生命科学関連特許情報

タイトル:公開特許公報(A)_マンノース含有組成物
出願番号:2010131554
年次:2011
IPC分類:A23L 1/48,A23L 1/30,A23L 2/00,A23L 2/52,A61K 31/7004,A61K 47/26,A61K 47/22,A61K 47/42,A61K 47/18,A61K 47/10,A61K 47/12,A61K 47/40,A61K 47/36,A61P 17/02,A61P 3/10,A61P 35/00,A61P 31/04,A61P 27/12


特許情報キャッシュ

小林 久美子 中村 亮太 尾崎 安彦 JP 2011254749 公開特許公報(A) 20111222 2010131554 20100609 マンノース含有組成物 ユニチカ株式会社 000004503 原田 洋平 100100000 森本 義弘 100068087 小林 久美子 中村 亮太 尾崎 安彦 A23L 1/48 20060101AFI20111125BHJP A23L 1/30 20060101ALI20111125BHJP A23L 2/00 20060101ALI20111125BHJP A23L 2/52 20060101ALI20111125BHJP A61K 31/7004 20060101ALI20111125BHJP A61K 47/26 20060101ALI20111125BHJP A61K 47/22 20060101ALI20111125BHJP A61K 47/42 20060101ALI20111125BHJP A61K 47/18 20060101ALI20111125BHJP A61K 47/10 20060101ALI20111125BHJP A61K 47/12 20060101ALI20111125BHJP A61K 47/40 20060101ALI20111125BHJP A61K 47/36 20060101ALI20111125BHJP A61P 17/02 20060101ALI20111125BHJP A61P 3/10 20060101ALI20111125BHJP A61P 35/00 20060101ALI20111125BHJP A61P 31/04 20060101ALI20111125BHJP A61P 27/12 20060101ALI20111125BHJP JPA23L1/48A23L1/30 BA23L1/30 AA23L2/00 BA23L2/00 FA61K31/7004A61K47/26A61K47/22A61K47/42A61K47/18A61K47/10A61K47/12A61K47/40A61K47/36A61P17/02A61P3/10A61P35/00A61P31/04A61P27/12 7 OL 12 4B017 4B018 4B036 4C076 4C086 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マンノースは、ヒトやその他の動物に対して細菌感染阻害効果を有することが知られており、細菌感染抑制剤として用いられている。例えば、腸管を経由して感染する有害細菌に起因する家畜等の感染予防を目的として、マンノースを飼料に配合することが検討されている(特許文献1参照)。 また、本発明者らは、コプラミールにヘミセルラーゼ溶液を作用させてマンノースを遊離させて得られるマンノース含有コプラミールがマンノース含有試料飼料として利用できることを報告している(特許文献2参照)。その他にも、マンノースには、マクロファージ活性化による創傷治癒の促進効果、乳がん細胞の増殖抑制効果といった様々な機能が存在する。最近では、マンノースが糖尿病性白内障の進行を抑制したり、またマンノースの経口投与により先天的糖化障害の症状が改善したりするという報告もある。従って、今後、マンノースは、ヒトやその他の動物に対して、機能性成分として重要な役割を果たすと予想されるものである。 マンノースの摂取には、マンノースを含有する食物やマンノース自体等を摂取すればよいが、上記の機能をより効果的に発現させるためには、マンノース含有量が微量であるマンノースを含有する食物では不十分であり、マンノース自体を経口投与により摂取する方法が好ましい。しかしながら、マンノース自体は独特の苦味を有するため、ヒトが摂取する場合には、そのまま経口投与により摂取することは困難であるという問題があった(特許文献3参照)。従って、容易に経口摂取しうる苦味が抑制されたマンノース含有組成物が求められている。特開平8−38064号公報WO99/08544号公報特開2000−50813号公報 本発明の目的は、苦味が抑制されたマンノース含有組成物を提供することにある。 本発明者らは、このような課題を解決するために、鋭意研究を重ねた結果、マンノースと、高甘度甘味料、糖アルコール、有機酸、食物繊維及びビタミンCからなる群から選ばれた少なくとも1種とを含有する組成物は、マンノースが有する苦味が効果的に抑制されるという事実を見出し、本発明に到達した。すなわち、本発明の要旨は以下のとおりである。(1)マンノースと、高甘度甘味料、糖アルコール、有機酸、食物繊維及びビタミンCからなる群から選ばれた少なくとも1種とを含有することを特徴とするマンノース含有組成物。(2)高甘度甘味料がステビオサイド、サッカリン、ネオテーム、スクラロース、アスパルテーム、グリシン、ソーマチン、アセスルファムK及び酵素処理ステビアからなる群から選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする(1)のマンノース含有組成物。(3)糖アルコールが、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、エリスリトール、ラクチトール及びマルチトールからなる群から選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする(1)または(2)のマンノース含有組成物。(4)有機酸が、クエン酸、リンゴ酸、フィチン酸及びフマル酸からなる群から選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかのマンノース含有組成物。(5)食物繊維が、難消化性デキストリン、シクロデキストリン及びペクチンからなる群から選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかのマンノース含有組成物。(6)マンノース100質量部に対して、高甘度甘味料、糖アルコール、有機酸、食物繊維及びビタミンCから選ばれた少なくとも1種を0.01〜100質量部の割合で含有することを特徴とする(1)〜(5)のいずれかのマンノース含有組成物。(7)(1)〜(6)のいずれかのマンノース含有組成物を含有することを特徴とする飲食品または経口摂取用医薬品。 本発明によれば、マンノースと、高甘度甘味料、糖アルコール、有機酸、食物繊維及びビタミンCからなる群から選ばれた少なくとも1種とを含有することにより、マンノースの苦味が抑制された組成物を得ることができ、マンノースの経口投与による摂取を容易とすることができる。 以下、本発明について詳細に説明する。 本発明のマンノース含有組成物は、マンノースと、高甘度甘味料、糖アルコール、有機酸、食物繊維及びビタミンCからなる群から選ばれた少なくとも1種(A)(以下、単に(A)と称する場合がある)とを含有するものである。 本発明で用いられるマンノースは、特に限定されるものではなく、ヘミセルロースなどのマンノースを含有する原料を加水分解することにより得られるマンノース、酵素としてマンノースイソメラーゼを用いてフルクトースを異性化することにより得られるマンノース、酵素としてグルコースイソメラーゼとマンノースイソメラーゼを用いてグルコースを異性化することにより得られるマンノース、モリブデン酸等の金属を含む水溶液を用いてグルコースを加熱エピメリ化することにより得られるマンノース、それらを分画したもの、それらの混合物、および市販のマンノース等が例示される。なかでも、安全性の観点から、ヘミセルロースを加水分解することにより得られるマンノースが好ましく、ヘミセルロースに、マンナナーゼ、ガラクトマンナナーゼ、グルコマンナナーゼ等の酵素を、例えば、20〜70℃で、2〜72時間作用することにより得られるマンノースがより好ましい。 マンノースを含有する原料は特に限定されないが、マンノース含量が高く、マンノースを容易に精製しうる観点から、マンナン、グルコマンナン若しくはガラクトマンナンを該原料として用いることが好ましい。より安価に得るためには、食品産業廃棄物であるコプラミール、パーム核ミール等の植物由来の原料を用いることがさらに好ましい。このような廃棄物や副産物などを原料として用いることは、安価に製造することが可能となるだけでなく、廃棄物の有効利用という環境保護的側面から見ても、非常に望ましい方法である。 本発明における高甘度甘味料とは、通常の砂糖などと比べて、より大きい(例えば、200倍の)甘味強度を有する天然および合成の化合物である。高甘度甘味料は、より少ない量で、大量の砂糖と同等の甘味強度を与えることが出来る。ヒトの舌による味覚は、先に甘味を感じ、その後苦味を感じるものである。そのため、甘味強度がより大きい高甘度甘味料を含有したマンノース含有組成物は、甘味を感じる時間が長く、苦味を感じる段階においても甘味を同時に感じると推定されるため、より効果的に苦味を抑制することが可能である。 高甘度甘味料としては、特に限定されず、公知慣用のものを用いることができる。その具体例としては、サッカリン及びその塩(例えば、ナトリウム塩)、アセスルファムK(6−メチル−1,2,3−オキサチアジン−4(3H)−オン2,2ジオキサイド、カリウム塩)などの水溶性人工甘味料;グリシンなどのアミノ酸系甘味料;ソーマチンなどの蛋白性甘味料;スクラロース(4−クロロ−4−デオキシ−α−D−ガラクトピラノシル−1,6−ジクロロ1,6−ジデオキシ−β−D−フルクトフラノシド)などのクロロデオキシ糖誘導体;アスパルテーム(N−L−α−アスパルチム−L−フェニルアラニン1−メチルエステル)、ネオテーム(メチルN−(3,3−ジメチルブチル)−L−α−アスパルチル−L−フェニルアラニン)などのジペプチド類甘味料;ステビア抽出物に含まれるステビオサイド(例えば、英国特許第2098848号明細書参照)、酵素処理ステビア、カンゾウ抽出物に含まれるグリチルリチン、グリチルリチン酸2カリウム、グリチルリチン酸2ナトリウム、グリチルリチン酸アンモニウム塩などが挙げられる。なかでも、苦味抑制効果の観点から、ステビオサイド、ネオテーム、スクラロース、アスパルテーム、グリシン、ソーマチン、酵素処理ステビア、アセスルファムKが好ましく、酵素処理ステビア、ネオテームがより好ましい。 糖アルコールは、通常の砂糖などと比較して、効果的に苦味を抑制することができる。糖アルコールとしては、特に限定されず、公知慣用のものを用いることができる。その具体例としてはソルビトール、マンニトール、キシリトール、エリスリトール、ラクチトールおよびマルチトールなどが挙げられる。なかでも、苦味抑制の効果の観点から、キシリトール、エリスリトールが好ましく、より好ましくはエリスリトールである。 有機酸は、脳への刺激が最も強い味覚である酸味を呈すると推定されるため、通常の砂糖などと比較して、効果的に苦味を抑制することができる。有機酸としては、特に限定されず、公知慣用のものを用いることができる。その具体例としては、クエン酸、リンゴ酸、フィチン酸、フマル酸などが挙げられる。なかでも、苦味抑制の効果の観点から、クエン酸、リンゴ酸が好ましく、クエン酸がより好ましい。 食物繊維は、繊維形状や環状構造等の構造に起因して、苦味成分を包接によりマスキングすると推定されるため、通常の砂糖などと比較して、効果的に苦味を抑制することができる。食物繊維としては、特に限定されず、公知慣用のものを用いることができる。その具体例としては、難消化性デキストリン、シクロデキストリン、ペクチンなどが挙げられる。なかでも、苦味抑制の効果の観点から、難消化デキストリン、シクロデキストリンが好ましく、シクロデキストリンがより好ましい。 ビタミンCは、脳への刺激が最も強い味覚である酸味を呈すると推定されるため、通常の砂糖などと比較して、効果的に苦味を抑制することができる。ビタミンCとしては市販品を好適に使用できる。 上記の高甘度甘味料、糖アルコール、有機酸、食物繊維、ビタミンCは、1種単独でマンノースに配合して用いられても良いし、また、任意の2種以上を組み合わせて用いられてもよい。 上記の高甘度甘味料、糖アルコール、有機酸、食物繊維、ビタミンCを併用する場合には、高甘度甘味料と有機酸、高甘度甘味料と糖アルコール、または、高甘度甘味料とビタミンCの組み合わせが好適である。このように組み合わせて用いられることで、酸味を先に感じ、次いで高甘度甘味料で甘味を継続して感じると推定され、マンノースの苦味が効果的に抑制されるという顕著な相乗効果が奏される。 (A)の含有量は、用いる(A)の種類または組み合わせ、苦味を抑制した組成物を適用する対象製品の種類によって異なり、特に限定されるものではないが、マンノース100質量部に対して、(A)を0.01〜200質量部含有することが好ましく、0.05〜160質量部であることがより好ましく、0.1〜100質量部とすることがさらに好ましい。(A)の含有量が0.01質量部未満であると、苦味抑制効果が十分ではない場合があり、一方、200質量部を超えると、(A)自身の味が強すぎて、摂取が難しくなる場合がある。なお、(A)として、高甘度甘味料、糖アルコール、有機酸、食物繊維及びビタミンCからなる群から選ばれた2種以上を併用する場合は、各々の含有量の合計を(A)の含有量とする。 (A)として高甘度甘味料を単独で用いる場合、その配合量は、苦味抑制効果の観点から、マンノース100質量部に対して、0.01〜20質量部であることが好ましく、0.01〜5質量部がより好ましい。(A)として糖アルコールを単独で用いる場合、その配合量は、苦味抑制効果と過剰摂取による下痢防止の観点から、マンノース100質量部に対して、5〜100質量部であることが好ましく、50〜100質量部であることがより好ましい。(A)として有機酸を単独で用いる場合、その配合量は、苦味抑制効果および有機酸自身の酸味による飲みにくさの観点から、マンノース100質量部に対して、1〜10質量部であることが好ましく、1〜5質量部であることがより好ましい。 (A)として食物繊維を単独で用いる場合、その配合量は、苦味抑制効果および過剰摂取による下痢防止の観点から、マンノース100質量部に対して、0.1〜20質量部であることが好ましく、0.1〜5質量部であることがより好ましい。(A)としてビタミンCを単独で用いる場合、その配合量は、苦味抑制効果およびビタミンC自身の酸味による飲みにくさの観点から、マンノース100質量部に対して、0.01〜10質量部であることが好ましく、0.01〜5質量部であることがより好ましい。 本発明のマンノース含有組成物では、本発明の効果を損なわない範囲で、必要に応じて、上記の高甘度甘味料以外の甘味料、香料、防腐剤、安定化剤などの他の成分を含んでいても良い。 なお、本発明の組成物の形状は特に制限されず、水等で希釈された溶液状、スプレードライ法などの方法により乾燥された粉末状または顆粒状、粉末状または顆粒状とされた組成物を打錠成形した錠剤状などであってもよい。 本発明のマンノース含有組成物を、飲食品(食品組成物)や経口摂取用医薬品(医薬組成物)に適用すると、喫食しやすい飲食品、服用しやすい経口摂取用医薬品を得ることができる。 飲食品としては特に制限はされないが、柑橘果汁や野菜果汁などを含む果実飲料又は野菜ジュース、コーラやジンジャーエール又はサイダーなどの炭酸飲料、スポーツドリンクなどの清涼飲料水、コーヒー、紅茶や抹茶などの茶系飲料、ココアや乳酸菌飲料などの乳飲料などの飲料一般;ヨーグルト、ゼリー、プディング及びムースなどのデザート類;ケーキや饅頭などといった洋菓子及び和菓子を含む焼き菓子や蒸し菓子などの製菓;果実フレーバーソースやチョコレートソースを含むソース類;チューイングガム、ハードキャンディー、ヌガーキャンディー、ゼリービーンズなどの菓子類を挙げることができる。 さらに、飲食品として、蛋白質、食物繊維、糖類、ミネラル、ビタミン、香料、果汁、酸味料、調味料などを配合した低カロリーのダイエット食品、あるいは、高カロリー流動食やチューブ流動性、低浸透圧、耐加熱処理性を有する液状栄養食などの医療用食品が挙げられる。 経口摂取用医薬品の形状としては、特に限定されず、錠剤、顆粒剤、カプセル剤などの固形製剤、溶液剤、懸濁剤などの液体製剤などが挙げられる。 以下、実施例および比較例によって、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されない。(実施例1) 水100gにマンノース粉末(SWANSON HEALTH PRODUCTS社製、商品名「D−Mannose」)2gを溶解させた溶液に、高甘度甘味料として、酵素処理ステビア(日本製紙ケミカル社製)0.025gを配合して、マンノース含有組成物を得た。(実施例2) 水100gにマンノース(SWANSON HEALTH PRODUCTS社製、商品名「D−Mannose」)粉末2gを溶解させた溶液に、高甘度甘味料としてネオテーム(大日本住友製薬社製)0.02gを配合して、マンノース含有組成物を得た。(実施例3) 水100gにマンノース粉末(SWANSON HEALTH PRODUCTS社製、商品名「D−Mannose」)2gを溶解させた溶液に、食物繊維としてシクロデキストリン(パールエース社製)0.1gを配合して、マンノース含有組成物を得た。(実施例4) 水100gにマンノース粉末(SWANSON HEALTH PRODUCTS社製、商品名「D−Mannose」)2gを溶解させた溶液に、糖アルコールとしてエリスリトール(三菱化学フーズ社製)1.0gを配合して、マンノース含有組成物を得た。(実施例5) 水100gにマンノース粉末(SWANSON HEALTH PRODUCTS社製、商品名「D−Mannose」)2gを溶解させた溶液に、高甘度甘味料としてソーマチン(三栄源エフ・エフ・アイ社製)0.02gを配合して、マンノース含有組成物を得た。(実施例6) 水100gにマンノース粉末(SWANSON HEALTH PRODUCTS社製、商品名「D−Mannose」)2gを溶解させた溶液に、有機酸としてフィチン酸(扶桑化学工業社製)0.05gを配合して、マンノース含有組成物を得た。(実施例7) 水100gにマンノース粉末(SWANSON HEALTH PRODUCTS社製、商品名「D−Mannose」)2gを溶解させた溶液に、有機酸としてリンゴ酸(扶桑化学工業社製)0.05gを配合して、マンノース含有組成物を得た。(実施例8) 水100gにマンノース粉末(SWANSON HEALTH PRODUCTS社製、商品名「D−Mannose」)2gを溶解させた溶液に、有機酸としてクエン酸(扶桑化学工業社製)0.05gを配合して、マンノース含有組成物を得た。(実施例9) 水100gにマンノース粉末(SWANSON HEALTH PRODUCTS社製、商品名「D−Mannose」)2gを溶解させた溶液に、ビタミンC(扶桑化学工業社製)0.05gを配合して、マンノース含有組成物を得た。(実施例10) 水100gにマンノース粉末(SWANSON HEALTH PRODUCTS社製、商品名「D−Mannose」)2gを溶解させた溶液に、高甘度甘味料としてアスパルテーム(味の素ヘルシーサプライ社製)0.02gを配合して、マンノース含有組成物を得た。(実施例11) 水100gにマンノース粉末(SWANSON HEALTH PRODUCTS社製、商品名「D−Mannose」)2gを溶解させた溶液に、高甘度甘味料としてアセスルファムK(ニュートリノヴァ社製)0.02gを配合して、マンノース含有組成物を得た。(実施例12) 水100gにマンノース粉末(SWANSON HEALTH PRODUCTS社製、商品名「D−Mannose」)2gを溶解させた溶液に、高甘度甘味料としてスクラロース(三栄源エフ・エフ・アイ社製)0.01gを配合して、マンノース含有組成物を得た。(実施例13) 水100gにマンノース粉末(SWANSON HEALTH PRODUCTS社製、商品名「D−Mannose」)2gを溶解させた溶液に、高甘度甘味料としてアセスルファムK(ニュートリノヴァ社製)0.01gおよびスクラロース(三栄源エフ・エフ・アイ社製)0.005gを配合して、マンノース含有組成物を得た。(実施例14) 水100gにマンノース粉末(SWANSON HEALTH PRODUCTS社製、商品名「D−Mannose」)2gを溶解させた溶液に、高甘度甘味料としてアセスルファムK(ニュートリノヴァ社製)0.01gおよびビタミンC(扶桑化学工業社製)0.05gを配合して、マンノース含有組成物を得た。(実施例15) 水100gにマンノース粉末(SWANSON HEALTH PRODUCTS社製、商品名「D−Mannose」)2gを溶解させた溶液に、高甘度甘味料としてアセスルファムK(ニュートリノヴァ社製)0.01gおよび糖アルコールとしてエリスリトール(三菱化学フーズ社製)1.0gを配合して、マンノース含有組成物を得た。(実施例16) 水100gにマンノース粉末(SWANSON HEALTH PRODUCTS社製、商品名「D−Mannose」)2gを溶解させた溶液に、高甘度甘味料としてアセスルファムK(ニュートリノヴァ社製)0.0002gを配合して、マンノース含有組成物を得た。(実施例17) 水100gにマンノース粉末(SWANSON HEALTH PRODUCTS社製、商品名「D−Mannose」)2gを溶解させた溶液に、糖アルコールとしてエリスリトール(三菱化学フーズ社製)2gを配合して、マンノース含有組成物を得た。(実施例18) 水100gにマンノース粉末(SWANSON HEALTH PRODUCTS社製、商品名「D−Mannose」)2gを溶解させた溶液に、高甘度甘味料としてアセスルファムK(ニュートリノヴァ社製)0.01gおよび有機酸としてクエン酸(扶桑化学工業社製)0.05gを配合して、マンノース含有組成物を得た。(比較例1) 水100gにマンノース粉末(SWANSON HEALTH PRODUCTS社製、商品名「D−Mannose」)2gを溶解させて、溶液を得た。(比較例2) 水100gにマンノース粉末(SWANSON HEALTH PRODUCTS社製、商品名「D−Mannose」)2gを溶解させた溶液に、グラニュー糖(三井製糖社製)0.1gを配合し、マンノース含有組成物を得た。(評価方法) 実施例1〜18及び比較例1、2の溶液を、被験者6人が試飲し、官能試験を実施した。なお、溶液を試飲する前にはうがいを行ない、試飲時に前の溶液が影響しないようにした。下記の評価基準に従って評価し、被験者6人の評価結果の平均値を算出した。5点:苦味を全く感じない。4点:僅かに苦味を感じるものの問題なく飲用できる。3点:やや苦味を感じるが飲用できる。2点:苦味を感じ飲用には苦痛を感じる。1点:非常に苦味を感じ、飲用が困難である。0点:著しく苦味を感じ、飲用することができない。 実施例の評価結果を表1に、比較例の評価結果を表2に示す。 実施例1〜18は、比較例1および比較例2と比較して評価が高く、マンノースの苦味が効果的に抑制されていることが明らかであった。(実施例19)<シュガーレスティー> 紅茶を抽出した水(20倍抽出)100gにマンノース粉末(SWANSON HEALTH PRODUCTS社製、商品名「D−Mannose」)2gを溶解させて溶液を得た。該溶液に、有機酸としてクエン酸(扶桑化学工業社製)3gを配合して、マンノース含有組成物を得た。該マンノース含有組成物を用いて被験者1名による官能評価を行ったところ、マンノース特有の苦味がなくなったものの、クエン酸の含有量が好ましい範囲を満たしていなかったため、クエン酸自身の酸味によりやや飲みにくい紅茶に仕上がった。(実施例20)<シュガーレスティー> 紅茶を抽出した水(20倍抽出)100gにマンノース粉末(SWANSON HEALTH PRODUCTS社製、商品名「D−Mannose」)2gを溶解させて溶液を得た。該溶液に、酵素処理したステビア(日本製紙ケミカル社製)0.025gを配合してマンノース含有組成物を得た。該マンノース含有組成物を用いて被験者1名による官能評価を行ったところ、マンノース特有の苦味がなく、すっきりした紅茶に仕上がった。(比較例3)<シュガーレスティー> 紅茶を抽出した水(20倍抽出)100gにマンノース粉末(SWANSON HEALTH PRODUCTS社製、商品名「D−Mannose」)2gを溶解させてマンノース含有組成物を得た。該マンノース含有組成物を用いて被験者1名による官能評価を行ったとこと、マンノース特有の苦味が感じられ、後味の悪い紅茶であった。 マンノースと、高甘度甘味料、糖アルコール、有機酸、食物繊維及びビタミンCからなる群から選ばれた少なくとも1種とを含有することを特徴とするマンノース含有組成物。 高甘度甘味料がステビオサイド、サッカリン、ネオテーム、スクラロース、アスパルテーム、グリシン、ソーマチン、アセスルファムK及び酵素処理ステビアからなる群から選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする請求項1記載のマンノース含有組成物。 糖アルコールが、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、エリスリトール、ラクチトール及びマルチトールからなる群から選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする請求項1または請求項2記載のマンノース含有組成物。 有機酸が、クエン酸、リンゴ酸、フィチン酸及びフマル酸からなる群から選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のマンノース含有組成物。 食物繊維が、難消化性デキストリン、シクロデキストリン及びペクチンからなる群から選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のマンノース含有組成物。 マンノース100質量部に対して、高甘度甘味料、糖アルコール、有機酸、食物繊維及びビタミンCから選ばれた少なくとも1種を0.01〜100質量部の割合で含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のマンノース含有組成物。 請求項1〜6のいずれかに記載のマンノース含有組成物を含有することを特徴とする飲食品または経口摂取用医薬品。 【課題】マンノース特有の苦味が抑制されたマンノース含有組成物を提供する。【解決手段】マンノースと、高甘度甘味料、糖アルコール、有機酸、食物繊維及びビタミンCからなる群から選ばれた少なくとも1種とを含有する。なお、高甘度甘味料がステビオサイド、サッカリン、ネオテーム、スクラロース、アスパルテーム、グリシン、ソーマチン、アセスルファムK及び酵素処理ステビアからなる群から選ばれた少なくとも1種であり、糖アルコールが、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、エリスリトール、ラクチトール及びマルチトールからなる群から選ばれた少なくとも1種であり、有機酸が、クエン酸、リンゴ酸、フィチン酸及びフマル酸からなる群から選ばれた少なくとも1種であり、食物繊維が、難消化性デキストリン、シクロデキストリン及びペクチンからなる群から選ばれた少なくとも1種である。【選択図】なし


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