生命科学関連特許情報

タイトル:公開特許公報(A)_皮膚外用剤組成物
出願番号:2012214857
年次:2014
IPC分類:A61K 8/81,A61K 8/891,A61K 8/25,A61Q 19/00


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久加 亜由美 松元 輝礁 JP 2014070025 公開特許公報(A) 20140421 2012214857 20120927 皮膚外用剤組成物 株式会社マンダム 390011442 細田 芳徳 100095832 久加 亜由美 松元 輝礁 A61K 8/81 20060101AFI20140325BHJP A61K 8/891 20060101ALI20140325BHJP A61K 8/25 20060101ALI20140325BHJP A61Q 19/00 20060101ALI20140325BHJP JPA61K8/81A61K8/891A61K8/25A61Q19/00 4 OL 12 4C083 4C083AB032 4C083AB171 4C083AB172 4C083AC101 4C083AC102 4C083AC112 4C083AC122 4C083AC432 4C083AC532 4C083AC582 4C083AC892 4C083AD052 4C083AD071 4C083AD072 4C083AD091 4C083AD092 4C083AD151 4C083AD152 4C083CC02 4C083CC03 4C083CC04 4C083EE01 4C083EE06 本発明は皮膚外用剤組成物に関する。 近年、皮膚を清浄に保つために、保湿ローション等により肌を保湿することの必要性が高まっている。冬場は乾燥を感じるため保湿ローションの使用率は高いが、夏場は、気温も高く、保湿ローションによるべたつきを感じるためか、使用しない人が増える傾向にある。夏場は、皮脂量が増えた肌上に紫外線があたり、肌のダメージが増加すると共に、エアコンの使用による肌の乾燥も引き起こされる。よって、スキンケアの必要性は高いといえる。 これまでにも、例えば夏場用のフェイスローションとしては、日焼けした肌のほてりを鎮めるために、エタノールを高配合し、収れん剤や清涼剤を配合したカーマインローションタイプが使用されていた。カーマインローションは、一時的な顔のほてりを鎮める役割はあるが、保湿力が低く、また皮脂によるべたつきやテカリを長時間抑えることは難しい。 一方、皮脂を吸着したりべたつきを抑える目的で粉体を含有させたローションも使用されている。粉体含有ローションの例としては、粉体が沈降しており、使用時に振って使用するタイプの、2層式ローションがある。こちらは、例えば、特定の圧縮強度を有するアクリル酸エステル系樹脂粉末と液状粉体とを含有する2層分離型化粧料が挙げられる(特許文献1を参照)。 一方、増粘剤等を配合し粉体を均一に分散させた1層タイプのローションもある。こちらは、例えば、不溶性粉体、ポリオキシアルキレン変性シリコーン及びアルキル変性カルボキシビニルポリマーを含有し、さらさら感に優れしっとり感を付与する皮膚化粧料が開示されている(特許文献2を参照)。特開2010−90154号公報特開2000−256161号公報 これらの粉体含有ローションを使用することにより、使用後のさらさらを感じることは出来るが、肌上についた粉体が上滑りし皮脂によるテカリ抑制機能を効果的に発揮することが難しいという課題があった。 従って本発明の課題は、使用後の肌に保湿感とさらさら感を付与すると共に、皮脂によるテカリを長時間予防することができる皮膚外用剤組成物を提供することである。 即ち、本発明の要旨は、 (A)ポリビニルピロリドン及び/又は酢酸ビニル・ビニルピロリドン共重合体、 (B)シリコーン複合パウダー、 (C)多孔質球状無水ケイ酸、並びに (D)カルボキシビニルポリマー及び/又はアルキル変性カルボキシビニルポリマーを含有する皮膚外用剤組成物、に関する。 本発明の皮膚外用剤組成物を肌に適用することにより、その肌に保湿感とさらさら感を付与すると共に、皮脂によるテカリを長時間予防することができるという効果が奏される。 本発明者らが鋭意検討した結果、皮膚外用剤に適用可能な多種多様の成分の中から、特定の被膜形成剤、特定の粉体及び特定の水溶性高分子を組み合わせることにより、意外にも粉体の肌への展着性を向上させることができることを見出し、さらにこのような特定の組成物は、肌に保湿感とさらさら感を付与するだけでなく、皮脂によるテカリを長時間予防することができることを見出し、本発明を完成させることができた。(A)成分 本明細書における(A)成分とは、ポリビニルピロリドン及び/又は酢酸ビニル・ビニルピロリドン共重合体である。本発明の技術分野においては多種多様の被膜形成剤があるが、上滑り除去効果の観点からかかる成分が選択される。 上記(A)成分は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。 (A)成分としてポリビニルピロリドンと酢酸ビニル・ビニルピロリドン共重合体とを併用する場合の両者の混合比率は特に限定されないが、例えば、質量比として、ポリビニルピロリドン:酢酸ビニル・ビニルピロリドン共重合体が1:99〜99:1の範囲であることが好ましく、5:95〜95:5の範囲であることがより好ましい。 皮膚外用剤組成物中の(A)成分の量は、0.05〜0.5質量%が好ましく、0.1〜0.2質量%がより好ましい。上滑り除去効果を発揮させる観点から0.05質量%以上が好ましく、樹脂独特のベタツキ感の抑制の観点から0.5質量%以下が好ましい。ポリビニルピロリドンと酢酸ビニル・ビニルピロリドン共重合体とを併用する場合、(A)成分の量としては両者の合計の量である。 (A)成分として用いられるポリビニルピロリドンの好ましいK値(分子量に相関する粘性特性値)は30〜120であり、より好ましくは60〜120である。 ここで、K値とは分子量と相関する粘性特性値であり、毛細管粘度計により測定される相対粘度値(25℃)を下記のFikentscherの式に適用して算出できる。K=(1.5logηrel−1)/(0.15+0.003c)+(300clogηrel+(c+1.5clogηrel)2)1/2/(0.15c+0.003c2)ηrel:ポリビニルピロリドン水溶液の水に対する相対粘度c:ポリビニルピロリドン水溶液中のポリビニルピロリドン濃度(%) なお、(A)成分として用いられるポリビニルピロリドンは、市販品も用いることができる。具体的には、商品名:ルビスコールK30、K60、K80、K90(BASF社製)、商品名:PVP K30、K60、K80、K90(ISP社製)、商品名:クリージャスK30、K90(第一工業製薬社製)が挙げられる。 (A)成分として用いられる酢酸ビニル・ビニルピロリドン共重合体とはビニルピロリドンと酢酸ビニルの共重合体のことである。 なお、(A)成分として用いられる酢酸ビニル・ポリビニルピロリドンは、市販品も用いることができる。具体的には、商品名:PVA−6450(大阪有機化学社製)、商品名:PVP/VA S−630、W−735、E−635、W−635、E−535、E−335(ISP社製)、商品名:ルビスコール VA37E、64P、73E、73W(BASF社製)などが挙げられる。(B)成分 本明細書における(B)成分とはシリコーン複合パウダーである。また、(B)成分は、シリコーンレジンで被覆したシリコーン複合パウダーであることがより好ましい。本発明の技術分野においては多種多様の粉体成分があるが、さらさら感を感じ、かつ白浮きしない粉体という観点からかかる成分が選択される。 (B)成分としては、例えば、(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー、(ジフェニルジメチコン/ビニルジフェニルジメチコン/シルセスキオキサン)クロスポリマー、ポリメチルシルセスキオキサンが例示でき、(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマーが特に好適に使用される。 本発明の技術分野においては、(B)成分のシリコーン複合パウダーの粒径は、大きすぎると塗布時にざらつき感を生じ、小さすぎるとのびが良くないため、好ましい粒径としては1〜50μmであり、より好ましくは2〜30μmである。 皮膚外用剤組成物中の(B)成分の量は、1〜10質量%が好ましく、3〜7質量%がより好ましい。さらさら感を発揮させる観点から1質量%以上が好ましく、塗布後肌上に粉体のヨレ(凝集物)を生じさせない観点から10質量%以下が好ましい。 なお、(B)成分として用いられるシリコーン複合パウダーは、市販品も用いることができる。具体的には、商品名:KSP−100、101、102、105、300(信越化学社製)、商品名:トレフィルE−506S(東レ・ダウコーニング社製)、商品名:トスパール120、145A、2000B、1110A(モメンティブ社製)等が挙げられ、KSP−100、101、102が特に好適に使用される。かかるシリコーン複合パウダーは球状シリコーンゴムパウダーをシリコーンレジンで被覆したシリコーン複合パウダーであり、さらさら感を付与する観点から好ましい。 上記(B)成分は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。(C)成分 本明細書における(C)成分とは多孔質球状無水ケイ酸である。ここで、多孔質とは、表面に細孔を有することをいう。無水ケイ酸は、シリカと称されることが多いため、以後、明細書中でシリカと表記したものは、無水ケイ酸と同じものを指す。本発明の技術分野においては多種多様の粉体成分があるが、皮脂吸着能力が高く、かつ白浮き・きしみ感のない粉体という観点からかかる成分が選択される。本発明において、(C)成分の好ましい粒径は1〜30μmであり、より好ましくは2〜20μmである。 (C)成分の細孔容積については、特に限定されるものではないが、0.05〜3mL/gの範囲が好ましく、0.1〜2mL/gの範囲がより好ましい。(C)成分の比表面積については、40〜1000m2/gの範囲が好ましく、300〜800m2/gの範囲がより好ましい。(C)成分の吸油量については、特に限定されるものではないが、30〜500mL/100gの範囲が好ましく、60〜400mL/100gの範囲がより好ましい。 皮膚外用剤組成物中の(C)成分の量は、1〜4質量%が好ましく、2〜4質量%がより好ましい。吸油能を高める観点から1質量%以上が好ましく、白浮き防止の観点から4質量%以下が好ましい。 なお、(C)成分として用いられる多孔質球状無水ケイ酸は、市販品も用いることができる。具体的には、商品名:サンスフェアH−51、H−52、H−121、H−32、H−52、H−122、H−33、H−53(AGCエスアイテック社製)、商品名:ゴッドボールE−2C、E−6C、E−16C、D−11C、D−25C、B−6C、B−25C、AF−6C、AF−16C、SF−16C(鈴木油脂社製)が挙げられる。 上記(C)成分は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。 なお、本明細書において、(B)成分及び(C)成分等の粉体の粒径とは、レーザー回折型粒度分布測定装置(例えば、HORIBA partica LA−950V2)を用いて測定した平均粒子径の事を指す。(D)成分 本明細書における(D)成分とは、カルボキシビニルポリマー及び/又はアルキル変性カルボキシビニルポリマーである。本発明の技術分野においては多種多様の水溶性高分子があるが、粉体の分散性の観点からかかる成分が選択される。上記(D)成分は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。本発明の組成物には疎水性の高い粉体、即ち(B)成分が高配合されているため、分散が困難である。そこで、かかる(D)成分を併用することにより、分散性を高めている。 本発明においては、(D)成分としてカルボキシビニルポリマー及びアルキル変性カルボキシビニルポリマーの両者を併用することがより好ましい。(D)成分として上記の両者を併用する場合の両者の混合比率は特に限定されないが、例えば、質量比として、カルボキシビニルポリマー:アルキル変性カルボキシビニルポリマーが1:9〜9:1の範囲であることが好ましく、2:8〜8:2の範囲であることがより好ましい。 皮膚外用剤組成物中の(D)成分の量は、0.05〜2質量%が好ましく、0.1〜1質量%がより好ましい。適度な粘性を剤に与える観点から0.05質量%以上が好ましく、べたつかない観点から2質量%以下であることが好ましい。カルボキシビニルポリマーとアルキル変性カルボキシビニルポリマーとを併用する場合、(D)成分の量としては両者の合計の量である。 なお、(D)成分として用いられるカルボキシビニルポリマー及び/又はアルキル変性カルボキシビニルポリマーは、市販品も用いることができる。具体的には、商品名:CARBOPOL940、941、934、1342、Ultrez 10、PEMULEN TR−1、TR−2(ルーブリゾール社製)、商品名:AQUPEC HV−501、HV−504、HV−505(住友精化社製)等が挙げられる 本発明の皮膚外用剤組成物には、アルコールが含まれていてもよい。アルコールとしては、エタノール及びイソプロパノール等が挙げられ、エタノールが好ましい。皮膚外用剤組成物中のアルコールの量としては、例えば5〜50質量%が好ましく、10〜30質量%がより好ましい。その他の成分 本明細書においては、皮膚外用剤組成物に化粧品に配合できうる例えば下記の成分を必要に応じて添加することができる。例えば、水、界面活性剤、油性成分、多価アルコール、高分子化合物、油脂、ロウ類、高級脂肪酸、低級アルコール、高級アルコール、ステロール類、脂肪酸エステル、保湿剤、無機顔料、色素、酸化防止剤、紫外線吸収剤、ビタミン類、収斂剤、美白剤、動植物抽出物、金属イオン封鎖剤等が挙げられる。上記した成分の他にも、化粧料に通常用いられる成分を適宜任意に配合することができる。 本発明の組成物の調製方法は特に限定されるものではなく、各原料を公知の混合装置で混合することにより、本発明の組成物を調製することができる。皮膚外用剤組成物 本発明の皮膚外用剤組成物の性状は、いわゆる1層タイプのローションである。 組成物の粘度は特に限定されないが、25℃において例えば1000〜8000mPa・sが好ましく、2000〜6000mPa・sがより好ましい。組成物の粘度の調整は、例えば水の量や(D)成分の量を適宜増減することにより実施できる。なお、本発明の組成物の粘度は、B型粘度計(東機産業社製「TV−20」)を用いて測定した。 組成物のpHは特に限定されないが、人体への影響の観点から25℃において例えば4〜8が好ましく5〜8がより好ましい。組成物のpHの調整は、酸又はアルカリを適宜添加することにより実施できる。 (B)成分は肌へのさらさら感を付与する一方、塗布後に肌上で粉が上滑りするようなころがり感(粉感)が生じる傾向がある。そこで、(A)成分を配合することにより、意外にも塗布後のさらさら感を維持したまま、粉体の上滑り感を除去することができる。 かかる作用は、皮脂吸着能の高い(C)成分が共存していても減弱しない。よって、さらに、さらさら感の高い(B)成分と、皮脂吸着能の高い(C)成分を高配合することにより、さらさら感を付与すると共に、皮脂吸着効果によりテカリ抑制効果を実現している。 かかる観点から、本発明の組成物中における粉体成分、即ち(B)成分及び(C)成分と、(A)成分との間には、好ましい質量比が存在する。具体的には、〔(B)成分+(C)成分〕/(A)成分=5〜140が好ましく、5〜80がより好ましく、10〜80がさらに好ましい。 以下に、本発明を実施例等に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定されるものではない。以下の実施例等においては、特に記載のない限り下記の原料を用いた。なお、表中の組成の%は質量%を意味する。皮膚外用剤組成物の調製 表1及び表2に記した組成に従い、実施例1〜10及び比較例1〜9の各組成物を調製し、下記評価に供した。結果を表1及び表2に併記する。なお、実施例1の組成物の25℃における粘度は4100mPa・s(B型粘度計、No.3、12rpm、1min.)であり、25℃におけるpHは6.4であった。(1)「べたつき」、「さらさら感」、「粉体の上滑り感」、「テカリ予防効果」及び「白浮き」の評価 評価パネル20名の下腕部に皮膚外用剤組成物を1.0mL塗布した。5分経過後、下記の評価基準に従って、「べたつき」、「さらさら感」、「粉体の上滑り感」、「テカリ予防効果」及び「白浮き」の官能評価を行った。調製した全ての皮膚外用剤組成物について、同様に評価を行った。<べたつきの評価基準>◎:20名中17名以上がべたつきはないと回答○:20名中13〜16名がべたつきはないと回答△:20名中9〜12名がべたつきはないと回答×:20名中8名以下がべたつきはないと回答<さらさら感の評価基準>◎:20名中17名以上がさらさら感があると回答○:20名中13〜16名がさらさら感があると回答△:20名中9〜12名がさらさら感があると回答×:20名中8名以下がさらさら感があると回答<粉体の上滑り感の評価基準>◎:20名中17名以上が粉体の上滑り感はないと回答○:20名中13〜16名が粉体の上滑り感はないと回答△:20名中9〜12名が粉体の上滑り感はないと回答×:20名中8名以下が粉体の上滑り感はないと回答<テカリ予防効果の評価基準>◎:20名中17名以上が肌のテカリはないと回答○:20名中13〜16名が肌のテカリはないと回答△:20名中9〜12名が肌のテカリはないと回答×:20名中8名以下が肌のテカリはないと回答<白浮きの評価基準>◎:20名中17名以上が白浮きはないと回答○:20名中13〜16名が白浮きはないと回答△:20名中9〜12名が白浮きはないと回答×:20名中8名以下が白浮きはないと回答(2)皮膚外用剤組成物の「安定性」の評価 皮膚外用剤組成物の安定性の評価は、次のようにして実施した。 100mLのガラス管に、実施例1〜10及び比較例1〜9の各組成物を充填し、40℃2ヶ月保管した。組成物の調製直後(初期)、および1ヶ月保管後の状態を観察した。<安定性の評価基準>◎:初期および1ヶ月保管後において、共に均一な粉体含有ローション状である○:初期は均一な粉体含有ローション状であり、1ヶ月保管後も、初期と比べて離間比較で差異がない状態である△:初期は均一な粉体含有ローション状であるが、1ヶ月保管後は、ローション表面の生地アレ、わずかな粉体の沈降等が認められる×:初期から生地アレや分離が生じている、もしくは1ヶ月保管後にはっきりと視認できる生地アレや分離が認められる 表中の各原料の詳細は次の通りである。ポリビニルピロリドン(ISP社製、商品名:PVP K−90(K値は90))酢酸ビニル・ビニルピロリドン共重合体(大阪有機化学社製、商品名:PVA−6450)架橋シリコーン・網目状シリコーンブロック共重合体(信越化学社製、商品名:KSP-101;平均粒径12μm)ナイロン末(ガンツ化成社製、商品名:ガンツパールGPA550;平均粒径5μm)架橋ポリスチレン(ガンツ化成社製、商品名:ガンツパールGS1105M;平均粒径10μm)多孔質球状シリカ(AGCエスエスアイテック社製、商品名:サンスフェアー H51;平均粒径5μm)燐片状シリカ(AGCエスエスアイテック社製、商品名:サンラブリーC)微粒子シリカ(日本アエロジル社製、商品名:Aerosil200;平均1次粒径12μm)カルボキシビニルポリマー(ルーブリゾール社製、商品名:CARBOPOL940)アルキル変性カルボキシビニルポリマー(ルーブリゾール社製、商品名:PEMULEN TR-1)マルチトール液(三菱商事フードテック社製、商品名:アマルティシロップ)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.)(日光ケミカルズ社製、商品名:HCO-60)金属イオン封鎖剤(ライオン社製、商品名:ディゾルビンNA2) 各表より、本発明の皮膚外用剤組成物は、「べたつき」、「粉体の上滑り感」及び「白浮き」が抑えられ、かつ「さらさら感」及び「テカリ予防効果」を発揮するものであることが分かった。 一方、(A)成分、(B)成分、(C)成分及び(D)成分の少なくとも一つを欠く組成物では、本発明品と同様の効果は発揮されなかった(比較例1〜5)。さらに、粉体成分である(B)成分又は(C)成分がそれぞれ別の成分で置換された組成物についても、「白浮き」が顕著であったり、あるいは「テカリ予防効果」が小さいことが分かった(比較例6〜9)。 このことから、特に粉体成分については特定の成分を使用することによって初めて所望の効果が発揮されることが分かった。 以下、処方例を示す。なお、%はすべて質量%を表す。処方例1.フェイス用ローション架橋シリコーン・網目状シリコーンブロック共重合体:5.0%多孔質球状シリカ:2.0%ポリビニルピロリドン:0.3%カルボキシビニルポリマー:0.1%アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体:0.06%水酸化カリウム:0.08%ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油:0.2%エデト酸二ナトリウム:0.01%ジプロピレングリコール:3.0%マルチトール液:0.5%トリメチルグリシン:2.0%エタノール:20.0%精製水:残量処方例2.フェイス用ローション架橋シリコーン・網目状シリコーンブロック共重合体:4.0%多孔質球状シリカ:3.0%ポリビニルピロリドン:0.15%カルボキシビニルポリマー:0.2%アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体:0.05%水酸化カリウム:0.07%ポリオキシエチレン(20E.O.)ポリオキシプロピレン(6P.O.)デシルテトラデシルエーテル:0.2%ヒドロキシエタンジホスホン酸液(60%):0.005%ジプロピレングリコール:3.0%グリセリン:2.0%マルチトール液:0.5%トリメチルグリシン:2.0%香料:0.15%エタノール:22.0%精製水:残量処方例3.フェイス用ローション架橋シリコーン・網目状シリコーンブロック共重合体:3.0%多孔質球状シリカ:3.0%ポリビニルピロリドン:0.1%カルボキシビニルポリマー:0.05%アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体:0.1%水酸化カリウム:0.07%ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油:0.1%エデト酸二ナトリウム:0.01%ジプロピレングリコール:3.0%1,3−ブチレングリコール:3.0%トリメチルグリシン:2.0%ピロリドンカルボン酸ナトリウム:0.15%エタノール:25.0%精製水:残量 本発明の皮膚外用剤組成物は、皮膚外用剤、例えば化粧水として使用することができる。 (A)ポリビニルピロリドン及び/又は酢酸ビニル・ビニルピロリドン共重合体、 (B)シリコーン複合パウダー、 (C)多孔質球状無水ケイ酸、並びに (D)カルボキシビニルポリマー及び/又はアルキル変性カルボキシビニルポリマーを含有する皮膚外用剤組成物。 (B)成分が、球状シリコーンゴムパウダーをシリコーンレジンで被覆したシリコーン複合パウダーである、請求項1に記載の皮膚外用剤組成物。 (D)成分が、カルボキシビニルポリマー及びアルキル変性カルボキシビニルポリマーである、請求項1又は2に記載の皮膚外用剤組成物。 アルコールをさらに含有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の皮膚外用剤組成物。 【課題】 使用後の肌に保湿感とさらさら感を付与すると共に、皮脂によるテカリを長時間予防することができる皮膚外用剤組成物を提供すること。【解決手段】 (A)ポリビニルピロリドン及び/又は酢酸ビニル・ビニルピロリドン共重合体、(B)シリコーン複合パウダー、(C)多孔質球状無水ケイ酸、並びに(D)カルボキシビニルポリマー及び/又はアルキル変性カルボキシビニルポリマーを含有する皮膚外用剤組成物。【選択図】なし


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