生命科学関連特許情報

タイトル:公表特許公報(A)_急性骨髄性白血病におけるCEBPA遺伝子の2重変異体の効率的検出
出願番号:2011543753
年次:2012
IPC分類:C12Q 1/68,C12N 15/09


特許情報キャッシュ

ウォウタース,バス デルウェル,ヘンドリック,ルドルフ バルク,ペーター,ヤコビュス,マリア ローウェンベルグ,ボブ JP 2012508587 公表特許公報(A) 20120412 2011543753 20091113 急性骨髄性白血病におけるCEBPA遺伝子の2重変異体の効率的検出 エラスムス ユニバーシティ メディカル センター ロッテルダム 511118252 Erasmus University Medical Center Rotterdam 西教 圭一郎 100075557 ウォウタース,バス デルウェル,ヘンドリック,ルドルフ バルク,ペーター,ヤコビュス,マリア ローウェンベルグ,ボブ EP 08105794.5 20081113 C12Q 1/68 20060101AFI20120316BHJP C12N 15/09 20060101ALN20120316BHJP JPC12Q1/68 AC12N15/00 A AP(BW,GH,GM,KE,LS,MW,MZ,NA,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),EP(AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KM,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PE,PG,PH,PL,PT,RO,RS,RU,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VC,VN,ZA,ZM,ZW EP2009065178 20091113 WO2010055147 20100520 47 20110713 4B024 4B063 4B024AA11 4B024CA04 4B024CA20 4B024HA12 4B063QA13 4B063QA17 4B063QQ03 4B063QQ42 4B063QR32 4B063QR62 4B063QS25 本発明は、がん、特に急性骨髄性白血病(AML)の分子診断の分野に属する。本発明は、予後良好なAML患者を診断するための方法を提供する。 急性骨髄性白血病(AML)は、単一の疾患ではなく、様々な遺伝子異常、および治療に対して変化しやすい反応を伴う腫瘍の群である。前処理した核型は、AMLにおける治療法の決定に今でも不可欠である(Mrozek et al., Blood Rev. 2004; 18:115-136)。近年では、多数の新規な分子マーカがAMLの予後に関連付けられている(Mrozek et al., Hematology Am Soc Hematol Educ Program. 2006: 169-177., Estey et al., Lancet. 2006; 368:1894-1907)。 CCAAT/エンハンサー結合タンパク質α(C/EBPα)をコードするCEBPAの遺伝子の変異は、一般的にAMLに見出される。CEBPAの単一アレルまたは両アレル変異を保持する患者は、AMLの比較的良好な予後を有する集団に属することが見出された(Barjesteh van Waalwijk et al., Hematol. J. 2003;4, 31-40)。 これらの研究は、通常、解析のための多数の塩基配列、およびリアルタイムPCRを必要とする。より良好と診断されるAML患者を識別するための代替的な検出方法が当該分野において依然として必要とされている。 我々は、CEBPA変異を保有する全てのAML患者が、必ずしも良好な予後を有し得るとは限らないことを見出した。我々は、2重変異、すなわち、両アレル変異を保有する群のみが、特に良好な予後を有することを見出した。また、我々は、単一アレルCEBPA変異を両アレル変異から区別する方法を見出した。 この方法は、例えば、マイクロアレイにおける遺伝子セットの発現レベルの解析に依存する。遺伝子セットは、以下の実施例において詳述する。 従って、本発明は、本明細書に記載したような分類遺伝子からなる群から選択された少なくとも2個の遺伝子のセットの発現レベルを決定することによって、患者が両アレルのCEBPA変異を保有するか否かを決定する方法に関する。 発明の詳細な説明 CCAAT/エンハンサー結合タンパク質α(CEBPA)の変異は、急性骨髄性白血病(AML)の5〜10%に見出され、良好な臨床結果と関連している。CEBPA変異を有するAMLの大部分は同時に2つの変異を保持し、通常当該変異は両アレルである(CEBPAdouble−mut)。一方、その他のAMLは、単一のヘテロ変異(CEBPAsingle−mut)を保持するのみである。ここで、我々は、変性高速液体クロマトグラフィーおよびヌクレオチド配列解析を使用して、新たにAMLと診断された598症例のコホートにおいてCEBPA変異41症例、すなわちCEBPAdouble−mut28症例およびCEBPAsingle−mut13症例を同定した。ゲノム全体での遺伝子発現プロファイリングと臨床結果の分析によって、CEBPAdouble−mutAMLは、単一の遺伝子発現プロファイルと良好な結果に関連付けられることが明らかとなった。これに対して、CEBPAsingle−mutAMLは、識別特性を発現せず、臨床結果に関しては野生型症例と識別することができなかった。これらの結果は、予後判定のための重要な意味を有するCEBPA変異陽性AML内の重要な基本的不均一性を示す。 転写因子であるCCAAT/エンハンサー結合タンパク質α(CEBPA)の変異は、急性骨髄性白血病(AML)の5〜10%で見出される1〜9。CEBPA変異は、比較的良好な結果に関連付けられているので、有望な新規の予後マーカとして関心を集めている3、4、9、10。様々な配列のバリエーションが評されているが、2つの変異のプロトタイプ分類が最も高頻度である。N末端の変異は、同一のオープンリーディングフレームにおける主要な翻訳開始コドンと第2ATGとの間に位置する。これらの変異は、p42CEBPAタンパク質の翻訳の早期停止、および全長タンパク質の機能を阻害し得るp30アイソフォームの翻訳の増加を導く6。これに対して、C末端塩基性ロイシンジッパー(bZIP)領域における変異は、フレーム内であり、2量体化および/またはDNA結合を減少させ得る7。CEBPAにおいて保存されている変異は、N末端とbZIP領域との間に見出される。 大半のCEBPA変異AMLは、2つの変異を保有する。最も高頻度には、2つの変異は、N末端型変異とbZIP型変異との組み合わせである7、8、11。2つのCEBPA変異を有するAMLにおいて、通常、変異は異なるアレルに位置し、それゆえ野生型CEBPAタンパク質は発現されない。同様の状態が、ホモ接合体変異を保持する場合に見出される。しかし、単一のヘテロ変異のみを有するAMLも存在するので、野生型アレルの発現を保持しているAMLも存在する。 de novo成人AMLにおけるCEBPA変異の様々な種類の正確な分布および臨床結果に与えるそれらの影響についてより深い洞察を得るために、我々は、598症例のコホート研究を行った。変性高速液体クロマトグラフィー(dHPLC)とそれに続く核酸配列解析を使用して、我々は、2つの異なる変異を有する症例または1つのホモ接合体変異を有する症例(さらに、2重変異と称される、CEBPAdouble−mut)だけではなく、単一のヘテロ変異のみを有する症例(CEBPAsingle−mut)を識別した。ゲノム全体での遺伝子発現プロファイリング(GEP)は、CEBPAdouble−mutAMLが非常に特徴的な特性を表すが、一方、CEBPAsingle−mut症例は表わさないことを明らかにした。さらに予期しないことに、良好な予後効果は2重変異にのみ関連した。これらの結果は、臨床的予後判定に重要な意味を有し得るCEBPA変異を有するAMLの中で未知の不均一性の存在を明らかにした。 de novo成人AMLの598症例のコホートにおいて、我々は、CEBPAコーディング配列の3つの調査されたアンプリコンの少なくとも1つで異常プロファイルを有する65症例を識別した(図1A〜B)。CEBPA配列の変異の存在は、塩基配列解析によって確認した。挿入型多型11、14〜16、またはアミノ酸の変更を導くことのない変異を保持するのみである症例を野生型とした。2つのさらなる標本は、bZIP領域の外側に未知の特性を有するインフレームの変異を保持していたので、さらなる解析において考慮されなかった。その結果、CEBPAmutAMLの41/598症例(6.9%)が考慮された。これらは、CEBPAsingle−mut13症例、およびCEBPAdouble−mut28症例、すなわちホモまたは2つの別個の変異のどちらかを含んでいた(表2)。記載されたような3アガロースゲル電気泳動分析と核酸配列解析との組み合わせを使用した、保持されているAML547症例のさらなるスクリーニングは、dHPLCによって見落とされた変異を明らかとはしなかった。 我々は、25個の遺伝子群から選択される遺伝子の発現レベルが、CEBPA2重変異の発生を高確率で予測することを見出した。表5に示される25個の遺伝子群から選択される2個の遺伝子の全ての組み合わせは、許容できるレベルでCEBPA2重変異の発生を予測することが分かった。3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、または25個の遺伝子のような2個以上の遺伝子の発現レベルが決定された場合、この方法の感度および特異性は向上した。 本発明の好ましい実施形態では、前記2個の遺伝子は、表11に示される遺伝子群から選択される。 本発明の特に好ましい方法では、表12に示される7個の遺伝子のセットから選択される少なくとも2個の遺伝子の発現が決定され、好ましくは表12に示される遺伝子の群から選択された3、4、5、6、または7個の遺伝子の発現レベルが決定される。 本発明に係る他の特に好ましい方法では、表13に示される9個の遺伝子のセットから選択された少なくとも2個の遺伝子の発現が決定され、好ましくは表13に示される遺伝子の群から選択された3、4、5、6、7、8、または9個の遺伝子の発現レベルが決定される。 表12の全ての7個の遺伝子、または表13の全ての9個の遺伝子の発現レベルが決定された場合に最良の結果が得られた。 本明細書において同定された遺伝子の発現レベルは、当該技術分野において公知の様々な方法で決定し得る。特に、本明細書中で特定されたような特定のプローブセットを使用することが好ましい。典型的に有用なプローブセットは、添付の配列表に規定されている。他のプローブセットは、本明細書において特定された遺伝子の一次配列に基づいて当業者によって設計されてもよく、それらは様々な公的な供給源から得ることができる。 さらに好ましい方法において、プレスクリーニングが実行され、プレスクリーニングにおいては、CEBPA遺伝子の発現レベルが決定され、所定の値と比較される。特定の試料においてCEBPA遺伝子の発現レベルが所定の値を超えているとすれば、前記方法をこれらの試料で実施してもよく、その場合、この組み合わせ解析はさらに信頼性の高い結果を提供することになる。実施例は、所定の値を確実に決定するための方法を提供する。 本明細書において使用される用語において、遺伝子は識別され、配列表に規定されたcDNA配列に対して、好ましくは高ストリンジェンシー条件下において、特異的にハイブリダイズすることが可能である核酸配列を含む発現産物をコードすることを特徴とする。好ましくは、前記遺伝子は、配列表に規定された配列について、92、94、96、97、98、99、または100%のような90%以上相同である発現産物をコードする。 表10は、本明細書に記載されたような遺伝子の詳細を提供する。公知のデータベースを参照することによって、当業者は特定の遺伝子の特性および配列を明確に決定することができるであろう。 当業者は、高ストリンジェンシー条件の定義を認識するであろうし、さらなる手引きは、Sambrookらの分子クローニング:実験室マニュアル第三版から得られる。 また、当業者は、本明細書において言及された遺伝子の多くのスプライスバリアントが存在してもよく、必要であれば、そのようなスプライスバリアントについての特定のプライマーおよびプローブを良好に設計することができるという事実を認識するであろう。A.CEBPA遺伝子の模式図、ならびにフラグメントa、b、およびcのdHPLC分析について使用されるPCRプライマーの位置。機能領域、すなわちN末端部分における2つのトランス活性化ドメイン(TAD1およびTAD2)、ならびにC末端部分における塩基性ロイシンジッパー(bZIP)領域が図示される。ヌクレオチド(nt)の位置は、主要な翻訳開始部位を基準に示されている。また、アミノ酸(aa)の番号、およびnt358位置における代替的な翻訳開始部位(aa120)が図示されている。調査した3つの断片の1つ、すなわち90試料のランダムな選択におけるアンプリコンbのdHPLC分析における典型的なプロファイル。ヘテロ2本鎖(様々な色)は、ホモ2本鎖(緑)よりも早く解放されるので、別個のピークとして認識することができる。時間はx軸、電圧はy軸に図示される。C.CEBPA変異(単一または2重変異状態に関わりなく)についての遺伝子発現予測の特徴は、CEBPAmut38症例を含むAML524症例の設定データで導かれた。各CEBPAmut38症例の予測精度は、本明細書に詳細に記載されたように繰り返し10分割交差検定を使用して推定された。選択された38症例のCEBPA変異体標本についての正確な予測の割合を示す(上部パネル)。下部パネルのヒートマップは、CEBPAmutAMLについて良好に識別する特徴を含む、得られた19プローブセット遺伝子発現分類を示す(プローブセットの情報については、表6を参照)。強度値(log2)は、AML524症例のコホートについて中央平均化された。可視化のために、前記遺伝子は階層的にクラスタ化(ユークリッド距離、平均連結法)された。細胞は相対的なlog2発現値を表しており、明るい緑色(−3)から明るい赤色(+3)の範囲で色分けされた。D.カプランメイヤー曲線は、CEBPAmutAMLとCEBPAwtAMLとの間のOS(全生存)の相違を示しており、ログランクテストP値=0.027である。E.CEBPAwtAML対CEBPAdouble−mutAML(P=0.004)と、CEBPAwtAML対CEBPAsingle−mutAML(P=0.005)との間のOSの相違。F.60歳未満の患者に対する制限分析:CEBPAwtAML対CEBPAdouble−mutAML(P=0.0096)と、CEBPAwtAML対CEBPAsingle−mutAML(P=0.033)との間のOSの相違。G.正常な細胞遺伝子を有する患者に対する制限分析:CEBPAwtAML対CEBPAdouble−mutAML(P=0.0069)と、CEBPAwtAML対CEBPAsingle−mutAML(P=0.024)との間のOSの相違。19のプローブセットのCEBPA変異について、所定の特徴に基づくGEPデータの主成分分析。AML534症例における主成分分析は、単一または2重変異状態に関わらず、CEBPA変異についての所定の特徴を構成する19のプローブセットに基づいて実施された。それぞれの正方形は、1症例のAML症例を表している。AMLは、CEBPA状態に基づいて色分けされた:CEBPAdouble−mut(赤色)、CEBPAsingle−mut(青色)、およびCEBPAwt(黄色)。以前に記載した骨髄/Tリンパ球性白血病の集団に属する症例は、緑色に色分けされたCEBPAのエピジェネティックなサイレンシングによって特徴付けられる。第1の2つの主成分(PCA1およびPCA2)が図示されている。前記図は、第1主成分(PCA1)について、CEBPAdouble−mut症例が、完全にCEBPAwt症例から分離することができるが、CEBPAsingle−mut症例は、野生型コホート内で分散していることを示す。CEBPAdouble−mutに加えて、野生型コホートから明確に分離される他のいくつかのAMLが存在する。これらは全てCEBPAサイレンシングAMLを表す。無イベント生存についてのカプランメイヤー曲線。A.CEBPAmutAMLとCEBPAwtAMLとの間のEFSにおける相違を示すカプランメイヤー曲線。ログランクテストP値=0.0050。B.CEBPAwtAML対CEBPAdouble−mutAML(P=0.005)とCEBPAwtAML対CEBPAsingle−mutAML(P=0.004)との間のEFSにおける相違点。C.60歳未満の患者に対する制限分析:CEBPAwtAML対CEBPAdouble−mutAML(P=0.014)とCEBPAwtAML対CEBPAsingle−mutAML(P=0.026)との間のEFSにおける相違点。D.正常な細胞遺伝子を有する患者に対する制限分析:CEBPAwtAML対CEBPAdouble−mutAML(P=0.081)とCEBPAwtAML対CEBPAsingle−mutAML(P=0.093)との間のEFSにおける相違点。本発明に係る好ましい方法のための手順であり、試料は、CEBPA遺伝子の上昇した発現について試験され、上述した所定の値よりも高いことが見出された場合、遺伝子のセットは本明細書に記載された群から試験される。図4に示す方法のための所定の値の決定。表12に示す7個の分類遺伝子の発現値の目的変数なしの階層的クラスタ分析。クラスタ化CEBPA2重変異体対非2重変異体;試料をクラスタ化するために7個の遺伝子が使用された(コサイン−コンプリート)。図6において得られたデータの主成分分析プロット。表13に示される9個の分類遺伝子の発現値の目的変数なしの階層的クラスタ分析。クラスタ化されたCEBPA2重変異体対非2重変異体;9個の遺伝子が試料のクラスタ化に使用された(コサイン−コンプリート)。図8において得られたデータの主成分分析プロット。 AML試料、mRNA分離、dHPLC分析、および塩基配列 de novoAML598症例の骨髄穿刺または末梢血試料を集め、芽球細胞を精製し、mRNAを以前に報告12したように分離した。全CEBPAコード領域をdHPLCおよび核酸配列決定によって調べた。患者の特性および実験手順の詳細については下記を参照のこと。 統計解析 生存率は、カプランメイヤー法に従って評価した。統計的有意性を評価するためにログランク検定を使用した。多変量解析はCox比例ハザードモデルを使用して行った。結果のパラメータおよび細胞遺伝学的リスクグループの定義は記載されたとおりである13。さらなる詳細は以下に示す。 遺伝子発現プロファイリング解析 遺伝子発現プロファイルは、アフィメトリクスHGU133Plus2.0のジーンチップを使用して得られた12。データ処理および解析の詳細は以下に挙げる。 材料と方法 患者の特性と分子解析 CEBPA変異をde novoAML598症例のコホートで評価した。524/598症例(表3)において、詳細な臨床および分子特性が利用できた。これらの524症例は、Dutch-Belgian Hemato-Oncology Cooperative Group (HOVON)−04、−10、−12、−29、−32、−42、または−43プロトコルにおいて登録されていた(http://www.hovon.nlにおいて利用可能である)。FLT3−ITD、FLT3−TKD、NPM1、N−RAS、およびK−RASについての逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(RT−PCR)および配列解析は以前に記載したように行った1−3。 CEBPAの変異の検出 相補的DNA(cDNA)を、スーパースクリプト逆転写酵素(Invitrogen)を使用して1μgのmRNAから生成した。CEBPAコード領域は3つの部分的に重複するアンプリコンに分けられる(図1A)。3つのフラグメントについて(A、B、およびC)のプライマーは、表14に示されている。3つのフラグメントについてのPCR増幅は、0.5mMのdNTP、10%DMSO、2mMのMgCl2、0.4mMフォワードプライマーおよびリバースプライマー、1×PCRバッファ、ならびに2.5ユニットのTaqポリメラーゼ(Invitrogen)を含む全量50μlの混合液中における2μlのcDNAを使用して行った。3つの反応の熱サイクル条件、すなわち、94℃5分間の変性、それに続いて、94℃1分間、56℃1分間、および72℃1分間を35サイクル、ならびに最後の72℃5分間の伸長工程、は同一とした。PCR増幅後、10μlのPCR産物をNB4細胞株のcDNAから得られた対応するPCR産物の10μlと混合した。ヘテロ2本鎖は、アプライドバイオシステムズジーンアンプPCRシステム9700において形成させた(95℃3分間、5%の傾斜で20℃に冷却、5分間20℃に維持、を2サイクル)。続いて、試料について、それぞれ65.4℃、66.4℃、および65.5℃の温度を使用して、トランスゲノミクスWAVEデバイスにおいて変性高速液体クロマトグラフィー(DHPLC)分析を行った。データは、トランスゲノミクスソフトウェアを使用して解析し、異常なピークは、独立して2人の研究者によって評価された。異常なピークを有する試料は、フォワードプライマーおよびリバースプライマーを使用して、アプライドバイオシステムズ3100において直接配列解析を行った。変異が見出された場合には、PCRに誘導される人為的結果を除外するために、新しい入力材料において第2解析を行った。 dHPLCが単一のヘテロ接合体変異を明らかにしたAML症例では、第2の変異が見過ごされている可能性を除外するために、CEBPAコード領域を完全に配列決定した。N末端変異の3症例(#4336、#5362、および#5364)では、この追加の分析は、さらなるbZIP型変異を明らかにした。これらの3症例のうちの2症例は、基本的な領域4における保存されたアミノ酸の置換をもたらすと予測された単一のヌクレオチド変化であった。 dHPLCによって明らかに陰性の場合は、以下のようにさらにスクリーニングした。CEBPAのN末端部分は、以前に記載したプライマー2および10を使用して核酸配列解析した5。明らかな異常がある場合、基本的なロイシンジッパードメインにおける挿入または欠失は、以前に記載したエチジウムブロマイドアガロースゲル電気泳動、およびそれに続く核酸配列解析(プライマー4および8)を使用して検出した5。 統計解析 統計解析は、Statistical Package for the Social Sciences(SPSS)ソフトウェア、バージョン16.0を使用して行った。全ての患者は、導入療法を受け、生存解析に含めた。全生存(OS、任意の原因による死亡に対して)および無イベント生存(EFS、1日目に完全寛解の無い症例における不全[CR1]、または再発、または死亡に対して)の数理計算上の確率は、カプランマイヤー法によって推定され、その有意性はログランク検定によって評価した。Cox比例ハザードモデルを多変量解析に適合させた。細胞遺伝学的リスクグループ(良好、中間、または劣悪)は以前に記載したように定義した1。簡潔には、inv(16)/t(16;16)、t(8;21)、およびt(15;17)異常を有する患者は、さらなる細胞遺伝学的異常の存在に関わりなく、良好なリスクカテゴリに属しているとみなされた。これらは細胞遺伝学的には正常であるにも関わらず、RQ−PCRによって異常が識別された少数の場合を含む。劣悪なカテゴリは、良好なリスク細胞遺伝学的特性の非存在下において、−5/del(5q)、−7del(7q)、t(6;9)、t(9;22)、3q26t異常、または複雑核型(3つ以上の異常)が存在することによって定義した。その他の全ての患者は、中間リスクとして分類した。全てのテストは2回行い、0.05未満のP値を統計的に有意とみなした。 CEBPA変異が遺伝子発現に関連するか否かを調べるために、我々はAML524症例(CEBPAdouble−mut26症例およびCEBPAsingle−mut12症例を含む)のGEPデータを検討した。AMLの臨床特性および分子特性は、表3および4に示されている。目的変数ありのアプローチである、Prediction Analysis for Microarray(PAM)17を使用して、我々は、CEBPA変異(図1C)についての特性が予測できる19のプローブセットを得た。この区分は、高い特異性(99%)を示したが、交差検定において限られた感度(67%)を示した。 驚くべきことに、誤分類は、ほぼ完全にCEBPAsingle−mut症例によるものであったが、一方、CEBPAdouble−mutAMLは、ほぼ完璧な精度で予測された(図1C)。これに伴い、我々は100%の交差検定感度で21のプローブセットから構成される、特定のCEBPAdouble−mut分類を得ることができた(表5)。さらに、選択された変異体集団からのGEPデータの目的変数なしの分析は、変異状態と関連する根元的な変化を確かなものとした。 次に我々は、我々の観察が臨床結果の違いに関連するかどうかを評価した。以前のデータに伴い、全生存(OS)および無イベント生存(EFS)は、野生型CEBPA(CEBPAwt)と比較してCEBPAmut症例が優れていた(図1D、図3)。しかし、2変異集団についての個別の分析は、CEBPAdouble−mut症例について良好な結果を明らかにしたが、CEBPAsingle−mut症例について同じものを見出すことはできなかった(図1EおよびG)。実際には、CEBPAsingle−mutAMLは、CEBPAdouble−mut症例よりも顕著に悪い結果を示した。これらの知見は、多変量解析(表1)に保持された。60歳未満の患者のみを考慮した場合、同様の結果が認められた(図1F、表1)。同様に、細胞遺伝学的に正常なAMLの選択された集団における、OSとEFSとにおける顕著な相違がCEBPAdouble−mutAMLとCEBPAsingle−mutAMLとの間に観察された(図1G、表1)。 我々の症例集団における以前の解析3に基づき、また、調査に基づいて、CEBPAdouble−mut症例の大多数の調査された症例において両方のアレルは、影響を受けた可能性がある。したがって、受け入れやすい仮説は、野生型CEBPAのmRNAの欠失がCEBPAdouble−mut遺伝子発現プロファイルに直接関与していることである。多数の患者の一連の解析は、本明細書に示唆された分類のさらなる改良につながる可能性がある。例えば、我々のデータは、DNA結合に直接関与し、潜在的に2重変異と識別されにくいbZIP領域の変異を有するCEBPAsingle−mut症例の傾向を示す(症例#7185、#7324、#2237;(図1C)。 最新の研究は、CEBPA変異と結果が関連付けられている3、4、9、18が、単一および2重変異体への細分化を採用していない。何故、CEBPAdouble−mutが、単一の変異よりも良好な結果を有するのかは不明である。1つの説明は、単一の変異は白血病のために十分ではなく、さらなる変異が必要であるかもしれないことである。この仮説を支持する可能性として、我々は、CEBPAdouble−mut症例と比較して、CEBPAsingle−mutにおいてFLT3−ITD、FLT3−TKD、およびNPM1変異を顕著に見出した(表4)。現時点では知られていない異常は、同様にCEBPAsingle−mutAMLに関連付けられてもよく、比較的劣った結果になりやすくなる。しかし、これらの知見およびそれらの臨床的重要性は、AMLの独立系列においてさらなる調査および確認を正当化することは明らかであると考えられる。 要約すると、本明細書に示されたデータは、CEBPA変異AMLが単一の生物学的および臨床群であると考えるべきではなく、少なくともCEBPAdouble−mutおよびCEBPAsingle−mutの存在によって識別されるべきであろうことを示す。我々は、dHPLCを用いたスクリーニング、それに続く塩基配列解析が迅速に変異症例を識別できることを示唆する。第2に、分類に基づく遺伝子発現は、例えば、本明細書に記載された分類を使用して、CEBPAdouble−mutAML症例の正確な識別を可能にするであろう。 U133Plus2ジーンチップ遺伝子発現プロファイリング分析 マイクロアレイの生データを100の強度値を対象としてアフィメトリクスマイクロアレイスイート5(MAS5)を使用して処理した。30以下の強度は30に設定し、続いて全てのデータをlog2転換した。 CEBPAmutおよびCEBPAdouble−mutの遺伝子発現の分類は、Rバージョン2.1.0におけるPrediction Analysis for Microarrays(PAM)6バージョン1.28を使用して得た。最短収縮重心法(method of nearest shrunken centroids)は、予め定義された分類を最も特徴付ける遺伝子の集団を識別する。良好な実施ガイドライン7、8に従って、利用可能な全てのデータは、分類の構築のために使用され、推定された予測性能は、以下のように交差検定に基づいた。PAMは、第1にAML524症例の全てのデータセットに基づいて分類を調整するために使用した。次に、収縮率の選択(ただ最も有益な遺伝子を使用するのみのために)と同様に分類性能の評価は、変異状態に関してバランスの取れた10分割へのデータのランダムな分割を含む10分割交差検定を使用して行った。各分割は、残りの9分割に向けられた分類のための独立した検証として1回使用した。誤って分類された症例の最小数はその後決定され、対応する収縮閾値を記録した。さらに、感度および特異性を算出した。この10分割ランダム交差検定の全ての手順を100回繰り返した。報告された最終的な分類は、100交差検定以上の中央閾値を使用して収縮後に残ったプローブセットを表す。報告された最終的な感度および特異性は、100交差検定を超える平均を表す。CEBPAmut分類の基準は、最小の全誤分類率(すなわち、最小の偽陽性+偽陰性)とした。報告されたCEBPAdouble−mut分類の基準は、2重変異試料の最小誤分類(すなわち、最小偽陰性)とした。 主成分分析は、Spotfire Decision Site(Spotfire, Inc., Somerville, MA)を使用して行った。分析する前に、全てのプローブセットについてデータは中央平均化した。 AMLプロファイラを用いたCEBPAdouble−mut解析 U133Plus2ジーンチッププラットフォームで得られた結果のうちCEBPAdouble−mutの検出に加えて、我々は、このプラットフォーム用に最適化するためにAMLプロファイラを使用して前記598AML症例の505症例をハイブリダイズした。また、我々は、事前にフィルタリングした遺伝子発現レベルを追加することで手順のパフォーマンスを向上させた。正規化、スケーリング、インピュテーション、強度の中央平均化、およびlog2変換後、最初の基準は、全てのCEBPAdouble−mutがCEBPA遺伝子自体のために特定の閾値を超える遺伝子発現を有することである。次に、LDA分類は、試料がCEBPAdouble−mutであるか否かを決定する。このことは、これまでのところ最も効率的な方法であることが示された。使用された配列の詳細は、様々な表において提供される。 これらの結果は、分類遺伝子の選択が、本明細書において識別された遺伝子の発現レベルを決定するために使用されるプラットフォームから独立していることを示す。したがって、本特許出願の教示は、全てのプラットフォームに拡張し得る。しかし、依然としてU133Plus2ジーンチッププラットフォームおよびAMLプロファイラプラットフォームが好ましい。 AMLプロファイラジーンチップ遺伝子発現プロファイリング解析 マイクロアレイの生データは、1500の強度値を対象としてアフィメトリクスマイクロアレイスイート5(MAS5)を使用して処理した。30よりも低い強度は30に設定し、続いて全てのデータをlog2転換した。データは各プローブについて中央平均化した。全てのコンピュータ解析は、R(www.r - project.org、バージョン2.9.2)またはMatlab(www.mathworks.com、バージョンR2009a)を使用して行った。 CEBPAdouble−mutの状態を検出する手順は、2つの連続するステップで構成される(図4を参照)。第1ステップでは、閾値以下のCEBPA発現を有する試料は、全て非2重変異体として予測される。第2ステップでは、分類は、CEBPAdouble−mut対非CEBPAdouble−mutを予測するために調整される(線形分類、LDA、Dabney et al., Bioinformatics, 2005)。目下のところ、第1ステップで選択した閾値の異なる2つの手順が好ましく、結果的に第2ステップにおいてわずかに異なる分類を有する(図5を参照)。 2重ループクロスバリデーションプロトコルに基づいて(DLCV、Wessels et al., Bioinformatics, 2005)、我々は分類のための遺伝子の最適なセットを決定した。このDLCVは、外側ループにおいて26分割、および内側ループにおいて10分割交差検定をそれぞれ100回繰り返して実行した。プローブは、一変量(t検定、等分散)で評価し、学習曲線は、最大50プローブについて構築した。分類は、偽陽性率/偽陰性率の平均が最小になるように最適化した。報告された最終的な特性をDLCVにおいて推定された数多くの特徴を使用して全ての試料を使用して得た。 手順1について、我々は、全ての超メチル化試料が閾値を大きく下回るようなt=0.9295の閾値を選択した(図6を参照)。続いて、7個の遺伝子の分類セットを本発明に係る方法において使用した。両方の試料および遺伝子を階層的にクラスタ化し(図6を参照)、PCAプロットを構築した(図7を参照)。また、表9は、広範な注釈を付した7個のプローブを挙げる。 手順2について、我々は閾値t=−0.9532を選択した。我々は、分類のために9個の遺伝子のセットの最適化を決定した。両方の試料および遺伝子を階層的にクラスタ化し(図8を参照)、PCAプロットを構築した(図9を参照)。また、表10は、広範な注釈を付した9個のプローブを挙げる。実施例の参考文献1. Verhaak RG, Goudswaard CS, van Putten W, et al. Mutations in nucleophosmin (NPM1) in acute myeloid leukemia (AML): association with other gene abnormalities and previously established gene expression signatures and their favorable prognostic significance. Blood. 2005;106:3747-3754.2. Valk PJ, Bowen DT, Frew ME, Goodeve AC, Lowenberg B, Reilly JT. Second hit mutations in the RTK/RAS signaling pathway in acute myeloid leukemia with inv(16). Haematologica. 2004;89:106.3. Care RS, Valk PJ, Goodeve AC, et al. Incidence and prognosis of c-KIT and FLT3 mutations in core binding factor (CBF) acute myeloid leukaemias. Br J Haematol. 2003;121:775-777.4. Vinson CR, Sigler PB, McKnight SL. Scissors-grip model for DNA recognition by a family of leucine zipper proteins. Science. 1989;246:911-916.5. Barjesteh van Waalwijk van Doorn-Khosrovani S, Erpelinck C, Meijer J, et al. Biallelic mutations in the CEBPA gene and low CEBPA expression levels as prognostic markers in intermediate-risk AML. Hematol J. 2003;4:31-40.6. Tibshirani R, Hastie T, Narasimhan B, Chu G. Diagnosis of multiple cancer types by shrunken centroids of gene expression. Proc Natl Acad Sci U S A. 2002;99:6567-6572.7. Simon R. Roadmap for developing and validating therapeutically relevant genomic classifiers. J Clin Oncol. 2005;23:7332-7341.8. Dupuy A, Simon RM. Critical review of published microarray studies for cancer outcome and guidelines on statistical analysis and reporting. J Natl Cancer Inst. 2007;99:147-157.本文記載の参考文献1. Zhang DE, Zhang P, Wang ND, Hetherington CJ, Darlington GJ, Tenen DG. Absence of granulocyte colony-stimulating factor signaling and neutrophil development in CCAAT enhancer binding protein alpha-deficient mice. Proc Natl Acad Sci U S A. 1997;94:569-574.2. Zhang P, Iwasaki-Arai J, Iwasaki H, et al. Enhancement of hematopoietic stem cell repopulating capacity and self-renewal in the absence of the transcription factor C/EBP alpha. Immunity. 2004;21:853-863.3. Barjesteh van Waalwijk van Doorn-Khosrovani S, Erpelinck C, Meijer J, et al. Biallelic mutations in the CEBPA gene and low CEBPA expression levels as prognostic markers in intermediate-risk AML. Hematol J. 2003;4:31-40.4. Frohling S, Schlenk RF, Stolze I, et al. CEBPA mutations in younger adults with acute myeloid leukemia and normal cytogenetics: prognostic relevance and analysis of cooperating mutations. J Clin Oncol. 2004;22:624-633.5. Gombart AF, Hofmann WK, Kawano S, et al. Mutations in the gene encoding the transcription factor CCAAT/enhancer binding protein alpha in myelodysplastic syndromes and acute myeloid leukemias. Blood. 2002;99:1332-1340.6. Pabst T, Mueller BU, Zhang P, et al. Dominant-negative mutations of CEBPA, encoding CCAAT/enhancer binding protein-alpha (C/EBPalpha), in acute myeloid leukemia. Nat Genet. 2001;27:263-270.7. Nerlov C. C/EBPalpha mutations in acute myeloid leukaemias. Nat Rev Cancer. 2004;4:394-400.8. Leroy H, Roumier C, Huyghe P, Biggio V, Fenaux P, Preudhomme C. CEBPA point mutations in hematological malignancies. Leukemia. 2005;19:329-334.9. Preudhomme C, Sagot C, Boissel N, et al. Favorable prognostic significance of CEBPA mutations in patients with de novo acute myeloid leukemia: a study from the Acute Leukemia French Association (ALFA). Blood. 2002;100:2717-2723.10. Schlenk RF, Dohner K, Krauter J, et al. Mutations and treatment outcome in cytogenetically normal acute myeloid leukemia. N Engl J Med. 2008;358:1909-1918.11. Lin LI, Chen CY, Lin DT, et al. Characterization of CEBPA mutations in acute myeloid leukemia: most patients with CEBPA mutations have biallelic mutations and show a distinct immunophenotype of the leukemic cells. Clin Cancer Res. 2005;11:1372-1379.12. Valk PJ, Verhaak RG, Beijen MA, et al. Prognostically useful gene-expression profiles in acute myeloid leukemia. N Engl J Med. 2004;350:1617-1628.13. Verhaak RG, Goudswaard CS, van Putten W, et al. Mutations in nucleophosmin (NPM1) in acute myeloid leukemia (AML): association with other gene abnormalities and previously established gene expression signatures and their favorable prognostic significance. Blood. 2005;106:3747-3754.14. Wouters BJ, Louwers I, Valk PJ, Lowenberg B, Delwel R. A recurrent in-frame insertion in a CEBPA transactivation domain is a polymorphism rather than a mutation that does not affect gene expression profiling-based clustering of AML. Blood. 2007;109:389-390.15. Resende C, Regalo G, Duraes C, Carneiro F, Machado JC. Genetic changes of CEBPA in cancer: mutations or polymorphisms? J Clin Oncol. 2007;25:2493-2494; author reply 2494-2495.16. Biggio V, Renneville A, Nibourel O, et al. Recurrent in-frame insertion in C/EBPalpha TAD2 region is a polymorphism without prognostic value in AML. Leukemia. 2008;22:655-657.17. Tibshirani R, Hastie T, Narasimhan B, Chu G. Diagnosis of multiple cancer types by shrunken centroids of gene expression. Proc Natl Acad Sci U S A. 2002;99:6567-6572.18. Bienz M, Ludwig M, Leibundgut EO, et al. Risk assessment in patients with acute myeloid leukemia and a normal karyotype. Clin Cancer Res. 2005;11:1416-1424.19. Wouters BJ, Jorda MA, Keeshan K, et al. Distinct gene expression profiles of acute myeloid/T-lymphoid leukemia with silenced CEBPA and mutations in NOTCH1. Blood. 2007;110:3706-3714. 患者が両アレルのCEBPA変異を保有するか否かを、前記患者から得られた試料中において、表5に示される遺伝子からなる群から選択された、3、4、5、6、またはそれ以上の、少なくとも2個の遺伝子のセットの発現レベルを決定することによって決定するための方法。 前記遺伝子は、表6に示される遺伝子からなる群から選択されることを特徴とする請求項1に記載の方法。 前記遺伝子は、表11に示される遺伝子からなる群から選択されることを特徴とする請求項1に記載の方法。 前記遺伝子は、表12に示される遺伝子からなる群から選択されることを特徴とする請求項1に記載の方法。 前記遺伝子は、表13に示される遺伝子からなる群から選択されることを特徴とする請求項1に記載の方法。 前記発現レベルは、表12に示される全ての遺伝子について決定されることを特徴とする請求項4に記載の方法。 前記発現レベルは、表13に示される全ての遺伝子について決定されることを特徴とする請求項5に記載の方法。 CEBPAについて前記発現レベルが決定され、所定の値と比較され、 前記発現レベルは、CEBPA遺伝子について、前記所定の値よりも高い発現値を有する各試料において、表12からの少なくとも2個の他の遺伝子について試験されることを特徴とする請求項4に記載の方法。 CEBPAの前記発現レベルが決定され、所定の値と比較され、 前記発現レベルは、CEBPA遺伝子について、前記所定の値よりも高い発現値を有する各試料において、表13からの少なくとも2個の他の遺伝子について試験されることを特徴とする請求項5に記載の方法。 前記試料は、組織試料、血液試料、尿試料、および痰試料からなる群から取得されることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の方法。 本発明は、がん、特に急性骨髄性白血病(AML)の分子診断の分野に属する。本発明は、良好な予後を有するAML患者を診断するための方法を提供する。我々は、CEBPA変異を保有する全てのAML患者がより良好な予後を有し得るとは限らないことを見出した。我々は、2重変異、すなわち、両アレル変異を有する群のみが、特に良好な予後を有することを見出した。また、我々は、単一アレルCEBPA変異を両アレル変異から区別する方法を見出した。 配列表


ページのトップへ戻る

生命科学データベース横断検索へ戻る

特許公報(B2)_急性骨髄性白血病におけるCEBPA遺伝子の2重変異体の効率的検出

生命科学関連特許情報

タイトル:特許公報(B2)_急性骨髄性白血病におけるCEBPA遺伝子の2重変異体の効率的検出
出願番号:2011543753
年次:2015
IPC分類:C12Q 1/68,C12N 15/09


特許情報キャッシュ

ウォウタース,バス デルウェル,ヘンドリック,ルドルフ バルク,ペーター,ヤコビュス,マリア ローウェンベルグ,ボブ JP 5679990 特許公報(B2) 20150116 2011543753 20091113 急性骨髄性白血病におけるCEBPA遺伝子の2重変異体の効率的検出 エラスムス ユニバーシティ メディカル センター ロッテルダム 511118252 Erasmus University Medical Center Rotterdam 西教 圭一郎 100075557 ウォウタース,バス デルウェル,ヘンドリック,ルドルフ バルク,ペーター,ヤコビュス,マリア ローウェンベルグ,ボブ EP 08105794.5 20081113 20150304 C12Q 1/68 20060101AFI20150212BHJP C12N 15/09 20060101ALI20150212BHJP JPC12Q1/68 AC12N15/00 A C12N 1/00−15/90 C12Q 1/00−1/68 CA/MEDLINE/BIOSIS/WPIDS(STN) JSTPlus/JMEDPlus(JDreamIII) PubMed Oncogene,2007年,Vol.26,p.6829-6837 Leukemia,2005年,Vol.19,p.329-334 Current Opinion in Hematology,2006年,Vol.13,p.7-14 10 EP2009065178 20091113 WO2010055147 20100520 2012508587 20120412 43 20121022 福澤 洋光 本発明は、がん、特に急性骨髄性白血病(AML)の分子診断の分野に属する。本発明は、予後良好なAML患者を診断するための方法を提供する。 急性骨髄性白血病(AML)は、単一の疾患ではなく、様々な遺伝子異常、および治療に対して変化しやすい反応を伴う腫瘍の群である。前処理した核型は、AMLにおける治療法の決定に今でも不可欠である(Mrozek et al., Blood Rev. 2004; 18:115-136)。近年では、多数の新規な分子マーカがAMLの予後に関連付けられている(Mrozek et al., Hematology Am Soc Hematol Educ Program. 2006: 169-177., Estey et al., Lancet. 2006; 368:1894-1907)。 CCAAT/エンハンサー結合タンパク質α(C/EBPα)をコードするCEBPAの遺伝子の変異は、一般的にAMLに見出される。CEBPAの単一アレルまたは両アレル変異を保持する患者は、AMLの比較的良好な予後を有する集団に属することが見出された(Barjesteh van Waalwijk et al., Hematol. J. 2003;4, 31-40)。 これらの研究は、通常、解析のための多数の塩基配列、およびリアルタイムPCRを必要とする。より良好と診断されるAML患者を識別するための代替的な検出方法が当該分野において依然として必要とされている。 我々は、CEBPA変異を保有する全てのAML患者が、必ずしも良好な予後を有し得るとは限らないことを見出した。我々は、2重変異、すなわち、両アレル変異を保有する群のみが、特に良好な予後を有することを見出した。また、我々は、単一アレルCEBPA変異を両アレル変異から区別する方法を見出した。 この方法は、例えば、マイクロアレイにおける遺伝子セットの発現レベルの解析に依存する。遺伝子セットは、以下の実施例において詳述する。 従って、本発明は、本明細書に記載したような分類遺伝子からなる群から選択された少なくとも2個の遺伝子のセットの発現レベルを決定することによって、患者が両アレルのCEBPA変異を保有するか否かを決定する方法に関する。 発明の詳細な説明 CCAAT/エンハンサー結合タンパク質α(CEBPA)の変異は、急性骨髄性白血病(AML)の5〜10%に見出され、良好な臨床結果と関連している。CEBPA変異を有するAMLの大部分は同時に2つの変異を保持し、通常当該変異は両アレルである(CEBPAdouble−mut)。一方、その他のAMLは、単一のヘテロ変異(CEBPAsingle−mut)を保持するのみである。ここで、我々は、変性高速液体クロマトグラフィーおよびヌクレオチド配列解析を使用して、新たにAMLと診断された598症例のコホートにおいてCEBPA変異41症例、すなわちCEBPAdouble−mut28症例およびCEBPAsingle−mut13症例を同定した。ゲノム全体での遺伝子発現プロファイリングと臨床結果の分析によって、CEBPAdouble−mutAMLは、単一の遺伝子発現プロファイルと良好な結果に関連付けられることが明らかとなった。これに対して、CEBPAsingle−mutAMLは、識別特性を発現せず、臨床結果に関しては野生型症例と識別することができなかった。これらの結果は、予後判定のための重要な意味を有するCEBPA変異陽性AML内の重要な基本的不均一性を示す。 転写因子であるCCAAT/エンハンサー結合タンパク質α(CEBPA)の変異は、急性骨髄性白血病(AML)の5〜10%で見出される1〜9。CEBPA変異は、比較的良好な結果に関連付けられているので、有望な新規の予後マーカとして関心を集めている3、4、9、10。様々な配列のバリエーションが評されているが、2つの変異のプロトタイプ分類が最も高頻度である。N末端の変異は、同一のオープンリーディングフレームにおける主要な翻訳開始コドンと第2ATGとの間に位置する。これらの変異は、p42CEBPAタンパク質の翻訳の早期停止、および全長タンパク質の機能を阻害し得るp30アイソフォームの翻訳の増加を導く6。これに対して、C末端塩基性ロイシンジッパー(bZIP)領域における変異は、フレーム内であり、2量体化および/またはDNA結合を減少させ得る7。CEBPAにおいて保存されている変異は、N末端とbZIP領域との間に見出される。 大半のCEBPA変異AMLは、2つの変異を保有する。最も高頻度には、2つの変異は、N末端型変異とbZIP型変異との組み合わせである7、8、11。2つのCEBPA変異を有するAMLにおいて、通常、変異は異なるアレルに位置し、それゆえ野生型CEBPAタンパク質は発現されない。同様の状態が、ホモ接合体変異を保持する場合に見出される。しかし、単一のヘテロ変異のみを有するAMLも存在するので、野生型アレルの発現を保持しているAMLも存在する。 de novo成人AMLにおけるCEBPA変異の様々な種類の正確な分布および臨床結果に与えるそれらの影響についてより深い洞察を得るために、我々は、598症例のコホート研究を行った。変性高速液体クロマトグラフィー(dHPLC)とそれに続く核酸配列解析を使用して、我々は、2つの異なる変異を有する症例または1つのホモ接合体変異を有する症例(さらに、2重変異と称される、CEBPAdouble−mut)だけではなく、単一のヘテロ変異のみを有する症例(CEBPAsingle−mut)を識別した。ゲノム全体での遺伝子発現プロファイリング(GEP)は、CEBPAdouble−mutAMLが非常に特徴的な特性を表すが、一方、CEBPAsingle−mut症例は表わさないことを明らかにした。さらに予期しないことに、良好な予後効果は2重変異にのみ関連した。これらの結果は、臨床的予後判定に重要な意味を有し得るCEBPA変異を有するAMLの中で未知の不均一性の存在を明らかにした。 de novo成人AMLの598症例のコホートにおいて、我々は、CEBPAコーディング配列の3つの調査されたアンプリコンの少なくとも1つで異常プロファイルを有する65症例を識別した(図1A〜B)。CEBPA配列の変異の存在は、塩基配列解析によって確認した。挿入型多型11、14〜16、またはアミノ酸の変更を導くことのない変異を保持するのみである症例を野生型とした。2つのさらなる標本は、bZIP領域の外側に未知の特性を有するインフレームの変異を保持していたので、さらなる解析において考慮されなかった。その結果、CEBPAmutAMLの41/598症例(6.9%)が考慮された。これらは、CEBPAsingle−mut13症例、およびCEBPAdouble−mut28症例、すなわちホモまたは2つの別個の変異のどちらかを含んでいた(表2)。記載されたような3アガロースゲル電気泳動分析と核酸配列解析との組み合わせを使用した、保持されているAML547症例のさらなるスクリーニングは、dHPLCによって見落とされた変異を明らかとはしなかった。 我々は、24個の遺伝子群から選択される遺伝子の発現レベルが、CEBPA2重変異の発生を高確率で予測することを見出した。表5に示される24個の遺伝子群から選択される2個の遺伝子の全ての組み合わせは、許容できるレベルでCEBPA2重変異の発生を予測することが分かった。3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、または24個の遺伝子のような2個以上の遺伝子の発現レベルが決定された場合、この方法の感度および特異性は向上した。 本発明の好ましい実施形態では、前記2個の遺伝子は、表11に示される遺伝子群から選択される。 本発明の特に好ましい方法では、表12に示される7個の遺伝子のセットから選択される少なくとも2個の遺伝子の発現が決定され、好ましくは表12に示される遺伝子の群から選択された3、4、5、6、または7個の遺伝子の発現レベルが決定される。 本発明に係る他の特に好ましい方法では、表13に示される9個の遺伝子のセットから選択された少なくとも2個の遺伝子の発現が決定され、好ましくは表13に示される遺伝子の群から選択された3、4、5、6、7、8、または9個の遺伝子の発現レベルが決定される。 表12の全ての7個の遺伝子、または表13の全ての9個の遺伝子の発現レベルが決定された場合に最良の結果が得られた。 本明細書において同定された遺伝子の発現レベルは、当該技術分野において公知の様々な方法で決定し得る。特に、本明細書中で特定されたような特定のプローブセットを使用することが好ましい。典型的に有用なプローブセットは、添付の配列表に規定されている。他のプローブセットは、本明細書において特定された遺伝子の一次配列に基づいて当業者によって設計されてもよく、それらは様々な公的な供給源から得ることができる。 さらに好ましい方法において、プレスクリーニングが実行され、プレスクリーニングにおいては、CEBPA遺伝子の発現レベルが決定され、所定の値と比較される。特定の試料においてCEBPA遺伝子の発現レベルが所定の値を超えているとすれば、前記方法をこれらの試料で実施してもよく、その場合、この組み合わせ解析はさらに信頼性の高い結果を提供することになる。実施例は、所定の値を確実に決定するための方法を提供する。 本明細書において使用される用語において、遺伝子は識別され、配列表に規定されたcDNA配列に対して、好ましくは高ストリンジェンシー条件下において、特異的にハイブリダイズすることが可能である核酸配列を含む発現産物をコードすることを特徴とする。好ましくは、前記遺伝子は、配列表に規定された配列について、92、94、96、97、98、99、または100%のような90%以上相同である発現産物をコードする。 表10は、本明細書に記載されたような遺伝子の詳細を提供する。公知のデータベースを参照することによって、当業者は特定の遺伝子の特性および配列を明確に決定することができるであろう。 当業者は、高ストリンジェンシー条件の定義を認識するであろうし、さらなる手引きは、Sambrookらの分子クローニング:実験室マニュアル第三版から得られる。 また、当業者は、本明細書において言及された遺伝子の多くのスプライスバリアントが存在してもよく、必要であれば、そのようなスプライスバリアントについての特定のプライマーおよびプローブを良好に設計することができるという事実を認識するであろう。A.CEBPA遺伝子の模式図、ならびにフラグメントa、b、およびcのdHPLC分析について使用されるPCRプライマーの位置。機能領域、すなわちN末端部分における2つのトランス活性化ドメイン(TAD1およびTAD2)、ならびにC末端部分における塩基性ロイシンジッパー(bZIP)領域が図示される。ヌクレオチド(nt)の位置は、主要な翻訳開始部位を基準に示されている。また、アミノ酸(aa)の番号、およびnt358位置における代替的な翻訳開始部位(aa120)が図示されている。調査した3つの断片の1つ、すなわち90試料のランダムな選択におけるアンプリコンbのdHPLC分析における典型的なプロファイル。ヘテロ2本鎖(様々な色)は、ホモ2本鎖(緑)よりも早く解放されるので、別個のピークとして認識することができる。時間はx軸、電圧はy軸に図示される。C.CEBPA変異(単一または2重変異状態に関わりなく)についての遺伝子発現予測の特徴は、CEBPAmut38症例を含むAML524症例の設定データで導かれた。各CEBPAmut38症例の予測精度は、本明細書に詳細に記載されたように繰り返し10分割交差検定を使用して推定された。選択された38症例のCEBPA変異体標本についての正確な予測の割合を示す(上部パネル)。下部パネルのヒートマップは、CEBPAmutAMLについて良好に識別する特徴を含む、得られた19プローブセット遺伝子発現分類を示す(プローブセットの情報については、表6を参照)。強度値(log2)は、AML524症例のコホートについて中央平均化された。可視化のために、前記遺伝子は階層的にクラスタ化(ユークリッド距離、平均連結法)された。細胞は相対的なlog2発現値を表しており、明るい緑色(−3)から明るい赤色(+3)の範囲で色分けされた。D.カプランメイヤー曲線は、CEBPAmutAMLとCEBPAwtAMLとの間のOS(全生存)の相違を示しており、ログランクテストP値=0.027である。E.CEBPAwtAML対CEBPAdouble−mutAML(P=0.004)と、CEBPAwtAML対CEBPAsingle−mutAML(P=0.005)との間のOSの相違。F.60歳未満の患者に対する制限分析:CEBPAwtAML対CEBPAdouble−mutAML(P=0.0096)と、CEBPAwtAML対CEBPAsingle−mutAML(P=0.033)との間のOSの相違。G.正常な細胞遺伝子を有する患者に対する制限分析:CEBPAwtAML対CEBPAdouble−mutAML(P=0.0069)と、CEBPAwtAML対CEBPAsingle−mutAML(P=0.024)との間のOSの相違。19のプローブセットのCEBPA変異について、所定の特徴に基づくGEPデータの主成分分析。AML534症例における主成分分析は、単一または2重変異状態に関わらず、CEBPA変異についての所定の特徴を構成する19のプローブセットに基づいて実施された。それぞれの正方形は、1症例のAML症例を表している。AMLは、CEBPA状態に基づいて色分けされた:CEBPAdouble−mut(赤色)、CEBPAsingle−mut(青色)、およびCEBPAwt(黄色)。以前に記載した骨髄/Tリンパ球性白血病の集団に属する症例は、緑色に色分けされたCEBPAのエピジェネティックなサイレンシングによって特徴付けられる。第1の2つの主成分(PCA1およびPCA2)が図示されている。前記図は、第1主成分(PCA1)について、CEBPAdouble−mut症例が、完全にCEBPAwt症例から分離することができるが、CEBPAsingle−mut症例は、野生型コホート内で分散していることを示す。CEBPAdouble−mutに加えて、野生型コホートから明確に分離される他のいくつかのAMLが存在する。これらは全てCEBPAサイレンシングAMLを表す。無イベント生存についてのカプランメイヤー曲線。A.CEBPAmutAMLとCEBPAwtAMLとの間のEFSにおける相違を示すカプランメイヤー曲線。ログランクテストP値=0.0050。B.CEBPAwtAML対CEBPAdouble−mutAML(P=0.005)とCEBPAwtAML対CEBPAsingle−mutAML(P=0.004)との間のEFSにおける相違点。C.60歳未満の患者に対する制限分析:CEBPAwtAML対CEBPAdouble−mutAML(P=0.014)とCEBPAwtAML対CEBPAsingle−mutAML(P=0.026)との間のEFSにおける相違点。D.正常な細胞遺伝子を有する患者に対する制限分析:CEBPAwtAML対CEBPAdouble−mutAML(P=0.081)とCEBPAwtAML対CEBPAsingle−mutAML(P=0.093)との間のEFSにおける相違点。本発明に係る好ましい方法のための手順であり、試料は、CEBPA遺伝子の上昇した発現について試験され、上述した所定の値よりも高いことが見出された場合、遺伝子のセットは本明細書に記載された群から試験される。図4に示す方法のための所定の値の決定。表12に示す7個の分類遺伝子の発現値の目的変数なしの階層的クラスタ分析。クラスタ化CEBPA2重変異体対非2重変異体;試料をクラスタ化するために7個の遺伝子が使用された(コサイン−コンプリート)。図6において得られたデータの主成分分析プロット。表13に示される9個の分類遺伝子の発現値の目的変数なしの階層的クラスタ分析。クラスタ化されたCEBPA2重変異体対非2重変異体;9個の遺伝子が試料のクラスタ化に使用された(コサイン−コンプリート)。図8において得られたデータの主成分分析プロット。 AML試料、mRNA分離、dHPLC分析、および塩基配列 de novoAML598症例の骨髄穿刺または末梢血試料を集め、芽球細胞を精製し、mRNAを以前に報告12したように分離した。全CEBPAコード領域をdHPLCおよび核酸配列決定によって調べた。患者の特性および実験手順の詳細については下記を参照のこと。 統計解析 生存率は、カプランメイヤー法に従って評価した。統計的有意性を評価するためにログランク検定を使用した。多変量解析はCox比例ハザードモデルを使用して行った。結果のパラメータおよび細胞遺伝学的リスクグループの定義は記載されたとおりである13。さらなる詳細は以下に示す。 遺伝子発現プロファイリング解析 遺伝子発現プロファイルは、アフィメトリクスHGU133Plus2.0のジーンチップを使用して得られた12。データ処理および解析の詳細は以下に挙げる。 材料と方法 患者の特性と分子解析 CEBPA変異をde novoAML598症例のコホートで評価した。524/598症例(表3)において、詳細な臨床および分子特性が利用できた。これらの524症例は、Dutch-Belgian Hemato-Oncology Cooperative Group (HOVON)−04、−10、−12、−29、−32、−42、または−43プロトコルにおいて登録されていた(http://www.hovon.nlにおいて利用可能である)。FLT3−ITD、FLT3−TKD、NPM1、N−RAS、およびK−RASについての逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(RT−PCR)および配列解析は以前に記載したように行った1−3。 CEBPAの変異の検出 相補的DNA(cDNA)を、スーパースクリプト逆転写酵素(Invitrogen)を使用して1μgのmRNAから生成した。CEBPAコード領域は3つの部分的に重複するアンプリコンに分けられる(図1A)。3つのフラグメントについて(A、B、およびC)のプライマーは、表14に示されている。3つのフラグメントについてのPCR増幅は、0.5mMのdNTP、10%DMSO、2mMのMgCl2、0.4mMフォワードプライマーおよびリバースプライマー、1×PCRバッファ、ならびに2.5ユニットのTaqポリメラーゼ(Invitrogen)を含む全量50μlの混合液中における2μlのcDNAを使用して行った。3つの反応の熱サイクル条件、すなわち、94℃5分間の変性、それに続いて、94℃1分間、56℃1分間、および72℃1分間を35サイクル、ならびに最後の72℃5分間の伸長工程、は同一とした。PCR増幅後、10μlのPCR産物をNB4細胞株のcDNAから得られた対応するPCR産物の10μlと混合した。ヘテロ2本鎖は、アプライドバイオシステムズジーンアンプPCRシステム9700において形成させた(95℃3分間、5%の傾斜で20℃に冷却、5分間20℃に維持、を2サイクル)。続いて、試料について、それぞれ65.4℃、66.4℃、および65.5℃の温度を使用して、トランスゲノミクスWAVEデバイスにおいて変性高速液体クロマトグラフィー(DHPLC)分析を行った。データは、トランスゲノミクスソフトウェアを使用して解析し、異常なピークは、独立して2人の研究者によって評価された。異常なピークを有する試料は、フォワードプライマーおよびリバースプライマーを使用して、アプライドバイオシステムズ3100において直接配列解析を行った。変異が見出された場合には、PCRに誘導される人為的結果を除外するために、新しい入力材料において第2解析を行った。 dHPLCが単一のヘテロ接合体変異を明らかにしたAML症例では、第2の変異が見過ごされている可能性を除外するために、CEBPAコード領域を完全に配列決定した。N末端変異の3症例(#4336、#5362、および#5364)では、この追加の分析は、さらなるbZIP型変異を明らかにした。これらの3症例のうちの2症例は、基本的な領域4における保存されたアミノ酸の置換をもたらすと予測された単一のヌクレオチド変化であった。 dHPLCによって明らかに陰性の場合は、以下のようにさらにスクリーニングした。CEBPAのN末端部分は、以前に記載したプライマー2および10を使用して核酸配列解析した5。明らかな異常がある場合、基本的なロイシンジッパードメインにおける挿入または欠失は、以前に記載したエチジウムブロマイドアガロースゲル電気泳動、およびそれに続く核酸配列解析(プライマー4および8)を使用して検出した5。 統計解析 統計解析は、Statistical Package for the Social Sciences(SPSS)ソフトウェア、バージョン16.0を使用して行った。全ての患者は、導入療法を受け、生存解析に含めた。全生存(OS、任意の原因による死亡に対して)および無イベント生存(EFS、1日目に完全寛解の無い症例における不全[CR1]、または再発、または死亡に対して)の数理計算上の確率は、カプランマイヤー法によって推定され、その有意性はログランク検定によって評価した。Cox比例ハザードモデルを多変量解析に適合させた。細胞遺伝学的リスクグループ(良好、中間、または劣悪)は以前に記載したように定義した1。簡潔には、inv(16)/t(16;16)、t(8;21)、およびt(15;17)異常を有する患者は、さらなる細胞遺伝学的異常の存在に関わりなく、良好なリスクカテゴリに属しているとみなされた。これらは細胞遺伝学的には正常であるにも関わらず、RQ−PCRによって異常が識別された少数の場合を含む。劣悪なカテゴリは、良好なリスク細胞遺伝学的特性の非存在下において、−5/del(5q)、−7del(7q)、t(6;9)、t(9;22)、3q26t異常、または複雑核型(3つ以上の異常)が存在することによって定義した。その他の全ての患者は、中間リスクとして分類した。全てのテストは2回行い、0.05未満のP値を統計的に有意とみなした。 CEBPA変異が遺伝子発現に関連するか否かを調べるために、我々はAML524症例(CEBPAdouble−mut26症例およびCEBPAsingle−mut12症例を含む)のGEPデータを検討した。AMLの臨床特性および分子特性は、表3および4に示されている。目的変数ありのアプローチである、Prediction Analysis for Microarray(PAM)17を使用して、我々は、CEBPA変異(図1C)についての特性が予測できる19のプローブセットを得た。この区分は、高い特異性(99%)を示したが、交差検定において限られた感度(67%)を示した。 驚くべきことに、誤分類は、ほぼ完全にCEBPAsingle−mut症例によるものであったが、一方、CEBPAdouble−mutAMLは、ほぼ完璧な精度で予測された(図1C)。これに伴い、我々は100%の交差検定感度で21のプローブセットから構成される、特定のCEBPAdouble−mut分類を得ることができた(表5)。さらに、選択された変異体集団からのGEPデータの目的変数なしの分析は、変異状態と関連する根元的な変化を確かなものとした。 次に我々は、我々の観察が臨床結果の違いに関連するかどうかを評価した。以前のデータに伴い、全生存(OS)および無イベント生存(EFS)は、野生型CEBPA(CEBPAwt)と比較してCEBPAmut症例が優れていた(図1D、図3)。しかし、2変異集団についての個別の分析は、CEBPAdouble−mut症例について良好な結果を明らかにしたが、CEBPAsingle−mut症例について同じものを見出すことはできなかった(図1EおよびG)。実際には、CEBPAsingle−mutAMLは、CEBPAdouble−mut症例よりも顕著に悪い結果を示した。これらの知見は、多変量解析(表1)に保持された。60歳未満の患者のみを考慮した場合、同様の結果が認められた(図1F、表1)。同様に、細胞遺伝学的に正常なAMLの選択された集団における、OSとEFSとにおける顕著な相違がCEBPAdouble−mutAMLとCEBPAsingle−mutAMLとの間に観察された(図1G、表1)。 我々の症例集団における以前の解析3に基づき、また、調査に基づいて、CEBPAdouble−mut症例の大多数の調査された症例において両方のアレルは、影響を受けた可能性がある。したがって、受け入れやすい仮説は、野生型CEBPAのmRNAの欠失がCEBPAdouble−mut遺伝子発現プロファイルに直接関与していることである。多数の患者の一連の解析は、本明細書に示唆された分類のさらなる改良につながる可能性がある。例えば、我々のデータは、DNA結合に直接関与し、潜在的に2重変異と識別されにくいbZIP領域の変異を有するCEBPAsingle−mut症例の傾向を示す(症例#7185、#7324、#2237;(図1C)。 最新の研究は、CEBPA変異と結果が関連付けられている3、4、9、18が、単一および2重変異体への細分化を採用していない。何故、CEBPAdouble−mutが、単一の変異よりも良好な結果を有するのかは不明である。1つの説明は、単一の変異は白血病のために十分ではなく、さらなる変異が必要であるかもしれないことである。この仮説を支持する可能性として、我々は、CEBPAdouble−mut症例と比較して、CEBPAsingle−mutにおいてFLT3−ITD、FLT3−TKD、およびNPM1変異を顕著に見出した(表4)。現時点では知られていない異常は、同様にCEBPAsingle−mutAMLに関連付けられてもよく、比較的劣った結果になりやすくなる。しかし、これらの知見およびそれらの臨床的重要性は、AMLの独立系列においてさらなる調査および確認を正当化することは明らかであると考えられる。 要約すると、本明細書に示されたデータは、CEBPA変異AMLが単一の生物学的および臨床群であると考えるべきではなく、少なくともCEBPAdouble−mutおよびCEBPAsingle−mutの存在によって識別されるべきであろうことを示す。我々は、dHPLCを用いたスクリーニング、それに続く塩基配列解析が迅速に変異症例を識別できることを示唆する。第2に、分類に基づく遺伝子発現は、例えば、本明細書に記載された分類を使用して、CEBPAdouble−mutAML症例の正確な識別を可能にするであろう。 U133Plus2ジーンチップ遺伝子発現プロファイリング分析 マイクロアレイの生データを100の強度値を対象としてアフィメトリクスマイクロアレイスイート5(MAS5)を使用して処理した。30以下の強度は30に設定し、続いて全てのデータをlog2転換した。 CEBPAmutおよびCEBPAdouble−mutの遺伝子発現の分類は、Rバージョン2.1.0におけるPrediction Analysis for Microarrays(PAM)6バージョン1.28を使用して得た。最短収縮重心法(method of nearest shrunken centroids)は、予め定義された分類を最も特徴付ける遺伝子の集団を識別する。良好な実施ガイドライン7、8に従って、利用可能な全てのデータは、分類の構築のために使用され、推定された予測性能は、以下のように交差検定に基づいた。PAMは、第1にAML524症例の全てのデータセットに基づいて分類を調整するために使用した。次に、収縮率の選択(ただ最も有益な遺伝子を使用するのみのために)と同様に分類性能の評価は、変異状態に関してバランスの取れた10分割へのデータのランダムな分割を含む10分割交差検定を使用して行った。各分割は、残りの9分割に向けられた分類のための独立した検証として1回使用した。誤って分類された症例の最小数はその後決定され、対応する収縮閾値を記録した。さらに、感度および特異性を算出した。この10分割ランダム交差検定の全ての手順を100回繰り返した。報告された最終的な分類は、100交差検定以上の中央閾値を使用して収縮後に残ったプローブセットを表す。報告された最終的な感度および特異性は、100交差検定を超える平均を表す。CEBPAmut分類の基準は、最小の全誤分類率(すなわち、最小の偽陽性+偽陰性)とした。報告されたCEBPAdouble−mut分類の基準は、2重変異試料の最小誤分類(すなわち、最小偽陰性)とした。 主成分分析は、Spotfire Decision Site(Spotfire, Inc., Somerville, MA)を使用して行った。分析する前に、全てのプローブセットについてデータは中央平均化した。 AMLプロファイラを用いたCEBPAdouble−mut解析 U133Plus2ジーンチッププラットフォームで得られた結果のうちCEBPAdouble−mutの検出に加えて、我々は、このプラットフォーム用に最適化するためにAMLプロファイラを使用して前記598AML症例の505症例をハイブリダイズした。また、我々は、事前にフィルタリングした遺伝子発現レベルを追加することで手順のパフォーマンスを向上させた。正規化、スケーリング、インピュテーション、強度の中央平均化、およびlog2変換後、最初の基準は、全てのCEBPAdouble−mutがCEBPA遺伝子自体のために特定の閾値を超える遺伝子発現を有することである。次に、LDA分類は、試料がCEBPAdouble−mutであるか否かを決定する。このことは、これまでのところ最も効率的な方法であることが示された。使用された配列の詳細は、様々な表において提供される。 これらの結果は、分類遺伝子の選択が、本明細書において識別された遺伝子の発現レベルを決定するために使用されるプラットフォームから独立していることを示す。したがって、本特許出願の教示は、全てのプラットフォームに拡張し得る。しかし、依然としてU133Plus2ジーンチッププラットフォームおよびAMLプロファイラプラットフォームが好ましい。 AMLプロファイラジーンチップ遺伝子発現プロファイリング解析 マイクロアレイの生データは、1500の強度値を対象としてアフィメトリクスマイクロアレイスイート5(MAS5)を使用して処理した。30よりも低い強度は30に設定し、続いて全てのデータをlog2転換した。データは各プローブについて中央平均化した。全てのコンピュータ解析は、R(www.r - project.org、バージョン2.9.2)またはMatlab(www.mathworks.com、バージョンR2009a)を使用して行った。 CEBPAdouble−mutの状態を検出する手順は、2つの連続するステップで構成される(図4を参照)。第1ステップでは、閾値以下のCEBPA発現を有する試料は、全て非2重変異体として予測される。第2ステップでは、分類は、CEBPAdouble−mut対非CEBPAdouble−mutを予測するために調整される(線形分類、LDA、Dabney et al., Bioinformatics, 2005)。目下のところ、第1ステップで選択した閾値の異なる2つの手順が好ましく、結果的に第2ステップにおいてわずかに異なる分類を有する(図5を参照)。 2重ループクロスバリデーションプロトコルに基づいて(DLCV、Wessels et al., Bioinformatics, 2005)、我々は分類のための遺伝子の最適なセットを決定した。このDLCVは、外側ループにおいて26分割、および内側ループにおいて10分割交差検定をそれぞれ100回繰り返して実行した。プローブは、一変量(t検定、等分散)で評価し、学習曲線は、最大50プローブについて構築した。分類は、偽陽性率/偽陰性率の平均が最小になるように最適化した。報告された最終的な特性をDLCVにおいて推定された数多くの特徴を使用して全ての試料を使用して得た。 手順1について、我々は、全ての超メチル化試料が閾値を大きく下回るようなt=0.9295の閾値を選択した(図6を参照)。続いて、7個の遺伝子の分類セットを本発明に係る方法において使用した。両方の試料および遺伝子を階層的にクラスタ化し(図6を参照)、PCAプロットを構築した(図7を参照)。また、表9は、広範な注釈を付した7個のプローブを挙げる。 手順2について、我々は閾値t=−0.9532を選択した。我々は、分類のために9個の遺伝子のセットの最適化を決定した。両方の試料および遺伝子を階層的にクラスタ化し(図8を参照)、PCAプロットを構築した(図9を参照)。また、表10は、広範な注釈を付した9個のプローブを挙げる。実施例の参考文献1. Verhaak RG, Goudswaard CS, van Putten W, et al. Mutations in nucleophosmin (NPM1) in acute myeloid leukemia (AML): association with other gene abnormalities and previously established gene expression signatures and their favorable prognostic significance. Blood. 2005;106:3747-3754.2. Valk PJ, Bowen DT, Frew ME, Goodeve AC, Lowenberg B, Reilly JT. Second hit mutations in the RTK/RAS signaling pathway in acute myeloid leukemia with inv(16). Haematologica. 2004;89:106.3. Care RS, Valk PJ, Goodeve AC, et al. Incidence and prognosis of c-KIT and FLT3 mutations in core binding factor (CBF) acute myeloid leukaemias. Br J Haematol. 2003;121:775-777.4. Vinson CR, Sigler PB, McKnight SL. Scissors-grip model for DNA recognition by a family of leucine zipper proteins. Science. 1989;246:911-916.5. Barjesteh van Waalwijk van Doorn-Khosrovani S, Erpelinck C, Meijer J, et al. Biallelic mutations in the CEBPA gene and low CEBPA expression levels as prognostic markers in intermediate-risk AML. Hematol J. 2003;4:31-40.6. Tibshirani R, Hastie T, Narasimhan B, Chu G. Diagnosis of multiple cancer types by shrunken centroids of gene expression. Proc Natl Acad Sci U S A. 2002;99:6567-6572.7. Simon R. Roadmap for developing and validating therapeutically relevant genomic classifiers. J Clin Oncol. 2005;23:7332-7341.8. Dupuy A, Simon RM. Critical review of published microarray studies for cancer outcome and guidelines on statistical analysis and reporting. J Natl Cancer Inst. 2007;99:147-157.本文記載の参考文献1. Zhang DE, Zhang P, Wang ND, Hetherington CJ, Darlington GJ, Tenen DG. Absence of granulocyte colony-stimulating factor signaling and neutrophil development in CCAAT enhancer binding protein alpha-deficient mice. Proc Natl Acad Sci U S A. 1997;94:569-574.2. Zhang P, Iwasaki-Arai J, Iwasaki H, et al. Enhancement of hematopoietic stem cell repopulating capacity and self-renewal in the absence of the transcription factor C/EBP alpha. Immunity. 2004;21:853-863.3. Barjesteh van Waalwijk van Doorn-Khosrovani S, Erpelinck C, Meijer J, et al. Biallelic mutations in the CEBPA gene and low CEBPA expression levels as prognostic markers in intermediate-risk AML. Hematol J. 2003;4:31-40.4. Frohling S, Schlenk RF, Stolze I, et al. CEBPA mutations in younger adults with acute myeloid leukemia and normal cytogenetics: prognostic relevance and analysis of cooperating mutations. J Clin Oncol. 2004;22:624-633.5. Gombart AF, Hofmann WK, Kawano S, et al. Mutations in the gene encoding the transcription factor CCAAT/enhancer binding protein alpha in myelodysplastic syndromes and acute myeloid leukemias. Blood. 2002;99:1332-1340.6. Pabst T, Mueller BU, Zhang P, et al. Dominant-negative mutations of CEBPA, encoding CCAAT/enhancer binding protein-alpha (C/EBPalpha), in acute myeloid leukemia. Nat Genet. 2001;27:263-270.7. Nerlov C. C/EBPalpha mutations in acute myeloid leukaemias. Nat Rev Cancer. 2004;4:394-400.8. Leroy H, Roumier C, Huyghe P, Biggio V, Fenaux P, Preudhomme C. CEBPA point mutations in hematological malignancies. Leukemia. 2005;19:329-334.9. Preudhomme C, Sagot C, Boissel N, et al. Favorable prognostic significance of CEBPA mutations in patients with de novo acute myeloid leukemia: a study from the Acute Leukemia French Association (ALFA). Blood. 2002;100:2717-2723.10. Schlenk RF, Dohner K, Krauter J, et al. Mutations and treatment outcome in cytogenetically normal acute myeloid leukemia. N Engl J Med. 2008;358:1909-1918.11. Lin LI, Chen CY, Lin DT, et al. Characterization of CEBPA mutations in acute myeloid leukemia: most patients with CEBPA mutations have biallelic mutations and show a distinct immunophenotype of the leukemic cells. Clin Cancer Res. 2005;11:1372-1379.12. Valk PJ, Verhaak RG, Beijen MA, et al. Prognostically useful gene-expression profiles in acute myeloid leukemia. N Engl J Med. 2004;350:1617-1628.13. Verhaak RG, Goudswaard CS, van Putten W, et al. Mutations in nucleophosmin (NPM1) in acute myeloid leukemia (AML): association with other gene abnormalities and previously established gene expression signatures and their favorable prognostic significance. Blood. 2005;106:3747-3754.14. Wouters BJ, Louwers I, Valk PJ, Lowenberg B, Delwel R. A recurrent in-frame insertion in a CEBPA transactivation domain is a polymorphism rather than a mutation that does not affect gene expression profiling-based clustering of AML. Blood. 2007;109:389-390.15. Resende C, Regalo G, Duraes C, Carneiro F, Machado JC. Genetic changes of CEBPA in cancer: mutations or polymorphisms? J Clin Oncol. 2007;25:2493-2494; author reply 2494-2495.16. Biggio V, Renneville A, Nibourel O, et al. Recurrent in-frame insertion in C/EBPalpha TAD2 region is a polymorphism without prognostic value in AML. Leukemia. 2008;22:655-657.17. Tibshirani R, Hastie T, Narasimhan B, Chu G. Diagnosis of multiple cancer types by shrunken centroids of gene expression. Proc Natl Acad Sci U S A. 2002;99:6567-6572.18. Bienz M, Ludwig M, Leibundgut EO, et al. Risk assessment in patients with acute myeloid leukemia and a normal karyotype. Clin Cancer Res. 2005;11:1416-1424.19. Wouters BJ, Jorda MA, Keeshan K, et al. Distinct gene expression profiles of acute myeloid/T-lymphoid leukemia with silenced CEBPA and mutations in NOTCH1. Blood. 2007;110:3706-3714. 患者が両アレルのCEBPA変異を保有するか否かを、前記患者から得られた試料中において、表5に示される遺伝子からなる群から選択された、3、4、5、6、またはそれ以上の、少なくとも2個の遺伝子のセットの発現レベルを決定することによって決定するための方法。 前記遺伝子は、表6に示される遺伝子からなる群から選択されることを特徴とする請求項1に記載の方法。 前記遺伝子は、表11に示される遺伝子からなる群から選択されることを特徴とする請求項1に記載の方法。 前記遺伝子は、表12に示される遺伝子からなる群から選択されることを特徴とする請求項1に記載の方法。 前記遺伝子は、表13に示される遺伝子からなる群から選択されることを特徴とする請求項1に記載の方法。 前記発現レベルは、表12に示される全ての遺伝子について決定されることを特徴とする請求項4に記載の方法。 前記発現レベルは、表13に示される全ての遺伝子について決定されることを特徴とする請求項5に記載の方法。 CEBPAについて前記発現レベルが決定され、所定の値と比較され、 前記発現レベルは、CEBPA遺伝子について、前記所定の値よりも高い発現値を有する各試料において、表12からの少なくとも2個の他の遺伝子について試験されることを特徴とする請求項4に記載の方法。 CEBPAの前記発現レベルが決定され、所定の値と比較され、 前記発現レベルは、CEBPA遺伝子について、前記所定の値よりも高い発現値を有する各試料において、表13からの少なくとも2個の他の遺伝子について試験されることを特徴とする請求項5に記載の方法。 前記試料は、組織試料、血液試料、尿試料、および痰試料からなる群から取得されることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の方法。配列表


ページのトップへ戻る

生命科学データベース横断検索へ戻る