生命科学関連特許情報

タイトル:公表特許公報(A)_改善されたピジウム抽出方法
出願番号:2014520793
年次:2014
IPC分類:A61K 36/73,A61K 36/00,A61P 13/08


特許情報キャッシュ

キラン・テワリ アショク・シャルマ JP 2014523442 公表特許公報(A) 20140911 2014520793 20120719 改善されたピジウム抽出方法 パワン・クマール・ゴエル 514017703 村山 靖彦 100108453 志賀 正武 100064908 渡邊 隆 100089037 実広 信哉 100110364 キラン・テワリ アショク・シャルマ IN 2068/DEL/2011 20110722 A61K 36/73 20060101AFI20140815BHJP A61K 36/00 20060101ALI20140815BHJP A61P 13/08 20060101ALI20140815BHJP JPA61K35/78 HA61K35/78 YA61P13/08 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KM,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VC,VN,ZA IN2012000508 20120719 WO2013014681 20130131 15 20140220 4C088 4C088AB12 4C088AB51 4C088AC06 4C088AC08 4C088BA11 4C088CA04 4C088CA09 4C088NA14 4C088ZA81 本発明は、植物化学(植物の化学)の分野に関する。より詳細には、本発明は、「再生不能な供給源」、すなわち樹皮の代わりに「再生可能な供給源」、すなわち「剪定材料」または「側枝」を用いたサクラ属の植物から生物活性物質「ピジウム(pygeum)」を抽出する、新規の革新的な地球環境に優しい方法に関する。 定義: ピジウム:ピジウムは、プルヌス・アフリカナ(Prunus africana)の木、またはいわゆる「アフリカンプラム(African plum)の木」の樹皮から抽出される軟質ゴム様の塊である。ピジウムという言葉は、この特許出願で用いられる場合は常に、植物源由来の材料、すなわちプルヌス・アフリカナまたはプルーン(Prunus domestica)(インディアンプラム(Indian Plum))から抽出により得られるハーブ抽出物を指す。抽出物ではなく植物単独の記述において「ピジウム」という言葉が用いられるケースにおいても、同様に記述されたものとする。 再生可能な植物源:自然に再生する供給源を指し、例えば葉、花、種、幹の伐採材または剪定材である。このような供給源は、植物が生きたままなので「再生」し続ける。 再生不能な植物源:使用されると植物の枯死をもたらす源を指し、例えば根、樹皮である。このような供給源は、植物が枯死するために再生しない。剪定された幹の伐採材/側枝:これらは、不要な枝を切って植物の優れた成長および結実を促進する「剪定」または刈り込みの過程で植物廃棄物として生じた小さい苗条または枝(約6インチから18インチ)である。これは、植物の健康な成長および優れた結実を確保するために行われる規則的な活動/過程である。 分析的に定義された抽出物または化学的に定義された抽出物:これは、自然源からの抽出物を指し、その活性成分の含量は、薬局方の規格に準拠する現代の分析的/科学的な方法によって決定される。 PAE(ピジウム・アフリカヌム(Pygeum africanum)抽出物):これは、プルヌス・アフリカナの樹皮から得られる化学的に定義された抽出物である。これはサクラ属の「アフリカナ(africana)」種の木から得られるものなので、得られたピジウム抽出物は「ピジウム・アフリカヌム抽出物」とも称される。 ピジウム源 ピジウムは、プルヌス・アフリカナの樹皮から得られる抽出物(ゴム様の塊)である。プルヌス・アフリカナの木は、アフリカの森林地帯原産の常緑樹であり、およそ45mの高さまで成長することができる。この植物は、バラ科モモ連サクラ属アフリカナ種に属する。葉は厚く長方形であり、花は、小さく白色である。ピジウムの果実は赤色の液果であり、熟するとサクランボのようになる。樹皮(赤色、茶色、または灰色)が、医薬目的で用いられる植物の部分である。近縁種は、プルーン(Hook) F.Kalkm、またはピジウム・ストリカスラ(Pygeum stricasla)(Hook)であり、さらにオウルヌス・ラティフォリウム(Prunus Latifolium)、プルヌス・パルビフォラム(Prunus parviforum)、プルヌス・クラシフォルニ(Prunus crassifolluni)、プルヌス・ルシタニカ(Prunus lusitanica)、およびプルヌス・ラウロセラスス(Prunus laurocerasus)も挙げられる。 ピジウムの臨床的な重要性 ピジウムは、臨床的な重要性を有する。ピジウムは、数十年にわたり肥大した前立腺(良性前立腺肥大症またはBPH)の治療および予防に用いられてきた。ピジウムに含まれる活性成分は、ベータシトステロールである。粉末化したピジウムの木の樹皮は、アフリカ先住民により泌尿器の問題を治療するのに用いられてきた。現代において、単に「粉末化した樹皮」(これは、規格化が難しいという難題に直面している)を使用するというのではなく、ピジウムの木、すなわちプルヌス・アフリカナ(またはピジウム・アフリカヌムとも称されており、これは、この木が「ピジウム」供給源であることに起因する)からの「分析的に定義された抽出物」の使用に注目が置かれている。オンライン情報(http://www.drugs.com/npc/pygeum.html)のように、ピジウムは、 ・良性前立腺肥大症(BPH)の症状を改善するため、および ・性機能を改善するために用いられてきた。 フランスでは、ピジウム・アフリカヌム抽出物(PAE)は、は、肥大した前立腺の最初の治療方針になっている。それに対して他の西側諸国では外科手術が主な選択肢である。 ピジウムはまた: ・抗炎症剤として、 ・前立腺分泌物を増加させるため、および ・腺領域における所定のホルモンを減少させて肥大(膨潤)を縮小するための治療剤でもある。 ・ピジウムの他の作用としては、膀胱の弾力性の増強、および細胞の改変が挙げられる。 ・PAEの「植物エストロゲン様の」作用は、良性前立腺肥大症を著しく抑制する。ほとんどの試験結果で、BPH(良性前立腺肥大症)の症状の改善が報告されている。臨床試験でノコギリパルメットと比較したところ、ノコギリパルメットは、症状をより大きく軽減し、耐容性もより優れていたことが実証された。しかしながらPAEは、それよりも大きい前立腺分泌への作用を有する可能性がある。PAEは、根本的な問題を改善することによって、性機能を改善する可能性がある。(大部分が欧州での)ピジウムの臨床試験は励みになるものであるが、米国ではより多くの調査が求められる。 ピジウムは単独で、尿流および他のBPHの症状を改善することによりBPHを有する男性を補助することがいくつかの二重盲検試験で示されている。またピジウムは、イラクサの根と組み合わせてBPHを治療するのにうまく使用されてきた。しかしながら長期にわたる(6ヶ月以上の)ピジウムに関するBPH研究はない。肥大した前立腺の管理/治療におけるピジウムの有用性に関する従来技術において、多数の文献が利用可能である。 ピジウムの臨床的な重要性に関するいくつかの選択された参考文献を以下に列挙する: 1. Andro MC、Riffaud JP. Pygeum africanum extract for the treatment of patients with benign prostatic hyperplasia: a review of 25 years of published experience. Curr Ther Res 1995; 56: 796〜817。 2. Carani C、Salvioli V、Scuteri Aら. Urological and sexual evaluation of treatment of benign prostatic disease using Pygeum africanum at high doses. Arch Ital Urol Nefrol Androl 1991;63:341〜5 [イタリア語で]。 3. Menchini-Fabris GF、Giorgi P、Andreini Fら. New perspectives on treatment of prostato-vesicular pathologies with Pygeum Africanum. Arch It Urol 1988;LX:313〜22 [イタリア語で]。 4. Murray MT. The Healing Power of Herbs. Rocklin, CA: Prima Publ.1995, 286〜93。 5. Barlet A、Albrecht J、Aubert Aら. Efficacy of Pygeum africanum extract in the treatment of micturational disorders due to benign prostatic hyperplasia. Evaluation of objective and subjective parameters. A multicenter, randomized, double-blind trial. Wein Klin Wochenschr 1990; 102:667〜73。 6. Krzeski T、Kazon M、Borkowski Aら. Combined extracts of Urtica dioica and Pygeum africanum in the treatment of benign prostatic hyperplasia: Double-blind comparison of two doses. Clin Ther 1993;15:1011〜20。 7. Chatelain C、Autet W、Brackman F. Comparison of once and twice daily dosage forms of Pygeum africanum extract in patients with benign prostatic hyperplasia: a randomized, double-blind study, with long-term open label extension. Urology 1999;54: 473〜8。 ピジウムの臨床有用性に関する全ての従来技術の報告は、プルヌス・アフリカナの樹皮から抽出されるピジウムに基づく。従来技術において、例えば本発明で説明されているようなプルーンの剪定された幹の伐採材/側枝などの「再生可能な資源」から抽出されるピジウムに関する報告はない。 ピジウム抽出物の投与量 BPHを治療するために欧州で用いられるピジウムの容認されている形態は、総ステロールを13%(典型的にはベータ-シトステロールとして計算された)に規格化したプルヌス・アフリカナの親油性抽出物である。軽度から中度のBPHを有する男性は、50〜100mgを1日2回摂取することもある。二重盲検試験から、1日1回の100mgは、1日2回の50mgと同程度に有効であることが見出された。有効性を決定するには、ピジウムは、少なくとも6ヶ月間モニターされるべきである。ピジウムを使用するBPHを有する男性は、医師の指示を受けるべきである。ピジウムは、良性前立腺肥大症に関する25から200mgの1日用量での臨床試験で研究されてきた。これは、規格化された調製物のタデナン(Tadenan)およびピジェニル(Pigenil)として入手することができる。これらはいずれもカプセルの形態であり、50mgのプルヌス・アフリカナ抽出物(ピジウム)を含む。推奨される投与量は、1日2回である。 ピジウム抽出物の作用機序 ピジウムの作用機序は、以下のウェブリンクで詳細に説明されている:(http://www.evitamins.com/encyclopedia/assets/nutritional-supplement/pygeuni/how-it-works)。簡単に言えば、化学的解析および薬理学的研究によって、ピジウム樹皮の親油性抽出物は、2種類の活性成分を有することが確認された: 1)ベータ-シトステロールなどの植物ステロール:これらは、良性前立腺肥大症(BPH)を有する男性の前立腺に蓄積しやすいホルモン様物質(プロスタグランジン)の体内での形成を妨害することにより抗炎症性作用を働かせる。 2)フェルラ酸エステル:これらは、前立腺におけるテストステロン活性を間接的にコントロールすることにより、BPHのリスクを減少させる可能性がある。 米国薬局方から、プルヌス・アフリカヌムのピジウムは、2種の活性成分、すなわちβ-シトステロールおよびフェルラ酸ドコシルを有する。 天然ピジウムの経口摂取は、肥大した前立腺を縮小することにより緩和するため、それらは、かなりの期間にわたり使用されてきた(Andro M-C、Riffaud J-P. Pygeum africanum extract for the treatment of patients with benign prostatic hyperplasia: a review of 25 years of published experience. Curr Ther Res 1995(56): 796)。肥大した前立腺を有する患者で有用性が実証されたために、ピジウムは、相当な治療的重要性を有し、加えて商業的な価値も有するようになった。フランスでは実際に、ピジウム・アフリカヌム抽出物(PAE)が、肥大した前立腺の最初の治療方針になっている。 ピジウム生産における難題 問題 植物の枯死をもたらす、「再生不能な」供給源、すなわち植物の樹皮からの抽出のための、原材料の供給の制限。これは環境問題につながり、植物「プルヌス・アフリカナ」は絶滅危惧種と宣告された。 ピジウムの供給は、その有用性にもかかわらず長年にわたり減少しつつある。近年、抽出がなされる植物、すなわち「プルヌス・アフリカナ」は、CITES(Convention On International Trade In Endangered Species Of Wild Fauna & Flora)によって絶滅の危機に瀕した植物のリストに加えられている。ピジウムは植物の樹皮から抽出され、これは当然ながら植物の「枯死」をもたらし、植物を絶滅の危機に晒す。 革新的な解決法 原材料の「無制限の供給」をもたらす、「再生可能な供給源」に基づく新規の方法。新規の方法は植物を枯死させることはなく、「再生不能な」供給源、すなわち樹皮を用いるために植物が枯死する従来技術の方法から得られるものと(分析プロファイルおよび生物活性に関して)同じ品質のピジウムを生産する。 ピジウム供給の減少を懸念して、本特許出願の発明者は、他の方法/ピジウム源を探索し始めた。かなりの調査および調査活動の後、驚くべきことに、樹皮の代わりに、プルーンまたはいわゆるプラムの木の剪定された幹の伐採材/側枝から大量の「ピジウム」を抽出できることが見出された。適切な木の成長のために、不要な枝の剪定または「選択的な切断」は必須である。これらの伐採材が「植物廃棄物」を構成しており、これを本発明の方法においてピジウム豊富な供給源として使用できる。 プルーンからの「ピジウム」抽出について述べた従来技術の研究はなく、さらに「植物廃棄物」、すなわち剪定された幹の伐採材/側枝からの「ピジウム」抽出について述べた従来技術の研究もない。ほぼ全ての市販の調製物は、「再生不能な」供給源であるプルヌス・アフリカナの樹皮から得られるものである。それに対して、本発明の方法は、「再生可能な」供給源、すなわち幹の伐採材に基づく。さらにこのような供給源は、通常の季節的活動、すなわち剪定中に得られる植物「廃棄物」である。 本発明(改善されたピジウム抽出方法)の新規性、進歩性、および産業的利用を以下で考察する。このような記載は、単純化した簡単な方式で本発明のよりよい理解を促すための単なる説明であり、以下の説明または他のあらゆる方式でなされた説明に限定されないものとする。 新規性: 「再生不能な」供給源の代わりに「再生可能な供給源」からの新規のピジウム抽出方法の開示 本発明の方法は、ピジウム抽出に、植物の「剪定過程」中に得られた「再生可能な」供給源、すなわち剪定された幹の伐採材/側枝を使用することに基づく。本発明において生薬で用いられる植物の部分は樹皮ではなく「剪定された幹の伐採材」であり植物全体を破壊しないため、同じ植物を繰り返して用いることができる。さらにピジウム源は、「植物廃棄物」、すなわち植物プルーンの規則的な剪定中に得られた剪定された幹の伐採材である。このような植物廃棄物、すなわち植物プルーンの剪定された幹の伐採材/側枝を利用するピジウム抽出方法は、従来技術で報告されていなかった。全ての従来技術の方法は、ピジウム・アフリカヌム(またはいわゆるプルヌス・アフリカナ)の樹皮からのピジウム抽出に基づいており、「プルーンの剪定された幹の伐採材」に基づく方法は開示されていない。 進歩性: 「再生不能な」供給源の代わりに「再生可能な供給源」からの新規のピジウム抽出方法の開発、および新規の方法によって抽出されたピジウムが、「再生不可能な」供給源から得られるピジウムと同等の生物活性を有し、さらに非毒性であるという実証。 従って、本発明の進歩性は、「再生不能な」供給源の代わりに「再生可能な」供給源からのピジウム抽出を含むことからいっそう「地球環境に優しい」新規のピジウム抽出/生産方法を開発したことにある。 新規の方法において、再生不能なピジウム源、すなわち木の樹皮は、再生可能な供給源、すなわち剪定された幹の伐採材/側枝で代用される。既存の方法は、植物プルヌス・アフリカナの樹皮を使用しており、それにより植物が枯渇し、その植物は「絶滅危惧種」に分類されるようになる。それに対して新規の方法は、再生可能なピジウム源、すなわち植物プルーンの剪定された幹の伐採材/側枝を使用する。これは植物全体を破壊しないため、同じ植物を繰り返して用いることができる。 さらに発明者等は、詳細な科学的および分析的研究により、「再生不能な」供給源(プルヌス・アフリカナの木の樹皮)を用いた従来技術の方法により得られるピジウム抽出物は、「再生可能な供給源」(樹皮の代わりに植物プルーンの剪定された幹の伐採材/側枝)を用いた本発明の方法により得られるピジウム抽出物と、組成と生物学的作用(前立腺の縮小)に関してほぼ同一であることを実証した。さらにこのような抽出物は、非毒性である。 産業的利用: 本抽出物は、肥大した前立腺の治療のための医薬組成物を作製するのに用いられる。既存のピジウム抽出物の医薬組成物は、50mgおよび100mgの投薬形態(カプセル)で利用可能である。 肥大した前立腺を有する患者において有用性が実証されたことから、ピジウムは、相当な治療的な重要性があり、さらに商業的な価値もある。フランスでは実際に、ピジウム・アフリカヌム抽出物(PAE)は、肥大した前立腺の最初の治療方針になっている。十分な量の植物原材料(剪定された幹の伐採材)は、簡単で長期にわたり継続できる利用可能性を有するために、本発明の方法は「産業的な規模」で行うことができるので、産業的利用可能性を有する。本発明の新規の方法によるピジウムの収量は、ピジウム・アフリカヌムの樹皮からの抽出に基づく従来技術の方法から得られる収量よりも多いことが見出された(新規の方法では10g/kg、それに対して従来技術の方法では5〜6g/kg)。 さらに、詳細な分析研究、さらにラットでの前臨床的な研究に関する科学的な成果から、新規の方法による「ピジウム」と従来技術の方法により得られる「ピジウム」とが同等であることが実証された。この科学的な成果が、新規の方法により得られるピジウムの承認の根拠をなす。組成の類似性、安全性、さらには生物活性に関する証拠がないことから、新規の方法により得られるピジウムは、産業レベルでのアクセプタビリティ、または治療用途のための天然産物の使用を規制する機関による承認が得られないと予想される。http://www.drugs.com/npc/pygeum.htmlAndro MC、Riffaud JP. Pygeum africanum extract for the treatment of patients with benign prostatic hyperplasia: a review of 25 years of published experience. Curr Ther Res 1995; 56: 796〜817Carani C、Salvioli V、Scuteri Aら. Urological and sexual evaluation of treatment of benign prostatic disease using Pygeum africanum at high doses. Arch Ital Urol Nefrol Androl 1991;63:341〜5 [イタリア語で]Menchini-Fabris GF、Giorgi P、Andreini Fら. New perspectives on treatment of prostato-vesicular pathologies with Pygeum Africanum. Arch It Urol 1988;LX:313〜22 [イタリア語で]Murray MT. The Healing Power of Herbs. Rocklin, CA: Prima Publ.1995, 286〜93Barlet A、Albrecht J、Aubert Aら. Efficacy of Pygeum africanum extract in the treatment of micturational disorders due to benign prostatic hyperplasia. Evaluation of objective and subjective parameters. A multicenter, randomized, double-blind trial. Wein Klin Wochenschr 1990; 102:667〜73Krzeski T、Kazon M、Borkowski Aら. Combined extracts of Urtica dioica and Pygeum africanum in the treatment of benign prostatic hyperplasia: Double-blind comparison of two doses. Clin Ther 1993;15:1011〜20Chatelain C、Autet W、Brackman F. Comparison of once and twice daily dosage forms of Pygeum africanum extract in patients with benign prostatic hyperplasia: a randomized, double-blind study, with long-term open label extension. Urology 1999;54: 473〜8http://www.evitamins.com/encycIopedia/assets/nutritional-supplement/pygeuni/how-it-works 本発明の目的は、「再生不能な植物源」の代わりに「再生可能な植物源」からピジウムを抽出するための改善された方法を開示することである。 本発明の他の目的は、抽出がなされる植物を「枯死」に至らせずにピジウムを抽出するための地球環境に優しい方法を開示することである。 さらなる本発明の目的は、樹皮の代わりに再生可能な植物の部分、すなわち側枝を用いてプルーン(インディアンプラム)からピジウムを抽出するための、改善された方法を開示することである。 本発明の別の目的は、「再生可能な植物源」を利用する新規の方法により得られるピジウムは「再生不能な」植物源、すなわちプルヌス・アフリカナの樹皮から得られるピジウムと比較して同等の生物活性および組成を有することを開示することである。 さらに他の目的は、再生可能な供給源、すなわち剪定物から得られるピジウムと、「再生不能な供給源」、すなわち樹皮から得られるピジウムとは、組成および生物活性に関して同等であることを開示することである。 さらなる目的は、再生可能な供給源、すなわち剪定物または幹の伐採材から得られるピジウムは、再生不能な供給源から得られるピジウムと同じ薬局方に記載の成分を有することを開示することである。 本発明の方法によるピジウム抽出を詳細に説明するが、本発明の方法は以下の工程を含む:1.植物材料を繁殖させる工程2.ピジウムを抽出する再生可能な植物の部分を回収する工程3.植物材料を洗浄し乾燥させる工程4.材料を粉砕および砕いて粉末化した形態にする工程5.有機溶媒で抽出する工程6.濃縮および乾燥して最終産物を得る工程7.最終産物を解析して規格化する工程。 以下、各工程の詳細を説明する: 1.植物材料の繁殖:特定の数種のプルーンを農地で繁殖させて、どのような形でも現存する天然資源を失わせたり、または現存する植物を絶滅の危機に晒したりすることなく、未加工の植物材料の十分な利用可能性を確保する。植物の成長周期は非常に短く、すなわちわずか18〜24ヶ月であることから、本方法は、原材料の供給源(剪定された幹の伐採材)が十分な量で且つ長期にわたり持続的に入手可能であるという点で商業的な実現可能性を有する。 2.ピジウムが抽出される特定の部分の回収:ピジウムは、植物の健康な成長および果実の最大の収穫のために一般的に毎年秋に行われる剪定過程中に生じたプルーン(インディアンプルヌス(Indian Prunus))の剪定された幹の伐採材/側枝から抽出される。従って、抽出に用いられる材料は、「植物廃棄物」である。本抽出方法に用いられる剪定された幹の伐採材/側枝は、6インチから18インチの範囲のサイズであり、葉は取り除かれている。 3.植物材料の乾燥:側枝を、含水量が約10〜12%になるまで、天日で10〜15日間またはそれ以上風乾させる。 4.粉砕:続いて乾燥した植物材料を手作業で洗浄し、粉砕機で粉砕処理した。 5.有機溶媒での抽出:粉末化した幹の材料を、塩素化有機溶媒(1:4の溶媒体積)で、35〜40℃で、抽出ごとに2時間で4回抽出する。適切であることが見出された溶媒は、二塩化メチレン(MDC)、クロロホルム、およびメタノール/水混合物(80:20、v/v)であった。MDCが最もよい収量を示した。 6.濃縮および乾燥により最終産物を得ること:最終産物が得られたら、それらを濃縮して乾燥させる。抽出物をろ過し、30℃で真空中で蒸発させ、抽出物を濃縮させる。得られた最終産物は、苦扁桃臭を有する軟質で暗緑色の塊である。収量は、約10グラム/kgであり、総ステロール量は15〜18%である(典型的にはベータ-シトステロールとして計算される)。それに対して報告されたピジウム・アフリカヌム(またはいわゆるプルヌス・アフリカナ)からの収量は、5〜6グラム/kgであり、ベータシトステロール含量は13〜15%である。従って本発明の方法により得られるピジウムは、再生不能な資源、すなわち「樹皮」よりも高い収量、さらにはそれよりいっそう安価な簡単に再生できる資源、すなわち幹の伐採材を使用していることから、量がより豊富であり、品質がより優れており、さらにはより経済的である。 7.解析:ピジウム樹皮の親油性抽出物は、2種類の活性成分、すなわちベータ-シトステロールなどの植物ステロール、およびフェルラ酸エステルを有する。成分の定量的な比較研究とは別に、高速液体クロマトグラフィーを用いた詳細な分析的な特性評価も行われた。新規の発明の方法から得られるピジウム(再生可能な供給源、すなわちプルーンの剪定物/幹の伐採材に基づく)と、従来技術の方法により得られるピジウム(再生不能な供給源、すなわちプルヌス・アフリカナの樹皮に基づく)との詳細な比較解析から、これら2種の間に顕著な類似性があることが示された。以下のTable 1(表1)およびTable 2(表2)に結果を示す。 本方法を、乾燥粉末状にしたプルヌス・アフリカナの樹皮を用いたICHガイドラインに従って、用いられる方法の正確さ、精度、特異性、直線性、範囲、検出限界、定量限定、およびロバスト性に関して検証した。値が特定の限度内にあることを見出した。 薄層クロマトグラフによるプロファイリング プルヌス・アフリカナの樹皮からの抽出物およびプルーンの側枝からの抽出物のTLCフィンガープリントのプロファイルから、紫外線下で、さらにはアニスアルデヒド-硫酸で誘導体化した後でも極めて高い類似性を有することが示された。誘導体化されたプルヌス・アフリカナの軌跡は13種の成分を示し、そのうち12種はプルーンの抽出物中に存在しており、これらは92.3パーセントのマッチングを示した。定量的なフィンガープリントによるプルヌス・アフリカナとプルーンとを、200nm(誘導体化前)および660nm(誘導体化後)でなされた比重走査によって比較した。 プルヌス・アフリカナおよびプルーンのHPLCフィンガープリントの定量的な比較(全ての構成要素に対する当量での重み付け(equi-weightage)が得られる)から、2種の間で89.6パーセントのマッチングがあることが示された。従って、プルヌス・アフリカナの乾燥樹皮から抽出されるピジウムと、プルーンの乾燥側枝から得られるピジウムとは顕著な化学的類似性を有する。(実施例) 以下の実施例は、単なる例証として示しただけであり、本発明の革新的な方法を説明するものである。これらは決して限定的なものではなく、当業者によって実行可能な実施形態を含む。(実施例1) 実験室スケールでの抽出 100グラムのプルーンの側枝(葉を除去した)の微粉化した粉末を、200mlのメタノール/水混合物(80:20、v/v)で3回抽出した。抽出物をろ過し、真空中で30℃で蒸発させた。苦扁桃臭を有するペースト状の軟質で暗緑色の塊を得た。抽出溶媒としてメタノール/水混合物の代わりにクロロホルムを使用したところ、優れた品質は得られなかった。抽出溶媒としてMDCを使用したところ、抽出物の最良の品質および収量を得た。抽出物中のステロールの存在は、従来のステロール検出反応によって示された。(実施例2) 産業的な規模での抽出 約800kgの粉末化したプルーンの幹の伐採材(葉を除去した)を、MDC(二塩化メチレン)で、溶媒の体積を3〜4倍で用いて抽出した。 温度を3〜4時間で30〜35℃に上げ、撹拌した。その後MDCを回転式の抽出装置からキロリットルレベルの処理能を有する蒸留装置に移した。粉末を3回抽出した。溶媒を蒸発させ、体積が顕著に減少するまで濃縮し、ゴム様の塊を得た。この塊を「ピジウム」と称する。 新規の方法により得られるピジウムの生物活性および安全性 生物活性 本発明の新規の方法により得られたピジウムの生物活性を、実験動物の肥大した前立腺(ウィスターラットにおけるテストステロンにより誘導された良性前立腺肥大症)の縮小に対するその作用により試験した。 研究計画:処理を開始する前に、動物をランダムに8つの異なるグループ(n=10/グループ)に割り振った。各グループを、それぞれ5匹の動物を含む2つのセットに分けた。試験品目および参照品目の調合物を、投与時間時に新しく米ぬか油中で調製した。誘導物質(プロピオン酸テストステロン)をトウモロコシ油中で調製した。試験品目および参照品目を毎日経口投与した。対照としての媒体を経口および皮下投与した。誘導物質を皮下投与した。処理期間中、投与量を、経口の場合は2ml/kg体重に、皮下投与の場合は1ml/kgに維持した。投与後、臨床徴候/症状を毎日観察した。死亡率を1日2回記録した。1、7、14、21、28、および35日目に詳細な臨床検査を行った。無作為化の日、ならびに1、8、14、22、29、および35日の処理期間中に動物の体重を量った。加えて、計画的な剖検の日に体重を記録して相対的な臓器の質量を計算した。動物1匹あたりの飼料の摂取量(g/日)を、週1回の頻度でケージごとに与えられた飼料の量および食べ残しの量を用いて計算した。全ての実験動物の水の消費および尿排出量の毎週の測定および記録を行った。採血の前に動物を一晩絶食させた。剖検前に、15(中間と殺)および36日目(最終と殺)に血液学的検査、尿検査、および臨床的な化学分析のための血液試料を回収した。15および36日目に、セットIおよびセットIIそれぞれの全ての動物に剖検と詳細な全体の病理学的評価を行った。全てのプロトコールで列挙された全てのグループからの組織を標準的な組織染色技術の手順に従って処理し、病理学の研究者が顕微鏡で評価した。 結果:雄ウィスターラットにおけるテストステロンにより誘導された良性前立腺肥大症の縮小に対する「試験化合物」(新規の方法により「再生可能な」資源を用いて得られたピジウム)の活性は、雄ウィスターラットにおいて100および200mg/kg体重の用量レベルで、「参照化合物」(従来技術の方法により「再生不能な」資源を用いて得られたピジウム)の活性と同等であった。 安全性 新規の方法により得られたピジウムの安全性の特徴を、標準的な毒性試験プロトコール、すなわち急性(経口で2000mg/Kg体重、14日)および亜慢性(25mg/Kg、50mg/Kgおよび100mg/Kgの用量レベル、1ml/100g体重の用量体積、28日間毎日投与)を用いて評価した。マウスおよびラットでそれぞれ独立して毒性研究を行った。結果から、新規の方法により得られたピジウムは非毒性であることが示された。 最終的な所見 従来技術の方法は、原材料源、すなわちPrunus africanumの木の樹皮の輸出は禁止されているためにこのような樹皮は極めて限られるという不利な点がある。「Prunus africanum」は、CITES(絶滅のおそれのある野生動物の種の国際取引に関する条約(Convention On International Trade In Endangered Species Of Wild Fauna & Flora))によって絶滅の危機に瀕した植物のリストに加えられている。ピジウムが植物の樹皮から抽出されると、当然ながら植物の「枯死」をもたらすため、植物を絶滅の危機に晒す。 しかしながら、新規の方法では、原材料源として樹皮を用いないため、このような制限はない。その代わりに、本発明の方法では、定期的な植物の剪定で得られる剪定材および側枝が抽出に用いられる。従って、新規の方法は、原材料の「再生可能な供給源」に基づく経済性および環境保全性に関して相当な技術的利点をもたらす。 本発明の方法は、用いられる植物源が安価なバイオ廃棄物、すなわち定期的な植物の剪定で得られる側枝および剪定材であるため、生産に関して相当な商業的利点をもたらす。得られたバイオ廃棄物は、容易に乾燥して保存することができるため、ピジウム抽出のための有用な原材料および地球環境に優しい供給源として利用できる。 本発明の方法により得られるピジウムは、「再生不能な植物源」から得られるピジウムと比較して、化学組成だけでなく、生物活性も類似している。本ピジウムは、健康サプリメント、医薬製剤に容易に製剤化することができる。典型的にベータ-シトステロールとして計算されるピジウム中の総ステロール濃度は、製品使用に関する既存の薬局方の規格に準拠して規格化される。抽出技術における改良だけでなく分析方法においても改良がなされるために、BPH(良性前立腺肥大症)を治療するための、より有効な化学的に定義されたピジウム抽出物は高い実現可能性を有する。そのため、治療効果に応じて規格化される投与量、加えて、製品使用の様式、例えば医薬としての製品使用の様式、または健康サプリメント/栄養補助食品として機能性食品または飲料の形態での製品使用の様式など薬局方の規格の改訂を要する可能性がある。 プルーン(インディアンプルヌス)からのピジウム抽出のためのバイオ廃棄物を用いた商業的に実現可能な方法であって、 - 「バイオ廃棄物」を、プルーンの定期的な「剪定」または刈り込み過程で得られる葉を取り除いた幹の伐採材/側枝の形態で回収する工程 - バイオ廃棄物を含水量が約10〜15%になるまで乾燥させる工程 - それを粉砕することによって粉末化する工程 - 粉末化した幹の材料を、35〜40℃で塩素化有機溶媒または1:4の比率の水-アルコール混合物で抽出する工程 - 抽出物を、真空中で、30℃でろ過して乾燥させて、典型的にベータ-シトステロールとして計算した総ステロール濃度が15〜18%であり、抗BPH活性を有する「ピジウム」を、苦扁桃臭を有する緑色を帯びた塊として得る工程を含む方法。 抽出方法で用いられる塩素化有機溶媒が、二塩化メチレン(MDC)またはクロロホルムである、請求項1に記載の改善された方法。 アルコール-水混合物が、メタノール/水(80:20、v/v)である、請求項1に記載の改善された方法。 請求項1に記載の方法により得られるプルーンの生物活性抽出物。 抗BPH(良性前立腺肥大症)活性を有する請求項1および請求項3に記載の抽出物を含む機能性食品もしくは飲料または医薬組成物。 バラ科モモ連サクラ(Prunus)属セイヨウスモモ(domestica)種(インディアンプルヌス)および(本明細書で定義されたような)関連種からの改善されたピジウム抽出方法であって、本方法は、植物材料、すなわち幹の伐採材/側枝を回収し、葉を取り除き、含水量が約10〜15%になるまで乾燥させる工程、幹の材料を粉末化する工程、塩素化有機溶媒および1:4の比率の水-アルコール混合物で抽出する工程、抽出物を、真空中で、30℃でろ過して乾燥させて、苦扁桃臭を有する緑色を帯びた塊を得る工程を含み、この塊は「ピジウム」と称され、改善された方法では、木の樹皮のような「再生不能な」供給源の代わりに「再生可能な植物源」、すなわち幹の伐採材/側枝がピジウム抽出に用いられる。新規の方法により得られるピジウムは、「再生不能な供給源」、すなわちピジウム・アフリカヌムの樹皮から得られる「ピジウム」生成物と類似した薬局方に記載のプロファイルを有する。さらに、本ピジウムは非毒性であり、再生不能な供給源から得られるピジウム、すなわちプルヌス・アフリカナの樹皮の活性と同等の抗BPH(良性前立腺肥大症)活性を示す。


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