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タイトル:公表特許公報(A)_可溶化剤としてのN−メチル−N−アシルグルカミンの使用
出願番号:2015514482
年次:2015
IPC分類:A61K 8/42,A61Q 19/10


特許情報キャッシュ

クルーク・ペーター ミルトナー・カリナ JP 2015518025 公表特許公報(A) 20150625 2015514482 20130529 可溶化剤としてのN−メチル−N−アシルグルカミンの使用 クラリアント・ファイナンス・(ビーブイアイ)・リミテッド 398056207 江崎 光史 100069556 鍛冶澤 實 100111486 上西 克礼 100139527 虎山 一郎 100164781 クルーク・ペーター ミルトナー・カリナ DE 102012010654.8 20120530 A61K 8/42 20060101AFI20150529BHJP A61Q 19/10 20060101ALI20150529BHJP JPA61K8/42A61Q19/10 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VC EP2013061047 20130529 WO2013178671 20131205 19 20150122 4C083 4C083AB052 4C083AC111 4C083AC122 4C083AC151 4C083AC152 4C083AC171 4C083AC172 4C083AC421 4C083AC441 4C083AC442 4C083AC641 4C083AC642 4C083BB01 4C083BB11 4C083BB48 4C083CC24 4C083DD12 4C083DD23 4C083DD38 4C083FF04 本発明は、化粧品中の可溶化剤としてのN−メチル−N−アシルグルカミンの使用、並びにこれを含有する化粧品、特に、ウェットティッシュ(wetwipes)を製造するためのローションに関する。 化粧品又は皮膚用調合物を製造する際、しばしば、ある種の含有成分が十分な水溶性を有さないために、特に、塩が存在する場合に、調合物が濁ったり又は多相が形成されたりするといった問題が起こる。この問題を回避するために、一般に、可溶化剤か又はヒドロトロープが調合物に添加される。 国際公開第96/14374号パンフレット(特許文献1)は、式R2CO−NR3−[Z](式中、R2COは、1〜8個のC原子を有する脂肪族アシル残基を意味し、R3は、水素、1〜8個のC原子を有するアルキル残基又はヒドロキシアルキル残基を意味し、そして[Z]は、3〜12個のC原子及び3〜10個のOH基を有するポリヒドロキシアルキル残基を意味する)のカルボン酸−N−アルキル−N−ポリヒドロキシアルキルアミドの、洗濯用洗剤、食器用洗剤及び清浄剤のための、さらには化粧品及び/又は医薬品のための可溶化剤としての使用を開示している。上述のカルボン酸−N−アルキルグルカミドとして好ましいのは、R3が、水素、メチル基又はオクチル基であり、そしてR2CO自体が、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸又はカプロン酸から誘導され、その際に、アシル残基及びアルキル残基中のC原子が、好ましくは6〜10個であるものである。具体的なグルカミドは、酢酸−N−オクチルグルカミン、酪酸−N−オクチルグルカミン並びにカプロン酸−N−メチルグルカミンである。 国際公開第95/16824号パンフレット(特許文献2)は、ウェットタイプのトイレットペーパーのような、皮膚軟化物質、定着剤並びに、場合によっては、親水性の界面活性剤を含有するウェットティッシュ(Feuchttuechern)を製造するためのローションに関する。皮膚軟化物質としては、C12−C28−脂肪酸及びC1−C8−モノアルコール由来の脂肪酸エステル、例えば、パルミチン酸メチル、ステアリン酸メチル、ラウリン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、及びパルミチン酸エチルヘキシル、並びに、短鎖脂肪酸を有する長鎖脂肪アルコール由来のエステル、例えば、乳酸ラウリル又は乳酸セチルが挙げられる。定着剤は、ティッシュ(トイレット)ペーパー中への皮膚軟化物質の移動を防止し、該剤をそのペーパーの表面に定着させるものでなければならない。適した定着剤としては、ポリヒドロキシ脂肪酸エステル及びポリヒドロキシ脂肪酸アミドが挙げられる。特に好ましいポリヒドロキシ脂肪酸アミドとしては、直鎖のC12−C18−アルキル基を有するN−メチル―又はN−メトキシプロピル−N−アシルグルカミン、例えば、N−ラウリル−N−メチルグルカミド、N−ラウリル−N−メトキシプロピルグルカミド、N−ココイル−N−メチルグルカミド、N−ココイル−N−メトキシプロピルグルカミド、N−パルミチル−N−メトキシプロピルグルカミド、N−タロイル−N−メチルグルカミド及びN−タロイル−N−メトキシプロピルグルカミドが挙げられる。任意の親水性の界面活性剤としては、アルキルグリコシド、アルキルグリコシドエーテル、アルキルポリエトキシル化エステル、並びに、C12−C18−脂肪酸のエトキシル化ソルビタンモノ−、ジ−及び/又はトリエステルが挙げられる。国際公開第96/14374号パンフレット国際公開第95/16824号パンフレット欧州特許第0 550 637 B1号欧州特許第0 550 637 A1号 本発明の課題は、化粧品を製造するのに改善された可溶化性を有する可溶化剤を提供することである。 該課題は、化粧品におけるN−メチル−N−C8−C14−アシルグルカミンの可溶化剤としての使用によって解決される。 C8−C14−アシルの割合の高いN−メチル−N−アシルグルカミンが、とりわけ高い可溶化性を有することが見出された。その鎖長のN−メチル−N−アシルグルカミンは、水溶性の物質及び部分的にしか水溶性でない物質の透明な溶液を製造するのに非常にすばらしく適しており、そのため、安定なウェットティッシュローションを製造するのに適している。 N−メチル−N−アシルグルカミンは、次の式(I)を有する。 式中、Rは、アルキル残基又は一価又は多価の、不飽和のアルケニル残基を意味し、C8−C14−アシルグルカミンの場合、C7−C13−アルキル残基又は一価又は多価の不飽和のアルケニル残基である。 一般に、本発明により使用されるN−メチル−N−アシルグルカミンは、C8−C14−アシル基を含有するN−メチル−N−アシルグルカミンを少なくとも80重量%有する。特に好ましくは、C8−C14−アシル基を含有するN−メチル−N−アシルグルカミンの割合は、少なくとも90重量%である。本発明により可溶化剤として使用されるN−メチル−N−アシルグルカミンは、それ以外に、少量の短鎖及び/又は長鎖の脂肪酸から誘導されたN−メチル−N−アシルグルカミン、特に、C1−C4−アシル、C6−アシル、C18−アシル及び/又はC20−アシルを含有するようなものである。 本発明の一実施形態において、N−メチル−N−アシルグルカミンの少なくとも80重量%がC8−アシル−基又はC10−アシル基を含有する、N−メチル−N−アシルグルカミンが使用される 本発明の更なる実施形態では、N−メチル−N−アシルグルカミンの少なくとも80重量%がC12−アシル基又はC14−アシル基を含有するN−メチル−N−アシルグルカミンが使用される。 本発明の更なる実施形態において、C8−アシル−基、C10−アシル−基、C12−アシル−基又はC14−アシル基又はそれらからなる混合物を含有するN−メチル−N−アシルグルカミンから専らなるN−メチル−N−アシルグルカミンが使用される。 欧州特許第0 550 637 B1号(特許文献3)に開示されるようなN−メチル−N−アシルグルカミンは、対応する脂肪酸エステルあるいは脂肪酸エステルの混合物を、ヒドロキシ基又はアルコキシ基を有する溶剤の存在下でN−メチルグルカミンと反応させることによって製造できる。適した溶剤は、例えば、C1−C4−モノアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン並びにアルコキシル化アルコールである。好ましくは、1,2−プロピレングリコールである。同様に欧州特許第0 550 637 A1号(特許文献4)に開示されるようなN−メチルグルカミングルカミンは、グルコースのメチルアミンによる還元性のアミン化によって得ることができる。 N−メチルグルカミンでもってN−メチル−N−アシルグルカミンに転化するのに適した脂肪酸エステルは、一般に、例えば、トリグリセリドのような天然の脂肪及び油脂からのエステル交換によって得られるメチルエステルである。 脂肪酸メチルエステルを製造するのに適した原料は、例えば、ヤシ油又はパーム油である。 本発明により使用されるN−メチル−N−アシルグルカミンは、皮膚用トリートメント剤及び毛髪用トリートメント剤を製造するための可溶化剤として適している。例としては、シャワーソープ、クリーム−シャワーソープ、スキンケア製品、デイクリーム、ナイトクリーム、スキンケアクリーム、栄養クリーム、ボディローション及び軟膏である。本発明により使用されるN−メチル−N−アシルグルカミンは、好ましくは、皮膚をトリートメント又はケアするための水中油型エマルションを製造するための可溶化剤として適している。 クリーム及びローションのようなスキンケア製品は、一般に、上述の油体以外に、界面活性剤、乳化剤、脂肪、ワックス、安定剤、過脂肪剤、増粘剤、生体剤、塗膜形成剤、保存料、着色料及び香料を有する。 特に好ましい実施形態では、N−メチル−N−アシルグルカミンは、ウェットティッシュ(ウェットワイプ)を製造するためのローション中で可溶化剤として使用される。 そのようなローションは、N−メチル−N−アシルグルカミン以外に、少なくとも、一種又は二種以上の水不溶性か又は水難溶性の抗菌剤b)、場合によって、油c)、水d)、任意の界面活性剤e)並びに、場合によっては、更なる慣用的な助剤及び添加剤f)を含有し、そして好ましくは透明な外観を呈する。このことは、組成物が5cmの層の厚さの場合に光学的に透明であり、そして、不透明でなくかつエマルション状に見えることを意味する。 水不溶性又は水難溶性の抗菌剤b)としては、好ましくは、フェノキシエタノール、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、1,2−オクタンジオール、エチルヘキシルグリセリン、ソルビタンカプリレート、グリセリルカプリレート、パラベン又はそれらの二種又は三種以上からなる混合物である。特に好ましくは、ベンジルアルコール及びフェノキシエタノールである。 該ローションの油含有量は、そのローションの全成分に基づいて、一般に5重量%まで、好ましくは2重量%までである。該油c)は、例えば、トリグリセリド、好ましくは、脂肪酸の、炭素数の少ないアルコールによるエステル由来のイソプロパノール、プロピレングリコール又はグリセリン、又は、長鎖の脂肪アルコールの、炭素数の少ないアルカン酸によるエステル由来のような天然の及び合成の脂肪体又は安息香酸アルキル並びに天然の又は合成の炭化水素の群から好ましく選択される。 考えられるトリグリセリドは、線状の又は分岐状の、飽和又は不飽和の、場合によっては、ヒドロキシル化された、C8−C30−脂肪酸、特に、植物油、例えば、ヒマワリ油、コーン油、大豆油、米油、ホホバ油、Babusscu油、カボチャ油、グレープシード油、ごま油、クルミ油、杏油、オレンジ油、小麦胚芽油、クルミ核、マカダミア油、アボカド油、スイートアーモンド油、タネツケバナ油、ヒマシ油、オリーブ油、落花生油、ナタネ油、及びココナツ油、並びに、合成のトリグリセリド油、例えば、市場製品のMyritol(登録商標)318が挙げられる。硬化したトリグリセリドでさえも、本発明では好ましい。動物由来の油、例えば、獣脂、ペルヒドロスクアレン及びラノリンもまた使用できる。 好ましい油体のさらなる種類は、線状又は分岐状のC8−22−アルカノールの安息香酸エステル、例えば、市場製品のFinsolv(登録商標) SB(安息香酸イソステアリル)、Finsolv(登録商標) TN(C12−C15−安息香酸アルキル)及びFinsolv(登録商標) EB(安息香酸エチルヘキシル)である。 好ましい油のさらなる種類は、全部で12〜36個の炭素原子、好ましくは12〜24個の炭素原子を有するジアルキルエーテル、例えば、ジ−n−オクチルエーテル(Cetiol(登録商標) OE)、ジ−n−ノニルエーテル、ジ−n−デシルエーテル、ジ−n−ウンデシルエーテル、ジ−n−ドデシルエーテル、n−ヘキシル−n−オクチルエーテル、n−オクチル−n−デシルエーテル、n−デシル−n−ウンデシルエーテル、n−ウンデシル−n−ドデシルエーテル及びn−ヘキシル−n−ウンデシルエーテル、ジ−3−エチルデシルエーテル、tert.−ブチル−n−オクチルエーテル、イソ−ペンチル−n−オクチルエーテル及び2−メチル−ペンチル−n−オクチルエーテル並びにジ−tert.−ブチルエーテル及びジイソペンチルエーテルである。 同様に、6〜30個の炭素原子を有する分岐状の、飽和又は飽和されていない脂肪アルコール、例えば、イソステアリルアルコール並びにゲルベアルコールが考慮される。 好ましい油の別の種類は、ヒドロキシカルボン酸アルキルエステルである。好ましいヒドロキシカルボン酸アルキルエステルは、グリコール酸、乳酸、マレイン酸、酒石酸又はクエン酸の完全エステルである。さらに、ヒドロキシカルボン酸の基本的に適したエステルは、β−ヒドロキシプロピオン酸、タルトロン酸、D−グルコン酸、糖酸、粘液酸又はグルクロン酸のエステルである。このエステルのアルコール成分としては、8〜22個のC原子を有する第一級の、線状又は分岐状の脂肪族アルコールである。その場合、C12−C15−脂肪アルコールのエステルが特に好ましい。この種類のエステルは、例えば、EniChem, Augusta Industrialeの商品名Cosmacol(登録商標)の下で市場から入手可能である。 好ましい油のさらなる種類は、線状又は分岐状のC2−C10−アルコールのジカルボン酸エステル、例えば、ジ−n−ブチルアジペート(Cetiol(登録商標) B)、ジ−(2−エチルヘキシル)−アジパート及びジ−(2−エチルヘキシル)−スクシナート並びにジオールエステル、例えば、ジオレイン酸エチレングリコール、ジイソトリデカン酸エチレングリコール、プロピレングリコール−ジ−(2−エチルヘキサノエート)、プロピレングリコールジイソステアレート、プロピレングリコールジペラルゴナート、ブタンジオールジイソステアレート及びネオペンチルグリコールジカプリレート並びにジイソトリデシルアセラートである。 同様に好ましい油は、対称的、非対称的又は環状の、脂肪アルコール、グリセリンカーボネート又はジカプリルイルカーボネート(Cetiol(登録商標) CC)とのカルボン酸のエステルである。 好ましい油の別の種類は、二量体の不飽和のC12−C22−脂肪酸(二量体脂肪酸)の、一価の、線状の、分岐状の、又は環状のC2−C18−アルカノールとの、又は多価の線状の又は分岐状のC2−C6−アルカノールとのエステルである。 好ましい油のさらなる種類は、炭化水素油、例えば、線状の又は分岐状の、飽和又は飽和されていないC7−C40−炭化水素を有するような、例えば、ワセリン、ドデカン、イソデカン、コレステロール、ラノリン、合成炭化水素、例えば、ポリオレフィン、特に、ポリイソブテン、水素化ポリイソブテン、ポリデカン、並びにヘキサデカン、イソヘキサデカン、パラフィン油、例えば、市場製品のPermethyl(登録商標)シリーズ、スクアラン、スクアレン及び脂環式の炭化水素、例えば、市場製品の1,3−ジ−(2−エチルヘキシル)−シクロヘキサン(Cetiol(登録商標) S)である。 好ましい油は、トリグリセリド、特に、カプリル酸及び/又はカプリン酸のトリグリセリド、上述のジアルキルエーテル、特に、ジカプリルエーテル並びにカルボン酸ジカプリルである。 本発明の対象は、ウェットティッシュ(ウェットワイプ)を製造するための、a)上述のようなN−メチル−N−C8−C14−アシルグルカミン、b)一種又は二種以上の、水不溶性又は水難溶性の抗菌剤、c)任意の一種又は二種以上の油、d)水、e)任意の界面活性剤、f)任意の、さらなる助剤及び添加剤、を含むローションでもある。 一般に、本発明のローションは、a)0.1〜5.0重量%、好ましくは0.2〜3.0重量%のN−メチル−N−アシルグルカミン、b)0.05〜5重量%、好ましくは0.1〜2重量%、特に好ましくは0.2〜1.5重量%の一種又は二種以上の、水不溶性又は水難溶性の抗菌剤、c)0〜5重量%、好ましくは0〜2重量%の、一種又は二種以上一種又は二種以上の油、d)85〜99.85重量%、好ましくは90〜98重量%の水、e)0〜5重量%、好ましくは0〜2重量%の界面活性剤、f)0〜5重量%、好ましくは0〜2重量%のさらなる助剤及び添加剤、を含み、その際、成分a)〜f)の合計は100重量%である。 本発明の対象は、本発明のローションで浸漬したウェットティッシュ自体でもある。 任意の界面活性剤e)は、ノニオン性の界面活性剤、アニオン性の界面活性剤、カチオン性の界面活性剤及び両性の界面活性剤であることができる。 アニオン性の界面活性剤としては、(C10−C22)−アルキルカルボキシレート及びアルキレンカルボキシレート、アルキルエーテルカルボキシレート、脂肪アルコールサルフェート、脂肪アルコールエーテルサルフェート、アルキルアミドサルフェート及び−スルホナート、脂肪酸アルキルアミドポリグリコールエーテルサルフェート、アルカンスルホナート及びヒドロキシアルカンスルホナート、オレフィンスルホナート、イセチオナートのアシルエステル、アルファ−スルホ脂肪酸エステル、アルキルベンゾールスルホナート、アルキルフェノールグリコールエーテルスルホナート、スルホスクシナート、スルホコハク酸ハーフエステル及び−ジエステル、脂肪アルコールホスフェート、脂肪アルコールエーテルホスフェート、プロテイン−脂肪酸−縮合生成物、アルキルモノグリセリドサルフェート及び−スルホナート、アルキルグリセリドエーテルスルホナート、脂肪酸−メチルタウリド、脂肪酸サルコシネート、スルホスクシナート、スルホリシノールエート、グルタミン酸アシル及びグリシン酸アシルが挙げられる。これらの化合物及びそれらの混合物は、それらの水溶性の形態、又は水中に分散性の塩の形態、例えば、ナトリウム−、カリウム−、マグネシウム−、アンモニウム−、モノ−、ジ−及びトリエタノールアンモニウム並びに類似のアシルアンモニウム−塩の形態で利用される。 適したカチオン性の界面活性剤は、R1N(CH3)3X、R1R2N(CH3)2X、R1R2R3N(CH3)X又はR1R2R3R4NXの種類の、置換された、又は置換されていない、直鎖状の又は分岐鎖状の第四級アンモニウム塩である。残基R1、R2、R3及びR4は、好ましくは、相互に独立して、8〜24個のC原子、好ましくは、10〜18個のC原子の鎖長のアルキル、1〜4個のC原子を有するヒドロキシアルキル、フェニル、C2−〜C18−アルケニル、C7−〜C24−アラルキル、(C2H4O)xH(式中、xは1〜3を意味する。)、一つ又は二つ以上のエステル基を含有するアルキル残基又は環状の第四級アンモニウム塩であることができる。Xは、適当なアニオンである。好ましくは、(C8−C22)−アルキルトリメチルアンモニウムクロリド又は−ブロミド、特に好ましくは、セチルトリメチルアンモニウムクロリド又は−ブロミド、ジ−(C8−C22)−アルキルジメチルアンモニウムクロリド又は−ブロミド、(C8−C22)−アルキルジメチルベンジルアンモニウムクロリド又は−ブロミド、(C8−C22)−アルキル−ジメチルヒドロキシエチルアンモニウムクロリド、−ホスフェート、−サルフェート、−ラクテートであり、さらに好ましくは、ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド、ジ(C8−C22)−アルキルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド及び−メトサルフェートである。 ノニオン性の界面活性剤としては次の化合物が挙げられる。−アルキルフェノールの、ポリエチレン−、ポリプロピレン−及びポリブチレンオキシド縮合物。これらの化合物は、C6−〜C20−アルキル基を有するアルキルフェノールの、アルケンオキシドとの縮合生成物を含み、線状又は分岐状であることができる。これらの界面活性剤は、アルキルフェノールアルコキシレート、例えば、アルキルフェノールエトキシレートと呼ばれる。−脂肪族アルコールと1〜25モルのエチレンオキシドとの縮合生成物。この脂肪族アルコールのアルキル鎖又はアルケニル鎖は、線状又は分岐状、第一級又は第二級であることができ、そして、一般に8〜22個の炭素原子を有する。特に好ましくは、この縮合生成物は、C10−〜C20−アルコールと、そのアルコール1モル当たり2〜18モルのエチレンオキシドとの縮合生成物である。アルコールエトキシレートは、エチレンオキシドの狭い同族体分布(“狭い範囲のエトキシレート”)又はエチレンオキシドの広い同族体分布(“広い範囲のエトキシレート”)を有することができる。市場から入手可能なこの種のノニオン性の界面活性剤の例は、Tergitol(登録商標) 15−S−9(線状の第二級のC11−C15−アルコールと9モルのエチレンオキシドとの縮合生成物)、Tergitol(登録商標) 24−L−NMW(線状の第一級のC12−C14−アルコールと6モルのエチレンオキシドとの、狭い分子量分布の場合の縮合生成物)である。同様に、この製品のクラスは、Clariantの登録商標であるGenapol(登録商標)を包含する。−プロピレンオキシドとプロピレングリコールとの縮合によって形成された疎水性のベースを有するエチレンオキシドからの縮合生成物。この化合物の疎水性の部分は、好ましくは、1500〜1800の分子量を有する。この疎水性の部分に対するエチレンオキシドの付加により、水溶性が向上する。この生成物は、縮合生成物の全重量の約50%のポリオキシエチレン含有量までの液体であり、約40モルまでのエチレンオキシドとの縮合物に相当する。市場から入手可能なこの生成物の例は、BASFの登録商標Pluronic(登録商標)及びClariantの登録商標Genapol(登録商標)の製品である。−エチレンオキシドと、プロピレンオキシド及びエチレンジアミンの反応生成物との縮合生成物。この化合物の疎水性の部分は、エチレンジアミンと、過剰のプロピレンオキシドとの反応生成物からなり、一般に2500〜3000の分子量を有する。この疎水性の部分に、40〜80重量%のポリオキシエチレンの含有量まで、そして5000〜11000の分子量までエチレンオキシドが付加される。市場から入手可能なこの種の化合物の例は、BASFの登録商標Tetronic(登録商標)及びClariantの登録商標Genapol(登録商標) PNの製品である。 さらに適したノニオン性の界面活性剤は、アルキル−及びアルケニルオリゴグリコシド並びに脂肪酸ポリグリコールエステル又は脂肪アミンポリグリコールエステルであり、それぞれ、脂肪アルキル残基、アルキルオリゴグリコシド、アルケニルオリゴグリコシド及び脂肪酸−N−アルキルグルカミド中に、8〜20個、好ましくは12〜18個のC−原子を有する。 さらに、本発明の組成物は、両性の界面活性剤を含有することができる。これは、8〜18個のC原子を有するアルキル基を有する、第二級又は第三級アミンの誘導体として説明することができ、その際、さらなる基は水溶性をもたらすアニオン性の基、例えば、カルボキシル基、サルフェート基又はスルホネート基で置換される。好ましい両性界面活性剤は、アルカリ塩、モノ−、ジ−及びトリアルキルアンモニウム塩としての、N−(C12−C18)−アルキル−β−アミノプロピオネート及びN−(C12−C18)−アルキル−β−イミノジプロピオネートである。これは、8〜18個のC原子の長鎖の基一つ及び1〜4個のC原子を有する通常短鎖のアルキル基二つを有する第三級アミンの酸化物である。ここで好ましい例は、C10−〜C18−アルキルジメチルアミンオキシド、脂肪酸アミドアルキルジメチルアミンオキシドである。 助剤及び添加剤f)は、例えば、乳化剤、保存料及び香料である。 乳化剤としては、次が好ましく考慮される。0〜30モルのエチレンオキシド及び/又は0〜5モルのプロピレンオキシドの、アルキル基に8〜22個のC原子を有する線状の脂肪アルコールへの、アルキル基に12〜22個のC原子を有する脂肪酸への、アルキル基に8〜15個のC原子を有するアルキルフェノールへの、そしてソルビタンへの、並びにソルビトールエステルへの付加物;0〜30モルのエチレンオキシドの、グリセリンへの付加物の(C12−C18)−脂肪酸モノ−及びジエステル;6〜22個の炭素原子を有する飽和及び不飽和の脂肪酸及び場合によってはそれのエチレンオキシド付加生成物のグリセリンモノ−及びジ−エステル及びソルビタンモノ−及びジ−エステル;15〜60モルのエチレンオキシドの、リシノール及び/又は硬化リシノールへの付加生成物;ポリオールエステル、特にポリグリセリンエステル、例えば、ポリグリセリンポリリシノール酸塩及びポリグリセリンポリ−12−ヒドロキシステアレート。同様に好ましくは、エトキシル化脂肪アミン、脂肪酸アミド、脂肪酸アルカノールアミド及び二種以上のこれらの物質類の化合物の混合物が適している。 保存料としては、欧州の化粧品の法令の付記に関連して挙げられている保存料が適している。例えば、安息香酸及びソルビン酸であり、例えば、1,3−ビス(ヒドロキシメチル)−5,5−ジメチルイミダゾリジン−2,4−ジオン(Nipaguard(登録商標) DMDMH)が特に適している。 香料としては、エステル、エーテル、アルデヒド、ケトン、アルコール及び炭化水素の種類の合成生成物のような個々の匂い化合物を使用できる。エステルの種類の匂い化合物は、例えば、酢酸ベンジル、フェノキシエチルイソブチラート、p−tert.−酢酸ブチルシクロヘキシル、酢酸リナリル、酢酸ジメチルベンジルカルビニル、酢酸フェニルエチル、安息香酸リナリル、ギ酸ベンジル、エチル−メチルフェニルグリシナート、プロピオン酸アリルシクロヘキシル、プロピオン酸ステアリル、及びサリチル酸ベンジルである。エーテルとしては、例えば、ベンジルエチルエーテルが挙げられ、アルデヒドとしては、例えば、8〜18個のC原子を有する線状のアルカノール、シトラール、シトロネラール、シトロネリルオキシアセトアルデヒド、ヒドロキシシトロネラール、ユリ及びボーシュナールが挙げられ、ケトンとしては、例えば、イオノン、アルファ−イソメチルイオノン及びメチルセドリルケトンが挙げられ、アルコールとしては、アネトール、シトロネロール、オイゲノール、ゲラニオン、リナロール、フェニルエチルアルコール及びテルピネオールが挙げられ、炭化水素としては、主として、テルペン及びバルサムが包含される。好ましくは、一緒に好感をもたらす香りを生じさせる、様々な香り成分の混合物が使用される。 香料としては、例えば、植物源及び動物源由来の、例えば、松油、柑橘油、ジャスミン油、ユリ油、バラ油又はイランイラン油のような、天然の匂い混合物も包含される。アロマ成分として通常使用される揮発性の低いエッセンシャルオイルも香油として適しており、例えば、セージ油、カモミール油、クローブ油、メリッサ(レモンバーム)油、ミント油、シナモンリーフ油、ライムの花油、ジュニパーベリー油、ベチベル油、オリバナム油、ガルバナム油及びラブダナム油である。 本発明は次の例によって詳細に説明される。例1〜5並びに比較例1及び2 以下に開示されるN−アシル−N−メチルグルカミンを、欧州特許第0 550 637号(特許文献3及び/又は4)に従って、対応する脂肪酸メチルエステル及びN−メチルグルカミンから、溶媒としての1,2−プロピレングリコールの存在下で製造し、活性物質及び1,2−プロピレングリコールからなる固体物質として得た(全て重量%で与えられる)。表示される炭素数のアシル残基を有するN−アシル−N−メチルグルカミンの混合物が得られた(C8/C10又はC12/C14)。 粘度を、ブルックフィールド粘度計、モデルDV IIを用いて、スピンドルの設定RV、20回転/分及び20℃のスピンドルで測定した。スピンドルの設定RVからのスピンドル1〜7を使用した。この測定条件下で、最大500mPa・sの粘度にはスピンドル1、最大1000mPa・sの粘度にはスピンドル2、最大5000mPa・sの粘度にはスピンドル3、最大10000mPa・sの粘度にはスピンドル4、最大20000mPa・sの粘度にはスピンドル5、最大50000mPa・sの粘度にはスピンドル6、そして最大200000mPa・sの粘度にはスピンドル7が選択された。 可溶化試験を行った。試験用の油相1として、フェノキシエタノール/ベンジルアルコール/ソルビタンカプリレートの1:1:1の比の混合物(Velsan(登録商標)) SC)を利用した。投入量は1.5重量%であった。 試験用の油相及び増加する量の可溶化剤(0.5/1/1.5/2/2.5%の活性物質)を混合し、20〜25℃で撹拌しながら水で100%にした。溶液の濁りを30分後に評価した。評価後、濁った調合物を再度約60℃に加熱し、冷却後、再評価した。溶液が透明になった最低濃度を示した(全て重量%で与えられる)。 表2から明らかなように、本発明のC8/10−及びC12/14−N−アシル−N−メチルグルカミンは、比較例1と比較して、追加的に加熱することなく、より低い初期濃度で透明な溶液を呈した。 試験用の油相2として、フェノキシエタノール/ベンジルアルコール/ソルビタンカプリレート(Velsan(登録商標)) SC)/ジカプリルリルエーテル=1:1:1:1を利用した。投入量は2.0重量%であった。 該試験用の油相及び増加する量の可溶化剤(0.5/1/1.5/2/2.5%の活性物質)を混合し、20〜25℃で撹拌しながら水で100%にした。溶液の濁りを30分後に評価した。評価後、濁った調合物を再度約60℃に加熱し、冷却後、再評価した。溶液が透明になった最低濃度を示した(全て重量%で与えられる)。 表3から明らかなように、本発明のN−アシル−N−メチルグルカミンは、アルキルポリグルコシドと比較して、追加的に加熱することなく、より低い初期濃度で透明な溶液を呈した。 化粧品中における可溶化剤としてのN−メチル−N−C8−C14−アシルグルカミンの使用。 N−メチル−N−アシルグルカミンの混合物の、請求項1に記載の使用であって、少なくとも80重量%のN−メチル−N−アシルグルカミンがC8−C14−アシル基を有することを特徴とする、上記の使用。 少なくとも80重量%のN−メチル−N−アシルグルカミンが、C8−C10−アシル基を有することを特徴とする、請求項2に記載の使用。 少なくとも80重量%のN−メチル−N−アシルグルカミンが、C12−C14−アシル基を有することを特徴とする、請求項2に記載の使用。 ウェットティッシュを製造するための透明なローション中での、請求項1〜4のいずれか一つに記載の使用。a)請求項1〜4のいずれか一つにおいて定義されるようなN−メチル−N−C8−C14−アシルグルカミン、b)一種又は二種以上の、水不溶性か又は水難溶性の抗菌剤、c)任意の一種又は二種以上の油、d)水、e)任意の界面活性剤、f)任意の更なる助剤及び添加剤、を含有する、ウェットティッシュを製造するための透明なローション。a)0.1〜5.0重量%のN−メチル−N−C8−C14−アシルグルカミン、b)0.05〜5%の一種又は二種以上の、水不溶性か又は水難溶性の抗菌剤、c)0〜5重量%の一種又は二種以上の油、d)85〜99.85重量%の水、e)0〜5重量%の界面活性剤、f)0〜5重量%の更なる助剤及び添加剤、を含有する、請求項6に記載のローション。 成分b)が、フェノキシエタノール、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、1,2−オクタンジオール、エチルヘキシルグリセリン、ソルビタンカプリレート、グリセリルカプリレート及びパラベンからなる群から選択されることを特徴とする、請求項6または7に記載のローション。 該ローションが、ジカプリルエーテル、カプリル酸及び/又はカプリン酸のトリグルセリド及びカルボン酸ジカプリルからなる群から選択される少なくとも一種の油を含有することを特徴とする、請求項6〜8のいずれか一つに記載のローション。 請求項6〜9のいずれか一つに記載のローションで浸漬させたウェットティッシュ。 本発明は、化粧品中における可溶化剤としてのN−メチル−N−C8−C14−アシルグルカミンの使用に関する。 さらに、本発明は、a)0.1〜5.0重量%のN−メチル−N−C8−C14−アシルグルカミン、b)0.05〜5%の一種又は二種以上の、水不溶性か又は水難溶性の抗菌剤、c)0〜5重量%の一種又は二種以上の油、d)85〜99.85重量%の水、e)0〜5重量%の界面活性剤、f)0〜5重量%の更なる助剤及び添加剤、を含有する、ウェットティッシュを製造するための透明なローションに関する。20140822A16333全文3 化粧品中における可溶化剤としてのN−メチル−N−C8−C14−アシルグルカミンの使用であって、少なくとも80重量%のN−メチル−N−アシルグルカミンが、C8−C10−アシル基を有することを特徴とする、上記の使用。 ウェットティッシュを製造するための透明なローション中での、請求項1に記載の使用。a)請求項1において定義されるようなN−メチル−N−C8−C14−アシルグルカミン、b)一種又は二種以上の、水不溶性か又は水難溶性の抗菌剤、c)任意の一種又は二種以上の油、d)水、e)任意の界面活性剤、f)任意の更なる助剤及び添加剤、を含有する、ウェットティッシュを製造するための透明なローション。a)0.1〜5.0重量%のN−メチル−N−C8−C14−アシルグルカミン、b)0.05〜5%の一種又は二種以上の、水不溶性か又は水難溶性の抗菌剤、c)0〜5重量%の一種又は二種以上の油、d)85〜99.85重量%の水、e)0〜5重量%の界面活性剤、f)0〜5重量%の更なる助剤及び添加剤、を含有する、請求項3に記載のローション。 成分b)が、フェノキシエタノール、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、1,2−オクタンジオール、エチルヘキシルグリセリン、ソルビタンカプリレート、グリセリルカプリレート及びパラベンからなる群から選択されることを特徴とする、請求項3又は4に記載のローション。 該ローションが、ジカプリルエーテル、カプリル酸及び/又はカプリン酸のトリグルセリド及び炭酸ジカプリルからなる群から選択される少なくとも一種の油を含有することを特徴とする、請求項3〜5のいずれか一つに記載のローション。 請求項3〜6のいずれか一つに記載のローションで浸漬させたウェットティッシュ。20150206A16333請求項33 a)請求項1において定義されるようなN−メチル−N−C8−C14−アシルグルカミンの混合物、 b)一種又は二種以上の、水不溶性か又は水難溶性の抗菌剤、 c)任意に一種又は二種以上の油、 d)水、 e)任意に界面活性剤、 f)任意に更なる助剤及び添加剤、を含有する、ウェットティッシュを製造するための透明なローション。


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