生命科学関連特許情報

タイトル:公開特許公報(A)_ボデイケア剤
出願番号:2012176440
年次:2014
IPC分類:A61K 8/19,A61K 8/97,A61Q 19/00,A61Q 19/08,A61Q 7/00,A61Q 11/00,A61K 8/98,A61K 8/92,A61Q 5/00,A61Q 15/00,A61K 35/56,A61P 17/02,A61P 27/02,A61P 29/00


特許情報キャッシュ

富重 光宏 JP 2014024825 公開特許公報(A) 20140206 2012176440 20120724 ボデイケア剤 富重 光宏 512207342 富重 光宏 A61K 8/19 20060101AFI20140110BHJP A61K 8/97 20060101ALI20140110BHJP A61Q 19/00 20060101ALI20140110BHJP A61Q 19/08 20060101ALI20140110BHJP A61Q 7/00 20060101ALI20140110BHJP A61Q 11/00 20060101ALI20140110BHJP A61K 8/98 20060101ALI20140110BHJP A61K 8/92 20060101ALI20140110BHJP A61Q 5/00 20060101ALI20140110BHJP A61Q 15/00 20060101ALI20140110BHJP A61K 35/56 20060101ALI20140110BHJP A61P 17/02 20060101ALI20140110BHJP A61P 27/02 20060101ALI20140110BHJP A61P 29/00 20060101ALI20140110BHJP JPA61K8/19A61K8/97A61Q19/00A61Q19/08A61Q7/00A61Q11/00A61K8/98A61K8/92A61Q5/00A61Q15/00A61K35/56A61P17/02A61P27/02A61P29/00 4 書面 5 4C083 4C087 4C083AA071 4C083AA072 4C083AA111 4C083AA112 4C083AA121 4C083AA122 4C083AB031 4C083AB032 4C083CC05 4C083CC17 4C083CC32 4C083CC37 4C083CC41 4C083EE12 4C083EE18 4C083EE23 4C083EE24 4C083EE32 4C083EE34 4C083EE36 4C087AA01 4C087AA02 4C087BB16 4C087MA16 4C087MA35 4C087MA37 4C087MA41 4C087MA43 4C087MA52 4C087NA14 4C087ZA33 4C087ZA89 4C087ZB11 この発明は、広義のボデイ、すなわち顔や頭髪、口内、眼等も含む人体(動物全般)の外表面を対象にしたケア剤ないし化粧品類に関する。 ボデイケア剤としては個人用の化粧品や石鹸類や業務用のエステ等に用いるものなど実に様々なものが既に数多く知られている。ただそれらの多くは肌に有害な添加物を含んでいたりして、かえって逆効果になりかねないことから、近時はできるだけ自然の素材のみを用いて製品化しようとする傾向がある。 上記のような現状にあって、最近、ほたて貝の殻を焼成して得られる粉末が高度の抗菌性や消臭性を有することが注目され、これを混合した抗菌石鹸等が製品化されている。ところがこのほたて貝殻パウダーはPHが約13.5でかなりの強アルカリ性であるため、これを含むボデイケア剤はアルカリが強すぎて皮膚等の蛋白質を侵す弊害があり、また酸で中和すれば本来の機能を失うという問題点があった。本発明はかかる問題点を解決して、肌に優しいのみならず、更に積極的に好ましい機能を発揮できるようなボデイケア剤を提供することを課題とする。 上記のほたて貝殻パウダーは、主に炭酸カルシウムから成るほたて貝殻を焼成して生石灰CaOに変え、更に水分を吸収させて水酸化カルシウムにしたものであるから、そのままでは強アルカリ性であるのは当然である。そこで酸で中和することなく(抗菌性や消臭性等を維持したまま)肌等へのダメージを無くす手段を種々試みた結果、意外にも健康飲料としての市場の評価が確立している豆乳を混合することにより、所期の目的を達成し得ることを見いだすことができた。 すなわち固形分換算において、粉末状水酸化カルシウム3〜50重量部と豆乳1〜170重量部との混合物を主成分として、本発明のボデイケア剤とすることを基本とするものである。 ここでいう豆乳とは、周知のような豆腐製造のプロセスにおいて生じるおから等を除去しかつにがり等の凝固剤を加えない液状のもの、またはそれと均等のものを言う。すなわち近時試みられているような、生大豆を丸ごと微粉末ないしペーストないしコロイド液状にしたようなものも含む。 粉末状水酸化カルシウムと豆乳の混合比率は上記の通りであって、これを逸脱すると、所望する作用・効果を喪失する。但し好ましいのは、両者の配合割合があまり片寄らない程度のものである。なお、液状物にするからには、粉末体が沈殿を起こしにくいほど微粉末であることが好ましいことは言うまでもない。 なお、上記の混合物に大豆油を更に6〜190重量部添加混合すると、肌用、髪用、口内用等の用途によっては一層好ましいものになることも判明した。 また使用する粉末状水酸化カルシウムについては、粉末状の焼成貝殻類であること、とりわけほたて貝の貝殻を焼成し粉末化したものが最も好ましいことも判明した。その理由の学術的解明は必ずしも十分になされているわけではないが、おそらくその粉末の微細立体構造や未知の微量含有成分等が関与しているのではないかと推される。 上記の基本的配合に基づいてこれを商品化するにあたり、必要に応じ、少量の香料、保存料、安定剤等を添加することは任意である。またその商品形態も液状とは限らず、クリームないしペースト状、或いは粉状でユーザーが水を加えて使用するようなものも含まれる。 本発明によれば、優れた抗菌性や消臭性などを有する水酸化カルシウム(ほたて貝殻焼成パウダー)の長所機能を損なうことなく、最大の問題点であった強アルカリ性による肌等へのダメージを克服し、更にプラスαの効果を発揮させることができる。その作用メカニズムを学術的に解明することは本願の主眼とするところではないが、おそらく次のような理由によるものとみるのが合理的である。 すなわち一般的な豆乳100ml中には、蛋白質約5g、脂質約3g、他に少量のレシチン、イソフラボンなどが複合して含まれているが、そのうち蛋白質は人体の蛋白質の身代わりになって水酸化カルシウムのアルカリ攻撃を受け止め、また脂質(大豆油)はアルカリを鹸化してこれをレシチンとともに良質の海面活性剤化させ、更にこれらが複合的に作用して、あたかも肌に長期にわたるバリアー機構が出現したかのような好結果をもたらしたものと推測される(モニターテストによる)。なお本発明品のもつ抗酸化性も相乗効果をもたらすと考えられる。 焼成ほたて貝殻パウダー1重量部、一般的な豆乳(液状)10重量部、大豆油5重量部に若干のバニラエッセンスを加えて十分に均一混合し、肌用クリームとする。これを顔や手または全身などに少し塗布し、水でのばして使用する。モニターテストによれば、しみの減少、小じわの減少、たるみの引き締め、皮膚の消毒、抗炎症などに効果が認められた。 更に上記実施例において、在来のボデイ用瞬間消臭剤等よりはるかに長時間(24時間程度)、足の臭い、わきが臭、加齢臭、汗臭等に対する消臭効果が持続することが認められた。 また一週間の使用で、小イボがとれその後かさぶたとなったり、手の甲に熱湯をこぼし火傷になるはずが、すぐに塗り込み翌日治癒したなどの例も報告された。 別の良好な実施形態として、焼成ほたて貝殻パウダー1重量部、一般的な豆乳(液状)10重量部、大豆油5重量部に水を若干加え液状にして、頭髪用化粧液とする。これを洗髪後、主に頭皮にすり込んで、数分後に髪に付着している液を洗い流さずにタオルでふき取る形で継続的に使用したところ、フケや痒みの防止や整髪に役立つと共に、半年の使用で抜け毛が極端に減り、白髪の比率が少なくなるなどの例が報告された。 更に別例として、上記配合のクリーム状のものを歯磨きクリームとして使用したところ、歯垢の除去及び付着防止、口内殺菌、虫歯予防、口臭防止、口内炎痛などにおいて明らかな効果が認められた。 更に別例として、大豆油を加えず全体に控えめの配合にしたものを点眼用に試みたところ、驚くべきことに視力の向上や抗炎症作用が認められ、かつ何の副作用も生じなかった。 本発明のボデイケア剤は効果も十分でニーズが甚だ多く、本質的に人体に優しい自然材料を用いるものであり、また量産も容易であるから、産業上の利用可能性は十分にある。 固形分換算において、粉末状水酸化カルシウム3〜50重量部と豆乳1〜170重量部との混合物を主成分としたことを特徴とするボデイケア剤。 請求項1記載の混合物に大豆油を更に6〜190重量部添加混合してこれを主成分としたことを特徴とするボデイケア剤。 粉末状水酸化カルシウムが、粉末状焼成貝殻類である請求項1及び請求項2記載のボデイケア剤。 粉末状焼成貝殻類が、粉末状焼成ほたて貝殻である請求項3記載のボデイケア剤。 【課題】焼成貝殻粉末等のもつ優れた特性を生かしつつその強アルカリのダメージを中和することなく抑制して、より積極的な効果を発揮するボデイケア剤を提供する。【解決手段】固形分換算において、粉末状水酸化カルシウム3〜50重量部と豆乳1〜170重量部との混合物を主成分として、本発明のボデイケア剤とする。また更に大豆油を6〜190重量部添加混合し、或いは粉末状水酸化カルシウムを粉末状焼成貝殻類、とりわけ粉末状焼成ほたて貝殻とする。


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