タイトル: | 特許公報(B2)_液晶パネル及び液晶パネル検査方法 |
出願番号: | 2011514352 |
年次: | 2013 |
IPC分類: | G02F 1/1337,G02F 1/1343,G02F 1/1335,G01N 21/35 |
端山 貴文 JP 5285151 特許公報(B2) 20130607 2011514352 20100126 液晶パネル及び液晶パネル検査方法 シャープ株式会社 000005049 佐野 静夫 100085501 井上 温 100128842 端山 貴文 JP 2009119567 20090518 20130911 G02F 1/1337 20060101AFI20130822BHJP G02F 1/1343 20060101ALI20130822BHJP G02F 1/1335 20060101ALI20130822BHJP G01N 21/35 20060101ALI20130822BHJP JPG02F1/1337 525G02F1/1343G02F1/1335G01N21/35 Z G02F 1/1337 G01N 21/35 G02F 1/1343 特開平9−236807(JP,A) 特開平10−104161(JP,A) 特開平6−229921(JP,A) 6 JP2010050939 20100126 WO2010134361 20101125 11 20111024 小濱 健太 本発明は液晶パネル及び液晶パネル検査方法に関する。 薄膜トランジスタ(本明細書では「TFT」と称することがある)を用いる液晶パネルであって、特にアクティブマトリクス方式のものは、画質、視野角、応答速度などにおいて優れた性能を有することから、動画表示用に広く使用されている。 液晶パネルは、それぞれ配向膜を有する2枚の電極基板を、液晶配向膜同士を対向させる形で配置し、これらの電極基板間に液晶を封入して構成する。前記2枚の電極基板は、TFT液晶パネルにおいてはTFT基板とカラーフィルタ(本明細書では「CF」と称することがある)基板ということになる。 液晶配向膜としては、一般にポリイミド(本明細書では「PI」と称することがある)が用いられている。PIを液晶配向膜として用いる液晶パネルの例を特許文献1から3に見ることができる。 PIからなる液晶配向膜は、例えばポリアミック酸の溶液を液晶配向膜形成剤として用い、それを基板表面に塗布した後、塗布膜を焼成して、乾燥及びイミド化を行うことにより、得ることができる。 上記液晶配向膜形成工程において、塗布膜の焼成温度が低い等の原因でポリアミック酸のイミド化が不十分になると、液晶の配向不良が生じる。このため、液晶パネルの製造工程では、液晶配向膜のイミド化率を監視することが重要な意味を持つ。 PI液晶配向膜の不具合は、電極基板間に液晶を注入して液晶パネルを完成させ、電圧を印加した段階で、シミ・ムラ等の表示不良の出現により判明する。しかしながら、そのような不具合は、できるだけ早い段階で把握し、適切な対策をとることが望ましい。 これまで行われていたPI液晶配向膜のイミド化率測定は、図7から図9に示すようなものであった。図7に示すのはTFT液晶パネル100である。このTFT液晶パネル100を、図8に示すようにTFT基板101とCF基板102に分離する。そして図示しないマニピュレータでスタイラス103を操作し、例えばTFT基板101の表面から、PIの試料104を掻き取る。掻き取ったPI試料104を、図9に示すように測定ステージ105に載置する。PI試料104は狭い面積に、例えば50μm四方の面積に固める。その上で、フーリエ変換赤外分光光度計(本明細書では「FT−IR」と称することがある)106によりPI試料104のスペクトルを分析し、イミド化率を測定する。特開2001−5001号公報特開2002−40438号公報特開2002−69447号公報 図7から図9に示すようなPIイミド化率測定方法では、完成品まで、またはその近くまで工程が進んだTFT液晶パネル100をTFT基板101とCF基板102に分離する手間がかかり、またマニピュレータ等の特殊な装置が必要である。このように手間を要するため、測定結果が得られるまで時間がかかっていた。そのため、不具合が発見されたとしても、製造工程へのフィードバックが遅れるという問題があった。 本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、液晶パネルの破壊を伴うことなくポリイミドからなる液晶配向膜のイミド化率を測定することが可能な液晶パネルを提供することを目的とする。また、そのような液晶パネルにおけるポリイミド液晶配向膜のイミド化率を能率良く測定することのできる液晶パネル検査方法を提供することを目的とする。 上記目的を達成するために本発明は、液晶パネルにおいて、当該液晶パネルは、TFT基板とCF基板の対向面にポリイミドからなる液晶配向膜を形成し、前記TFT基板とCF基板の間に液晶を封じ込めたものであり、前記TFT基板側に、前記CF基板側より光学的認識が可能であり、且つそれを覆う前記液晶配向膜のイミド化度を測定する際の赤外光反射板となる金属膜が形成されていることを特徴としている。 この構成による液晶パネルは、CF基板側より光学的に認識できる金属膜を赤外光反射板として、その金属膜を覆う液晶配向膜のイミド化率を測定することが可能である。そのため、完成品かその近くまで工程が進んだ液晶パネルであっても、それを破壊することなくポリイミドからなる液晶配向膜のイミド化率を測定できる。液晶パネルを破壊しないので測定作業を迅速に進めることができ、また、測定用の光学機器さえあればよいから、測定を比較的容易に実行できる。 上記構成の液晶パネルにおいて、前記金属膜は、前記TFT基板のゲート配線またはソース配線の一部として形成されることが好ましい。 この構成によると、液晶パネル製造の通常工程をそのまま利用して金属膜を形成することができる。また、金属膜をCF基板側から光学的認識可能とするため、金属膜上に形成される積層膜にマスクによるパターンニングとエッチングで穴を抜いたとすれば、その穴にポリイミドが溜まることから、例えばFT−IRより赤外光を発して金属膜で反射させる場合など、赤外光通過距離が長くなり、スペクトルS/N比が向上する。 上記構成の液晶パネルにおいて、前記金属膜は表示エリア外のブラックマトリクス領域に配置され、前記CF基板のブラックマトリクスには前記金属膜の光学的認識を可能とする透視部が形成されていることが好ましい。 この構成によると、金属膜は表示エリア外に位置するから、液晶表示に何の影響も与えない。またブラックマトリクスに形成される透視部も、表示エリア外であるため、液晶パネルを組み込む機器の筐体で覆われる構成とする等により、目立たなくすることが容易である。 上記構成の液晶パネルにおいて、前記金属膜は、前記TFT基板の補償容量配線の一部として形成されることが好ましい。 この構成によると、液晶パネル製造の通常工程をそのまま利用して金属膜を形成することができる。また、補償容量部はブラックマトリクスで覆われないので、ブラックマトリクスに透視部を形成する手間を加える必要もない。 また本発明は、液晶パネル検査方法であって、上記構成の液晶パネルの、前記金属膜を覆う液晶配向膜に、フーリエ変換赤外分光光度計の顕微反射測定を適用し、前記液晶配向膜の赤外吸収スペクトルにより当該液晶配向膜のイミド化状態を測定することを特徴としている。 この構成によると、フーリエ変換赤外分光光度計という一般的な分析装置を用いて、液晶パネルを破壊することなくポリイミドからなる液晶配向膜のイミド化率を測定するので、手軽に、迅速に作業を遂行することができる。 本発明によると、完成品かその近くまで工程が進んだ液晶パネルであっても、それを破壊することなくポリイミドからなる液晶配向膜のイミド化率を測定できる。そのため、液晶配向膜の品質を容易にチェックし、問題発生時には迅速に製造工程へフィードバックすることができる。本発明の実施形態に係る液晶パネルの概略平面図である。図1の液晶パネルの模式的垂直断面図である。図1の液晶パネルの液晶配向膜のイミド化率測定状況を説明する概略図である。TFT基板の変形態様を示す模式的垂直断面図である。液晶パネル中の補償容量部の概略平面図である。図5の箇所にブラックマトリクスが重なった状況を示す概略平面図である。従来の液晶パネルの構造例を示す概略平面図である。図7の液晶パネルから液晶配向膜の試料を採取する状況を説明する概略図である。図7の液晶配向膜試料のイミド化率測定状況を説明する概略図である。 以下本発明の実施形態を、図面を参照しつつ説明する。本明細書では、液晶パネルは、製造工程の過程でも完成品となった後も、水平な載置面上に表示面側を上にした状態で置かれるものとして説明を進める。 図1に示す液晶パネル1においては、中央の表示エリア2(ハッチングを施した領域)の外側を、ブラックマトリクス(本明細書では「BM」と称することがある)領域3が額縁状に取り囲んでいる。BM領域3のさらに外側をシール領域4が囲む。液晶パネル1の図1における上部は端子部5となっている。BM領域3の一部には透視部6が形成されている。 図2には透視部6の箇所の構造が示されている。TFT基板10は、ガラス基板11の上面に次のものを順次積層形成した構造を備える。すなわち下地絶縁膜(ベースコート)12、ゲート絶縁膜(本明細書では「GI」と称することがある)13、層間絶縁膜14、保護膜であるパッシベーション膜(本明細書では「Pas膜」と称することがある)15、有機絶縁膜16、透明電極膜(本明細書では「ITO」と称することがある)17、及びPIからなる液晶配向膜18である。 CF基板20は、ガラス基板21の下面に次のものを順次積層形成した構造を備える。すなわちBM22、ITO23、及びPIからなる液晶配向膜24である。 TFT基板10とCF基板20の間には、液晶封入部を区画形成するシール30と、TFT基板10とCF基板20の間に所定の間隔を形成するフォトスペーサー31が設けられる。フォトスペーサー31の高さが例えば約4μmであれば、液晶層32の厚みは約4μmということになる。 TFT基板10とCF基板20の貼り合わせは次のようにして行う。CF基板製造工程で製造されたCF基板10を、液晶配向膜24を上に向けて配置し、BM22などの層の外側に、図示しないディスペンサを用いて、紫外線硬化/熱硬化併用型樹脂により構成されたシール材を枠状に描画する。そしてシール材の枠の中に液晶材料を滴下する。その上に、TFT基板製造工程で製造されたTFT基板20を、液晶配向膜18を下に向けて配置する。このCF基板10とTFT基板20を、減圧下で貼り合わせた後、貼り合わせ基板を取り巻く環境を大気圧に戻す。シール材及びフォトスペーサー31を間に挟んで対峙するCF基板20とTFT基板10は、大気圧により互いの方向に押し付けられる。次いでシール材に紫外線を照射し、貼り合わせ基板を加熱することにより、シール材を硬化させて、シール30を形成する。これをもってTFT基板10とCF基板20の貼り合わせは完了する。 上述した液晶パネル1の構造は一例であり、発明を限定するものではない。以下に示すTFT基板10とCF20基板の膜構成も、単なる例示である。 下地絶縁膜12の材料はSiO2/SiONであり、化学気相成長(以下「CVD」と称する)で膜厚100nmに形成される。GI13の材料はSiO2であり、CVDで膜厚75nmに形成される。層間絶縁膜14の材料はSiO2/SiN/SiO2であり、CVDで膜厚600nm/250nm/50nmに形成される。Pas膜15の材料はSiNであり、CVDで膜厚500nmに形成される。有機絶縁膜16の材料はアクリル樹脂のJasであり、塗布により膜厚2400nmに形成される。ITO17の材料は酸化インジウムスズであり、スパッタリングにより膜厚100nmに形成される。液晶配向膜18の材料はポリイミドであり、塗布により膜厚100〜200nmに形成される。 TFT基板10に形成されるゲート配線と補償容量配線の材料はW/TaNであり、スパッタリングにより膜厚370nm/30nmに形成される。同じくTFT基板10に形成されるソース配線の材料はTi/Al/Tiであり、スパッタリングにより膜厚100nm/350nm/100nmに形成される。 BM22の材料はカーボン粒子からなる黒色顔料が分散されたポジ型感光性樹脂であり、塗布により膜厚2.0μmに形成される。カラーフィルタの色材(R、G、B)の材料は着色されたアクリル系感光性樹脂であり、塗布により膜厚2.0μmに形成される。ITO23の材料は酸化インジウムスズであり、スパッタリングにより膜厚100nmに形成される。液晶配向膜24の材料はポリイミドであり、塗布により膜厚100〜200nmに形成される。 本発明では、TFT基板10に、CF基板20側より光学的認識が可能な金属膜40を形成する。金属膜40は、それを覆う液晶配向膜18のイミド化率を測定する際の赤外光反射板となる。金属膜40は、ゲート配線、ソース配線、補償容量配線などの金属膜の一部として形成することもでき、それらとは別の、独立した金属膜として形成することもできる。 図2に示す構造では、ゲート配線またはソース配線の一部を金属膜40とすることが想定されている。金属膜40はGI13の上に形成される。金属膜40の上に積層される層間絶縁膜14、Pas膜15、有機絶縁膜16、及びITO17には、それらを貫通して金属膜40まで届く穴41が設けられている。穴41は、穴パターンを有するマスクを重ねてエッチングするという、通常の手法で形成することができる。穴41を形成した上で液晶配向膜18を印刷すると、穴41にPIが入り込み、他の箇所よりも厚いPI層が形成される。 CF基板20には、穴41の上方の位置に、透視部6を形成する。BM22とITO23を貫く穴が透視部6となる。透視部6も、穴パターンを有するマスクを重ねてエッチングするという、通常の手法で形成することができる。透視部6を形成した上で液晶配向膜24を印刷すると、透視部6にPIが溜まり、他の箇所よりも厚いPI層が形成される。このようにPI層が厚いことは、FT−IRでスペクトル分析を行う場合に赤外光通過距離が長くなり、スペクトルS/N比が向上する効果をもたらす。 穴41と透視部6の大きさは、一辺50μmの正方形か、それ以上とする。一辺50μmの正方形というのは、FT−IRを用いて顕微反射法でスペクトル分析を行う時、S/N比の良いスペクトルが得られる面積である。従って穴41と透視部6は、一辺50μmの正方形以上の面積でありさえすればよく、精度は問われない。正方形以外の形状であってもよい。ちなみに穴41と透視部6の位置は、図1に示す位置に限定されない。BM領域3のどこに位置させてもよい。 透視部6からの光洩れが懸念される場合は、ガラス基板21に黒色塗料を塗布するか、遮光シールを貼ればよい。液晶パネル1を組み込む機器の筐体がBMをカバーする構成になっていれば、全く問題は発生しない。 上記構造を備えた液晶パネル1の、液晶配向膜18及び液晶配向膜24のイミド化率を測定するときは、図3に示すように、FT−IR50の下に置かれた測定ステージ51に液晶パネルを載置する。FT−IR50と測定ステージ51はFT−IR顕微鏡を構成するものである。測定ステージ51の大きさは130mm×200mm程度である。そして測定ステージ51の位置を調整し、FT−IR50の焦点位置に金属膜40の表面を位置合わせする。その上で顕微反射法によりイミド化率を測定する。 FT−IR50から金属膜40に向けて赤外光を照射する。赤外光源としては、例えばSiC赤外光源やセラミック光源を用いることができる。波長は中赤外波長領域である2.5μm〜25μmを使用する。波長表示は4000cm-1〜400cm-1となる。検出器には水銀−カドミウム−テルル(MCT)検出器を使用する。 FT−IR50の顕微鏡視野で可視像を見ながらマスキングサイズを調整し、測定エリアを決定する。デュアルマスキング方式を用いる。 赤外光の射出口におけるビーム系は直径7〜8mm程度であり、これをマスキング方式で絞り込んで透視部6に照射する。FT−IR50から液晶パネル1までの距離は10〜20mmである。測定ステージ51も大きく、FT−IR50までのクリアランスも十分であるため、液晶パネル1を容易にセットすることができる。 カセグレンは32倍のものを使用する。この倍率のカセグレンを用いた場合、46μm×46μmのマスキングサイズ(赤外光の照射面積)がMCT検出器の素子サイズ250μm×250μmを満たすことになる。これが透視部6の大きさの基準を一辺50μmの正方形に求めた根拠である。 赤外光は金属膜40で反射され、MCT検出器に受光される。受光された赤外光のスペクトル分析を行うことにより、ポリイミドのイミド化率を測定することができる。 図4に示すように、金属膜40の上にPas膜15、有機絶縁膜16、及びITO17を残す構成とすることも可能である。赤外光はこれらの膜を透過して金属膜40で反射するので、FT−IR50による液晶配向膜18及び液晶配向膜24のイミド化率測定は可能である。スペクトル分析の際、Pas膜15、有機絶縁膜16、ITO17の材料、及び液晶層32の液晶材料によるピークを差し引けばよい。また、スペクトルのS/N比を向上させるため、分析時の積算回数を約2倍に増やせばよい。例えば128回を256回にするようなことをすればよい。 金属膜40は、補償容量配線の一部として形成することもできる。図5において、42はゲート配線、43はソース配線、44は補償容量配線(以下「Cs配線」と称する)である。図6に示すように、Cs配線44はBM22で覆われないため、BM22に透視部を形成する手間は不要である。 図5のA−A線で切断した断面図は、丁度図4のようになる。但し、金属膜40の幅は20μm程度となる。このように赤外光を反射させる面積が小さいとS/N比が悪くなるが、分析時の積算回数を増やす(例えば128回をその4倍の512回にする)ことにより、補償が可能である。 以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。 本発明はTFT液晶パネルに広く利用可能である。 1 液晶パネル 2 表示エリア 3 ブラックマトリクス領域 6 透視部 10 TFT基板 11 ガラス基板 12 下地絶縁膜 13 ゲート絶縁膜 14 層間絶縁膜 15 保護膜 16 有機絶縁膜 17 透明電極膜 18 液晶配向膜 20 CF基板 21 ガラス基板 22 ブラックマトリクス 23 透明電極膜 24 液晶配向膜 30 シール 31 フォトスペーサー 32 液晶層 40 金属膜 50 フーリエ変換赤外分光光度計 51 測定ステージ液晶パネルであって、以下を特徴とするもの: 当該液晶パネルは、TFT基板とCF基板の対向面にポリイミドからなる液晶配向膜を形成し、前記TFT基板とCF基板の間に液晶を封じ込めたものであり、 前記TFT基板側に、前記CF基板側より光学的認識が可能であり、且つそれを覆う前記液晶配向膜のイミド化度を測定する際の赤外光反射板となる金属膜が形成されている。請求項1の液晶パネルであって、以下を特徴とするもの: 前記金属膜は、前記TFT基板のゲート配線またはソース配線の一部として形成される。請求項1の液晶パネルであって、以下を特徴とするもの: 前記金属膜は表示エリア外のブラックマトリクス領域に配置され、前記CF基板のブラックマトリクスには前記金属膜の光学的認識を可能とする透視部が形成されている。請求項2の液晶パネルであって、以下を特徴とするもの: 前記金属膜は表示エリア外のブラックマトリクス領域に配置され、前記CF基板のブラックマトリクスには前記金属膜の光学的認識を可能とする透視部が形成されている。請求項1の液晶パネルであって、以下を特徴とするもの: 前記金属膜は、前記TFT基板の補償容量配線の一部として形成される。液晶パネル検査方法であって、以下を特徴とするもの: 請求項1から5のいずれか1項に記載の液晶パネルの、前記金属膜を覆う液晶配向膜に、フーリエ変換赤外分光光度計の顕微反射測定を適用し、前記液晶配向膜の赤外吸収スペクトルにより当該液晶配向膜のイミド化状態を測定する。