生命科学関連特許情報

タイトル:公開特許公報(A)_毛髪化粧料
出願番号:2012257464
年次:2014
IPC分類:A61K 8/73,A61K 8/97,A61Q 5/00,A61Q 5/06


特許情報キャッシュ

下田 康平 JP 2014105165 公開特許公報(A) 20140609 2012257464 20121126 毛髪化粧料 株式会社アリミノ 595082283 特許業務法人SSINPAT 110001070 下田 康平 A61K 8/73 20060101AFI20140513BHJP A61K 8/97 20060101ALI20140513BHJP A61Q 5/00 20060101ALI20140513BHJP A61Q 5/06 20060101ALI20140513BHJP JPA61K8/73A61K8/97A61Q5/00A61Q5/06 8 OL 17 4C083 4C083AA082 4C083AA121 4C083AA122 4C083AC012 4C083AC182 4C083AC242 4C083AC352 4C083AC542 4C083AD092 4C083AD172 4C083AD241 4C083AD242 4C083BB12 4C083CC32 4C083EE06 4C083EE07 本発明は、毛髪化粧料に関する。 ヘアスタイリングに用いられる毛髪化粧料には、毛髪セット力を具備するために、25℃で半固体〜固体の油分が配合されている。25℃で半固体〜固体の油分を多く含む毛髪化粧料は、毛髪のべたつきを生じるとともに、セットした毛髪のスタイルの持続性が十分でないという問題があった。 従来は、25℃で半固体〜固体の油分によるべたつきを防止するために、毛髪化粧料にタルクやシリカを配合していた。しかしながら、毛髪化粧料にこれらの無機化合物を配合してもべたつき防止の効果が十分でなかったり、スタイルの持続性が悪かった。上記問題を解決するために、25℃で半固体〜固体の油分を減らし、代わりに樹脂を配合して、セット力やスタイルの持続性を向上させることも行われているが、樹脂を多く含む毛髪化粧料でスタイルを形成した毛髪は、ごわつくとともに、自然な風合いが出なかった。 たとえばスキンケア化粧料では、脂肪酸エステルを含有する乳化化粧料に、トウモロコシ由来の架橋澱粉誘導体を配合してべたつきを抑えることが知られている(例えば、特許文献1参照)。 また毛髪化粧料では、ロウ類または25℃で固体のエステルを含有する整髪料組成物に、トウモロコシ由来の澱粉を配合して、毛髪のセット力を向上させるとともに、べたつきを抑制することが知られている(例えば、特許文献2参照)。しかしながら、トウモロコシ由来の澱粉は、それ自体にべたつきがあるため、25℃で半固体〜固体の油分によるべたつきを防止する効果が十分でない上に、整髪料組成物が毛髪に塗布されてから乾いてスタイルを形成するまでに時間がかかるという問題があった。また、トウモロコシ由来の澱粉を配合した整髪料組成物は、スタイルの持続性がよくないという問題があった。そのため、上記整髪料組成物は、25℃で半固体〜固体の油分の含有量が10重量%以下に限られており、ゆるやかなヘアスタイルを形成することは可能であっても、しっかりとしたヘアスタイルを形成することはできなかった。特開2007−153858号公報特開2011−251953号公報 本発明は、25℃で半固体〜固体の油分を含有する毛髪化粧料について、セット力、束感および乾きやすさを維持しつつ、該油分由来のべたつきを防止するとともに、形成したスタイルの持続性を向上させることを目的とする。さらには、ハンドリング性が良好で、毛髪にツヤを付与することのできる毛髪化粧料を提供することを目的とする。 本発明者らは、25℃で半固体〜固体の油分を含有する毛髪化粧料について、米由来の澱粉を配合すると、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。 本発明は、たとえば以下の[1]〜[8]である。 [1]25℃において半固体〜固体の油分(A)および米由来の澱粉(B)を含有することを特徴とする毛髪化粧料。 [2]毛髪化粧料全体を100重量%としたときに、前記25℃において半固体〜固体の油分(A)を0.1〜55重量%含有することを特徴とする[1]に記載の毛髪化粧料。 [3]毛髪化粧料全体を100重量%としたときに、前記米由来の澱粉(B)を0.1〜20重量%含有することを特徴とする[1]または[2]に記載の毛髪化粧料。 [4]毛髪化粧料全体を100重量%としたときに、25℃において液状の油分(C)を1〜45重量%含有することを特徴とする[1]〜[3]のいずれかに記載の毛髪化粧料。 [5]毛髪化粧料全体を100重量%としたときに、ノニオンポリマー(D)を0.5〜10重量%含有することを特徴とする[1]〜[4]のいずれかに記載の毛髪化粧料。 [6]毛髪化粧料全体を100重量%としたときに、(A)成分として少なくともテオブロマグランジフロルム種子油(A−1)を0.5〜5重量%含有することを特徴とする[1]〜[5]のいずれかに記載の毛髪化粧料。 [7]前記米由来の澱粉(B)の平均粒子径が、4〜6μmであることを特徴とする[1]〜[6]のいずれかに記載の毛髪化粧料。 [8]前記米由来の澱粉(B)が、α化していないことを特徴とする[1]〜[7]のいずれかに記載の毛髪化粧料。 本発明の毛髪化粧料は、25℃で半固体〜固体の油分を含むことによりセット力が高く、毛髪に束感を与えるにもかかわらず、米由来の澱粉を含むことにより該油分によるべたつきがなく、形成したヘアスタイルの持続性もよい。また、手に取った際には伸びがよく、毛髪に塗布してから乾燥するまでの時間が短い。そして特定の25℃で半固体〜固体の油分を用いると、毛髪にツヤを出すことができる。 本発明の毛髪化粧料は、ゆるやかなヘアスタイルからしっかりとしたヘアスタイルまで形成することができる。特に、25℃で半固体〜固体の油分を多く含んだ態様としてもべたつきを防止することが可能であるため、しっかりとしたヘアスタイルを形成するための高いセット力を有しながら、べたつきを抑制することができる。 以下、本発明について具体的に説明する。 本発明の毛髪化粧料は、25℃において半固体〜固体の油分(A)および米由来の澱粉(B)を含有する。 (1)25℃において半固体〜固体の油分(A) 本発明の毛髪化粧料は、25℃において半固体〜固体の油分(A)を含む。(A)成分は、毛髪化粧料に毛髪のスタイル形成するためのセット力および束感を与える。 (A)成分の具体例としては、25℃で半固体または固体であれば特に限定されないが、例えば、テオブロマグランジフロルム種子油、動物性ワックス類、植物性ワックス類、鉱物性ワックス類、合成ワックス類、ミクロ結晶性ワックス類、パラフィンワックス類、オゾケライト、モンタンワックス類、フィッシャートロプシュワックス類、ポリエチレン等のポリオレフィンワックス類、シリコーンワックス類、蜜蝋、ウールワックス、ウールワックスアルコール類、キャンデリラロウ、カルナバロウ、日本蝋、硬化性脂肪類、脂肪酸エステル類、および脂肪酸グリセリド類が挙げられる。これらは1種類単独で用いても、2種類以上組み合わせて用いてもよい。なお、25℃において半固体〜固体の油分の中で、界面活性剤の機能を有するもの、およびアルカリとともに塩を形成して界面活性剤としての機能を果たすものは、本発明では(A)成分ではない。 (A)成分は、毛髪化粧料100重量%中に、0.1〜55重量%、好ましくは1〜45重量%、より好ましくは10〜35重量%含まれる。毛髪化粧料中の(A)成分の量が上記範囲内にあると、毛髪のセット力および束感に優れる一方で、べたつきが問題にならない。また、毛髪化粧料の伸び(ハンドリング性)及び毛髪化粧料の洗い落ちも良好である。 上記(A)成分として、少なくともテオブロマグランジフロルム種子油(A−1)を含むと、毛髪に自然な艶を出すことができる上、毛髪に潤いを与えるため好ましい。 (A−1)成分は、毛髪化粧料100重量%中に、好ましくは0.5〜5重量%、より好ましくは1〜3重量%含まれる。毛髪化粧料中の(A−1)成分の量が上記範囲内にあると、毛髪に自然な艶を付与することができ、洗髪時の洗い落ちも良好である。 (2)米由来の澱粉(B) 本発明の毛髪化粧料は、米由来の澱粉(B)を含む。(B)成分は、毛髪化粧料の(A)成分および場合によっては界面活性剤に由来するべたつきを抑制するとともに、毛髪化粧料により形成した毛髪のスタイルの持続性を高める。そして、(B)成分を含む毛髪化粧料は、他の澱粉を用いた毛髪化粧料に比べて、毛髪に塗布してから乾燥するまでの時間が短い。 (B)成分の米の種類は特に限定されず、うるち米およびもち米のいずれでもよく、ジャポニカ米、インディカ米およびジャバニカ米のいずれでもよい。また、(B)成分は、米由来の澱粉を修飾したものを用いてもよく、たとえば米由来のヒドロキシプロピルデンプンリン酸が挙げられる。これらの中で、ジャポニカ米のうるち米およびもち米由来の澱粉、ならびに米由来のヒドロキシプロピルデンプンリン酸が好ましい。(B)成分は1種単独で用いても、2種以上組み合わせて用いてもよい。なお、米由来の澱粉の化粧品成分表示名は、コメデンプンである。 米由来の澱粉は、構造が他の澱粉と異なる他に、平均粒子径が小さい点で他の澱粉と大きく異なる。米由来の澱粉は、非常に特殊な場合を除き、平均粒子径が4〜6μmの範囲内にある。米由来の澱粉と米以外の澱粉の平均粒子径を比較すると以下のようになる。なお、本明細書において、平均粒子径は、算術平均値であり、レーザー回折法で測定した値である。 このように、米由来の澱粉は、他の種類の澱粉に比較して平均粒子径が小さい。米由来の澱粉を添加した毛髪化粧料が他の種類の澱粉を添加した毛髪化粧料に比較して、上記べたつきの防止、スタイルの持続性および乾きやすさが優れるのは、米由来の澱粉が他の種類の澱粉と構造が違うことの他に、米由来の澱粉の平均粒子径が他の種類の澱粉の平均粒子径よりも著しく小さいことが理由として考えられる。 米由来の澱粉は、α化していないものでも、α化させたものでもよいが、α化していないものが好ましい。α化していない生の澱粉が好ましい理由の1つとして、α化すると澱粉のアミロペクチンが膨張するとともに、平均粒子径が大きくなることが考えられる。 (B)成分は、本願発明の毛髪化粧料100重量%中に、0.1〜20重量%、好ましくは0.3〜15重量%、より好ましくは0.5〜10重量%含まれる。毛髪化粧料中の(B)成分の量が上記範囲内にあると、毛髪化粧料のべたつきを防止することができ、毛髪化粧料により形成した毛髪のスタイルを持続することができる。その一方で、束感を弱めることがない。 (3)25℃で液状の油分(C) 本発明の毛髪化粧料は、25℃で液状の油分(C)を含むことが好ましい。(C)成分は、毛髪化粧料を毛髪に塗布する際の(A)成分の伸びを良好にすることができるとともに、毛髪に艶を与えることができる。 (C)成分の具体例としては、特に限定されないが、例えば、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、流動イソパラフィン、流動パラフィン、重質流動イソパラフィンなどの炭化水素系オイル、リンゴ酸ジイソステアリル、イソノナン酸イソトリデシル、ジミリスチン酸グリセリル、ジイソステアリン酸グリセリル、ミリスチン酸・イソステアリン酸グリセリル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、コハク酸ジオクチル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ヒマシ油およびマカデミアンナッツオイル等のエステルやトリグリセリド類、シクロメチコン、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジメチルシクロポリシロキサンおよびメチルハイドロジェンポリシロキサン等のシリコーン油、ミネラルオイル、ホホバ油等が挙げられる。これらは1種類単独で用いても、2種類以上組み合わせて用いてもよい。 (C)成分は、毛髪化粧料100重量%中に、好ましくは1〜45重量%、より好ましくは5〜35重量%、さらに好ましくは10〜25重量%含まれる。毛髪化粧料中の(C)成分の量が上記範囲内にあると、毛髪化粧料の伸びを良好にするとともに毛髪に艶を付与することができる一方で、毛髪化粧料のセット力や束感を弱めることがない。 (4)ノニオンポリマー(D) 本発明の毛髪化粧料は、ノニオンポリマー(D)を含むことが好ましい。(D)成分は、毛髪化粧料のセット力、および形成したスタイルの持続性を向上させる。 (D)成分の具体例としては、特に制限されないが、例えばビニルピロリドンホモポリマーおよびビニルピロリドン共重合体が好ましく挙げられる。前記ビニルピロリドン共重合体としては、ビニルピロリドンと酢酸ビニルとの共重合体、ビニルピロリドン、酢酸ビニル及びプロピオン酸ビニル等の酢酸ビニル以外のビニルエステルとの三元共重合体、ビニルピロリドンとメタクリル酸ジメチルアミノエチルとの共重合体、ならびにビニルピロリドン、ビニルカプロラクタム及びメタクリル酸ジメチルアミノエチルの三元共重合体が挙げられる。これらは1種類単独で用いても、2種類以上組み合わせて用いてもよい。 (D)成分は、毛髪化粧料100重量%中に、好ましくは0.5〜10重量%、より好ましくは1〜5重量%含まれる。毛髪化粧料中の(D)成分の量が上記範囲内にあると、毛髪化粧料のセット力、および形成したスタイルの持続性を向上させることができる。その一方で、毛髪のごわつきもなく、洗い落ちも良好である。 (5)その他の成分 本発明の毛髪化粧料は、本発明の毛髪化粧料の効果を損なわない範囲で、界面活性剤を含んでいてもよい。界面活性剤の例としては、ラウリル硫酸Na、オレフィン(C14−16)スルホン酸Na、コカミドプロピルベタイン、ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、セトリモニウムブロミド、ステアリルトリモニウムクロリド、セテス−20およびPEG−100水添ヒマシ油などが挙げられる。これらは1種類単独で用いても、2種類以上組み合わせて用いてもよい。 本発明の毛髪化粧料は、その効果を損なわない範囲で、高級モノアルコールを含んでいてもよい。高級モノアルコールの例としては、アラキルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オレイルアルコールおよびイソステアリルアルコールなどが挙げられる。これらは1種類単独で用いても、2種類以上組み合わせて用いてもよい。 本発明の毛髪化粧料は、その効果を損なわない範囲で、保湿剤を含んでいてもよい。このような保湿剤の例としては、たとえばエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、グリセリン、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールおよびポリグリセリン等のポリオール等が挙げられる。これらは1種類単独で用いても、2種類以上組み合わせて用いてもよい。 本発明の毛髪化粧料は、その効果を損なわない範囲で、カルボキシビニルポリマー、カルボキシエチルセルロースおよびキサンタンガムなどのアニオン系またはノニオン系の増粘剤を含んでいてもよい。これらは1種類単独で用いても、2種類以上組み合わせて用いてもよい。 また、本発明の毛髪化粧料は、その効果を損なわない範囲で、植物エキスを含んでいてもよい。このような植物エキスの例としては、たとえばダイサンチクエキス、アルニカエキス、カモミラエキス、シコンエキス、シナノキエキス、スギナエキス、セイヨウノコギリソウエキス、セージエキス、トウキエキス、ノバラエキス、ビワ葉エキス、マロニエエキス、モモ葉エキス、ヨクイニンエキスおよびローズマリーエキスなどが挙げられる。これらは1種類単独で用いても、2種類以上組み合わせて用いてもよい。 本発明の毛髪化粧料は、その効果を損なわない範囲で、ステアリン酸トリエタノールアミン塩等の脂肪酸とアルカリとから得られる脂肪酸塩のような乳化剤、紫外線吸収剤、キレート剤、防腐剤、清涼剤、トリエタノールアミンのようなpH調整剤、ビタミン類、蛋白質、香料、抗菌剤、酸化防止剤、抗炎症剤、色素等の添加剤を含有することができる。 本発明の毛髪化粧料は、上記成分の他に水を加えて100重量%とする。水としては、イオン交換水、蒸留水、精製水および天然水などが挙げられる。 (6)用途 本発明の毛髪化粧料の剤型としては、特に限定されないが、たとえばヘアワックス、ヘアミルク、ヘアクリーム等が挙げられる。ヘアワックスの態様としては、ソフトワックス、ハードワックス、スーパーハードワックスの態様が挙げられ、ハードワックス、スーパーハードワックスの態様が好適に挙げられる。 (7)製造方法 本発明の毛髪化粧料は、上述した各成分を、公知の方法で、撹拌、混合、加熱、溶解、分散等することによって製造することができ、製造方法はとくに限定されない。 以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。[実施例1〜35、比較例1〜16] 表2〜8に示す組成の毛髪化粧料を、全成分を配合した後、均一になるまで充分に攪拌して調製し、以下の項目について評価した。評価結果を表2〜8に示す。なお、各表において配合量の単位は、毛髪化粧料全体を100重量%とした場合の重量%である。[実施例36〜38] 表9に示す組成の毛髪化粧料を80℃で10分間加熱したものを用いた以外は、実施例1と同様に行った。 上記工程により実施例36および37のコメデンプンはα化したが、実施例38のヒドロキシプロピルデンプンリン酸はα化の程度が低かった。[実施例39〜41] 表10に示す組成の毛髪化粧料を、50℃の恒温槽に1カ月放置した後、室温(25℃)に戻したものを用いて評価を行った。 実施例で用いた成分は以下の通りである。ステアリン酸:商品名精製ステアリン酸550V(花王社製)。キャンデリラロウ:商品名精製キャンデリラワックスR-2CG(ミツバ貿易社製)。ミリスチン酸イソプロピル:商品名エキセパールI.P.M(花王社製)。セテス−20:セタノールのポリエチレングリコールエーテル、商品名エマレックス120(日本エマルジョン社製)。シクロメチコン:商品名トーレ・シリコーンSH245(トーレ・ダウコーニングシリコーン社製)。カルボマー:商品名カーボポール934(Lubrizol社製)。テオブロマグランジフロルム種子脂:商品名CROPURE CUPUASS(クロピュア クパス)(クローダジャパン株式会社製)。コメデンプン(うるち米):商品名ファインスノウ(上越スターチ社製)。コメデンプン(もち米):商品名モチールB(上越スターチ社製)。ヒドロキシプロピルデンプンリン酸(米由来):商品名デリカRB(日澱化学社製)。小麦澱粉:商品名小麦澱粉 浮粉(三和澱粉工業社製)。緑豆澱粉:商品名かんざんV-II(上越スターチ社製)。コーンスターチ:商品名コーンスターチY(三和澱粉工業社製)。ヒドロキシプロピル変性デンプン(トウモロコシ由来):商品名アメイズ(アクゾノーベル社製)。ヒドロキシプロピルデンプンリン酸(トウモロコシ由来):商品名ストラクチャーXL(アクゾノーベル社製)。タルク:商品名クラウンタルク局方PP(松村産業社製)。シリカ:商品名アエロジル200(日本アエロジル社製)。カオリン:商品名レッドクレイ(ALBAN MULLER INTERNATIONAL社製)。(ビニルピロリドン/VA)コポリマー:商品名アコーンM(大阪有機化学工業社製) なお、ステアリン酸は、トリエタノールアミンとともにステアリン酸トリエタノールアミン塩を形成し、界面活性剤として機能しているため、(A)成分には含めない。 <評価項目>(1)セット力(2)べたつき(3)束感(4)乾きやすさ(5)ハンドリング性(のびの良さ)(6)スタイル持続性(7)洗い落ち(8)ツヤ <評価方法> 評価は、美容師のパネラー10名により実施した。 ウィッグは、商品名「人毛ウィッグUN」(PAMS社製)を用いた。 (1)セット力 室温(25℃)の条件下で、ウィッグに各試料1gを万遍なく塗布した後、直ちに毛流れ(ヘアスタイル)を作った。その毛流れを目視で評価し、セット力とした。◎◎:ヘアスタイルの形成力がかなり強い。◎:ヘアスタイルの形成力が強い。○:ヘアスタイルの形成力がやや強い。△:ヘアスタイルの形成力が少し劣る。×:ヘアスタイルの形成力がかなり劣る。 (2)べたつき 室温(25℃)の条件下で、ウィッグに各試料1gを万遍なく塗布した後、直ちに毛流れ(ヘアスタイル)を作った。毛流れを作った毛髪のべたつきを触感で評価した。◎◎:べたつきがなく、手触りが良い。◎:べたつきがない。○:べたつきが少ない。△:べたつきがある。×:べたつきがあり、不快を感じる。 (3)束感 室温(25℃)の条件下で、ウィッグに各試料1gを万遍なく塗布した後、直ちに毛流れ(ヘアスタイル)を作った。その作った毛流れ(ヘアスタイル)が、どの程度束になっているのかを目視で評価した。◎◎:非常に束になっている。◎:束になっている。○:やや束になっている。△:束にほとんどなっていない。×:束に全くなっていない。 (4)乾きやすさ 室温(25℃)の条件下で、ウィッグに各試料1gを万遍なく塗布した後、直ちに毛流れ(ヘアスタイル)を作った。その作った毛流れ(ヘアスタイル)に、ドライヤーで100℃の温風を当て乾きやすさを触感で評価した。◎:乾きやすい。○:やや乾きやすい。△:少し乾きにくい。×:乾きにくい。 (5)ハンドリング性 室温(25℃)の条件下で、各試料1gを手に取って、手の上でのばす際の、試料ののびの良さを下記の基準で官能評価した。◎◎:非常に良く伸びる。◎:良く伸びる。○:伸びる。△:やや伸びにくい。×:伸びが悪い。 (6)スタイル持続性 室温(25℃)の条件下で、ウィッグに各試料1gを万遍なく塗布した後、直ちに毛流れ(ヘアスタイル)を作った。その作った毛流れ(ヘアスタイル)が、6時間後、維持されているかを目視で評価した。◎◎:形成されたヘアスタイルが非常に維持されている。◎:形成されたヘアスタイルが維持されている。○:形成されたヘアスタイルがやや維持されている。△:形成されたヘアスタイルがほとんど維持されていない。×:形成されたヘアスタイルが全く維持されていない。 (7)洗い落ち 室温(25℃)の条件下で、各試料1gを手に取って、手の上でのばし、ウィッグに万遍なく塗布した後、手を水洗し、手についたワックスの洗い落ちの良さを評価した。◎◎:非常に洗い落ちが良い◎:洗い落ちが良い。○:洗い落ちる。△:洗い落ちが悪い。 (8)ツヤ 室温(25℃)の条件下で、ウィッグに各試料1gを万遍なく塗布した後、ウィッグのツヤを目視で確認し、評価した。◎◎:非常にツヤがある◎:ツヤがある。○:ややツヤがある。△:ツヤがない。 25℃において半固体〜固体の油分(A)および米由来の澱粉(B)を含有することを特徴とする毛髪化粧料。 毛髪化粧料全体を100重量%としたときに、前記25℃において半固体〜固体の油分(A)を0.1〜55重量%含有することを特徴とする請求項1に記載の毛髪化粧料。 毛髪化粧料全体を100重量%としたときに、前記米由来の澱粉(B)を0.1〜20重量%含有することを特徴とする請求項1または2に記載の毛髪化粧料。 毛髪化粧料全体を100重量%としたときに、25℃において液状の油分(C)を1〜45重量%含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。 毛髪化粧料全体を100重量%としたときに、ノニオンポリマー(D)を0.5〜10重量%含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。 毛髪化粧料全体を100重量%としたときに、(A)成分として少なくともテオブロマグランジフロルム種子油(A−1)を0.5〜5重量%含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。 前記米由来の澱粉(B)の平均粒子径が、4〜6μmであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。 前記米由来の澱粉(B)が、α化していないことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。 【課題】25℃で半固体〜固体の油分を含有する毛髪化粧料について、セット力、束感および乾きやすさを維持しつつ、該油分由来のべたつきを防止するとともに、形成したスタイルの持続性を向上させる。【解決手段】本発明の毛髪化粧料は、25℃において半固体〜固体の油分(A)および米由来の澱粉(B)を含有することを特徴とする。【選択図】なし


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