タイトル: | 公開特許公報(A)_スフィンゴ糖脂質含有組成物 |
出願番号: | 2011147339 |
年次: | 2013 |
IPC分類: | A61K 38/00,A61K 36/899,A61P 43/00,A61P 37/08,A61P 17/00,A61K 9/08,A61K 8/60,A61Q 19/00 |
岡安 武蔵 丹生 淳郷 西尾 和正 田中 陽子 JP 2013014528 公開特許公報(A) 20130124 2011147339 20110701 スフィンゴ糖脂質含有組成物 株式会社岡安商店 594081375 草間 攻 100083301 岡安 武蔵 丹生 淳郷 西尾 和正 田中 陽子 A61K 38/00 20060101AFI20121221BHJP A61K 36/899 20060101ALI20121221BHJP A61P 43/00 20060101ALI20121221BHJP A61P 37/08 20060101ALI20121221BHJP A61P 17/00 20060101ALI20121221BHJP A61K 9/08 20060101ALI20121221BHJP A61K 8/60 20060101ALI20121221BHJP A61Q 19/00 20060101ALI20121221BHJP JPA61K37/22A61K35/78 UA61P43/00 107A61P37/08A61P17/00A61K9/08A61K8/60A61Q19/00 7 OL 8 4C076 4C083 4C084 4C088 4C076AA11 4C076AA12 4C076BB31 4C076CC18 4C076DD09 4C076DD37 4C076DD38 4C076DD46 4C076EE53A 4C083AA082 4C083AA111 4C083AA112 4C083AA122 4C083AC022 4C083AC072 4C083AC102 4C083AC122 4C083AC391 4C083AC392 4C083AC402 4C083AC432 4C083AC442 4C083AC482 4C083AD332 4C083AD391 4C083AD392 4C083CC04 4C083CC05 4C083DD23 4C083DD27 4C083DD30 4C083DD31 4C084AA02 4C084BA48 4C084CA14 4C084MA16 4C084MA63 4C084NA14 4C084ZA892 4C084ZB132 4C084ZB222 4C088AB73 4C088BA18 4C088MA63 4C088NA14 4C088ZA89 4C088ZB13 4C088ZB22 本発明は、外用剤、化粧品、或いはそれらの原料として有用な、植物由来スフィンゴ糖脂質を含有する組成物に関する。 近年、コメ原油(米糠由来)からコメ油を精製する過程で生じるガム質からレシチン、セラミド等が、また、ワックスから高級脂肪酸等が、ダーク油からγ−オリザノール、フェルラ酸等が、スカム(scum:浮き滓)からトコトリエノール、ビタミンE等多くの有用な生理活性物質が単離・精製されてきており、医薬品、医薬部外品、化粧品、食品添加物、食品等として広く用いられるようになった。 また、コメ油を絞った後に生じる脱脂糠には、GABA、フィチン酸、イノシトール等の生理活性物質が含まれており、有用な天然生理活性物質として利用されている。特に、コメセラミド(コメスフィンゴ糖脂質)は、種々のβ−グルコシルセラミド(β−GluCer)からなり、動物性セラミドと同様に保湿効果並びに血中脂質低下作用等を有することから、化粧品や健康食品等として用いられており、最近では、脂質代謝に関与する可能性のあることが示唆されている(特許文献1)。 また最近、本発明者等は、コメセラミド、そのなかでも特にコメスフィンゴ糖脂質のiNKT細胞(インバリアントナチュラルキラーT細胞)の活性化作用について明らかにした(特許文献2)。 ところで、このiNKT細胞の活性化は、アレルギー疾患の予防、治療に対して有効な一手段であることが明らかにされてきている。すなわち、アレルギー症状は、IgE抗体が引き金となって惹起され、生体内においてIgE産生を抑制することができれば、アレルギー疾患全般にわたる根本的な治療を実現することができるが、このIgE産生抑制にiNKT細胞が関与しており、iNKT細胞を活性化してIL−21を誘導することによりIgE産生が抑制でき、アレルギー疾患に対する予防・治療ができることが提案されている(非特許文献)。 アレルギー疾患の中でもアトピー性皮膚炎は、その予防・治療が困難なものであり、一般にステロイド剤を含有する外用組成物の投与が行われているが、ステロイド剤における重篤な副作用を考えた場合には、ステロイド剤に代わるアトピー性皮膚炎に対する有効な組成物の開発が望まれているのが現状である、国際公開WO2005/068041号特開2010−270104号公報石井保之、生化学、第81巻第3号、209-217頁(2009年) 本発明は、係る点に立脚し、アレルギー疾患の中でもその予防・治療が困難なものであるアトピー性皮膚炎について、ステロイド剤に代わり、コメスフィンゴ糖脂質が極めて有効であるとの考えを基に、外用剤、化粧品、或いはそれらの原料として有用な、植物由来スフィンゴ糖脂質を含有する組成物を提案することを課題とする。 かかる課題を解決する本発明は、具体的には以下のものである。(1)植物由来スフィンゴ糖脂質を含有する組成物。(2)植物由来スフィンゴ糖脂質が、コメに由来するスフィンゴ糖脂質である上記(1)に記載の組成物。(3)コメ由来のスフィンゴ糖脂質が、iNKT細胞(インバリアントナチュラルキラーT細胞)活性化作用を有することを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の組成物。(4)化粧品、外用剤又はそれらの基剤である上記(1)〜(3)のいずれかに記載の組成物。(5)植物由来スフィンゴ糖脂質が油中に可溶化されていることを特徴とする、上記(1)〜(4)のいずれかに記載の組成物。(6)植物由来スフィンゴ糖脂質が水中に可溶化されていることを特徴とする、上記(1)〜(4)のいずれかに記載の組成物。(7)化粧品を含む外用剤である、アトピー性皮膚炎治療用の上記(1)〜(6)の組成物。 本発明より、外用剤、化粧品、或いはそれらの原料として有用な、天然由来の素材である植物由来スフィンゴ糖脂質を含有する組成物が提供される。 本発明が提供する植物由来のスフィンゴ糖脂質を含有する組成物は、特にコメに由来するスフィンゴ糖脂質を含有するものであり、iNKT細胞(インバリアントナチュラルキラーT細胞)の活性化作用を有するものである。 このiNKT細胞の活性化は、IL−21を誘導することによりIgE産生が抑制できるものであり、アレルギー疾患であるアトピー性皮膚炎治療用の組成物として、ステロイド含有組成物に代わる安全性の高い組成物として極めて有用なものである。 本発明が提案する組成物中に含有される植物由来のスフィンゴ糖脂質としては、種々のものを挙げることができるが、なかでもコメ由来、すなわち、米糠、米胚芽及び/又はこれら由来のスフィンゴ糖脂質である。 これらのスフィンゴ糖脂質の調製は、具体的には特許文献2に記載する、本発明者等が提案する分画手段等で調製されたものがよく、かかるスフィンゴ糖脂質に極めて高いiNKT細胞の活性化作用があることが判明した。 したがって、特許文献2に記載のコメスフィンゴ糖脂質の分画手段等は、本明細書の一部として取り込まれるものである。 本発明が提供する組成物中への当該植物由来のスフィンゴ糖脂質の含有量は、特に限定されるものではなく、組成物の使用目的、所望により配合されるその他の成分の種類、含有量等に応じて適宜設定すればよいが、通常組成物全量に対して約0.01〜40重量%であり、好ましくは、0.05〜20重量%、更に好ましくは0.1〜5重量%程度である。 本発明の組成物としては、植物由来のスフィンゴ糖脂質が水中、或いは油中に他の組成物と共に溶解した状態で存在する組成物であり、所望により低級アルコールを併用し、溶解させることもできる。 そのようなアルコールとしては、炭素数2〜6程度の直鎖状或いは分岐鎖状の低級アルコール、あるいはグリセロール類であり、例えば、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、イソブタノール、n−ブタノール、n−ヘキサノール等が挙げられ、中でもエタノール、イソプロパノール或いはグリセロ−ルが好ましい。 本発明の組成物として、植物由来のスフィンゴ糖脂質を溶解させるのに使用する油とは、常温で固体若しくは液体であり、粘性があり、水よりは比重が小さく、一般に油性物質と称される物質を幅広く意味する。 例えば炭化水素油(例:流動パラフィン、スクワラン、ワセリン等)、植物油(例:ピーナッツ油、ヒマワリ油、ア−モンド油、ホホバ油、落花生油、ヤシ油、パーム油、紅花油、ククイ油、ナタネ油、コーン油、オリーブ油、綿実油、アボガド油、ツバキ油、トウモロコシ油、小麦胚芽油、コメヌカ油、カカオ脂、ゴマ油、月見草油、サザンカ油、ヒマシ油、大豆油等)、動物油(例:タートル油、ミンク油、卵黄油等)、魚油(例:鯨油、イワシ油、サンマ油等)、ロウ類(例:ミツロウ、セラック、鯨ロウ、ラノリン等)、脂肪酸(例:ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、イソパルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、リシノール酸、カプリル酸等)、脂肪酸エステル等が例示され、これらの1種又は2種以上を使用することができるが、好ましくは常温で液体の油であり、特に好ましくは脂肪酸エステルである。 脂肪酸エステルとしては、炭素数2〜30程度の直鎖状又は分岐鎖状のアルコール或いはグリセロールと炭素数3〜30程度の脂肪酸が縮合して形成されるエステルを包含し、例えば、アジピン酸ジイソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、イソオクタン酸セチル、オレイン酸デシル、酢酸ラノリン、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ステアリン酸ブチル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、フタル酸ジエチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸ミリスチル、ラウリン酸ヘキシル等が挙げられるが、好ましくは、炭素数2〜20の直鎖状又は分岐鎖状アルコールと炭素数8〜18の脂肪酸が縮合して形成される脂肪酸エステル、或いはグリセリン脂肪酸エステルであり、特に好ましくはミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル等、或いはモノラウリン酸ペンタグリセリンン、モノラウリン酸デカグリセリン等である。 油の含量は、組成物全量に対して約5〜99重量%、好ましくは約20〜90重量%、更に好ましくは約30〜85重量%、特に好ましくは約50〜80重量%である。油の含量が多すぎても少なすぎても植物由来のスフィンゴ糖脂質が溶解しない恐れがあるので、いずれにしても好ましいものではない。 本発明が提供する組成物としての水の含量は、通常、約0.001〜30重量%、好ましくは約0.01〜25重量%、さらに好ましくは約0.05〜20重量%、特に好ましくは約0.1〜10重量%である。水の含量が少なすぎると、植物由来のスフィンゴ糖脂質の溶解性が低下し、一方、多すぎると相分離が起こるため、いずれにしても好ましいものではない。 本発明が提供する組成物にあっては、使用目的に応じて、所望により一種以上の医薬活性成分、保湿剤、その他の成分を含有するものである。 そのような医薬活性成分としては、例えば皮膚の炎症やアトピー等に対しての治療・予防効果が確認されているか又は期待される薬物であってもよく、例えばインドメタシン、サリチル酸メチル、ステロイド類(例:デキサメタゾン、ベタメタゾン、アルクロメタゾン、プレドニゾロン、コルチコステロイド等)等、グリシルレチン酸、グリシルリチン酸類、ビタミンA,E類、アズレン類、アラントイン等が例示される。 本発明が提供する組成物は、特に化粧品に、或いはその基剤とし使用される。したがって、上記したステロイド類の含有は、本発明を通常の化粧品、或いはその基剤として使用する場合には係るステロイド剤の配合は回避した方がよい。 本発明の組成物にあっては、特に化粧品原料として使用される他の成分を含有するのがよい。 そのような他の成分として、皮膚の老化等を抑制・遅延させ得る薬物としての、コラーゲン、エラスチン、天然又は合成の脂質類(例:ホスファチジルコリン、ホスファチジルグリセロール、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジン酸、ホスファチジルセリン、ホスファチジルイノシトール、スフィンゴミエリン、コレステロール)、ビタミンC類、α−ヒドロキシ酸類、β−ヒドロキシ酸類、α−ケト酸類、アントラリン類、アントラノイド類、過酸化物類、ミノキシジル、カプサイシン、カフェイン、クララ、リチウム塩、亜鉛類、抗代謝物類(例:5−フルオロウラシル等)を配合してもよい。 さらに、保湿剤として、ポリオール類(例:グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、キシリトール、ソルビトール等)、アミノ酸類、水溶性高分子類(例:ヒアルロン酸、ポリビニルアルコール等)等を配合しても良い。 また、配合することができるその他の成分としては、皮膚の清浄、清潔を保つための殺菌剤、静菌剤、皮膚の保護、美容等を目的とする人工日焼け剤(例:ジヒドロキシアセトン、エリスルロース、グリセルアルデヒド、酒石酸アルデヒド等)、使用感を改善する添加剤(例:シクロデキストリン、エリスリトール、メントール、カンフル類等)、水溶性サンスクリーン類、耐汗剤、脱臭剤、トニック類、脱毛剤類、香水類、香料、染料類、角質溶解剤、安定化剤、防腐剤、等が例示される。これらの含量は使用目的に応じて適宜設定すればよい。 本発明が提供する組成物は、油中に比較的少量の水及び低級アルコール等が混在した溶液であり、植物由来のスフィンゴ糖脂質は完全に溶解しており、好ましくは無色透明溶液である。 また本発明の組成物は安定した平衡状態にあるため、経時的な安定性は高いものであり、長期間放置しておいても溶解状態が変化することはない。 本発明が提供する組成物の調製に当たっては、従来のセラミドを可溶化するために一般的に行われている操作が適用される。 具体的には、任意の温度下、好ましくは室温下の作業環境において、各原料成分を混合するだけで容易に調製できる。 しかしながら、植物由来のスフィンゴ糖脂質以外の他の成分を含有させる場合において、係る成分を溶解させるのに加熱が必要である場合には、品質に悪影響を及ぼさない程度において加熱せざることもできる。 なお、溶解に当たっては、一般的な攪拌操作を加えることができることはいうまでもない。 本発明が提供する組成物は、化粧品、外用剤又はそれらの基剤として有用である。 化粧品を調製する場合には、上記した他の成分において、化粧品として使用される他の成分を含有する組成物を用いて、化粧品の基剤として一般的に使用されているものを用い、皮膚化粧料、例えば、洗顔料、ローション、乳液、クリーム等の化粧品に調製することができる。 本発明が提供する組成物を用いた化粧品は、含有される植物由来のスフィンゴ糖脂質の有するiNKT細胞の活性化作用により、特に、アレルギー疾患であるアトピー性皮膚炎の治療作用が認められ、かかる疾患に悩むヒトに対する化粧品として、特に効果的なものであることが判明した。 以下に本発明を、具体的実施例により説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。 なお、以下の実施例においては、植物由来のスフィンゴ糖脂質として、特許文献2に記載の分画で得たコメ由来スフィンゴ糖脂質(以下、単に「スフィンゴ糖脂質」を記す)を使用した。実施例1:本発明の組成物の調製(その1) スフィンゴ糖脂質3重量%、ミリスチン酸イソプロピル57重量%、イソステアリルアルコール19重量%、エタノール18重量%、及び水3重量%を秤量して、室温下攪拌溶解させ、無色透明溶液としての組成物を得た。 本組成物は、室温下に3ヶ月間保存条件では、外観変化がみられず、安定な組成物であった。実施例2:本発明の組成物の調製(その2) スフィンゴ糖脂質2.5重量%、ミリスチン酸イソプロピル73.5重量%、イソプロピルアルコール21重量%、及び水3重量%を、実施例1と同様に室温下に混合することにより、無色透明溶液としての本発明の組成物を得た。 得られた本組成物は、室温下に3ヶ月間保存条件では、外観変化がみられず、安定な組成物であった。実施例3:ローション液(化粧品)の調製 下記の配合(重量%)により、ローション液を調製した。オリーブ油 0.4ティートリー油 0.1ポリオキシエチレン(20EO)ソルビタンモノステアレート 2.0ポリオキシエチレン(60EO)硬化ヒマシ油 2.0グリセリン 5.0スフィンゴ糖脂質 0.1エタノール 15.01.0%ヒアルロン酸ナトリウム液 5.0 精製水 70.4実施例4:クリーム(化粧品)の調製A組成:スクワラン 20.0オリーブ油 2.0ミンク油 1.0ホホバ油 5.0ティートリー油 1.0ミツロウ 5.0セトステアリルアルコール 2.0グリセリンモノステアレート 1.0ソルビタンモノステアレート 2.0B組成精製水 46.7ポリオキシエチレン(20EO)ソルビタンモノステアレート 2.0ポリオキシエチレン(60EO)硬化ヒマシ油 2.0グリセリン 5.0 1.0%ヒアルロン酸ナトリウム液 5.0 スフィンゴ糖脂質 0.2 パラオキシ安息香酸メチル 0.1 上記の処方(重量%)によりA組成及びB組成をそれぞれ調製し、加温下にB組成にA組成を攪拌しつつ徐々に加えて混合し、室温に冷却して、クリーム(化粧品)を得た。使用試験例1:ローション液の使用によるアトピー性症状の改善 インフォームド・コンセントにより諒解を得た、アトピー性皮膚炎と診断された成人女性4名に対して、顔面に毎日1回以上、上記実施例3で得たローション液を使用してもらい、1ヶ月後の症状の変化を、アンケートにより得た。 その結果、対象者4名とも、アトピー性症状の改善が認められたとの結果を得た使用試験例2:クリームの使用によるアトピー性症状の改善 上記の試験終了後、ローション液を実施例4で得たクリームに代え、同様1ヶ月後の症状の変化を、アンケートにより得た。 その結果、ローション液からクリームに変更させた場合であっても、対象者4名とも、アトピー性症状の改善が認められたとの結果を得た。 本発明により、外用剤、化粧品、或いはそれらの原料として有用な、天然由来である植物由来スフィンゴ糖脂質、特にコメ由来のスフィンゴ糖脂質を含有する組成物が提供される。 本発明が提供するスフィンゴ糖脂質を含有する組成物は、iNKT細胞の活性化作用を有するものであり、アレルギー疾患であるアトピー性皮膚炎治療用の組成物として、安全性の高い化粧品を提供することができ、極めて有用なものである。 植物由来スフィンゴ糖脂質を含有する組成物。 植物由来スフィンゴ糖脂質が、コメに由来するスフィンゴ糖脂質である請求項1に記載の組成物。 コメ由来のスフィンゴ糖脂質が、iNKT細胞(インバリアントナチュラルキラーT細胞)活性化作用を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の組成物。 化粧品、外用剤又はそれらの基剤である請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。 植物由来スフィンゴ糖脂質が油中に可溶化されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の組成物。 植物由来スフィンゴ糖脂質が水中に可溶化されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の組成物。 化粧品を含む外用剤であるアトピー性皮膚炎治療用の請求項1〜6の組成物。 【課題】 アレルギー疾患の中でもその予防・治療が困難なものであるアトピー性皮膚炎について、ステロイド剤に代わり、コメスフィンゴ糖脂質が極めて有効であるとの考えを基に、外用剤、化粧品、或いはそれらの原料として有用な、植物由来スフィンゴ糖脂質を含有する組成物を提案すること。【解決手段】 植物由来スフィンゴ糖脂質を含有する組成物であり、植物由来スフィンゴ糖脂質が、コメに由来するスフィンゴ糖脂質であって、油中、或いは水中に可溶化された、化粧品、外用剤又はそれらの基剤となる組成物であり、iNKT細胞(インバリアントナチュラルキラーT細胞)活性化作用を有する組成物である。【選択図】 なし