生命科学関連特許情報

タイトル:公開特許公報(A)_グリセリン浣腸剤
出願番号:2012254657
年次:2014
IPC分類:A61K 31/047,A61P 1/00,A61K 9/08,A61K 47/36,A61K 47/02,A61K 47/12,A61P 1/10


特許情報キャッシュ

篠沢 孝紘 JP 2014091740 公開特許公報(A) 20140519 2012254657 20121105 グリセリン浣腸剤 コステック株式会社 512299956 篠沢 孝紘 A61K 31/047 20060101AFI20140422BHJP A61P 1/00 20060101ALI20140422BHJP A61K 9/08 20060101ALI20140422BHJP A61K 47/36 20060101ALI20140422BHJP A61K 47/02 20060101ALI20140422BHJP A61K 47/12 20060101ALI20140422BHJP A61P 1/10 20060101ALI20140422BHJP JPA61K31/047A61P1/00A61K9/08A61K47/36A61K47/02A61K47/12A61P1/10 6 書面 10 4C076 4C206 4C076AA12 4C076BB29 4C076CC16 4C076DD22 4C076DD25 4C076DD26 4C076DD30 4C076DD41 4C076DD43 4C076DD45 4C076EE36 4C076FF56 4C206AA01 4C206AA02 4C206CA05 4C206MA03 4C206MA05 4C206MA37 4C206MA80 4C206NA08 4C206ZA72 発明の詳細な説明 本発明は、グリセリン浣腸剤に関する。 本発明は、主薬であるグリセリンの直腸粘膜に対する刺激及び浸透に基づく排便促進作用を緩徐に発揮させることによって、投与時により患者に対して生理的に快適な排便を促すことが可能なグリセリン浣腸剤に関する。 正常人の便通は1週間に少なくとも3回以上はあると言われている。これに対して3〜4日以上便通のなく糞便が長時間腸内に止まって水分が吸収され排便に困難を伴う状態、即ち腸内の排便機構が障害されている症状が便秘である。便秘によって惹起される症状として直接的には腹痛、腹部膨満、間接的には腰痛、頭痛、食欲減退等の不快又は重篤な所見が挙げられ、重篤な症状にはその治療にグリセリン浣腸剤が第一次選択的に適用される。現在、市販されているグリセリン浣腸剤(全量60mL中に日局グリセリン(グリセリン濃度84〜87%)の30gを含む水溶液)は、直腸内への注入によってグリセリンの直腸粘膜に対する刺激作用により腸管の蠕動を亢進させ、また浸透作用により糞便を軟化、潤滑化させることにより糞便を排泄させる作用により、便秘によって惹起される諸症状を改善させる製剤である。 現在市販されているグリセリン浣腸剤は、直腸内への注入後、排便までの経緯は患者によって種々に異なるが、排便促進効果は優れているものの、直腸粘膜刺激作用が強すぎることに基づく注腸後の速やかな腹痛、腹鳴、腹部膨満感、直腸の不快感、急速な便意の惹起、注入後〜排便までに要する時間が短く、など患者の心身の負担、更には便意の発現が急速で便意の暫時我慢不可によって薬液のみが排泄されてしまう、排便後の感覚がすっきりしない場合や腹痛を併発するなどの不快な症状が併発するなど、患者の心身に負担を及ぼす場合が多い。 そこで、このようなグリセリン浣腸剤の投与時の患者の心身の負担を軽減するためにも、便秘治療の主要薬剤であるグリセリンの直腸粘膜への刺激作用を緩徐に発揮させることによって生理的に快適な排便促進作用を患者に対して及ぼすことが可能なグリセリン浣腸剤を得ることを目的とした若干の工夫がこれまでに試みられている。 例えばグリセリンとカルボキシビニルポリマー及び塩基性物質を同時に含有したゲル状浣腸剤組成物が挙げられる。しかしながら、この例では効果が余り顕著ではなく組成物自体の粘度が高すぎて容易に直腸内に注入できず実用性が乏しい(特許文献1)。また、直腸吸収又は浣腸を目的として薬剤を各種の水溶性高分子(ゲル化基剤)からなるゲルに配合したゲル化直腸注入薬も工夫されている(特許文献2)。また、臨床的に消化管粘膜を被覆保護する可能性を示した過去の知見としては、例えば、アルロイドG内用液5%の主薬であるアルギン酸ナトリウムは消化管粘膜に付着して粘膜表面を被覆し、粘膜組織を保護する効果を有するとの知見に基づいて胃・十二指腸潰瘍、びらん性胃炎並びに逆流性食道炎における自覚症状の改善及び胃生検の出血時の止血を薬効として現在、臨床の現場で用いられていることが見られ(非特許文献1及び2及び3)、生体各局所の分泌液等中にはカルシウムイオンが例えば0.1〜3mM程度含まれていることから、アルギン酸ナトリウムを含有させることにより点眼時に涙液と接触したときゲルが局所で形成されることに基づいて薬効の緩徐化を図った持続性眼科製剤が工夫されているおり(非特許文献4、5)、更にはアルギン酸誘導体とホウ酸又はその塩とを含有する液状組成物が生体由来の流体と接触したときのカルシウムイオンによる高粘度化を増強する方法とその生体局所への適用が工夫されていることが見出された(特許文献3)。一方、浣腸等の目的で水溶性高分子溶液自体を単独で直腸に投与する方法も検討されている。例えば、高分子アルギン酸ナトリウム水溶液を多価金属塩水溶液に滴下して得られるアルギン酸多価金属塩含水ゲルからなる副作用を全く伴わない新規な便秘予防および改善剤(特許文献4)、浣腸薬等薬剤の直腸吸収を目的とした直腸投与製剤にカルボキシビニルポリマーやアルギン酸ナトリウム等の水溶性高分子を用いて調製した水性ゲルの適用(特許文献5)、プレドニン末とアルロイドG内用液(アルギン酸ナトリウムの5%水溶液)の等量混合液を注腸液として調製し臨床の場で投与している(非特許文献6)、ベタメタゾンリン酸エステルナトリウムをカルボキシビニルポリマーと水酸化ナトリウムからなるゲルに配合した注腸剤(非特許文献7)などの実用例が見られた。 特開平7−291855公報特開昭56−25109公報特開平14−332249公報特願2005−505861公報WO2004/096243、特願2005−505861公報アルロイドG内用液5%の医薬品インタビューフォーム本郷道夫;基礎と臨床、16(10)、5259−5262(1982)山路 学et al、薬学雑誌、101(5)、452−457(1981)FRAGRANCE JOURNAL 1999−4,76−84journal of controlled release 44(1997)201−208病院薬局製剤第III版、薬事日報社、1990年、頁270添付文書「ステロネマ注腸」 そこで本発明者らは、現在市販されているグリセリン浣腸剤が有する上記した様な欠点を克服し、投与時の患者の心身への負担を軽減するためにも、主薬であるグリセリンの直腸粘膜への刺激作用及び浸透作用を緩徐に発揮させ、生理的に快適な排便促進作用を患者に対して及ぼすことが可能な新規なグリセリン浣腸剤を得ることを意図し試作、評価検討を行った。 まず、グリセリン浣腸剤において、グリセリンの直腸粘膜への刺激作用が緩徐で、かつ下剤としての作用を確実に発揮させ得る手段としては、処方においてグリセリンと直腸粘膜の被覆保護剤との併用が有効ではないかと本発明者らは考えた。 本発明が目的とする性能のグリセリン浣腸剤具に含ませる適切な性能を発揮すると考えられる適切な主成分としては、上記の先行技術文献において見られる諸知見をも参考にして考察した結果、アルギン酸又はアルギン酸と陽イオンとの塩が望ましい本発明者は考えた。即ち、アルギン酸又はアルギン酸と陽イオンとの塩をグリセリンと同時に配合した水溶液を直腸に投与した場合、まず、アルギン酸又はアルギン酸と陽イオンとの塩が直腸粘膜面に付着して被覆し、次に直腸粘膜の分泌液中に含まれるカルシウムイオンと反応してヒドロゲル化して直腸粘膜面の被覆保護性が強化され、その結果としてグリセリンの刺激作用が間接的になって急速に起こらずに緩徐に起こり、マイルドな下剤効果が発揮されることが期待できると考えられる。 そこで、このような本発明者の仮説を裏付ける過去の知見について鋭意調査したが、水溶性高分子の一種であるアルギン酸又はアルギン酸と陽イオンとの塩をグリセリンと共に配合した浣腸剤や便秘予防剤自体については過去に全く検討されていないし、市販製品も存在していないことが判明した。 以上の考察及び調査結果に基づいて本発明者らは、アルギン酸又はアルギン酸と陽イオンとの塩をグリセリンと共に配合した浣腸剤を試作して、成人男子を被験者として投与し、注入後から便意を催し排便開始までの時間、注入途中での薬液のもれ具合、排便後の感覚、注入から排便までの時間内における腹痛の有無、及び投与作業者が感じた浣腸用具による注入の容易性等の自覚的所見について市販のグリセリン浣腸剤と比較観察した。 その結果、本発明品は、注入後から便意を催して排便が開始されるまでの時間が市販製品に比べて延長していることが認められた。また、注入途中での薬液のもれ具合は市販品と異なって本発明品では観察されず、便意の我慢度合い、排便後の感覚、注入から排便までの時間内における腹痛の有無についても本発明品の場合が市販品よりも良好であった。また、投与作業者が感じた浣腸用具による注入の容易性では、本発明品と比較例1は容易に直腸への注入が出来たが、これに対して特開平7−291855号公報の実施例1の記載に従って調製した粘度が約60000mPa・sのグリセリン浣腸剤は粘度が高すぎるために注入に際してかなりの握力を要した 以上により、グリセリンとアルギン酸と金属イオンとの塩の併用によりグリセリンの直腸粘膜への急速な刺激作用が緩和され、また注腸用具を用いての注腸も容易にできるグリセリン浣腸剤が得られた。本発明は以上の経緯によって完成するに至ったものである。すなわち、本発明はグリセリンとアルギン酸又はアルギン酸と陽イオンとの塩とを同時に配合したグリセリン浣腸剤、より詳しくは、グリセリン、アルギン酸と金属イオンとの塩、及び水を含有し、36℃における粘度が1000mPa・s以下、pHが7±2、グリセリンの濃度が50±5W/V%であるグリセリン浣腸剤に関するものである。 本発明のグリセリン浣腸剤において用いられるグリセリンは、日本薬局方グリセリン又は日本薬局方濃グリセリンを水で希釈溶液にすることにより調製する。このグリセリンは直腸粘膜を刺激して排便促進作用を有する有効成分であり、組成物中に50±5質量%配合される。 本発明においてアルギン酸と金属イオンとの塩はグリセリンの浸透圧により直腸管より分泌されるカルシウムイオンを含んだ体液と接触することによりゲル化し、直腸粘膜に付着することによって粘膜表面を保護し、グリセリンの直腸粘膜への刺激性をマイルド化する。この際、化学種としては種々な粘度の市販グレードのアルギン酸、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸アンモニウム、アルギン酸カリウム、例えば、アルギン酸ナトリウムでは、1質量%の濃度の水溶液の粘度が30、60、70、120、300、400、500、800及び1000mPa・sが挙げられる。なお、アルギン酸を用いる場合は、水酸化ナトリウム、水酸化アンモニウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム等の無機塩基性物質、ジエチルアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミンなどの有機塩基性物質を配合して塩を形成させて用いる。また、アルギン酸と金属イオンとの塩の配合量は、特許請求項1記載のグリセリン浣腸剤の36℃における粘度の値を担保する量を配合する。従って、配合量は、どのような市販グレードの粘度のアルギン酸と金属イオンとの塩を用いるかによって調整される。 直腸粘膜表面でのアルギン酸とカルシウムイオンとのゲル化反応はpHが中性以上において安定に進行するので、本発明のグリセリン浣腸剤のpHは7±2であり、必要に応じて水酸化ナトリウム又は塩酸水溶液を用いて調整する。 本発明のグリセリン浣腸剤の36℃における粘度は、グリセリンの直腸粘膜への刺激性を緩徐にする効果を発現せしめるためには、36℃における粘度が1000mPa・s以下である。 直腸粘膜表面でのアルギン酸とカルシウムイオンとのゲル化反応が安定に進行するためにもpHが変動しないように保持することが有効である。それ故に本発明の液状組成物には、必要に応じて、リン酸緩衝液、トリス塩酸緩衝液、酢酸緩衝液、炭酸緩衝液、クエン酸緩衝液等の緩衝剤を加えてもよい。 以上に述べたように、本発明のグリセリン浣腸剤は、例えばグリセリンにアルギン酸と金属イオンとの塩を併用してされる。また、通常の浣腸用具又は使い捨て浣腸用具により直腸内に注入することにより使用される。 以下に、実施例および試験例を挙げて、本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例1 日本薬局方グリセリン50w/v%、水40w/v%、1w/v%水溶液の粘度が120mPa・sのグレードのアルギン酸ナトリウムの適量、パラオキシ安息香酸メチル0.1w/v%、及びクエン酸1w/v%からなる混合液について5w/v%水酸化ナトリウム水溶液でpHを7に調整し、水の適量を加えて36℃における粘度が300mPa・s、全量100w/v%%の水溶液を調製し、浣腸用具に充てんする。 実施例2日本薬局方グリセリン50w/v%、水40w/v%、1w/v%水溶液の粘度が60mPa・sのグレードのアルギン酸ナトリウムの適量、パラオキシ安息香酸メチル0.1w/v%、パラオキシ安息香酸プロピル0.020.1w/v%、及びホウ酸1.5w/v%からなる混合液について5w/v%水酸化ナトリウム水溶液でpHを8に調整し、水の適量を加えて36℃における粘度が100mPa・s、全量100w/v%%の水溶液を調製し、浣腸用具に充てんする。 実施例3 日本薬局方グリセリン50w/v%、水40w/v%、1w/v%水溶液の粘度が300mPa・sのグレードのアルギン酸ナトリウムの適量及びパラオキシ安息香酸メチル0.1w/v%、パラオキシ安息香酸プロピル0.020.1w/v%、リン酸2水素ナトリウム1w/v%からなる混合液について5w/v%水酸化ナトリウム水溶液でpHを7.5に調整し、水の適量を加えて36℃における粘度が500mPa・s、全量100w/v%%の水溶液を調製し、浣腸用具に充てんする。 実施例4 日本薬局方グリセリン50w/v%、水40w/v%、1w/v%水溶液の粘度が1000mPa・sのグレードのアルギン酸ナトリウムの適量及びパラオキシ安息香酸メチル0.1w/v%、パラオキシ安息香酸プロピル0.020.1w/v%、ホウ酸1w/v%からなる混合液について5w/v%水酸化ナトリウム水溶液でpHを8に調整し、水の適量を加えて36℃における粘度が1000mPa・s、全量100w/v%%の水溶液を調製し、浣腸用具に充てんする。 実施例5 日本薬局方グリセリン50w/v%、水40w/v%、1w/v%水溶液の粘度が70mPa・sのグレードのアルギン酸アンモニウムの適量及びパラオキシ安息香酸メチル0.1w/v%、パラオキシ安息香酸プロピル0.020.1w/v%、酒石酸1w/v%からなる混合液について5w/v%水酸化ナトリウム水溶液でpHを8に調整し、水の適量を加えて36℃における粘度が150mPa・s、全量100w/v%%の水溶液を調製し、注腸用具に充てんする。 実施例6 日本薬局方グリセリン50w/v%、水40w/v%、1w/v%水溶液の粘度が800mPa・sのグレードのアルギン酸カリウムの適量及びパラオキシ安息香酸メチル0.1w/v%、パラオキシ安息香酸プロピル0.020.1w/v%、ホウ酸2w/v%からなる混合液について5w/v%水酸化ナトリウム水溶液でpHを7に調整し、水の適量を加えて36℃における粘度が100mPa・s、全量100w/v%%の水溶液を調製し、注腸容器に充てんする。 実施例7日本薬局方グリセリン50w/v%、水40w/v%、1w/v%水溶液の粘度が300mPa・sのグレードのアルギン酸の適量、アルギン酸におけるカルボキシル基と当量のジエチルアミン、パラオキシ安息香酸メチル0.1w/v%、パラオキシ安息香酸プロピル0.020.1w/v%、ホウ酸1w/v%からなる混合液について5w/v%水酸化ナトリウム水溶液でpHを7に調整し、水の適量を加えて36℃における粘度が100mPa・s、全量100w/v%%の水溶液を調製し、注腸容器に充てんする。 〔試験例〕1.試料本発明品;実施例1、2及び3に従って調製したグリセリン浣腸剤。比較例1;全量60mL中に日局グリセリン(グリセリン84〜87%) 30gを含む 水溶液(市販のグリセリン浣腸剤)。比較例2;[特許文献1]特開平7−291855号公報の実施例1に記載に従って調製 した粘度が約60000mPa・sのグリセリン浣腸剤調製方法;日本薬局方グリセリン50w/v%、水40w/v%、カーボポール934Pの適量からなる混合液について5w/v%水酸化ナトリウム水溶液でpHを7に調整し、水の適量を加えて36℃における粘度が60000mPa・s、全量100w/v%%の水溶液を調製し、注腸容器に充てんする。2.投与条件;1日1回、排便のある50〜70代の男子。3.例数;試験薬剤1種に対し各5名4.観察項目;食事前の午前7時に試料を直腸内に注入し、注入後から便意を催し排便開始までの時間、注入途中での薬液のもれ具合、便意の我慢度合い、排便後の感覚、注入から排便までの時間内における腹痛の有無、投与作業者が感じた浣腸用具による注入の容易性を観察した。5.結果 注入後から便意を催し排便開始までの時間は本発明品(実施例1、2及び3)の場合が比較例1及び2に比べて延長していることが認められた。また、注入途中での薬液のもれ具合では比較例1及び2と異なって本発明品では観察されず、便意の我慢度合い、排便後の感覚、注入から排便までの時間内における腹痛の有無についてはは本発明品の場合が比較例1及び2に比べて緩徐であった。また、投与作業者が感じた浣腸用具による注入の容易性では、本発明品と比較例1は容易に直腸への注入が出来たが、比較例2は粘度が高いために注入に際してかなりの握力を要した。 (1)注入後から便意を催し排便開始までの時間(秒) (2)注入途中での薬剤のもれ具合 (3)便意の我慢度合い (4)排便後の感覚 (5)注入から排便までの時間内における腹痛の有無 (6)投与作業者が感じた浣腸用具による注入の容易性 本発明のグリセリンとアルギン酸と金属イオンとの塩の併用に基づくグリセリン浣腸剤は、直腸粘膜へのアルギン酸塩の付着、組織保護効果によりグリセリンの刺激作用が従来の市販グリセリン浣腸剤とは異なって緩和され、急峻な排便促進効果が改善されているので、患者に対する心身の負担が少なく、医療機関にとっても使用性が優れている。 グリセリン、アルギン酸又は、アルギン酸と陽イオンとの塩、及び水よりなるグリセリン浣腸剤。 陽イオンがナトリウムイオン、アンモニウムイオン、カリウムイオン又は有機塩基性物質である請求項1記載のグリセリン浣腸剤。 36℃における粘度が1000mPa・s以下である請求項1記載のグリセリン浣腸剤。 pHが7±2ある特許請求項1記載のグリセリン浣腸剤。 グリセリンの濃度が50±5質量%である請求項1記載のグリセリン浣腸剤。 リン酸、酢酸、クエン酸、ホウ酸、炭酸由来の緩衝剤を含む請求項1記載のグリセリン浣腸剤。 【課題】 グリセリンの刺激作用が従来の市販グリセリン浣腸剤とは異なって緩和され、急峻な排便促進効果が改善された新規なグリセリン浣腸剤を完成し、患者に対する心身の負担が少なく、医療機関にとっても使用性が優れた製品を提供すること。【解決手段】 グリセリン、水、及びアルギン酸と陽イオンとの塩を含有し、直腸粘膜へのアルギン酸塩の付着、組織保護効果によりグリセリンの排便効果を緩徐にした、36℃における粘度が1000mPa・s以下、PHが7±2、グリセリンの濃度が50±5質量%である本発明のグリセリン浣腸剤が前記課題を解決した。【選択図】なし


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