生命科学関連特許情報

タイトル:公開特許公報(A)_石綿含有吹付ロックウール除去面残留判定方法および判定に用いる治具
出願番号:2013160380
年次:2015
IPC分類:G01N 33/00


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大 山 能 永 辻 谷 薫 青 島 等 JP 2015031562 公開特許公報(A) 20150216 2013160380 20130801 石綿含有吹付ロックウール除去面残留判定方法および判定に用いる治具 大成建設株式会社 000206211 大 山 能 永 辻 谷 薫 青 島 等 G01N 33/00 20060101AFI20150120BHJP JPG01N33/00 Z 3 1 OL 8 本発明は、石綿含有吹付ロックウール除去工事における除去面の残留付着物の判定法に関する。 基材(デッキプレート、梁、柱)に石綿含有ロックウールを吹き付ける際、基材にコンクリートのダレやモルタルが付着していることが多く、そのため、石綿含有吹付ロックウールを除去した後にモルタルが残留していても、石綿含有吹付ロックウールとモルタルはどちらもセメントを配合しているため目視では判断できない。 また、石綿含有吹付ロックウールかモルタルかを判定するために成分分析を行うにしても残留付着物の量が少ないと試料の採取量が不充分となり石綿の含有有無を判定できない。 さらに、基材に付着しているコンクリートのダレやモルタルの付着箇所はあらゆるところに存在して多数箇所に及ぶため、1か所あたりの判定にかけられる費用には制限があり、専門の分析機関に依頼する費用はかけられない、その時間的余裕もない。 除去作業を行った後に、確実に除去されたことを確認する検査方法として、赤外線ヒータを除去処理面に照射し、赤外線サーモグラフィーで加熱範囲の温度を監視して基材温度に比べて温度差のある位置を検出して、確認する方法がある(特許文献1) また、化学的処理を施すことにより判定する方法もある(例えば、特許文献2、特許文献3)特開2012−021833特開2010−078399特開2008−026269 しかしながら、赤外線照射装置や赤外線サーモグラフ表示装置などの機材は高価であり、また、それらの装置を設置する手間もかかり、簡便な方法が求められるところである。 科学的処理による判定では、現地で判定できない欠点を有しており、除去作業を長時間中断させることになる。 そこで、目視で確認できることであるが、課題とする問題点は、石綿含有吹付ロックウールの除去工事後に基材にもともと付着しているコンクリートのダレ又はモルタルと除去不良で残留している石綿含有ロックウールとの判別を簡易にできないことにある。 3H以上の硬度を有する鉛筆を残留付着物面に対し略45度を保持し、一定の押圧力で前記残留物に押し付けながら移動させ、移動軌跡の黒線の有無で石綿含有吹付ロックウールの有無を判定する。 さらに、1辺の両端の角度がそれぞれ45度である二等辺三角形を形成し、前記1辺にはのりしろを延設した加力ガイドを、鉛筆を保持する部位に前記のりしろを付着し、前記鉛筆から突出した前記加力ガイドの下端辺を前記残留物表面と略平行に保持するようにする。このように保持することにより残留付着物表面と鉛筆とが略45度を維持して移動する。 このように残留付着物の表面を鉛筆が移動した跡の鉛筆による黒線の有無で残留付着物が石綿含有吹付ロックウールの存否を判定することができる。 3H以上の硬度を有する鉛筆による黒線の有無を目視することにより、残留付着物が湿式石綿含有吹付ロックウールの存否を簡単に判定できる。 試料を採取する必要がなく、瞬時に判定でき、除去作業の中断も短時間で済む。 鉛筆の軌跡を残しており、第三者(例えば工事依頼主)でも容易に確認することができる。本発明の加力角度ガイドを使用した試験試験に用いる鉛筆JIS引っかき硬度(鉛筆法)試験吹付ロックウール除去後のデッキプレートと梁との取り合い部の状況吹付ロックウール除去後のデッキプレートと梁との隅角部の取り合い状況吹付ロックウール除去後の柱のボルトまわり状況(A)はHの鉛筆による吹付ロックウールに残った跡、(B)は2Hの鉛筆による(A)は3Hの鉛筆による吹付ロックウールに残った跡、(B)は跡の拡大写真 試料採取せずに、吹付前に基材に付着していたコンクリートのダレ又はモルタルか吹き付けた石綿含有ロックウールかを簡便に判定できる方法を実現した。 図1に示すように加力ガイド1を付着した3Hの鉛筆2を持ち、残留付着物3の表面と加力ガイド1の下辺が略平行になるようにすると、鉛筆2は残留付着物3の表面との角度αを略45度に維持できる。この角度αを維持して、残留付着物3の表面に押圧する。角度の保持、押圧力は事前に習得しておく。 鉛筆の芯はJISK5600−5−4の引っかき硬度(鉛筆法)で使用する鉛筆と同じ図2に示すように、鉛筆の円筒状の芯をそのまま残して木部だけ削り取り、5〜6mm露出する。芯の先端を円形の断面になるように平らに仕上げる。 鉛筆を一定の押圧力を維持しながら残留付着物3の表面上を押し進める。 押し進めてできる残留付着物3の表面上の鉛筆2の移動軌跡に黒い線が描かれているかを目視する。 残留付着物3の表面上に黒い線が描かれている場合は、残留付着物はコンクリートのダレ又はモルタルであると判定する。 残留付着物3の表面上に鉛筆2の黒線が描かれていない場合は、残留付着物3は石綿含有吹付ロックウールを除去出来ずに残留していると判定する。 図7(A)は、Hの鉛筆でロックウールか否かチェックした場合の結果を示した写真で、黒く鉛筆のが残っている。(B)は2Hを使った場合のものであるが、薄くなっているが、鉛筆の黒線が残っている。 図8は、3Hの鉛筆を使った場合の結果写真で、鉛筆の黒線は残っておらず、傷跡のように凹んでいる。(b)はその拡大写真である。1は加力ガイド2は鉛筆3は残留付着物4は引っかき試験の被試験体(塗膜)αは被試験体表面と鉛筆との保持角3H以上の硬度を有する鉛筆を残留付着物面に対し略45度を保持し、一定の押圧力で前記残留付着物に押し付けながら鉛筆を移動し、前記残留付着物表面の鉛筆の移動軌跡に黒線が無い場合に石綿含有吹付ロックウールが残留していると判定することを特徴とする石綿含有吹付ロックウール除去面残留判定方法。1辺の両端の角度がそれぞれ45度である二等辺三角形を形成し、前記1辺には鉛筆を保持する領域に付着するためののりしろを前記1辺を線対象軸として前記二等辺三角形と対象に延設して形成したことを特徴とする石綿含有吹付ロックウール除去面残留判定方法における鉛筆の保持角を維持するための加力ガイド。請求項2記載の加力ガイドを付した鉛筆を保持し、前記鉛筆から突出した前記二等辺三角形の下端辺を前記残留物表面と略平行に保持するよう前記鉛筆を持って、前記残留付着物の表面を移動させて石綿含有吹付ロックウールの存被を判定することを特徴とする石綿含有吹付ロックウール除去面残留判定方法。 【課題】鉄骨の柱や梁を被覆していた石綿含有吹付ロックウール(RW)を除去すると、デッキプレートと鉄骨梁の取り合い部分や、鉄骨柱のボルトまわりにモルタルやコンクリートのダレが吹き付けRWのように白い付着物が残留していることがある。これらを採取し、石綿を含有しないことを分析できるが、分析必要な量を採取することは難しく、分析費用も嵩む。【解決手段】RWとモルタルとでは硬さが異なることから、引っかき硬度(鉛筆法)試験を適用し、3H以上の硬さを有する鉛筆を用い、45度の角度で一定の圧力で押し付けて手書きし、黒い線が書けない残留付着物をRWと判断する。【選択図】図1


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