00ハルンガナ・マダガスカリエンシス 0.50防腐剤 適量EDTA二ナトリウム 0.10香料 適量脱塩水 100まで適量 トニックローション %キサンタンガム 0.15カルボマー 0.15ビオサッカリドガム−1 10.00ルブラジェル 10.00ハルンガナ・マダガスカリエンシス 1.00PEG−40水素添加ヒマシ油 0.40防腐剤 適量香料 適量脱塩水 100まで適量老化防止用ナイトクリーム %セテアリルアルコール及びセテアリルグルコシド 4.50ステアリン酸グリセリル及びステアリン酸PEG−100 2.00ステアレス−21 0.50水素添加ココグリセリド 2.00トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル 8.00シアバター 2.00ジメチコン 0.50カルボマー 0.30グリコール 5.00SEPIGEL305 0.30ハルンガナ・マダガスカリエンシス 3.00水酸化ナトリウム 0.08防腐剤 適量香料 適量脱塩水 100まで適量老化防止用セラム %COVACRYL MV 60 0.70FUCOGEL 8.00ハルンガナ・マダガスカリエンシス 5.00グリコール 10.00防腐剤 適量香料 適量脱塩水 100まで適量 コラーゲン合成を促進するための、ハルンガナ・マダガスカリエンシス抽出物を含む化粧品組成物の使用。 皮膚タンパク質を糖化から保護するための、ハルンガナ・マダガスカリエンシス抽出物を含む化粧品組成物の使用。 皮膚老化及び/又は皮膚老化の兆候の出現を遅らせる、食い止める、処置する、又は低減させるための、ハルンガナ・マダガスカリエンシス抽出物を含む化粧品組成物の使用。 前記皮膚老化の兆候が、しわ、小じわ、皮膚のたるみ、皮膚線維の弾力性の喪失、皮膚の萎縮、皮膚の菲薄化、並びにくすんだ皮膚及び/又は輝きのない皮膚から選択される、請求項3に記載の使用。 皮膚の老化の徴候を修復する、及び/又はしわ及び小じわをやわらげる、及び/又は萎縮した若しくは菲薄化した皮膚を再高密度化する、及び/又は顔の皮膚及び/又は体の皮膚を再高密度化する、及び/又は顔の皮膚及び/又は体の皮膚を引き締める、及び/又は顔の皮膚及び/又は体の皮膚に張りを与えるための、ハルンガナ・マダガスカリエンシス抽出物を含む化粧品組成物の使用。 前記ハルンガナ・マダガスカリエンシス抽出物が葉の抽出物である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の使用。 前記ハルンガナ・マダガスカリエンシス抽出物が水性抽出物である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の使用。 前記ハルンガナ・マダガスカリエンシス抽出物がグリセロールによって安定化されている、請求項7に記載の使用。 前記抽出物が、化粧品組成物の全重量に対して乾物重量で0.01%〜10%の該抽出物、好ましくは化粧品組成物の全重量に対して乾物重量で0.01%〜5%の該抽出物を含む化粧品組成物中に配合されていることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の使用。 前記化粧品組成物が、皮膚軟化剤、着色剤、被膜形成剤、界面活性剤、香料、防腐剤、乳化剤、油、グリコール、UV−遮蔽剤及びビタミン等の1又は複数の配合剤又は添加剤を更に含む、請求項9に記載の使用。 本発明は、化粧品の分野、特に、老化防止製品の分野に関する。本発明は、より具体的には、コラーゲン合成の促進のためのハルンガナ・マダガスカリエンシス抽出物の使用に関する。【選択図】なし