生命科学関連特許情報

タイトル:公開特許公報(A)_インクジェット印刷用インクおよび錠剤
出願番号:2014103355
年次:2015
IPC分類:C09D 11/328,B41M 5/00,B41M 5/50,B41M 5/52,A61K 9/44,A61K 9/36,A61K 47/38,A61K 47/02


特許情報キャッシュ

星野 裕一 安藤 富雄 齊藤 賢俊 JP 2015218268 公開特許公報(A) 20151207 2014103355 20140519 インクジェット印刷用インクおよび錠剤 凸版印刷株式会社 000003193 廣瀬 一 100105854 宮坂 徹 100116012 星野 裕一 安藤 富雄 齊藤 賢俊 C09D 11/328 20140101AFI20151110BHJP B41M 5/00 20060101ALI20151110BHJP B41M 5/50 20060101ALI20151110BHJP B41M 5/52 20060101ALI20151110BHJP A61K 9/44 20060101ALI20151110BHJP A61K 9/36 20060101ALI20151110BHJP A61K 47/38 20060101ALI20151110BHJP A61K 47/02 20060101ALI20151110BHJP JPC09D11/328B41M5/00 EB41M5/00 BA61K9/44A61K9/36A61K47/38A61K47/02 6 5 OL 17 2H186 4C076 4J039 2H186AA18 2H186BA11 2H186BB44X 2H186BC33X 2H186DA07 2H186FB11 2H186FB16 2H186FB17 2H186FB25 2H186FB29 2H186FB48 2H186FB53 4C076AA44 4C076AA46 4C076BB01 4C076DD29H 4C076DD59 4C076DD60 4C076DD65 4C076EE32H 4C076FF70 4J039BC07 4J039BC20 4J039BC31 4J039BC59 4J039BC68 4J039BE02 4J039CA03 4J039EA35 4J039EA38 4J039EA46 4J039FA07 4J039GA24 本発明は、医療用の錠剤などの表面に施されるインクジェット印刷画像の耐光性や耐湿性といった各種耐性を向上させるためのインクジェット印刷用インク、およびインクジェット印刷を施した錠剤に関するものである。 錠剤やカプセル剤などの固形の医療用錠剤は、種類が多く、大きさ・色調・形状が類似したものがあるため、識別のために製品名や成分含量などをコード化して個々の錠剤に直接標示することがよく行なわれている。 その標示の手段としては、有版印刷法、無版印刷法のそれぞれで実用化されている。 しかしながら、グラビア印刷法やグラビア・オフセット印刷法に代表される有版印刷法は、口腔内崩壊錠を代表とする素錠やその他フィルムコート錠を含む柔らかい医療用錠剤、ラムネ菓子状の固形製剤に対しては、印刷する際に版が接触して応力が掛かることにより錠剤や固形製剤が壊れてしまい、印刷することが出来ない。また、レーザーエングレーブ法による無版印刷法の場合では、レーザーにより錠剤の薬効成分が熱変性してしまうなどの問題がある。 そこで、錠剤に接触することなく、また薬効成分を変性させることのない印刷方法として、インクジェット法による印刷が提案されている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、錠剤やカプセル剤などの固形製剤に対して印刷する場合、インクに用いる色素には医薬品添加物として経口摂取可能な認定材料を使用する必要があるため、使用可能な色素の種類が限られている。特に、染料系の色素を使用する場合、耐光性や耐湿性といった各種耐性が乏しいという問題がある。 数ヶ月以上といった長期保管を必要としない用途、例えば、鶏卵などの生鮮食品の消費期限や製造年月日を食品表面に直接印刷するといった用途においては、染料系の色素のひとつである鉄クロロフィリンナトリウムや、銅クロロフィリンナトリウムを含むインクジェット印刷用インクを用いた印刷が行われている(例えば、特許文献2および特許文献3参照)。これらの用途に用いられるインクは前述のとおり耐光性や耐湿性が乏しいため、3年以上の保管が前提となる医療用錠剤への印刷に対してはそのまま適用することができないといった問題があった。 また、世界的に色素に対する安全性の管理が厳しくなり、例えば、黄色のタール色素(食用黄色4号、タートラジン)は日本国内では合法な法定色素であるが、人体に対する影響が報告されており、欧州を中心に使用することが出来ない。このほか、青色素であるブリリアントブルーFCF(食用青色1号)等、様々な色素はアレルギーの誘発や、発ガン性等の理由で使用の制限や禁止がなされている。 このような中で、鉄クロロフィリンナトリウムは消臭効果を持つ内服薬として、また、銅クロロフィリンナトリウムは胃腸薬として、それぞれ利用されている安全性の高い色素であり、エリスロシンを含む極少量の色素が、欧州薬局方、米国薬局方、日本薬局方の所謂3局対応色素として非常に重要である。 一方、耐光性・耐湿性に優れた色素として顔料系色素があるが、医薬品添加物として、あるいは食品添加物として承認されている顔料は赤酸化鉄や黄色酸化鉄等、極僅かであり、しかも用途で使用されている優れた分散効果を持つ材料は、医薬品添加物としては使用できないため、色素を安定分散させたインキを実現することが極めて難しい。特開平9−302294号公報特開昭53−127010号公報特許第3873519号公報 上述の問題に対して、安全性が高く世界各国で使用でき、更に、インクジェット法を用いて固形製剤に印刷する際に、染料系の色素を使用した場合であっても、耐光性や耐湿性などの各種耐性を向上させることのできるインク配合上の工夫が望まれている。 本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであって、その課題とするところは、医療用などの錠剤の表面に施されるインクジェット印刷画像の耐光性や耐湿性といった各種耐性を向上させるためのインクジェット印刷用インクの配合組成、および当該インクジェット印刷用インクを用いた印刷を施した錠剤を提供することである。 本発明の一態様は、錠剤へのインクジェット印刷に使用するインクジェット印刷用インクにおいて、色素に鉄クロロフィリンナトリウム、銅クロロフィリンナトリウムおよびクロロフィリンナトリウムのうちの少なくとも一種から成るクロロフィリン類色素と、エリスロシンとの混合物をインクとして使用し、当該インクが含有する色素中における前記エリスロシンに対する前記クロロフィリン類色素の配合比率が、前記エリスロシン1質量部に対し、前記クロロフィリン類色素の配合量は8質量部以上100質量部以下であることを特徴とするインクジェット印刷用インク、である。 前記クロロフィリン類色素と前記エリスロシンとの混合物が前記インク全体に占める割合が、1質量パーセント以上10質量パーセント以下であってよい。 本発明の他の態様は、上記いずれかの態様に記載のインクジェット印刷用インクを用いてインクジェット印刷がなされていることを特徴とする錠剤、である。 表面にフィルムコート層を被覆したフィルムコート錠剤であってよい。 前記インクジェット印刷用インクの溶媒系が水溶性溶媒であり、前記フィルムコート層がヒドロキシプロピルセルロースおよびヒドロキシプロピルメチルセルロースのうちの1種、もしくは混合系を含み、且つ、酸化チタンを含有していてよい。 医療用錠剤であってよい。 鉄クロロフィリンナトリウム、銅クロロフィリンナトリウムおよびクロロフィリンナトリウムの中から選択される少なくとも一種から成るクロロフィリン類色素と、エリスロシン(食用赤色3号)との混合物が用いられ、エリスロシンに対するクロロフィリン類色素の配合比率が、エリスロシン1質量部に対し、クロロフィリン類色素の配合量は8質量部以上100質量部以下となるインクジェット印刷用インクを用いて錠剤にインクジェット印刷を施すことにより、例えば合成食用色素であるニューコクシン(食用赤色102号)、ブリリアントブルーFCF(食用青色1号)、タートラジン(食用黄色4号)、ファーストグリーンFCF(食用緑色3号)等を単独または混合して色素として用いたインクジェット印刷用インクにより印刷を施した錠剤と比較して、外部からの光や湿度の影響に対して耐久性が高く、印刷画像の変褪色を抑制することができる。 また、本発明のインクジェット印刷用インクに含まれる色素である、クロロフィリン類色素またはエリスロシンを、混合せずに各々単独で色素として含むインクジェットインクによる印刷を施した錠剤と比べても、本発明のインクジェット印刷用インクは優れた耐久性を有することが確認され、クロロフィリン類色素とエリスロシンとを特定の割合にて混合することにより、錠剤上の印刷画像の耐久性をより向上させることができる。本発明を適用した医療用錠剤(素錠)の一例を示す概略断面図である。本発明を適用した医療用錠剤(フィルムコーティング錠)の一例を示す概略断面図である。医療用錠剤(素錠)の印刷画像の一例である。医療用錠剤(フィルムコーティング錠)の印刷画像の一例である。印刷品の耐光試験結果を示すグラフである。 以下、本発明の内容を詳細に説明する。 本発明は、医療用錠剤の表面にインクジェット印刷法で施される印刷画像の耐久性を改善することができるインクジェット印刷用インクに関するものであるが、ここでいう医療用錠剤とは、例えば素錠(裸錠)、糖衣錠、腸溶錠、口腔内崩壊錠などのほか、錠剤の最表面に水溶性表面層が形成されているフィルムコーティング錠といったものが挙げられる。 図1は、印刷(印字)がなされた医療用錠剤(素錠)の一例を示す概略断面図であり、断面視で固形製剤基材1の上面に文字などの印刷画像3が印刷されて、素錠印刷物5が形成される。図2は、印刷(印字)がなされた医療用錠剤(フィルムコーティング錠)の一例を示す概略断面図であり、断面視で、表面にフィルムコート層7が形成された固形製剤基材1の上面に文字などの印刷画像3が印刷されて、フィルムコート錠印刷物9が形成されてなる。なお、図3に示すように、素錠印刷画像11としてベタ画像ψ4を印刷するようにしてもよく、図4に示すように、フィルムコート印刷画像13として二次元バーコードを印刷するようにしてもよい。 医療用錠剤中に含有される活性成分は特に限定されない。例えば、種々の疾患の予防・治療に有効な物質(例えば、睡眠誘発作用、トランキライザー活性、抗菌活性、降圧作用、抗アンギナ活性、鎮痛作用、抗炎症活性、精神安定作用、糖尿病治療活性、利尿作用、抗コリン活性、抗胃酸過多作用、抗てんかん作用、ACE阻害活性、β−レセプターアンタゴニストまたはアゴニスト活性、麻酔作用、食欲抑制作用、抗不整脈作用、抗うつ作用、抗血液凝固活性、抗下痢症作用、抗ヒスタミン活性、抗マラリア作用、抗腫瘍活性、免疫抑制活性、抗パーキンソン病作用、抗精神病作用、抗血小板活性、抗高脂血症作用等を有する物質など)、洗浄作用を有する物質、香料、消臭作用を有する物質等を含むが、それらに限定されない。 本発明における固形製剤は、必要に応じて、活性成分とともにその用途上許容される担体を配合することができる。例えば、医薬製剤であれば、医薬上許容される担体を配合することができる。医薬上許容される担体としては、製剤素材として慣用の各種有機あるいは無機担体物質が用いられ、例えば、賦形剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤、増粘剤等が適宜適量配合される。また必要に応じて、防腐剤、抗酸化剤、着色剤、甘味剤等の添加物を用いることもできる。 本発明におけるインクジェット印刷用インクに含まれる色素は、鉄クロロフィリンナトリウム、銅クロロフィリンナトリウムまたはクロロフィリンナトリウムから選択される少なくとも一種から成るクロロフィリン類色素(以下、3種まとめてこのように示すことがあるものとする)と、エリスロシンとの混合物を必ず含むものであることを特徴とする。さらに、エリスロシンに対するクロロフィリン類色素の配合比率が、エリスロシン1質量部に対し、クロロフィリン類色素の配合量が8質量部以上100質量部以下であることを特徴とする。鉄クロロフィリンナトリウム、銅クロロフィリンナトリウムまたはクロロフィリンナトリウムは、いずれも水溶性の色素粉末であり、色はいずれも粉末の状態で暗緑色であり、水に溶かすと青緑色から緑黒色の水溶液となる。また、エリスロシンとは別名を食用赤色3号ともいい、暗赤色の水溶性色素粉末であり、水に溶かすと鮮やかな赤色の水溶液となる。 更に銅クロロフィリンナトリウムは、医薬品添加物として国内はもとより海外でも広く安全に使用できる色素である。また、エリスロシンも同じく安全に使用できる色素である。 これまで示してきたように、クロロフィリン類色素もエリスロシンもインクジェット印刷用インクの色素として使われているものであるが、これらの色素を単独で医療用錠剤用のインクジェット印刷用インクの色素として用いた場合、クロロフィリン類色素を用いたインクでは印刷画像の耐光性は用途に比して必要十分であった。具体的には、例えば120万ルクスの太陽光曝光試験において、ベタ印刷画像の変褪色ΔEが14以下であった。これに対し、エリスロシンのみを用いたインクでは耐光性は共に不十分であった。具体的には例えば、同じく120万ルクスの太陽光曝光試験において、ベタ印刷画像の変褪色ΔEが50以上であり、これは、印刷文字であれば殆ど文字が無くなってしまう状況である。 なお本発明においては、医療用錠剤への印刷画像の形成上必要十分な耐光性とは、120万ルクスの太陽光曝露試験において、ベタ印刷画像の曝光前後の変褪色が15以下であるときとみなしている。これは発明者らが各医療関係者も交えて実施したオピニオンテストの結果、導き出したものであり、変褪色が15を超えると錠剤そのものも変質していると認識されはじめる。尚、一般的な商業印刷物での変褪色ΔEの目安である3〜6よりは大きめな数字であるが、曝光前後の錠剤を比較するようなことは無く、自然と退色することを想定しているため、この数字を得ることが出来た。なお、ここでいう変褪色とは光の作用による色の変化の程度を表す。 本発明におけるエリスロシンに対するクロロフィリン類色素の配合比率を、エリスロシン1質量部に対し、クロロフィリン類色素の配合量が8質量部以上の範囲に限定している理由は、その範囲を超えるとき(例えば、エリスロシン1質量部に対してクロロフィリン類色素の割合が4質量部のとき)は、耐性の低いエリスロシンの変褪色の影響が大きく、ベタ印刷画像の耐光性試験を行うと変褪色ΔEが15を超えるためである。クロロフィリン類色素の配合量を増やしてゆくと、段々と変褪色ΔEは小さくなってゆき、エリスロシン:クロロフィリン類色素=1:7の比よりもクロロフィリン類色素の配合比が大きくなるとおおむね変褪色ΔEは14を下回るようになり、クロロフィリン類色素を単独で使用した緑系の色のインクジェット印刷用インクよりも優れた耐光性を有するようになる。耐光性試験の結果のばらつきを考慮し、本発明におけるエリスロシンに対するクロロフィリン類色素の配合比は、エリスロシン:クロロフィリン類色素=1:8以上、とした。 また、本発明におけるエリスロシンに対するクロロフィリン類色素の配合比率を、エリスロシン1質量部に対し、クロロフィリン類色素の配合量が100質量部以下の範囲に限定している理由は、その範囲を超えるとき(例えば、エリスロシン1質量部に対してクロロフィリン類色素の割合が120質量部のとき)は、クロロフィリン類色素が鉄クロロフィリンナトリウム、銅クロロフィリンナトリウム、あるいはクロロフィリンナトリウムいずれの場合であっても、インク色調および耐変褪色性はもはやエリスロシンを配合しないインクと同等となるからである。 本発明の効果が発現する理由としては、光を照射した際に、耐光性の強いクロロフィリン類色素によって光が吸収された結果、耐光性の低いエリスロシンが光の影響を受けることを抑えているためであると推測される。単独でクロロフィリン類色素を用いた場合に比べても、混合した場合の変褪色が少なくなっているのは、緑系の色であるクロロフィリン類色素と赤色であるエリスロシンとが混合して彩度の低い色(赤茶色〜黒色〜暗緑色)のインクであるために、彩度変化の影響を抑え、変褪色が目立ちにくくなっているためと推測される。 本発明のインクジェット印刷用インクにおいては、エリスロシンに対するクロロフィリン類色素の配合比率が、エリスロシン1質量部に対し、クロロフィリン類色素の配合量が8質量部以上100質量部以下であることを特徴とし、クロロフィリン類色素の配合量は8質量部以上100質量部以下であればクロロフィリン類色素を単独で使用した緑系の色のインクジェット印刷用インクと同等もしくは優れた耐光性を有するが、混合割合によってインクの色調が変わるため、必要とするインク色調に合わせて混合割合を決めることにする。混合割合ごとに発現する色調の目安として、銅クロロフィリンナトリウムとエリスロシンとを混合した際の色調の変化を、表1に示す。但し、色素の混合割合のほかインク溶媒によっても色調は変化する。表1に示すように、銅クロロフィリンナトリウムとエリスロシンとを混合した場合、エリスロシン1質量部に対し、銅クロロフィリンナトリウムの配合量が8質量部以上である場合に、インク色調が、赤茶色〜黒色〜緑色となることがわかる。 特に本発明の2色素の混合では、法定色素で水に十分溶けるが毒性も報告されている、ブリリアントブルーFCF(食用青色1号)を用いずに墨系、グレー系の無彩色インクを実現することが出来る。 ちなみに、国内、海外で使用できるインジゴカルミン(食用青色2号)は水に殆ど溶けないため、水溶性錠剤へのインクジェット印刷用インク、すなわち水系インクの染料としては、着色効果が無いため使用できない。 鉄クロロフィリンナトリウム、銅クロロフィリンナトリウムまたはクロロフィリンナトリウムから選択される少なくとも一種から成るクロロフィリン類色素と、エリスロシンとからなる色素混合物のインク全体に占める含有量の割合は、1質量パーセント以上、10質量パーセント以下の範囲内であることが好ましい。含有量が1質量パーセント未満であると、印刷画像の印字濃度が不十分であり、一方、含有量が10質量パーセントを超えると、色素の溶解安定性が悪く、インク中で色素が固体として析出し、印刷時におけるインクジェットヘッドのノズル詰まりの原因となりうる。 特に天然物から合成されるクロロフィリン類色素は、不純物が多いため、インクジェット用に不純物除去の色素精製を実施することが多いが、この色素精製を実施したとしても、10質量パーセントを超えると急激な粘度上昇と、インクジェットヘッドノズル近傍の乾燥時における増粘異物固着等、安定した印刷特性が得られなくなる。 本発明のインクジェット印刷用インクに含まれる色材は、前述のとおりエリスロシンとクロロフィリン類色素とを必ず含むが、これら2種以外の色材については、可食性のものであれば特に制限はなく、従来公知の合成食用色素、天然食用色素から適宜選択して添加することができる。合成食用色素としては、例えば、タール系色素、天然色素誘導体、天然系合成色素等が挙げられ、タール系色素としては、食用赤色2号、食用赤色40号、食用赤色102号、食用赤色104号、食用赤色105号、食用赤色106号、食用黄色4号、食用黄色5号、食用青色1号、食用青色2号、食用赤色2号アルミニウムレーキ、食用赤色3号アルミニウムレーキ、食用赤色40号アルミニウムレーキ、食用黄色4号アルミニウムレーキ、食用5号アルミニウムレーキ、食用青色1号アルミニウムレーキ、食用青色2号アルミニウムレーキ等、天然色素誘導体としては、ノルビキシンカリウム等、天然系合成色素としては、β-カロテン、リボフラビン等が挙げられる。天然食用色素としては、アントシアニン系色素、カロチノイド系色素、キノン系色素、フラボノイド系色素、ベタイン系色素、モナスカス色素、その他の天然物を起源とする色素が挙げられる。アントシアニン系色素としては、赤ダイコン色素、赤キャベツ色素、赤米色素、エルダーベリー色素、カウベリー色素、グーズベリー色素、クランベリー色素、サーモンベリー色素、シソ色素、スィムブルーベリー色素、ストロベリー色素、ダークスィートチェリー色素、チェリー色素、ハイビスカス色素、ハクルベリー色素、ブドウ果汁色素、ブドウ果皮色素、ブラックカーラント色素、ブラックベリー色素、ブルーベリー色素、プラム色素、ホワートルベリー色素、ボイセンベリー色素、マルベリー色素、ムラサキイモ色素、ムラサキトウモロコシ色素、ムラサキヤマイモ色素、ラズベリー色素、レッドカーラント色素、ローガンベリー色素、その他のアントシアニン系色素が挙げられる。カロチノイド系色素としては、アナトー色素、クチナシ黄色素、その他のカロチノイド系色素が挙げられる。キノン系色素としては、コチニール色素、シコン色素、ラック色素、その他のキノン系色素が挙げられる。フラボノイド系色素としてはベニバナ黄色素、コウリャン色素、タマネギ色素、その他のフラボノイド系色素が挙げられる。ベタイン系色素としては、ビートレッド色素があげられる。モナスカス色素としては、ベニコウジ色素、ベニコウジ黄色素が挙げられる。その他の天然物を起源とする色素としてはウコン色素、クサギ色素、クチナシ赤色素、スピルリナ青色素などが挙げられる。 これらの中でも、水溶性インクの分散安定性を考慮して、色材が染料系食用色素のみで構成されていると、インクジェット装置で長時間印刷を継続することができるため好ましい。これは、インク中の色材の分散が安定しているため、インクジェット装置のノズルにインクが詰まる問題が軽減されることに由来する。染料系食用色素として好ましいものとして具体的には、赤色素として、食用赤色102号、食用赤色106号など、青色素として、食用青色1号、クチナシ色素抽出・精製物など、黄色素として、食用黄色4号、食用黄色5号などが好適に用いられるが、前述の通り、国際的に使用が認められている色素は食用赤色102号等極僅かである。 本発明において、インクジェット印刷法により画像を印刷する際に使用するインク溶媒として、精製水、エタノール、グリセリン、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール300(平均分子量300)を使用することができ、狙いとするインクの物性に合わせて適宜混合して用いることが出来る。特に配合割合は限定するものではないが、インキでのノズルでの乾燥を防止するために、グリセリン、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール300のいずれかを、インキ中に1〜30質量パーセントの範囲で含有させることがより好ましい。含有量が1質量パーセントより少ないと、インクの乾燥が起こりやすくなりノズルの目詰まりの原因となり、30質量パーセントを超えると医療用錠剤表面における印字表面の乾燥が遅くなりすぎ、印刷した錠剤同士が接触したときに未乾燥のインクがもう一方の錠剤に付着して汚れとなるといった不具合の原因となることがある。 本発明における医療用錠剤は特に制限はないが、特に、表面にフィルムコート層を被覆したフィルムコート錠剤において効果が高い。これは印刷が行われた錠剤表面において、素錠に比べフィルムコート錠では空隙が少ないことにより色素成分が錠剤表面に残りやすく、外部から印字面に光や湿度の影響を与えた場合に色素自体にこれらの影響が素錠よりフィルムコート錠の場合において強く出るために、色素自体の耐久性が印字面の変褪色を決める最大要因となるからである。特に、フィルムコート層がヒドロキシプロピルセルロース、もしくはヒドロキシプロピルメチルセルロース、の内、1種、もしくは混合系を含み、更に酸化チタンを含むときに、色素成分が錠剤表面に残りやすいため効果が大きいことが確認された。素錠の場合には空隙が多く、色素が錠剤内部まで時間をかけて浸透し続けることによっても印字面の変褪色が起こるため、相対的に影響が小さくなる。 本発明におけるインクジェット印刷用インクは、市販のインクジェット装置に対しても適用可能なため応用範囲が広く、非常に有用である。また、以下に記載する実施例ではピエゾ素子(圧電セラミックス)をアクチュエータとする、所謂ドロップオンデマンド方式インクジェットにおける印刷例を示したが、他のドロップオンデマンドインクジェット方式として、微小発熱素子を瞬間的に高温(200〜300℃)にすることで発生する水蒸気圧力で吐出するサーマルインクジェット方式や、アクチュエータを静電気振動させることでの静電タイプ、超音波のキャビテーション現象を利用する超音波方式等が利用可能である。 また、インクに荷電性能を付与出来れば連続噴射式(コンティニュアス方式)を利用することも可能である。 なお、上記実施形態においては、錠剤として医療用錠剤に適用した場合について説明したが、これに限るものではなく、例えばラムネ菓子などの食品、飼料、肥料、洗浄剤などに適用することも可能である。 また、本発明の範囲は、図示され記載された例示的な実施形態に限定されるものではなく、本発明が目的とするものと均等な効果をもたらす全ての実施形態をも含む。さらに、本発明の範囲は、請求項により画される発明の特徴の組み合わせに限定されるものではなく、全ての開示されたそれぞれの特徴のうち特定の特徴のあらゆる所望する組み合わせによって画されうる。 以下、本発明の実施例を説明する。なお、本発明は以下の実施例のみに限定されるものではない。<実施例1> エリスロシンと銅クロロフィリンナトリウムとを含むインクを用いたフィルムコート錠印刷品の製造、及び耐性試験(インクの製造) まず、印刷用インクを調製した。インクは、色素、有機溶媒、水、内添樹脂、レベリング剤の各成分から成るものを調製した。調製の順序は、まず水と有機溶媒とを混合して混合溶媒を得、次いで内添樹脂、レベリング剤を添加して透明ベース液を得たのち、色材を添加してインクを調製した。 内添樹脂は、インク中において不揮発性の樹脂成分として機能する材料である。 レベリング剤は、インクジェットヘッドからの吐出ドロップが良好に形成出来るように、インクの表面張力を調整する材料であり、具体的にはインクの表面張力が24mN/m〜34mN/mの範囲内にあると好ましい。但し、固形製剤の表層での濡れ性や内部への浸透性を考慮すると、なるべく小さな、すなわち濡れ性の良い表面張力値を選択する必要があり、本実施例では24〜28mN/mの表面張力になるように調整した。 なお、表面張力は小さければ小さいほど良いわけでは無く、24mN/m未満では液滴にならず、ミスト不良やスプラッシュ現象(吐出の玉割れ)等、吐出不良を引き起こすので注意が必要である。 インクに使用する水はイオン交換水とし、有機溶媒としてポリエチレングリコール300(平均分子量が300であるポリエチレングリコールの意)および、エタノールをそれぞれ用いた。イオン交換水357gにエタノールを118g、ポリエチレングリコール300を147g添加し、よく撹拌して混合溶媒を622g得た。 前述の混合溶媒622gに、内添樹脂としてポリエチレングリコール1540(平均分子量が1540であるポリエチレングリコールの意)を21g、続いてレベリング剤としてソルビタン酸脂肪酸エステル(製品名:「ポエムO−80V」 理研ビタミン社製)を1g加え、1時間程度撹拌して透明ベース液を644g得た。 前述の透明ベース液644gを7等分して、92gずつに分け、それぞれに異なる割合でエリスロシンと銅クロロフィリンナトリウムを合計8g(インク(1)はエリスロシンのみ、インク(7)は銅クロロフィリンナトリウムのみ)加え、インク(1)/インク(2)/インク(3)/インク(4)/インク(5)/インク(6)/インク(7)の7種類のインクを各100g得た。それぞれのインクの組成を表2に示す。 前述の7種類のインク各100gを、それぞれメンブレンフィルターを通過させることによって液中の固体異物を除去した。口径5.0μ(酢酸セルロース膜)のメンブレンフィルターを1回透過させ、続いて口径0.8μ(酢酸セルロース膜)のメンブレンフィルターで1回透過させることで精製インクをそれぞれ99g得た。(印刷) 上記精製インク7種類を用いて、ベンディングモードピエゾ式インクジェットヘッドを搭載したインクジェットプリンタにて、テスト用フィルムコーティング錠(基剤:調整澱粉、コーティング剤:ヒドロキシプロピルメチルセルロース70%・酸化チタン30%の混合、直径:6.5mm)に円形のベタ画像(直径4.0mm)の印刷を行なった。この結果、各色で印刷されたフィルムコーティング錠印刷物を得た。(耐光試験) 色度及び光学色濃度を測定したフィルムコート錠印刷物に対して、キセノンウェザーメーター(東洋精機製作所 Ci4000)を用いて累積120万ルクスの可視光を照射した。可視光を照射した素錠印刷物に対し分光光度計にて色度及び光学色濃度を測定し、色素の混合比による色度及び光学色濃度の試験前後の変化量の違いを比較した。比較した結果を表2に示した。結果として、エリスロシンに対する銅クロロフィリンナトリウム配合比率が、エリスロシン1質量部に対し、銅クロロフィリンナトリウムの配合量が7質量部以上であるとき、変褪色が少ないことが確認された。結果を図5に示す。なお、図5において、横軸は、エリスロシン1質量に対するクロロフィリン系色素の質量、縦軸は、フィルムコート錠印刷画像の耐光試験による曝光変褪色ΔEを表す。<実施例2> エリスロシンと鉄クロロフィリンナトリウムとを含むインクを用いたフィルムコート錠印刷品の製造、及び耐性試験(インクの製造) まず、印刷用インクを調製した。インクは実施例1と同様、色素、有機溶媒、水、内添樹脂、レベリング剤の各成分から成るものを調製した。調製の順序も同様に、まず水と有機溶媒とを混合して混合溶媒を得、次いで内添樹脂、レベリング剤を添加して透明ベース液を得たのち、色材を添加してインクを調製した。 インクに使用する水はイオン交換水とし、有機溶媒としてポリエチレングリコール300および、エタノールをそれぞれ用いた。イオン交換水165gにエタノールを38.4g、ポリエチレングリコール300を63g添加し、よく撹拌して混合溶媒を266.4g得た。 前述の混合溶媒266.4gに、内添樹脂としてポリエチレングリコール1540(平均分子量が1540であるポリエチレングリコールの意)を9g、続いてレベリング剤としてソルビタン酸脂肪酸エステル(製品名:「ポエムO−80V」 理研ビタミン社製)を0.6g加え、1時間程度撹拌して透明ベース液を276g得た。 前述の透明ベース液276gを3等分して、92gずつに分け、それぞれに異なる割合でエリスロシンと鉄クロロフィリンナトリウムを合計8g加え、インクA/インクB/インクCの3種類のインクを各100g得た。それぞれのインクの組成を表3に示す。 前述の3種類のインク各100gを、それぞれメンブレンフィルターを通過させることによって液中の固体異物を除去した。口径5.0μ(酢酸セルロース膜)のメンブレンフィルターを1回透過させ、続いて口径0.8μ(酢酸セルロース膜)のメンブレンフィルターで1回透過させることで精製インクをそれぞれ99g得た。(印刷) 上記精製インク3種類を用いて、ベンディングモードピエゾ式インクジェットヘッドを搭載したインクジェットプリンタにて、テスト用フィルムコーティング錠(基剤:調整澱粉、コーティング剤:ヒドロキシプロピルメチルセルロース70%・酸化チタン30%の混合、直径:6.5mm)に円形のベタ画像(直径4.0mm)および、二次元バーコード(「QRコード(登録商標)」、3.5mm角)の印刷を行なった。この結果、各色で印刷されたフィルムコーティング錠印刷物を得た。(耐光試験) 色度及び光学色濃度を測定した前述のフィルムコート錠印刷物に対して、キセノンウェザーメーター(東洋精機製作所 Ci4000)を用いて累積120万ルクスの可視光を照射した。可視光を照射した素錠印刷物に対し分光光度計にて色度及び光学色濃度を測定し、色素の混合比による色度及び光学色濃度の試験前後の変化量の違いを比較した。比較した結果を表3に示した。結果として、エリスロシンに対する前述の鉄クロロフィリンナトリウム配合比率が、前述のエリスロシン1質量部に対し、鉄クロロフィリンナトリウムの配合量が7質量部以上であるとき、変褪色が少ないことが確認された。結果を図5に示す。<実施例3> エリスロシンとクロロフィリンナトリウムとを含むインクを用いたフィルムコート錠印刷品の製造、及び耐性試験(インクの製造) まず、印刷用インクを調製した。インクは実施例1および実施例2と同様、色素、有機溶媒、水、内添樹脂、レベリング剤の各成分から成るものを調製した。調製の順序も同様に、まず水と有機溶媒とを混合して混合溶媒を得、次いで内添樹脂、レベリング剤を添加して透明ベース液を得たのち、色材を添加してインクを調製した。 インクに使用する水はイオン交換水とし、有機溶媒としてポリエチレングリコール300および、エタノールをそれぞれ用いた。イオン交換水165gにエタノールを38.4g、ポリエチレングリコール300を63g添加し、よく撹拌して混合溶媒を266.4g得た。 前述の混合溶媒266.4gに、内添樹脂としてポリエチレングリコール1540(平均分子量が1540であるポリエチレングリコールの意)を9g、続いてレベリング剤としてソルビタン酸脂肪酸エステル(製品名:「ポエムO−80V」 理研ビタミン社製)を0.6g加え、1時間程度撹拌して透明ベース液を276g得た。 前述の透明ベース液276gを3等分して、92gずつに分け、それぞれに異なる割合でエリスロシンとクロロフィリンナトリウムを合計8g加え、インクi/インクii/インクiiiの3種類のインクを各100g得た。それぞれのインクの組成を表4に示す。 前述の3種類のインクi〜iii各100gを、それぞれメンブレンフィルターを通過させることによって液中の固体異物を除去した。口径5.0μ(酢酸セルロース膜)のメンブレンフィルターを1回透過させ、続いて口径0.8μ(酢酸セルロース膜)のメンブレンフィルターで1回透過させることで精製インクをそれぞれ99g得た。(印刷) 上記精製インクi〜iiiの3種類を用いて、ベンディングモードピエゾ式インクジェットヘッドを搭載したインクジェットプリンタにて、テスト用フィルムコーティング錠(基剤:調整澱粉、コーティング剤:ヒドロキシプロピルメチルセルロース70%・酸化チタン30%の混合、直径:6.5mm)に円形のベタ画像(直径4.0mm)および、二次元バーコード(「QRコード(登録商標)」、3.5mm角)の印刷を行なった。この結果、各色で印刷されたフィルムコーティング錠印刷物を得た。(耐光試験) 色度及び光学色濃度を測定した前述のフィルムコート錠印刷物に対して、キセノンウェザーメーター(東洋精機製作所 Ci4000)を用いて累積120万ルクスの可視光を照射した。可視光を照射した素錠印刷物に対し分光光度計にて色度及び光学色濃度を測定し、色素の混合比による色度及び光学色濃度の試験前後の変化量の違いを比較した。比較した結果を表4に示した。結果として、エリスロシンに対するクロロフィリンナトリウムの配合比率が、エリスロシン1質量部に対し、クロロフィリンナトリウムの配合量が7質量部以上であるとき、変褪色が少ないことが確認された。結果を図5に示す。1:固形製剤基材3:印刷画像5:素錠印刷物7:フィルムコート層9:フィルムコート錠印刷物11:素錠印刷画像(ベタ画像)13:フィルムコート錠印刷画像(二次元バーコード) 錠剤へのインクジェット印刷に使用するインクジェット印刷用インクにおいて、 色素に鉄クロロフィリンナトリウム、銅クロロフィリンナトリウムおよびクロロフィリンナトリウムのうちの少なくとも一種から成るクロロフィリン類色素と、エリスロシンとの混合物をインクとして使用し、 当該インクが含有する色素中における前記エリスロシンに対する前記クロロフィリン類色素の配合比率が、前記エリスロシン1質量部に対し、前記クロロフィリン類色素の配合量は8質量部以上100質量部以下であることを特徴とするインクジェット印刷用インク。 前記クロロフィリン類色素と前記エリスロシンとの混合物が前記インク全体に占める割合が、1質量パーセント以上10質量パーセント以下であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット印刷用インク。 請求項1または請求項2に記載のインクジェット印刷用インクを用いてインクジェット印刷がなされていることを特徴とする錠剤。 表面にフィルムコート層を被覆したフィルムコート錠剤であることを特徴とする請求項3に記載の錠剤。 前記インクジェット印刷用インクの溶媒系が水溶性溶媒であり、前記フィルムコート層がヒドロキシプロピルセルロースおよびヒドロキシプロピルメチルセルロースのうちの1種、もしくは混合系を含み、且つ、酸化チタンを含有することを特徴とする請求項4に記載の錠剤。 医療用錠剤であることを特徴とする請求項3から請求項5のいずれか1項に記載の錠剤。 【課題】インクジェット法を用いて固形製剤(錠剤)に印刷する際に、染料系の色素を使用した場合であっても、錠剤の表面に施されるインクジェット印刷画像の耐光性や耐湿性といった各種耐性を向上させたインクジェット印刷用インクの配合組成、および当該インクジェットインクを用いた印刷を施した錠剤を提供する。【解決手段】色素にクロロフィリン類色素と、エリスロシンとの混合物を使用し、エリスロシンに対するクロロフィリン類色素の配合比率が、エリスロシン1質量部に対し、クロロフィリン類色素の配合量は8質量部以上100質量部以下であるインクジェット印刷用インクを用いて錠剤にインクジェット印刷を行う。耐光性の低い色素であるエリスロシンが耐光性の高い色素であるクロロフィリン類色素によって光の影響を受けることを抑えられ、結果として印刷画像の耐光性が向上する。【選択図】図5


ページのトップへ戻る

生命科学データベース横断検索へ戻る