タイトル: | 公開特許公報(A)_パック剤 |
出願番号: | 2013230069 |
年次: | 2015 |
IPC分類: | A61K 8/19,A61K 8/25,A61K 8/81,A61Q 19/00,A61K 8/02 |
大丸 智里 JP 2015089880 公開特許公報(A) 20150511 2013230069 20131106 パック剤 大丸 智里 507120234 西島 綾雄 100067758 大丸 智里 A61K 8/19 20060101AFI20150414BHJP A61K 8/25 20060101ALI20150414BHJP A61K 8/81 20060101ALI20150414BHJP A61Q 19/00 20060101ALI20150414BHJP A61K 8/02 20060101ALI20150414BHJP JPA61K8/19A61K8/25A61K8/81A61Q19/00A61K8/02 2 OL 6 4C083 4C083AA111 4C083AA112 4C083AA121 4C083AA122 4C083AB171 4C083AB172 4C083AB221 4C083AB222 4C083AB231 4C083AB232 4C083AB241 4C083AB242 4C083AC011 4C083AC012 4C083AC021 4C083AC022 4C083AC091 4C083AC092 4C083AC341 4C083AC342 4C083AC841 4C083AC842 4C083AD021 4C083AD022 4C083AD071 4C083AD072 4C083AD151 4C083AD152 4C083AD161 4C083AD162 4C083AD621 4C083AD622 4C083AD641 4C083AD642 4C083AD661 4C083AD662 4C083CC07 4C083DD41 4C083EE12 4C083EE16 本発明は、顔や体部に塗布して使用する美白・美容用のパック剤に関し、更に特定すれば、磁気によって塗布したゲル状の粘体パック成分を簡単に除去できる磁気パック除去式のパック剤に関する。 美肌用、皮膚外用、又は老廃物除去用の鉄粉入りパック剤が従来知られている(例えば特許文献1参照)。 また、ナノレベルのシリカと微量ミネラルを配合したパウダーが水素発生原料として従来知られている。このパウダーは水に触れると水素を大量に発生させる特性を有し、抗酸化剤として使用されている。特開2013−1685号公報 人間の顔には、約20万個の毛穴があり、この毛穴に詰まったほこりや一般の有害物は、毛穴が深いので通常の洗顔では落ちにくい。毛穴に詰まったほこりや有害物を放置しておくとシミやシワになる。その対策として各種の美白、美容用のパック剤が市販されているが、マイクロクラスター化したシリカによってパック剤に水素分子を発生させ、水素分子の持つ抗酸化能に着目したマイクロクラスター化したパック剤は未だ市販されるに至ってない。 本発明は、マイクロクラスター化した酸化鉄の浸透作用と、シリカによる水素分子の溶存作用とを相乗的に組み合わせることで、毛穴の奥まで、効率的に抗酸化能をもつ水素分子や他の美容、美白成分を浸透させることができるようにした美白、美容用のパック剤を提供することを目的とする。 上記目的を達成するため、本発明は、酸化鉄と美白・美容パック用原料とシリカとをマイクロクラスター化し、これらをゲル状にして配合したことを特徴とする。 また本発明は、前記美白・美容パック用原料が、水添ポリデセン、水添(スチレン/イソプレン)コポリマー、ドデカン、(HDI/トリメチロールヘキシルラクトン)クロスポリマー、エチルヘキサン酸セチル、スクワラン、(アクリル酸アルキル/ジメチコン)コポリマー、酸化チタン、水酸化アルミニウム、(ジメチコン/メチコン)コポリマー、トコフェロール、パルミチン酸レチノール、ラベンダー油、カンゾウ根エキス、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、コウジ酸、イソプロパノールであることを特徴とする。 本発明のパック剤は、マイクロクラスター化した水素発生剤により水素を発生させ、この抗酸化能をもつ水素を毛穴の奥まで効率的に他のマイクロクラスター化したパック剤原料成分とともに浸透させることができ、また、マイクロクラスター化した酸化鉄を含むパック剤を磁気によって顔や体部の塗布面から除去することで、毛穴の詰まりを効率的に除去することができ、優れた美白、美容効果を実現することができる。 本パック剤は、マイクロクラスター化された各種原料から構成され、これらのパック原料が、ゲル状(軟泥状)に配合されて金属箔などから成る袋体に詰められて提供される。マイクロクラスター化とは、パック剤原料をナノレベルの粒子径に微細化したものである。結晶が成長するときの、原子数が数十〜数百個程度から成る粒子をマイクロクラスターと称する。本パック剤の配合成分は次のとおりである。鉄(酸化鉄):FeO、水添ポリデセン:[CH2CH[(CH2)7H3]]n、水添スチレン/イソプレン)コポリマー:CH3−(CH2)10−CH3、ドデカン:C12H26、(HDI/トリメチロールヘキシルラクトン)クロスポリマー、(クエン酸カリウム、炭酸カリウム、硫酸マグネシウムを吸蔵した)二酸化ケイ素(シリカ):SiO2、エチルヘキサン酸セチル:C24H48O2、スクワラン:C30H50、(アクリル酸アルキル/ジメチコン)コポリマー、酸化チタン:TiO2、水酸化Al:Al(CH)3、(ジメチコン/メチコン)コポリマー、トコフェロール:C29H50O2、パルミチン酸レチノール:C36H60O2、ラベンダー油、カンゾウ根エキス、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル:C70H128O10、コウジ酸:C6H6O4,イソプロパノール:C3H8O 上記酸化鉄は、パック剤を肌から除去する際、パック剤を磁気パック除去具の磁石面に吸着させるために用いられているが、磁性体として血流を促進させる効能を有する。 上記水添ポリデセンは、皮膚をコーティングして有効成分の浸透を促進させる。 上記水添(スチレン/イソプレン)コポリマーは増粘剤として作用する。 上記ドデカンは、植物性の炭化水素であり、パックの使用感を良くしている。 上記(HDI/トリメチロールヘキシルラクトン)クロスポリマーは増粘剤として作用する。本パック剤に含まれる二酸化ケイ素(シリカ)は、クエン酸カリウム、炭酸カリウム、硫酸マグネシウムが吸蔵されており、これらが水分と反応すると膨大な量の水素を発生させ、活性酸素を中和除去し、自己免疫力を高め、肌を保護する。本パック剤成分中のシリカが水素を発生する化学式は次のとおりである。SiO2H2+H2O=SiO2(OH)2+H2 上記エチルヘキサン酸セチルは皮膚への親和性が高く安全なエモリエント剤として作用する。 上記スクワランは、深海鮫の肝油から得られるものであり、浸透性のよりエモリエント剤として作用する。 上記(アクリル酸アルキル/ジメチコン)コポリマーは、増粘剤として作用する。 上記酸化チタンは、紫外線を防御する。 上記水酸化アルミニウムは、収斂作用を有し、肌を引き締めリフトアップする。 上記(ジメチコン/メチコン)コポリマーは増粘剤として作用する。 上記トコフェロールは、ビタミンEを含み、血行を促進し、酸化防止作用を有する。 上記パルミチン酸レチノールはビタミンAを含み、ヒアルロン酸の生成を促進してシワを防止する。 上記ラベンダー油は、天然ラベンダー精油であり、リラックス効果を有する。 上記カンゾウ根エキスは、美白効果を有するとともにメラニンの生成を抑制する。また消炎作用も有する。 上記テトラヘキシルデカン酸アスコルビルは、皮膚に吸収されやすいビタミンC誘導体であり、メラニン生成抑制、美白作用を有する。 上記コウジ酸は、美白効果を有する。 上記イソプロパノールは有効成分を溶解する溶剤として作用する。[実施例] 上記各成分を有する各パック原料をマイクロクラスター化し、次の成分比で配合し、ゲル状即ち軟泥状にして袋体に詰める。酸化鉄:64%、水添ポリデセン:10%、水添(スチレン/イソプレン)コポリアー:5%、ドデカン:適量、(HDI/トリメチロールヘキシルラクトン)クロスポリマー:5%、シリカ:1%、エチルヘキサン酸セチル:1%、スクワラン:1%、(アクリル酸アルキル/ジメチコン)コポリマー:0,2%、酸化チタン:0,4%、水酸化Al:0,5%、(ジメチコン/メチコン)コポリマー:0,01%、トコフェロール:0,2%、パルミチン酸レチノール:0,1%、ラベンダー油:0,01%、カンゾウ根エキス:0,06%、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル:0,4%、コウジ酸:0,02%、イソプロパノール:0,1%上記袋入りのパック剤を使用するときは、袋を破って開き、中のゲル状のパック剤を手やヘラですくい、顔に塗布する。パック剤を顔に塗った後、4〜5分が経過したところで、パック剤を洗い流さないで、磁石から成る磁器をパック面に近づけ。磁気力でパック剤を顔から除去する。パック剤の中の水素分子は、毛穴に深く浸透し抗酸化能によりシミやシワを改善し、又、美白や細胞の老化防止に作用する。本パック剤の効果測定結果は次の通りである。(1)DPPHラジカル消去法によるラジカル残存率:基準値:100%=美白・抗酸化剤無添加時のDPPHラジカル残存量L−システインなどの6種の既存美白・抗酸化剤添加(有効成分濃度10ppm):平均的34%DPPHラジカル消去本パック剤添加(有効成分濃度10ppm):約87%DPPHラジカル消去結果:既存美白抗酸化剤に対し最大12倍以上の抗酸化力(ラジカル消去活性)が認められた。このように、本パック剤のラジカル消去活性は、同一有効成分重量で比較して、他の既存美白・抗酸化剤を凌いでいる。(2)過酸化水素による細胞死に対する防御効果:過酸化水素35μMで処理した正常皮膚繊維芽細胞(OUMS−36):29,4%の細胞生存率本パック剤1364ppm投与:約78,5%に細胞生存率が上昇過酸化水素は人体内の各種活性酸素中で最も寿命が長く、細胞膜を透過すると言われ、人体細胞へ大きな酸化ストレスを与えて細胞死を引き起こすが、本パック剤は、細胞死を防御するという根本的な生体防御効果を発揮する、安心安全な素材であることが上記測定結果から認められる。(3)チロシナーゼ酵素反応検証におけるメラニン中間体の生成を抑制する効果:基準値:100%=美白剤無添加時のメラニン中間体の生成量L−システインなどの6種の既存美白剤添加(有効成分濃度10ppm):MAX約36%メラニン中間体を抑制本パック剤添加(有効成分濃度10ppm):約87%メラニン中間体を抑制このように本パック剤は、既存美白剤に対し、2,5倍以上の美白効果が認められる。本パック剤は、他の美白剤と比較して、メラニン中間体(DOPAクロム含む)の生成を著しく抑制する。(4)紫外線照射(UVA)によるメラニン増加に対する抑制効果:美白剤無投与:メラニン量が2,72倍に増加(基準値:100%)本パック剤20ppm投与:約12,2%(メラニン残存率)に抑制本パック剤は、細胞肥大化、細胞突起多極化、核隣接部域のメラニン蓄積というメラニン多産細胞の3つの特徴を同時に抑制する。本パック剤は、低濃度(1〜10ppm)投与でも、高濃度(100〜1000ppm)でもメラニン増加を抑制する。また、同時に細胞数を減少させない。本パック剤は、広い濃度範囲での投与が可能な安心安全な美白剤である。(5)紫外線照射(UVA)によるコラーゲン減少に対する防御効果:抗シワ剤無投与:I型コラーゲンがほぼ見当たらない(基準値:100%)本パック剤1,65mg/mL投与:約235%(コラーゲンの存在量)に増加レチレールの場合、コラーゲン増加に偏りがあるが、本パック剤は細胞内に満遍なくコラーゲン増加が見られる。低濃度(1〜10ppm)投与でも、高濃度(100〜1000ppm)でもメラニン増加を抑制し、同時に細胞数を減少させない。対レチノール比では、コラーゲン増加が139%である。このように本パック剤は、シワ防止の主要成分であるコラーゲンを構築することから皮膚に優しい抗シワ剤として期待できる。(6)セルライト被発原因である脂肪細胞内部の脂肪滴の抑制:薬剤無投与:細胞内部で核以外の部分に、多数の脂肪滴が生成される。本パック剤1,500ppm(1,5mg/ml)投与:約90%脂肪滴を抑制本パック剤は、細胞内部の酸化ストレスを消去することで、細胞サイズの肥大を抑え、脂質燃焼を促進し脂肪滴を抑制し以て、セルライトを防止する。体内での前駆脂肪細胞と同等の密度で細胞生存率85,1〜99,8%を保持する高い安全性が示された。このように、本パック剤は、セルライト防御効果を持ち、細胞死も防御する安全性の高い薬剤である。上記測定結果に見られる本パック剤の優れた抗酸化能は、成分中のシリカにより発生しパック剤に溶存した水素分子が寄与している。また、細胞死防御効果については、もともと角質層の細胞は死んでいると考えられていた。その角質層のターンオーバー(新陳代謝)のサイクルを円滑に促すことで小ジワ、シワ、シミを改善するものである。本パック剤の成分中、パルミチン酸レチノールがこの細胞死防御効果に寄与している。優れた美白効果については、コウジ酸やテトラヘキシルデカン酸アスコルビルが寄与し、抗シワ効果については、パルミチン酸レチノールが寄与している。セルライト抑制については、トルフェロールが寄与している。本パック剤は主に顔用のため、セルライト抑制を目的としてはいないが、むくみなどを血行促進によりある適度防ぐことはできる。 酸化鉄と美白・美容パック用原料とシリカとをマイクロクラスター化し、これらをゲル状にして配合したことを特徴とするパック剤。 前記美白・美容パック用原料が、水添ポリデセン、水添(スチレン/イソプレン)コポリマー、ドデカン、(HDI/トリメチロールヘキシルラクトン)クロスポリマー、エチルヘキサン酸セチル、スクワラン、(アクリル酸アルキル/ジメチコン)コポリマー、酸化チタン、水酸化アルミニウム、(ジメチコン/メチコン)コポリマー、トコフェロール、パルミチン酸レチノール、ラベンダー油、カンゾウ根エキス、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、コウジ酸、イソプロパノールであることを特徴とする請求項1に記載のパック剤。 【課題】顔や体部の毛穴の奥まで効率的に抗酸化能をもつ水素分子及び美容・美白パック成分を浸透させることができるようにするとともに毛穴の詰まりを簡単に除去することができるようにする。【解決手段】酸化鉄と美白・美容パック用原料とをマイクロクラスター化して配合し、ゲル状にしてパック剤とし、このパック剤にマイクロクラスター化したシリカを混合しパック剤に水素分子を溶存させる。美白・美容パック用原料は、水添ポリデセン、水添(スチレン/イソプレン)コポリマー、ドデカン、(HDI/トリメチロールヘキシルラクトン)クロスポリマー、エチルヘキサン酸セチル、スクワラン、(アクリル酸アルキル/ジメチコン)コポリマー、酸化チタン、水酸化アルミニウム、(ジメチコン/メチコン)コポリマー、トコフェロール、パルミチン酸レチノール、ラベンダー油、カンゾウ根エキス、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、コウジ酸、イソプロパノールで構成される。【選択図】なし