生命科学関連特許情報

タイトル:公開特許公報(A)_グルタチオン産生促進剤
出願番号:2011013474
年次:2012
IPC分類:A61K 31/122,A61K 8/67,A61P 43/00,A61P 17/00,A61Q 19/00,A61Q 90/00,A23L 1/30


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富永 久美 鈴木 正洋 本江 信子 山下 栄次 JP 2012153636 公開特許公報(A) 20120816 2011013474 20110125 グルタチオン産生促進剤 富士化学工業株式会社 390011877 大谷 嘉一 100114074 富永 久美 鈴木 正洋 本江 信子 山下 栄次 A61K 31/122 20060101AFI20120720BHJP A61K 8/67 20060101ALI20120720BHJP A61P 43/00 20060101ALI20120720BHJP A61P 17/00 20060101ALI20120720BHJP A61Q 19/00 20060101ALI20120720BHJP A61Q 90/00 20090101ALI20120720BHJP A23L 1/30 20060101ALN20120720BHJP JPA61K31/122A61K8/67A61P43/00A61P17/00A61Q19/00A61Q99/00A23L1/30 Z 1 1 OL 6 4B018 4C083 4C206 4B018MD08 4B018ME06 4C083AD621 4C083AD622 4C083CC02 4C083EE12 4C206AA01 4C206AA02 4C206CB25 4C206MA01 4C206MA04 4C206MA72 4C206MA83 4C206NA14 4C206ZA89 4C206ZC80 本発明は、グルタチオン(GSH)の産生促進剤に関する。 グルタチオン(GSH:L−γ−グルタミルL−システィニルグリシン)は、グルタミン酸、システイン及びグリシンからなるトリペプチドであり、生体内に存在するチオール化合物である。 GSHは抗酸化活性、システインのプール、蛋白機能制御、生体内異物の解毒処理等の作用を有し、生命機構の維持に不可欠な成分を考えられている。 従って、生体内で合成されるGSHの合成量が低下すると生体内で生じる活性酸素種の消去等が不充分になり酸化ストレス等に起因する発病原因になりかねない。 特許文献1はトコフェロールがGSHの産生促進作用を有することが開示され、特許文献2はGSH増強作用を有する植物について開示する。 これらに対してアスタキサンチンは一重項酸素に対して強力な消去活性を有することが知られているものの脂溶性抗酸化物質であり、GSHが生体内で合成される水溶性抗酸化物質であることから、これまでにアスタキサンチンがグルタチオンの産生にどのような影響を与えるか検討された報告はない。特開2007−284430号公報特開2006−348053号公報 本発明は、グルタチオンの産生を促進するグルタチオン産生促進剤の提供を目的とする。 本発明に係るグルタチオン産生促進剤は、アスタキサンチンを含有していることを特徴とする。 アスタキサンチンは、キサントフィル類に分類されるカロテノイドの一種である。 IUPAC名は、3,3’−ジヒドロキシ−β,βカロテン−4、4’ジオンであり、3及び3’位のヒドロキシ基の位置により(3R,3’R)体、(3R,3’S)体(メソ体)、(3S,3’S)体の三種が存在し、共役二重結合のシス−トランスによる異性体を有する。 本発明では、いずれのアスタキサンチンを用いても良い。 また、遊離型、モノエステル型、ジエステル型として存在可能である。 天然物由来のものとしては、例えば、緑藻ヘマトコッカスなどの微細藻類、赤色酵母ファフィアなどの酵母類、エビ、オキアミ、カニ、ミジンコなどの節足動物類の甲殻、イカ、タコなどの軟体動物類の内臓や生殖巣、種々の魚介類の皮、ナツザキフクジュソウなどのフクジュソウ属の花弁、Paracoccus sp. N81106、Brevundimonas sp. SD212、Erythrobacter sp. PC6などのα−プロテオバクテリア類、Gordonia sp. KANMONKAZ−1129などのゴードニア属、Schizochytriuym sp. KH105などのラビリンチュラ類(特にヤブレツボカビ科)やアスタキサンチン産生遺伝子組み換え生物体などから得られるものをあげることができる。 また、アスタキサンチンを含有するグルタチオン産生促進剤は、外用剤としても内用剤(内服剤)としても用いることができ、外用剤と内服剤とを組み合せ併用してもよい。 外用剤の形態には、医薬品用の皮膚外用剤や化粧品の形態を含み、特に限定されず、例えば、乳液、クリーム、化粧水、パック、分散液、洗浄料、メーキャップ化粧料、頭皮・毛髪用品等の化粧品や、軟膏剤、クリーム剤、外用液剤等の医薬品などとすることができる。 内服剤の形態には、サプリメント、健康食品、栄養機能食品や特定保健用食品などの保健機能食、特別用途食品、一般食品、医薬部外品さらにはスポーツ用のサプリメントとして用いることができ、摂取のしやすさや摂取量が決めやすいことから、サプリメント、スポーツ用のサプリメント、保健機能食、特別用途食品が好ましく、前述医薬品と同様の形態、錠剤、口腔内速崩壊錠、カプセル、顆粒、細粒などの固形投与形態、液剤、ドリンク、シロップ及び懸濁液のような液体投与形態で摂取することができる。 本発明者らは、初めてアスタキサンチンが優れたグルタチオンの産生促進作用を有することを見い出した。 本発明に係るGSH産生促進剤を用いることでグルタチオンの欠乏に起因する疾患の予防、治療に広く用いることができる。グルタチオン産生促進試験結果を示す。 本発明者らは、ヒト皮膚線維芽細胞を用いてアスタキサンチンのグルタチオン産生促進作用を評価したので以下説明する。 <グルタチオン産生細胞の調製> ヒト皮膚線維芽細胞(NB1RGB:RIKEN cell bank)を24穴プレートに7×104 cell/well播種し、10%FBS含有α−MEM培地で48時間培養した。 培養後、下記表1に記載の試験濃度になるように予め調製したアスタキサンチン(シグマ)のジメチルスルホキシド溶液を1/100量、またはジメチルスルホキシドのみを1/100量を加えた5%FBS含有DMEM培地を各wellに400μLずつ添加し、24時間培養した。 培養後、培養上清を除去して、リン酸緩衝液で洗浄した細胞をグルタチオン産生量の測定に供した。 また、同様に処理した細胞を別に用意し、下記のとおり細胞の総タンパク質の測定に供した。 各wellに300μLのM−PER(タカラバイオ)を加えて細胞を溶解し、BCA Protein Assay kit(タカラバイオ)の手順に従って細胞溶解液のタンパク質量を定量した。 <グルタチオン産生量の測定> リン酸緩衝液で洗浄後の細胞をトリプシン処理により各wellから回収し、35μLの5%メタリン酸を加え、凍結融解することを4回繰り返し、更に30分間の超音波破砕を行って、完全に細胞を破砕した。 これを15000rpm、10分間の遠心後、細胞溶解液である上清を採取した。 96穴プレートに細胞溶解液の10倍希釈液を50μL、NADPH/GRプレミックス(0.5mMのニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸還元型、0.2units/mLのグルタチオン還元酵素を含む0.1Mリン酸緩衝液)を100μL加え、室温で10分間インキュベーションの後、DTNB溶液(5mMの5,5’−ジチオビス(2−ニトロ安息香酸)を含む0.1Mリン酸緩衝液)を50μL加えた。 波長412nmにおける吸光度を2分毎に測定し、経時的に吸光度が増加する範囲内において、吸光度が最大である測定サイクルの吸光度を測定値として採用した。 酸化型グルタチオンを用いて作成した検量線から各サンプルのグルタチオン濃度を算出し、得られた値を、同条件で処理した細胞の総タンパク質量で除して細胞中グルタチオン量とした。比較例1の細胞中グルタチオン量を100として、それに対する各細胞の細胞中グルタチオン量の相対値をグルタチオン産生促進率(%)として算出した結果を図1のグラフに示す。 図1のグラフにおいて、アスタキサンチンを加えなかった比較例1のグルタチオン量を100とした場合に、N=3の平均値で実施例1:135%,実施例2:157%,実施例3:177%の値を示した。 このことから、アスタキサンチンがグルタチオンの産生を促進していることが明らかになった。 アスタキサンチンは、in vivoにおいて一重項酸素以外の活性酸素種の抑制作用があることはこれまでも知られていたが、アスタキサンチンがグルタチオンの産生を直接的に促進していることが報告された例は見当たらない。 アスタキサンチンを含有するグルタチオン産生促進剤。 【課題】グルタチオンの産生を促進するグルタチオン産生促進剤の提供を目的とする。【解決手段】グルタチオン産生促進剤はアスタキサンチンを含有する。【選択図】 図1


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特許公報(B2)_グルタチオン産生促進剤

生命科学関連特許情報

タイトル:特許公報(B2)_グルタチオン産生促進剤
出願番号:2011013474
年次:2015
IPC分類:A61K 31/122,A61P 43/00,A61P 17/00


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富永 久美 鈴木 正洋 本江 信子 山下 栄次 JP 5797902 特許公報(B2) 20150828 2011013474 20110125 グルタチオン産生促進剤 富士化学工業株式会社 390011877 大谷 嘉一 100114074 富永 久美 鈴木 正洋 本江 信子 山下 栄次 20151021 A61K 31/122 20060101AFI20151001BHJP A61P 43/00 20060101ALI20151001BHJP A61P 17/00 20060101ALI20151001BHJP JPA61K31/122A61P43/00 111A61P17/00 A61K 31/122 A61K 8/67 A23L 1/30 CAplus/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS(STN) JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII) 特開2008−110942(JP,A) 特開2002−159279(JP,A) 特開2008−127303(JP,A) 特開2004−210725(JP,A) 1 2012153636 20120816 5 20140114 中尾 忍 本発明は、グルタチオン(GSH)の産生促進剤に関する。 グルタチオン(GSH:L−γ−グルタミルL−システィニルグリシン)は、グルタミン酸、システイン及びグリシンからなるトリペプチドであり、生体内に存在するチオール化合物である。 GSHは抗酸化活性、システインのプール、蛋白機能制御、生体内異物の解毒処理等の作用を有し、生命機構の維持に不可欠な成分を考えられている。 従って、生体内で合成されるGSHの合成量が低下すると生体内で生じる活性酸素種の消去等が不充分になり酸化ストレス等に起因する発病原因になりかねない。 特許文献1はトコフェロールがGSHの産生促進作用を有することが開示され、特許文献2はGSH増強作用を有する植物について開示する。 これらに対してアスタキサンチンは一重項酸素に対して強力な消去活性を有することが知られているものの脂溶性抗酸化物質であり、GSHが生体内で合成される水溶性抗酸化物質であることから、これまでにアスタキサンチンがグルタチオンの産生にどのような影響を与えるか検討された報告はない。特開2007−284430号公報特開2006−348053号公報 本発明は、グルタチオンの産生を促進するグルタチオン産生促進剤の提供を目的とする。 本発明に係るグルタチオン産生促進用医薬組成物は、アスタキサンチンを有効成分として含有していることを特徴とする。 アスタキサンチンは、キサントフィル類に分類されるカロテノイドの一種である。 IUPAC名は、3,3’−ジヒドロキシ−β,βカロテン−4、4’ジオンであり、3及び3’位のヒドロキシ基の位置により(3R,3’R)体、(3R,3’S)体(メソ体)、(3S,3’S)体の三種が存在し、共役二重結合のシス−トランスによる異性体を有する。 本発明では、いずれのアスタキサンチンを用いても良い。 また、遊離型、モノエステル型、ジエステル型として存在可能である。 天然物由来のものとしては、例えば、緑藻ヘマトコッカスなどの微細藻類、赤色酵母ファフィアなどの酵母類、エビ、オキアミ、カニ、ミジンコなどの節足動物類の甲殻、イカ、タコなどの軟体動物類の内臓や生殖巣、種々の魚介類の皮、ナツザキフクジュソウなどのフクジュソウ属の花弁、Paracoccus sp. N81106、Brevundimonas sp. SD212、Erythrobacter sp. PC6などのα−プロテオバクテリア類、Gordonia sp. KANMONKAZ−1129などのゴードニア属、Schizochytriuym sp. KH105などのラビリンチュラ類(特にヤブレツボカビ科)やアスタキサンチン産生遺伝子組み換え生物体などから得られるものをあげることができる。 また、アスタキサンチンを含有するグルタチオン産生促進剤は、外用剤としても内用剤(内服剤)としても用いることができ、外用剤と内服剤とを組み合せ併用してもよい。 外用剤の形態には、医薬品用の皮膚外用剤や化粧品の形態を含み、特に限定されず、例えば、乳液、クリーム、化粧水、パック、分散液、洗浄料、メーキャップ化粧料、頭皮・毛髪用品等の化粧品や、軟膏剤、クリーム剤、外用液剤等の医薬品などとすることができる。 内服剤の形態には、サプリメント、健康食品、栄養機能食品や特定保健用食品などの保健機能食、特別用途食品、一般食品、医薬部外品さらにはスポーツ用のサプリメントとして用いることができ、摂取のしやすさや摂取量が決めやすいことから、サプリメント、スポーツ用のサプリメント、保健機能食、特別用途食品が好ましく、前述医薬品と同様の形態、錠剤、口腔内速崩壊錠、カプセル、顆粒、細粒などの固形投与形態、液剤、ドリンク、シロップ及び懸濁液のような液体投与形態で摂取することができる。 本発明者らは、初めてアスタキサンチンが優れたグルタチオンの産生促進作用を有することを見い出した。 本発明に係るGSH産生促進剤を用いることでグルタチオンの欠乏に起因する疾患の予防、治療に広く用いることができる。グルタチオン産生促進試験結果を示す。 本発明者らは、ヒト皮膚線維芽細胞を用いてアスタキサンチンのグルタチオン産生促進作用を評価したので以下説明する。 <グルタチオン産生細胞の調製> ヒト皮膚線維芽細胞(NB1RGB:RIKEN cell bank)を24穴プレートに7×104 cell/well播種し、10%FBS含有α−MEM培地で48時間培養した。 培養後、下記表1に記載の試験濃度になるように予め調製したアスタキサンチン(シグマ)のジメチルスルホキシド溶液を1/100量、またはジメチルスルホキシドのみを1/100量を加えた5%FBS含有DMEM培地を各wellに400μLずつ添加し、24時間培養した。 培養後、培養上清を除去して、リン酸緩衝液で洗浄した細胞をグルタチオン産生量の測定に供した。 また、同様に処理した細胞を別に用意し、下記のとおり細胞の総タンパク質の測定に供した。 各wellに300μLのM−PER(タカラバイオ)を加えて細胞を溶解し、BCA Protein Assay kit(タカラバイオ)の手順に従って細胞溶解液のタンパク質量を定量した。 <グルタチオン産生量の測定> リン酸緩衝液で洗浄後の細胞をトリプシン処理により各wellから回収し、35μLの5%メタリン酸を加え、凍結融解することを4回繰り返し、更に30分間の超音波破砕を行って、完全に細胞を破砕した。 これを15000rpm、10分間の遠心後、細胞溶解液である上清を採取した。 96穴プレートに細胞溶解液の10倍希釈液を50μL、NADPH/GRプレミックス(0.5mMのニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸還元型、0.2units/mLのグルタチオン還元酵素を含む0.1Mリン酸緩衝液)を100μL加え、室温で10分間インキュベーションの後、DTNB溶液(5mMの5,5’−ジチオビス(2−ニトロ安息香酸)を含む0.1Mリン酸緩衝液)を50μL加えた。 波長412nmにおける吸光度を2分毎に測定し、経時的に吸光度が増加する範囲内において、吸光度が最大である測定サイクルの吸光度を測定値として採用した。 酸化型グルタチオンを用いて作成した検量線から各サンプルのグルタチオン濃度を算出し、得られた値を、同条件で処理した細胞の総タンパク質量で除して細胞中グルタチオン量とした。比較例1の細胞中グルタチオン量を100として、それに対する各細胞の細胞中グルタチオン量の相対値をグルタチオン産生促進率(%)として算出した結果を図1のグラフに示す。 図1のグラフにおいて、アスタキサンチンを加えなかった比較例1のグルタチオン量を100とした場合に、N=3の平均値で実施例1:135%,実施例2:157%,実施例3:177%の値を示した。 このことから、アスタキサンチンがグルタチオンの産生を促進していることが明らかになった。 アスタキサンチンは、in vivoにおいて一重項酸素以外の活性酸素種の抑制作用があることはこれまでも知られていたが、アスタキサンチンがグルタチオンの産生を直接的に促進していることが報告された例は見当たらない。 アスタキサンチンを有効成分とするグルタチオン産生促進用医薬組成物。


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