生命科学関連特許情報

タイトル:公開特許公報(A)_洗浄用組成物
出願番号:2012191253
年次:2014
IPC分類:A61K 8/49,A61K 8/67,A61K 8/19,A61Q 19/10,A61Q 5/02,A61K 31/4174,A61P 31/10,A61P 17/00,A61K 9/08,A61K 9/10,A61K 47/04,A61K 47/22,A61K 47/46,A61K 47/12,A61K 47/14,A61K 47/16,A61K 47/18,A61K 47/20


特許情報キャッシュ

石川 晃子 池田 元子 JP 2014047165 公開特許公報(A) 20140317 2012191253 20120831 洗浄用組成物 持田製薬株式会社 000181147 渡辺 望稔 100080159 三和 晴子 100090217 石川 晃子 池田 元子 A61K 8/49 20060101AFI20140218BHJP A61K 8/67 20060101ALI20140218BHJP A61K 8/19 20060101ALI20140218BHJP A61Q 19/10 20060101ALI20140218BHJP A61Q 5/02 20060101ALI20140218BHJP A61K 31/4174 20060101ALI20140218BHJP A61P 31/10 20060101ALI20140218BHJP A61P 17/00 20060101ALI20140218BHJP A61K 9/08 20060101ALI20140218BHJP A61K 9/10 20060101ALI20140218BHJP A61K 47/04 20060101ALI20140218BHJP A61K 47/22 20060101ALI20140218BHJP A61K 47/46 20060101ALI20140218BHJP A61K 47/12 20060101ALI20140218BHJP A61K 47/14 20060101ALI20140218BHJP A61K 47/16 20060101ALI20140218BHJP A61K 47/18 20060101ALI20140218BHJP A61K 47/20 20060101ALI20140218BHJP JPA61K8/49A61K8/67A61K8/19A61Q19/10A61Q5/02A61K31/4174A61P31/10A61P17/00A61P17/00 101A61K9/08A61K9/10A61K47/04A61K47/22A61K47/46A61K47/12A61K47/14A61K47/16A61K47/18A61K47/20 12 OL 12 4C076 4C083 4C086 4C076AA11 4C076AA12 4C076BB31 4C076CC31 4C076DD02F 4C076DD03F 4C076DD04F 4C076DD07F 4C076DD08F 4C076DD09F 4C076DD10F 4C076DD12F 4C076DD13F 4C076DD24S 4C076DD59S 4C076EE58S 4C076FF16 4C076FF51 4C076FF65 4C083AA111 4C083AA112 4C083AB332 4C083AB351 4C083AB352 4C083AC122 4C083AC132 4C083AC182 4C083AC302 4C083AC392 4C083AC431 4C083AC432 4C083AC442 4C083AC482 4C083AC532 4C083AC641 4C083AC642 4C083AC661 4C083AC662 4C083AC692 4C083AC711 4C083AC712 4C083AC782 4C083AC791 4C083AC812 4C083AC851 4C083AC852 4C083AD152 4C083AD532 4C083AD661 4C083AD662 4C083BB04 4C083BB05 4C083BB07 4C083CC01 4C083CC02 4C083CC04 4C083CC05 4C083CC23 4C083CC24 4C083CC38 4C083CC39 4C083DD27 4C083EE01 4C083EE03 4C086AA01 4C086AA02 4C086BC38 4C086MA03 4C086MA05 4C086MA17 4C086MA63 4C086NA03 4C086ZA89 4C086ZA90 4C086ZB35 本発明は、ミコナゾールおよび/またはその塩を安定的に含有する医薬品、医薬部外品または化粧品用の洗浄用組成物に関する。 ミコナゾールは、イミダゾール系抗真菌剤として汎用されている。頭部皮膚の常在真菌の1つであるPityrosporum ovaleに対する抗菌効果も認められ、これを有効成分とするふけ防止剤が知られている(特許文献1参照)。また、ミコナゾールを含む洗浄用組成物のCandida albicans、Malassezia furfurに対する抗真菌活性も確かめられている(特許文献2参照)。 ミコナゾールをふけ防止成分として配合した頭皮シャンプー(医薬部外品)はすでに市販されている。特開平8−3042号公報特開2007−277227号公報 上記のようなミコナゾールを有効成分(抗真菌剤)として配合した洗浄用組成物について、経時的な安定性を検討したところ、場合によって所定期間保存後に有効成分の含量(定量値)低下を示すことがあるという知見を得た。具体的には、共存する洗浄剤(界面活性剤)のロットなどにより有効成分の所定期間保存後の含量が低下することがあるのが認められた。このため界面活性剤による何らかの影響が推測されるが、その因果関係を明確にすることは困難である。 上記のような知見から、本発明は、洗浄用組成物調製後も、界面活性剤などの共存成分に左右されず、有効成分ミコナゾールを配合された所定量で持続し得る洗浄用組成物を提供することを目的とする。 このような課題について検討したところ、抗真菌剤の有効成分としてミコナゾールおよび/またはその塩を含有する洗浄用組成物に、特定の化合物を添加することにより、有効成分の含量低下を抑制しうることを見出した。本願で特定される化合物は、一般的に抗酸化剤として分類される化合物であるが、従来、抗酸化剤として洗浄用組成物に汎用されている亜硫酸ナトリウム等を添加した場合に比べ、本願で特定する化合物は、ミコナゾールの含量低下に対し格別な抑制効果を示す。 したがって、本願は、抗真菌剤の有効成分としてミコナゾールおよび/またはその塩を含有する洗浄用組成物における有効成分を安定化(含量低下抑制)剤としての化合物、該化合物を含む有効成分が安定化された洗浄用組成物に係る以下のような本発明を提供する。 本発明の第1の態様は、(A)ミコナゾールおよび/またはその塩、(B)ピロ亜硫酸ナトリウム、トコフェロール、天然ビタミンE、緑茶乾留エキスおよび茶エキスからなる群より選ばれる少なくとも1種の抗酸化剤、ならびに(C)界面活性剤を含有する、医薬品、医薬部外品または化粧品用の洗浄用組成物である。 前記(C)界面活性剤が、アニオン界面活性剤、両性界面活性剤およびノニオン界面活性剤からなる群より選ばれる少なくとも1種である態様の前記洗浄用組成物。 前記(B)抗酸化剤を2種以上含む態様の前記洗浄用組成物。 前記組成物全量に対し、通常、(A)ミコナゾールおよび/またはその塩を0.1〜2.0質量%、(B)抗酸化剤を0.001〜5.0質量%、ならびに(C)界面活性剤を5.0〜50質量%含有する前記いずれかの洗浄用組成物。 シャンプー(頭髪用シャンプー、ドライシャンプー、リンスインシャンプー等)または石鹸(固形石鹸、液体石鹸、泡状石鹸、ボディソープ、ハンドソープ、フェイシャルソープ等)である態様の前記洗浄用組成物。 本発明の第2の態様は、(A)ミコナゾールおよび/またはその塩、ならびに(C)界面活性剤を含有する洗浄用組成物に配合するための、(B)ピロ亜硫酸ナトリウム、トコフェロール、天然ビタミンE、緑茶乾留エキスおよび茶エキスからなる群より選ばれる少なくとも1種の抗酸化剤からなる、前記(A)ミコナゾールおよび/またはその塩の安定化剤である。 また、本発明は、(A)ミコナゾールおよび/またはその塩、ならびに(C)界面活性剤を含有する洗浄用組成物に、(B)ピロ亜硫酸ナトリウム、トコフェロール、天然ビタミンE、緑茶乾留エキスおよび茶エキスからなる群より選ばれる少なくとも1種の抗酸化剤を配合することにより、前記(A)ミコナゾールおよび/またはその塩を安定化する方法も提供することができる。 本発明によれば、界面活性剤などの共存成分に左右されず、有効成分ミコナゾールの経時的な含量低下を抑制して配合された所定量で持続し得る洗浄用組成物を提供することができる。 本発明に係る洗浄用組成物は、抗真菌剤の有効成分として(A)ミコナゾールおよび/またはその塩を含む。 ミコナゾールは、化学名1−[(2RS)−2−(2,4−ジクロロベンジルオキシ)−2−(2,4−ジクロロフェニル)エチル]−1H−イミダゾールの公知化合物である。ミコナゾールの抗真菌スペクトルは知られており、たとえば前述のとおりCandida albicans、Malassezia furfurに対する抗菌効果が確認されている。 塩としては、硝酸塩、塩酸塩などが挙げられる。ミコナゾールおよびその塩は市販品として入手可能である。ミコナゾールおよびその塩のうちでも、配合のしやすさなどの点からミコナゾール硝酸塩が好ましい。 配合量は、特に限定されないが、ミコナゾール硝酸塩の場合には、組成物全量に対し、通常0.1〜2.0質量%であり、好ましくは0.1〜1.0質量%である。 本発明に係る洗浄用組成物は、ピロ亜硫酸ナトリウム、トコフェロール、天然ビタミンE、緑茶乾留エキスおよび茶エキスからなる群より選ばれる少なくとも1種の(B)抗酸化剤を含む。 ピロ亜硫酸ナトリウムは、Na2S2O5で示される化合物で、二亜硫酸二ナトリウムやメタ重亜硫酸ナトリウムとも呼ばれる。 トコフェロールは、トコールの各種(α、β、γ、δ)メチル化誘導体であり、合成によって生成されたものでも、植物から抽出する等により天然から得られたものであってもよく、1種または2種以上を組み合わせてもよい。トコフェロールとしては具体的には、dl−α−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロール、d−α−トコフェロール、d−β−トコフェロール、d−γ−トコフェロール、d−δ−トコフェロールなどがあり、好ましくは、dl−α−トコフェロール、d−δ−トコフェロールである。 天然ビタミンEは、ダイズ等の植物から抽出して得られるもので、d−α−トコフェロール、d−β−トコフェロール、d−γ−トコフェロール、d−δ−トコフェロールの混合物である。 緑茶乾留エキスは、緑茶を減圧下、乾留によって得られる液で、エタノールまたはプロピレングリコールを含むエキスである。市販品としては、白井松新薬株式会社のフレッシュE、FS−1000、FS−500Gなどがある。 茶エキスは、緑茶から水、エタノール、エタノール溶液、プロピレングリコール溶液、またはグリセリン溶液で抽出して得られるエキスである。市販品としては、丸善製薬株式会社の緑茶抽出液LA、香栄興業株式会社の茶抽出液S、一丸ファルコス株式会社の緑茶リキッドなどがある。 これら物質は、いずれも市販品として入手可能である。 (B)抗酸化剤として、上記物質の2種以上を組合せて使用することもできる。 (B)抗酸化剤の配合量は、用いる物質によっても異なるが、組成物全量に対し、(B)抗酸化剤の全量で、通常、0.001〜5.0質量%であり、好ましくは0.1〜2.0質量%である。 上記で特定される(B)抗酸化剤は、(A)ミコナゾールおよび/またはその塩を抗真菌剤の有効成分として含む洗浄用組成物において、有効成分の保存時含量低下を抑制する効果を奏する。すなわち(A)ミコナゾールおよび/またはその塩を含む洗浄用組成物の加速試験において、組成物中の(A)ミコナゾールおよび/またはその塩の含量の低下が認められることがあるが、上記(B)特定の抗酸化剤を配合することで、含量の低下は抑制される。 なお、含量の低下とは、洗浄用組成物の製造直後の有効成分の含量に対して、組成物の安定性に関する加速試験、たとえば、40℃、湿度75%の条件下での2ヶ月間の試験において、有効成分の含量が低下することを表す。含量の低下は好ましくは、40℃、湿度75%の条件下での2ヶ月間の試験において、有効成分の含量が試験開始前の95%以上に保たれている状態である。洗浄用組成物中の有効成分の含量の測定方法としては、例えば、液体クロマトグラフィーによる測定が挙げられる。 本発明では、上記(B)抗酸化剤に加え、他の抗酸化剤を配合しても構わない。他の抗酸化剤は、人体への安全性が確認されているものであれば特に制限なく配合することができるが、たとえば、亜硫酸ナトリウム、ピロクトンオラミン、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)、没食子酸プロピル、アスコルビン酸およびその塩、エリソルビン酸およびその塩、トコトリエノール、フェルラ酸などを用いることができる。これらは、上記(B)抗酸化剤とは別に、通常使用される量で任意に配合することができる。 本発明において、洗浄成分の(C)界面活性剤は、アニオン界面活性剤、両性界面活性剤およびノニオン界面活性剤からなる群より選ばれる少なくとも1種である。 具体的に、アニオン界面活性剤としては、たとえば、脂肪酸塩、アルキル硫酸エステル塩、モノアルキルリン酸エステル塩、アルキルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、高級脂肪酸アルカノールアミド硫酸エステル塩、アシルイセチオン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、アルキルエーテルカルボン酸塩、アシル乳酸塩、N−アシルサルコシン塩、N−アシルグルタミン酸塩、N−アシルメチルアラニン塩、N−アシルメチルタウリン塩、N−アシルアスパラギン酸塩などが挙げられる。 両性界面活性剤としては、たとえば、スルホベタイン型両性界面活性剤、アミノプロピオン型両性界面活性剤、アミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤、グリシン型両性界面活性剤、イミダゾリン型両性界面活性剤などが挙げられる。 ノニオン界面活性剤としては、脂肪酸アルカノールアミド、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、アルキルグリコシド、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルなどが挙げられる。 上記界面活性剤は全て市販品として入手可能である。また、2種以上の界面活性剤を適宜組み合わせて使用することができる。 界面活性剤は、皮膚への刺激性および使用感の観点から、低刺激性のものが好ましい。 上記のうちでも、低刺激性のアニオン界面活性剤としては、ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸ナトリウムなどのN−アシルグルタミン酸塩、ラウロイルメチル-β-アラニンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルアラニンナトリウムなどのN−アシルメチルアラニン塩、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ラウロイルメチルタウリンナトリウムなどのN−アシルメチルタウリン塩、ラウロイルサルコシンナトリウム、ヤシ油脂肪酸サルコシンナトリウムなどのN−アシルサルコシン塩、ラウロイルアスパラギン酸ナトリウムなどのN−アシルアスパラギン酸塩などが挙げられる。 低刺激性の両性界面活性剤としては、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタインなどのアミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインなどのイミダゾリン型両性界面活性剤などが挙げられる。 また、低刺激性のノニオン界面活性剤としては、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸N−メチルエタノールアミドなどの脂肪酸アルカノールアミド、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタンなどのポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油が挙げられる。 界面活性剤は、水などで希釈されて市販される場合があるが、本明細書において(C)界面活性剤としての配合量は、特に断りのない限り界面活性剤そのものの洗浄用組成物全量に対する質量%として示される。(C)界面活性剤は、通常、5〜50質量%程度、好ましくは10〜30質量%、さらに好ましくは15〜25質量%である。 (A)ミコナゾールまたはその塩を含む洗浄用組成物において、(C)界面活性剤は、上記の低刺激性のアニオン界面活性剤と低刺激性の両性界面活性剤との組合せが好ましい。その配合比は特に限定されないが、例えば、アニオン界面活性剤:両性界面活性剤=1:0.5〜3、好ましくは1:0.5〜2とすることができる。 溶解性が低い(A)ミコナゾールまたはその塩を完全に溶解するかまたは均一に分散するに際して、上記好ましい界面活性剤の組合せは、この抗真菌剤の有効成分を完全に溶解した洗浄用組成物を得ることができる。 本発明に係る洗浄用組成物は、上記(A)〜(C)に加え、本発明の効果を損なわない範囲で、他の成分を配合することができる。 他の成分としては、たとえば(A)ミコナゾールまたはその塩の析出の抑制などのために、炭素数3〜8のアルカンジオールを配合することができる。炭素数3〜8のアルカンジオールとしては、ブタンジオール、プロパンジオール(1,3−プロパンジオール、1,2−プロパンジオール)、ペンタンジオール、ヘキサンジオールまたはオクタンジオールなどが挙げられる。好ましくは炭素数3〜5のアルカンジオールであり、特に好ましくは1,3−ブタンジオール(1,3−ブチレングリコール)、1,2−プロパンジオール(プロピレングリコール)である。 上記アルカンジオールの配合量は特に限定されないが、組成物全量に対して、0.1〜15質量%が好ましく、1.0〜10質量%がより好ましい。 また他の成分として、トリクロサン、イソプロピルメチルフェノール、トリクロロカルバニリド、トリクロロヒドロキシジフェニルエーテル、塩化ベンザルコニウム、レゾルシン、臭化アルキルイソキノリニウム液などの抗菌剤、ジンクピリチオン、二硫化セレン、イオウ、サリチル酸とその塩、ピロクトンオラミンなどの他のふけ防止剤、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルレチン酸ステアリル、アラントインなどの抗炎症剤など、他の有効成分を適宜に配合することもできる。 さらに、本発明に係る洗浄用組成物は、他の成分として、一般的に洗浄用組成物に用いられる成分、たとえば色素、顔料などの着色剤、セルロース誘導体、ポリエチレングリコール、カルボキシビニルポリマーなどの粘度調整剤、ベヘニルアルコールやステアリルアルコールなどの高級アルコール、ジステアリン酸グリコール、ジステアリン酸エチレングリコールなどのパール光沢付与剤、クエン酸、水酸化カリウムなどのpH調節剤、塩化ナトリウムなどの塩類、植物エキス類、植物油、清涼剤、防腐剤、ビタミン剤、香料、オキシベンゾンなどの紫外線吸収剤、アミノ酸、糖などの湿潤剤、エデト酸塩などのキレート剤、カチオン性ポリマー、シリコーンオイルなどのコンディショニング成分、エタノール、水などを適宜配合することができる。 本発明において、洗浄用組成物とは、適用部位の汚れを取り除く、および/または抗真菌作用を発揮することを目的とする組成物であり、洗浄剤成分を配合し、使用後に流水等で洗い流す、ふき取るなど、どのような形態で使用されてもよい。 本発明に係る洗浄用組成物は、医薬品、医薬部外品または化粧品用の洗浄用組成物であり、剤型としては、軟膏、クリーム、乳液、ローション、液剤、エアゾールなどが可能である。その具体的な形態としては、特に限定されないが、たとえば、石鹸(固形石鹸、液体石鹸、泡状石鹸、ボディソープ(ボディシャンプーともいう)、ハンドソープ等)、クレンジング剤(メイク落とし)、シャンプー(頭髪用シャンプー、ドライシャンプー、リンスインシャンプー等)、リンス(ヘアリンス、ヘアコンディショナー等)などが挙げられる。 これらの中でも石鹸、シャンプーが好ましく、とりわけ、シャンプーが好ましい。 また、本発明に係る洗浄用組成物を清浄綿に染み込ませて、ふき取りに使用することもできる。 本発明の洗浄用組成物は、手足など皮膚の洗浄、洗髪など、人の身体に適用できるだけでなく、ペットの全身の洗浄用などあらゆる動物に対して好適に用いることができる。食器、医療器具等の洗浄にも用いることができる。 本発明の洗浄用組成物の好ましい態様例として、たとえば(A)ミコナゾール硝酸塩を0.1〜1.0質量%、(B)ピロ亜硫酸ナトリウム、トコフェロール、天然ビタミンE、緑茶乾留エキスおよび茶エキスからなる群より選ばれる少なくとも1種の抗酸化剤を0.1〜2.0質量%、(C)ラウロイルメチル-β-アラニンナトリウムを10〜20質量%、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインを5〜15質量%、プロピレングリコールを1.0〜10質量%、カチオン性ポリマーを0.2〜1.0質量%、ならびにpH調整剤、防腐剤および水を、それぞれ、適量含むシャンプーが挙げられる。 以下に、本発明の実施例を示すが、これら実施例は本発明を具体的に説明するためのものであって、本発明の範囲を限定するものではない。(実施例1〜15および比較例1〜2) 全体で100質量%となる表1に示す各成分を混合し、80℃に加熱溶解し、撹拌しながら35℃まで冷却して表1に示す組成の洗浄用組成物を調製した。(試験例) 上記で得られた実施例1〜9および比較例1〜2の各組成物について、以下の加速試験を行い、有効成分の試験前後の含量を定量し、試験前の含量定量値に対する試験後の含量定量値の割合(%)を求めることで安定性を調べた。結果を表2に示す。加速試験方法:ミコナゾール硝酸塩の吸着や水分蒸発のない容器に調製組成物を入れ、温度40℃・湿度75%の恒温恒湿槽に保管し、2ヶ月後にサンプリングを行った。含量測定方法:以下の条件で高速液体クロマトグラフィーにより定量した。 検出器:紫外吸光光度計(測定波長:230nm) カラム:オクタデシルシリル化シリカゲルカラム カラム温度:40℃付近の一定温度 移動相:メタノール/0.05mol/Lリン酸二水素アンモニウム溶液混液(4:1) 表に示すとおり、比較例の組成物では、試験期間2ケ月で有効成分ミコナゾール硝酸塩の明らかな含量低下が認められるのに対し、本発明で特定される(B)抗酸化剤の配合により該含量低下の抑制効果が認められた。(A)ミコナゾールおよび/またはその塩、(B)ピロ亜硫酸ナトリウム、トコフェロール、天然ビタミンE、緑茶乾留エキスおよび茶エキスからなる群より選ばれる少なくとも1種の抗酸化剤、ならびに(C)界面活性剤を含有する、医薬品、医薬部外品または化粧品用の洗浄用組成物。 前記(C)界面活性剤が、アニオン界面活性剤、両性界面活性剤およびノニオン界面活性剤からなる群より選ばれる少なくとも1種である、請求項1に記載の洗浄用組成物。 前記(C)界面活性剤が、N−アシルグルタミン酸塩、N−アシルメチルアラニン塩、N−アシルメチルタウリン塩、N−アシルサルコシン塩およびN−アシルアスパラギン酸塩からなる群より選ばれる少なくとも1種のアニオン界面活性剤、アミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤および/またはイミダゾリン型両性界面活性剤の両性界面活性剤、ならびに脂肪酸アルカノールアミド、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルおよびポリオキシエチレン硬化ヒマシ油からなる群より選ばれる少なくとも1種のノニオン界面活性剤からなる群より選ばれる少なくとも1種である、請求項1または2に記載の洗浄用組成物。 前記(B)抗酸化剤を2種以上含む、請求項1〜3のいずれかに記載の洗浄用組成物。 前記組成物全量に対し、(A)ミコナゾールおよび/またはその塩を0.1〜2.0質量%、(B)抗酸化剤を0.001〜5.0質量%、ならびに(C)界面活性剤を5.0〜50質量%含有する、請求項1〜4のいずれかに記載の洗浄用組成物。 更に、炭素数3〜8のアルカンジオールを0.1〜15質量%含有する、請求項1〜5のいずれかに記載の洗浄用組成物。 前記炭素数3〜8のアルカンジオールが1,3−ブタンジオールまたは1,2−プロパンジオールである、請求項6に記載の洗浄用組成物。 前記洗浄用組成物がシャンプーまたは石鹸である、請求項1〜7のいずれかに記載の洗浄用組成物。 前記組成物全量に対し、(A)ミコナゾール硝酸塩を0.1〜1.0質量%、(B)ピロ亜硫酸ナトリウム、トコフェロール、天然ビタミンE、緑茶乾留エキスおよび茶エキスからなる群より選ばれる少なくとも1種の抗酸化剤を0.1〜2.0質量%、ならびに(C)N−アシルグルタミン酸塩、N−アシルメチルアラニン塩、N−アシルメチルタウリン塩、N−アシルサルコシン塩およびN−アシルアスパラギン酸塩からなる群より選ばれる少なくとも1種のアニオン界面活性剤、および/またはアミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤、および/またはイミダゾリン型両性界面活性剤の両性界面活性剤を10〜30質量%含有する、請求項1〜8のいずれかに記載の洗浄用組成物。 前記アニオン界面活性剤が、ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸ナトリウム、ラウロイルメチル-β-アラニンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルアラニンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ラウロイルメチルタウリンナトリウム、ラウロイルサルコシンナトリウム、ヤシ油脂肪酸サルコシンナトリウムおよびラウロイルアスパラギン酸ナトリウムからなる群より選ばれる少なくとも1種であり、かつ、前記両性界面活性剤が、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタインおよび2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインからなる群より選ばれる少なくとも1種である、請求項9に記載の洗浄用組成物。(A)ミコナゾールおよび/またはその塩、ならびに(C)界面活性剤を含有する洗浄用組成物に配合するための、(B)ピロ亜硫酸ナトリウム、トコフェロール、緑茶乾留エキスおよび茶エキスからなる群より選ばれる少なくとも1種の抗酸化剤からなる前記(A)ミコナゾールおよび/またはその塩の安定化剤。(A)ミコナゾールおよび/またはその塩、(B)ピロ亜硫酸ナトリウム、トコフェロール、天然ビタミンE、緑茶乾留エキスおよび茶エキスからなる群より選ばれる少なくとも1種の抗酸化剤、ならびに(C)界面活性剤を配合してなる、医薬品、医薬部外品または化粧品用の洗浄用組成物。 【課題】ミコナゾールおよび/またはその塩を安定的に含有する医薬品、医薬部外品または化粧品用の洗浄用組成物の提供。【解決手段】(A)ミコナゾールおよび/またはその塩、(B)ピロ亜硫酸ナトリウム、トコフェロール、天然ビタミンE、緑茶乾留エキスおよび茶エキスからなる群より選ばれる少なくとも1種の抗酸化剤、ならびに(C)界面活性剤を含有する、医薬品、医薬部外品または化粧品用の洗浄用組成物。【選択図】なし


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