タイトル: | 公開特許公報(A)_再生を促進させる方法、組成物及び装置 |
出願番号: | 2015076575 |
年次: | 2015 |
IPC分類: | C07K 16/46,A61K 39/395,A61P 43/00,C07K 16/18,C12M 3/00 |
グルーバー ルイス エス JP 2015131846 公開特許公報(A) 20150723 2015076575 20150403 再生を促進させる方法、組成物及び装置 シワ コーポレイション 510310152 辻居 幸一 100092093 熊倉 禎男 100082005 箱田 篤 100084663 浅井 賢治 100093300 山崎 一夫 100119013 グルーバー ルイス エス US 61/055,846 20080523 C07K 16/46 20060101AFI20150630BHJP A61K 39/395 20060101ALI20150630BHJP A61P 43/00 20060101ALI20150630BHJP C07K 16/18 20060101ALI20150630BHJP C12M 3/00 20060101ALN20150630BHJP JPC07K16/46A61K39/395 DA61K39/395 NA61P43/00 105C07K16/18C12M3/00 Z 14 1 2011511734 20090522 OL 11 4B029 4C085 4H045 4B029AA07 4B029BB17 4B029FA01 4C085AA13 4C085AA14 4C085EE01 4H045AA11 4H045BA41 4H045BA53 4H045DA86 4H045EA20 4H045FA72(関連出願の相互参照) 本出願は、2008年5月23日に出願された米国仮出願第61/055846号、METHODS, COMPOSITIONS AND APPARATUS FOR FACILITATING REGENERATIONの優先権を主張し、この明細書の記載は全体として本願明細書に含まれるものとする。(連邦政府による資金提供を受けた研究開発の記載) 該当しない。(コンパクトディスクによる提出書類の参照による引用) 該当しない。(発明の分野) 本発明は、一般的には、組織や器官の再生を促進させる方法、組成物及び装置、特に、細胞が再生過程を阻害することを防止して、再生の結果と関連している健康と機能の認識された利益を得ることに関する。 組織や器官の再生研究は、幹細胞を可溶性因子によって活性化することによって再生を刺激するか又は部分的に機能的な細胞又は機能的でない細胞を処理して、例えば、損傷関連架橋を分解することによって、機能を改善させる要求に集中してきた。このような研究は、阻害作用を取り除く要求を見のがしてきた。 老化は、因子の組み合わせから生じるが、再生は、再生幹細胞が機能的である場合にはその程度まで老化作用を克服することができる。細胞を置き換え、構造を再成長させ、且つ正常な消耗後の体の組織を回復させる幹細胞は、細胞の置き換え、及び毛嚢のような構造の置き換えさえも生じる。実際に、体のすべての幹細胞が破壊された場合には、数日中に死亡することになる。 しかしながら、種々の疾病、機能不全(例えば男性型脱毛症)や組織損傷において、損傷したか或いは機能的でない場合に細胞タイプが置き換えられることは見出されていない。必ずしも成功していないが、このような状態のために幹細胞移植治療が提唱されている。 当該技術には、再生のための機序を有する場合の損傷や老化になぜ体が屈するのかについて問題が残されている。 本発明は、幹細胞の後代が機能を改善することができる組織において部位を遮断することによって再生過程を妨害する細胞を除去する装置、組成物及び方法を提供する。本発明は、また、組織における部位に関係なく、部分的に機能的な細胞及び機能的でない細胞の割合を低下させる。 本発明の機能性は、選択された健康な個体において同じタイプの細胞の作用状態として定義される。 本発明の装置、組成物及び方法は、細胞の機能性の程度に反比例して(即ち、機能性が小さいほどより死滅されやすい)細胞を区別して死滅させ、次に、その技術を適用することによって再生過程を促進させる。この細胞死滅技術は、増殖細胞を優先的に保存する。例えば、リポフスチン、糖化最終産物又は細胞剛性のいずれかを部分的機能性又は非機能性の増殖保存マーカーとして選択することができる。このようなマーカーに対向する細胞死滅技術には、それぞれ、レーザ/強い光、抗体、及び超音波が含まれ得る。本発明によれば、例えば、物理的、電磁気、化学的又は生物学的な技術によって細胞を死滅させることができる。物理的技術には、限定されないが、超音波及び細胞死につながる細胞膜又は構造を破壊する他の振動方法が含まれる。電磁気技術には、限定されないが、増感剤(例えば、吸収剤ナノ粒子)によって標的にされるものとして、EMF(例えば、EMF方法についてはLitovitz、米国特許第7,367,988号を参照のこと)、高出力光、電波マイクロ波、レーザ、磁気及び電離性放射線が含まれる。化学技術には、限定されないが、毒性ナノ粒子、化学毒素、及び構造除去化合物、例えばβ-アミノプロピオニトリルが含まれる。生物学的技術には、限定されないが、部分的に機能的な細胞又は機能的でない細胞に対する抗体及びその変形形態及び修正形態、例えば、毒素結合体や標的-特異抗体を発現させるように修飾したナチュラルキラー細胞が含まれる。効果的であることが求められるように、技術を組み合わせることができる(例えば、EMF処理による超音波に対する増感についてはMcHaIe et al、米国特許第6,821,274号を参照のこと)。モニタリングが再生を促進させるのに効果的であるように決定するので、本発明の装置、方法及び組成物は、順次又は同時に組み合わせて使用し得る。 好ましくは、装置、組成物及び方法は、同じ細胞タイプの機能的な細胞に対して部分的に機能的な細胞及び/又は機能的でない細胞を、死滅させた細胞を崩壊或いは捕捉により除去する際に機能的細胞が部分的に機能的な細胞又は機能的でない細胞に置き換える程度まで選択的に死滅させる。本発明の細胞を死滅させる装置、組成物及び方法は、増殖性の機能的な細胞を優先的に保存しなければならず、過剰な炎症反応を避ける程度でなければならない。 本発明の装置、組成物及び方法の再適用の頻度を導くために望ましい結果の改善又は維持の評価が使用し得る。適用及び再適用は、自然機序、例えば、細胞を捕捉することによる細胞/破片の除去、を圧倒することを避けるために段階的な改善を目標に決定され得る。図1は、本発明の装置を示す図である。 高級多細胞生物は、個々の各細胞を保存しないが、全体として生物体を保存するように共に働く分化した細胞の群落としてふるまう。成長中のヒトにおいて、成長の“妨げに”なる細胞は、組織、臓器又は全体としての生物体のためになるように、プログラム細胞死、アポトーシスによって除去される。生物体が成熟に達したときでさえ、ある損傷細胞、例えば損傷血液細胞は、置き換えるようにするために体によって破壊される。置換細胞は、幹細胞に由来する。従って、熟成した生物体において、細胞代謝回転は、若い/機能的な全体の維持の鍵となる。 この代謝回転は、破壊が経時生物体の機能を分解させない程度まで機能的な細胞の破壊を犠牲にして成り立ち得る。従って、このような破壊は、部分的に機能的な細胞又は機能的でない非増殖性細胞を優先的に標的にしなければならないが、機能的な細胞及び増殖性細胞を死滅させることを絶対的に避ける必要はない。目標は、個々の細胞でない細胞(例えば生物体)の群落を保存することである。増殖性細胞には、分裂する細胞と、通常そうするように刺激される場合に分裂する細胞、例えば幹細胞の双方が含まれる。 幹細胞は日常的な組織置換に関与するが、損傷もまた、1つ又は複数の因子の放出が幹細胞の増殖や分化を刺激する機会であり得る。幹細胞は、損傷を治癒する、例えば、上皮における切断を治癒する細胞を生じる。 しかしながら、幹細胞の分裂と分化は、細胞の正常な補体の存在下に、異常になり、腫瘍形成性でさえある。従って、過剰な増殖を防止する機序がある。例えば、上皮の部位に細胞が存在すると、その位置での置き換えが防止される。この種類の現象の一例は、接触阻止であり、ここで他の細胞と接触するときに細胞は増殖することを停止する。細胞の再生のための幹細胞増殖と分化を部位において促進させるために、この現象は組織内の部位に細胞又は構造がないという法則に一般化され得る。 場合によっては、ヒト体には、構造を取り壊すための細胞、例えば骨の破骨細胞だけでなく、構造を構築するための細胞、例えば骨の骨芽細胞が含まれる。これは、得られた構造の程度を決定する2つのタイプの細胞の活性の間の釣合いである。内因性機序が周期的再生のための細胞/構造を除去しない程度まで、本発明は再生を促進させる除去を提供する。 幹細胞作用を阻止する部位の細胞は、完全に機能的、部分的に機能的、又は機能的でないことがあり得る。死細胞はマクロファージを捕捉することによって除去することができるので、置き換えを可能にし、正常に機能しない細胞は被検者(即ち、それらが一部である生物体)に対して有害な作用にもかかわらず残ることになる。部分的に機能的な細胞又は機能的でない細胞、即ち、正常に機能しない細胞は、アポトーシスになり得ないので、単独でマクロファージによるクリアランスを刺激することができない。このような正常に機能しない細胞は、体の自然過程による除去のために本発明に従って死滅される。 癌治療における細胞の治療的死滅は、本発明の正反対の、増殖する細胞に対して標的にされる。本発明によれば、癌に対する作用は、幹細胞の増殖を刺激することによって得られるので、非分裂細胞に蓄積することがあり得る突然変異を細胞分裂の間に機能する誤り訂正機序が修正する。 限定されないが、本発明の部分的に機能的な細胞又は機能的でない細胞は、損傷、例えばフリーラジカル損傷、又は糖類との反応の結果としての架橋、即ち、糖化のために完全に機能的でないことがあり得る。被検者の幹細胞によって共有される遺伝子構造のために部分的に機能的であるか又は機能的でない細胞は、完全に機能的な遺伝子構造を有する外因性幹細胞によって置き換えることができる。 組織内の部位で細胞或いは構造によって幹細胞作用を遮断すると、内因性幹細胞や移植された幹細胞の作用が妨害される。幹細胞作用を遮断する構造は、細胞である必要はない。非細胞物質、例えば瘢痕組織は、このような再生を遮断することができる。これは、再生及び幹細胞移植の失敗を説明することができる。本発明によれば、所定の状況下で実行可能な程度まで、非細胞遮断構造を除去することができる。 遮断する細胞物質及び/又は非細胞物質の除去によって、適切な再生細胞、例えば幹細胞は、再生を可能にするために移植によって保持されるか又は補足される。“完全に機能的な”は、どちらか大きい方の、幹細胞を移植した或いは移植していない被検者において幹細胞の利用可能な後代によって示される具体的な細胞タイプに指定された機能の程度として定義される。 本発明の装置の一例が図1に示されている。エフェクタ10は、細胞を死滅させるためのデバイスである。エフェクタ10は、限定されないが、超音波装置又は抗体投与ためのデバイス、例えば点滴装置であり得る。コントロール20は、予め設定されたパラメーターに従って及び/又は安全性又は有効性を確実にするために変更されるように、エフェクタ10の操作を調節するためのデバイスである。限定されないが、コントロール20は、エフェクタ10のコントロールパネルであり得る。モニタ30は、炎症反応の程度及び/又はエフェクタ10が適用される被検者の状態において他の重要な因子に関する情報を与える。モニタ30からの情報は、コントロール20を調整するために、それによってエフェクタ10の操作を調整するか又は変更するために使用し得る。モニタ30は、限定されないが、コントロール20に接続される温度計であり得る。 本発明の技術は、無差別死滅とは反対に、部分的に機能的な細胞又は機能的でない細胞を優先的に死滅させるか又は非細胞構成を除去するように選択され、これは機能的な細胞に対する作用ほどの大きさを有する。本発明によれば、機能的な細胞及び部分的に機能的な細胞及び/又は機能的でない細胞を技術にさらし、濃度、強度及び特性、例えば、波長、周波数、波形、連続性及び処理期間を選ぶことにより、技術を選択することができる。具体的な被検者に適用すべき技術は、機能的な細胞に対して部分的に機能的な細胞及び/又は機能的でない細胞の許容され得る選択性を確認することに基づいて選ばれ得る。 適切な選択方法及び基準は、当業者に容易に利用可能である。このような選択方法は、例えば、しみを取り除くためのレーザ治療レベルを選択する、放射線治療によって癌を治療する、モノクローナル抗体を選択する、治療的に用いられる毒素を選択する、治療のための超音波特性を選択する、適切な技術の当業者によって日常的に適用される。本発明によれば、選択された技術は、機能的な細胞と同じ細胞タイプの機能的でない細胞及び/又は部分的に機能的な細胞に対して機能的な細胞を識別する。 機能的な細胞と部分的に機能的な細胞又は機能的でない細胞の間の差に作用する技術は、機能障害と関連している細胞特性、例えば、架橋、膜剛性、新生細胞、分裂細胞又は機能的な細胞とは反対に加齢細胞又は老化細胞におけるリポフスチンと関連している褐色化に基づくことができる。本発明によれば、架橋細胞膜又は成分の調和振動数を標的にした、超音波のような技術が使用し得る。同様に、本発明によれば、部分的に機能的な細胞又は機能的でない細胞が優先的に吸収するレーザ又は波長の強い光のような技術が使用し得る。 本発明の技術は、必要な所に治療を限局化するために使用し得る。限局化は、限定されないが、コンピュータ支援断層撮影法、磁気共鳴画像、及びポジトロン放出断層撮影法によって達成され得る。最も好ましくは、本発明の技術は、限局化を必要とすることなく全生物体に適用することができる。 技術が1つ以上の標的のために選ばれると、特に低強度或いは低濃度で、その技術が周期的に適用されて、機能的な細胞と部分的に機能的な細胞又は機能的でない細胞の間の正の釣合いを維持するか又は増加することができる。段階的な細胞死滅と突然おきる細胞死滅が炎症反応の高レベルの細胞分解産物及び/又は有害作用からの毒性の作用を避けるのを助けることができる。 治療適用に加えて、非治療適用、非ヒト適用及び工業適用が本発明の範囲内に含まれることが意図されている。化粧品適用、診断適用及び動物適用もまた、企図される。本発明の方法を低レベルで繰り返し実施することを、遺伝因子に対する損傷細胞による状態の項目の診断基準として改善の程度を決定するモニタリングとつなげることができる。例えば、組織適用と細胞培養適用に関して、細胞を遮断する破壊は、得られた死細胞及び破片を洗い流すことを可能にし得る。このようにして、細胞培養や組織培養の生産性は、生産的細胞と非生産的細胞の相対的比率を増加させることによって高めることができる。 以下の実施例は、具体的に説明するためだけのものであり、特許請求された本発明を制限するものと解釈してはならない。意図された本発明を同様に成功して行うことを可能にする当業者に利用可能な種々の別の手法及び手順がある。(実施例1) 本発明の実施態様において、糖化最終産物、タンパク質に結合した糖類によって生成される架橋は、部分的な機能性又は非機能性と相関している細胞損傷の蓄積の兆候として選択される。このような糖化最終産物に対する抗体を当業者に周知の方法に従って高めることができ(例えば、Abed et al、米国特許第6,380,165号; Bucala、米国特許第5,702,704号)、免疫系によって標的にされた細胞の破壊を可能にする定常部を保持するヒト化モノクローナル抗体を周知の方法に従って注射用に生産することができる(例えば、Basi et al、米国特許第7,256,273号)。抗体について、それらを標識し、且つ未処理細胞と、糖化最終産物の形成を誘導するために用いられるリボースのような糖とインキューベートした細胞とに、別々に適用することによって本発明の有効性をスクリーニングすることができる。糖と予めインキューベートした細胞へのより高い程度までの抗体の結合は、糖で処理されていない細胞とは反対に、選択された標的に対して優先的作用を示す。 上記のように生産される抗体は、発熱又は浸潤のような炎症反応が安全であることが周知の限度を超えないことを決定するためにモニタしながら静脈内に被検者に投与することができる。このプロセスは、再生レベルを維持する間隔で反復され得る。このプロセスは、特定の部位(例えば幹細胞移植が標的にされる所)の部分的に機能的な細胞及び/又は機能的でない細胞を除去するために集中させることができる。 望ましい結果の改善又は維持の評価は、本発明の抗体の再適用の頻度を指示するために使用し得る。適用及び再適用は、自然機序、例えば、細胞を捕捉することによる細胞/破片の除去、を圧倒することを避ける段階的な改善の目標により決定され得る。(実施例2) 本発明の他の一実施態様において、糖化最終産物、タンパク質に結合した糖類によって生成される架橋は、部分的な機能性又は非機能性と相関している細胞損傷の蓄積の兆候として選択される。この架橋は、それ自体細胞の硬化に現れる。当業者は、剛性を増殖細胞非増殖細胞のタイプを識別すると理解している(例えば、Kas et al、米国特許第6,067,859号)。 超音波装置は、振動技術によって細胞を破壊するために当業者に周知の実施に従って使用し得る(例えば、Chapelon et al、米国特許第5,601,526号)。超音波パラメーター(例えば、周波数、電力、脈動)は、未処理細胞と、糖化最終産物の形成を誘導するのに用いられるリボースのような糖とインキューベートした細胞とに適用することによって、本発明のより硬い細胞を選択的に破壊する際の有効性をスクリーニングすることができる。本発明によれば、超音波による熱破壊に対して振動破壊が好ましい。糖処理細胞の優先的破壊のために選択されるパラメーターは、糖で予め処理されていない細胞とは反対に、選択された標的に対して優先的作用を示す。 上記の超音波は、発熱又は浸潤のような炎症反応が安全であることが周知の限度を超えないことを決定するためにモニタしながら被検者に適用することができる。このプロセスは、再生レベルを維持する間隔で反復され得る。このプロセスは、特定の部位(例えば幹細胞移植が標的にされる所)の部分的に機能的な細胞及び/又は機能的でない細胞を除去するために集中させることができる。 望ましい結果の改善又は維持の評価は、本発明の超音波の再適用の周波数を指示するために使用し得る。適用及び再適用は、自然機序、例えば、細胞を捕捉することによる細胞/破片の除去、を圧倒することを避ける段階的な改善の目標により決定され得る。 本発明を好ましい実施態様に関して記載してきたが、本発明は本明細書に記載される実施態様に限定されるものではなく、むしろ、本発明は適切に解釈されるように添付の特許請求の範囲内にすべての実施態様が含まれるものである。 本発明の別の態様は、以下のとおりであってもよい。〔1〕被検者において再生過程を促進させるための方法であって、 (a)被検者において細胞の機能性の程度に反比例し且つ非増殖細胞に対する優先的作用に正比例して細胞を区別して死滅させるための技術を選択する工程; 及び (b)その機能性の程度を有する細胞の割合を増加させるために前記技術を適用する工程を含む、前記方法。〔2〕細胞を区別して死滅させる前記工程が、超音波を細胞に適用する段階を含む、前記〔1〕に記載の方法。〔3〕選択する前記工程が、用量レベルの抗糖化最終産物抗体を選ぶ段階を含む、前記〔1〕に記載の方法。〔4〕炎症反応をモニタする工程を更に含む、前記〔1〕に記載の方法。〔5〕選択する前記工程が、本質的に超音波及び細胞死につながる細胞膜又は構造を破壊するための他の振動方法、EMF、高出力光、電波マイクロ波、レーザ、磁気及び電離性放射線、化学毒素、部分的に機能的な細胞又は機能的でない細胞に対する抗体、抗体-毒素結合体及び標的-特異抗体を発現するように修飾されたナチュラルキラー細胞からなる群より選択する段階を含む、前記〔1〕に記載の方法。〔6〕再生過程を促進させる方法に用いられる組成物であって、機能的な増殖細胞を保護しつつ、細胞をこれらの細胞の機能性の程度と反比例の関係に基づいて区別して死滅させることを特徴とする、前記組成物。〔7〕前記組成物が、抗糖化最終産物抗体を含む、前記〔6〕に記載の組成物。〔8〕再生過程を促進させる方法に用いられる装置であって、機能的な増殖細胞を保護しつつ、細胞をこれらの細胞の機能性の程度に基づいて区別して死滅させることを特徴とする、前記装置。〔9〕前記装置が、細胞を破壊するエフェクタ、炎症反応を検出するモニタ及びエフェクタの作用レベルを決定するコントロールを備える、前記〔8〕に記載の装置。 さらに、本発明のまた別の態様は、以下のとおりであってもよい。〔1〕細胞の糖化最終産物に結合するヒト化抗体。〔2〕前記抗体が毒素に結合する、前記〔1〕に記載のヒト化モノクローナル抗体。〔3〕(i)超音波装置の操作を調製するコントロールを含む超音波装置、及び(ii)炎症反応のモニタ、好ましくは温度計、を含む装置。〔4〕組織培養又は細胞培養における再生過程を促進する生体外の方法であって、組織培養又は細胞培養に対して超音波を適用する工程であって、好ましくは、前記超音波が、糖化最終産物を有する細胞の膜の調和振動数を標的にした工程を含む、前記方法。〔5〕組織培養又は細胞培養における再生過程を促進する生体外の方法であって、細胞の糖化最終産物に結合する抗体を、組織培養又は細胞培養に投与する工程であって、前記抗体がモノクローナル抗体、好ましくはヒト化モノクローナル抗体であり、又は前記抗体が毒素に結合する工程を含む、前記方法。〔6〕更に死細胞及び破片を洗い流す工程を含む、前記〔4〕又は〔5〕に記載の生体外の方法。〔7〕被験者における再生過程に干渉する部分的に機能的な細胞又は機能的でない細胞を破壊することにより、被験者における組織又は器官の再生の促進において使用するための装置であって、(a)細胞を破壊するエフェクタを含むエフェクタ、好ましくは超音波装置、(b)エフェクタの操作を調整するコントロール、及び被験者における炎症反応を検出するモニタ、及び(c)被験者に対する超音波の適用を限局化するための手段、好ましくは、コンピュータ支援断層撮影法、磁気共鳴画像又はポジトロン放出断層撮影法によって補助される手段、を含む前記装置。〔8〕前記モニタが温度計である、前記〔7〕に記載の装置。〔9〕糖化最終産物を有する部分的に機能的な細胞又は機能的ではない細胞を殺すことにより、被験者の組織又は器官再生を促進する医薬品の製造のための、細胞の糖化最終産物に結合する抗体の使用。〔10〕前記抗体がモノクローナル抗体、例えばヒト化モノクローナル抗体であり、前記抗体が毒素に結合する、前記〔9〕に記載の使用。〔11〕再生過程の促進において使用する組成物であって、老化細胞を選択的に殺す、前記組成物。〔12〕再生過程を促進するための医薬品の製造のための組成物の使用であって、前記組成物が選択的に老化細胞を殺す、前記使用。〔13〕老化作用の克服において使用する組成物であって、選択的に老化細胞を殺す前記組成物。〔14〕老化作用を克服するための医薬品の製造のための組成物の使用であって、前記組成物が選択的に老化細胞を殺す、前記使用。〔15〕前記組成物が毒素を含む、前記〔11〕〜〔14〕のいずれか1項に記載の使用。〔16〕前記毒素が抗体に結合されている、前記〔15〕に記載の使用。〔17〕前記抗体がヒト化モノクローナル抗体である、前記〔16〕に記載の使用。〔18〕前記組成物が抗体を含む、前記〔11〕〜〔14〕のいずれか1項に記載の使用。〔19〕前記抗体が、ヒト化モノクローナル抗体である、前記〔18〕に記載の使用。〔20〕前記老化細胞が、糖化最終産物の存在により選択される、前記〔11〕〜〔14〕のいずれか1項に記載の使用。 細胞の糖化最終産物に結合する単離されたヒト化抗体。 【課題】再生過程を妨害する細胞を除去する装置、組成物及び方法を提供する。【解決手段】装置、組成物及び方法は、機能的な細胞に対して部分的に機能的な細胞及び/又は機能的でない細胞を選択的に死滅させるが、死滅させた細胞を崩壊或いは捕捉により除去する際に機能的な細胞が部分的に機能的な細胞又は機能的でない細胞に置き換える程度まで機能的な増殖細胞を保護する。【選択図】図120150507A16333全文3 組織培養又は細胞培養における再生過程を促進する生体外の方法であって、前記組織培養又は細胞培養に、前記培養中の標的細胞上の糖化最終産物に結合する抗体を投与する工程を含み、前記抗体が、モノクローナル抗体であることを特徴とする方法。 前記モノクローナル抗体が、ヒト化モノクローナル抗体である、請求項1に記載の生体外の方法。 前記モノクローナル抗体が、毒素に結合している、請求項1に記載の生体外の方法。 死細胞及び破片を洗い流す工程をさらに含む、請求項1に記載の生体外の方法。 糖化最終産物を有する部分的に機能的な細胞又は機能的ではない標的細胞を殺すことにより、被験者の組織又は器官再生を促進する医薬品の製造のための、標的細胞上の糖化最終産物に結合する抗体の使用。 糖化最終産物を有する部分的に機能的な細胞又は機能的ではない標的細胞を殺すことにより、被験者の組織又は器官再生を治療的に促進する用途のための、標的細胞上の糖化最終産物に結合する抗体。 前記抗体が、モノクローナル抗体である、請求項5に記載の使用、又は、請求項6に記載の用途のための抗体。 前記抗体が、ヒト化モノクローナル抗体である、請求項5に記載の使用、又は、請求項6に記載の用途のための抗体。 前記抗体が、毒素に結合している、請求項5に記載の使用、又は、請求項6に記載の用途のための抗体。 再生過程を治療的に促進する用途のための、標的細胞上の糖化最終産物に結合する抗体を含む組成物であって、前記組成物が、老化細胞を選択的に殺すことを特徴とする組成物。 老化作用を治療的に克服する用途のための、標的細胞上の糖化最終産物に結合する抗体を含む組成物であって、前記組成物が、老化細胞を選択的に殺すことを特徴とする組成物。 前記抗体が、モノクローナル抗体である、請求項10又は請求項11に記載の用途のための組成物。 前記抗体が、ヒト化モノクローナル抗体である、請求項10又は請求項11に記載の用途のための組成物。 前記抗体が、毒素に結合している、請求項10又は請求項11に記載の用途のための組成物。