生命科学関連特許情報

タイトル:公開特許公報(A)_男性用の発毛および育毛用経口摂取食品
出願番号:2011034128
年次:2012
IPC分類:A61K 31/198,A61K 31/355,A61K 31/375,A61K 31/4415,A61K 31/51,A61K 31/525,A61K 36/06,A61K 36/48,A61K 36/81,A61K 38/00,A61K 31/07,A61K 31/714,A61K 31/593,A61K 31/122,A61K 31/197,A61K 31/455,A61K 33/26,A61K 31/19,A61K 33/06,A61K 36/28,A61K 36/25,A61K 31/10,A61P 17/14,A61K 31/4172,A61K 36/18,A23L 1/305,A23L 1/29


特許情報キャッシュ

久保田 祐司 JP 2012171901 公開特許公報(A) 20120910 2011034128 20110221 男性用の発毛および育毛用経口摂取食品 フィブロ製薬株式会社 598149817 後田 春紀 100068308 久保田 祐司 A61K 31/198 20060101AFI20120814BHJP A61K 31/355 20060101ALI20120814BHJP A61K 31/375 20060101ALI20120814BHJP A61K 31/4415 20060101ALI20120814BHJP A61K 31/51 20060101ALI20120814BHJP A61K 31/525 20060101ALI20120814BHJP A61K 36/06 20060101ALI20120814BHJP A61K 36/48 20060101ALI20120814BHJP A61K 36/81 20060101ALI20120814BHJP A61K 38/00 20060101ALI20120814BHJP A61K 31/07 20060101ALI20120814BHJP A61K 31/714 20060101ALI20120814BHJP A61K 31/593 20060101ALI20120814BHJP A61K 31/122 20060101ALI20120814BHJP A61K 31/197 20060101ALI20120814BHJP A61K 31/455 20060101ALI20120814BHJP A61K 33/26 20060101ALI20120814BHJP A61K 31/19 20060101ALI20120814BHJP A61K 33/06 20060101ALI20120814BHJP A61K 36/28 20060101ALI20120814BHJP A61K 36/25 20060101ALI20120814BHJP A61K 31/10 20060101ALI20120814BHJP A61P 17/14 20060101ALI20120814BHJP A61K 31/4172 20060101ALI20120814BHJP A61K 36/18 20060101ALI20120814BHJP A23L 1/305 20060101ALI20120814BHJP A23L 1/29 20060101ALI20120814BHJP JPA61K31/198A61K31/355A61K31/375A61K31/4415A61K31/51A61K31/525A61K35/70A61K35/72A61K35/78 JA61K35/78 RA61K37/02A61K31/07A61K31/714A61K31/593A61K31/122A61K31/197A61K31/455A61K33/26A61K31/19A61K33/06A61K35/78 TA61K35/78 MA61K31/10A61P17/14A61K31/4172A61K35/78 CA23L1/305A23L1/29 6 OL 17 4B018 4C084 4C086 4C087 4C088 4C206 4B018MD05 4B018MD19 4B018MD21 4B018MD23 4B018MD25 4B018MD26 4B018MD58 4B018MD61 4B018MD71 4B018ME14 4C084AA02 4C084AA03 4C084CA14 4C084CA38 4C084MA02 4C084MA52 4C084NA05 4C084NA14 4C084ZA921 4C086AA01 4C086AA02 4C086BA09 4C086BA18 4C086BC18 4C086BC19 4C086BC38 4C086BC83 4C086CB09 4C086DA14 4C086DA39 4C086GA07 4C086GA10 4C086HA02 4C086HA04 4C086HA11 4C086HA16 4C086HA19 4C086HA20 4C086MA03 4C086MA04 4C086MA52 4C086NA05 4C086NA14 4C086ZA92 4C087AA01 4C087AA02 4C087BC01 4C087BC11 4C087MA02 4C087MA52 4C087NA05 4C087NA14 4C087ZA92 4C088AB16 4C088AB18 4C088AB26 4C088AB50 4C088AB59 4C088AB83 4C088AC04 4C088AD18 4C088MA08 4C088MA09 4C088MA52 4C088NA05 4C088NA14 4C088ZA92 4C206AA01 4C206AA02 4C206CA10 4C206CB27 4C206CB28 4C206FA53 4C206GA05 4C206GA36 4C206HA32 4C206JA19 4C206JA27 4C206JA62 4C206MA03 4C206MA04 4C206MA14 4C206MA17 4C206MA22 4C206MA28 4C206MA30 4C206MA72 4C206NA05 4C206NA14 4C206ZA92本発明は、毛髪の主成分であるケラチンに含有される含硫アミノ酸、塩基性アミノ酸と、発毛および育毛効果が期待できる毛髪に必要な栄養素であるたんぱく質、ビタミン、ミネラル、植物および植物抽出物を配合する一方、更に前記アミノ酸の生体への吸収をよくするための補助材を配合して、発毛および育毛の促進を図ることができる発毛および育毛用経口摂取食品に関するものである。薄毛を気にしている日本人男性は800万人ともいわれ、これは成人男性の3人に1人が悩んでいることになる。薄毛の悩みは、家族や親しい友人にもなかなか打ち明けることができないので、自ら頭髪を清潔に保とうと熱心にシャンプーしたり、頭皮をたたいて刺激することで血行をよくしたり、塗り薬や飲み薬などの対策をしている男性が増えている。こうした中で、1999年に発売された大正製薬株式会社の「リアップ」(商品名)が大ヒットし、女性用も発売され、2005年には万有製薬株式会社から発売された飲む育毛剤「プロペシア」(商品名)が注目されるなど、男女問わず多くの人が薄毛対策に関心を寄せており、育毛剤などの男性用ヘアケア商品の市場においては、規模が拡大している。ウェブサイトで公開されている矢野経済研究所の「ヘアケア市場に関する調査結果」によると、2009年度の育毛剤・養毛剤・発毛促進剤・発毛剤市場規模は、セルフ流通で店頭販売される「一般流通」、通販、訪販、業務用などの「その他の流通」、医療機関で医師によって処方される「医家向け流通」の3つに分けられる中で、「その他流通」と「医家向け流通」が拡大したことから、前年度比5.8%増の585億円と見込まれている。2005年の発売以降、認知度を高めてきた前記万有製薬株式会社の「プロペシア」は、世界60か国以上で発売されている唯一の「飲む育毛剤」であり、薄毛の主な原因であるDHT(ジヒドロテストステロン)の産生を抑えるなど、効果が医学的に立証されている数少ない育毛剤である。また、1日1回の服用で、7割以上の人に改善効果がみられたという臨床データもあり、購入時に医師の処方箋が必要になるにもかかわらず、年間100億円以上を売り上げている。発売から10年、育毛剤としては異例のヒット商品となった前記大正製薬株式会社の「リアップ」シリーズからは、新商品「リアップ×5」が登場し、毛髪の成長促進因子であるミノキシジルを、5倍に増やして育毛効果を更に高めている。現在、前記二つ育毛剤が育毛治療の軸となっているが、いずれにしても育毛治療は効果が出るまで時間がかかるので、「効果が実感できず、やめてしまった」という人が後を絶たず、多種多様の自分に合う民間療法を模索し、試している人が多いという背景がある。一般的に育毛としての基本的な考え方として、以下の方法が取り入れられている。(1)髪の環境を整えるために頭皮を清潔な状態に保つ・・・シャンプー等(2)髪に直接育毛に影響する栄養成分を供給し、血行を良くする・・・一般的な育毛剤(3)育毛に直接影響する栄養分を頭皮に行き亘りやすくするために、体の内側から栄養分を補給する・・・サプリメントそして、一番大切なのは髪が生える環境づくりと言われている。前記(1)のように、頭皮を適切な状態にするために、正しいシャンプー方法を学び、皮脂を取り除き、頭皮を清潔にすることも大事であるが、髪に直接届く栄養分を供給することが一番重要なことと考えられている。しかしながら、その栄養の供給は体の外からではできないことが多く、一部の育毛剤には栄養成分が含まれたものもあるが、外側からではほとんど吸収されないのが現状である。また、市販されている育毛剤の多くは、主に血流を促進させて毛乳頭に栄養を行き亘りやすくするのが目的であるが、肝心の栄養を摂っていない限り、血流だけをよくしても意味がない。即ち、体の中から必要な栄養分を摂らなくては意味がないということである。実際、今日のストレス社会の中で、20〜40歳の若年層の薄毛の原因として食生活の乱れも指摘されているので、体の内側から髪の環境を整えるための栄養成分を補給する必要がある。そして、現在、日本人女性の10人に1人が薄毛に悩んでいる。もはや男性のみならず、一概に加齢による薄毛とも限らない。女性の薄毛は年齢も早い人で20代から、そして更年期を迎える境目の40代から50代に及ぶ。若い世代にまで及ぶ原因のひとつが、睡眠不足、偏食、ダイエットなどによる「食生活の乱れ」である。髪の素となる良質のたんぱく質・ミネラル・ビタミン等の欠乏のために、甲状線機能障害・貧血等を引き起こし、そのために細く抜けやすい栄養失調の髪を作る原因となる。更に、40代から50代の更年期にかかると、体調の変化により、特に薄毛になってしまうこともある。植物が痩せた土地では充分に発育できないように、栄養素が欠乏した頭皮では髪の毛は育たないのである。そして、男女を問わず、髪の素となる良質のたんぱく質・ミネラル・ビタミン等を充分摂取することで、薄毛を改善し、育毛と養毛を図ることができるのである。前記「リアップ」の他、現在多くの育毛剤や養毛剤が市販されている。例えば、現在市販されている外用の育毛剤や養毛剤は、その有効成分として、ホルモン類、ビタミン類、アミノ酸類、血管拡張剤や抗炎症在等が広く使用されている。一方、内服用の育毛剤、養毛剤としては、例えば、下記特許文献1には、エンメイソウ、オタネニンジン、オトギリソウ、サルビア、ボダイジュ、ラカンカ、コンブ、ヒジキ、ヒバマタ、ワカメから選ばれる一種類以上の植物抽出物を含有することを特徴とする育毛養毛用飲食品が開示されており、該飲食品は、更に絹蛋白質、ケラチン蛋白質、コラーゲン蛋白質から選ばれる一種以上の蛋白質分解物を含むことができる旨が記載されている。下記特許文献2には、大豆サポニンを必須成分とし、これに分子量が200〜10000の、コラーゲン蛋白の加水分解物、分子量が200〜10000の、ケラチン蛋白の加水分解物、および含硫アミノ酸から選ばれる一種または二種以上を含有することを特徴とする育毛養毛用食品が開示されている。下記特許文献3には、ローヤルゼリーを有効成分として含有することを特徴とする経口摂取用育毛剤が開示されている。下記特許文献4には、キビ、イチョウ葉抽出物及びイソフラボンを含有することを特徴とする食品組成物が開示されており、該組成物を摂取することにより効果的に薄毛及び抜け毛の改善効果を発揮する旨が記載されている。下記特許文献5には、N−アセチルグルコサミンと魚類由来のコラーゲンペプチドを含有する育毛・養毛組成物が開示されている。特開2001−321121号公報特許第3407064号公報特開平8−104644号公報特開2001−238637号公報特許第4204503号公報しかしながら、前記特許文献1〜4に示す従来の外用の育毛剤や養毛剤は、皮膚刺激などの安全面における不安や、有効な成分であっても皮膚からの摂取量には限界があるなどの理由から十分な育毛・養毛効果が得られず、その効果は決して満足のできるものではないという課題があった。また、前記特許文献5に示す経口摂取する内用の育毛剤や養毛剤についても、その効果が不十分であるなどの理由から市場に出ているものは依然として少ない状況であった。本発明は、前記課題を解決すべくなされたものであって、髪の主成分であるケラチンに含有されるアミノ酸をバランスよく配合して、体内で合成できないアミノ酸であるメチオニン、シスチンを摂取できるようにすると共に、発毛および育毛効果が期待できる毛髪に必要な栄養素であるたんぱく質、ビタミン、ミネラル、植物および植物抽出物を配合する一方、更にたんぱく質を分解してアミノ酸の吸収をよくするための酵素として穀物麹と、前記酵素の働きを助ける作用を有するトルラ酵母末とをそれぞれ補助材として配合した発毛および育毛用経口摂取食品を提供しようとするものである。本発明は、L−メチオニン、L−ヒスチジン、L−リジン、L−シスチン、およびL−アルギニンのアミノ酸、少なくとも大豆たんぱく、脱脂粉乳を含むたんぱく質、少なくともビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンC、ビタミンEを含むビタミン、少なくとも亜鉛酵母を含むミネラル、少なくともトウガラシ末、大豆抽出物、ノコギリヤシエキス末を含む植物および植物抽出物を配合すると共に、更に酵素としての穀物麹と、前記酵素の働きを助ける作用を有するトルラ酵母末とを補助材として配合した男性用の発毛および育毛用経口摂取食品を提供することにより、上記課題を解決した。本発明は、毛髪の主成分であるケラチンに含まれるアミノ酸、毛髪に必要な栄養素であるたんぱく質、ビタミン、ミネラル、植物および植物抽出物をそれぞれ配合する一方、更に前記たんぱく質を分解させ、アミノ酸の吸収力を高める酵素として穀物麹と、前記酵素の働きを助けてアミノ酸の2分子のシスティンのS−S結合より成るシスチンの結合を分解して、前記システィンの吸収力を高めるトルラ酵母末とを補助材として配合したので、本発明発毛および育毛用経口摂取食品を摂取した男性は、特に前記補助剤の作用により、毛髪の主成分であるアミノ酸、毛髪に必要な栄養素であるたんぱく質の吸収が早く、発毛および育毛の迅速な効果を期待することができる。本発明による特に好ましい配合比率により製造された顆粒状の発毛および育毛用経口摂取食品を継続的に摂取しながら、経時的に頭部の状況を撮影した写真である。本発明は、L−メチオニン、L−ヒスチジン、L−リジン、L−シスチン、およびL−アルギニンのアミノ酸、少なくとも大豆たんぱく、脱脂粉乳を含むたんぱく質、少なくともビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンC、ビタミンEを含むビタミン、少なくとも亜鉛酵母を含むミネラル、少なくともトウガラシ末、大豆抽出物、ノコギリヤシエキス末を含む植物および植物抽出物を配合すると共に、更に補助材としてトルラ酵母末および穀物麹を配合した男性用の発毛および育毛用経口摂取食品に関するものである。そして、更に詳細には、本発明は、毛髪の主成分であるケラチンに含まれるアミノ酸であって、体内で合成できない必須アミノ酸のL−メチオニン、体内で合成できる非必須アミノ酸であるL−シスチン、および毛髪中に含まれていて体内で合成できない必須アミノ酸であるL−ヒスチジン、L−リジン、並びに体内で合成できる非必須アミノ酸であるL−アルギニンを含むアミノ酸21.9〜24.6重量%、毛髪に必要な栄養素である大豆たんぱく、脱脂粉乳を含むたんぱく質66.0〜70.0重量%、およびビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンC、ビタミンEを含むビタミン0.50〜0.55重量%、並びに亜鉛酵母を含むミネラル5.20〜7.70重量%、更にトウガラシ末、大豆抽出物、ノコギリヤシエキス末を含む植物および植物抽出物1.40〜3.60重量%をそれぞれ配合する一方、更に前記たんぱく質を分解させ、アミノ酸の吸収力を高める酵素として穀物麹0.105〜0.109重量%と、前記酵素の働きを助ける作用を有し、アミノ酸の2分子のシスティンのS−S結合より成るシスチンの結合を分解して、前記システィンの吸収力を高めるトルラ酵母末0.105〜0.109重量%とを補助材として配合した男性用の発毛および育毛用経口摂取食品である。以下、本発明について詳細に説明する。毛髪の主成分であるケラチンは18種類のアミノ酸から構成されていると共に、毛髪中のたんぱく質の14〜18%が、含硫アミノ酸のシスチンであることが知られている。毛髪が作られるためには、含硫アミノ酸のメチオニンによってシスチンが合成され、更に、前記シスチンは毛髪に必要なアミノ酸の2分子のシスティンのS−S結合(ジスルフィド結合)することによりケラチンが生成されて毛髪が形成される。そして、毛髪は、アミノ酸を構成単位として高分子であるたんぱく質を主成分とすることから、そのアミノ酸組成が毛髪の物性に大きく影響している。アミノ酸は、体内で合成できないか、または合成することが困難な物もあり、食物として摂取しなければ発育・健康保持に障害を来すものであるが、本発明食品の組成物として使用するアミノ酸は、多くのアミノ酸中、特に、L−メチオニン、L−シスチンの含硫アミノ酸およびL−ヒスチジン、L−リジン、L−アルギニンの塩基性アミノ酸を使用する。前記L−メチオニンは、含硫アミノ酸の一種であって、体内で合成できない必須アミノ酸であり、抗酸化ミネラルであるセレン(セレニウム)に働きかけ、体内の抗酸化機能を高めるものである。従って、L−メチオニンを十分に摂取しておれば身体の免疫力向上、老化防止にも効果があり、当然発毛や育毛にも寄与できると考えられるので、本発明食品の組成物として使用する。また、前記L−シスチンは、体内で合成できる非必須アミノ酸で、システインが2個結合した含硫アミノ酸で、表皮、爪、髪の毛を作るケラチンの重要な成分であり、当然発毛や育毛にも寄与できると考えられるので、本発明食品の組成物として使用する。更に、前記L−ヒスチジンは、必須アミノ酸で、交感神経を刺激するヒスタミンの原料になり、血管や皮膚を刺激して、頭皮部分の血流を促進し、発毛や育毛にも寄与できると考えられるので、本発明食品の組成物として使用する。また更に、前記L−リジンは、たんぱく質を構成する必須アミノ酸で、カルシウムの吸収、コラーゲンの形成、骨組織の生産に重要な役割を果たすと共に、抗体やホルモン、酵素などの素材として利用され、成長や修復に関与しているので、発毛や育毛にも寄与できると考えられるので、本発明食品の組成物として使用する。そして更に、L−アルギニンは、体内で作られるが、ある程度の量を食物などから摂取する必要がある非必須アミノ酸である。L−アルギニンの作用は、健康を維持し、老化を防ぎ、老化病や生活習慣病等の予防改善に欠かすことのできない成分で、所謂アンチエージングの作用を果たすことから、発毛や育毛にも寄与できると考えられるので、本発明食品の組成物として使用する。なお、前記アミノ酸中、塩基性アミノ酸であるL−ヒスチジン、L−リジン、L−アルギニンは、特に限定する必要はないが、好ましくは、それぞれ1:3:10の重要比で使用することが推奨される。この比率は、本発明者のテストの結果、最良の配合比率であると判断したものである。本発明食品の組成物のうちのたんぱく質は、生命の維持に欠かせない栄養素で、筋肉や皮膚、毛髪、血液などの臓器、細胞の構成成分として重要な栄養素である。本発明食品の組成物として使用するたんぱく質は、特に限定する必要はないが、好ましくは、粉末大豆たんぱく、カゼインカルシウム、全粉乳、脱脂粉乳から選ばれる一種または複数種を使用することが推奨され、特に、前記たんぱく質中、粉末大豆たんぱくおよび脱脂粉乳を使用することが最も好ましい。前記粉末大豆たんぱくは、大豆の中の油を圧搾または溶剤抽出で取った残滓物より分離して粉末状としたものである。また、前記カゼインカルシウムは、乳中に含まれるリンタンパク質の一種で、牛乳中のタンパク質の約80%を占め、すべての必須アミノ酸を含み栄養上重要なものとされているカゼインに、カルシウムを添加したものである。全粉乳は、牛乳を濃縮乾燥させて粉末にした100%のもので、他の成分を含まないものである。更に、前記脱脂粉乳は、脱脂と乳からほぼ全部の水分を除いて粉末にしたものである。そして、前記本発明食品の組成物として使用する前記各たんぱく質は、いずれもたんぱく質の含有量が多く、発毛や育毛にも寄与できると考えられるので、本発明食品の組成物の一種として使用できる。本発明食品の組成物のうちのビタミンは、生体の発育と健康維持に不可欠な有機化合物であり、生体内では生成されないので、外界から食品として摂取するものである。本発明食品の組成物として使用するビタミンは、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンE、ニコチン酸アミド、パントテン酸カルシウム、葉酸、ビタミンK2含有食用油脂、CoQ10から選ばれる一種または複数種を使用することが推奨され、特に、前記ビタミン中、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンCおよびビタミンEを使用することが最も好ましい。本発明食品の組成物として使用するビタミンのうち、ビタミンAは、抗酸化作用を有し、活性酸素を除去して細胞や皮脂の酸化を防ぎ、細胞分裂を正常化して頭皮の健康を保つ働きがあるので、発毛や育毛にも寄与すると考えられるので、本発明食品の組成物の一種として使用できる。更に、本発明食品の組成物として使用するビタミンのうち、ビタミンB1は、神経の機能を維持に役立ち、ビタミンB2は、皮膚、つめ、毛の発育に役立ち、ビタミンB6は、たんぱく質の代謝に役立ち、ビタミンB12は、造血機能に役立ち、身体の細胞の代謝を促進させ、毛母細胞の細胞分裂を活発にし、皮脂の分泌を抑制し、皮膚の新陳代謝を促進する作用があるので、発毛や育毛にも寄与すると考えられ、いずれも本発明食品の組成物の一種として使用できる。また更に、本発明食品の組成物として使用するビタミンのうち、ビタミンCは、コラーゲンの生成を助けて血管や頭皮を丈夫にすると共に、抗ストレスホルモンの分泌を促すので、発毛や育毛にも寄与すると考えられ、本発明食品の組成物の一種として使用できる。そして、本発明食品の組成物として使用するビタミンのうち、ビタミンD3は、体内でのカルシウムの利用を高める作用をするものであり、特に、腸でのカルシウム吸収や骨でのカルシウム代謝に作用し、血液中のカルシウム濃度やリン濃度を一定に保つ作用をするものである。本発明においては、後述するように、カルシウム成分を多く含む卵殻カルシウムを使用している。この卵殻カルシウムは心臓や血管の細胞をコントロールし血圧を下げたりする役割があり、血液の循環の改善にも期待することができるので、前記ビタミンD3と併用することにより、発毛や育毛にも寄与すると考えられ、ビタミンD3を本発明食品の組成物の一種として使用できる。そして更に、本発明食品の組成物として使用するビタミンのうち、ビタミンEは、毛細血管を広げる働きがあり、毛乳頭までスムーズに栄養分を運べるようにするという作用を有するので、発毛や育毛にも寄与すると考えられ、本発明食品の組成物の一種として使用できる。また、本発明食品の組成物として使用するビタミンのうち、ニコチン酸アミドは、血液の循環促進に不可欠な成分であって、頭皮の血行を促進することにより、発毛および育毛に寄与できると考えられ、本発明食品の組成物の一種として使用できる。更に、本発明食品の組成物として使用するビタミンのうち、パントテン酸カルシウムは、脂質、糖質、たんぱく質の代謝に役立ち、発毛や育毛にも寄与すると考えられ、本発明食品の組成物の一種として使用できる。そして、本発明食品の組成物として使用するビタミンのうち、葉酸は、ほうれん草の抽出物から発見されたB群ビタミンの一種で、生体内ではDNAやアミノ酸の合成にも関与しているといわれており、細胞分裂を助け、新陳代謝に大きな役目を果す。更に、ビタミンB12と協力して、赤血球の生成に深くかかわっており、貧血予防や造血の作用もあることから、血液の循環も良くすることが期待できるので、発毛や育毛にも寄与すると考えられ、本発明食品の組成物の一種として使用できる。更に、本発明食品の組成物として使用するビタミンのうち、ビタミンK2含有食用油脂は、骨・歯形成と血液の凝固性を保持、タンパク質の過剰投与によるカルシウム排泄による骨形成を助ける。血液の循環を調整するので、発毛や育毛に寄与すると考えられ、本発明食品の組成物の一種として使用できる。更にまた、本発明食品の組成物として使用するビタミンのうち、CoQ10は、ビタミン様作用因子と呼ばれ、ビタミンと同様な働きをしており、生体の細胞の働きを助けているのがCoQ10で、補酵素といわれている。補酵素は、体内で酵素の役割を助ける働きをするものである。酵素は、体内で物質を分解したり、合成したりするときに働く重要な物質であって、CoQ10はその酵素の働きを円滑にするために必須のものであり、本発明における組成物としての作用は、本発明食品で採用された各組成物を分解したり、合成したりする酵素の働きを円滑にして、各組成物が発毛および育毛に作用するのを助けることができると考えられ、本発明食品の組成物の一種として使用できる。なお、前記ビタミン中、ビタミンAは、好ましくは、ビタミンA(17.5万IU/g)を使用することが推奨され、ビタミンD3は、好ましくは、ビタミンD3(20万IU/g)を使用することが推奨され、更にビタミンEは、好ましくは、ビタミンEを50%含有するものを使用することが推奨される。前記ビタミンの選定は、本発明者のテストの結果、最良であると判断したものである。更に、本発明食品の組成物のうち、ミネラルは、体の構成元素で、機能維持や調節に欠かせない微量栄養素であり、生体内で合成されず、外部から摂取するしかない栄養素である。本発明食品の組成物として使用できるミネラルは、亜鉛酵母、クエン酸三カリウム、卵殻カルシウム、炭酸マグネシウム、ピロリン酸第二鉄から選ばれる一種または複数種を使用することが推奨され、特に、前記ミネラル中、亜鉛酵母およびクエン酸三カリウムを使用することが最も好ましい。本発明食品の組成物として使用するミネラルのうち、亜鉛酵母は、酵母培養で作られた有機亜鉛で、亜鉛含有量の高いミネラル食品である。亜鉛はたんぱく質の合成に深く関わっている人体に不可欠なミネラルで、亜鉛が不足すると、自然治癒力、新陳代謝が活発な部位に悪影響を及ぼす。毛髪との関係でいえば、毛髪の主成分はケラチンというたんぱく質であるが、亜鉛が不足すると、前記ケラチンの合成が旨く行かず、脱毛し易い弱い髪になってしまうので、これを防止するために、亜鉛酵母は本発明食品の組成物の一種として使用できる。なお、前記亜鉛酵母は、特に限定する必要はないが、好ましくは亜鉛を10重量%含有したものを使用することが推奨される。前記亜鉛の含有量は、本発明者のテストの結果、最良の含有量であると判断したものである。本発明食品の組成物として使用するミネラルのうち、クエン酸三カリウムは、必須ミネラルであるカリウム成分を多く含んでいる。前記カリウムは、生体内ではその大部分は細胞内に存在し、細胞の外液に存在するナトリウムとバランスをとりながら、細胞を正常に保つことや、血圧を調整する働きがある。また、いくつかの酵素の活性化にも関わり、神経伝達や筋肉の収縮がスムーズに行われるようにしている。一般に、「血圧を正常に保つ」、「筋肉の働きをよくする」などといわれているので、血液の循環の改善に結びつき、発毛や育毛にも寄与すると考えられ、本発明食品の組成物の一種として使用できる。また、本発明食品の組成物として使用するミネラルのうち、卵殻カルシウムは、カルシウム成分を多く含むものである。現代の日本人に不足しがちな栄養素の代表となっているカルシウムは、体内で最も量の多いミネラルで、その99%は骨および歯に存在し、残り少量のカルシウムは、血液凝固や心臓の機能、筋収縮などに関与し体内で重要な役割を担っている。従って、卵殻カルシウムは心臓や血管の細胞をコントロールし血圧を下げたりする役割があり、血液の循環の改善にも期待することができるので、発毛や育毛にも寄与すると考えられ、本発明食品の組成物の一種として使用できる。更に、本発明食品の組成物として使用するミネラルのうち、炭酸マグネシウムは、幅広い細胞反応に必須なミネラルであるマグネシウムを多く含んでいる。また、前記マグネシウムは、生体において300種以上の酵素反応に関与しているといわれており、カルシウムと共に骨の健康に必要なミネラルでもあり、カルシウムの作用と密接に関与している。一般に、炭酸マグネシウムは「心臓病や高血圧を予防する」などといわれ、カルシウム同様に血液の流れをよくしたり血圧をさげたりする役割があり、血液の循環の改善にも期待することができるので、発毛や育毛にも寄与すると考えられ、本発明食品の組成物の一種として使用できる。そして更に、本発明食品の組成物として使用するミネラルのうち、ピロリン酸第二鉄は、鉄分を多く含むものである。鉄分とは赤血球に含まれるヘモグロビン造るために必要な栄養素で、鉄分によって造られたヘモグロビンは、呼吸で取り入れた酸素を体のすみずみまで運ぶ役割をしており、細胞呼吸に重要な役割を担っている。そのため、鉄分が不足すると、全身に酵素が行き渡らなくなり、鉄欠乏症を引き起こす。また、鉄分は、一般に「血液を造る」などといわれ造血作用があり、血液の循環の改善にも期待することができるので、発毛および育毛にも寄与すると考えられ、ピロリン酸第二鉄は本発明食品の組成物の一種として使用できる。本発明食品の組成物として使用できる植物および植物抽出物は、トウガラシ末、大豆抽出物、ノコギリヤシエキス末、ナツシロキクエキス末、メチルスルフォニルメタン(MSM)および田七人参末から選ばれる一種または複数種を使用することが推奨され、特に、前記植物および植物抽出物中、トウガラシ末、大豆抽出物、ノコギリヤシエキス末を使用することが最も好ましい。本発明食品の組成物として使用する植物である前記トウガラシ末は、トウガラシを粉末状にしたものである。トウガラシにはカプサイシンが含まれており、これが代謝を高めて血行を促進する作用を有するので、これが頭皮の血行を促進して、発毛および育毛に寄与すると考えられ、本発明食品の組成物の一種として使用できる。なお、前記トウガラシ末は、特に限定する必要はないが、好ましくはカプサイシンを0.18重量%含有したものを使用することが推奨される。前記カプサイシンの含有量は、本発明者のテストの結果、最良の含有量であると判断したものである。本発明食品の組成物として使用する植物抽出物のうち、大豆抽出物には、大豆イソフラボンが含まれており、該大豆イソフラボンは、大豆等のマメ科の植物に多く含有されている。大豆イソフラボンは、女性ホルモンと同様の働きがあり、その結果、発毛および育毛に寄与すると考えられ、本発明食品の組成物の一種として使用できる。なお、前記大豆抽出物は、特に限定する必要はないが、好ましくは大豆イソフラボンを40重量%以上含有したものを使用することが推奨される。前記大豆イソフラボンの含有量は、本発明者のテストの結果、最良の含有量であると判断したものである。本発明食品の組成物として使用する植物抽出物のうち、ナツシロキクエキス末は、ナツシロギクのエキスを粉末にしたものである。ナツシロギクは西アジア・バルカン半島原産の観賞用・薬用として栽培されるキク科の多年草(ハーブ)で、ヨーロッパや北米などでは野生化したものが見られる。欧米では古くから偏頭痛や発熱・めまい・リウマチ性関節炎などに効果があるハーブとして愛用されており、フィーバーフューの名前で知られている。このハーブの一種ナツシロギクの葉に含まれる成分がパルテノライドである。パルテノライドに乳がんの転移を抑える働きがあるとしたアメリカの論文をもとに、大阪大学医学部富田哲也助教授研究グループがその効果と同時にリウマチの炎症を抑える効果を確認したところ、パルテノライドを投与していた関節痛の治験者から毛の薄い頭部から産毛が生えたとの報告が相次ぎ、育毛効果があることが分った。その後、研究グループは約1カ月という短期間で育毛剤以上の効果が出たことを報告し、使用者は少ないながらも、全員に発毛効果がみられ、中には10年以上毛の無かった部位に毛が生えた人もいた。その後の試験では、男性型脱毛症の患者30人に数ケ月飲ませたところ、約8割に頭頂部の増毛効果が見られたことも報告されている。また、第8回抗加齢(アンチエイジング)学会で発表された内容によると、男性型脱毛症の原因物質のひとつとされているDHTが過剰にあるところでは、NF−kBが活性化していることが分かり、パルテノライドのNF−kB抑制作用が脱毛症も改善する可能性があることを示唆している。前記観点から、ナツシロギクを食品の組成物として粉末としたナツシロエキス末も、発毛および育毛に寄与すると考えられし、本発明食品の組成物の一種として使用できる。なお、前記ナツシロキクエキス末は、特に限定する必要はないが、好ましくはパルテノライドを0.8重量%以上含有したものを使用することが推奨される。前記パルテノライドの含有量は、本発明者のテストの結果、最良の含有量であると判断したものである。本発明食品の組成物として使用する植物抽出物のうち、メチルスルフォニルメタンは、有機硫黄を多く含んだ松の樹液由来の成分である。この有機硫黄は人の身体にとって酸素、水、塩の次に重要な成分といわれており、自然界の中では、新鮮な果物や野菜、特に穀物や豆類などのたんぱく質を多く含む植物に含まれている天然物質で、人間の爪、髪、関節、筋肉、皮膚の組織の中に含まれている。また、有機硫黄(硫黄)は生体内で、カルシウム、リン、カリウムについで4番目に多いミネラルで、酵素や抗体、グルタチオン(体内の抗酸化剤)、その他軟骨やコラーゲン、毛髪や爪、皮膚を作るのに必要だが加齢とともに減少していくものである。そのため、前記有機硫黄の減少を阻止して、発毛および育毛に寄与すると考えられ、本発明食品の組成物の一種として使用できる。本発明食品の組成物として使用する植物抽出物のうち、ノコギリヤシエキス末は、ノコギリヤシのエキスを抽出して粉末状にしたもので、特に限定する必要はないが、好ましくは20〜40%のエキス分を含むものを使用することが推奨される。前記ノコギリヤシは、北米南東部に生息するノコギリ状の特徴的な葉を持つヤシであり、古くからその果実の油性成分が「泌尿器系疾患に効果がある」といわれていた。ノコギリヤシの有効成分は主に果実に含まれる脂溶性成分である。そして、前記ノコギリヤシから抽出したノコギリヤシエキスは多くの研究や、臨床試験が行われた結果、ドイツやフランスでは、前立腺肥大症の医薬品として使用されている。一般に、男性型脱毛症は男性ホルモン(テストステロン)が毛母細胞の5αリダクターゼと呼ばれる酵素と結合して、髪の毛の成長を妨げる作用を持っているジヒドロテストステロン(DHT)というホルモンに変換されることが原因の一つとされている。このジヒドロテストステロンは、テストステロンの10倍〜100倍の髪の毛の成長を妨げる作用を持っているとも言われているので、ジヒドロテストステロンへの変換を抑えるためにも、5αリダクターゼを抑制することが重要である。前記5αリダクターゼは、1型5αリダクターゼと2型5αリダクターゼの2種類があり、1型5αリダクターゼは、前頭部と頭頂部、その他頭皮だけでなく体毛全体に存在しており、頭髪においては頭皮の皮脂線に多く存在し、脂性の人はこのタイプが強く、過剰な皮脂の分泌により脱毛を促進してしまう要因とされている。一方、2型5αリダクターゼは、髪の毛を作り出し活発に成長させるとされる毛乳頭や、ひげと前頭部に集中して存在しており、男性型脱毛症はこの2型5αリダクターゼの影響をより強く受けると言われている。前記2型5αリダクターゼを抑制するものとして、代表的なものにフィナステリドがあるが、このフィナステリドは1型5αリダクターゼの抑制には効果がない。しかしながら、ノコギリヤシエキスは、どちらのタイプに対しても男性ホルモン(テストステロン)との結合を阻害する働きがあることが確認されている。すなわち、1型5αリダクターゼと2型5αリダクターゼに拘らず、男性型脱毛症の原因であるジヒドロテストステロンの生成が阻害されることが推測されるので、ノコギリヤシエキスは発毛や育毛に寄与すると考えられ、ノコギリヤシエキスを粉末状にしたノコギリヤシエキス末は本発明食品の組成物の一種として使用できる。なお、前記ノコギリヤシエキス末は、特に限定する必要はないが、好ましくはノコギリヤシエキスとして30重量%含有したものを使用することが推奨される。前記ノコギリヤシの含有量は、本発明者のテストの結果、最良の含有量であると判断したものである。本発明食品の組成物として使用する植物のうち、田七人参末は田七人参を粉末状にしたものである。田七人参は高麗人参と非常に近い植物で、主成分はサポニンで、滋養強壮に作用すると共に免疫増強機能があり、身体の疾病予防力を高めることができるが、前記サポニン以外の有効成分として、各種アミノ酸が豊富に含まれている。前記各種アミノ酸が発毛および育毛に寄与すると考えられ、田七人参末は本発明食品の組成物の一種として使用できる。本発明食品の組成物である穀物麹は、大麦、あわ、ひえ、きび、タカキビ、紫黒米、米等の穀物を醸造食品製造時に使用される麹菌で醗酵した酵素であって、前記殻物麹を使用することにより、本発明食品の組成物であるたんぱく質の分解が進み、人体への吸収を早め、その効能を高める酵素であるので、発毛および育毛の促進に寄与すると考えられ、本発明食品の補助材として使用できる。また、本発明食品の組成物であるトルラ酵母エキス末は、たんぱく質の吸収をよくして、発毛および育毛を促進する作用を有する前記穀物麹の酵素としての働きを助ける作用を有し、システイン、グルタミン酸、グリシンの3種類を含む酵母エキスの粉末で、過酸化物質を抑える等、体内の細胞を酸化から守る抗酸化物質であり、特に酵母の生産するアミノ酸やビタミン・ホルモン等が前記たんぱく質を活性化させて吸収力を高める作用を有し、発毛および育毛の促進に寄与すると考えられ、本発明食品の補助材として使用できる。本発明は、前記のような各機能を有する各組成物および補助材を適宜量配合して製造する。各組成物および補助材の配合比率は、特に限定する必要はないが、好ましくは、アミノ酸中のL−メチオニン1.20〜1.40重量%、L−シスチン12.0〜13.0重量%、L−ヒスチジン0.67〜0.70重量%、L−リジン2.00〜2.10重量%、L−アルギニン6.70〜7.00重量%、たんぱく質66.0〜70.0重量%、ビタミン0.50〜0.55重量%、ミネラル5.20〜7.70重量%、植物および植物抽出物1.40〜3.60重量%、並びに補助材として穀物麹0.105〜0.109重量%およびトルラ酵母エキス末0.105〜0.109重量%の配合比率で製造することが推奨され、更に特に好ましくは、アミノ酸中のL−メチオニン1.32〜1.34重量%、L−シスチン12.0〜12.2重量%、L−ヒスチジン0.65〜0.68重量%、L−リジン1.95〜2.04重量%、L−アルギニン6.50〜6.80重量%、たんぱく質中の粉末大豆たんぱく30.0〜31.0重量%、脱脂粉乳4.9〜5.3重量%、ビタミン中のビタミンB10.0060〜0.0070重量%、ビタミンB20.0080〜0.0100重量%、ビタミンB60.0150〜0.0170重量%、ビタミンC0.1600〜0.1700重量%、ビタミンE0.0460〜0.0480重量%、ミネラル中の亜鉛酵母0.1700〜0.1900重量%、植物および植物抽出物中のトウガラシ末0.0500〜0.0600重量%、ノコギリヤシ末1.024〜3.000重量%、大豆抽出物0.130〜0.140重量%、並びに補助材中の穀物麹0.106〜0.108重量%およびトルラ酵母エキス末0.106〜0.108重量%を配合して粉末状の配合物とした後、前記粉末状の配合物を錠剤状としたり、あるいは粉末状のまま等、適宜の性状の食品として発毛および育毛用経口摂取食品を製造するのである。下記の特に好ましい配合比率(重量%)の組成物に、賦形剤を添加混入して顆粒状の発毛および育毛用経口摂取食品を製造した。[アミノ酸]・L−メチオニン 1.334・L−シスチン 12.006・L−ヒスチジン 0.672・L−リジン 2.017 ・L−アルギニン 6.723 [たんぱく質]・粉末大豆たんぱく 30.660・脱脂粉乳 4.989 [ビタミン]・ビタミンB1 0.0066・ビタミンB2 0.0097・ビタミンB6 0.0161・ビタミンC 0.1679・ビタミンE(50%) 0.0470 [ミネラル] ・亜鉛酵母(10%含有) 0.1761[植物および植物抽出物] ・トウガラシ末 0.0053(カプサイシン0.18%含有)・ノコギリヤシエキス末(30%) 1.5210・大豆抽出物 0.1340(大豆イソフラボン40%含有) [補助剤]・穀物麹 0.107・トルラ酵母エキス末 0.107[テスト例]前記本発明による特に好ましい配合比率により製造された顆粒状の発毛および育毛用経口摂取食品を、実際に摂取した場合の養毛効果および育毛効果について検討を行った。被験者は薄毛症、脱毛症を訴える10名(37歳〜73歳)とし、配合例に示した顆粒1包(25g)を約150mLの水に溶いて毎日(就寝1時間前)、3ヶ月に渡って摂取することにより実施した。評価方法は、自己評価(アンケートによる評価)と全体評価(写真撮影による評価)を行った。自己評価は、摂取開始前、摂取後1カ月毎、摂取終了後の洗髪日に、養毛効果については、無効(抜け毛の本数の減少が10本未満、若しくは抜け毛の本数増加)「0」、やや有効(抜け毛の本数の減少が10本以上、30本未満)「1」、有効(抜け毛の本数の減少が30本以上、50本未満)「2」、おおいに有効(抜け毛の本数の減少が50本以上)「3」とし、育毛効果においては無効(毛髪のツヤ、張り、滑らかさ、太さにおいて改善が全く感じられなかった)「0」、やや有効(毛髪のツヤ、張り、滑らかさ、太さにおいて僅かな改善が感じられた)「1」、有効(毛髪のツヤ、張り、滑らかさ、太さにおいて明らかな改善が感じられた)「2」、おおいに有効(毛髪のツヤ、張り、滑らかさ、太さにおいて十分な改善が感じられた)「3」としてスコア化した。[テスト結果]前記本発明の発毛および育毛用経口摂取食品を摂取した場合の自己評価における養毛効果の平均スコア及び養毛効果のスコアは表1に示す総括表の通りであった。全体評価においても、1名のみ実施した写真撮影による評価を行った結果、摂取前後において改善が確認された。また、湿疹・発赤等の副作用においては、いずれの被験者についても確認されなかった。このことから、本発明の発毛および育毛用経口摂取食品を摂取した場合には、有効な養毛効果および育毛効果が得られることが判明した。なお、前記本発明による特に好ましい配合比率により製造された顆粒状の発毛および育毛用経口摂取食品を、頭頂部が薄毛状態の本発明者が継続的に摂取しながら、経時的に頭部の状況を撮影した写真を図1として提出する。写真は、摂取前、摂取74日目、摂取101日目および摂取121日目の発毛状態が表示されているが、明らかに4ヶ月目にはほとんど完全に回復していることが判る。前記実施例1の特に好ましい組成物の他に、更に組成物を追加して配合し、賦形剤を添加混入して顆粒状の発毛および育毛用経口摂取食品を製造した。[アミノ酸]・L−メチオニン 1.334・L−シスチン 12.006・L−ヒスチジン 0. 672・L−リジン 2.017 ・L−アルギニン 6.723[たんぱく質]・粉末大豆たんぱく 30. 660・カゼインカルシウム 20.591・全粉乳 11.792・脱脂粉乳 4.989 [ビタミン]・ビタミンA(17.5万IU/g) 0.0371・ビタミンB1 0.0066・ビタミンB2 0.0097・ビタミンB6 0.0161・ビタミンB12 0.0000 ・ビタミンC 0.1679・ビタミンD3(20万IU/g) 0.0009・ビタミンE(50%) 0.0470・ビタミンK2含有食用油脂 0.2131・パントテン酸カルシウム 0.0352・葉酸 0.0013・ニコチン酸アミド 0.0470・CoQ10 0.0230[ミネラル] ・亜鉛酵母(10%含有) 0.1761・クエン酸三カリウム 2.9760・卵殻カルシウム 1.8390・炭酸マグネシウム 1.3830・ピロリン酸第二鉄 0.0704 [植物および植物抽出物] ・トウガラシ末 0.053(カプサイシン0.18%含有)・ナツシロキクエキス末 0.053(パルテノライド0.8%含有)・メチルスルフォニルメタン (MSM) 0.011・ノコギリヤシエキス末(30%) 1.521・大豆抽出物 0.133(大豆イソフラボン40%含有) ・田七人参末 0.181[補助剤]・穀物麹 0.107・トルラ酵母エキス末 0.107前記実施例2の配合比率により製造された発毛および育毛用経口摂取食品は、前記実施例1の発毛および育毛用経口摂取食品の組成物をすべて含んでいるので、その発毛および育毛効果は、実施例1のものと何等遜色はないものであると判断する。 L−メチオニン、L−ヒスチジン、L−リジン、L−シスチン、およびL−アルギニンのアミノ酸、少なくとも粉末大豆たんぱく、脱脂粉乳を含むたんぱく質、少なくともビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンC、ビタミンEを含むビタミン、少なくとも亜鉛酵母を含むミネラル、少なくともトウガラシ末、大豆抽出物、ノコギリヤシエキス末を含む植物および植物抽出物を配合すると共に、更に補助材として穀物麹およびトルラ酵母末を配合したことを特徴とする男性用の発毛および育毛用経口摂取食品。毛髪の主成分であるケラチンに含まれるアミノ酸であって、体内で合成できない必須アミノ酸のL−メチオニン、体内で合成できる非必須アミノ酸であるL−シスチン、および毛髪中に含まれていて体内で合成できない必須アミノ酸であるL−ヒスチジン、L−リジン、並びに体内で合成できる非必須アミノ酸であるL−アルギニンを含むアミノ酸21.9〜24.6重量%、毛髪に必要な栄養素である粉末大豆たんぱく、脱脂粉乳を含むたんぱく質66.0〜70.0重量%、およびビタミンB1、ビタミンB2、ビタミン6、ビタミンC、ビタミンEを含むビタミン0.50〜0.55重量%、並びに少なくとも亜鉛酵母を含むミネラル5.20〜7.70重量%、更に少なくともトウガラシ末、大豆抽出物、ノコギリヤシエキス末を含む植物および植物抽出物1.40〜3.60重量%をそれぞれ配合する一方、更に酵素として穀物麹0.105〜0.109重量%と、前記酵素の働きを助ける作用を有するトルラ酵母末0.105〜0.109重量%とを補助材として配合したことを特徴とする男性用の発毛および育毛用経口摂取食品。請求項1または2記載の男性用の発毛および育毛用経口摂取食品において、粉末大豆たんぱくおよび脱脂粉乳のたんぱく質の外、たんぱく質としてカゼインカルシウムおよび全粉乳のうちの一種または複数種を使用することを特徴とする男性用の発毛および育毛用経口摂取食品。請求項1または2記載の男性用の発毛および育毛用経口摂取食品において、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンC、ビタミンEのビタミンの外、ビタミンとしてビタミンA、ビタミンB12、ビタミンD3、ビタミンK2含有食用油脂、パントテン酸カルシウム、葉酸、ニコチン酸アミドおよびCoQ10のうちの一種または複数種を使用することを特徴とする男性用の発毛および育毛用経口摂取食品。請求項1または2記載の男性用の発毛および育毛用経口摂取食品において、亜鉛酵母のミネラルの外、ミネラルとしてクエン酸三カリウム、卵殻カルシウム、炭酸マグネシウムおよびピロリン酸第二鉄のうちの一種または複数種を使用することを特徴とする男性用の発毛および育毛用経口摂取食品。請求項1または2記載の男性用の発毛および育毛用経口摂取食品において、トウガラシ末、大豆抽出物、ノコギリヤシエキス末の外、植物および植物抽出物としてナツシロキクエキス末、メチルスルフォニルメタルおよび田七人参末のうちの一種または複数種を使用することを特徴とする男性用の発毛および育毛用経口摂取食品。 【課題】、発毛および育毛の促進を図ることができる発毛および育毛用経口摂取食品を提供する。【解決手段】L−メチオニン、L−ヒスチジン、L−リジン、L−シスチン、およびL−アルギニンのアミノ酸、少なくとも大豆たんぱく、脱脂粉乳を含むたんぱく質、少なくともビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンC、ビタミンEを含むビタミン、少なくとも亜鉛酵母を含むミネラル、少なくともトウガラシ末、大豆抽出物、ノコギリヤシエキス末を含む植物および植物抽出物を配合すると共に、更に補助材として穀物麹およびトルラ酵母末を配合する。【選択図】なし


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