生命科学関連特許情報

タイトル:公表特許公報(A)_乾癬治療のためのA3アデノシン受容体アゴニスト(IB−MECA/CF−101)を含む医薬組成物
出願番号:2012527447
年次:2013
IPC分類:A61K 31/7076,A61P 17/06,A61K 9/20,A61K 9/48,C07H 19/167


特許情報キャッシュ

フィッシュマン,プニーナ JP 2013503851 公表特許公報(A) 20130204 2012527447 20100906 乾癬治療のためのA3アデノシン受容体アゴニスト(IB−MECA/CF−101)を含む医薬組成物 キャン−ファイト バイオファーマ リミテッド 511038776 高岡 亮一 100114775 小田 直 100121511 フィッシュマン,プニーナ IL 200753 20090906 A61K 31/7076 20060101AFI20130108BHJP A61P 17/06 20060101ALI20130108BHJP A61K 9/20 20060101ALI20130108BHJP A61K 9/48 20060101ALI20130108BHJP C07H 19/167 20060101ALI20130108BHJP JPA61K31/7076A61P17/06A61K9/20A61K9/48C07H19/167 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KM,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PE,PG,PH,PL,PT,RO,RS,RU,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VC,VN,ZA,ZM,ZW IL2010000729 20100906 WO2011027348 20110310 16 20120222 4C057 4C076 4C086 4C057CC03 4C057DD01 4C057LL41 4C076AA36 4C076AA53 4C076BB01 4C076CC18 4C076FF70 4C086AA01 4C086AA02 4C086EA18 4C086MA01 4C086MA04 4C086MA35 4C086MA37 4C086MA52 4C086NA14 4C086ZA89 本発明は乾癬の治療に関する。 先行技術 以下は、本発明の分野における最先端のことを記載するのに適切であると考えられる先行技術のリストである。本明細書中のこれらの参考文献の引用を、時々、以下のリストの括弧内にそれらの番号を示すことによって行う。 非特許文献1.Fishman et al.,2002.Evidence for involvement of Wnt signaling pathway in IB−MECA mediated suppression of melanoma cells.Oncogene.,21:4060−4064(2002). 非特許文献2.Fishman et al.,2003.Targeting the A3 adenosine receptor for cancer therapy:inhibition of Prostate carcinoma cell growth by A3AR agonist.Anticancer Res.,23:2011−2023(2003). 非特許文献3.Madi et al.,2003.A3 adenosine receptor activation in melanoma cells:association between receptor fate and tumor growth inhibition.J Bio.Chem.,278:42121−42130(2003). 非特許文献4.Ohana et al.,2003.Inhibition of primary colon carcinoma growth and liver metastasis by the A3 adenosine receptor agonist IB−MECA.British J.Cancer.,89:1552−1558(2003). 非特許文献5.Fishman et al.,2004.An agonist to the A3 adenosine receptor inhibits colon carcinoma growth in mice via modulation of GSK−3β and NF−κB.Oncogene,23:2465−2471(2004). 非特許文献6.US Patent Application Publication No.2004016709 Al. 非特許文献7.Szabo et al.,1998.Suppression of macrophage inflammatory protein(MIP)−I production and collagen−induced arthritis by adenosine receptor agonists.British J.Pharmacology,125:379−387(1998). 非特許文献8.Mabley et al.,2003.The adenosine A3 receptor agonist,N6−(3−iodobenzyl)−adenosine−5’−N−methyluronamide,is protective in two murine models of colitis.Eur op.J.Pharmacology,466:323−329(2003). 非特許文献9.Baharav et al.,2002.The effect of adenosine and the A3 adenosine receptor agonist IB− MECA on joint inflammation and autoimmune diseases models.Inter.J.MoI.Med.10(supplement 1)page S 104,abstract 499(2002). 非特許文献10.PCT Application,publication No.WO2005/0063246,entitled “Method for Treatment of Multiple Sclerosis”. 非特許文献12.PCT patent application,publication No.WO2004/045627,entitled “A3AR agonists for the Treatment of inflammatory arthritis”. 非特許文献13.PCT patent application,publication No.WO2008/056361,entitled“A biological marker for psoriasis”. 非特許文献16.Bioventure View,6 May 2003“Can−Fite can do phase II”. A3アデノシン受容体、すなわち、Giタンパク質結合型細胞表面受容体は、癌および炎症と闘うための標的と提唱された。この受容体は様々な腫瘍細胞型で高発現しているが、隣接した正常組織における発現は比較的低い。特異的な合成アゴニストによるこの受容体の活性化は、WntおよびNF−kBを含む下流のシグナル伝達経路の調節を誘導し、腫瘍増殖阻害をもたらす(非特許文献1〜5)。 複数のインビボ研究は、A3アデノシン受容体(A3AR)アゴニストが結腸癌、前立腺癌、膵癌ならびにメラノーマおよび肝細胞腫の発生を阻害することを示している。A3ARアゴニストも、関節リウマチ、クローン病および多発性硬化症などの異なる実験的自己免疫モデルにおける炎症プロセスを寛解させることによって抗炎症薬として働くことが示された(非特許文献6〜10)。 A3ARは、アジュバント(AIA)およびコラーゲンで誘発される関節炎実験モデルに由来する炎症組織(滑膜および足)で高発現していることが分かった。この過剰発現は、この動物のPBMNCに反映された。ALAラットのA3ARアゴニストでの処置は、疾患の寛解および受容体の下方制御をもたらした。関節リウマチ(RA)の患者においては、この受容体は、末梢血単核細胞(PBMNC)で高発現することが分かった(非特許文献11)。さらに、A3ARアゴニストで処置したRA患者のグループにおいて、ベースラインのA3AR発現とこの薬物に対する患者の反応との間に直接相関があることが分かった(非特許文献12)。 乾癬を患う対象の末梢血単核細胞(PBMNC)におけるA3アデノシン受容体発現のレベルは、健常対象のPBMNCと比較して増加することも分かった。この発見は、乾癬状態の診断の手段としてA3AR発現レベルを使用するための道を敷いた(非特許文献13)。 乾癬は慢性症状である。人々は、彼らが生きている間中、炎症と寛解を経験する場合が多い。 乾癬にはいくつかの形態があり、各々の形態は、乾癬のどの種類(複数可)が存在するのかを決定するために、皮膚科医が乾癬を視覚的に確認することを可能にする独特な特徴を有する。時々、診断を確かめるために、皮膚生検を行う。乾癬の主な種類には以下のものが含まれる: 尋常性乾癬(銀鱗によって覆われた数インチにわたる発赤部位) 膿疱性乾癬(赤色皮膚上の非伝染性の膿の水疱)−乾癬性関節炎(arthritic psoriasis)または乾癬性関節炎(psoriatic arthritis) 滴状乾癬(皮膚上の小さい、赤い点) 逆乾癬または屈側性乾癬(Flexural Psoriasis)(鼠径部、腋窩の皮膚または胸部の下の皮膚のひだなどの摩擦部位における光沢のある赤いパッチ) 紅皮症乾癬(皮膚の大部分の発赤および鱗状(scaling)) 治療は乾癬の重症度および種類によって決まる。ある乾癬は非常に軽度なので、人はその病状に気付いていない。いくつかは重度の乾癬に発展し、病変は身体の大部分を覆い、入院が必要となる。これらは極端な例である。乾癬のほとんどの症例はこれらの間のどこかに収まる。乾癬治療は、3つのカテゴリーに分類される。 (皮膚に適用する)局所治療−軽度〜中程度の乾癬; 光線療法(皮膚に適用する光、通常は紫外線)−中程度〜重度の乾癬; (経口投与か、または注射もしくは点滴による)全身治療−中程度、重度または成すすべがない乾癬。 治療選択は、一時期、乾癬を取り除くことができる。それぞれの治療は利点および不利点を有し、一方の患者には効き目のある治療が、別の患者には効果がない可能性がある。 インターネット上で公開されている記事(非特許文献16)の中で、CF101(メチル1−[N6−(3−ヨードベンジル)−アデニン−9−イル]−β−D−リボフロンアミド、IB−MECA、A3ARアゴニスト)が、炎症性腸疾患および乾癬などの徴候に適用できると述べられている。 本発明は、中程度〜重度の乾癬を患う対象に、4mgの1日用量(1日2回、2mgの投与)でIB−MECAを経口投与することが、2mgまたは8mgの1日用量の乾癬治療よりも、乾癬プラークの治療に著しく有効であったという臨床所見に基づいている。 したがって、本開示は、約4mgの1日あたりの合計用量に適する量で、有効成分として1−[N6−(3−ヨードベンジル)−アデニン−9−イル]−β−D−リボフロンアミド(IB−MECA)を含む、例えば、乾癬治療のための投薬形態の医薬組成物を提供する。 「約」という用語は、指示用量よりも33%少ないか、もしくは33%多い(「±33%」)、好ましくは、±25%、特に、±20%、±15%、さらに±10%の範囲内である用量を包含すると理解されるべきである。 「1日用量」という用語は、それを必要としている対象に1日あたり投与される有効成分、すなわち、IB−MECAの量を包含すると理解されるべきである。この1日用量は、対象に受け取られる1日あたりのIB−MECAの総量が約4mgである限り、1日1回の投与または1日あたり2回以上の投与を包含し得る。 上記と合致して、この医薬組成物は、1日1回投与のために処方されてもよく、その場合には、この組成物中のIB−MECAの量は約4mgであり、または1日2回投与のために処方されてもよく、その場合には、IB−MECAの量は約2mgである。同様に、この組成物は、1日3回投与または4回投与のために処方されてもよく、その場合には、この投薬形態は、それぞれ、IB−MECAを約1.33mgおよび1mg含む。 本開示は、乾癬の治療に使用するためのIB−MECAも提供し、このIB−MECAは、約4mgの1日あたりの合計用量で、乾癬を患う対象に投与される。 さらに、本開示は乾癬治療の方法を提供し、この方法は、乾癬を患う対象に、約4mgの1日あたりの合計用量でIB−MECAを投与することを含む。 最後に、本開示は、乾癬を患う対象を、1日量4mgのIB−MECAで治療するための、IB−MECAまたはIB−MECAを含む医薬組成物を含むパッケージ、およびIB−MECAまたはIB−MECAを含む組成物の使用説明書を提供する。 本発明を理解するために、かつ、それを実際にどのように実行することできるのかを理解するために、添付の図を参照して、実施形態を限定されない例の目的でのみこれから記載する。2mgのIB−MECAグループ(CF101)対プラセボの研究期間中のベースラインからの乾癬面積・重症度指数(PASI)スコアの変化を示すグラフである。研究期間中のベースラインからのPASIスコアの変化における、IB−MECAの3つの用量(1mg、2mgおよび4mg)の間の違いを示すヒストグラムである。 本発明は、乾癬患者の疾患症状を寛解させるIB−MECAの効果を試験した乾癬患者における臨床試験に基づいている。これらの研究結果は、これらの患者における疾患徴候を寛解させるために1日2回投与される2mg用量(すなわち、1日あたりの合計用量4mg)のIB−MECAの顕著な効果を示した。さらに、これらの結果は、4mgの1日用量が、2mgのより低い1日用量または8mgのより高い用量よりも優れていることを示した。 本開示の文脈において、「乾癬」という用語は、尋常性乾癬、(乾癬性関節炎(arthritic psoriasis)または乾癬性関節炎(psoriatic arthritis)を含む)膿疱性乾癬、滴状乾癬、逆乾癬または屈側性乾癬、紅皮症乾癬を含むが、これに限定されない乾癬の任意の種類を包含する。さらに、本発明の文脈において、「乾癬」について言及する時、乾癬は、軽度、中程度および重度の乾癬を含む任意の程度の乾癬を含むことを意図される。 本開示の文脈において、「治療」という用語は、臨床試験における乾癬状態(重症度)、すなわち、乾癬病変の発赤、厚さおよび鱗状(scalliness)を評価するために使用される1つ以上の目的パラメーターの全ての改善を含む。これらのパラメーターに基づいて、乾癬の治療の有効性を評価するためのいくつかの手段が開発されている。これらの評価手段には、乾癬面積・重症度指数(PASI)、医師による概括評価(PGA)などの従来の評価手段、ならびに米国乾癬協会の乾癬スコア(NPF−PS)、物理静的概括評価(Physical Static Global Assessment(PSGA))および全体的な病変評価(OLA)などのより最近の評価手段が含まれる(S.R.Feldman and G.G.Krueger Psoriasis assessment tools in clinical trials,Ann Rheum.Dis.64(Suppl.II):ii65−ii68(2005))。 PASIおよびPGAは、乾癬活性の評価および治療に対する以下の臨床反応で最も一般的に用いられる2つの手段である。PASI評価手段は、乾癬プラークの紅斑、厚さおよび鱗状の程度ならびに4つの別々の身体部位(頭、体幹、腕および脚)におけるこれらの成分の各々の関与の程度を判断する。このPASIは、0〜72の範囲のスコアで構成される。このPGA評価手段は、ベースライン評価に対するプラークの全体的な紅斑、鱗状および厚さならびに程度を要約する6点スコアであり、これらのスコアには、より悪い状態、不良状態(0〜24%)、まずまずの状態(25〜49%)、良好な状態(50〜74%)、優れた状態(75〜99%)および消えてなくなった状態(100%)が含まれる(Alice B Gottlieb et al.The National Psoriasis Foundation Psoriasis Score System versus the Psoriasis Area Severity Index and Physician’s Glogal Assessment:a comparison,Journal of Drugs in Dermatology June 2003)。 本発明は、有効成分としてIB−MECAを含む医薬組成物、乾癬の治療におけるIB−MECAの使用、および乾癬の治療のための方法を提供し、この組成物、使用および方法は、有効成分、すなわち、IB−MECAが約4mgの1日あたりの合計用量を達成するように投与されるという点で特徴づけられる。 好ましい実施形態において、この有効成分、すなわち、IB−MECAは、経口投与に適する形態で処方される。しかし、いくつかの実施形態において、この組成物は、経鼻投与のために処方されてもよく、吸入製剤の形態、座薬の形態であってもよく、またはさらに非経口投与のために処方されてもよい。 本発明の文脈において、経口投与は、(a)水、生理食塩水またはさらにオレンジジュースなどの希釈剤に溶解させた有効量のIB−MECAなどの溶液、(b)固体形態または半固体形態、(c)粉末、(d)適切な液体の懸濁液、および(e)適切な乳剤のいずれか1つを含む。IB−MECAは、通常、望ましい4mgの1日用量を達成するのに適する投与量で処方される。 液体形態は、薬学的に許容される界面活性剤、懸濁剤、または乳化剤を添加するか、または添加しないかのいずれか一方で、水およびアルコール、例えば、エタノール、ベンジルアルコール、およびポリエチレンアルコールなどの希釈剤を含んでもよい。 本発明の文脈において、好ましい投与形態である固体形態は、即時放出錠剤および放出調節(制御)錠剤を含む丸剤、錠剤、非コーティング錠剤および(腸溶コーティングを含む)コーティング錠剤、チュアブル錠剤、2層または複数層の錠剤、小丸剤、軟ゼラチンゲルカプセル剤および殻の堅いゼラチンカプセル剤を含むカプセル剤(capsule)、再構成用の顆粒および経口用粉末剤を含む粉末剤、トローチ錠、カプセル剤(cachet)を含み得るが、これらに限定されない。 これらのカプセル剤は、例えば、界面活性剤、滑剤、および乳糖、ショ糖、リン酸カルシウム、およびコーンスターチなどの不活性充填剤を含んでもよい。これらの錠剤は、乳糖、ショ糖、マンニトール、コーンスターチ、ジャガイモデンプン、アルギン酸、結晶セルロース、アカシア、ゼラチン、グアーガム、コロイド状二酸化ケイ素、クロスカルメロースナトリウムタルク、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸、ならびに他の賦形剤、着色剤、希釈剤、緩衝剤、崩壊剤、湿潤剤、保存剤、香味料、および薬理学的に適合性のある担体のうちの1つ以上を含み得る。これらのトローチ剤は、ショ糖およびアカシアまたはトラガカントなどの香味料中にIB−MECAを含んでもよく、芳香錠は、IB−MECAに加えて、当技術分野で公知のかかる担体を含むゼラチンおよびグリセリン、またはショ糖およびアカシア、乳剤およびゲルなどの不活性基剤中にIB−MECAを含んでもよい。 この医薬組成物は、さらに、IB−MECAの経口送達を促進するために、少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む。 一実施形態において、この医薬組成物は錠剤の形態である。錠剤は、任意に、前記賦形剤の1つ以上と共に圧縮または成形することによって作ることができる。圧縮錠は、任意に、賦形剤(複数可)、例えば、結合剤、滑剤、不活性希釈剤、界面活性剤または分散剤と混合した、自由に流れる形態の、例えば、粉末または顆粒のIB−MECAを、適切な機械の中で圧縮することによって調製することができる。成形した錠剤は、粉末のIB−MECAと任意の適切な担体との混合物を、適切な機械の中で成形することによって作ることができる。 一実施形態において、この錠剤は、本明細書の下記の限定されない実施例の説明の中で提供する表1に示す成分を含む。 医薬品成分の調剤技術および製剤技術の分野に熟知している人は、経口投与または他の投与形態のための無数の異なる製剤を考案することができる。 本開示にしたがって、IB−MECAを、1日に1回、2回または数回投与してもよい。一実施形態において、IB−MECAを1日に1回投与し、この投薬形態は約4mgのIB−MECAを含む。別の実施形態において、IB−MECAを1日に2回投与し、各投与の投薬形態は、(4mgの1日あたりの合計用量を達成するために)約2mgのIB−MECAを含む。 本開示は、乾癬の治療におけるまたは乾癬の治療のための医薬組成物の調製におけるIB−MECAの使用も提供し、この投与用量は、約4mgのIB−MECAの1日投与に適する形態で処方される。 最後に、本開示は、乾癬の治療に使用するためのIB−MECAを提供し、前記IB−MECAは、約4mgの1日投与量で、乾癬を患う対象に投与される。 限定されない実施例の説明 フェーズ2の多角的な、ランダム化した、二重盲検法の、プラセボを対照とした臨床研究を、中程度〜重度の慢性プラーク乾癬と診断された18〜70歳の成人男性および成人女性で行った。 組み入れ基準および除外基準は以下のものを含む。 組み入れ基準: 18〜70歳の男性または女性、包括的; 治験責任医師が体表面積の10%以上に関与していると判断した中程度〜重度の慢性プラーク型乾癬の診断; 少なくとも6カ月の乾癬期間; PASIスコア≧10; 体重≦100kg; 乾癬の全身治療または光線療法の候補; 心電図(ECG)が正常か、または治験責任医師の判断において、臨床的に有意ではない異常を示す; 将来的に出産予定の女性は、スクリーニングで血清妊娠テストが陰性でなければならない; 将来的に出産予定の女性は、本試験にふさわしく、本試験の参加を継続するために、治験責任医師が適切に判断した2つの避妊法(例えば、経口避妊薬ピル+バリア法)を使用する意思がないといけない; プロトコルに従って、本試験を完了する能力;ならびに 書面によるインフォームド・コンセントを理解し、提供する能力。 除外基準: 紅皮症乾癬、滴状乾癬、手のひらの乾癬、足底の乾癬または全身の膿疱性乾癬; ベースライン訪問(Baseline visit)の6週間以内の、全身的なレチノイド、副腎皮質ステロイド、または免疫抑制剤(例えば、メトトレキサート、シクロスポリン)での治療; ベースライン訪問の2週間以内の、(頭皮、手のひら、鼠径部、および/または足底以外の)高力価の局所的な副腎皮質ステロイド(クラスI〜III)、角質溶解薬、またはコールタールでの治療; ベースライン訪問の4週間以内のUV治療もしくは死海療法、または本研究期間中のこれらの治療のいずれかの必要性が予測されるヒト; ベースライン訪問に先立って、生物剤の循環半減期の5倍の期間、または30日のいずれか長い方の期間内の(エタネルセプト、アダリムマブ、エファリズマブ、インフリキシマブ、もしくはアレファセプトを含む)生物剤での治療; 適切な投与計画および治療期間後のメトトレキサートに対する臨床反応が悪い病歴; ベースライン訪問の2週間以内の、全身的な非ステロイド系抗炎症薬、β遮断薬、リチウム、ヒドロキシクロロキン、クロロキン、もしくは全身的なテルビナフィンでの治療、または本研究期間中のこのような薬物の必要性が予測されるヒト; 非管理のぜんそくの存在または病歴; 非管理の動脈性高血圧または症候性低血圧の存在または病歴; 有意な心不整脈または伝導ブロック、鬱血性心不全(ニューヨーク心臓協会クラス3〜4)、または臨床的に有意な心臓疾患もしくはECGスクリーニングにおける臨床的に有意な所見の任意の他の徴候; ヘモグロビンレベル<9.0gm/L; 血小板数<125,000/mm3; 白血球(WBC)数<3500/mm3; 検査室の上限の正常値を1.5倍上回る血清クレアチニンレベル; 検査室の上限の正常値を2倍上回る肝臓のアミノ基転移酵素レベル; 免疫不全またはヒト免疫不全ウイルス陽性が分かっているか、または疑いのある人; 活動性結核または未治療の結核が分かっている人; B型肝炎またはC型肝炎の感染が分かっている人; 治験責任医師によって判断される妊娠、妊娠の計画、授乳、または不十分な避妊; 薬物またはアルコール依存症の病歴; 深刻な薬物もしくはヨウ素のアレルギーまたは深刻な薬物もしくはヨウ素の過敏症の病歴; IB−MECAを以前に受け取ったことのある人; 過去5年以内の(皮膚の基底細胞癌および≦3の皮膚扁平上皮癌を除く、これらの全ては完全に切除された)悪性腫瘍の病歴; 治験責任医師の判断において、患者の安全を危険にさらし、本研究を完了する患者の能力を制限し、かつ/または本研究の目的を損なうことがあり得る有意な急性もしくは慢性の内科的疾患または有意な急性もしくは慢性の精神病; 同時、または30日以内、または治験用生物学的生成物の半減期の5倍以内、いずれか長い方の期間内における別の治験薬物またはワクチン治験の参加; 本研究評価を混乱させるか、または患者の安全を危険にさらす他の病状。 適格患者を、1mg、2mgおよび4mgの用量で、1日に2回経口投与される(すなわち、1日あたりの合計用量がそれぞれ2mg、4mgおよび8mgの)プラセボまたは臨床グレードの1−[N6−(3−ヨードベンジル)−アデニン−9−イル]−β−D−リボフロンアミド、すなわち、(本研究のスポンサーであり、本出願の受託者であるCan−Fite Biopharma社によって「CF101」とコードネームをつけられた)IB−MECAのいずれかを受け取るようにランダムに割り当てた。IB−MECAを、以下の表1に詳細に記載したとおりに錠剤処方で処方した。患者に、胃が空っぽの状態でこの製剤を取り込むように指示した。本研究の期間は12週間であった。 本研究を以下のコホートで行った: コホート1:1mgのIB−MECAまたはプラセボ コホート2:2mgのIB−MECAまたはプラセボ コホート3:4mgのIB−MECAまたはプラセボ 各コホート内の患者を、3:1の比でIB−MECAまたはプラセボのいずれか一方をランダムに割り当てた。 疾患を、乾癬面積・重症度指数(PASI)を用いて評価した。 以下の治療グループ(1日2回投与)に属する62人の患者を調べた。 プラセボ:15人の患者 1mgのIB−MECA:14人の患者 2mgのIB−MECA:17人の患者 4mgのIB−MECA:16人の患者 これらの結果を図1および2に示す。 図1は、合計4mgの(1日2回、3mgが投与される)IB−MECAグループ対プラセボにおける、本研究期間中のPASIスコアのベースラインからの変化を示し、プラセボグループには変化がないか、もしくは変化が非常に小さく、4mgのIB−MECAグループにおいては、本研究期間の間中、患者の病状に継続的は改善が示される。 図2に見ることができるとおり、IB−MECAの2mg用量グループ(合計4mg/日)は、試験した他の2つの用量グループを超える非常に大きな反応を起こすことで、広範なこれまで予期できなかった利点を有していた。 約4mgの1日用量投与に適する量で、有効成分として1−[N6−(3−ヨードベンジル)−アデニン−9−イル]−β−D−リボフロンアミド(IB−MECA)を含む、乾癬治療のための医薬組成物。 経口投与に適する投薬形態の、請求項1に記載の医薬組成物。 1日の合計用量が約4mgであり、1日に1回または2回の投与に適する投薬形態の、請求項1または2に記載の医薬組成物。 経口用固体投薬形態の、請求項1または2に記載の医薬組成物。 前記固体投薬形態が2mgのIB−MECAを含む、請求項4に記載の医薬組成物。 丸剤、錠剤およびカプセル剤から選択される投薬形態の、請求項1〜5のいずれか1項に記載の医薬組成物。 治療を必要としている対象に、1日の合計用量が約4mgであるIB−MECAを提供するのに適する量で乾癬治療に使用するIB−MECA。 前記1日用量が、1日1回または2回の投与のために処方される、請求項7に記載のIB−MECA。 前記1日用量が経口投与に適する形態で処方される、請求項7または8に記載のIB−MECA。 固体製剤の投与形態で処方される、請求項9に記載のIB−MECA。 前記固体投薬形態が丸剤、錠剤およびカプセル剤からなる群から選択される、請求項10に記載のIB−MECA。 2mgのIB−MECAの投与に適する投薬形態の、請求項7〜11のいずれか1項に記載のIB−MECA。 前記IB−MECAの1日あたりの合計用量約4mgを、治療を必要としている対象に提供するのに適する形態で処方される、前記乾癬治療のための医薬組成物の調製におけるIB−MECAの使用。 前記医薬組成物が、1日に1回または2回の1日あたりの合計用量で投与するために処方される、請求項13に記載の使用。 前記医薬組成物が経口投与のために処方される、請求項13または14に記載の使用。 前記医薬組成物が固体投薬形態である、請求項15に記載の使用。 前記医薬組成物が丸剤、錠剤およびカプセル剤から選択される形態である、請求項13〜16のいずれか1項に記載の使用。 2mgのIB−MECAを含む医薬組成物の調製のための、請求項13〜17のいずれか1項に記載の使用。 乾癬治療を必要としている対象に、約4mgの1日用量のIB−MECAを投与することを含む方法であって、前記対象は乾癬の治療中である方法。 前記対象が、1日1回または2回、IB−MECAを投与される、請求項19に記載の方法。 前記IB−MECAが前記対象に経口投与される、請求項19または20に記載の方法。 前記IB−MECAが、丸剤、錠剤およびカプセル剤からなる群から選択される形態で投与される、請求項19〜21のいずれか1項に記載の方法。 1日2回、前記対象にIB−MECAを投与することを含み、各投与用量が2mgのIB−MECAを含む、請求項19〜22のいずれか1項に記載の方法。 請求項1〜6のいずれか1項に記載の医薬組成物、および約4mgのIB−MECAの1日用量で、乾癬治療を必要としている対象へ前記医薬組成物を投与するための使用説明書を含むパッケージ。 前記医薬組成物が、2mgのIB−MECAを含み、前記使用説明書が、1日に2回の、前記対象への前記医薬組成物の投与を含む、請求項24に記載のパッケージ。 本発明は、中程度〜重度の乾癬を患う対象に、1−[N6−(3−ヨードベンジル)−アデニン−9−イル]−β−D−リボフロンアミド(IB−MECA)を1日2回、2mg投与すること(1日あたりの合計投与4mg)が、1mgまたは4mg(それぞれ、1日あたりの合計用量は2mgまたは8mg)の2回投与用量での感染治療よりも、乾癬プラークの治療に著しく有効であった。したがって、本発明は、約4mgの1日あたりの合計投与用量に適する量で、有効成分としてIB−MECAを含む乾癬治療のための医薬組成物を提供する。好ましい一実施形態において、IB−MECAを、乾癬治療を必要としている対象に1日に2回投与し、この医薬組成物は2mgの投与用量を含む。【選択図】図2


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特許公報(B2)_乾癬治療のためのA3アデノシン受容体アゴニスト(IB−MECA/CF−101)を含む医薬組成物

生命科学関連特許情報

タイトル:特許公報(B2)_乾癬治療のためのA3アデノシン受容体アゴニスト(IB−MECA/CF−101)を含む医薬組成物
出願番号:2012527447
年次:2015
IPC分類:A61K 31/7076,A61P 17/06,A61K 9/20,A61K 9/48,C07H 19/167


特許情報キャッシュ

フィッシュマン,プニーナ JP 5758896 特許公報(B2) 20150612 2012527447 20100906 乾癬治療のためのA3アデノシン受容体アゴニスト(IB−MECA/CF−101)を含む医薬組成物 キャン−ファイト バイオファーマ リミテッド 511038776 高岡 亮一 100114775 小田 直 100121511 フィッシュマン,プニーナ IL 200753 20090906 20150805 A61K 31/7076 20060101AFI20150716BHJP A61P 17/06 20060101ALI20150716BHJP A61K 9/20 20060101ALI20150716BHJP A61K 9/48 20060101ALI20150716BHJP C07H 19/167 20060101ALI20150716BHJP JPA61K31/7076A61P17/06A61K9/20A61K9/48C07H19/167 A61K 31/7076 A61K 9/20 C07H 19/167 CAplus/REGISTRY/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS(STN) JSTPlus/JMEDPlus/JST7580/JAPICDOC(JDreamIII) 国際公開第2008/056361(WO,A1) 特表2008−522182(JP,A) NALDI,L.D. et al.,Emerging drugs for psoriasis,Expert Opinion on Emerging Drugs,2009年 3月,Vol.14, No.1,p.145-163 SILVERMAN,M.H. et al.,Clinical evidence for utilization of the A3 adenosine receptor as a target to treat rheumatoid arthritis: data from a phase II clinical trial,Journal of Rheumatology,2008年,Vol.35, No.1,p.41-48 JACOBSON,K.A. et al.,Medicinal chemistry of the A3 adenosine receptor: agonists, antagonists, and receptor engineering,Handbook of Experimental Pharmacology,2009年,Vol.193,p.123-159 14 IL2010000729 20100906 WO2011027348 20110310 2013503851 20130204 12 20130618 鳥居 福代 本発明は乾癬の治療に関する。 先行技術 以下は、本発明の分野における最先端のことを記載するのに適切であると考えられる先行技術のリストである。本明細書中のこれらの参考文献の引用を、時々、以下のリストの括弧内にそれらの番号を示すことによって行う。 非特許文献1.Fishman et al.,2002.Evidence for involvement of Wnt signaling pathway in IB−MECA mediated suppression of melanoma cells.Oncogene.,21:4060−4064(2002). 非特許文献2.Fishman et al.,2003.Targeting the A3 adenosine receptor for cancer therapy:inhibition of Prostate carcinoma cell growth by A3AR agonist.Anticancer Res.,23:2011−2023(2003). 非特許文献3.Madi et al.,2003.A3 adenosine receptor activation in melanoma cells:association between receptor fate and tumor growth inhibition.J Bio.Chem.,278:42121−42130(2003). 非特許文献4.Ohana et al.,2003.Inhibition of primary colon carcinoma growth and liver metastasis by the A3 adenosine receptor agonist IB−MECA.British J.Cancer.,89:1552−1558(2003). 非特許文献5.Fishman et al.,2004.An agonist to the A3 adenosine receptor inhibits colon carcinoma growth in mice via modulation of GSK−3β and NF−κB.Oncogene,23:2465−2471(2004). 非特許文献6.US Patent Application Publication No.2004016709 Al. 非特許文献7.Szabo et al.,1998.Suppression of macrophage inflammatory protein(MIP)−I production and collagen−induced arthritis by adenosine receptor agonists.British J.Pharmacology,125:379−387(1998). 非特許文献8.Mabley et al.,2003.The adenosine A3 receptor agonist,N6−(3−iodobenzyl)−adenosine−5’−N−methyluronamide,is protective in two murine models of colitis.Eur op.J.Pharmacology,466:323−329(2003). 非特許文献9.Baharav et al.,2002.The effect of adenosine and the A3 adenosine receptor agonist IB− MECA on joint inflammation and autoimmune diseases models.Inter.J.MoI.Med.10(supplement 1)page S 104,abstract 499(2002). 非特許文献10.PCT Application,publication No.WO2005/0063246,entitled “Method for Treatment of Multiple Sclerosis”. 非特許文献12.PCT patent application,publication No.WO2004/045627,entitled “A3AR agonists for the Treatment of inflammatory arthritis”. 非特許文献13.PCT patent application,publication No.WO2008/056361,entitled“A biological marker for psoriasis”. 非特許文献16.Bioventure View,6 May 2003“Can−Fite can do phase II”. A3アデノシン受容体、すなわち、Giタンパク質結合型細胞表面受容体は、癌および炎症と闘うための標的と提唱された。この受容体は様々な腫瘍細胞型で高発現しているが、隣接した正常組織における発現は比較的低い。特異的な合成アゴニストによるこの受容体の活性化は、WntおよびNF−kBを含む下流のシグナル伝達経路の調節を誘導し、腫瘍増殖阻害をもたらす(非特許文献1〜5)。 複数のインビボ研究は、A3アデノシン受容体(A3AR)アゴニストが結腸癌、前立腺癌、膵癌ならびにメラノーマおよび肝細胞腫の発生を阻害することを示している。A3ARアゴニストも、関節リウマチ、クローン病および多発性硬化症などの異なる実験的自己免疫モデルにおける炎症プロセスを寛解させることによって抗炎症薬として働くことが示された(非特許文献6〜10)。 A3ARは、アジュバント(AIA)およびコラーゲンで誘発される関節炎実験モデルに由来する炎症組織(滑膜および足)で高発現していることが分かった。この過剰発現は、この動物のPBMNCに反映された。ALAラットのA3ARアゴニストでの処置は、疾患の寛解および受容体の下方制御をもたらした。関節リウマチ(RA)の患者においては、この受容体は、末梢血単核細胞(PBMNC)で高発現することが分かった(非特許文献11)。さらに、A3ARアゴニストで処置したRA患者のグループにおいて、ベースラインのA3AR発現とこの薬物に対する患者の反応との間に直接相関があることが分かった(非特許文献12)。 乾癬を患う対象の末梢血単核細胞(PBMNC)におけるA3アデノシン受容体発現のレベルは、健常対象のPBMNCと比較して増加することも分かった。この発見は、乾癬状態の診断の手段としてA3AR発現レベルを使用するための道を敷いた(非特許文献13)。 乾癬は慢性症状である。人々は、彼らが生きている間中、炎症と寛解を経験する場合が多い。 乾癬にはいくつかの形態があり、各々の形態は、乾癬のどの種類(複数可)が存在するのかを決定するために、皮膚科医が乾癬を視覚的に確認することを可能にする独特な特徴を有する。時々、診断を確かめるために、皮膚生検を行う。乾癬の主な種類には以下のものが含まれる: 尋常性乾癬(銀鱗によって覆われた数インチにわたる発赤部位) 膿疱性乾癬(赤色皮膚上の非伝染性の膿の水疱)−乾癬性関節炎(arthritic psoriasis)または乾癬性関節炎(psoriatic arthritis) 滴状乾癬(皮膚上の小さい、赤い点) 逆乾癬または屈側性乾癬(Flexural Psoriasis)(鼠径部、腋窩の皮膚または胸部の下の皮膚のひだなどの摩擦部位における光沢のある赤いパッチ) 紅皮症乾癬(皮膚の大部分の発赤および鱗状(scaling)) 治療は乾癬の重症度および種類によって決まる。ある乾癬は非常に軽度なので、人はその病状に気付いていない。いくつかは重度の乾癬に発展し、病変は身体の大部分を覆い、入院が必要となる。これらは極端な例である。乾癬のほとんどの症例はこれらの間のどこかに収まる。乾癬治療は、3つのカテゴリーに分類される。 (皮膚に適用する)局所治療−軽度〜中程度の乾癬; 光線療法(皮膚に適用する光、通常は紫外線)−中程度〜重度の乾癬; (経口投与か、または注射もしくは点滴による)全身治療−中程度、重度または成すすべがない乾癬。 治療選択は、一時期、乾癬を取り除くことができる。それぞれの治療は利点および不利点を有し、一方の患者には効き目のある治療が、別の患者には効果がない可能性がある。 インターネット上で公開されている記事(非特許文献16)の中で、CF101(メチル1−[N6−(3−ヨードベンジル)−アデニン−9−イル]−β−D−リボフロンアミド、IB−MECA、A3ARアゴニスト)が、炎症性腸疾患および乾癬などの徴候に適用できると述べられている。 本発明は、中程度〜重度の乾癬を患う対象に、4mgの1日用量(1日2回、2mgの投与)でIB−MECAを経口投与することが、2mgまたは8mgの1日用量の乾癬治療よりも、乾癬プラークの治療に著しく有効であったという臨床所見に基づいている。 したがって、本開示は、約4mgの1日あたりの合計用量に適する量で、有効成分としてメチル1−[N6−(3−ヨードベンジル)−アデニン−9−イル]−β−D−リボフロンアミド(IB−MECA)を含む、例えば、乾癬治療のための投薬形態の医薬組成物を提供する。 「約」という用語は、指示用量よりも33%少ないか、もしくは33%多い(「±33%」)、好ましくは、±25%、特に、±20%、±15%、さらに±10%の範囲内である用量を包含すると理解されるべきである。 「1日用量」という用語は、それを必要としている対象に1日あたり投与される有効成分、すなわち、IB−MECAの量を包含すると理解されるべきである。この1日用量は、対象に受け取られる1日あたりのIB−MECAの総量が約4mgである限り、1日1回の投与または1日あたり2回以上の投与を包含し得る。 上記と合致して、この医薬組成物は、1日1回投与のために処方されてもよく、その場合には、この組成物中のIB−MECAの量は約4mgであり、または1日2回投与のために処方されてもよく、その場合には、IB−MECAの量は約2mgである。同様に、この組成物は、1日3回投与または4回投与のために処方されてもよく、その場合には、この投薬形態は、それぞれ、IB−MECAを約1.33mgおよび1mg含む。 本開示は、乾癬の治療に使用するためのIB−MECAも提供し、このIB−MECAは、約4mgの1日あたりの合計用量で、乾癬を患う対象に投与される。 さらに、本開示は乾癬治療の方法を提供し、この方法は、乾癬を患う対象に、約4mgの1日あたりの合計用量でIB−MECAを投与することを含む。 最後に、本開示は、乾癬を患う対象を、1日量4mgのIB−MECAで治療するための、IB−MECAまたはIB−MECAを含む医薬組成物を含むパッケージ、およびIB−MECAまたはIB−MECAを含む組成物の使用説明書を提供する。 本発明を理解するために、かつ、それを実際にどのように実行することできるのかを理解するために、添付の図を参照して、実施形態を限定されない例の目的でのみこれから記載する。2mgのIB−MECAグループ(CF101)対プラセボの研究期間中のベースラインからの乾癬面積・重症度指数(PASI)スコアの変化を示すグラフである。研究期間中のベースラインからのPASIスコアの変化における、IB−MECAの3つの用量(1mg、2mgおよび4mg)の間の違いを示すヒストグラムである。 本発明は、乾癬患者の疾患症状を寛解させるIB−MECAの効果を試験した乾癬患者における臨床試験に基づいている。これらの研究結果は、これらの患者における疾患徴候を寛解させるために1日2回投与される2mg用量(すなわち、1日あたりの合計用量4mg)のIB−MECAの顕著な効果を示した。さらに、これらの結果は、4mgの1日用量が、2mgのより低い1日用量または8mgのより高い用量よりも優れていることを示した。 本開示の文脈において、「乾癬」という用語は、尋常性乾癬、(乾癬性関節炎(arthritic psoriasis)または乾癬性関節炎(psoriatic arthritis)を含む)膿疱性乾癬、滴状乾癬、逆乾癬または屈側性乾癬、紅皮症乾癬を含むが、これに限定されない乾癬の任意の種類を包含する。さらに、本発明の文脈において、「乾癬」について言及する時、乾癬は、軽度、中程度および重度の乾癬を含む任意の程度の乾癬を含むことを意図される。 本開示の文脈において、「治療」という用語は、臨床試験における乾癬状態(重症度)、すなわち、乾癬病変の発赤、厚さおよび鱗状(scalliness)を評価するために使用される1つ以上の目的パラメーターの全ての改善を含む。これらのパラメーターに基づいて、乾癬の治療の有効性を評価するためのいくつかの手段が開発されている。これらの評価手段には、乾癬面積・重症度指数(PASI)、医師による概括評価(PGA)などの従来の評価手段、ならびに米国乾癬協会の乾癬スコア(NPF−PS)、物理静的概括評価(Physical Static Global Assessment(PSGA))および全体的な病変評価(OLA)などのより最近の評価手段が含まれる(S.R.Feldman and G.G.Krueger Psoriasis assessment tools in clinical trials,Ann Rheum.Dis.64(Suppl.II):ii65−ii68(2005))。 PASIおよびPGAは、乾癬活性の評価および治療に対する以下の臨床反応で最も一般的に用いられる2つの手段である。PASI評価手段は、乾癬プラークの紅斑、厚さおよび鱗状の程度ならびに4つの別々の身体部位(頭、体幹、腕および脚)におけるこれらの成分の各々の関与の程度を判断する。このPASIは、0〜72の範囲のスコアで構成される。このPGA評価手段は、ベースライン評価に対するプラークの全体的な紅斑、鱗状および厚さならびに程度を要約する6点スコアであり、これらのスコアには、より悪い状態、不良状態(0〜24%)、まずまずの状態(25〜49%)、良好な状態(50〜74%)、優れた状態(75〜99%)および消えてなくなった状態(100%)が含まれる(Alice B Gottlieb et al.The National Psoriasis Foundation Psoriasis Score System versus the Psoriasis Area Severity Index and Physician’s Glogal Assessment:a comparison,Journal of Drugs in Dermatology June 2003)。 本発明は、有効成分としてIB−MECAを含む医薬組成物、乾癬の治療におけるIB−MECAの使用、および乾癬の治療のための方法を提供し、この組成物、使用および方法は、有効成分、すなわち、IB−MECAが約4mgの1日あたりの合計用量を達成するように投与されるという点で特徴づけられる。 好ましい実施形態において、この有効成分、すなわち、IB−MECAは、経口投与に適する形態で処方される。しかし、いくつかの実施形態において、この組成物は、経鼻投与のために処方されてもよく、吸入製剤の形態、座薬の形態であってもよく、またはさらに非経口投与のために処方されてもよい。 本発明の文脈において、経口投与は、(a)水、生理食塩水またはさらにオレンジジュースなどの希釈剤に溶解させた有効量のIB−MECAなどの溶液、(b)固体形態または半固体形態、(c)粉末、(d)適切な液体の懸濁液、および(e)適切な乳剤のいずれか1つを含む。IB−MECAは、通常、望ましい4mgの1日用量を達成するのに適する投与量で処方される。 液体形態は、薬学的に許容される界面活性剤、懸濁剤、または乳化剤を添加するか、または添加しないかのいずれか一方で、水およびアルコール、例えば、エタノール、ベンジルアルコール、およびポリエチレンアルコールなどの希釈剤を含んでもよい。 本発明の文脈において、好ましい投与形態である固体形態は、即時放出錠剤および放出調節(制御)錠剤を含む丸剤、錠剤、非コーティング錠剤および(腸溶コーティングを含む)コーティング錠剤、チュアブル錠剤、2層または複数層の錠剤、小丸剤、軟ゼラチンゲルカプセル剤および殻の堅いゼラチンカプセル剤を含むカプセル剤(capsule)、再構成用の顆粒および経口用粉末剤を含む粉末剤、トローチ錠、カプセル剤(cachet)を含み得るが、これらに限定されない。 これらのカプセル剤は、例えば、界面活性剤、滑剤、および乳糖、ショ糖、リン酸カルシウム、およびコーンスターチなどの不活性充填剤を含んでもよい。これらの錠剤は、乳糖、ショ糖、マンニトール、コーンスターチ、ジャガイモデンプン、アルギン酸、結晶セルロース、アカシア、ゼラチン、グアーガム、コロイド状二酸化ケイ素、クロスカルメロースナトリウムタルク、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸、ならびに他の賦形剤、着色剤、希釈剤、緩衝剤、崩壊剤、湿潤剤、保存剤、香味料、および薬理学的に適合性のある担体のうちの1つ以上を含み得る。これらのトローチ剤は、ショ糖およびアカシアまたはトラガカントなどの香味料中にIB−MECAを含んでもよく、芳香錠は、IB−MECAに加えて、当技術分野で公知のかかる担体を含むゼラチンおよびグリセリン、またはショ糖およびアカシア、乳剤およびゲルなどの不活性基剤中にIB−MECAを含んでもよい。 この医薬組成物は、さらに、IB−MECAの経口送達を促進するために、少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤を含む。 一実施形態において、この医薬組成物は錠剤の形態である。錠剤は、任意に、前記賦形剤の1つ以上と共に圧縮または成形することによって作ることができる。圧縮錠は、任意に、賦形剤(複数可)、例えば、結合剤、滑剤、不活性希釈剤、界面活性剤または分散剤と混合した、自由に流れる形態の、例えば、粉末または顆粒のIB−MECAを、適切な機械の中で圧縮することによって調製することができる。成形した錠剤は、粉末のIB−MECAと任意の適切な担体との混合物を、適切な機械の中で成形することによって作ることができる。 一実施形態において、この錠剤は、本明細書の下記の限定されない実施例の説明の中で提供する表1に示す成分を含む。 医薬品成分の調剤技術および製剤技術の分野に熟知している人は、経口投与または他の投与形態のための無数の異なる製剤を考案することができる。 本開示にしたがって、IB−MECAを、1日に1回、2回または数回投与してもよい。一実施形態において、IB−MECAを1日に1回投与し、この投薬形態は約4mgのIB−MECAを含む。別の実施形態において、IB−MECAを1日に2回投与し、各投与の投薬形態は、(4mgの1日あたりの合計用量を達成するために)約2mgのIB−MECAを含む。 本開示は、乾癬の治療におけるまたは乾癬の治療のための医薬組成物の調製におけるIB−MECAの使用も提供し、この投与用量は、約4mgのIB−MECAの1日投与に適する形態で処方される。 最後に、本開示は、乾癬の治療に使用するためのIB−MECAを提供し、前記IB−MECAは、約4mgの1日投与量で、乾癬を患う対象に投与される。 限定されない実施例の説明 フェーズ2の多角的な、ランダム化した、二重盲検法の、プラセボを対照とした臨床研究を、中程度〜重度の慢性プラーク乾癬と診断された18〜70歳の成人男性および成人女性で行った。 組み入れ基準および除外基準は以下のものを含む。 組み入れ基準: 18〜70歳の男性または女性、包括的; 治験責任医師が体表面積の10%以上に関与していると判断した中程度〜重度の慢性プラーク型乾癬の診断; 少なくとも6カ月の乾癬期間; PASIスコア≧10; 体重≦100kg; 乾癬の全身治療または光線療法の候補; 心電図(ECG)が正常か、または治験責任医師の判断において、臨床的に有意ではない異常を示す; 将来的に出産予定の女性は、スクリーニングで血清妊娠テストが陰性でなければならない; 将来的に出産予定の女性は、本試験にふさわしく、本試験の参加を継続するために、治験責任医師が適切に判断した2つの避妊法(例えば、経口避妊薬ピル+バリア法)を使用する意思がないといけない; プロトコルに従って、本試験を完了する能力;ならびに 書面によるインフォームド・コンセントを理解し、提供する能力。 除外基準: 紅皮症乾癬、滴状乾癬、手のひらの乾癬、足底の乾癬または全身の膿疱性乾癬; ベースライン訪問(Baseline visit)の6週間以内の、全身的なレチノイド、副腎皮質ステロイド、または免疫抑制剤(例えば、メトトレキサート、シクロスポリン)での治療; ベースライン訪問の2週間以内の、(頭皮、手のひら、鼠径部、および/または足底以外の)高力価の局所的な副腎皮質ステロイド(クラスI〜III)、角質溶解薬、またはコールタールでの治療; ベースライン訪問の4週間以内のUV治療もしくは死海療法、または本研究期間中のこれらの治療のいずれかの必要性が予測されるヒト; ベースライン訪問に先立って、生物剤の循環半減期の5倍の期間、または30日のいずれか長い方の期間内の(エタネルセプト、アダリムマブ、エファリズマブ、インフリキシマブ、もしくはアレファセプトを含む)生物剤での治療; 適切な投与計画および治療期間後のメトトレキサートに対する臨床反応が悪い病歴; ベースライン訪問の2週間以内の、全身的な非ステロイド系抗炎症薬、β遮断薬、リチウム、ヒドロキシクロロキン、クロロキン、もしくは全身的なテルビナフィンでの治療、または本研究期間中のこのような薬物の必要性が予測されるヒト; 非管理のぜんそくの存在または病歴; 非管理の動脈性高血圧または症候性低血圧の存在または病歴; 有意な心不整脈または伝導ブロック、鬱血性心不全(ニューヨーク心臓協会クラス3〜4)、または臨床的に有意な心臓疾患もしくはECGスクリーニングにおける臨床的に有意な所見の任意の他の徴候; ヘモグロビンレベル<9.0gm/L; 血小板数<125,000/mm3; 白血球(WBC)数<3500/mm3; 検査室の上限の正常値を1.5倍上回る血清クレアチニンレベル; 検査室の上限の正常値を2倍上回る肝臓のアミノ基転移酵素レベル; 免疫不全またはヒト免疫不全ウイルス陽性が分かっているか、または疑いのある人; 活動性結核または未治療の結核が分かっている人; B型肝炎またはC型肝炎の感染が分かっている人; 治験責任医師によって判断される妊娠、妊娠の計画、授乳、または不十分な避妊; 薬物またはアルコール依存症の病歴; 深刻な薬物もしくはヨウ素のアレルギーまたは深刻な薬物もしくはヨウ素の過敏症の病歴; IB−MECAを以前に受け取ったことのある人; 過去5年以内の(皮膚の基底細胞癌および≦3の皮膚扁平上皮癌を除く、これらの全ては完全に切除された)悪性腫瘍の病歴; 治験責任医師の判断において、患者の安全を危険にさらし、本研究を完了する患者の能力を制限し、かつ/または本研究の目的を損なうことがあり得る有意な急性もしくは慢性の内科的疾患または有意な急性もしくは慢性の精神病; 同時、または30日以内、または治験用生物学的生成物の半減期の5倍以内、いずれか長い方の期間内における別の治験薬物またはワクチン治験の参加; 本研究評価を混乱させるか、または患者の安全を危険にさらす他の病状。 適格患者を、1mg、2mgおよび4mgの用量で、1日に2回経口投与される(すなわち、1日あたりの合計用量がそれぞれ2mg、4mgおよび8mgの)プラセボまたは臨床グレードのメチル1−[N6−(3−ヨードベンジル)−アデニン−9−イル]−β−D−リボフロンアミド、すなわち、(本研究のスポンサーであり、本出願の受託者であるCan−Fite Biopharma社によって「CF101」とコードネームをつけられた)IB−MECAのいずれかを受け取るようにランダムに割り当てた。IB−MECAを、以下の表1に詳細に記載したとおりに錠剤処方で処方した。患者に、胃が空っぽの状態でこの製剤を取り込むように指示した。本研究の期間は12週間であった。 本研究を以下のコホートで行った: コホート1:1mgのIB−MECAまたはプラセボ コホート2:2mgのIB−MECAまたはプラセボ コホート3:4mgのIB−MECAまたはプラセボ 各コホート内の患者を、3:1の比でIB−MECAまたはプラセボのいずれか一方をランダムに割り当てた。 疾患を、乾癬面積・重症度指数(PASI)を用いて評価した。 以下の治療グループ(1日2回投与)に属する62人の患者を調べた。 プラセボ:15人の患者 1mgのIB−MECA:14人の患者 2mgのIB−MECA:17人の患者 4mgのIB−MECA:16人の患者 これらの結果を図1および2に示す。 図1は、合計4mgの(1日2回、3mgが投与される)IB−MECAグループ対プラセボにおける、本研究期間中のPASIスコアのベースラインからの変化を示し、プラセボグループには変化がないか、もしくは変化が非常に小さく、4mgのIB−MECAグループにおいては、本研究期間の間中、患者の病状に継続的は改善が示される。 図2に見ることができるとおり、IB−MECAの2mg用量グループ(合計4mg/日)は、試験した他の2つの用量グループを超える非常に大きな反応を起こすことで、広範なこれまで予期できなかった利点を有していた。 4mgの1日用量投与に適する量で、有効成分としてメチル1−[N6−(3−ヨードベンジル)−アデニン−9−イル]−β−D−リボフロンアミド(IB−MECA)を含む、乾癬治療のための医薬組成物。 経口投与に適する投薬形態の、請求項1に記載の医薬組成物。 1日の合計用量が4mgであり、1日に1回または2回の投与に適する投薬形態の、請求項1または2に記載の医薬組成物。 経口用固体投薬形態の、請求項1または2に記載の医薬組成物。 投薬形態が2mgのIB−MECAを含む、請求項1、2および4のいずれか1項に記載の医薬組成物。 丸剤、錠剤およびカプセル剤から選択される投薬形態の、請求項1〜5のいずれか1項に記載の医薬組成物。 前記IB−MECAの1日あたりの合計用量4mgを、治療を必要としている対象に提供するのに適する形態で処方される、前記乾癬治療のための医薬組成物の調製におけるIB−MECAの使用。 前記医薬組成物が、1日に1回または2回の1日あたりの合計用量で投与するために処方される、請求項7に記載の使用。 前記医薬組成物が経口投与のために処方される、請求項7または8に記載の使用。 前記医薬組成物が固体投薬形態である、請求項9に記載の使用。 前記医薬組成物が丸剤、錠剤およびカプセル剤から選択される形態である、請求項7〜10のいずれか1項に記載の使用。 2mgのIB−MECAを含む医薬組成物の調製のための、請求項7〜11のいずれか1項に記載の使用。 請求項1〜6のいずれか1項に記載の医薬組成物、および4mgのIB−MECAの1日用量で、乾癬治療を必要としている対象へ前記医薬組成物を投与するための使用説明書を含むパッケージ。 前記医薬組成物が、2mgのIB−MECAを含み、前記使用説明書が、1日に2回の、前記対象への前記医薬組成物の投与を含む、請求項13に記載のパッケージ。


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