生命科学関連特許情報

タイトル:公表特許公報(A)_ニキビダニ属感染症の治療のための組成物及び方法
出願番号:2010523140
年次:2010
IPC分類:A61K 36/18,A61P 33/14,A61P 27/02,A61K 31/045,A61K 31/015


特許情報キャッシュ

インイン,ガオ ツェン,シェファー,シー.ジー. JP 2010538011 公表特許公報(A) 20101209 2010523140 20080828 ニキビダニ属感染症の治療のための組成物及び方法 ティッシュテク・インコーポレーテッド 305053536 清原 義博 100082072 インイン,ガオ ツェン,シェファー,シー.ジー. US 11/846,961 20070829 A61K 36/18 20060101AFI20101112BHJP A61P 33/14 20060101ALI20101112BHJP A61P 27/02 20060101ALI20101112BHJP A61K 31/045 20060101ALI20101112BHJP A61K 31/015 20060101ALI20101112BHJP JPA61K35/78 CA61P33/14A61P27/02A61K31/045A61K31/015 AP(BW,GH,GM,KE,LS,MW,MZ,NA,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),EP(AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MT,NL,NO,PL,PT,RO,SE,SI,SK,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KM,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PG,PH,PL,PT,RO,RS,RU,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VC,VN,ZA,ZM,ZW US2008074674 20080828 WO2009032773 20090312 31 20100129 4C088 4C206 4C088AB12 4C088BA18 4C088BA32 4C088MA28 4C088MA58 4C088NA14 4C088ZB37 4C088ZC61 4C206AA01 4C206AA02 4C206BA04 4C206CA09 4C206CA13 4C206MA01 4C206MA04 4C206MA48 4C206NA14 4C206ZA33 4C206ZB37 4C206ZC61 本出願は、2007年8月29日に出願された非仮出願番号第11/846,961号の優先権を主張する。 ニキビダニ(demodex mite)(クモ網及びダニ目)は顕微鏡レベルの外寄生生物であって、通常は皮膚の毛嚢脂腺単位で寄生する。報告されている広範囲の種の中で、少なくともニキビダニ(Demodex folliculorum(D. folliculorum))及びコニキビダニ(Demodex brevis(D. brevis))はヒトの体表上で発見されている。両方のニキビダニ属の種はしばしば共存し、顔、頬、額、鼻及び外耳管の同一の皮膚領域に選択的に集合する。この皮膚領域では皮脂の排出が活発になされるので、ニキビダニ属の生育及び繁殖に好適である。成体のニキビダニは、最終的に14から18日の生活環後に死ぬ。ニキビダニの拡大は、成体ダニの交尾が成功することに依存する。交尾は毛包(皮膚表面付近)開口部において行われる。その後、産卵期のメスは皮脂腺へ移動して産卵する。これにより幼虫、次に第一若虫が発生する。第一若虫は毛包開口部にもたらされ、第二若虫が発生する。第二若虫は皮膚表面上を這い、毛包に再度入り込んで成体になる。したがって、生活環の間、成体のニキビダニ属が交尾に成功し次の世代を生み出すことができれば、寄生の範囲は宿主内で増加する。 ニキビダニ属感染症は健康な子供においては見られず、年齢依存的な方法で増加する。またニキビダニ属は、根絶の手段が取られない限り、高齢者の皮膚において略100%見られる。ニキビダニ属の寄生の広がりは、普通の皮膚よりも不健康な皮膚においてより高い。これらのダニの異常繁殖は眼瞼炎(瞼の炎症)、及び結膜と角膜の異常に関連する炎症に結び付けられる。眼瞼炎は潰瘍性(ブドウ球菌)又は非潰瘍性(脂漏性)の形状、或いはその両方を組み合わせた形状で現れる。眼にニキビダニ属が感染した結果眼瞼炎にかかった対象は、異物感、充血及び掻痒感等の多数の症状をしばしば示す。眼瞼に制御不能な眼のニキビダニ属感染症が起こることにより、逆睫毛(睫毛乱生)、脂質涙液不足のドライアイを引き起こすマイボーム腺機能不全、結膜の炎症(結膜炎)、及び視覚を脅かすような角膜異常が引き起こされる。症状は非常に重篤になり得、患者は緩和のために手術を必要とする可能性がある。 酒さは慢性的皮膚病であって、皮膚、通常は顔、時に目に影響を及ぼす。炎症性酒さは持続的充血や丘疹と呼ばれるピンク色の隆起、及び膿胞を皮膚に引き起こす。また目の炎症も起こり、この炎症はしばしば、光に対する過敏症、不鮮明な視覚又は視覚障害、充血、乾燥、掻痒感、灼熱、催涙及び塵又は砂が眼の中にある感覚を含む症状を有する。目の炎症は、酒さがかなり進行した段階になるとより明白になり、皮膚が分厚くなると共に赤暗くなる。現在の治療は経口用の抗生物質、例えばテトラサイクリン又はドキシサイクリンを含む。眼瞼の感染症が進行すると、医師は希釈したベビー用シャンプーで眼瞼を洗浄することを推奨する。重篤な感染症の場合、ステロイドの目薬が処方されることもある。 尋常性座瘡及び酒さを含む座瘡はさらに別の慢性的皮膚疾患であり、治療が困難である。座瘡の治療のための市販の製品は過酸化ベンゾイル及びアルミニウムクロロハイドロキサイド/硫黄を含み、これらは座瘡の減少に役立つが、治癒はしない。抗生物質、レチノイド及び特定のホルモン錠を含む処方薬の治療は座瘡を改善するが、深刻な悪影響をもたらす。 ニキビダニ属はまた、哺乳類の四肢動物、特に家畜、とりわけ犬に寄生可能であって、毛包虫症を引き起こす。ニキビダニは動物の毛包及び皮脂腺内に潜伏し、しばしば重篤な皮膚炎、感染症及び不快症状を引き起こす。特に犬において、毛包虫症は獣医師に困難な臨床的問題を提議する。これは、毛包虫症が場合によっては、動物の顔及び体全体に関係するためである。既存の治療法は高額であり、常に効果があるわけではない。その結果、病気にかかった動物は安楽死させられることもある。毛包虫症はまた、疥癬を引き起こす寄生ダニのヒゼンダニ属、及びショクヒヒゼンダニ属の潜伏により引き起こされることもある。ツメダニは「歩くフケ(walking dandruff)」として知られる状態を引き起こす。ネコにおいて、ネコショウセンヒゼンダニ症は潜伏するダニの感染症であって、治療が困難である。 本明細書において説明される組成物は、約0.2%から約20%のティートリーオイルを含有する。いくつかの実施形態において、このような組成物は溶液、懸濁液、噴霧液、ローション、ジェル、ペースト、薬用スティック、バーム、洗剤(シャンプー及び石鹸を含む)、クリーム、又は軟膏の形状である。いくつかの実施形態において、組成物は軟膏の形状である。また、本明細書において、眼のニキビダニ属感染症及び関連する状態の治療における組成物及び使用方法について説明する。 ある態様において、皮膚科的又は眼科的な組成物は、約0.2%から約20%w/wのティートリーオイル、約3.0%から約15%w/wのティートリーオイル、約4%から約10%w/wのティートリーオイル、或いは約5%のティートリーオイル、及び皮膚科的及び/又は眼科的に許容される基剤を含む。いくつかの実施形態において、皮膚科的及び眼科的に許容される基剤は軟膏基剤である。いくつかの実施形態において、組成物は追加の活性成分又は複数の活性成分としての複合糖質を略含まない。他の実施形態において、組成物は追加の活性成分としてのその他のハーブ抽出物又は植物抽出物、チンキ剤、調合液又はエッセンシャルオイルを略含まない。他の実施形態において、唯一の活性成分はティートリーオイル、或いはティートリーオイルの少なくとも一つの成分(本明細書中に記載)、或いはそれらの組み合わせである。 他の実施形態において、組成物は目を刺激する、或いは目に有害な薬剤を略含まない。他の実施形態において、組成物はニキビダニ感染症の治療に必要とされる。 その他の態様において、皮膚科的又は眼科的組成物は、眼性の掻痒感、目の充血、目の痛み、眼の炎症、又は不鮮明な視覚の緩和のためのものである。ここで、組成物は約0.2%から約20%w/wのティートリーオイル、約3.0%から約15%w/wのティートリーオイル、約4%から約10%w/wのティートリーオイル、又は約5%のティートリーオイル、及び皮膚科的及び/又は眼科的に許容される基剤を有する。いくつかの実施形態において、眼科的に許容される基剤は追加的な非治療効果的活性(すなわち不活性)のオイルを有する。このオイルは、ほんの一例として、鉱油又はピーナッツ油を含む。 その他の態様において、皮膚科的又は眼科的組成物は、ニキビダニ属感染症の治療のため(或いはこのような状態に関連する症状の緩和のため)のものである。ここで、皮膚科的又は眼科的組成物は、約5%から約100%w/wのテルピネン−4−オル、及び皮膚科的又は眼科的に許容される基剤を有する。いくつかの実施形態において、組成物は約10%から約100%w/wのα−テルピネオルを有する。いくつかの実施形態において、組成物は約25%から約100%w/wのテルピノレンを有する。いくつかの実施形態において、組成物は約50%から約100%w/wのγ−テルピネンを有する。いくつかの実施形態において、組成物は約10%から約100%w/wの1,8シネオールを有する。いくつかの実施形態において、組成物は約25%から約100%w/wのα−テルピネンを有する。いくつかの実施形態において、組成物は約25%から約100%w/wのリモネンを有する。いくつかの実施形態において、組成物は少なくとも2つの前述のティートリーオイルの組成物を有する。 いくつかの実施形態において、組成物は、30分以内にニキビダニを殺すのに十分な量のテルピネン−4−オル、α−テルピネオル、テルピノレン、γ−テルピネン、1,8シネオール、α−テルピネン、リモネン又はそれらの任意の組み合わせ、皮膚科的又は眼科的に許容される基剤を有する。いくつかの実施形態において、及び皮膚科的又は眼科的に許容される基剤は軟膏基剤である。いくつかの実施形態において、組成物はニキビダニ感染症の治療に必要とされる。 その他の態様において、皮膚科的又は眼科的組成物は眼の掻痒感、目の充血、目の痛み、眼の炎症、又は不鮮明な視覚を緩和するためのものであって、ここで皮膚科的又は眼科的組成物は皮膚科的又は眼科的に許容される基剤、及び約5%から約100%w/wのテルピネン−4−オルを有する。いくつかの実施形態において、組成物は約10%から約100%w/wのα−テルピネオルを有する。いくつかの実施形態において、組成物は約25%から約100%w/wのテルピノレンを有する。いくつかの実施形態において、組成物は約50%から約100%w/wのγ−テルピネンを有する。いくつかの実施形態において、組成物は約10%から約100%w/wの1,8シネオールを有する。いくつかの実施形態において、組成物は約25%から約100%w/wのα−テルピネンを有する。いくつかの実施形態において、組成物は約25%から約100%w/wのリモネンを有する。いくつかの実施形態において、皮膚科的又は眼科的に許容される基剤は軟膏基剤である。 その他の態様において、方法は、眼のニキビダニ属感染症又はニキビダニ属により誘発される眼瞼炎の治療(或いはこのような状態に関連する症状の緩和)のためのものである。ここで方法は、約0.2%から約20%w/wのティートリーオイル及び眼科的に許容される基剤(例:軟膏基剤)を有する眼科的組成物を、それを必要とする対象の眼瞼領域に塗布すること、組成物を眼瞼辺縁及び睫毛の毛根にマッサージすること、塗布及びマッサージの工程を繰り返すことを含む。いくつかの実施形態において、治療を施されている対象は眼の掻痒感、ニキビダニの数、異物感、逆睫毛、睫毛の抜け落ち、ドライアイ、充血、光に対する過敏症、又はそれらの任意の組み合わせにおいて改善が見られた。いくつかの実施形態において、方法は約5%w/wのティートリーオイルを有する眼科的組成物の塗布を含む。いくつかの実施形態において、治療が行われる対象は、眼のニキビダニ属感染症又はニキビダニ属に誘発される眼瞼炎に対する抗炎症療法、従来の抗菌抗生物質療法、又は抗アレルギー療法に対し不応性を示す。いくつかの実施形態において、方法はまた、上述の組成物の適用前又は適用後、ティートリーオイル溶液又は懸濁液で眼瞼辺縁及び睫毛を洗浄することも含む。いくつかの実施形態において、ティートリーオイル溶液はティートリーオイルシャンプーである。 さらなる態様において、方法は、治療を必要とする対象における眼のニキビダニ属感染症又はニキビダニ属に誘発される眼瞼炎を治療するものである。ここで、方法は約5%から約100%w/wのテルピネン−4−オル及び眼科的に許容される基剤(例:軟膏基剤)を有する眼科的組成物を眼瞼領域に塗布すること、眼科的組成物を眼瞼辺縁及び睫毛の毛根にマッサージすること、塗布及びマッサージの工程を繰り返すことを含む。塗布及びマッサージの工程はニキビダニ属が睫毛毛包外に移動するのに十分になるまで繰り返され、これにより、ニキビダニ属の交尾を減少させ、ニキビダニ属の存在を減少させ、或いはニキビダニ属への再感染を減少させる。いくつかの実施形態において、組成物は約5%から約50%w/wのテルピネン−4−オルを有する。いくつかの実施形態において、組成物は約10%から約100%w/wのα−テルピネオルを有する。いくつかの実施形態において、組成物は約25%から約100%w/wのテルピノレンを有する。いくつかの実施形態において、組成物は約50%から約100%w/wのγ−テルピネンを有する。いくつかの実施形態において、組成物は約10%から約100%w/wの1,8シネオールを有する。いくつかの実施形態において、組成物は約25%から約100%w/wのα−テルピネンを有する。いくつかの実施形態において、組成物は約25%から約100%w/wのリモネンを有する。いくつかの実施形態において、組成物は、30分以内にニキビダニを殺すのに十分な量のテルピネン−4−オル、α−テルピネオル、テルピノレン、γ−テルピネン、1,8シネオール、α−テルピネン、リモネン又はそれらの任意の組み合わせを有する。いくつかの実施形態において、治療が行われる対象は、眼のニキビダニ属感染症又はニキビダニ属に誘発される眼瞼炎に対する抗炎症療法、従来の抗菌抗生物質療法、又は抗アレルギー療法に対し不応性を示す。いくつかの実施形態において、方法はまた、ティートリーオイル溶液又は懸濁液、例えばティートリーオイルシャンプーで眼瞼辺縁及び睫毛を洗浄することも含む。 さらなる態様において、製造品は、ディスペンサと、約0.2%から約20%w/wのティートリーオイルを有する軟膏と薬学的に許容される軟膏基剤、及び使用説明書である。使用は、患部に軟膏を塗布すること、軟膏を患部にマッサージすること、及び塗布及びマッサージの工程を繰り返すことを含む。塗布及びマッサージの工程はニキビダニ属が患部から移動するのに十分になるまで繰り返され、これにより、ニキビダニ属の数の減少、或いはニキビダニ属の再感染を減少させる。いくつかの実施形態において、軟膏は約5%w/wのティートリーオイルを有する。 さらに他の態様において、方法は、治療を必要とする対象におけるニキビダニ属に誘発される酒さ、座瘡、マイボーム腺機能不全の治療のためのものである。ここで方法は、約0.2%から約20%w/wのティートリーオイル及び皮膚科的及び/又は眼科的に許容される基剤を有する皮膚科的又は眼科的組成物を患部に塗布すること、組成物を患部にマッサージすること、及び塗布及びマッサージの工程を繰り返すことを含む。塗布及びマッサージの工程は、障害に改善が見られるのに十分になるまで繰り返される。いくつかの実施形態において、皮膚科的及び/又は眼科的に許容される基剤は軟膏基剤である。いくつかの実施形態において、方法はまた、ティートリーオイル溶液又は懸濁液(例:ティートリーオイルシャンプー)で患部を洗浄することも含む。 さらなる態様において、方法は治療を必要とする患者におけるニキビダニ属に誘発される酒さ、座瘡、マイボーム腺機能不全の治療のためのものである。ここで、方法は約5%から約100%w/wのテルピネン−4−オルを有する皮膚科的又は眼科的組成物、及び皮膚科的及び/又は眼科的に許容される基剤を眼瞼領域に塗布すること、組成物を患部にマッサージすること、塗布及びマッサージの工程を繰り返すことを含む。塗布及びマッサージの工程は、障害に改善が見られるのに十分になるまで繰り返される。いくつかの実施形態において、組成物は約10%から約100%w/wのα−テルピネオルを有する。いくつかの実施形態において、組成物は約25%から約100%w/wのテルピノレンを有する。いくつかの実施形態において、組成物は約50%から約100%w/wのγ−テルピネンを有する。いくつかの実施形態において、組成物は約10%から約100%w/wの1,8シネオールを有する。いくつかの実施形態において、組成物は約25%から約100%w/wのα−テルピネンを有する。いくつかの実施形態において、組成物は約25%から約100%w/wのリモネンを有する。いくつかの実施形態において、組成物は30分以内にニキビダニを殺すのに十分な量のテルピネン−4−オル、α−テルピネオル、テルピノレン、γ−テルピネン、1,8シネオール、α−テルピネン、リモネン又はそれらの任意の組み合わせを有する。いくつかの実施形態において、眼科的又は皮膚科的に許容される基剤は軟膏基剤である。いくつかの実施形態において、方法はさらに、ティートリーオイル溶液又は懸濁液(例:ティートリーオイルシャンプー)で患部を洗浄することも含む。 その他の態様において、方法は、治療を必要とする哺乳類のヒゼンダニ症、毛包虫症、ショクヒヒゼンダニ症、ヒゼンダニ症、又はツメダニ感染症を治療するための方法である。ここで方法は約0.2%から約20%w/wのティートリーオイル及び薬学的に許容される軟膏基剤を含む軟膏を患部に塗布すること、軟膏を患部にマッサージすることを含む。 さらに他の態様において、方法は、治療を必要とする哺乳類のヒゼンダニ症、毛包虫症、ショクヒヒゼンダニ症、ヒゼンダニ症、又はツメダニ感染症を治療するための方法であり、約5%から100%w/wのテルピネン−4−オル及び薬学的に許容される軟膏基剤を含む軟膏を患部に塗布すること、及び軟膏を患部にマッサージすることを含む。いくつかの実施形態において、組成物は約10%から約100%w/wのα−テルピネオルを有する。いくつかの実施形態において、組成物は約25%から約100%w/wのテルピノレンを有する。いくつかの実施形態において、組成物は約50%から約100%w/wのγ−テルピネンを有する。いくつかの実施形態において、組成物は約10%から約100%w/wの1,8シネオールを有する。いくつかの実施形態において、組成物は約25%から約100%w/wのα−テルピネンを有する。いくつかの実施形態において、組成物は約25%から約100%w/wのリモネンを有する。実例となる棒グラフであって、5%(w/w)のティートリーオイルを含有する軟膏を用いた治療の前後の毛包虫症患者の眼の掻痒度を示す。実例となる棒グラフであって、5%(w/w)のティートリーオイルを含有する軟膏を用いた治療の前後の毛包虫症患者における症状の発生率を示す。 添付の請求項により、本明細書において示される特徴に特に注目する。本開示における特徴及び利点は、具体例を示す以下の詳細な説明によりさらに理解される。詳細な説明において、本明細書に記載の原則が利用される。 本明細書に開示されるのは、殺ニキビダニ組成物及びニキビダニ属感染症(眼のニキビダニ属感染症を含む)、ニキビダニ属に誘発される眼瞼炎、酒さ、座瘡、マイボーム腺機能不全、疥癬、ツメダニ感染症、及び関連する状態の治療における組成物の使用方法である。 ニキビダニ属感染症は、寄生虫駆除剤の全身及び局所投与によって通常治療される。例えば、眼のニキビダニ属は、希釈したシャンプー単体で、或いは、睫毛の根元に塗布される酸化水銀軟膏、メトロニダゾールジェル、又はピロカルピンジェルとの組み合わせを用いて、眼瞼辺縁洗浄を毎日行うことによって治療される。残念ながら、これらの治療法は、この寄生虫の全滅によく失敗するため、感染症は存続する。 したがって、本明細書に記載されるのは、前述の状態を治療するための新たな方法である。理論に制約されることを望まずに、本明細書に記載の組成物はニキビダニが治療した領域(例:眼瞼表面)から移動すること、ダニの繁殖を抑制すること、ダニの殺虫、周辺領域を再感染から防ぐこと、或いは、任意の前述の効果の組み合わせを提供することを促進する。効果を組み合わせることにより、ニキビダニ感染症及び関連する状態の治療に有用となる。 本明細書に記載の組成物及び方法は、以下を含む状態の治療に用いられる。すなわち状態は、ニキビダニ属感染症(例:眼のニキビダニ属感染症)、ニキビダニ属に誘発される眼瞼炎、酒さ、座瘡、マイボーム腺機能不全、慢性結膜炎、アレルギー性結膜炎、睫毛乱生症、ヒゼンダニ症、毛包虫症、ショクヒヒゼンダニ症、ネコショウセンヒゼンダニ症、又はツメダニ感染症を含むが、これらに限定されない。眼のニキビダニ属感染症は以下の多数の症状を伴う。すなわち症状は、掻痒感、異物感、睫毛の抜け落ち、逆睫毛、充血、光に対する過敏症、又はこれらの症状の任意の組み合わせを含む。 本明細書に記載の組成物により制御されるニキビダニ属の種は、デモデックス・ホリクロラム(D. folliculorum(ニキビダニ))、デモデックス・ブレビス(D. brevis(コニキビダニ))、デモデックス・カニス(D. canis)、デモデックス・ガトイ(D. gatoi)、デモデックス・ボビス(D. bovis)、デモデックス・エクイ(D. equi)、デモデックス・オビス(D. ovis)、デモデックス・カチ(D. cati)、デモデックス・フィロイデス(D. phyloides)、及びデモデックス・カプラエ(D. caprae)を含むがこれらに限定されない。<組成物> ある実施形態において、本明細書に記載の薬剤は局所的に投与され、様々な局所投与可能な組成物に製剤される。この局所投与可能な組成物は、活性成分及び皮膚科的に許容される基剤及び/又は眼科的に許容される基剤を含む。このような組成物は任意で、例えば溶液、懸濁液、噴霧液、ローション、ジェル、ペースト、薬用スティック、バーム、シャンプー、クリーム、又は軟膏として製剤される。ある実施形態において、組成物は軟膏の形状であって、ヒトを含む哺乳類の目又はその周辺に塗布される。そのため、組成物は、潜在的に目に不快な、刺激を有する、又は有害な薬剤を略含まない。そのような薬剤は、一定の複合糖質、その他のハーブ抽出物又は植物抽出物、チンキ剤、調合液又はエッセンシャルオイル又は炭酸塩を含む。いくつかの実施形態において、このような組成物内の唯一の活性成分はティートリーオイル、又は本明細書に記載のティートリーオイルの成分である。 このような組成物の活性成分はティートリーオイル及び/又はティートリーオイルに見られる成分の任意の組み合わせである(本明細書を参照のこと)。 本明細書にて用いられる通り、「ティートリーオイル」、すなわち100%のティートリーオイルは表1に挙げられる成分の範囲を有する。 本明細書にて用いられる通り、「皮膚科的に許容される基剤」とは、1又はそれ以上の非界面活性剤賦形剤を意味し、これは皮膚に塗布された場合に刺激、炎症、痛み、又はその他の害を皮膚に引き起こさないものである。 本明細書にて用いられる通り、「眼科的的に許容される基剤」とは、1又はそれ以上の非界面活性剤賦形剤を意味し、これは目の眼瞼及び睫毛領域に塗布された場合に目の表面を刺激しない、或いは目に有害とならないものである。 いくつかの実施形態において、組成物は皮膚科的及び/又は眼科的に許容される基剤と、約0.2%から約20%(w/w)のティートリーオイルを含む。このティートリーオイルは例えば約3%から約15%、約4%から約10%、約5%であって、約0.2%から約20%のティートリーオイルの任意の他の割合、例えば0.20%、0.22%、0.30%、0.40%、0.50%、0.60%、0.80%、1.0%、1.2%、1.4%、1.6%、1.8%、2.0%、2.2%、2.4%、2.6%、2.8%、3.0%、3.2%、3.4%、3.6%、3.8%、4.0%、4.2%、4.7%、5.2%、5.7%、6.2%、6.7%、7.2%、7.7%、8.2%、8.7%、9.2%、9.5%、10.0%、10.5%、11.2%、11.5%、12.0%、12.4%、12.9%、13.3%、13.5%、13.7%、14.0%、14.5%、15.0%、15.5%、16.0%、16.6%、17.0%、17.4%、18.0%、18.5%、18.8%、19.0%、19.2%、19.4%、19.5%、19.6%、19.7%、19.8%、19.9%、又は20%のティートリーオイル(w/w)である。 いくつかの実施形態において、組成物は皮膚科的及び/又は眼科的に許容される基剤と、約5%から約100%(w/w)のテルピネン−4−オル、例えば、約5%から約50%、約5%から約15%、約10%、又は約5%から約100%(w/w)の間に位置するテルピネン−4−オルの任意の割合(w/w)のテルピネン−4−オルを有する。 いくつかの実施形態において、組成物は皮膚科的及び/又は眼科的に許容される基剤と、約10%から約100%(w/w)のα−テルピネオル、例えば、約20%から約60%、約45%から約55%、約50%、又は約10%から約100%(w/w)の間に位置するα−テルピネオルの任意の割合(w/w)のα−テルピネオルを有する。 いくつかの実施形態において、組成物は皮膚科的及び/又は眼科的に許容される基剤と、約25%から約100%(w/w)のテルピノレン、例えば、約50%から約100%、約90%から約100%、又は約10%から約100%(w/w)のテルピノレンの間に位置する任意の割合(w/w)のテルピノレンを有する。 いくつかの実施形態において、組成物は皮膚科的及び/又は眼科的に許容される基剤と、約50%から約100%(w/w)のγ−テルピネン、例えば、約90%から約100%、又は約10%から約100%(w/w)のγ−テルピネンの間に位置する任意の割合(w/w)のγ−テルピネンを有する。 いくつかの実施形態において、組成物は皮膚科的及び/又は眼科的に許容される基剤と、約10%から約100%(w/w)の1,8シネオール、例えば、約50%から約100%、約90%から約100%、又は約10%から約100%(w/w)の1,8シネオールの間に位置する任意の割合(w/w)の1,8シネオールを有する。 いくつかの実施形態において、組成物は皮膚科的及び/又は眼科的に許容される基剤と、約25%から約100%(w/w)のα−テルピネン、例えば、約50%から約100%、約90%から約100%、又は約10%から約100%(w/w)のα−テルピネンの間に位置する任意の割合(w/w)のα−テルピネンを有する。 いくつかの実施形態において、組成物は皮膚科的及び/又は眼科的に許容される基剤と、約50%から約100%(w/w)のリモネン、例えば、約90%から約100%、又は約10%から約100%(w/w)のリモネンの間に位置する任意の割合(w/w)のリモネンを有する。 いくつかの実施形態において、組成物は皮膚科的及び/又は眼科的に許容される基剤と、30分以内にニキビダニを殺すのに十分な量のテルピネン−4−オル、α−テルピネオル、テルピノレン、γ−テルピネン、1,8シネオール、α−テルピネン、リモネン又はそれらの任意の組み合わせを有する。 いくつかの実施形態において、組成物は複合糖質を略含まない。複合糖質は例えば、オリゴ糖及びグリコサミノグリカン等の多糖類を含む。グリコサミノグリカンの例として、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、へパリン硫酸、へパリン、ケラタン硫酸、及びデルマタン硫酸が含まれる。 いくつかの実施形態において、組成物はハーブ抽出物又は植物抽出物、チンキ剤、調合液又はエッセンシャルオイルを略含まない。例えば植物抽出物、チンキ剤、調合液又は、タンニンを含有する植物又はアルカロイドを含有する植物から得られる。ハーブ抽出物、チンキ剤又は調合液は例えば、シャゼンソウ、オトギリソウ、エキナシア、ムラサキセンダイハギ、カレンジュラ、ミルラ、フィトラッカ、サルビア、コーンフラワー、ラタニア、ツガ、ローズマリー、スティラックス、アンゼリカ、ラタニア、アオイ、プロポリス、又はセージから得られる。エッセンシャルオイルは例えば、桂皮油、カユプテ油、シトロネラ油、ユーカリ油、ウイキョウ油、ゼラニウム油、ギロフル油(girofle oil)、ラベンダー油、レモン油、スペアミント油、マートル油、オレガノ油、パイン油、ローズマリー油、サリエテ油(sarriette oil)、又はタイム油を含む。ハーブ又は植物抽出物、チンキ剤、調合液又はエッセンシャルオイル、又は自然に調整された物質及び合成的に作られた物質を含む。 いくつかの実施形態において、組成物は、例えば炭酸ナトリウム、重炭酸塩、及び重炭酸ナトリウムを略含まない。 いくつかの実施形態において、組成物は、目を刺激する、或いは目に有害な薬剤を略含まない。 いくつかの実施形態において、皮膚科的及び/又は眼科的に許容される基剤は、薬学的に許容される軟膏基剤を含む。好適な軟膏基剤の例として、ワセリン(例:流動ワセリン又は白色ワセリン)、プラスチベース(登録商標)、固形パラフィン、白色軟パラフィン、黄色軟パラフィン、流動パラフィン、乳化ろう、微結晶ワックス、白蜜ろう、黄蜜ろう、カルナウバろう、羊毛ろう(羊毛脂)、鉱油、オリーブ油、精製ラノリン、脱水ラノリン、等の油脂性軟膏と、ポリエチレングリコール(例:ポリエチレングリコール400又はポリエチレングリコール3350)、プロピレングリコール、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン、又はそれらの任意の組み合わせ等の水溶性軟膏が含まれるがこれらに限定されない。 いくつかの実施形態において、皮膚科的及び/又は眼科的に許容される基剤は、1又はそれ以上のポリマを懸濁化剤として含む。有用なポリマは例として、ヒドロキシプロピルメチルセルロースといったセルロースポリマ等の水溶性ポリマと、架橋カルボキシ基含有ポリマ等の不水溶性ポリマを含むが、これらに限定されない。皮膚科的及び/又は眼科的に許容される基剤はまた、任意で皮膚科的及び/又は眼科的に許容される粘膜付着性ポリマも含む。この粘膜付着性ポリマは例えば、カルボキシメチルセルロース、カルボマー(アクリル酸重合体)、ポリ(メチルメタクリレート)、ポリアクリルアミド、ポリカルボフィル、アクリル酸/アクリル酸ブチル共重合体、アルギン酸ナトリウム、又はデキストランである。 いくつかの実施形態において、皮膚科的及び/又は眼科的に許容される基剤は、1又はそれ以上の粘性増強剤を含む。好適な粘性増強剤の例として、メチルセルロース、キサンタンガム、トラガカント、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートステアリン酸、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタル酸、カルボマー、ポリビニルアルコール、アルギン酸塩、アカシア、キトサン、アカシア、コーンスターチ、ゼラチン、又はそれらの組み合わせを有するが、これらに限定されない。 いくつかの実施形態において、皮膚科的及び/又は眼科的に許容される基剤は、1又はそれ以上の皮膚科的及び/又は眼科的に許容されるpH調整剤または緩衝剤を有する。このpH調整剤又は緩衝剤は、酢酸、ホウ酸、クエン酸、乳酸、リン酸及び塩酸等の酸と、水酸化ナトリウム、リン酸ナトリウム、ホウ酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、トリスヒドロキシメチルアミノメタン等の塩基と、クエン酸塩/ブドウ糖、重炭酸ナトリウム及び塩化アンモニウム等の緩衝液を含むが、これらに限定されない。このような酸、塩基及び緩衝液は、皮膚科的及び/又は眼科的に許容される範囲内で組成物のpHを維持するのに必要な量が含まれている。 いくつかの実施形態において、皮膚科的及び/又は眼科的に許容される基剤は、1又はそれ以上の皮膚科的及び/又は眼科的に許容される塩を含む。この塩は、組成物のオスモル濃度を皮膚科的及び/又は眼科的に許容される範囲内にするのに必要な量が含まれている。このような塩は、ナトリウム、カリウム又はアンモニウム陽イオン及び塩化カリウム又は塩化アンモニウム、クエン酸塩、アスコルビン酸塩、ホウ酸塩、リン酸塩、重炭酸塩、硫酸塩、チオ硫酸塩又は重硫酸塩陰イオンを有するものを含むが、これらに限定されない。特定の塩は、例えば塩化ナトリウム、塩化カリウム、チオ硫酸ナトリウム、重硫酸ナトリウム、及び硫酸アンモニウムを含む。 いくつかの実施形態において、皮膚科的及び/又は眼科的に許容される基剤は、1又はそれ以上の皮膚科的及び/又は眼科的に許容される防腐剤を含み、微生物活動を抑制する。好適な防腐剤は、メルフェン(merfen)及びチオメルサール等の水銀含有物質、安定化二酸化塩素、及び塩化ベンザルコニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、及び塩化セチルピリジニウム等の第4級アンモニウム化合物を含むが、これらに限定されない。 さらなる実施形態において、皮膚科的及び/又は眼科的に許容される基剤は、1又はそれ以上の皮膚科的及び/又は眼科的に許容される界面活性剤を含み、物理的安定性を増強するため、或いはその他の目的に用いられる。好適な非イオンの界面活性剤は、ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリド及び植物油(例:ポリオキシエチレン(60)水素化ヒマシ油)、及びポリオキシエチレンアルキルエーテル及びアルキルフェニルエーテル(例:オクトキシノール10、オクトキシノール40)を含む。 さらに他の実施形態において、皮膚科的及び/又は眼科的に許容される基剤は、1又はそれ以上の抗酸化剤を含み、必要とされる場所において化学的安定性を増強する。好適な抗酸化剤は、ほんの一例として、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビン酸、メタ重亜硫酸ナトリウム、及びトコフェロールを含む。特定の実施形態において、抗酸化剤は必要とされる場所において化学的安定性を増強する。 製剤技術における詳細は、RemingtonのPharmaceutical Sciences(Maack Publishing社、イーストン、ペンシルベニア州)の最新版において見られる。 本明細書に記載の組成物のいずれかにおける特定の化学成分及びその副生成物(例:分解産物)の存在及び量の決定方法は、例えば、オーストラリア基準(as 2782−1997)の方法によって作られた業界基準に基づく試験方法、「メラレウカ油、テルピネン−4−オル型(ティートリーオイル)」及び以下のガスクロマトグラフィ(GC−FID)及びガスクロマトグラフィ質量分析法を用いるGLP(優良試験所基準)のセットを含む。Brophy他(1989年)、J Agric Food Chem, 37:1330-1335及びMondello他(2006年)、BMC Infect Dis, 6:158を参照のこと。 このような組成物の毒性及び治療効果は、標準的な薬学的方法によって、細胞培養又は実験動物内で任意で決定される。これは例えば、毒性試験に関するISO10993−1の規格、及びGLP(Good Laboratory Practice:優良試験所基準)の規則に従って行われる。 例えば、細胞培養試験は、インビトロの単離細胞を利用することによって、材料の生体適合性を評価するために利用される。これらの技術は材料及び化学薬品の毒性又は刺激性ポテンシャルの評価において有用であると共に、インビボ試験前に材料をスクリーニングするための最良の方法を提供する。特に、MEM溶出試験は、本明細書に記載の組成物の一連の希釈において任意で行われる。各化合物の希釈はL−929細胞の単分子層に加えられ、そして培養される。その後、細胞は奇形、変性及び溶菌がないか顕微鏡的に検査され、試験化合物はその細胞変性効果が記録される。 他の例において、眼の刺激性及び溶液の毒性を決定するための眼の刺激試験が、ウサギの目で72時間にわたって行われる。通常、健常な目を有する3匹のウサギが研究に用いられる。ウサギの目は毎日試験され、ドレーズ法を用いて記録される。治療前及び1、24、48及び72時間で、各ウサギの目は検眼鏡で検査され、McDonald shadduck法(細隙灯及びフルオレセイン染色法)を用いて眼の刺激性が記録される。<治療方法> 本明細書に記載の組成物は、前述の状態(例:眼のニキビダニ属感染症、酒さ、マイボーム腺機能不全、毛包虫症等)のいずれかを治療するための薬剤の製造に用いられる。 いくつかの実施形態において、治療される状態が眼のニキビダニ属感染症、ニキビダニ属に誘発される眼瞼炎、或いは関連する状態である場合、本明細書に記載の組成物(例:皮膚科的又は眼科的に許容される軟膏)は、局所的に対象の皮膚へ軽く塗布(例:自己塗布)される。眼の状態を治療する場合は、眼瞼辺縁、皮膚、及び/又は睫毛の毛根に塗布される。その後任意で眼瞼辺縁及び皮膚が、例えば端から端へとマッサージされる。さらにその後任意で、塗布及び/又はマッサージの工程は、ニキビダニ属が睫毛毛包から移動するのに十分になるまで繰り返され、ニキビダニ属の交尾を減少させ、ニキビダニ属の存在を減少させ、或いはニキビダニ属への再感染を減少させる。いくつかの実施形態において、過剰な組成物は次の治療まで眼瞼領域上に残したままにする。他の実施形態において、過剰な組成物はマッサージ後に拭われるか洗い流される。いくつかの実施形態において、眼瞼辺縁、皮膚、及び睫毛の毛根領域はティートリーオイル溶液又は懸濁液で洗われる。これは、本明細書に記載の眼科的に許容される組成物の一つを塗布する前に行われる。他の実施形態において、ティートリーオイル溶液又は懸濁液は、本明細書に記載の眼科的に許容される組成物の一つが眼瞼辺縁、皮膚、及び/又は睫毛の毛根領域上に塗布されマッサージされた後に洗浄するために用いられる。特定の実施形態において、洗浄に用いられるティートリーオイル溶液又は懸濁液は約2%から100%の濃度、すなわち、約2%、3%、4%、4.5%、5%、6%、7%、9.5%、12%、14.5%、17%、19.5%、22%、24.5%、27%、29.5%、32%、34.5%、37%、39.5%、42%、44.5%、47%、49.5%、52%、54.5%、57%、60%、62%、64.5%、67%、69.5%、72%、74.5%、77%、79.5%、82%、84.5%、87%、89.5%、92%、94.5%、97%、又は99.5%の濃度のティートリーオイルである。いくつかの実施形態において、ティートリーオイル溶液はティートリーオイルシャンプーであって、これは例えばKato Sales, Inc.(アルタモンテスプリングス、フロリダ州、アメリカ合衆国)から入手可能である。 多数の評価項目が任意で用いられ、本明細書に記載の方法の治療効果の評価に利用される。例えば、1又はそれ以上の眼の掻痒感、ニキビダニ属の数(すなわちニキビダニ属の存在)、異物感、睫毛の抜け落ち、逆睫毛、ドライアイ、光に対する過敏症又は目の充血の減少は、治療が成功したことを示している。したがって、いくつかの実施形態において、眼瞼への軟膏の塗布及びマッサージは、1又はそれ以上の前述の評価項目が達成されるまで繰り返される。 例示的な実施形態において、軟膏の製剤は、Essential Oil Company(ポートランド、オレゴン州、アメリカ合衆国)から入手したティートリーオイルをワセリンと混合し、終末濃度(w/w)が5%のティートリーオイルにする。5%のティートリーオイル軟膏の塗布及びマッサージは、1日に2回(1回目は正午前、もう1回は就寝前)、各回5分間、総治療期間にして約4週間行う。 本明細書に記載の化合物を含有する組成物は、予防的治療及び/又は治療的治療のために任意で投与される。治療的用途において、組成物は、眼のニキビダニ属感染症、ニキビダニ属に誘発される眼瞼炎又は関連する状態を既に患っている患者に投与される。投与量及び塗布の存続期間は、疾患又は状態の症状を治療する又は少なくとも部分的に抑制するのに十分である。この使用に効果的な量は疾患又は状態の重症度及び経過、薬暦、患者の健康状態、体重及び薬物応答性、及び/又は治療に当たる医師の判断に依存する。 予防的用途において、本明細書に記載の化合物を含有する組成物は、眼のニキビダニ属感染症、ニキビダニ属に誘発される眼瞼炎、又は関連する状態の影響を受けやすい、或いはその危険性のある患者に投与される。 他の実施形態において、治療される状態が酒さ、座瘡、マイボーム腺機能不全、又は関連する障害である場合、本明細書に記載される組成物は軟膏製剤であって、患者の患部(例:顔、首又は眼瞼)に局所的に軽く塗布される。その後、患部を端から端へマッサージし、そして塗布及びマッサージの工程を障害における改善が十分に見られるまで繰り返される。いくつかの実施形態において、患部に残された過剰な軟膏は、次の治療まで残しておく。他の実施形態において、過剰な軟膏はマッサージ後に拭われる。いくつかの実施形態において、過剰な軟膏は拭い去られた後、患部は前述のティートリーオイル溶液又は懸濁液(例:ティートリーオイルシャンプー)のいずれかで洗浄される。 その他の実施形態において、治療される状態が哺乳類におけるヒゼンダニ症、毛包虫症、ショクヒヒゼンダニ症、ネコショウセンヒゼンダニ症、又はツメダニ感染症の場合、本明細書に記載の組成物は軟膏製剤であって、必要とする哺乳類の患部(例:頭部又は全身)に局所的に軽く塗布される。その後、患部を端から端へマッサージし、そして塗布及びマッサージの工程を障害における改善が十分に見られるまで繰り返される。 本明細書に記載の1又はそれ以上の症状の診断に基づいて患者の状態が一度改善されると、組成物の維持投与量は必要であれば投与される。続いて、投与量又は投与回数、又はその両方は、症状に応じて改善された状態が保たれるレベルにまで減少される。しかし、患者は、いずれかの症状が再発すると、長期的に間欠的治療を要求することができる。 本明細書に記載される医薬組成物は任意で単位投与剤形であり、これは正確な投与量の単回投与に好適である。単位投与剤形において、製剤は1又はそれ以上の化合物の適切な量を含有する単位容量に分割される。単位容量は任意で、製剤の分離量を含有する包装の形状である。<併用療法> 本明細書に記載される組成物は、他の治療用薬剤と組み合わせて任意で使用される。この治療用薬剤は、治療される状態に対する治癒的価値のために選択されるものである。一般に、本明細書に記載の組成物及び併用治療が用いられる実施形態において、他の薬剤は同じ医薬組成物中に投与される必要がなく、またいくつかの実施形態においては、異なる物理的及び化学的特性のため、他の薬剤は異なる経路で投与される必要がある。 場合によっては、本明細書に記載の少なくとも一つの組成物をその他の治療薬と共に投与することは適切である。ほんの一例として、本明細書に記載の化合物の一つを受けた時に患者が経験する副作用の一つが皮膚の刺激である場合、治療に当たる医師の判断で、抗炎症剤を初期治療剤と共に投与することが適切である。或いは、ほんの一例として、本明細書に記載の化合物の一つの治療有効性は補助薬の投与により増強される(すなわち、それ自身によって、補助薬は最小限の治療的有用性を有するが、他の治療薬との組み合わせにおいて、患者に対する全体的な治療的有用性は増強される)。或いは、ほんの一例として、患者が経験する有用性は、本明細書に記載の化合物の一つを治療的有用性も有するその他の治療薬(治療規制も含む)で投与することによって増加する。どのような場合においても、治療される病気、障害又は状態に関わらず、いくつかの実施形態において患者が経験する全体的な利点は単に二つの治療薬の追加であって、或いは患者は相乗的な利点を経験する。 用いられる化合物の特定の選択は、患者の状態及び適切な治療プロトコルに依存する。化合物は同時に(例:一斉に、本質的に一斉に又は同じ治療プロトコル内で)、又は連続して任意で投与される。これは、病気、障害又は状態の性質、患者の状態、及び用いられる化合物の実際の選択に依存する。 いくつかの実施形態において、治療効果のある投薬量は、薬剤が治療の組み合わせにおいて用いられる場合に変化する。また、例えば(ほんの一例として)規則正しい投薬等の方法はすなわち、より頻繁により少ない投与量をもたらすことにより中毒性副作用を最小化する。方法は、このような投与量を決定するため任意に用いられる。併用治療はさらに、様々な時間で開始及び停止する定期的な治療を有し、患者の臨床管理の手助けとなる。 本明細書に記載の併用治療に関して、共投与された化合物の投与量は採用されたコドラッグ(co-drug)の種類、採用された特定のドラッグ、治療される病気又は状態等に依存してもちろん変化する。さらに、1又はそれ以上の他の薬剤と共投与された場合、本明細書にもたらされる化合物は薬剤と同時に、或いは連続して任意で投与される。 いずれの場合においても、複数の治療薬(その一つは本明細書に記載の組成物である)は、いかなる順序で又は同時に任意で投与される。同時の場合、複数の治療薬は単一の統一された形状で、又は複数の形状(ほんの一例において、単一の軟膏、又は軟膏及び錠剤)で任意でもたらされる。いくつかの実施形態において、治療薬の一つは複数回投与されるか、或いは両方の治療薬は複数回投与される。同時でない場合、複数回投与の間のタイミングは、15分以上から4週間以下まで任意で変化する。さらに、併用法、組成物及び製剤は2つの薬剤のみの使用に限定されず、複数の治療的組み合わせも想定される。 緩和が求められる状態を治療、予防又は改善するための投薬計画は、様々な要因にしたがって任意で変更される。これらの要因は患者が患っている障害と同様に、患者の年齢、体重、性別、食事及び内科的疾患を含む。したがって、いくつかの実施形態において、実際に用いられる投薬計画は幅広く変化し、故に本明細書にて示される投薬計画から逸脱する。<併用治療において用いられる例示的な薬剤:炎症を治療するための薬剤> 患者が皮膚の炎症を患っている、或いは患う危険性がある場合、殺ダニ組成物が1又はそれ以上の以下の治療薬と共に任意の組み合わせで任意で用いられる。治療薬はすなわち、グルココルチコイド(例:プレドニゾン、酢酸コルチゾン、プレドニゾロン、メチルプレドニゾロン、デキサメタゾン、ベタメタゾン、トリアムシノロン、ベクロメタゾン、酢酸フルドロコルチゾン)、非ステロイド抗炎症剤(例:サリチル酸塩、アリールアルカン酸、2-アリールプロピオン酸、N-アリールアントラニル酸、オキシカム、コキシブ、又はスルホンアニリド)、Cox−2選択的阻害剤(例:バルデコキシブ、セレコキシブ、又はロフェコキシブ)、レフルノミド、金チオグルコース、金チオリンゴ酸、オーロフィン(aurofin)、スルファサラジン、ヒドロキシクロロキニーネ、ミノサイクリン、TNF−α結合タンパク質(例:インフリキシマブ、エタネルセプト、又はアダリムマブ)、アバタセプト、アナキンラ、インターフェロン−β、インターフェロン−γ、インターロイキン−2、アレルギーワクチン、抗ヒスタミン剤、抗ロイコトリエン、β作用薬、テオフィリン、又は抗コリン作用薬、抗生物質、タクロリムス、又はレチノイドである。<製造品> 本明細書に記載の用途における使用に関し、キット及び製造品も本明細書に記載される。「キット」及び「製造品」という用語は同義語として用いられる。このようなキットは、仕切り付きのキャリア、包装、又はコンテナを任意で備え、1又はそれ以上のコンテナ、例えばバイアル、チューブ等を収容するものである。コンテナの夫々は、本明細書に記載される方法で使用される分離した部材の一つを有する。好ましくは、本明細書に記載の組成物を含むコンテナ(例:バイアル)は、光を遮断するものであってきっちりと密封されている。例えば、(複数の)コンテナは、本明細書に記載の皮膚科的又は眼科的に許容される組成物、すなわち、0.6から20%w/wのティートリーオイルを有する皮膚科的又は眼科的に許容される組成物の一つを有する。例示的な実施形態において、コンテナは、本明細書に開示される通り、約5%w/wのティートリーオイル及び薬学的に許容される軟膏基剤を有する軟膏を備える。好適なコンテナは例えば、ボトル、バイアル、シリンジ及び試験管を備える。コンテナは、ガラス又はプラスチック等の様々な材料から任意で形成される。好適には、コンテナは特定の波長の光及び長期的な高温、及び/又は空気の侵入を防ぐ。好適には、コンテナは密封された、光を遮断するコンテナである。 本明細書にもたらされる製造品は包装材を含む。医薬製造品を包装するのに用いられる包装材は、ほんの一例においてのみ、米国特許第5,323,907号、第5,052,558号、及び第5,033,252号に記載のものを含む。医薬的な包装材料は、ブリスターパック、ボトル、チューブ、ポンプ、バッグ、バイアル、遮光密閉コンテナ、シリンジ、ボトル、及び選択された製剤と投与及び治療の意図したモードに好適な任意の包装材料を含むが、これらに限定されない。本明細書にもたらされる化合物及び組成物の豊富な局所製剤は、本明細書に記載のコナダニ種に関連する病気、障害、又は状態のいずれかのための様々な治療であると熟慮される。 このようなキットは化合物と共に、本明細書に記載の方法における使用に関連する識別のための説明、又はラベル、又は取扱説明書を有する。例えば、キットは使用のための取扱説明書を任意で備え、この取扱説明書は、軟膏を患部に塗布する段階と、軟膏を患部にマッサージする段階と、塗布及びマッサージの段階をニキビダニ属が患部から移動するのに十分になるまで繰り返す段階を備える。これにより、ニキビダニ属の数を減少、或いはニキビダニ属の再感染を減少させる。 キットは1又はそれ以上の追加的なコンテナを備え、コンテナの夫々は1又はそれ以上の様々な材料を有する。この材料は、本明細書に記載のニキビダニ属の治療のための組成物の使用のために、商用及び使用者の面から望ましいものである。このような材料の非制限的な例は、緩衝液、溶液、キャリア、パッケージ、コンテナ、バイアル及び/又はチューブ、内容を記載したラベル及び/又は使用のための取扱説明書、及び使用説明を有する添付文書を含むが、これらに制限されない。一式の取扱説明書も典型的に含まれる。 ラベルは任意でコンテナ上にある、或いはコンテナに関連している。文字、数字、又はラベルを形成する他の文字がコンテナ自体に添付、成形又はエッチングされている場合、ラベルは任意でコンテナ上にある。また、コンテナも保持する容器又はキャリア内部にコンテナがある場合、ラベルは例えば添付文書としてコンテナと任意で関連する。いくつかの実施形態において、ラベルは、中身が特定の治療的用途に用いられるということを示すために用いられる。また、ラベルは、例えば本明細書に記載の方法において、中身の使用法も任意で示す。 特定の実施形態において、医薬組成物はパック又はディスペンサ装置内にあり、これは本明細書にもたらされる化合物を含む1又はそれ以上の単位投与剤形を含む。例えば、パックは金属箔又はプラスチック箔、例えばブリスターパックを含む。またパック又はディスペンサ装置は、投与の取扱説明書も任意で添付されている。またパック又はディスペンサ装置は、コンテナに関連する注意書きも任意で添付されている。この注意書きは、医薬品の製造、使用、又は販売を規制する政府機関により形式上規定されている。この注意書きは、ヒト又は家畜への投与用のドラッグの形状が、政府機関によって承認されていることを反映している。このような注意書きは例えば、米国食品医薬品局によって承認された処方薬のためのラベリング、或いは承認された添付文書である。適合性を有する医薬キャリアにおいて製剤された本明細書に記載の化合物を含む組成物も任意で調整され、適切なコンテナ内に配置され、そして示された状態の治療のためにラベル付けされる。<実施例> 以下の特定の実施例は実例としてのみ解釈されるものであって、多少なりとも何であれ、開示された残りの部分を制限するものではない。さらに詳述しなくとも、当業者は本明細書の記述に基づき、本発明を最大限に利用することが可能である。本明細書において引用された全ての出版物は、引用目的のために参照することにより本明細書に組み込まれることとする。出版物を参照することにより、このような情報の利用可能性及び公共の普及を証明する。<実施例1:5%のティートリーオイル(TTO)の局所製剤> TTO(Tea Tree Oil:ティートリーオイル)はEssential Oil Company(ポートランド、オレゴン州、アメリカ合衆国)で購入され、ワセリン(BaiHe Pharmacy、福建省、中華人民共和国)と混合された。混合は、5%(w/w)のティートリーオイル軟膏(TTOO:Tea Tree Oil Ointment)になるまで滅菌されたフード内で行われ、例えばニキビダニ属感染症の治療のための5%のTTO局所製剤が得られた。<実施例2:5%のティートリーオイル軟膏(TTOO)で毎日マッサージすることによる眼のニキビダニ症の治療> この研究は、中国のFujian Medical Universityの第2の提携病院で、倫理委員会の承認を得て行われた。文書によるインフォームドコンセントは患者全員から得られた。総数24人の患者は目の掻痒感及び他の症状を有した状態で参加した。また患者は、局所的な抗生物質(レボフロキサシン、トブラマイシン、オフロキサシン)、ステロイド(デキサメタゾン、プレドニゾロン)、及び人工涙液による治療前にも関わらず、慢性結膜炎又はアレルギー性結膜炎のどちらかとの診断が下されている。これらの患者は、以下の文献に記載の改良されたニキビダニ属の顕微鏡試験に基づき、眼のニキビダニ属を保有していると確認された(文献:Gao他(2005)、Invest Opthal Vis Sci, 46(9):3089-3094)。1回目の(基礎)試験の間、掻痒感を含む患者の症状は、0(なし)、1(軽度であって、日常生活に支障がない程度に偶発的)、2(中等度であって、眼を擦る、或いは目薬を使用する必要がある)、3(重症でより持続的であって、目薬を使用しても日常生活に支障がある)として記録された。症状は治療前、及び治療後4及び8週間目に記録された。 以下の自己治療法を家で行った患者:顔及び眼瞼をベビーシャンプー又は石鹸で洗浄し、温水で洗い流した後、5%のティートリーオイル軟膏を少量両方の中指に塗りつけた。目を閉じた状態で、両中指で眼瞼辺縁及び睫毛の毛根に弱い圧力をかけ、同時に眼瞼辺縁を端から端へ(1ストロークと数える)とマッサージした。合計120往復のストロークを5分間行い、残留した5%のティートリーオイル軟膏は次の治療の前に洗わずに放置した。最初の1回目の治療は医師の指示のもと診療室で行われた一方、残りの治療は家で昼寝前及び就寝前の夜の一日に2回、4週間行われた。その間、患者は週に1回、そして4週間後に診察された。さらに、患者はまた、顔用化粧品の使用を中断し、髪、顔、鼻、外耳及び首を石鹸で毎日洗うよう指示された。ティートリーオイル軟膏での治療の間、その他の局所的な薬物治療は用いられない。 データは平均±標準偏差として記録され、MicroSoftのExcel(商標)(MicroSoft、レッドモンド、ワシントン州)によって分析された。グループ間のデータは両側t検定によって評価され、ここでP<0.05であることが統計的に有意であると考えられた。 24人の患者のうち男性10人及び女性14人が含まれ、平均年齢は37.2±15.6才であった。治療前、患者全員は1(n=6)、2(n=14)、及び3(n=4)の異なる掻痒度を、2週間から2年の間訴えている(図1)。その他の患者は異物感(n=14)、睫毛の抜け落ち(n=12)、ドライアイ(n=10)、及び充血(n=6)を訴えている(図2)。また、患者は前述の眼の掻痒感のため複数の眼科医の診察を受けており、慢性結膜炎(n=20)又はアレルギー性結膜炎(n=4)と診断されている。そして、局所的な抗生物質(レボフロキサシン、トブラマイシン、オフロキサシン)、ステロイド(デキサメタゾン、プレドニゾロン)、抗アレルギー(ヒスタミン)薬剤、及び/又は人工涙液による治療を受けている。目の定期健診により、患者の睫毛において、円筒状フケの拡散(n=4)及び散発(n=11)が明らかになった。しかし、軽度の血管の充血が6人の患者において眼球結膜に見られ、4人の患者においては眼瞼に見られたが、残りの大多数においては見られなかった。全ての患者においてニキビダニの検査をした。8本の除去された睫毛毎のニキビダニ属の数は、1、2及び3の掻痒度の患者夫々において、2.3±1.5、2.8±2.1、及び3.1±2.1であった(グループ間で夫々P>0.05)。 5%のティートリーオイル軟膏を用いた眼瞼マッサージを毎日家で行うことによる4週間の治療の後、4人の患者を除いて全員の睫毛は清潔になった。4人の患者はまだ睫毛に円筒状フケの散発があった。ニキビダニ属の数は19人の患者(79%)においてゼロにまで減少し、残りの5人の患者においては0.3±0.2まで減少し、合計でニキビダニ属の数(P=0.002)の有意な減少という結果になった。8週目の終わりに、15人の患者においてニキビダニ属の数はゼロのままであった。眼の掻痒感の訴えもまた劇的に軽減され、結果として掻痒度0(n=16)、1(n=5)、2(n=1)、及び3(n=0)となった(図1においてP<0.001)。他の訴えもまた治療後に異なる度合いの軽減を示し、例えば異物感(n=3、P=0.002)及び睫毛の抜け落ち(n=2、P=0.003)であった。しかし、乾燥(n=7、P=0.82)及び充血(n=1、P=0.1)(図2)においては軽減が見られなかった。全体として、全患者はティートリーオイル軟膏による治療後に眼瞼が大幅に軽くなったと感じ、治療によって起こる掻痒感はいずれも報告されなかった。 これらの結果に基づき、5%のティートリーオイル軟膏を用いた眼瞼マッサージを毎日家で行うことにより、いかなる副作用を起こすことなく、掻痒感の劇的な軽減及び生活環内のニキビダニの数の減少がもたらされると結論付けた。したがって、毎日5%のティートリーオイル軟膏を用いた眼瞼マッサージは眼のニキビダニ症を治療するのに有効であった。<実施例3:個々のティートリーオイルの化合物の殺ダニ作用> 以下の個々のティートリーオイルの含有物の夫々は、連続的に100%から50%、25%、10%、5%、2.5%及び1%に希釈された濃度の範囲において、殺ダニ作用が試験された。この試験はインビトロの殺ニキビダニ属分析において行われ、ティートリーオイルの含有物は以下の通りである。すなわち、テルピネン−4−オル、γ−テルピネン、α−テルピネン、p−シメン、α−テルピネオル、リモネン、サビネン、アロマデンドレン、レデン、α−ピネン、テルピノレン、δ−カジネン、ビリディフロロール、及びグロブオールである。 円筒状のフケを有する睫毛は除去され、拡大下において検査され、Gao他によるInvest Ophthalmol Vis Sci(2005)46:3089-94において前に報告した通り、ニキビダニ属の存在を決定する。脱毛された睫毛が生きたニキビダニを有していることがわかったら、異なるティートリーオイルの含有物を含む溶液が加えられる。脱毛された睫毛が円筒状のフケを有する場合は、0.9%のNaCl溶液をフルオレセイン試験紙に滴下して湿らせて作製したフルオレセイン溶液(FUL-GLO, Akron, Inc.、バッファローグローブ、イリノイ州、アメリカ合衆国)を一滴加え、以下の文献に従い中に入り込んだダニを明らかにする(文献:Kheirkhah他、Cornea 26:697-700 (2007))。ニキビダニ属は寿命における早い段階で殺ダニ剤に対しより敏感であるので、試験用の成体のニキビダニ属のみが殺ダニ作用のより信頼できる指標として試験される。ダニは、丈夫に成長した四対の脚及び太くて短い体を有していれば成体と見なされる。体及び脚の動きは特定の濃度における前述の試験化合物の一つを加える前に、150分間連続的に観察される。Gao他のBr J Ophthalmol 89:1468-1473 (2005)による方法に記載されるとおり、生存時間(ST)は、溶液が加えられた時間から動きが停止した時間までで決定される。Gao他(2005)のBr J Ophthamol, 89:1468-1473において示される通り、150分間又はそれ以上のST値は殺ダニ活性が欠如していることを示す。 各含有物に関し、円筒状フケ又は睫毛から離された5匹のサンプルサイズの成体ダニを用い、100%の非希釈溶液を用いて殺ダニ効果があるかどうかを決定した。30分で効果的に殺ダニを示した溶液は、次にミネラルオイルを用いて次の希釈に希釈され、実験を繰り返した。30分で効果的に殺ダニを示さなかった(すなわち30分以上かかった)希釈溶液は、それ以上希釈されなかった。殺ニキビダニ属効果は、生存時間を分で計測し、平均±標準偏差(n=少なくとも5匹の成体ダニ)として報告された。結果を以下の表2に示す。<実施例4:臨床研究> 臨床研究は全てTenets of Helsinki Declaration of Human Studiesに従い、協定/承諾書が治験審査委員会により承認された後に行われた。 臨床研究はいずれかの性別、21歳以上、及び地域人口に対応可能な少数民族の患者が参加した。子供を排除した理由は、ニキビダニ属感染症は子供、すなわち18歳以下では稀なためである。さらに、思春期前女性化乳房(胸の肥大)患者に関する最近の報告によれば、ラベンダーオイル(3例全てにおいて)及びティートリーオイル(1例)を含有する市販のパーソナルケア製品の使用後、4才から10歳の年齢の3人の子供に発症したとのことである。インビトロの研究においてもまた、ラベンダーオイル及びティートリーオイルの両方はエストロゲン活性及び抗アンドロゲン活性を発現する含有物を含み、故に外因性内分泌かく乱化学物質を誘発することを明らかにしている。このような活性にさらすことによりさらに悪化する可能性があるので、我々は悪性腫瘍(乳癌等)を有するこれらの成人女性も排除することにした。さらに、周知の香料アレルギーを有する経歴のある患者も排除した。 試験対象患者基準は、外部検査時に円筒状フケを有しており、顕微鏡で眼のニキビダニ属が確認されていることである。つまり、細隙灯検査において、円筒状フケを有する二本の睫毛は、各眼瞼から細い鉗子で除去され、スライドガラス上に別々に置かれた。したがって、4つのスライドガラス上に総数8本の睫毛が脱毛され、カバースリップで覆われた。全ての睫毛は顕微鏡で検査され、円筒状フケを有する二本の睫毛に0.5%のフルオレセインを含む生理食塩水を一滴加え、円筒状フケを溶かした。顕微鏡下で、ニキビダニの発達段階及びタイプを記録し、ニキビダニ属の数を数えた。8本の睫毛におけるダニの総数は、その時の患者が有するニキビダニ属の数として登録された。 試験対象患者基準及び除外基準に当てはまる全ての患者はOcular Surface Center(マイアミ、フロリダ州)から参加した。ここでは、複雑且つ困難な眼表面疾患を有する患者を診察している。参加した患者は、研究の間、いかなる局所的又は全身的な抗炎症性及び抗菌性の薬も使用しない。 研究及び治療前、全ての患者は問診を受け、この問診は眼表面疾患指標(OSDI)にもたらされた尺度に基づく症状の等級付けを含む。OSDIは、光に対する過敏症、ゴロゴロ感、疼痛又は痛み、不鮮明な視覚及び視覚低下(サブトータルA)といった刺激性のある症状を区分けし、またOSDIは、これらの症状が以下の4つの活動、すなわち読書、夜間の運転、コンピュータの使用又はテレビの視聴(サブトータルB)を行った場合に明らかになるかどうか、及び以下の3つの外部環境、すなわち強風の条件、低湿度及び空調装置(サブトータルC)において明らかになるかどうかを区分けする。上記の12項目の夫々に関し、症状が「いつも」ある場合は4点、「ほとんどいつも」の場合は3点、「半分の時間」の場合は2点、「時々」の場合は1点、「なし又は当てはまらない」場合は0点が付けられる。したがって、最高総得点は48点であり、最低総得点は0点である。 また、患者は全員外部検査及び写真撮影され、上部眼瞼の円筒状フケの範囲、つまり「拡散」(すなわち、円筒状フケが10本以上の睫毛に見られる)、又は「散発」(10本以下の睫毛)と定義される範囲を決定した。また患者は、ニキビダニ属のサンプリング及び集計を(上記の)改良された方法に従って受けた。初期に多数のニキビダニ属の数を有する患者(本明細書において睫毛8本につき10匹のダニを有すると定義される)は、初期に少数のニキビダニ属の数を有している患者(睫毛8本につき10匹以下のダニを有すると定義される)よりもニキビダニが根絶される傾向を有さない。したがって、この重要な変数を階層化するために、患者はあらかじめ定められたブロックを利用して研究群又は対照群のいずれかに無作為に分けられる。 参加した患者全員は、症状の等級付け、外部検査及び写真撮影のために、最初の一ヶ月間は週に1回診察される。一ヶ月目の終わりに、ニキビダニ属の数の勘定が繰り返される。同じ治療計画及び検査が二ヶ月目の間に繰り返される。二ヶ月目の終わりに、第3のニキビダニの数が勘定された。そして、最終的な診断及び最終的なニキビダニ属の数の勘定が三ヶ月目の終わりに繰り返された時、治療は一ヶ月間中断された。 眼瞼の洗浄を行うため、診療室において、0.5%のプロパラカインを滴下した後、ミネラルオイル内の50%のティートリーオイルで湿らせた綿棒を用い、睫毛を端から端へと洗う。これを1ストロークと数える。合計6ストロークを各眼瞼に行う。次に、乾いた綿棒を用い過剰なティートリーオイルを眼瞼辺縁から除去する。5分後、2回目の眼瞼洗浄を同様の方法で行う。さらに5分後、3回目の眼瞼洗浄を行う。目への刺激があった場合、各目の刺激をOSDIを用いて等級付けし、防腐剤を含まない生理食塩水で目を洗い流した。家で、患者は0.5mlのティートリーシャンプーを水道水と両中指を用いて混合する。目を閉じた状態で、眼瞼を中程度の圧力をかけて3分間往復マッサージする。次に、皮膚を清潔な水で洗い流しフェイスタオルで乾燥させる。このような眼瞼洗浄は家で1日2回行われる。 眼瞼マッサージを行うため、顔及び眼瞼を石鹸で洗浄し温水で洗い流した後、少量の5%のティートリーオイル軟膏を両中指に塗り付ける。目を閉じた状態で、両中指で眼瞼辺縁及び睫毛の毛根に弱い圧力をかけ、眼瞼辺縁を一方から一方へとマッサージし(1ストロークと数える)、合計120往復のストロークを5分間行った。残留した軟膏は顔用クロスを用いて洗い流される、或いは次の治療の前に洗わずに最終的に放置しておく。最初の1回目の治療は医師の指示/監督のもと診療室で行われるが、残りの治療は家で一日2回行われる。 患者はまた、顔用化粧品の使用を中断し、髪、顔、鼻、外耳及び首を石鹸で毎日洗うよう指示される。1回目の診療室における洗浄の後、ベッドカバー及び枕カバーを温水で洗濯し、加熱乾燥機ですぐに乾燥させた。その後は週に1度行った。 各治療後の目の刺激の発生(率)によって定義される安全な結果は、研究群及び対照群の間でフィッシャーの直接確率検定(X2)を用いて比較される。ここで、p<0.05が統計的に有意であると考えられる。初期の有効性の結果は、OSDIの点数によって測定された症状の減少の範囲、及びニキビダニ属の数の減少の範囲によって測定され、その両方は平均±標準偏差として測定される。これらは、両側t検定を利用して、最終値を基礎値と比較することによって群の内部で比較される。ここで、p<0.05が統計的に有意であると考えられる。最終的な有効性の結果は全ての根絶の割合(率)として測定される。これは、連続した二度の来診の間(各来診は4週間おき)にニキビダニ属の数がゼロに到達した場合、患者に登録される。全ての根絶を達成する成功率は各群で決定され、フィッシャーの直接確率検定(X2)を用いて2つの群の間で比較される。ここで、p<0.05が統計的に有意であると考えられる。 目的1:患者によるティートリーオイル軟膏を用いた週に1度の診療室における眼瞼マッサージは、医師による50%のティートリーオイル溶液を用いた週に1度の診療室における眼瞼洗浄と、眼の刺激を取り除く以外にニキビダニ属の数を減少させる点において同等であるかどうかを決定すること(両方の治療がティートリーオイルを用いた同じ眼瞼洗浄を家で毎日行った後になされる場合)。 合計15人の患者における予備的研究が、ティートリーオイル軟膏の3つの異なる濃度を用いてなされた(これら3つの異なる濃度の各群においてn=5)。各患者は医師の指示/監督の下、医師の診療室でこれら3つのティートリーオイル軟膏を用いて眼瞼マッサージを行った。刺激性の症状があるとマッサージ後にわかった場合、刺激性の症状をOSDIの点数によって等級付けし、マッサージ前に記録された刺激性の症状と比較する。5人の患者全員において刺激を引き起こさない最も高い濃度のティートリーオイル軟膏が、残りの研究に用いられた。 試験対象患者基準及び除外基準に当てはまる合計30人の患者は、医師による50%のティートリーオイル溶液を用いた眼瞼洗浄を週1回診療室で受ける対照群(n=15)、或いは患者によるティートリーオイル軟膏を用いた眼瞼マッサージを週1回診療室で受ける研究群(n=15)のいずれかに無作為に分けられる。その後、いずれの群における患者も全員がティートリーシャンプーで眼瞼洗浄を家で1日2回行った。全患者は上記の経過観察診療及び検査を受け、結果判定法は群内及び群間での研究の終わりに決定及び比較される。 目的2:患者による家での毎日の眼瞼マッサージは、ティートリーオイル軟膏を用いた患者による診療室での毎週の眼瞼マッサージよりも効果的であるのかどうかを決定すること(眼のニキビダニ属の数を減少させるためにティートリーシャンプーを用いた毎日の家での眼瞼洗浄の前に)。 試験対象患者基準及び除外基準に当てはまる合計30人の患者は、研究群又は対照群(各n=15)のいずれかに無作為に分けられる。研究群はティートリーオイル軟膏を用いた眼瞼マッサージを毎日1日2回家で受け、その後、残留した軟膏を眼瞼周りの皮膚から顔用クロスで洗い流す(残留したティートリーオイル軟膏により起こる持続効果を減少させるため)。対照群は、報告された眼瞼洗浄治療を用いた目的1の対象群、或いは目的1の研究群のいずれかと同じである。全患者は上記の経過観察診療及び検査を受け、結果判定法は群内及び群間での研究の終わりに決定及び比較される。 目的3:患者による家でのティートリーオイル軟膏を用いた毎日の眼瞼マッサージ(マッサージの間軟膏は洗い流さない)は、ダニの再感染による眼のニキビダニ属感染症を根絶させることよりも効果的かどうかを決定する。 試験対象患者基準及び除外基準に当てはまる合計40人の患者は、研究群又は対照群(各n=20)のいずれかに無作為に分けられる。両群は目的2で述べた通り、ティートリーオイル軟膏を用いた同じ眼瞼マッサージを毎日受ける。残留した軟膏は、対照群では水道水で洗い流され、その後フェイスタオルで拭われるが、研究群では目の周りの眼瞼の皮膚に残されたままである。全患者は上記の経過観察診療及び検査を受け、結果判定法は群内及び群間での研究の終わりに決定及び比較される。 本明細書に記載の実施例及び実施形態は例示目的のためだけのものであって、それを考慮した様々な変形及び変更が当業者に提示されると共に、本出願の精神及び範囲内及び添付の請求項の範囲内に含まれる。 約0.2%から約20%w/wのティートリーオイル及び眼科的に許容される基剤を含むことを特徴とする眼科用組成物。 前記眼科的に許容される基剤が軟膏基剤であることを特徴とする請求項1記載の組成物。 約3%から約15%w/wのティートリーオイルを含むことを特徴とする請求項2記載の組成物。 約4%から約10%w/wのティートリーオイルを含むことを特徴とする請求項3記載の組成物。 前記組成物が眼のニキビダニ属感染症の治療に有効であることを特徴とする請求項1記載の組成物。 複合糖質を略含まないことを特徴とする請求項1記載の組成物。 ハーブ抽出物又は植物抽出物、チンキ剤、調合液又はエッセンシャルオイルを略含まないことを特徴とする請求項1記載の組成物。 炭酸塩を略含まないことを特徴とする請求項1記載の組成物。 前記目を刺激する、或いは目に有害な薬剤を略含まないことを特徴とする請求項1記載の組成物。 ニキビダニ属感染症を治療するための眼科的組成物であって、前記組成物は約5%から約100%w/wのテルピネン−4−オルを有することを特徴とする眼科的組成物。 約5%から約50%w/wのテルピネン−4−オルを有することを特徴とする請求項10記載の組成物。 約5%から約15%w/wのテルピネン−4−オルを有することを特徴とする請求項11記載の組成物。 ニキビダニ属感染症を治療するための眼科的組成物であって、前記組成物は約10%から約100%w/wのα−テルピネオルを有することを特徴とする眼科的組成物。 約20%から約60%w/wのα−テルピネオルを有することを特徴とする請求項13記載の組成物。 約45%から約55%w/wのα−テルピネオルを有することを特徴とする請求項14記載の組成物。 ニキビダニ属感染症を治療するための眼科的組成物であって、前記組成物は約25%から約100%w/wのテルピノレンを有することを特徴とする眼科的組成物。 約50%から約100%w/wのテルピノレンを有することを特徴とする請求項16記載の組成物。 約90%から約100%w/wのテルピノレンを有することを特徴とする請求項17記載の組成物。 ニキビダニ属感染症を治療するための眼科的組成物であって、前記組成物は約50%から約100%w/wのγ−テルピネンを有することを特徴とする眼科的組成物。 約90%から約100%w/wのγ−テルピネンを有することを特徴とする請求項19記載の組成物。 ニキビダニ属感染症を治療するための眼科的組成物であって、前記組成物は約10%から約100%w/wの1,8シネオールを有することを特徴とする眼科的組成物。 約50%から約100%w/wの1,8シネオールを有することを特徴とする請求項21記載の組成物。 約90%から約100%w/wの1,8シネオールを有することを特徴とする請求項22記載の組成物。 ニキビダニ属感染症を治療するための眼科的組成物であって、前記組成物は約25%から約100%w/wのα−テルピネンを有することを特徴とする眼科的組成物。 約50%から約100%w/wのα−テルピネンを有することを特徴とする請求項24記載の組成物。 約90%から約100%w/wのα−テルピネンを有することを特徴とする請求項25記載の組成物。 ニキビダニ属感染症を治療するための眼科的組成物であって、前記組成物は約25%から約100%w/wのリモネンを有することを特徴とする組成物。 約50%から約100%w/wのリモネンを有することを特徴とする請求項27記載の組成物。 約90%から約100%w/wのリモネンを有することを特徴とする請求項28記載の組成物。 ニキビダニ属感染症を治療するための眼科的組成物であって、前記組成物は30分以内にニキビダニを殺すのに十分な量のテルピネン−4−オル、α−テルピネオル、テルピノレン、γ−テルピネン、1,8シネオール、α−テルピネン、リモネン又はそれらの任意の組み合わせ、及び眼科的に許容される基剤を有することを特徴とする眼科的組成物。 前記眼科的に許容される基剤が軟膏基剤であることを特徴とする請求項30記載の組成物。 前記組成物がニキビダニ属感染症の治療に必要とされるものであることを特徴とする請求項30記載の組成物。 治療を必要とする患者の眼のニキビダニ属感染症又はニキビダニ属に誘発される眼瞼炎を治療するための方法であって、該方法は、約0.2から約20%w/wのティートリーオイル及び眼科的に許容される基剤を含む組成物を眼瞼領域に塗布すること、前記組成物を眼瞼辺縁及び睫毛の毛根にマッサージすること、及び前記塗布及びマッサージを繰り返すことを含むことを特徴とする方法。 前記眼科的に許容される基剤が軟膏基剤であることを特徴とする請求項33記載の方法。 前記眼科的組成物が約5%w/wのティートリーオイルを有することを特徴とする請求項33記載の方法。 前記対象が眼の掻痒感、ニキビダニ属の数、異物感、逆睫毛、ドライアイ、充血、光に対する過敏症、又はそれらの任意の組み合わせにおいて改善を示すことを特徴とする請求項33記載の方法。 前記対象が、眼のニキビダニ属感染症又はニキビダニ属に誘発される眼瞼炎に対する抗炎症療法、従来の抗菌抗生物質療法、又は抗アレルギー療法に対し不応性を示すことを特徴とする請求項33記載の方法。 前記組成物を塗布する前又は後に、眼瞼辺縁及び睫毛の毛根領域をティートリーオイルを含む溶液又は懸濁液で洗浄することをさらに含むことを特徴とする請求項33記載の方法。 前記溶液又は懸濁液がティートリーオイルシャンプーであることを特徴とする請求項38記載の方法。 治療を必要とする患者の眼のニキビダニ属感染症又はニキビダニ属に誘発される眼瞼炎を治療するための方法であって、該方法は、30分以内にニキビダニを殺すのに十分な量のテルピネン−4−オル、α−テルピネオル、テルピノレン、γ−テルピネン、1,8シネオール、α−テルピネン、リモネン又はそれらの任意の組み合わせ及び眼科的に許容される基剤を含む眼科的な組成物を眼瞼辺縁に塗布すること、前記組成物を眼瞼辺縁及び睫毛の毛根にマッサージすること、及び前記塗布及びマッサージの工程を繰り返すことを含むことを特徴とする方法。 前記眼科的に許容される基剤が軟膏基剤であることを特徴とする請求項40記載の方法。 前記必要とする対象が眼のニキビダニ感染症又はニキビダニに誘発される眼瞼炎に対する抗炎症性療法、従来の抗菌抗生物質療法、又は抗アレルギー療法に対し不応性を示すことを特徴とする請求項40記載の方法。 前記組成物を塗布する前又は後に、眼瞼辺縁及び睫毛の毛根領域をティートリーオイルを含む溶液又は懸濁液で洗浄することをさらに含むことを特徴とする請求項40記載の方法。 前記溶液又は懸濁液がティートリーオイルシャンプーであることを特徴とする請求項43記載の方法。 約0.2%から約20%w/wのティートリーオイル及び皮膚科的に許容される基剤を有することを特徴とする皮膚用組成物。 前記皮膚化的に許容される基剤が軟膏基剤であることを特徴とする請求項45記載の組成物。 約3%から約15%w/wのティートリーオイルを有することを特徴とする請求項46記載の組成物。 約4%から約10%w/wのティートリーオイルを有することを特徴とする請求項47記載の組成物。 前記組成物が皮膚のニキビダニ属感染症の治療に有効であることを特徴とする請求項45記載の組成物。 約0.2%から約20%までのティートリーオイルを含有する組成物について説明する。組成物は、溶液、懸濁液、噴霧液、ローション、ジェル、ペースト、薬用スティック、バーム、洗剤(シャンプー及び石鹸を含む)、クリーム、又は軟膏の形状であるものもある。また、このような組成物を用いて、眼のニキビダニ属感染症及び関連する状態の治療における組成物及び使用方法について説明する。【選択図】図2 20100303A16333全文3 ニキビダニ属感染症の治療における使用に適した組成物であって、ティートリーオイルを含むことを特徴とする組成物。 前記ティートリーオイルの濃度が約0.2%w/wから約20%w/wであることを特徴とする請求項1記載の組成物。 前記ティートリーオイルの濃度が約3%w/wから約15%w/wであることを特徴とする請求項1記載の組成物。 前記ティートリーオイルの濃度が約4%w/wから約10%w/wであることを特徴とする請求項1記載の組成物。 前記ティートリーオイルの濃度が約5%w/wであることを特徴とする請求項1記載の組成物。 ニキビダニ属感染症の治療における使用に適した眼科的組成物であって、テルピネン−4−オル、α−テルピネオル、テルピノレン、γ−テルピネン、1,8シネオール、α−テルピネン、リモネン又はそれらの任意の組み合わせから選択される活性成分を有することを特徴とする眼科的組成物。 ニキビダニ属に誘発される眼瞼炎の治療における使用に適した組成物であって、テルピネン−4−オル、α−テルピネオル、テルピノレン、γ−テルピネン、1,8シネオール、α−テルピネン、リモネン又はそれらの任意の組み合わせから選択される活性成分を有することを特徴とする組成物。 前記活性成分がテルピネン−4−オルを有しており、前記テルピネン−4−オルの濃度は約5%から約100%w/wであることを特徴とする請求項6及び7いずれか1項に記載の組成物。 前記活性成分がα−テルピネオルを有しており、前記α−テルピネオルの濃度は約10%から約100%w/wであることを特徴とする請求項6及び7いずれか1項に記載の組成物。 前記活性成分がテルピノレンを有しており、前記テルピノレンの濃度は約25%から約100%w/wであることを特徴とする請求項6及び7いずれか1項に記載の組成物。 前記活性成分がγ−テルピネンを有しており、前記γ−テルピネンの濃度は約50%から約100%w/wであることを特徴とする請求項6及び7いずれか1項に記載の組成物。 前記活性成分が1,8シネオールを有しており、前記1,8シネオールの濃度は約10%から約100%w/wであることを特徴とする請求項6及び7いずれか1項に記載の組成物。 前記活性成分がα−テルピネンを有しており、前記α−テルピネンの濃度は約25%から約100%w/wであることを特徴とする請求項6及び7いずれか1項に記載の組成物。 前記活性成分がリモネンを有しており、前記リモネンの濃度は約25%から約100%w/wであることを特徴とする請求項6及び7いずれか1項に記載の組成物。 眼科的に許容される基剤、皮膚科的に許容される基剤、またはそれらの組み合わせをさらに有することを特徴とする請求項1乃至14いずれか1項に記載の組成物。 目を刺激する、或いは目に有害な薬剤を略含まないことを特徴とする請求項1乃至15いずれか1項に記載の組成物。


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