タイトル: | 公開特許公報(A)_スキンケア化粧品組成物 |
出願番号: | 2012252593 |
年次: | 2014 |
IPC分類: | A61K 8/97,A61Q 19/00,A61K 8/365,A61K 8/368,A61K 8/34,A61K 8/73 |
辻 大作 モハマッド ラメザニ JP 2014101289 公開特許公報(A) 20140605 2012252593 20121116 スキンケア化粧品組成物 株式会社バイオリンク販売 504030912 株式会社サンシャインコーポレーション 512298351 二口 治 100125184 辻 大作 モハマッド ラメザニ A61K 8/97 20060101AFI20140509BHJP A61Q 19/00 20060101ALI20140509BHJP A61K 8/365 20060101ALI20140509BHJP A61K 8/368 20060101ALI20140509BHJP A61K 8/34 20060101ALI20140509BHJP A61K 8/73 20060101ALI20140509BHJP JPA61K8/97A61Q19/00A61K8/365A61K8/368A61K8/34A61K8/73 7 OL 12 4C083 4C083AA111 4C083AA112 4C083AC121 4C083AC122 4C083AC231 4C083AC232 4C083AC311 4C083AC312 4C083AC422 4C083AC442 4C083AD212 4C083AD222 4C083AD281 4C083AD282 4C083AD302 4C083AD332 4C083AD351 4C083AD352 4C083AD432 4C083CC04 4C083CC07 4C083CC23 4C083DD23 4C083DD27 4C083EE03 4C083EE06 4C083EE12 本発明は、スキンケア化粧品組成物に関するものであり、より詳細には、天然物由来の原料を用いたスキンケア化粧品組成物に関するものである。 肌の老化のメカニズムとして、糖化反応(メイラード反応)が知られている。糖化反応(メイラード反応)はアミノ基とカルボニル基の間の非酵素的な化学反応で、アミノカルボニル反応とも呼ばれている。グルコースなど還元糖のカルボニル基(C=O)がタンパク質やアミノ酸のアミノ基(NH2)と反応すると、シッフ塩基(C=N:アルジミンとも呼ばれる)を形成し、引き続きエナミノールを経て、アマドリ転位によって安定なアマドリ化合物(C−N:ケトアミンとも呼ばれる)になる。生体中のアマドリ化合物としてはHbA1cやグリコアルブミンなどが代表的な物質である。 アマドリ化合物は、脱水、加水分解、炭素間の開裂により、グリオキサール(GO)、メチルグリオキサール(MG)、3−デオキシグルコソン(3DG)など、分子内に2つのカルボニル基(C=O)を有するα−ジカルボニル化合物を生成する。特に3DGとMGは、グルコースの10,000倍の反応性を有する。このため糖化反応系におけるこれらの生成は、未反応のアミノ酸残基に作用して糖化反応を急速に進行させる。その後、生体内ではα−ジカルボニル化合物、シッフ塩基やアマドリ化合物の分解、脂質過酸化反応由来のアルデヒド、糖の自動酸化や分解などによりAGEs(advanced glycation endproducts:糖化最終産物)が生成する。なお、AGEsという名称は、あくまでも糖化反応による生成物の総称であり、一定の構造を示す化合物ではない。 身体は、そのほとんどがタンパク質で構成されている。皮膚の場合、真皮部分はコラーゲンやエラスチンなどのタンパク質から構成されている。コラーゲンは、真皮の約70%を占めており、皮膚のやわらかさはこの真皮部分が深く関与している。コラーゲンにからみつくようにエラスチンが存在しており、このコラーゲンとエラスチンが、立体構造を作り、その間を保湿成分であるヒアルロン酸などのゼリー状の物質がうめて、肌の弾力やハリを生み出している。 皮膚のタンパク質であるコラーゲン部分で糖化(メイラード反応)による褐変化反応が生じると、タンパク質中のリジン残基のアミノ基あるいはアルギニン残基のグアニジル基と糖のカルボニル基が非酵素的に反応し、シッフ塩基、アマドリ生成物を経た後で、タンパク質とタンパク質を結ぶ無秩序な架橋構造を形成する。そしてこの架橋構造が形成されると分子が硬くなり、皮膚色調にくすみが生じ、皮膚本来の弾力性が失われる。また、コラーゲンやエラスチンの架橋により、架橋物を異物と判断し、分解酵素(コラゲナーゼ、エラスターゼ)の分泌量が増えるため、架橋物よりも正常なコラーゲンやエラスチンが分解されやすくなる。これらのことから肌のハリや弾力性が失われ、また肌が脆くなり、さらにはシワ、タルミ、クスミの発生につながる。 「糖化」によってできた糖化最終産物(AGEs)は、そのまま体内に蓄積される。糖化最終産物(AGEs)は、一度出来てしまうと分解されず、どんどん蓄積され続ける。ターンオーバーが、正常に行われば、蓄積されることなく外に押し出されるが、年々新陳代謝が鈍くなるのを放置しておくと、だんだん肌のハリがなくなり、クスミが発生する。 一方、肌に優しく安全なスキンケア化粧品を提供するという観点から、天然物に由来する原料のみを用いたスキンケア化粧品が提案されている。一般に、化粧品には、パラベンなどの防腐剤が配合されているが、パラベンのような化学合成品を用いずに、天然物に由来する原料のみを用いた場合には、得られるスキンケア化粧品の防腐性を確保することが難しいという問題がある。例えば、特許文献1には、天然由来の防腐剤として、Dr.Straetmans GmbHによって商業化されたグリセリン/レブリン酸ナトリウム/アニス酸ナトリウム混合物を含有するDermosoft 1388が開示されているが、総合的な防腐剤作用が確実ではなく、化粧の使用のために許可された防腐剤のリストには含まれていないことが記載されている。特許文献2には、化粧品に保湿剤として配合されるアルカンジオールの防腐効果を利用した防腐剤フリーの化粧品が提案されているが、アルカンジオールの配合量が多くなるために、使用感が低下するという問題があった。特開2010−270083号公報特開2005−15360号公報 本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、天然物由来の原料からなり、防腐力が高く、使用感のよいスキンケア化粧品組成物を提供することを目的とする。また、皮膚での糖化反応を抑制して、美しい肌を維持するスキンケア化粧品組成物を提供することをさらなる目的とする。 前記課題を解決することのできた本発明のスキンケア化粧品組成物は、第一成分として、サフランエキス、シャクヤク根エキス、チャ葉エキス、ウコン根エキス、および、ウメ果実エキスよりなる群から選択される少なくとも一種のエキスと、第二成分として、天然物由来アニス酸ナトリウムと、天然物由来レブリン酸ナトリウムと、天然物由来プロパンジオールと、第三成分として、天然物由来増粘剤とを含有することを特徴とする。 本発明のスキンケア化粧品組成物は、第一成分として、サフランエキス、シャクヤク根エキス、チャ葉エキス、ウコン根エキス、および、ウメ果実エキスよりなる群から選択される少なくとも一種のエキスを含有することにより、糖化反応を抑制する。また、第二成分として、天然物由来アニス酸ナトリウム、天然物由来レブリン酸ナトリウム、および、天然物由来プロパンジオールを含有することにより、防腐効果が高くなる。さらに、第三成分として、天然成分由来増粘剤を含有することにより、使用感および安定性が向上する。 前記天然成分由来増粘剤としては、例えば、アラビアゴム由来アラビアゴム、トウモロコシ由来キサンタンガム、パルプ由来ヒドロキシエチルセルロース、カロブ豆由来ローカストビーンガムよりなる群から選択される少なくとも一種を用いることが好ましい。増粘剤として前記成分を用いることによって、個別のスキンケア化粧品の使用感が向上する。例えば、ローション用としては、天然成分由来増粘剤として、トウモロコシ由来キサンタンガムとアラビアゴム由来アラビアゴムを含有することが好ましい。パック用では、天然成分由来増粘剤として、パルプ由来ヒドロキシエチルセルロースとアラビアゴム由来アラビアゴムを含有することが好ましい。クレンジング用では、天然成分由来増粘剤として、カロブ豆由来のローカストビーンガムとトウモロコシ由来のキサンタンガムとアラビアゴム由来アラビアゴムとを含有することが好ましい。 なお、本発明において、「天然物」とは、化学合成によって生産された合成物質でなければよく、人為によらず自然に存在する植物や動物の他、人為的に栽培された植物や養殖された動物なども含むものとする。また、「天然物由来」の物質とは、天然物そのものの他、天然物から産出された物質、天然物を構成する一部の成分を抽出などの方法により取り出した物質を意味する。 本発明によれば、天然物由来の原料からなり、防腐力が高く、使用感のよいスキンケア化粧品組成物が得られる。また、本発明のスキンケア化粧品組成物によれば、糖化反応が抑制され、美しい肌を維持することができる。 本発明のスキンケア化粧品組成物は、第一成分として、サフランエキス、シャクヤク根エキス、チャ葉エキス、ウコン根エキス、および、ウメ果実エキスよりなる群から選択される少なくとも一種のエキスと、第二成分として、天然物由来アニス酸ナトリウムと、天然物由来レブリン酸ナトリウムと、天然物由来プロパンジオールと、第三成分として、天然物由来増粘剤とを含有することを特徴とする。 本発明のスキンケア化粧品組成物は、第一成分として、サフランエキス、シャクヤク根エキス、チャ葉エキス、ウコン根エキス、および、ウメ果実エキスよりなる群から選択される少なくとも一種のエキスを含有する。第一成分は、糖化反応抑制作用を有すると考えられる成分である。本発明のスキンケア化粧品組成物は、第一成分を含有することによって、美しい肌を維持できると考えられる。 また、本発明のスキンケア化粧品組成物は、第一成分として、少なくともサフランエキスを含有することが好ましい。サフランエキスは、アヤメ科植物サフランの花柱枝、柱頭から抽出されたエキスであり、カロテノイドの一種であるクロシンを含有する。サフランエキスは、皮膚細胞の活性化により、アンチエイジング効果を付与することが期待される。本発明では、サフランエキスとして、クロシン濃度が90質量%以上のものを使用することが好ましい。 チャ葉エキスは、ツバキ科植物チャの葉から抽出したエキスであり、例えば、タンニン、カフェイン、アミノ酸、ビタミンCなどを含有する。チャ葉エキスによる糖化反応抑制メカニズムとしては、カテキン類の一種であるエピガロカテキンガレートやフラボノイド類などが、糖化反応系に還元剤として作用するとともに、活性酸素種の生成を阻害して、AGEsの生成を抑制していると考えられる。 シャクヤク根エキスは、ボタン科植物シャクヤクの根から抽出したエキスであり、例えば、ペオニフロリン、テルペン類などを含む。シャクヤク根エキスは、糖化反応で生成するα−ジカルボニル化合物を切断・分解し、糖化タンパクの生成を防ぐ効果を有すると考えられている。 ウコン根エキス(ターメリック)は、ショウガ科植物ウコンの根茎から抽出されたエキスである。ウコン根エキスは、複数の器官系と、複数の生化学的経路を介してAGEs形成を阻害すると考えられている。 ウメ果実エキスは、ウメ果実から抽出されたエキスである。糖化反応における架橋反応阻害作用、架橋切断促進作用、AGEs形成抑制作用、AGEs分解促進作用を有すると考えられている。 本発明のスキンケア化粧品組成物において、第一成分の含有率は、0.00001質量%以上が好ましく、0.0001質量%以上がより好ましく、0.0002質量%以上がさらに好ましく、0.01質量%以下が好ましく、0.005質量%以下がより好ましく、0.002質量%以下がさらに好ましい。第一成分の含有率が、前記範囲であれば、所望の効果が得られやすくなる。 本発明のスキンケア化粧品組成物は、第二成分として、天然物由来アニス酸ナトリウムと、天然物由来レブリン酸ナトリウムと、天然物由来プロパンジオールとを含有する。第二成分は、得られるスキンケア化粧品組成物に防腐性を付与する。天然物由来アニス酸ナトリウムの具体例としては、バジルまたはアニス果実由来アニス酸ナトリウムが挙げられる。天然物由来レブリン酸ナトリウムの具体例としては、トウモロコシ由来レブリン酸ナトリウムが挙げられる。天然物由来プロパンジオールの具体例としては、トウモロコシ由来プロパンジオールが挙げられる。 前記バシルまたはアニス果実由来アニス酸ナトリウムは、バジルまたはアニスの果実から、例えば、抽出などの方法によって得られるアニス酸ナトリウム単体、または、アニス酸ナトリウムを含有する組成物である。 前記トウモロコシ由来レブリン酸ナトリウムは、トウモロコシから、例えば、抽出などの方法によって得られるレブリン酸ナトリウム単体、あるいは、レブリン酸ナトリウムを含有する組成物である。 本発明のスキンケア化粧品組成物における天然由来アニス酸ナトリウムと天然由来レブリン酸ナトリウムの合計含有率は、0.0001質量%以上が好ましく、0.001質量%以上がより好ましく、0.005質量%以上がさらに好ましく、10質量%以下が好ましく、8質量%以下がより好ましく、5質量%以下がさらに好ましい。含有率が低すぎると、防腐効果が低くなる場合がある。含有率が高すぎると、原料臭が強くなりすぎる場合がある。 前記トウモロコシ由来プロパンジオールは、トウモロコシから、例えば、抽出などの方法によって得られるプロパンジオール単体、あるいは、プロパンジオールを含有する組成物である。 本発明のスキンケア化粧品組成物における天然由来プロパンジオールの含有率は、0.1質量%以上が好ましく、2質量%以上がより好ましく、48質量%以下が好ましく、43質量%以下がより好ましく、38質量%以下がさらに好ましい。含有率が低すぎると、防腐効果が低くなる場合がある。含有率が高すぎると、使用感が低下する場合があるからである。 本発明のスキンケア化粧品組成物において、第二成分の含有率は、0.1質量%以上が好ましく、1質量%以上がより好ましく、2質量%以上がさらに好ましく、50質量%以下が好ましく、45質量%以下がより好ましく、40質量%以下がさらに好ましい。第二成分の含有率が、前記範囲であれば、所望の効果が得られやすくなる。なお、天然物由来アニス酸ナトリウムと、天然物由来レブリン酸ナトリウムと、天然物由来プロパンジオールのそれぞれの配合量は、第二成分の含有率が前記範囲となるように、適宜調整されることが好ましい。 本発明のスキンケア化粧品組成物は、第三成分として、天然物由来増粘剤を含有する。前記天然物由来増粘剤は、アラビアゴム由来アラビアゴム、トウモロコシ由来キサンタンガム、パルプ由来ヒドロキシエチルセルロース、カロブ豆由来ローカストビーンガムよりなる群からなる少なくとも一種であることが好ましい。第三成分は、主に、スキンケア化粧品用組成物に粘度を調整するために加えられる成分である。第三成分を含有することにより、各成分の分離や沈降が抑制され、化粧品の安定性が良好になる。 本発明のスキンケア化粧品用組成物は、天然物由来プロパンジオールを比較的多量に含有するため、使用感がやや低下する傾向がある。しかし、前記増粘剤を使用することにより、使用感が良好になる。 本発明のスキンケア化粧品組成物における第三成分の含有量は、0.005質量%以上が好ましく、0.01質量%以上がより好ましく、0.1質量%以上がさらに好ましく、10質量%以下が好ましく、7質量%以下がより好ましく、5質量%以下がさらに好ましい。第三成分の含有量が、前記範囲内であれば、スキンケア化粧品組成物の安定性が向上する。また、使用感も良くなる。 本発明のスキンケア化粧品組成物が、例えば、ローション用である場合、天然物由来増粘剤として、トウモロコシ由来キサンタンガムとアラビアゴム由来アラビアゴムを含有することが好ましい。前記スキンケア化粧品組成物が、パック用である場合、天然物由来増粘剤として、パルプ由来ヒドロキシエチルセルロースとアラビアゴム由来アラビアゴムとを含有することが好ましい。前記スキンケア化粧品組成物が、クレンジング用である場合、天然物由来増粘剤として、カロブ豆由来のローカストビーンガムとトウモロコシ由来のキサンタンガムとアラビアゴム由来アラビアゴムとを含有することが好ましい。 本発明のスキンケア化粧品組成物は、さらに以下の、天然物由来の成分を含有してもよい。原料名の後の括弧内には由来する天然物が記載されている。(1)洗浄成分ポリソルベート60(パーム等)(2)保湿成分アルギン酸ナトリウム(海藻)、1,3−ブチレングリコール(サトウキビ)、スクロース(甜菜)、ヒアルロン酸ナトリウム(鶏冠)、加水分解コラーゲン(魚鱗)、グリセリン(アブラナ等)、加水分解ハトムギ種子(ヨクイニン)(3)ミネラル成分海水(海洋深層水)(4)薬剤成分ダマスクバラ花水(バラ):抗炎症作用、消臭作用などヒキオコシ葉/茎エキス(ヒキオコシ):美白作用、コラーゲン産生促進作用(5)その他成分シロキクラゲ多糖体(キクラゲ)、水(精製水)、PEG−7グリセリルココエート(ヤシ油)など 本発明のスキンケア用化粧品組成物は、キャリーオーバーによる化学合成物質を含まないことが好ましい。 本発明のスキンケア用化粧品組成物は、皮膚に塗布して使用する化粧品であれば、特に限定されず、例えば、肌の汚れなどを取り除き清潔に保つ洗浄効果を有する化粧品、肌を健やかに整え、肌あれや肌の乾燥を防ぐ保湿、柔軟効果を有する化粧品、紫外線などの外的刺激から肌を保護する紫外線防御効果を有する化粧品、皮膚の新陳代謝を活発にし、肌の生理活性を促す、シミ、シワなどの予防、改善効果を有する化粧品などを挙げることができる。 本発明のスキンケア用化粧品の具体例としては、例えば、クレンジングクリーム、クレンジングジェル、クレンジングミルク、クレンジングローションなどのクレンジング(洗顔料)、ソフトニングローション、トレーニングローションなどのローション、クリーム、乳液、ジェル、パックなどを挙げることができる。本発明のスキンケア用化粧品は、クレンジング(洗顔料)、ローション、または、パックとして好適に使用することができる。 以下、本発明を実施例によって詳細に説明するが、本発明は、下記実施例によって限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲の変更、実施の態様は、いずれも本発明の範囲内に含まれる。[スキンケア化粧品の作製] 以下の組成を有するスキンケア化粧品を作製した。 実施例1:ローション第一成分:0.00041質量% サフランエキス(サフラン) ウコン根エキス(ウコン) ウメ果実エキス(ウメ) シャクヤク根エキス(シャクヤク) チャ葉エキス(緑茶)第二成分:30.01質量% プロパンジオール(トウモロコシ) アニス酸Na(バジル等) レブリン酸Na(トウモロコシ)第三成分:0.301質量% キサンタンガム(トウモロコシ) アラビアゴム(アラビアゴム)その他の成分:残部 水(精製水) 海水(海洋深層水) ダマスクバラ花水(バラ) 1,3−ブチレングリコール(サトウキビ) グリセリン(アブラナ等) 加水分解コラーゲン(魚鱗) ヒキオコシ葉/茎エキス(ヒキオコシ) 加水分解ハトムギ種子(ヨクイニン) ヒアルロン酸Na(鶏冠) アルギン酸Na(海藻) シロキクラゲ多糖体(キクラゲ) 実施例2:クレンジング第一成分:0.00041質量% サフランエキス(サフラン) ウコン根エキス(ウコン) ウメ果実エキス(ウメ) シャクヤク根エキス(シャクヤク) チャ葉エキス(緑茶)第二成分:25.01質量% プロパンジオール(トウモロコシ) アニス酸Na(バジル等)、 レブリン酸Na(トウモロコシ)第三成分:1.001質量% キサンタンガム(トウモロコシ) ローカストビーンガム(カロブ豆) アラビアゴム(アラビアゴム)その他の成分:残部 水(精製水) 海水(海洋深層水) ダマスクバラ花水(バラ) 1,3−ブチレングリコール(サトウキビ) グリセリン(アブラナ) 加水分解コラーゲン(魚鱗) ヒキオコシ葉/茎エキス(ヒキオコシ) 加水分解ハトムギ種子(ヨクイニン) ヒアルロン酸Na(鶏冠) PEG−7グリセリルココエート(ヤシ油) ポリソルベート60(パーム等) スクロース(甜菜) 実施例3:パック第一成分:0.00041質量% サフランエキス(サフラン) ウコン根エキス(ウコン) ウメ果実エキス(ウメ) シャクヤク根エキス(シャクヤク) チャ葉エキス(緑茶)第二成分:8質量% プロパンジオール(トウモロコシ) アニス酸Na(バジル等) レブリン酸Na(トウモロコシ)第三成分:1.901質量% ヒドロキシエチルセルロース(パルプ) アラビアゴム(アラビアゴム)その他の成分:残部 水(精製水) 海水(海洋深層水) ダマスクバラ花水(バラ) 1,3−ブチレングリコール(サトウキビ) グリセリン(アブラナ) 加水分解コラーゲン(魚鱗等) ヒキオコシ葉/茎エキス(ヒキオコシ) 加水分解ハトムギ種子(ヨクイニン)、[防腐力試験] 前記で作製したローション、クレンジング、パックを検体として用いて防腐力試験を行った。検体20gを3本の減菌バイアル瓶にとり、以下の試験菌液1〜3をそれぞれに1%量(0.2ml)接種した。試験菌液1,2を接種した検体は30℃、試験菌液3を接種した検体は25℃で保存し、7日後、14日後、21日後に生菌数の測定を行った。生菌数の測定は、細菌については、SCDLP寒天培地混釈法による。真菌については、GPLP寒天培地混釈法による。評価結果を表1〜表3に示した。表1には、防腐力試験前の検体中の菌数値を示した。表2には、接種菌数を示した。表3には、接種後検体の菌数経時変化を示した。 試験菌液1(標準細菌混合菌)Escherichia coli NBRC3972(大腸菌)Pseudomonas aerugionosa NBRC13275(緑膿菌)Staphylococcus aureus NBRC13276(黄色ブドウ球菌) 試験菌液2(排水混合菌)厨房排水濾液 試験菌液3(真菌混合菌)Aspergillus Brasiliensis NBRC9455(クロコウジカビ)Candida albicans NBRC1594(カンジダ)Penicillium citrinum NBRC6352(アオカビ)Aureobasidium pullulans NBRC6353(オーレオバシディウム) 表1〜表3の結果から、本発明のスキンケア化粧品は、防腐力に優れていることが分かる。[安定性試験] 前記で作製したローション、クレンジング、パックを−5℃〜40℃の所定温度で保管して安定性を調べた。結果を表4に示した。 クレンジングを−5℃で保管した場合、白濁したが常温に戻すと、外観は元に戻り、問題はなかった。パックについては、40℃で保管した場合、4週目で変色が認められたが、分離などの変化は認められなかった。[スキンケア化粧品の使用感の評価] 前記で作製したローション、クレンジング、パックの使用感について試験を行った。その結果、いずれもベタベタする感じがなく良好であった。 本発明は、スキンケア用化粧品組成物として有用であり、スキンケア用クレンジング、ローション、パックなどとして好適に使用できる。 第一成分として、サフランエキス、シャクヤク根エキス、チャ葉エキス、ウコン根エキス、および、ウメ果実エキスよりなる群から選択される少なくとも一種のエキスと 第二成分として、天然物由来アニス酸ナトリウムと、天然物由来レブリン酸ナトリウムと、天然物由来プロパンジオールと、 第三成分として、天然物由来増粘剤とを含有することを特徴とするスキンケア化粧品組成物。 第一成分として、少なくともサフランエキスを含む請求項1に記載のスキンケア化粧品組成物。 天然物由来アニス酸ナトリウムは、バジルまたはアニス果実由来アニス酸ナトリウムであり、天然物由来レブリン酸ナトリウムは、トウモロコシ由来レブリン酸ナトリウムであり、天然物由来プロパンジオールは、トウモロコシ由来プロパンジオールである請求項1または2に記載のスキンケア化粧品組成物。 前記天然物由来増粘剤は、アラビアゴム由来アラビアゴム、トウモロコシ由来キサンタンガム、パルプ由来ヒドロキシエチルセルロース、カロブ豆由来ローカストビーンガムよりなる群から選択される少なくとも一種である請求項1〜3のいずれか一項に記載のスキンケア化粧品組成物。 前記スキンケア化粧品組成物は、ローション用であり、天然物由来増粘剤として、トウモロコシ由来キサンタンガムとアラビアゴム由来アラビアゴムを含有する請求項1〜4のいずれか一項に記載のスキンケア化粧品組成物。 前記スキンケア化粧品組成物は、パック用であり、天然物由来増粘剤として、パルプ由来ヒドロキシエチルセルロースとアラビアゴム由来アラビアゴムを含有する請求項1〜4のいずれか一項に記載のスキンケア化粧品組成物。 前記スキンケア化粧品組成物は、クレンジング用であり、天然物由来増粘剤として、カロブ豆由来ローカストビーンガムとトウモロコシ由来キサンタンガムとアラビアゴム由来アラビアゴムを含有する請求項1〜4のいずれか一項に記載のスキンケア化粧品組成物。 【課題】天然物由来の原料からなり、防腐力が高く、使用感のよいスキンケア化粧品組成物を提供する。【解決手段】本発明のスキンケア化粧品組成物は、第一成分として、サフランエキス、シャクヤク根エキス、チャ葉エキス、ウコン根エキス、および、ウメ果実エキスよりなる群から選択される少なくとも一種のエキスと、第二成分として、天然物由来アニス酸ナトリウムと、天然物由来レブリン酸ナトリウムと、天然物由来プロパンジオールと、第三成分として、天然物由来増粘剤とを含有することを特徴とする。【選択図】なし