タイトル: | 公開特許公報(A)_ジアシル誘導体の製造方法 |
出願番号: | 2010225471 |
年次: | 2012 |
IPC分類: | C07D 233/60,C08G 73/06 |
柴山 勝弘 宮本 徹 JP 2012077048 公開特許公報(A) 20120419 2010225471 20101005 ジアシル誘導体の製造方法 東レ・ファインケミカル株式会社 000187046 吉澤 浩明 100113619 柴山 勝弘 宮本 徹 C07D 233/60 20060101AFI20120323BHJP C08G 73/06 20060101ALI20120323BHJP JPC07D233/60 104C08G73/06 6 OL 11 4J043 4J043RA05 4J043RA34 4J043RA42 4J043RA52 4J043RA57 4J043SA06 4J043TA61 4J043UA122 4J043UA382 4J043UA392 4J043UB122 4J043UB152 4J043UB302 本発明は、ジアシル誘導体の新規な製造方法に関するものである。 従来、耐熱性、高強度のポリマーとして全芳香環ポリアミド、アラミドが知られている。全芳香環ポリアミドの製造方法として、一般的にはジカルボン酸の塩化物とジアミンを重合する脱塩酸反応を用いる方法が知られている。しかしながら、ジカルボン酸の塩化物を用いて、全芳香環ポリアミドを製造する場合、得られるポリマーに塩素イオンが混入し、電子部品の腐食の原因となることがある。このため、ジカルボン酸の塩化物から製造した全芳香環ポリアミドは、半導体素子の保護膜、再配線膜、ディスプレーの絶縁膜など電気絶縁性が要求される用途には適用できない。 そこで、全芳香環ポリアミドの製造方法として、ジカルボン酸の活性エステルを用いる方法が考案された。例えば、特許文献1では、縮合剤としてカルボジイミド化合物を用いて、ジカルボン酸とヒドロキシベンゾトリアゾールを反応させて活性エステルを得る方法が報告されている。しかしながら、この方法では得られた活性エステルに、カルボジイミドが反応してできたウレア化合物が付着し、高純度の活性エステルを得ることができない。 一方、全芳香環ポリアミドの製造方法として、ジカルボン酸の活性アミドを使用する方法があり、ジカルボン酸の活性アミドとして、ジイミダゾリド化合物の合成方法が開示されている(例えば、特許文献2、3、非特許文献1参照)。しかしながら、この方法では、ジカルボン酸の塩化物とイミダゾールを反応させており、得られたジイミダゾリド化合物に塩素イオンが含まれる恐れがある。また、この方法では最初にジカルボン酸をジカルボン酸の塩化物に導き、次いでイミダゾールを反応させるという2段階で合成されており、反応工程が長く、総合収率が低いという欠点がある。特開2006−257031号公報(請求項1)特開昭60−127325号公報(183頁)WO 2009/031602(請求項12,13)“Chemische Berichte”1957年,90巻、p1326 本発明は、簡便な方法で塩素イオンを含まない高純度のジアシル誘導体を得ることができる製造方法を提供することを目的とする。 本発明により、塩素イオンを含まない高純度のジアシル誘導体を極めて簡便な方法で、収率よく得ることができる。 本発明の方法によって製造されるジアシル誘導体は、ジアミンと重合することで、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリベンゾオキサゾール前駆体となり得るポリヒドロキシアミド、ポリベンゾイミダゾール前駆体となり得るポリアミノアミド、ポリベンゾチアゾール前駆体となり得るポリメルカプトアミドなどを製造することができる。得られたポリマーは塩素イオンを含まないため、半導体素子の保護膜、再配線膜、ディスプレーの絶縁膜など電気絶縁性が要求される用途に適用できる。 本発明は、一般式(1)(式中、Aは単結合、CH2、SO2、酸素原子、硫黄原子、C(CH3)2、C(CF3)2またはフルオレン構造の残基を表し、R1、R2は炭素数1〜3の1価の有機基を表し、m、nおよびpは0〜2の整数を表す。)で表されるジカルボン酸と、一般式(2)(式中、ZはCHまたは窒素原子を表し、R3は水素原子またはメチル基を表す。)で表される尿素誘導体を、有機溶媒の存在下で反応させて一般式(3)(式中、Aは、単結合、CH2、SO2、酸素原子、硫黄原子、C(CH3)2、C(CF3)2またはフルオレン構造の残基を表し、R1、R2は炭素数1〜3の1価の有機基を、R3は水素原子またはメチル基を表し、ZはCHまたは窒素原子を表し、m、nおよびpは0〜2の整数を表す。)で表されるジアシル誘導体を製造するジアシル誘導体の製造方法である。 本発明は、一般式(1)(式中、Aは単結合、CH2、SO2、酸素原子、硫黄原子、C(CH3)2、C(CF3)2またはフルオレン構造の残基を表し、R1、R2は炭素数1〜3の1価の有機基を表し、m、nおよびpは0〜2の整数を表す。)で表されるジカルボン酸と、一般式(2)(式中、ZはCHまたは窒素原子を表し、R3は水素原子またはメチル基を表す。)で表される尿素誘導体を、有機溶媒の存在下で反応させて一般式(3)(式中、Aは、単結合、CH2、SO2、酸素原子、硫黄原子、C(CH3)2、C(CF3)2またはフルオレン構造の残基を表し、R1、R2は炭素数1〜3の1価の有機基を、R3は水素原子またはメチル基を表し、ZはCHまたは窒素原子を表し、m、nおよびpは0〜2の整数を表す。)で表されるジアシル誘導体を製造するジアシル誘導体の製造方法である。 一般式(1)(式中、Aは単結合、CH2、SO2、酸素原子、硫黄原子、C(CH3)2、C(CF3)2またはフルオレン構造の残基を表し、R1、R2は炭素数1〜3の1価の有機基を表し、m、nおよびpは0〜2の整数を表す。)で表されるジカルボン酸において、Aは、単結合、SO2または酸素原子がより好ましく、酸素原子がさらに好ましい。Aが、単結合、SO2または酸素原子であると、ジアミンと重合して得られたポリマーを含む感光性樹脂組成物の露光感度が向上する。R1、R2は、炭素数1〜3の1価の有機基を表す。R1、R2は、好ましくは、メチル基、エチル基、プロピル基を表す。R3は水素原子またはメチル基を表し、水素原子が好ましい。m、nおよびpは0〜2の整数を表し、0または1が好ましい。mが0、nが0、pが1であることがさらに好ましい。ZはCHまたは窒素原子を表し、CHが好ましい。 一般式(1)で表される具体的な化合物としては、好ましくは、下記構造のものを挙げることができる。 一般式(1)で表される化合物は、より好ましくは、ビフェニルジカルボン酸、オキシ二安息香酸、スルホニル二安息香酸であり、オキシ二安息香酸がさらにより好ましい。 一般式(2)(式中、ZはCHまたは窒素原子を表し、R3は水素原子またはメチル基を表す。)では、好ましくは、ZはCHである。 一般式(2)で表される好ましい化合物としては、下記構造のものを挙げることができる。 一般式(2)で表されるより好ましい化合物は、1,1’−カルボニルジイミダゾール、1,1’−カルボニルビス(2−メチルイミダゾール)であり、1,1’−カルボニルジイミダゾールがさらにより好ましい。 一般式(2)で表される化合物は一般式(1)で表される化合物に対して、2.0〜5.0モル倍用いることが好ましく、2.1〜3.0モル倍用いることがより好ましい。 本発明の製造方法において、一般式(1)で表される化合物と一般式(2)で表される化合物を反応させるために有機溶媒を用いる。有機溶媒としては、ヘキサン、シクロヘキサン、トルエン、キシレンなどの炭化水素類、塩化メチレン、クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素類、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチルエーテルなどのエーテル類、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、シクロペンタノンなどのケトン類、酢酸ブチル、γ―ブチロラクトン、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートなどのエステル類、N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、1,3−ジメチルー2―イミダゾリジノン、テトラメチル尿素、アセトニトリル、ヘキサメチルリン酸トリアミドなどの含窒素類、ジメチルスルホキシド、スルホランなどの含硫黄類を用いることができる。有機溶媒は、含窒素有機溶媒類が好ましく、N−メチルー2−ピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミドがより好ましい。有機溶媒は、単独で使用してもよく、複数種組み合わせて用いてもよい。 有機溶媒の使用量は一般式(1)の化合物に対して1から40重量倍用いるのが好ましく、2から20重量倍用いるのがより好ましい。 本発明のジアシル誘導体の製造方法において、反応温度は0℃〜溶媒の沸点の範囲が好適であるが、室温から100℃の範囲がより好ましい。反応時間は1時間から1週間が好ましく、2時間から1日がより好ましい。反応の雰囲気としては、窒素、アルゴン等の不活性ガス雰囲気が好ましい。 本発明の方法によって製造される一般式(3)で表される具体的な化合物としては、例えば、下記構造のものを挙げることができる。 本発明のジアシル誘導体の製造方法は、一般式(3)で表される化合物が、1,1’−(オキシジベンゾイル)ジイミダゾール、1,1’−(ジベンゾイル)ジイミダゾール、または、1,1‘−(オキシジベンゾイル)ビス(2−メチルイミダゾール)である場合に特に有効である。 本発明のジアシル誘導体の製造方法では、反応終了後、目的の化合物は、抽出、濃縮、晶析、ろ過、カラムクロマトグラフィーなどの方法で単離精製することができる。目的物の沈殿が発生しているものはろ過を行い、目的のジアシル誘導体を得ることができる。 本発明のジアシル誘導体の製造方法では、反応終了後、水やアルコール類、ケトン類から選ばれる少なくとも1種類の溶媒を添加して、ろ過を行うか、または、常圧、もしくは減圧下で濃縮して溶媒を一部留去した後、から選ばれる少なくとも1種類の溶媒を添加して、ろ過を行い、目的のジアシル誘導体を得ることもできる。 本発明のジアシル誘導体の製造方法では、目的物の沈殿から、ナトリウム、鉄などの金属を低減させるために、水やアルコール類、ケトン類から選ばれる少なくとも1種類の溶媒で洗浄を行うことが好ましい。水、アルコール類、ケトン類から選ばれる少なくとも1種類の溶媒の使用量は、一般式(1)の化合物に対して0.1から20重量倍用いるのが好ましく、1から10重量倍用いるのがより好ましい。アルコール類としては、イソプロパノール、イソブタノールなどが好ましく、ケトン類としては、アセトン、メチルエチルケトンなどが好ましい。反応終了後に添加、洗浄に用いる水、アルコール類、ケトン類から選ばれる少なくとも1種類の溶媒は、単独、または複数組み合わせて用いても良い。 また、必要により、本発明のジアシル誘導体の製造方法で製造されたジアシル誘導体は、再結晶、再沈、カラムクロマトグラフィーなどの方法により精製することもできる。再結晶する場合は、目的物と反応することがない溶媒を、単独もしくは複数種組み合わせて行うことができる。 このようにして得られたジアシル誘導体は、水分、溶媒分を除去して乾燥することが好ましい。 以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明する。 実施例1 1,1’−(4,4’−オキシジベンゾイル)ジイミダゾール 温度計、三方コック、攪拌機を備えた1Lの4つ口フラスコに窒素気流下、1,1’−カルボニルジイミダゾール(東京化成工業(株)社製)106.6g(0.66モル)とN−メチル−2−ピロリドン(NMP)(ナカライテスク社製)557gを仕込んだ。室温で攪拌して溶解した後、4,4’−オキシ二安息香酸(東京化成工業(株)社製、Feは10ppm、Naは12ppmであった)75.5g(0.29モル)を36℃以下で添加し、攪拌した。62℃まで昇温し、炭酸ガスの発生が終了後、5℃以下まで冷却し、イオン交換水415.6gを10℃以下で滴下し、沈殿を濾過した。沈殿をイオン交換水68.5g、イソプロパノール(ナカライテスク社製)153.4gで洗浄後、50℃で減圧乾燥し、1,1’−(4,4’−オキシジベンゾイル)ジイミダゾールを103.6g(収率:99%)得た。HPLC純度は99%であった。Fe及びNaの含有量を誘導結合プラズマ質量分析装置(ICP−MS)により分析した結果、Fe、Naともに1ppm以下であった。 IR(ATR)cm−1:1694、1589、1251;1HNMR δ ppm(CDCl3,400MHz):7.20(s,2H)、7.25(d,4H,J=8.3Hz)、7.56(S,2H)、7.90(d,4H,J=8.3Hz)、8.11(s,2H)。 実施例2 1,1’−(4,4’−オキシジベンゾイル)ジイミダゾール 温度計、三方コック、滴下ロート、攪拌機を備えた1Lの4つ口フラスコに窒素気流下、1,1’−カルボニルジイミダゾール(東京化成工業(株)社製)35.17g(0.217モル)とN,N−ジメチルホルムアミド(DMF) (ナカライテスク社製)178gを仕込んだ。4,4’−オキシ二安息香酸(東京化成工業(株)社製)25.04g(0.097モル)をDMF131gに溶解した溶液を滴下ロートから15分間で滴下した。67−69℃(30−36Torr)で溶媒を濃縮し、留出液が195gになった時点で濃縮を終了し、窒素気流下、10℃以下まで冷却し、アセトン(ナカライテスク社製)195gを滴下し、沈殿をろ過した。沈殿をイソプロパノール(ナカライテスク社製)50gで洗浄後、65℃で減圧乾燥し、1,1’−(4,4’−オキシジベンゾイル)ジイミダゾールを30.86g(収率:95%)得た。HPLC純度は99%であった。Fe及びNaの含有量を分析した結果、Fe、Na共に1ppm以下であった。 実施例3 テレフタロイルジイミダゾール 温度計、三方コック、攪拌機を備えた100mLの3つ口フラスコに窒素気流下、テレフタル酸(東京化成工業(株)社製)3.38g(0.020モル)とNMP(ナカライテスク社製)22gを仕込んで攪拌した。1,1’−カルボニルジイミダゾール(東京化成工業(株)社製)7.32g(0.045モル)を数回にわけて添加した。室温で1.5時間攪拌後、アセトン(ナカライテスク社製)11.9gを滴下し、生じた沈殿を濾過した。沈殿をアセトン7gで洗浄後、50℃で減圧乾燥し、テレフタロイルジイミダゾールを5.14g(収率:95%)得た。HPLC純度は97%であった。 IR(ATR)cm−1:1709、1248;1HNMR δ ppm(DMSO−d6、400MHz):7.19(t,2H,J=1.2Hz)、7.75(t,2H,J=1.2Hz)、8.00(d.4H.J=0.4Hz)、8.27(d,2H,J=0.8Hz) 。 実施例4 1,1’−(4,4’−ジベンゾイル)ジイミダゾール 実施例2において、4,4’−オキシ二安息香酸のかわりに、4,4’−ビフェニルジカルボン酸(東京化成工業(株)社製)を用いる以外は実施例2と同様の操作をして、1,1’−(4,4’−ジベンゾイル)ジイミダゾールを得た。収率は95%、HPLC純度は97%であった。 実施例5 1,1‘−(4,4’−オキシジベンゾイル)ビス(2−メチルイミダゾール) 実施例2において、1,1’−カルボニルジイミダゾールのかわりに、1,1’−カルボニルビス(2−メチルイミダゾール)(Aldrich社製)を用いる以外は実施例2と同様の操作をして、1,1‘−(4,4’−オキシジベンゾイル)ビス(2−メチルイミダゾール)を得た。収率は95%、HPLC純度は97%であった。 比較例1 1,1’−(4,4’−オキシジベンゾイル)ジイミダゾール 温度計、三方コック、攪拌機、滴下ロートを備えた500mLの3つ口フラスコに窒素気流下、4,4’−オキシ二安息香酸(東京化成工業(株)社製)23.50g(0.091モル)、THF(ナカライテスク社製)200gを加え、室温で攪拌しながら、DMF(ナカライテスク社製)6滴を添加し、滴下ロートから塩化チオニル(ナカライテスク社製)23.8g(0.20モルを滴下した後、4時間加熱還流した。加熱してTHF110gを留去した後、冷却し、トルエン(ナカライテスク社製)37gを加えて攪拌し、不溶物をろ過した。ろ液を濃縮乾固して42.7gの4,4’−オキシジベンゾイルクロリドの粗体を得た。ここにTHF125gを加え溶解しTHF溶液を調製した。 温度計、三方コック、攪拌機、滴下ロートを備えた500mLの3つ口フラスコに窒素気流下、イミダゾール(東京化成工業(株)社製)24.93g(0.366モル)、THF90gを加え室温で攪拌し、先ほど調製した、4,4’−オキシジベンゾイルクロリドのTHF溶液を滴下ロートから30分間で滴下し、3時間室温で攪拌した後、沈殿をろ過し、得られた沈殿をビーカーに入れ、イオン交換水95g、イソプロパノール102gを加えて室温で1.5時間攪拌した後、ろ過し、沈殿をイソプロパノール112gで洗浄し、50℃で減圧乾燥し、1,1’−(4,4’−オキシジベンゾイル)ジイミダゾールを21.6g(収率:66%)得た。HPLC純度は、86%であった。一般式(1)(式中、Aは、単結合、CH2、SO2、酸素原子、硫黄原子、C(CH3)2、C(CF3)2またはフルオレン構造の残基を表し、R1、R2は炭素数1〜3の1価の有機基を表し、m、nおよびpは0〜2の整数を表す。)で表されるジカルボン酸と、一般式(2)(式中、ZはCHまたは窒素原子を表し、R3は水素原子またはメチル基を表す。)で表される尿素誘導体を、有機溶媒の存在下で反応させて一般式(3)(式中、Aは、単結合、CH2、SO2、酸素原子、硫黄原子、C(CH3)2、C(CF3)2またはフルオレン構造の残基を表し、R1、R2は炭素数1〜3の1価の有機基を、R3は水素原子またはメチル基を表し、ZはCHまたは窒素原子を表し、m、nおよびpは0〜2の整数を表す。)で表されるジアシル誘導体を製造するジアシル誘導体の製造方法。mが0、nが0、pが1である請求項1に記載のジアシル誘導体の製造方法。Aが酸素原子であり、R3が水素原子である請求項1または2に記載のジアシル誘導体の製造方法。ZがCHである請求項1〜3に記載のジアシル誘導体の製造方法。有機溶媒が、含窒素有機溶媒である請求項1〜4に記載のジアシル誘導体の製造方法。水、アルコール類、ケトン類から選ばれる少なくとも1種類の溶媒で洗浄する請求項1〜5に記載のジアシル誘導体の製造方法。 【課題】塩素イオンを含まない高純度のジアシル誘導体の製造方法の提供。【解決手段】一般式(1)(式中、Aは単結合、CH2、SO2、酸素原子、硫黄原子、C(CH3)2、C(CF3)2またはフルオレン構造の残基を表し、R1、R2は炭素数1〜3の1価の有機基を表し、m、nおよびpは0〜2の整数を表す。)で表されるジカルボン酸と、1,1’−カルボニルジイミダゾールなどの尿素誘導体を反応させてジアシル誘導体を製造するジアシル誘導体の製造方法。【選択図】なし