生命科学関連特許情報

タイトル:公開特許公報(A)_育毛または発毛のためのマッサージ用塗布材
出願番号:2012169381
年次:2014
IPC分類:A61K 8/98,A61K 8/97,A61K 8/25,A61Q 7/00


特許情報キャッシュ

田中 茂男 JP 2014028765 公開特許公報(A) 20140213 2012169381 20120731 育毛または発毛のためのマッサージ用塗布材 田中 茂男 306014688 古谷 栄男 100092956 松下 正 100101018 巴山 俊成 100181076 田中 茂男 A61K 8/98 20060101AFI20140117BHJP A61K 8/97 20060101ALI20140117BHJP A61K 8/25 20060101ALI20140117BHJP A61Q 7/00 20060101ALI20140117BHJP JPA61K8/98A61K8/97A61K8/25A61Q7/00 6 2 OL 9 4C083 4C083AA071 4C083AA072 4C083AA111 4C083AA112 4C083AB171 4C083CC37 4C083DD31 4C083EE22 この発明は、育毛または発毛のために行われるマッサージ用の塗布材に関する。 従来の育毛剤、発毛剤の成分として、様々な物質が用いられている。例えば、血行促進のための成分として、ミノキシジル、カルプロニウムなどが用いられている(特許文献1、2)。特開2003−155218号公報特開2007−45712号公報 しかしながら、血行促進成分を含有する育毛剤、発毛剤を単に皮膚に塗布するだけでは、十分な育毛または発毛の効果を得ることは困難であった。 本発明は、少なくともスポンジアを含有させた塗布材を用いて頭皮のマッサージを行うことで、育毛効果または発毛効果を飛躍的に高めることを目的とする。(1)この発明の塗布材は、 頭皮に塗布される塗布材であって、 頭皮に塗布された状態で按摩した際に、頭皮に刺激を与える棘状素材を少なくとも含有すること、 を特徴とする。 これにより、頭皮をマッサージすることによって棘状素材が頭皮を刺激し、育毛効果または発毛効果を飛躍的に高めることができる。(2)この発明の塗布材は、 前記棘状素材が、スポンジアであること、 を特徴とする。 これにより、頭皮をマッサージすることによってスポンジアが頭皮を刺激し、育毛効果または発毛効果を飛躍的に高めることができる。また、スポンジアは、天然の素材であるためアレルギー症状が生じる可能性が極めて少ない。(3)この発明の塗布材は、さらに、 プエラリアを含有すること、 を特徴とする。 これにより、スポンジアを、育毛効果の高いプエラリアと組み合わせることが可能となり、育毛作用を増強することができる。(4)この発明の塗布材は、さらに、 プラセンタエキスを含有すること、 を特徴とする。 これにより、スポンジアを、育毛効果の高いプラセンターエキスと組み合わせることで、育毛作用を増強することができる。(5)この発明の塗布材は、さらに、 ヘチマ、アカシア、マランタ、アストリンゼン、ヘクララバ、シリカ、カレンデュラ、キダチアロエ、カンゾウのうち、少なくとも1以上の素材を含有すること、 を特徴とする。 これにより、スポンジアの育毛作用を増強することができる。(6)この発明の頭皮の按摩方法は、 上記何れかの塗布材が頭皮に塗布された状態で、所定時間だけ頭皮の按摩を行うこと、を特徴とする。 これにより、頭皮をマッサージすることによって棘状素材が頭皮を刺激し、育毛効果または発毛効果を飛躍的に高めることができる。スポンジア10の形状を示す拡大図である。本発明のマッサージクリーム100を用いてマッサージを行う方法を示す図である。スポンジア10が頭皮20の角質層内および毛口22に付着した状態を示す図である。本発明の実施例1を示す図である。本発明の実施例2を示す図である。1.マッサージクリームの主成分について 本発明のマッサージクリーム(塗布材)に含有される主成分であるスポンジア、プエラリア、プラセンタエキスについて、まず説明する。 スポンジア10は、ヨーロッパに生息する淡水海綿の中から発見された微小な棘状(針状)の素材(全長が数十μmから数百μm程度、幅長さが数μmから数百μm程度)であり(図1の拡大図を参照)、後述するように、頭皮に塗布してマッサージ(按摩)する際に、尖った棘状部分10aが頭皮に刺激を与えて細胞を活性化することができる。なお、スポンジア10は、天然の素材であるため肌にアレルギー症状が生じる可能性は極めて少ない。 プエラリア(学名:Pueraria mirifica)は、タイ産のマメ科植物で、女性ホルモンとよく似た構造の成分(エストロゲンなど)を含んでおり、通常はサプリメントとして飲用される等して摂取されるが、スポンジアと併せて塗布材として用いることで育毛作用を増強することができる。 プラセンタエキスは、胎盤エキスのことであり、上記プエラリアと同様、スポンジアと併せて塗布材として用いることで育毛作用を増強することができる。2.マッサージの施術方法およびその効果 上記3成分(スポンジア、プエラリア、プラセンタエキス)を含有するマッサージクリームを頭皮の薄毛部位に塗布した状態で、以下に示すように頭皮のマッサージ(按摩)が行われる。なお、スポンジア、プエラリア、プラセンタエキスの配合比率は、それぞれ2:1:1(比重)とした。 術者は、まず、スポンジア、プエラリア、プラセンタエキスを混合した粉状物(パウダー)に水を加えて、マッサージクリームを作る。さらに、マッサージクリームを頭皮の薄毛部分に塗布する。例えば、図2Aに示す直径10cmの円形部分Pにマッサージクリーム100を塗布する。 その後、図2Bに示すように、術者は、指先で頭皮を擦るように所定時間(例えば、5分から10分程度)だけマッサージを行う。その後、所定時間(例えば、5分から10分程度)だけ放置して乾かした後、頭皮を洗い流す。上記マッサージを月に1回程度、数ヶ月間行うことで、育毛または発毛の効果が現れた。なお、スポンジアは、頭皮を洗い流すだけでは全て除去されないので、残存したスポンジアによっても頭皮に刺激を与えることができる。 続いて、図3を用いて、スポンジア10(図1)の細胞活性効果について説明する。図3は、マッサージによって、スポンジア10が頭皮20の角質層内および毛髪2の毛口22に付着した状態を示す図である。 図3に示すように、マッサージクリーム100(図2A)に含まれるスポンジア10は、頭皮をマッサージすることによって、頭皮20の角質層内および毛口22に擦り込まれる。さらに、スポンジア10の棘状部分10a(図1)が頭皮に当たることで、頭皮20および毛口22が刺激される。 また、図1に示す頭皮20および毛口22に刺激を与えることができるだけでなく、その刺激は皮脂腺開口部24(皮脂腺30の開口)、バルジ領域26、毛乳頭部28にも伝わっていく。これによって、毛根全体の細胞分裂が活性化され、育毛・発毛が充分に促進されることになる。 以上のように、スポンジア10が付着した状態でマッサージすることにより、真皮層や皮下組織層、基底細胞への浸透を促進させ、毛細血管、リンパ管に刺激を与え、繊維芽細胞が増殖、活性化させることができる。3.実施例[実施例1] 図4Aは、本発明の塗布材を用いたマッサージをある女性に施術する前の状態を示す図である(平成24年1月27日に撮影)。図4Aに示す頭皮の薄毛部分に1g程度の塗布材を水で溶かして塗布し、マッサージを施術した。これを1ヶ月毎に3回施術した後で撮影した頭皮の状態を図4Bに示す。図4Bに示す平成24年7月6日の時点では、薄毛の部分に毛が密集し、薄毛部分が無くなっていることが分かる。[実施例2] 図5Aは、本発明の塗布材を用いたマッサージをある男性に施術する前の状態を示す図である(平成24年2月16日に撮影)。図5Aに示す頭皮の薄毛部分に2g程度の塗布材を水で溶かして頭皮の直径10cm程度の円形部分に塗布し、マッサージを施術した。これを1ヶ月毎に4回施術した後で撮影した頭皮の状態を図5Bに示す。図5Bに示す平成24年6月19日の時点では、薄毛部分が無くなっていることが分かる。4.その他の実施形態 なお、上記実施形態では、マッサージクリーム100の成分として、スポンジア、プエラリア、プラセンタエキスを含有することとしたが、少なくともスポンジアを含有すればよい。例えば、マッサージクリーム100がスポンジアのみを含有したり、スポンジアとプエラリアを含有したり、スポンジアとプラセンタエキスを含有するようにしてもよい。このように、スポンジアを、育毛効果の高いプエラリアまたはプラセンターエキスと組み合わせることで、育毛作用を増強することができる。 なお、上記実施形態では、マッサージクリーム100の成分として、少なくともスポンジアを含有することとしたが、さらに、その他の成分を含有するように構成してもよい。例えば、ヘチマ(糸瓜)、アカシア、マランタ、アストリンゼン、ヘクララバ、シリカ、カレンデュラ、キダチアロエ、カンゾウ(甘草)のうち、少なくとも1以上の素材を含有してもよい。 ヘチマ(糸瓜)、アカシア、マランタは、成分が頭皮に浸透しやすくする効果を有する。アストリンゼンは、肌の引き締め効果を有する。カレンデュラは、痛みを和らげる効果を有する。ヘクララバ、シリカは油分を吸着する効果、ピーリング効果を有する。キダチアロエは、肌の修復効果を有する。カンゾウは、消炎効果を有する。なお、スポンジアとその他の素材の成分の配合比率は、それぞれ2:1:1…(比重)とした。 なお、上記実施形態では、術者が素手でマッサージすることとしたが、ナイロン、ゴムなどの素材の手袋を着用した状態で、マッサージするようにしてもよい。 なお、上記実施形態では、頭皮の一部P(図2A)をマッサージすることとしたが、頭皮全体をマッサージするようにしてもよい。 なお、上記実施形態では、棘状素材としてスポンジアを用いたが、類似形状の他の素材(天然または人工の素材)を用いることができる。 頭皮に塗布される塗布材であって、 頭皮に塗布された状態で按摩した際に、頭皮に刺激を与える棘状素材を少なくとも含有すること、 を特徴とする塗布材。 請求項1の塗布材において、 前記棘状素材が、スポンジアであること、 を特徴とする塗布材。 請求項1または請求項2の塗布材において、さらに、 プエラリアを含有すること、 を特徴とする塗布材。 請求項1〜3の何れかの塗布材において、さらに、 プラセンタエキスを含有すること、 を特徴とする塗布材。 請求項1〜4の何れかの塗布材において、さらに、 ヘチマ、アカシア、マランタ、アストリンゼン、ヘクララバ、シリカ、カレンデュラ、キダチアロエ、カンゾウのうち、少なくとも1以上の素材を含有すること、 を特徴とする塗布材。 請求項1〜5の何れかの塗布材が頭皮に塗布された状態で、所定時間だけ頭皮の按摩を行うこと、を特徴とする頭皮の按摩方法。 【課題】 育毛効果または発毛効果を飛躍的に高める。【解決手段】 少なくともスポンジアを混合したパウダーに水を加えて、マッサージクリームを作る。マッサージクリーム100を頭皮の薄毛部分Pに塗布する。その後、頭皮を擦るようにマッサージする。その後、所定時間だけ放置して乾かした後、頭皮を洗い流す。【選択図】 図2


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