タイトル: | 公表特許公報(A)_デュアルモード小角散乱カメラ |
出願番号: | 2015516232 |
年次: | 2015 |
IPC分類: | G01N 23/201 |
ジアン、 リカイ JP 2015522809 公表特許公報(A) 20150806 2015516232 20130607 デュアルモード小角散乱カメラ リガク イノベイティブ テクノロジーズ インコーポレイテッド 509241889 三好 秀和 100083806 伊藤 正和 100095500 原 裕子 100111235 ジアン、 リカイ US 61/657,449 20120608 G01N 23/201 20060101AFI20150710BHJP JPG01N23/201 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VC US2013044656 20130607 WO2013184999 20131212 17 20150106 2G001 2G001AA01 2G001BA15 2G001CA01 2G001DA02 2G001DA09 2G001EA02 2G001GA01 本願は一般に、1次元性能及び2次元性能双方を備えた小角X線散乱(SAXS)カメラに関する。 関連出願の相互参照 本願は、2012年6月8日出願の米国仮特許出願第61/657449号の利益を主張する。その内容はすべて参照としてここに組み入れられる。 SAXSカメラにとって性能は典型的に、フラックス、分解能(検出器位置におけるビーム直径を試料・検出器間距離で割ったものとして定義される)、及び、パラメータQmin(λを波長、2θminを、例えば最小角のような、意味のある散乱を収集することができる主ビームに対する最小アクセス角とした場合、Qmin=(4π/λ)sinθminとして定義される)により定義されるシステム分解能によって特徴づけられる。一般に、システムの分解能が増加するとフラックスが低下する一方、フラックスが増加するとシステム分解能が低下する。 こうした問題に対処すべく、クラツキーカメラとして知られるカメラが開発されている。クラツキーカメラは、2つのブロックの組と、線状投影を有するX線源とを使用する。クラツキーカメラは、高分解能、良好なフラックス及びQminを達成しているが、1次元カメラであるためスメアリングを被る。散乱曲線は、デスメアリングと称するデコンボリューション処理から得ることができる。多くのデスメアリング手順が開発されているが、低Q領域における有効性は不可避的に悪い。さらに、その1次元の性質ゆえに、伝統的な1次元クラツキーカメラは等方性の試料にしか使用することができない。 他方、3孔ピンホールシステムのようなピンホールカメラは、2次元情報のデータを収集することができる。散乱強度は、散乱と主ビーム軸との角度、及び方位角の関数である。ピンホールカメラは、1次元ビームが引き起こす側方スメアリングを除去するので、異方性試料を調査するべく使用することができる。しかしながらピンホールカメラは、低フラックス、低分解能であり、そのQminは典型的に約0.005Å−1に限られる。 特許文献1は、データ収集ゾーンからの寄生散乱をなくすべく2次元ビーム及びクラツキーアライメントシステムに基づく2次元SAXSカメラを記載する。その概念は、1Dビームが引き起こすスメアリングが不在の2次元性能、ひいては異方性試料分析性能及びピンホールカメラよりも高いフラックスを提供する。しかしながら試料上のフラックスは、同じ輝度の放射源の場合、依然としてかなり低く、いくつかの例では、伝統的な1次元クラツキーカメラよりも一を超える桁だけ低くなることもある。2次元SAXSカメラが異方性試料及び等方性試料の双方を調査することができる一方、1次元SAXSカメラの高フラックスは、製造環境のようないくつかのアプリケーションにとって重要となる速度を提供する。2次元SAXSカメラの試料上のフラックスを、非常に安価な密封管を備えた1次元SAXSカメラと同じレベルまで引き上げるには、最先端の回転陽極式ジェネレータが必要となる。かかるアプローチは、コスト上避けられることが多い。要するに、2次元3孔ピンホールSAXSカメラはスメアリングをなくしかつ異方性試料の調査能力を提供し、2次元クラツキーカメラは3孔ピンホールカメラよりも改善されたフラックス及び分解能を提供するが依然として、適用可能な場合の1次元クラツキーカメラよりも強度が低く、並びに、1次元SAXSカメラは高スループットを提供するが等方性試料のみに限られるというように、いずれのタイプのカメラも基本的な制限が克服されていない。 放射源、光学系、検出器及び一対の耐寄生散乱ブロックを含むデュアルモードSAXSカメラを作ることができる。放射源はX線ビームを放射する。X線ビームは、光学系によって反射されて試料に向かう2つのビームを形成する。そのビームの一方は、ビームの伝播方向に対して垂直な2つの直交方向への発散が光学系によって制御される2次元ビームとすることができる。他方のビームは、一方向のみの発散が光学系によって制御されかつ当該ビームが他方向へは制御されず及び/又は依然として発散されない1次元ビームとすることができる。一対の耐寄生散乱ブロックが光学系と試料との間に位置決めされてデータ収集用の寄生散乱不在空間が作られる。一方のブロックの底面は他方のブロックの頂面に対して実質的に平行かつ共通平面とされる。いずれかのブロックがビームに対して調整可能となり、又はビームが2つのブロックに対して調整可能となることにより、当該ビームは特定の寄生散乱不在空間を貫通しかつ作ることができる。ビームを選択するべく、放射源と光学系との間又は光学系と耐寄生散乱ブロックとの間にはビーム選択機構が挿入される。検出器が試料からの散乱を検出する。選択されたビームは、カメラのモードを決定して1次元モード又は2次元モードのいずれかを与える。 典型的な2次元ビームは2次元合焦ビームを含む。2次元合焦ビームは、その焦点に狭いスポットを形成し、かつ、伝播ビームに対して垂直な方向に低発散の2次元コリメートビームを形成する。その発散は典型的に、放射源サイズ、光学系の設計、及び当該光学系のロッキングカーブ幅によって決定される。 典型的な1次元ビームは、放射源が点放射源であって発散が一方向にのみ制御される扇形ビームと、放射源が線放射源であって発散が光学系によって一方向にのみ制御される「線」ビームとを含む。1次元ビームは典型的に、試料位置及び検出器位置において、一方向の寸法が他方向の寸法よりもかなり長い「線」外形を有する。その比は少なくとも1:4であり、典型的には1:8以上である。1次元ビームに対し、ビームは、発散が制御される方向に合焦又はコリメートされる。 特許文献2は、2次元ビームを形成する並列型カークパトリックバエズ(KB)光学系を記載する。ビームは、双方の反射器によって、ビーム伝播方向に対して実質的に垂直な2つの直交方向に反射される。2次元光学系のための作動ゾーンは、X線エネルギー、面間隔dの範囲、及び鏡の長さに応じて最大でも典型的には約数ミリメートル幅の、2つの反射器の結合線沿いの各鏡上の狭いストリップである。作動ゾーンの外側では、一方の鏡により反射されたビームは他方の鏡により反射されることがない。典型的には、まっすぐなビーム(いずれの鏡からも反射されない)及び残りの単一反射ビーム(一つの鏡のみにより反射される)をブロックするべく、入口側若しくは出口側のいずれか又はその双方に正方形アパチャが取り付けられる。 「デュアルモード」光学系は、2つの反射器を有するように設計することができる。2つの反射器の一方が1次元ビームを形成するべく設計され、かつ、2次元ビームを形成するカークパトリックバエズの構成の第2反射器に結合される。カークパトリックバエズ及び並列型カークパトリックバエズ双方の構成は、2次元ビームを形成するべく採用することができる。ただし、並列型カークパトリックバエズの構成の方が、その高フラックス捕捉能力及び小さな光学系サイズゆえに好ましい。光学系は、2つの開口を備えたアパチャを含む。2つの開口は、光学アセンブリの入口側若しくはアセンブリの出口側又はその双方に取り付けられる。ブレード又はスリットであり得る選択デバイスがさらに、ビームを選択するべく光学系に組み入れられる。入口及び出口に取り付けられた単数又は複数のアパチャは、アライメントをかなり容易にとることができる。アパチャを画定するビームとして機能する4ブレードスリットを、ビーム選択デバイスと同様に使用することができる。 点放射源がデュアルモード光学系とともに使用される場合、1次元ビームは扇形ビームとなる。一側の一つのアパチャ又は両側の2つのアパチャいずれかを、1次元ビーム及び2次元ビームをさらに画定するべく使用することができる。X線CTのようなX線イメージングのために使用される場合がある扇形ビームは、XRDを目的としては使用されていなかった。慎重な分析によれば、扇形ビームもまたX線散乱及びX線回折に使用することができる。伝統的な1次元ビーム又は線ビームと比べ、付加的な情報損失が存在しない。他方、扇形ビーム試料上のフラックスは、伝統的な1次元ビームのものよりも低い可能性がある。伝統的な1次元ビームは放射源が長いため、かなり高い電力負荷を有し得るからである。一例として、銅標的を備えた直径30μmの微小焦点放射源が30Wの電力負荷を有する一方、標準的なロングファインフォーカス(LFF)線放射源は、40μm×12mmの放射源投影及び2kWの電力負荷を有する。 デュアルモード光学系が線放射源とともに使用される場合、当該長さに沿った放射源の向きは、単一反射を目的として設計された反射器とのアライメントがとられる。X線ビームを送達するべく他の反射器に対して放射源の任意点に向けてのアライメントをとることもできるが、反射器はデュアルモード動作において使用される場合、線放射源の端に近い点とのアライメントがとられる。 多層光学系のような回折光学系又は結晶光学系のような他の帯域通過光学系を使用することが好ましい。デュアルモード光学系が線放射源と結合される場合、当該線放射源に対して垂直な反射器、例えば2次元ビームのみに寄与する反射器は、異なる波長にあるX線源の異なる部分からのX線を反射して、広くかつエネルギー分散性のビームを形成する。しかしながら他方の反射器は、放射源の方向に沿ってアライメントがとられている限り、光学系が設計目標とする波長に対するブラッグ条件を形成し、ひいてはクリーンなスペクトル及び空間的に明確に画定された2次元ビームを形成する。デュアルモード光学系が点放射源と結合される場合、一方のビームをブロックしかつ他方のビームを進行させるプレートのように単純なビーム選択機構が、放射源と光学系との間に、又は光学系と耐寄生散乱ブロックとの間に位置決めされる。デュアルモード光学系が線放射源と結合される場合、ビーム選択機構は、放射源と光学系との間に位置決めされるのが好ましい。そうでなければ、1次元ビームの入口側アパチャを貫通するX線が、2次元ビームの出口側アパチャも貫通し得ることとなるからである。 2次元ビームは、2次元ビームのみに寄与する反射器と、2次元ビーム及び1次元ビーム双方に寄与する反射器との相対角を配列することにより、異なる方向へ操舵することができる。光学系は、特定位置で、例えば試料位置で又は検出器位置で互いに交差する1次元ビーム及び2次元ビームを備えるように設計することができる。 特許文献1に記載されるように、耐寄生散乱ブロックは、十分に仕上げられた平坦な表面を備えた2つのブロックを含む。2つの表面は互いに対向し、かつ、実質的なアライメントがとられる。例えば2つの表面は、同一平面となるようにアライメントがとられる。X線ビームが2つのブロック間の開口を貫通する場合、当該ブロックのコーナーからの散乱X線は、試料近くのブロックの表面によってブロックされる。試料近くのブロックの表面と主ビーム軸とがなす角度は、寄生散乱不在のままデータを収集することができる最小角を決定する。耐寄生散乱ブロックは典型的に、一つの一体片として設計かつ製造される。これは典型的に、平坦なブロックを「U」字形ブロックに取り付けることによって作られる。「U」字形ブロックの十分に機械加工された平坦な表面及び第1ブロックの平坦な表面により、2つの対向表面の十分なアライメントが保証される。この一体片は典型的にクラツキーブロックと称され、又はクラツキーコリメーションブロックと称される場合もある。デュアルモードSAXSカメラでは、1次元ビームは2次元ビームとのアライメントがとられる。1次元及び2次元ビーム双方が配置される平面は、ビーム平面と称することができる。ビーム平面は、第1クラツキーブロックの表面及び第2クラツキーブロック(我々はこれをクラツキー平面と称する)により画定される共通平面と一定角度にアライメントがとられる必要がある。クラツキーブロックをビームに対して調整することができるか又はビームをクラツキーブロックに対して調整することができるかのいずれかである。クラツキーブロックを、ビーム平面に対して平行かつビーム軸に対して垂直な枢動軸まわりに回転することができるのが好ましい。その結果、ビーム軸(又はビーム平面)とクラツキー平面との角度を容易かつ連続的に調整することができる。クラツキー平面とビーム軸との角度変化により最小アクセス角ひいてはQminが変わり、さらにはビームに対するクラツキーブロックの開口ひいては試料上のフラックスも変わる。ビームに対するクラツキーブロックの角度位置の調整により、Qminと試料上のフラックスとのトレードオフが変化する。クラツキーブロックの2つのエッジ間に枢動軸を有することが好ましい。しかしながら枢動は、ビーム伝播方向沿いのいずれの位置であってもよい。 試料の取り扱いは、SAXSシステムの重要な部分となり得る。試料取り扱いシステムは、1次元ビーム及び2次元ビームの経路双方に試料を位置決めできるようにする必要がある。これは、異なる動作モードのための機械的なマーカのような簡単なものでも、又は当該動作モードに関連する異なる位置へと試料を位置決めすることができる並進ステージでもよい。2次元モードにおいて異方性試料が調査される場合、主ビーム軸まわりの回転自由度は、全360度のデータを取得するべく使用される。斜入角ステージ又はずり応力セル及び他の多くのSAXS用標準アクセサリのような他の試料取り扱いシステムを、当該システムに一体化することもできる。 2次元検出器、特に半導体光子計数画素化検出器を使用することが好ましい。かかる検出器には、高分解能、超低ノイズ、リアルタイム測定及び高速度計数という長所がある。1次元動作モードによる場合でも2次元検出器は、容易なアライメントという長所を提供する。データは2次元で収集され、散乱から生成された2次元画像により線ビームの配向を見出すことができるので、1次元ビームと検出器とのアライメントは重要ではない。 線形検出器とも称する1次元検出器は、カメラとしても使用することができる。1次元検出器を使用する場合、2つの問題が生じる。1次元モードに対しては、線ビームの配向に対し検出器セルとのアライメントをとることが重要である。そうでなければ分解能が劣化する。2次元モードに対しては、1次元検出器の使用では、2次元データを取得することができない。一つのソリューションは、検出器の前面でスリットを使用した後、2次元画像を作るべくデータフィールドを走査することである。この走査は、線状に、又は主ビームの中心を回転中心とした角度状に行うことができる。角度状の走査の場合、検出器の前面にあるスリット開口は、例えば極走査のような一定角度の形態であり得る。線形検出器を使用することの一つの長所は、コストが低いことにある。米国特許第8,094,780号明細書米国特許第6,041,099号明細書 小角X線散乱領域において試料を分析するシステムが与えられる。システムは、1次元ビーム(1Dビーム)及び2次元ビーム(2Dビーム)を与えることができるビームサブシステムと、1次元動作モード(1D動作モード)用の1Dビーム及び2次元動作モード(2D動作モード)用の2Dビーム間の選択をするビーム選択デバイスとを含む。 本明細書に添付されかつ本明細書の一部をなす図面及び特許請求の範囲を参照して以下の説明を検討した後であれば、本発明のさらなる目的、特徴及び利点が当業者にとって容易に明らかとなる。2次元モードにある小角X線散乱(SAXS)システムの模式的な例示である。1次元モードにある小角X線散乱システムの模式的な例示である。線放射源を使用するSAXSシステム用の光学系の模式的な例示である。線放射源を使用するSAXSシステム用の光学系の模式的な例示である。点放射源を使用するSAXSシステム用光学系の模式的な例示である。点放射源を使用するSAXSシステム用光学系の模式的な例示である。ここに記載される方法を実装する処理システムの模式的な図である。 デュアルモードSAXSカメラの最大の利点は、1次元モードにおいて高フラックスを提供する性能のすべてと2次元モードにおける2次元性能とが一つのシステムよりもそれほど高くはないコストで得られることにある。このシステムのいくつかの実施形態は、以下の利点の一以上も有する。点放射源が使用される場合、システムは、最適化された2次元性能を有するがそれでもなお、2次元モードよりも1次元モードにおいてかなりの高フラックスを提供することができる。線放射源が使用される場合、システムは、1次元モードの最適化された性能を提供するがそれでもなお、2次元性能も提供する。多くの未知試料に対し、当該作業に対してどのモードが最適かを迅速にチェック及び決定するべく、2つの動作モードの一方を迅速に試すことができる。カメラは、異方性材料を調査するべく使用することができ、かつ、高分解能反射率計又は高分解能反射型SAXSカメラとして構成することができる。全カメラ長さがピンホールカメラよりもかなり短いので、システムは大きな角度範囲又は大きなQ範囲を有する。システムは小角散乱測定から広角散乱測定まで拡張することができる。 このようにして、想定されるプローブビームシステムの一実施形態は、放射源と、2次元ビームを送達する光学系の部分としてのカークパトリックバエズの構成、好ましくは並列型構成にある2つの1次元反射器と、一方が双方の鏡により反射された2次元ビームを目的とし、かつ、一方が一方の鏡のみにより反射された1次元ビームを目的とする2つの開口を有するアパチャとを含む。加えて、2つのビームの一方を選択するべく、ブレード又はスリットいずれかである選択機構が使用される。 ここで図1を参照すると、2次元動作モードにあるデュアルモード小角X線散乱システムが与えられる。小角X線システムは、X線源114、光学系116、クラツキーブロック124、126、及び検出器132を含む。X線源114は、線放射源又は点放射源である。放射源114は発散ビーム118を放出し、その発散ビーム118が光学系116に受け入れられる。光学系116は、ビームが当該ビーム伝播に対して垂直な2つの直交次元にあるように条件づける2次元光学系である。加えて、1次元反射器の一方は、ビームが当該ビーム伝播の方向に対して垂直な1次元にあるように条件づけることができる幅に設計される。光学系116は結晶光学系又は多層光学系である。さらに、光学系116はKB並列型又は直列型光学系である。ビーム選択デバイス122は、2つのビームの一方(例えば線ビーム又は点ビーム)を選択するべく使用される。ビーム選択デバイス122は、ビームの様々な部分を選択するべく制御され、又はビーム分割位置において、分割されたビームの一方を選択する。ビーム選択デバイス122は、1次元モード又は2次元動作モードを選択するべくアクチュエータによって制御されるシャッター又は可動ビームストップである。ビームの少なくとも一部分がビーム選択デバイス122を貫通することを許容され、光学系116と相互作用をし、その後、一対のクラツキーブロック124、126の第1ブロック124との相互作用をする。図1において、ビーム選択デバイス122は2次元ビーム(点ビームと称する場合もある)を選択する。第1クラツキーブロック124の第1表面は、X線と相互作用をしてX線ビームの一側を画定する。ビームは、第2ブロック126の第1表面のエッジによっても画定される。第2ブロック126の第1表面は、第1ブロック124の第1表面と実質的に面一となるように位置決めされる。したがって、ブロック124の第1表面及びブロック126の第1表面が、「クラツキー平面」と称される平面を超えるような寄生散乱不在ゾーンを作る。線134は、主ビームのクラツキー平面上への投影である。線134と主ビームとの角度は2θminである。理解されることだが、ブロック124は、エッジ先端が第2ブロック126の第1表面と実質的に面一に延びるようにされたエッジ又は他のデバイスである。ビームストップ130はクラツキー平面134(寄生散乱不在平面)へと延びる。試料128は検出器132が受け入れるビームの散乱を引き起こす。ビームの一部分が続いて試料を貫通し、ビームストップ130によって受け入れられる。ビームストップは、ビームのうち散乱されることなく試料を貫通して寄生散乱不在ゾーンまでまっすぐ伝達される一部分をブロックするべく使用される。その結果、検出器132は過飽和とならず、かつ、試料128からの散乱方向が妨害されない。 ここで図2を参照すると、1次元動作モードにあるデュアルモード小角X線散乱システムの図が与えられる。線放射源214は、第1部分218及び第2部分219を備えたX線ビームを投影する。ビーム選択デバイス222は、(2次元ビームを形成する)第2部分219をブロックし、かつ、(線ビームのような1次元ビームを形成する)第1部分218を光学系216に投影可能とする。光学系216は、第1部分218が1次元ビームを形成するように条件づけるとともに、その1次元ビームをクラツキーブロック224及び226に向ける。1次元ビーム220は第1クラツキーブロック224及び第2クラツキーブロック226と相互作用をして寄生散乱不在ゾーンを形成する。さらに、ビームの一部分が試料228へと続く。1次元ビーム220は試料228と相互作用をして散乱を生成する。その散乱は検出器232によって収集される。さらに、1次元ビーム220のうち試料を貫通するまっすぐな部分が、ビームストップ230によってブロックされる。 ここで図3Aを参照すると、デュアルモードビームアセンブリの可能な一実施形態が、X線源314及び光学系320を含む。放射源314は、X線ビームを光学系320に向けて放出する線放射源である。放射源314からのX線ビームは、中に第1開口及び第2開口を有するアパチャ336と相互作用をする。第1開口は、1次元ビームを形成するX線のための細長い開口である。第2開口は、2次元ビームのための正方形孔のような孔である。したがって、放射源314からのX線ビームは反射されて1次元ビーム330及び2次元ビーム332になる。光学系320は、2次元光学系及び1次元光学系双方として機能する。例えば、X線を反射して1次元ビームを形成することができる拡張幅を有するように設計された一つの鏡を備えた並列型KB構成である。したがって、放射源314とアパチャ336とは、1次元ビーム330が光学系の第1表面322によって形成される一方で2次元ビーム332が光学系の第1表面322及び第2表面324によって形成されるようにアライメントがとられる。したがって、1次元ビーム330は第1表面322によって、例えば合焦され又はコリメートされるように条件づけられた上でさらには、アパチャ338によって画定される。同様に、2次元ビーム332は、ビーム伝播方向に垂直な2つの直交方向にある第1表面322及び第2表面324双方によって条件づけられてアパチャ338へと向けられる。出口アパチャ338は第1開口342及び第2開口340を含む。この例では、1次元ビーム330が線344に合焦されるように示される一方、2次元ビーム332が点346に合焦されるように示される。したがって、1次元ビーム330及び2次元ビーム332の一方が選択的に光学系を貫通可能とされ、本願の他の箇所に記載されるようにクラツキーブロック及び試料との相互作用をする。 図3Aに示される線放射源の場合、光学系は放射源に対してアライメントがとられ、2つの鏡の一方が線放射源と同一線上に(又は当該放射源と平行に)並びかつ他方の鏡が線放射源に垂直にアライメントがとられるようになる。この1次元ビームは、線放射源に対してのみ平行な鏡によって反射されており、多くの粉末回折計及び従来型1次元クラツキーカメラが使用する典型的な1次元ビームである。ビームはコリメートビーム又は合焦ビームであり得る。例えば鏡の回折平面に対する垂直方向又は線放射源の方向のような軸方向平面における発散が通常は、光学系出口においてスリットによって画定される。軸方向の発散をさらに画定するべく、ソーラー(Soller)スリットも頻繁に使用される。2次元ビームは、線放射源を使用して当該線放射源の任意点に対して光学系のアライメントをとることによって形成される。しかしながら、当該放射源の一端に対して光学系のアライメントをとることも好ましい。 線放射源ビームシステムは、点放射源ビームシステムよりもかなり高強度の1次元ビームを与える。しかしながら2次元ビームの品質は、点放射源と比べて相対的に低輝度であること及び放射源の大きな一方向寸法ゆえに、点放射源を使用する場合ほど良好とはいえない。ビームフラックスが低くなり、かつ、分光バックグラウンドが高くなる。 一方の鏡が線放射源に対して平行にアライメントがとられ、かつ、他方の鏡が線放射源に対して垂直にアライメントがとられるという事実により、この構成に対する最高の性能が得られる。線放射源に対して垂直な鏡の回折平面では、放射源の大部分によって、異なる波長の線放射源沿いにブラッグ条件を満たすことができる。それゆえ広範囲のスペクトルが反射されるので、この方向のビーム発散が高くなる。しかしながら、光学系が設計目標とする作動エネルギーのX線のみが、線放射源に対して平行な鏡によって反射され得る。したがって、出力ビームのスペクトルは大部分が、線放射源の放射源幅によって決定される。放射源幅は通常、ファインフォーカス密封管又はロングフォーカス密封管に対して例えば40ミクロンのように、非常に狭く設計される。線放射源に対して平行な鏡は、光学系が設計目標とする狭いエネルギー範囲の外側にあるX線の大部分を除去するべく、分光フィルタ又は「空間フィルタ」として機能する。一方が1次元ビームを形成するX線用、他方が2次元ビームを形成するX線用の2つの開口を備えたアパチャは、光学系の入口側に取り付けることができる。同様のアパチャは、光学系の出口側にも取り付けることができる。これらのアパチャは、放射源からのまっすぐなビームを閉塞してビームをさらに空間的に画定する。2つのビームの一方を選択するべくビーム選択デバイスが使用される。ビーム選択デバイスは放射源と光学系との間に設置することが好ましい。そうでなければ、単独で反射されたビームが出口端において2次元ビームのアパチャを貫通し、望ましくないバックグラウンドノイズをもたらしかねない。この例外は、入口側において1次元アパチャからのX線をブロックする付加的な下流デバイスが存在する場合である。 代替的に、ビーム画定アパチャ及びビーム選択シャッターの双方として機能するスリットを設計して光学系に適用することもできる。例えば、固定長スリットを備えた2ブレードスリットには、光学系の前又は後ろにおいて2次元ビーム又は1次元ビームいずれかのためのアパチャを形成する自由度がある。このスリットは、望ましくないビームを閉塞すること、及びビームの一方のみを貫通させること双方の機能を果たすことができる。4ブレードスリット又はシャッターも同様の機能を果たすことができる。 ここで図3Bを参照すると、光学系320が与えられる。第1表面322は第2表面324に対して垂直をなす。さらに、1次元ビーム330及び2次元ビーム332双方が第1表面322と相互作用をする。1次元ビーム330が表面352の第1部分と相互作用をする一方、2次元ビーム332が表面350の第2部分と相互作用をする。表面352の第1部分は、表面350の第2部分よりも光学系320のコーナーから遠くに離れている。加えて表面352の第1部分は表面350の第2部分とは重ならない。しかしながら表面352の第1部分は、連続する輪郭、及び/又は表面322の第2部分350としての多層被覆を有するがこれらが必須というわけではない。 ここで図4Aを参照すると、X線点放射源414及び光学系420に対するX線ビームシステムの一つの可能な実施形態が与えられる。放射源414は、光学系420に向かって一点から拡張するX線を放出する点放射源である。したがって、放射源414からのX線は、1次元ビーム430を形成する第1部分と2次元ビーム432を形成する第2部分とに分割される。1次元ビーム430を形成する第1部分と2次元ビーム432を形成する第2部分とは光学系420によって受け入れられる。光学系420は、1次元光学系及び2次元光学系双方として機能する。光学系は、例えば並列型KB光学系のようなKB構成の形態にあって、一方の鏡が、1次元ビームを与えることと2次元ビームを与えるべく他方の鏡と協働することとの双方が可能な拡張幅を備える。したがって、放射源414とアパチャ436とは、1次元ビーム430がKB光学系の第1表面422と相互作用をする一方で2次元ビーム432がKB光学系の第1表面422及び第2表面424双方と相互作用をするようにアライメントがとられる。したがって、1次元ビーム430は第1表面422によって、例えば合焦され又はコリメートされるように条件づけられた上で、出口アパチャ438へと向けられる。同様に、2次元ビーム432は第1表面422及び第2表面424双方によって、伝播方向に直交する2つの垂直方向に条件づけられた上で、出口アパチャ438に向けられる。(ブレード又はシャッターのような)ビーム選択デバイスが、入口側において1次元ビーム430を形成するX線の第1部分及び2次元ビーム432を形成するX線の第2部分の一方若しくは双方、又は出口側における1次元ビーム430及び2次元ビーム432を選択的にブロックするべく制御される。この例では、1次元ビーム430が線444に合焦されるように示される一方、2次元ビーム432が点446に合焦されるように示される。したがって、1次元ビーム430及び2次元ビーム432の一方が選択的にビーム選択シャッターを貫通可能とされ、本願の他の箇所にすでに記載されたようにクラツキーブロック及び試料との相互作用をする。 図4Aに示される点放射源の場合、一つの鏡のみによって反射された1次元ビームは「扇形ビーム」である。点放射源による2次元ビームは、線放射源の場合と比べて分光的かつ空間的に良好に画定されたビームとなり得る。1次元ビームすなわち扇形ビームは、例えば長い線放射源が引き起こす交差X線が少ないといった、良好な空間的画定性という長所を有する。 ビームソリューションに基づく点放射源は、1次元ビーム及び2次元ビーム双方を提供することができる。光学系は並列型カークパトリックバエズ光学系の形態にあって、一方の鏡が1次元ビームを与え、かつ、他方の鏡と協働して2次元ビームを与える。模式的には、上側のビームが、鉛直鏡のみによって反射された1次元ビームである。模式的に光学系のコーナーと相互作用をするように示されるビームは、双方の鏡によって直交方向に反射されて焦点を形成する2次元ビームである。2つの開口を有するアパチャはさらにビームを画定する。示されるアパチャは光学系の両側に存在するが、入口側若しくは出口側のいずれか又は双方に存在してもよい。1次元ビーム又は2次元ビームいずれかを選択するべく、ブレード又はスリット(図示せず)のいずれかである選択機構を使用することもできる。 合焦ビームが図に示されている。1次元ビームは鉛直方向に沿って発散し(「扇形ビーム」)、水平面に合焦する。しかしながら2つの鏡は、楕円鏡と放物鏡との任意の組み合わせとすることもできる。1次元ビームは、「合焦扇形ビーム」又は「コリメート扇形ビーム」のいずれかであり得る。2次元ビームは、合焦ビーム若しくはコリメートビーム又は一方向に合焦されかつ他方向にコリメートされたビームのいずれかであり得る。 光学アセンブリの入口側若しくはアセンブリの出口側又はその双方に2つの開口が取り付けられたアパチャを有することが好ましく、ブレード又はスリットであり得る選択デバイスを、ビームを選択するべく光学システムにさらに組み入れることができる。入口及び出口に取り付けられた単数又は複数のアパチャは、アライメントをかなり容易にしてくれる。ビーム選択デバイスのみならずビーム画定アパチャとしても機能するように4ブレードスリットを使用することができる。 ここで図4Bを参照すると、光学系420の図が与えられる。第1表面422は第2表面424に対して垂直をなす。さらに、1次元ビーム430及び2次元ビーム432双方が第1表面422と相互作用をする。1次元ビーム430が表面452の第1部分と相互作用をする一方、2次元ビーム432が表面450の第2部分と相互作用をする。表面452の第1部分は、表面450の第2部分よりも光学系420のコーナーから遠くに離れている。加えて、表面452の第1部分には表面450の第2部分との重なりがない。しかしながら表面452の第1部分は、連続する輪郭、及び/又は表面422の第2部分450としての多層被覆を有するがこれらが必須というわけではない。 加えて、ビーム選択デバイスを1次元動作モード及び2次元動作モード間で動かすアクチュエータを制御するべく、制御器を構成することができる。さらに、制御器に対しては、検出器が受け入れる測定特徴に基づいて、例えば散乱パターン又は強度データのような散乱データに基づいて、1次元動作モード及び2次元動作モード間で切り替わるように命令することができる。制御器はまた、制御器が2次元モードに切り替えられたときに主ビーム軸まわりに試料を回転させる電動ステージのような運動デバイスと通信するべく構成することもできる。加えて、制御器は、1次元及び2次元動作モードの選択に基づいて試料を第1及び第2位置間で動かすべく、電動ステージのような運動デバイスを制御することもできる。ビームストップは、動作モードのみならず分解能設定にも基づいて位置決めすることができる。記載される制御器、制御回路、モジュール、サーバ又はエンジンのいずれもが、一以上のコンピュータシステム又は集積型制御器に実装することができる。一つの典型的なシステムが図5に与えられる。コンピュータシステム500は、上述の方法に記載される命令を実行するプロセッサ510を含む。命令は、例えばディスクドライブ、CD若しくはDVD、又は、EPROM若しくはフラッシュのようなプロセッサ内部若しくは外部の何らかの形態の不揮発性メモリのような、メモリ512又は格納デバイス514のようなコンピュータ可読媒体に格納される。コンピュータは、例えばコンピュータモニタのような表示デバイス518上にテキスト又はグラフィック表示を生成するべく命令に応答する表示制御器516を含む。加えて、プロセッサ510は、例えば他の汎用コンピュータシステムのような他のシステムにデータ又は命令を伝えるべくネットワーク制御器520と通信する。ネットワーク制御器520は、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク、インターネット又は他の一般に使用されるネットワークトポロジを含む様々なネットワークトポロジを介して処理を分散し又は情報へのリモートアクセスを与えるべく、イーサネット(登録商標)又は他の周知のプロトコルを介して通信することができる。 他の実施形態において、特定用途向け集積回路、プログラマブルロジックアレイ及び他のハードウェアデバイスのような専用ハードウェア実装を、ここに記載される方法の一以上を実装するべく構築することができる。様々な実施形態の装置及びシステムを含み得るアプリケーションは、様々な電子システム及びコンピュータシステムを広く含むことができる。ここに記載される一以上の実施形態は、モジュール間で及びモジュールを介して関連する制御信号及びデータ信号による2以上の特定相互接続ハードウェアモジュール若しくはデバイスを使用して、又は特定用途向け集積回路の複数部分として、機能を実装することができる。したがって本システムは、ソフトウェア、ファームウェア及びハードウェアの実装を包含する。 本開示の様々な実施形態によれば、ここに記載される方法は、コンピュータシステム又はプロセッサにより実行可能なソフトウェアプログラムによって実装することができる。さらに、典型的かつ非制限的な実施形態において実装は、分散処理、コンポーネント/オブジェクト分散処理、及び並列処理を含むことができる。代替的に、ここに記載される方法又は機能の一以上を実装するべく、仮想コンピュータシステム処理を構築することもできる。 さらに、ここに記載される方法は、コンピュータ可読媒体において実施することもできる。用語「コンピュータ可読媒体」は、集中型若しくは分散型データベース及び/又は一組以上の命令を格納する関連キャッシュ及びサーバのような単数媒体又は複数媒体を含む。用語「コンピュータ可読媒体」は、プロセッサが実行する一組の命令、又はここに開示される方法若しくは動作の任意の一以上をコンピュータシステムに行わせる一組の命令を格納し、エンコードし若しくは担持することができる任意の媒体を含む。 当業者には容易にわかることだが、上記説明は本願の原理の例示を意味する。この説明は、システムが本願の趣旨から逸脱することなく修正、変形及び変更を受け得るという点で、本開示の範囲又はアプリケーションを限定するものではない。 1次元動作モード及び2次元動作モード双方を与えることが可能な、試料を分析するデュアルモードSAXSカメラであって、 X線放射源と、 前記放射源からのX線を受け入れ、かつ、前記試料上に1次元ビーム及び2次元ビーム双方を与えることができる光学系と、 前記1次元ビーム又は前記2次元ビームいずれかを選択する選択デバイスと、 前記試料からの散乱データを収集する検出器と、 前記光学系と前記検出器との間にあって寄生散乱不在のデータ収集ゾーンをもたらすクラツキー耐寄生散乱システムと を含み、 前記試料の位置は、前記クラツキー耐寄生散乱システムと前記検出器との間に決められるカメラ。 前記光学系は2つの1次元反射器を含み、 前記反射器の一方が、1次元ビームを形成するべく前記X線の第1部分を反射し、かつ、カークパトリックバエズの構成にある前記他方の反射器に結合されて2次元ビームを形成するべく前記X線の第2部分を反射する請求項1のカメラ。 前記カークパトリックバエズの構成は並列型構成である請求項2のカメラ。 前記2つの1次元反射器は多層光学系である請求項2のカメラ。 前記1次元光学系の少なくとも一つは結晶光学系である請求項2のカメラ。 前記光学系は、第1開口が1次元ビーム開口であり第2開口が2次元ビーム開口である2つの開口を備えたアパチャを有する請求項2のカメラ。 前記アパチャは前記光学系の入口側に設置される請求項6のカメラ。 前記アパチャは前記光学系の出口側に設置される請求項6のカメラ。 前記光学系は2つのアパチャを備え、 第1アパチャが前記光学系の入口側に設置され、かつ、第2アパチャが前記光学系の出口側に設置される請求項2のカメラ。 前記X線源は点放射源である請求項1のカメラ。 前記X線源は線放射源である請求項1のカメラ。 前記ビーム選択デバイスは前記放射源と前記光学系との間に位置決めされる請求項1のカメラ。 前記ビーム選択デバイスは前記光学系と前記クラツキー耐寄生散乱システムとの間に位置決めされる請求項1のカメラ。 前記まっすぐなビームをブロックするビームストップをさらに含む請求項1のカメラ。 前記試料を前記2次元ビームの異方性試料用のビーム軸まわりに回転させる運動デバイスをさらに含む請求項1のカメラ。 前記検出器は2次元検出器である請求項1のカメラ。 前記検出器は1次元検出器である請求項1のカメラ。 前記1次元検出器には狭いスリット及び走査用の線形又は極運動が設けられる請求項17のカメラ。 前記クラツキー耐寄生散乱システムは枢動点まわりに回転することができる請求項1のカメラ。 前記1次元ビームは、前記デュアルモード光学系からの一定距離において前記2次元ビームと中心が合わせられる請求項1のカメラ。 試料を分析するシステムが与えられる。システムは、試料への1次元X線ビームを与える1次元動作モードと試料への2次元X線ビームを与える2次元動作モードとを選択するビーム選択デバイスを含む。