生命科学関連特許情報

タイトル:公開特許公報(A)_非水系毛髪化粧料
出願番号:2013006857
年次:2014
IPC分類:A61K 8/37,A61Q 5/00,A61K 8/92,A61K 8/02


特許情報キャッシュ

熊▲崎▼ 慎也 吉田 正人 JP 2014136697 公開特許公報(A) 20140728 2013006857 20130118 非水系毛髪化粧料 株式会社ミルボン 592255176 三輪 鐵雄 100078064 三輪 英樹 100115901 熊▲崎▼ 慎也 吉田 正人 A61K 8/37 20060101AFI20140701BHJP A61Q 5/00 20060101ALI20140701BHJP A61K 8/92 20060101ALI20140701BHJP A61K 8/02 20060101ALI20140701BHJP JPA61K8/37A61Q5/00A61K8/92A61K8/02 3 OL 11 4C083 4C083AA112 4C083AA121 4C083AA122 4C083AC102 4C083AC341 4C083AC342 4C083AC371 4C083AC372 4C083AC422 4C083AC551 4C083AC552 4C083AD151 4C083AD152 4C083AD172 4C083AD642 4C083AD662 4C083CC31 4C083DD08 4C083DD28 4C083EE06 4C083EE07 4C083EE29 本発明は、染毛剤によって染色処理を施した毛髪の退色を抑制し得る非水系毛髪化粧料に関するものである。 近年、染毛剤を用いて毛髪を種々の色に染める染色処理が流行しているが、それとともに、処理後の毛髪の退色の抑制へのニーズも増大している。染色処理後の毛髪の退色の原因の一つとして、太陽光に含まれる紫外線が考えられる。 特許文献1〜4には、毛髪への適用を意図したものではないが、紫外線による皮膚の損傷や化粧料自体の品質劣化の抑制を目的として、各種の紫外線吸収剤を配合し、かつ水を主たる媒体とするか、または水を含ませた水系の化粧料が提案されている。特開2006−117669号公報特開2006−117670号公報特開2009−91260号公報特開2009−256215号公報 ところが、特許文献1〜4に記載されているような化粧料を、染色処理を施した毛髪に適用しても、その退色を良好に抑制することができない。 本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、染毛剤によって染色処理を施した毛髪の退色を抑制し得る非水系毛髪化粧料を提供することにある。 上記目的を達成し得た本発明の非水系毛髪化粧料は、マロン酸ジエチルヘキシルシリンギリデンもしくはその誘導体、またはアサイヤシ果実油が配合されてなることを特徴とするものである。 本発明によれば、染毛剤によって染色処理を施した毛髪の退色を抑制し得る非水系毛髪化粧料を提供することができる。 染色処理を施した毛髪の、紫外線を原因とする退色のメカニズムは、紫外線の照射によって活性酸素が生成し、これが毛髪中の色素を分解する、というものであると考えられる。ここで、毛髪が空気中の湿気や汗などの水分を吸収して膨潤すると、活性酸素が動きやすくなるためか、その作用が高まり、退色がより進みやすいことが判明した。 そこで、本発明では、毛髪化粧料を非水系とし、これを塗布することで、空気中の湿気や汗などの水分を毛髪中に入り難くすると共に、毛髪化粧料由来の水分による毛髪の膨潤を防止し得るようにして、紫外線により生成した活性酸素の作用を抑えると共に、非水系の毛髪化粧料に配合しても、良好な抗酸化能を発揮し得る成分を使用することで、染色処理を施した毛髪の退色を良好に抑制できるようにしている。 本発明の非水系毛髪化粧料には、マロン酸ジエチルヘキシルシリンギリデンもしくはその誘導体(例えば、マロン酸ビスエチルヘキシルヒドロキシジメトキシベンジル)、またはアサイヤシ果実油が配合されている。これらの成分は、活性酸素による毛髪の退色を抑える機能を有しており、かつ毛髪化粧料を非水系としても、これらの機能が良好に発揮される。 非水系毛髪化粧料には、マロン酸ジエチルヘキシルシリンギデリンおよびその誘導体、並びにアサイヤシ果実油のうちの1種のみが配合されていてもよく、2種以上が配合されていてもよい。 マロン酸ジエチルヘキシルシリンギリデンもしくはその誘導体、またはアサイヤシ果実油の、非水系毛髪化粧料における配合量(非水系毛髪化粧料に、これらのうちの複数種が配合されている場合には、それらの合計量。以下同じ。)は、その使用による効果をより良好に確保する観点から、0.05質量%以上であることが好ましく、0.1質量%以上であることがより好ましく、0.2質量%以上であることが特に好ましい。ただし、マロン酸ジエチルヘキシルシリンギリデンもしくはその誘導体、またはアサイヤシ果実油の、非水系毛髪化粧料中の量が多すぎると、退色防止効果は向上するが、毛髪のべたつきのなさや毛髪の指通りのよさが損なわれる。よって、マロン酸ジエチルヘキシルシリンギリデンもしくはその誘導体、またはアサイヤシ果実油の、非水系毛髪化粧料における配合量は、1質量%以下であることが好ましく、0.8質量%以下であることがより好ましく、0.5質量%以下であることが更に好ましく、0.4質量%以下であることが特に好ましい。 本発明の非水系毛髪化粧料には、メトキシケイヒ酸エチルヘキシルおよびジエチルアミドヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシルが、更に配合されていることが好ましい。 メトキシケイヒ酸エチルヘキシルは紫外線B波を吸収する性質を有しており、ジエチルアミドヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシルは紫外線A波を吸収する性質を有している。よって、本発明の非水系毛髪化粧料に、メトキシケイヒ酸エチルヘキシルおよびジエチルアミドヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシルの両者が配合されている場合には、染色処理を施した毛髪の、紫外線による退色を抑える機能がより向上する。 非水系毛髪化粧料におけるメトキシケイヒ酸エチルヘキシルの配合量は、その使用による効果をより良好に確保する観点から、0.01質量%以上であることが好ましく、0.5質量%以上であることがより好ましく、2質量%以上であることが更に好ましく、3質量%以上であることが特に好ましい。ただし、非水系毛髪化粧料中のメトキシケイヒ酸エチルヘキシルの量が多すぎると、退色防止効果は向上するが、毛髪のべたつきのなさや毛髪の指通りのよさが損なわれる。よって、非水系毛髪化粧料におけるメトキシケイヒ酸エチルヘキシルの配合量は、6質量%以下であることが好ましく、5質量%以下であることがより好ましく、4質量%以下であることが特に好ましい。 非水系毛髪化粧料におけるジエチルアミドヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシルの配合量は、その使用による効果をより良好に確保する観点から、0.1質量%以上であることが好ましく、0.3質量%以上であることがより好ましく、0.5質量%以上であることが更に好ましく、0.8質量%以上であることが特に好ましい。ただし、非水系毛髪化粧料中のジエチルアミドヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシルの量が多すぎると、退色防止効果は向上するが、毛髪のべたつきのなさや毛髪の指通りのよさが損なわれる。よって、非水系毛髪化粧料におけるジエチルアミドヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシルの配合量は、3質量%以下であることが好ましく、2質量%以下であることがより好ましく、1質量%以下であることが特に好ましい。 また、本発明の非水系毛髪化粧料には、高重合メチルポリシロキサンが更に配合されていることが好ましい。これにより、非水系毛髪化粧料で処理した後の毛髪のべたつきを抑えたり、指通りをよくしたりすることができる。 高重合メチルポリシロキサンは重合度が650以上のものであり、例えば、デカメチルシクロペンタシロキサンに15質量%の割合で含有させたときの粘度が、2000mPa・s以上10000Pa・s以下のものが好ましい。 本明細書でいう「高重合メチルポリシロキサンをデカメチルシクロペンタシロキサンに15質量%の割合で含有させたときの粘度」は、B型粘度計を使用し、ローターNo.4を用いて、25℃でローター回転数60rpmとして計測したときの、計測開始から60秒後の値を意味している。 高重合メチルポリシロキサンは、メチルポリシロキサンとデカメチルシクロペンタシロキサンとを混合したものとしても市販されている。このような混合物で市販されているもの(メチルポリシロキサンが15質量%、デカメチルシクロペンタシロキサンが85質量%であるもの)としては、信越化学工業株式会社製の「KF−9014」、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製の「XF49−601」および「XF49−A3818」などが挙げられる。 非水系毛髪化粧料における高重合メチルポリシロキサンの配合量は、その使用による効果をより良好に確保する観点から、0.05質量%以上であることが好ましく、0.1質量%以上であることがより好ましく、0.3質量%以上であることが更に好ましく、0.5質量%以上であることが特に好ましい。ただし、非水系毛髪化粧料中の高重合メチルポリシロキサンの量が多すぎると、却って毛髪のべたつきのなさや毛髪の指通りのよさが損なわれる。よって、非水系毛髪化粧料における高重合メチルポリシロキサンの配合量は、5質量%以下であることが好ましく、3質量%以下であることがより好ましく、1質量%以下であることが更に好ましく、0.8質量%以下であることが特に好ましい。 本発明の非水系毛髪化粧料には、媒体として非水系媒体を使用する。非水系媒体としては、例えば、エタノール、イソプロピルアルコールなどの低級アルコール;揮発性シリコーン;などが挙げられる。揮発性シリコーンとしては、例えば、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、メチルポリシロキサン(0.65〜5cp程度の低粘度のもの)などの直鎖状ジメチルシリコーンなどの直鎖状シリコーン;オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサンなどの環状ジメチルシリコーンなどの環状シリコーン;などが例示できる。本発明の非水系毛髪化粧料の非水系媒体には、上記の例示のもののうちの1種のみを用いてもよく、2種以上を併用してもよい。 非水系毛髪化粧料における非水系媒体の配合量は、例えば85質量%以上99質量%以下である。 本発明の非水系毛髪化粧料には、上記の各成分以外にも、例えば非水系の化粧料に配合されている各種成分を、本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。そのような添加成分としては、例えば、エステル油、油脂、シリコーン(上記の高重合メチルポリシロキサンおよび揮発性シリコーン以外のシリコーン)などが挙げられる。 エステル油の具体例としては、例えば、オレイン酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、パルミチン酸セチル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、エイコセン酸カプリリル、イソステアリン酸イソプロピル、イソステアリン酸エチル、2−エチルヘキサン酸セチル、イソステアリン酸ヘキシル、ジ2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジオレイン酸エチレングリコール、ジ(カプリル・カプリン酸)プロピレングリコール、ジオレイン酸プロピレングリコール、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、イソステアリン酸イソセチル、ジメチルオクタン酸2−オクチルドデシル、乳酸ミリスチル、クエン酸トリオクチルドデシル、リンゴ酸ジイソステアリル、コハク酸ジ2−エチルヘキシル、アジピン酸ジイソブチル、ステアリン酸コレステリル、安息香酸アルキル(C12−15)などが挙げられる。 油脂としては、例えば、アーモンド油、アボガド油、オリーブ油、シア脂、シア脂油、シロバナルーピン種子油、月見草油、チャボトケイソウ種子油、ツバキ油、ババス油、ピーナッツ油、ローズヒップ油、ワサビノキ種子油などが挙げられる。 高重合メチルポリシロキサンおよび揮発性シリコーン以外のシリコーンとしては、例えば、重合度が650未満のメチルポリシロキサン、メチルフェニルシリコーン、アルコール変性シリコーン、アミノ変性シリコーンなどが挙げられる。 本発明の非水系毛髪化粧料は、ローション状の形態であってもよいが、スプレーの形態とすることもできる。本発明の非水系毛髪化粧料をスプレーの形態とするには、非水系毛髪化粧料のみを噴霧するポンプ式の形態としてもよく、また、非水系毛髪化粧料を原液とし、これに噴射剤を配合してエアゾール容器に充填したエアゾール式の形態としてもよい。 エアゾール式のスプレーに使用される噴射剤としては、液化石油ガス(LPG)、ジメチルエーテル、混合物などの液化ガス;窒素ガス、炭素ガスなどの圧縮ガス;イソペンタンなどの炭化水素化合物;などが知られており、本発明の非水系毛髪化粧料を原液としてエアゾール式のスプレーを構成する場合にも、これらの噴射剤を使用することができる。ただし、噴射剤としてジメチルエーテルを使用した場合には、スプレーした際の毛髪が水分を吸収しやすく、本発明の毛髪化粧料を非水系としたことによる効果が損なわれる虞がある。よって、本発明の非水系毛髪化粧料を原液としてエアゾール式のスプレーを構成する場合には、噴射剤には、ジメチルエーテルを使用しないことが好ましい。 本発明の非水系毛髪化粧料は、例えば、整髪後の毛髪に塗布する方法で使用することが好ましい。 以下、実施例に基づいて本発明を詳細に述べる。ただし、下記実施例は、本発明を制限するものではない。なお、以下の表1および表2では非水系毛髪化粧料全体で、それぞれ100%となるように各成分の配合量を%で示すが、その%はいずれも質量%であり、また、その%の表示を省略し、配合量を表す数値のみで表示する。また、本実施例において、「%」は、特に断らない限り、質量基準(質量%)である。実施例1〜5および比較例1〜5 表1および表2に示す組成で実施例1〜5および比較例1〜5の非水系毛髪化粧料を調製した。 実施例1〜5および比較例1〜5の非水系毛髪化粧料のそれぞれと、噴射剤(LPG)とを、1:2(質量比)で混合したものをエアゾール容器に充填してエアゾール式スプレーとし、下記の手順で評価を行った。<退色防止評価> ビューラックス社製の人毛白髪毛束を用意し、毛束1gに対して、酸化染毛剤用第1剤(ミルボン社製「オルディーブ 8−50」):2.5gと酸化染毛剤用第2剤(ミルボン社製「オルディーブ オキシダン 6.0」):2.5gとの混合物を塗布し、30分放置した後にシャンプー(ミルボン社製「ディーセス ノイ ドゥーエ フレッシュリュクス シャンプー」)を用いて洗浄し、水ですすいでから乾燥させた。 実施例1〜5または比較例1〜5の非水系毛髪化粧料を用いたエアゾール式スプレーを、乾燥後の毛束に0.1g噴射して処理を行った。 スプレー処理後の毛束(1g)に人工汗:0.1gをスプレーし、続いて紫外線照射処理(紫外線A波およびB波を含むランプを室温で120分照射)する一連の操作を3回繰り返してから、目視による退色評価と色差計による退色評価を行った。なお、人工汗には、JIS L 0848に記載の組成のもの〔L−ヒスチジン塩酸塩(1水塩):0.5g、塩化ナトリウム:5g、リン酸二水素ナトリウム塩(二水塩):2.2g、0.1molNaOH:15ml(pH5.5)〕を使用した。 各非水系毛髪化粧料を用いたエアゾール式スプレーによって処理した毛束に係る毛髪の退色の目視評価は、1名の評価者(後記の色差計での測定を行った者)が実施例1に係るエアゾールスプレーで処理した毛束に係る毛髪を基準品として、下記の基準に従って実施した。[目視による退色評価]◎ : 基準より退色が抑制されていたと評価、○ : 基準と同等と評価、× : 基準より退色が抑制されなかったと評価。 また、色差計による退色評価は、処理後の各毛髪のL値を色差計(コニカミノルタ センシング社製「分光測定器CM−5」)で測定し、比較例1の非水系毛髪化粧料を用いたエアゾール式スプレーによって処理した毛束に係る毛髪について得られたL値を基準値とし、他の非水系毛髪化粧料を用いたエアゾール式スプレーによって処理した毛束に係る毛髪について得られたL値から上記基準値を除した値(ΔL値)によって、各非水系毛髪化粧料で処理した毛髪の退色防止効果を評価した。算出されるΔL値の値が小さいものほど、毛髪の退色が少ないことを意味している。なお、実施例5に係るエアゾール式スプレーで処理した毛束に係る毛髪については、高重合メチルポリシロキサンの有無以外が同じ組成の実施例3に係るエアゾール式スプレーで処理した毛束に係る毛髪と、目視による退色の評価結果が同じであったことから、L値の測定を行っていない。<官能評価> 同一人物から採取した人毛毛束(長さが25cmの人毛からなる毛束で、1毛束あたり5g)を複数用意し、これらの毛束のそれぞれに、実施例1〜5および比較例1〜5の非水系毛髪化粧料を用いたエアゾール式スプレーのいずれかを約3秒噴射して処理を行った。そして、処理後の毛束に係る毛髪のべたつきのなさと指通りのよさとについて、専門の評価者3名による官能評価を、下記基準に従って実施した。[毛髪のべたつきのなさ]◎ : 評価者3名の全員が、べたついていないと評価、○ : 評価者3名中2名が、べたついていないと評価、× : 評価者3名中2名以上が、べたついていると評価。[毛髪の指通りのよさ]◎ : 評価者3名の全員が、指通りがよいと評価、○ : 評価者3名中2名が、指通りがよいと評価、× : 評価者3名中2名以上が、指通りが悪いと評価。 これらの評価結果を表1および表2に併記する。 表1および表2に記載の「高重合メチルポリシロキサン」には、デカメチルシクロペンタシロキサンに15質量%の割合で含有させたときの粘度が5000mPa・sのものを用いた。また、表1および表2に記載の「『マロン酸ジエチルヘキシルギリデン(90%)』『トリカプリル/カプリン酸グリセリル(10%)』」、「『レチノイン酸トコフェリル(10%)』『トリカプリル/カプリン酸グリセリル(89%)』『トコフェロール(1%)』」および「『アルニカ花エキス(0.5%)』『ミネラルオイル(99.5%)』」は、それぞれ、各成分を括弧内の数値の割合で配合した混合物である。 表1および表2に示す通り、マロン酸ジエチルヘキシルシリンギリデンもしくはその誘導体、またはアサイヤシ果実油が配合されている実施例1〜5の非水系毛髪化粧料を含むエアゾール式スプレーは、これらにより処理した毛髪の目視評価から、退色を良好に抑制できているといえる。このことは、実施例1〜4の非水系毛髪化粧料を含むエアゾール式スプレーで処理した毛髪の色差計による退色評価でのΔL値が負の値になっていることから、裏付けられている。また、メトキシケイヒ酸エチルヘキシルおよびジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシルを更に配合した実施例3〜5の非水系毛髪化粧料を含むエアゾール式スプレーでは、これらを配合していない実施例1、2の非水系毛髪化粧料を含むエアゾール式スプレーに比べて、染色処理を施した毛髪の退色を抑える作用がより優れている。 これに対し、マロン酸ジエチルヘキシルシリンギリデンおよびその誘導体、並びにアサイヤシ果実油に代えて、抗酸化作用を有することが知られている他の材料を配合した比較例2〜5の非水系毛髪化粧料を含むエアゾール式スプレーは、これらにより処理した毛髪の目視による退色評価から、退色を抑える作用が劣っており、このことは、色差計による退色評価によるΔL値が大きいことからも裏付けられている。 また、高重合メチルポリシロキサンを配合した実施例5の非水系毛髪化粧料を含むエアゾール式スプレーは、これを配合していない実施例1〜4の非水系毛髪化粧料を含むエアゾール式スプレーに比べて、処理後の毛髪のべたつきを抑えたり指通りをよくしたりする作用が優れている。 マロン酸ジエチルヘキシルシリンギリデンもしくはその誘導体、またはアサイヤシ果実油が配合されてなることを特徴とする非水系毛髪化粧料。 メトキシケイヒ酸エチルヘキシルおよびジエチルアミドヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシルが更に配合されている請求項1に記載の非水系毛髪化粧料。 高重合メチルポリシロキサンが更に配合されている請求項1または2に記載の非水系毛髪化粧料。 【課題】 染毛剤によって染色処理を施した毛髪の退色を抑制し得る非水系毛髪化粧料を提供する。【解決手段】 マロン酸ジエチルヘキシルシリンギリデンもしくはその誘導体、またはアサイヤシ果実油が配合されてなることを特徴とする非水系毛髪化粧料により、上記課題を解決する。本発明の非水系毛髪化粧料には、メトキシケイヒ酸エチルヘキシルおよびジエチルアミドヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシルや、高重合メチルポリシロキサンが更に配合されていることが好ましい。【選択図】 なし


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