タイトル: | 公表特許公報(A)_腸機能不全の最小化 |
出願番号: | 2013531956 |
年次: | 2013 |
IPC分類: | A61K 45/06,A61P 1/04,A61K 31/015,A61K 31/495,A61K 31/4164,A61K 31/407,A61K 31/201,A61K 31/431,A61K 31/546,A61K 31/65,A61K 38/00 |
デラーノ、 フランク エイ. シュミット−シェーンバイン、 ギールト ダブリュ. サルツマン、 ダーリン JP 2013538858 公表特許公報(A) 20131017 2013531956 20111003 腸機能不全の最小化 ザ レジェンツ オブ ザ ユニヴァースティ オブ カリフォルニア 500445295 三好 秀和 100083806 伊藤 正和 100095500 原 裕子 100111235 デラーノ、 フランク エイ. シュミット−シェーンバイン、 ギールト ダブリュ. サルツマン、 ダーリン US 61/389,209 20101002 A61K 45/06 20060101AFI20130920BHJP A61P 1/04 20060101ALI20130920BHJP A61K 31/015 20060101ALI20130920BHJP A61K 31/495 20060101ALI20130920BHJP A61K 31/4164 20060101ALI20130920BHJP A61K 31/407 20060101ALI20130920BHJP A61K 31/201 20060101ALI20130920BHJP A61K 31/431 20060101ALI20130920BHJP A61K 31/546 20060101ALI20130920BHJP A61K 31/65 20060101ALI20130920BHJP A61K 38/00 20060101ALI20130920BHJP JPA61K45/06A61P1/04A61K31/015A61K31/495A61K31/4164A61K31/407A61K31/201A61K31/431A61K31/546A61K31/65A61K37/02 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KM,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VC,VN US2011054640 20111003 WO2012045083 20120405 10 20130513 4C084 4C086 4C206 4C084AA02 4C084AA24 4C084DA36 4C084MA02 4C084MA66 4C084NA05 4C084NA14 4C084ZA661 4C084ZB352 4C084ZC202 4C084ZC412 4C086AA01 4C086BC38 4C086BC50 4C086CB27 4C086CC08 4C086CC11 4C086CC14 4C086DA29 4C086GA07 4C086GA12 4C086MA01 4C086MA02 4C086MA03 4C086MA04 4C086MA66 4C086NA05 4C086NA14 4C086ZB35 4C206AA01 4C206AA02 4C206BA03 4C206JA26 4C206KA01 4C206MA01 4C206MA02 4C206MA03 4C206MA04 4C206MA86 4C206NA05 4C206NA14 4C206ZA66 4C206ZC20 本願は、その開示の全体がここに本明細書での参照により本開示に組み込まれる、2010年10月2日に提出された、米国特許仮出願番号第61/389,209号の優先権を主張するものである。 対象の開示の背景 対象の開示の分野 本対象の開示は腸機能不全に関連する。特に、本対象の開示は、腸機能不全を最小化する方法に関連する。 対象の開示の背景 腸閉塞は、多くの種類の腹部の外科手術、または、時には、他の種類の外科手術を受けている患者に共通した副影響である。それは、患者にとっての不快感と痛みにそれ自体を反映する、多くの日数の腸機能不全という結果になり得る。 従来の治療には、典型的には、腸の休息、経鼻的胃減圧法、および積極的再水和法;器官の周囲へのフィルムバリア(セプラフィルム、インターシード、ヒラゲル(Hylagel)R、インターゲル(Intergel)など)または化学修飾型天然糖添加吸収性ラッピングの設置;ならびにスプレー可能癒着バリア(スプレーゲル(SprayGel)、インターゲル(Intergel)癒着防止溶液)の適用が含まれる。 これらの治療介入は、大部分は、器官の癒着を防ぐためにデザインされている。したがって、それらはまた、腸の運動性を維持するために機能し得るが、この目的のために直接デザインされたものではない。 したがって、従来の方法または薬品と同じ欠点に悩むことがない、腸機能不全の新しい処置方法が必要である。その方法は、施術が簡単であり、同じ副影響に悩むことなく、腸機能不全の有害な影響を減少させる、または防止するのに有効であり、そして、そのことで個体を助けることが可能でなくてはならない。 対象の開示の概要 本対象の開示は、腸虚血の発生、腸の切除および腸傷害に関連した他の外科的病状の後の蠕動運動の欠如による腸の食物輸送の欠如を含む腸機能不全を低減させる技術を提供する。 腹部の外科手術には、腸機能不全、例えば、腸の蠕動、便通、腸閉塞および痛みの原因の著しいリスクが伴う。女性での腹部外科手術、脊柱外科手術、化学療法および放射線治療もまた腸閉塞になりうる。 大規模な切開および小規模な切開ならびに外科手術または感染症に伴う病状(虫垂炎など)および腸に達する急性/慢性傷害に対して対象の開示の方法を適用することが可能である。腸閉塞は多くの外科的シナリオで起こる可能性があり、そのうちのいくつかでは症候性となる。 前記処置法は、腸閉塞を予防するために、どのような外科的処置または放射線的処置のときでも、予防的に腹腔に施術され得る。前記処置法は腹膜および/または腸の内腔に施術され得る。前記処置法は、瘢痕組織形成(線維性ウェッブおよびバンド)を防止するように機能し、そして、腸の運動性を維持するために機能することができる。 本対象の開示に従う方法は、腹腔で粘膜の膜透過性と炎症の上昇が形成された状況(例えば、炎症性脂質、消化酵素および血漿プロテアーゼ、MMPのような他の分解酵素など)において、虫垂炎、クローン病と他の炎症性腸疾患、腸または腹部の感染症において、腸の切除に伴う腸の膜透過性および運動性の機能不全において、機能すると予想される。図1は、癒着について処置されていない腸(対照群)の例図を示す。図2は、癒着について処置された腸の例図を示す。図3は、本処置の有効性を決定するための外科的プロトコルの例図を示す。 対象の開示の詳細な説明 腸の切除または腹部の外科手術の後の腸閉塞形成は外科手術、放射線治療および他の療法における広範な問題である。本処置は、処置後の合併症を最小にし、死亡率を低下させ、処置後の回復、および入院と薬物治療を低減させるように機能する。 本対象の開示の背後にある基本的な前提は、一般的な外科手術、または具体的には腹部の外科手術の後の、腸での蠕動輸送の欠如または欠損、食物摂取量および消化の低下という形で現れる腸機能不全を防止することである。 そのアプローチは、外科手術、放射線治療、および急性腸閉塞になり得る他の状況の間に、腸での酵素分解と腸壁での組織損傷を最小化または防止する溶液で腹腔のあらゆる部分を洗い流すことである。腸内腔への消化酵素阻害剤(例えば、プロテアーゼ)の直接投与により腸内腔の消化酵素がブロックされる。腸閉塞中の透過性腸(permeable intestine)の存在、または腸損傷(例えば、虫垂炎)の明らかなシグネチャによって示される場合、前記処置はまた、腸内処置とともに腹膜での消化酵素と炎症マーカーの阻害をも含む。 本対象の開示に従う方法で使用される可能性がある薬剤には、(状況に応じて)単体で、または、併用して使用されるが、 1.酵素(セリンプロテアーゼ、任意の血漿プロテアーゼ、MMP、アミラーゼおよびリパーゼ)阻害剤、例えば、シクロカプロン(Cyclokapron)(10〜50mg/100ml); 2.グラム陽性細菌およびグラム陰性細菌に対する抗細菌処理(抗生物質、例えば、シプロフロキサシン、メトロニダゾール、イミペネムおよびシラスタチン、チカルシリンおよびクラブラネート、セフロキシム、ドキシサイクリンでの処理による); 3.炎症性脂質メディエーター(例えば、遊離脂肪酸)結合タンパク質:アルブミン(10〜50mg/100ml)および同等物が含まれるが、これらに限定されない。投与量と投与濃度は、(本開示の考慮の後に当業者により理解されるであろう)外科手術部位、消化酵素活性を阻害する腹腔内の空間、未結合遊離脂肪酸の結合、および器官表面を覆う細胞層(例えば、上皮細胞)への細胞損傷を始めることができる細菌培養物に応じて調整される。 腸内腔および腹膜での消化酵素の阻害により、腸閉塞形成に通常伴う合併症も無く、食物摂取量、腸に沿った輸送および糞便形成が上昇することになるという本対象の開示が、腸切除のラットモデルおよび(腹腔への盲腸由来物質の投与による)腹膜炎のラットモデルにおいて示されている。これは、腸内腔でのプロテアーゼ阻害剤を用いる、およびプロテアーゼ阻害剤、抗生物質薬剤および遊離脂肪酸消去剤を併用する処置によって達成された。 下記の4つの表が、腸の切除(盲腸の右上約3cm)を受け、そして、内腔プロテアーゼ阻害剤(腸の全長にわたって、GoLYTELY中、25mg/mlのシクロカプロン(cyclokapron)、18ml)およびまた、腹腔内プロテアーゼ阻害剤(シクロカプロン(cyclokapron))、抗生物質(シプロフロザジン(ciproflozazin))およびアルブミンを併用する処置を受けた、または、受けていないどちらかの実験用ラットでの 1.体重−開始時体重(グラム)[表1] 2.食物摂取量(グラム)[表2] 3.飲水量(ml)[表3] 4.糞排泄(グラム)[表4]の測定を要約する。これらの結果は、本対象の開示に従う処置方法による腸の顕著な保護を示している。それは、(癒着を含む)他の種類の腸合併症に加えて手術後の腸合併症(腸閉塞)を減じる。未処置に対して、本処置の使用により著しく速く、正常な機能(体重増加、食物摂取量および飲水量、糞排泄)が回復される。 実験を続けることにより、(a)腹膜炎モデルでの、および、処置としてカクテルを用いる、器官癒着の測定の要約、および(b)このモデルで発生する典型的な腸閉塞の画像が有る(外科医の手袋の外観に似た腸表面の機械的剥脱を伴う)器官癒着の結果を含むさらなる結果が得られた。処置された腸は完全に正常な腸のように見える。 腹膜炎モデルを用いる器官癒着の試験では、(300mg/kgの盲腸由来物質の腹腔内空間への投与による)急性腹膜炎後の腹部の器官癒着が、約2か月の期間の後に判定された。腸内腔内でのプロテアーゼ阻害が無い対照ラットでは、腹部器官での器官癒着の頻度は100%であった(図1を参照のこと)。処置群では器官癒着の頻度は0に近かった(図2を参照のこと)。 2か月の期間の後の小腸膨張の発生を伴う中皮性細胞表面層の機械的剥脱の後の器官癒着の例。腸と盲腸の表面は、約7cmの長さにわたって、機械的に損傷を受け、そして、剥脱部位の上流に位置する部位で腸膨張と共に回腸を発生する(図3を参照のこと)。実際の癒着部位は、示されている腸の下に位置するので、画像では示されていない。そのような腸閉塞は、未処置の動物の100%(8/8)で見られた。そのような腸閉塞に伴う癒着の発生は処置動物(0/8)では観察されなかった。 腹膜での膵臓消化酵素の阻害が外科手術後の器官癒着を低減させるか判定するために、他にも試験が行われた。その試験により多数の発見が示された:処置を受けた動物は未処置の動物よりも速く外科手術/麻酔(同用量)から回復し、そして、未処置の動物と比較すると、外科手術後に体重をさほど失わない。処置を受けた動物は未処置の動物よりも速く外科手術後に初期体重へと戻る(7日の観察期間)。 また、処置を受けた動物は未処置の動物より多くの食物と水を摂取し、そして(数と重量の両方で)より多くの糞便を産生する(7日の観察期間)。癒着に関して、この処置を用いて次の点が観察された。腹部脂肪の機械的外傷部位への癒着は処置を受けた動物では観察されなかった。機械的外傷部位の腹璧への癒着は処置を受けた動物では観察されなかった。鹸化節(saponification nodule)は処置を受けた動物では観察されなかった。処置を受けた動物で癒着部位を引き離すために必要な力は、処置を受けた動物では、未処置の動物と比較すると、少なかった。3匹の動物では、癒着部位を引き離すために必要な力は40〜70グラムの範囲であったが、未処置の動物では癒着部位を引き離すために必要な力は力変換器の限度(100グラム)を超えた。未処置動物での癒着部位は腸狭窄を引き起こし、それは次に腸閉塞の原因となった。癒着部位の周囲には厚い線維層が存在した。未処置動物での癒着部位が、盲腸と盲腸の近くの小腸が球状の外観を形成する原因となった。外科手術用手袋で覆われた綿棒で、50グラムで40回ぬぐうことにより、機械的外傷を作り出した。使用された動物は350〜400グラムの成体のオスのウィスター・ラットであった。観察期間は30〜35日であった。使用した麻酔は、IPによる50mg/kgのネンブタールナトリウムであった。処置は小腸と盲腸での内腔のシクロカプロン負荷と腹腔でのシクロカプロンとシプロフロキサシンの混合物であった。 最後に、セリンタンパク質分解性酵素の腸内および腹腔内阻害が手術後の腸機能の回復を促進するか判定するために試験が行われた。術後腸閉塞(POI)になる手術後の腸機能不全のメカニズムは漠然としたままである。手術後の腸機能の遅れは、部分的には、腸内腔と腹腔の両方で起こる、消化管の外科手術中でのセリンタンパク質分解性酵素活性の蓄積に副次的な修復過程の妨害による可能性がある。セリンプロテアーゼ阻害剤を用いる腸管と腹腔の洗浄が回復を向上させる可能性がある。 この実験は次の手順に従って行われた。回盲弁から6センチメーターの所での1センチメーターの回腸の切除と一次吻合術が9匹の成体のオスのウィスター・ラット[5匹の未処置(Non−TR)ラットと4匹の処置(TR)ラット]でなされた。腸の内腔内洗浄(ポリエチレングリコール中のトラネキサム酸)、および腹腔内洗浄(生理食塩水中のトラネキサム酸、シプロフロキサシン)により、セリンプロテアーゼ阻害剤を用いて動物を処置し、そして回復させた。経口摂取に戻るまでの時間、飲水量と摂食量、および尿排泄が毎日モニターされた。結果は平均値±標準偏差で表された。群を比較するために、p<0.05の有意水準でのt検定を用いた。 処置を受けた動物はより早く経口摂取に戻り[POD1(TR)対POD2(Non−TR)]、そして、飲水量[34.4±13.8グラム(TR)対22.1±13.3グラム(Non−TR)]、食物摂取量[17.0±8.8グラム(TR)対10.6±7.2グラム(Non−TR)]、および尿排泄[49.6±21.2グラム(TR)対33.6±20.4グラム(Non−TR)]の蓄積した増加量を有する(POD7)ことが結果により示された。 腸の内腔および腹腔液中のセリンプロテアーゼがPOIを長引かせる可能性があり、そして、これらの酵素の阻害が腹部外科手術後の消化管の回復を促進する可能性があることがこれらの結果により示唆される。 本対象の開示の好ましい実施形態についての前述の開示が、例示と説明を目的として提示されてきた。それは網羅的であるわけではなく、または、対象の開示をまさにその開示された形態に限定するものでもない。上記の開示に照らして、本明細書において記載される実施形態の多くの変形と改変が当業者には明らかである。対象の開示の範囲は本明細書に添付の特許請求の範囲とその同等物によってのみ限定されるものとする。 また、本対象の開示の個々の実施形態の説明において、本明細書は、特定の順序での工程として、本対象の開示の方法および/または手順を提示したかもしれない。しかしながら、前記方法または手順が本明細書において示された特定の順序での工程に依存しないという点で、前記方法または手順は記載された特定の順序での工程に限定されてはならない。当業者であれば理解するように、他の順序での工程も可能である。したがって、明細書に示される特定の順序での工程は、特許請求の範囲を限定するものとして解釈されてはならない。さらに、本対象の開示の方法および/または手順に対する特許請求の範囲は記述されている順序でのそれらの工程の実施に制限されてはならず、そして、順序は変更可能であるが、対象の開示の精神と範囲内になお留まっていることを当業者は理解することができる。 腸閉塞を処置する方法であって、プロテアーゼ;抗細菌性化合物;および炎症性脂質メディエーターのうちの1つ以上の治療用量を個体に投与することを含む前記方法。 前記プロテアーゼ阻害剤が、セリンプロテアーゼ、血漿プロテアーゼ、MMP、アミラーゼおよびリパーゼのうちの1つ以上の機能を阻害するのに有効である、請求項1に記載の方法。 前記プロテアーゼ阻害剤がシクロカプロンを含む、請求項2に記載の方法。 シクロカプロンの用量が10〜50mg/100mlである、請求項3に記載の方法。 前記抗細菌性化合物がグラム陽性細菌およびグラム陰性細菌に対して有効である、請求項1に記載の方法。 前記抗細菌性化合物がシプロフロキサシン、メトロニダゾール、イミペネムおよびシラスタチン、チカルシリンおよびクラブラネート、セフロキシム、ドキシサイクリンのうちの1つ以上を含む、請求項5に記載の方法。 前記炎症性脂質メディエーターがアルブミンを含む、請求項1に記載の方法。 炎症性脂質メディエーターの用量が10〜50mg/100mlである、請求項7に記載の方法。 前記投与工程が腹腔への予防的な投与である、請求項1に記載の方法。 腹部の機能不全を処置する方法であって、プロテアーゼ;抗細菌性化合物;および炎症性脂質メディエーターのうちの1つ以上の治療用量を個体に投与することを含む方法。 前記プロテアーゼ阻害剤が、セリンプロテアーゼ、血漿プロテアーゼ、MMP、アミラーゼおよびリパーゼのうちの1つ以上の機能を阻害するのに有効である、請求項10に記載の方法。 前記プロテアーゼ阻害剤がシクロカプロンを含む、請求項11に記載の方法。 シクロカプロンの用量が10〜50mg/100mlである、請求項12に記載の方法。 前記抗細菌性化合物がグラム陽性細菌およびグラム陰性細菌に対して有効である、請求項10に記載の方法。 前記抗細菌性化合物がシプロフロキサシン、メトロニダゾール、イミペネムおよびシラスタチン、チカルシリンおよびクラブラネート、セフロキシム、ドキシサイクリンのうちの1つ以上を含む、請求項14に記載の方法。 前記炎症性脂質メディエーターがアルブミンを含む、請求項10に記載の方法。 炎症性脂質メディエーターの用量が10〜50mg/100mlである、請求項16に記載の方法。 前記投与工程が腹腔への予防的な投与である、請求項10に記載の方法。 外科手術後の腹部の機能不全もしくは腸閉塞、または前記領域の処置による他の腹部エピソードに関連する症状を、1つ以上のプロテアーゼ、抗細菌性化合物および炎症性脂質メディエーターと組み合せて処置する、または低減させる技術を開示する。