生命科学関連特許情報

タイトル:公開特許公報(A)_筋萎縮抑制剤及び筋成長促進剤
出願番号:2010095373
年次:2011
IPC分類:A61K 35/02,A61K 33/30,A61K 33/06,A61K 33/00,A61P 21/02


特許情報キャッシュ

永田 晋介 JP 2011225475 公開特許公報(A) 20111110 2010095373 20100416 筋萎縮抑制剤及び筋成長促進剤 セレストインターコーポレーション株式会社 507133371 富田 款 100166039 永田 晋介 A61K 35/02 20060101AFI20111014BHJP A61K 33/30 20060101ALI20111014BHJP A61K 33/06 20060101ALI20111014BHJP A61K 33/00 20060101ALI20111014BHJP A61P 21/02 20060101ALI20111014BHJP JPA61K35/02A61K33/30A61K33/06A61K33/00A61P21/02 2 OL 7 4C086 4C087 4C086AA01 4C086AA02 4C086HA02 4C086HA03 4C086HA04 4C086MA03 4C086MA04 4C086MA16 4C086NA14 4C086ZA94 4C087BA01 4C087CA47 4C087MA16 4C087NA14 4C087ZA94 本発明は、所定のミネラル成分を含有してなる筋萎縮抑制剤及び筋成長促進剤に関する。 近年、発育期の子供、高齢者、スポーツ選手、女性向けにさまざまなサプリメントが開発され、販売されている。それらの用途は、ダイエット効果、老化防止、体力増強、筋力増加など様々である。サプリメントのなかでもスポーツ活動やトレーニング効果に対するアミノ酸やミネラル添加成分の影響に関する報告が数多い。それらの生理的・生化学的作用機序は十分に解明されていないが、確かな効果として位置づけられている。しかしながら、逆にこれら微量栄養素がスポーツ活動やトレーニング効果に影響がないとする報告もある。従って、実験条件を十分に吟味し効果の有無の背景を考察することが要求される。KarlssonHK. Nilsson PA. Nilsson J. Chibalin AV. Zierath JR. Blomstrand E. Branched-chain amino acids increasep70S6k phosphorylation in human skeletal muscle after resistance exercise.American Journal of Physiology - Endocrinology & Metabolism. 287(1):E1-7,2004 一般的に、高齢者、リハビリ中の者、宇宙飛行士などには、不活動・廃用性の筋萎縮が認められる。このような筋萎縮は、筋力低下は勿論のこと、転倒骨折、呼吸機能の低下、循環機能の低下などの様々な疾病をもたらす。そこで、かかる筋萎縮の問題点に鑑み、本発明の目的は、筋萎縮の抑制効果と筋成長の促進効果のある新たなサプリメントを提供することにある。 上述した目的は、ミネラル成分(リンを除く。)を含有する飲料水であって、重量配合比で、ナトリウムを8.3、カリウムを33.0、マグネシウムを3.1、カルシウムを3.8、鉄を0.30、亜鉛を0.09含有することを特徴とする筋萎縮抑制剤及び筋成長促進剤によって達成される。 上述したミネラル成分添加飲料水を摂取することにより、筋萎縮を抑制することができ、また筋成長を促進させることができる。したがって、これを継続して摂取することにより、例えば高齢者、リハビリ中の者、低体力の者、宇宙飛行士、寝たきり老人などの筋力低下を効果的に抑制することができる。ヒラメ筋についての実験結果を示すグラフである。 はじめに、本発明に係る筋萎縮抑制剤をなす飲料としてミネラル添加飲料水を調製した。ミネラル添加飲料水の成分を表1に示す。なお、表1に示すとおり、本発明をなすミネラル添加飲料水にはリンは添加されていない。 続いて、上記ミネラル添加飲料水を摂取することによる廃用性筋萎縮に及ぼす影響を観察した。実験ではマウスを用い、ミネラル添加飲料水の効果を明らかにするために実験終了後、体重及び筋肉重量を測定した。実験方法の詳細は以下のとおりである。[実験方法]1)実験動物 生後6ヵ月以上経過し、成体に達したDDYマウスの雄(体重46g±1g)を15匹用意した。これらを3グループ(比較例群1、比較例群2、実施例群)に分け、各グループ5匹とした。2−1)比較例群1 3グループのうち1グループを、通常状態(自由環境)で飼育する群とした。 このグループには、正起薬品工業社製・純水を飲料水として与えた。 飲料水は自由摂取とした。2−2)比較例群2 次の1グループを、尾懸垂する事によって後脚を無荷重状態にして廃用性筋萎縮を惹起させる群とした。 このグループには比較例群1と同じ純水を飲料水として与えた。 飲料水は自由摂取とした。2−3)実施例群 残りの1グループを、比較例群2と同様に、尾懸垂する事によって後脚を無荷重状態にして廃用性筋萎縮を惹起させる群とした。 このグループには、上記ミネラル添加飲料水を10%濃度に希釈したものを与えた。 ミネラル添加飲料水は自由摂取とした。3)飼料 各グループとも、飼料はオリエンタル酵母社のマウス・ラット飼料MFを与え、自由摂取とした。飼料の成分を表2に示す。4)飼育環境 各グループとも、室温26℃±1℃、湿度40%に制御された飼育室内にて飼育した。5)実験期間 実験期間は1週間とした。6)体重及び筋肉重量の計測 実験開始時と実験終了時に、電磁式秤(研精工業社製FY−3000)で全マウスの体重を測定した。 飼育期間終了後、各グループの全マウスを麻酔・安楽死させ、ヒラメ筋を丁寧に取り出し、電子天秤(メトラー社製AG−245)で測定した。[実験結果]1)計測結果 体重及び筋肉重量の計測結果は、表3に示すとおりである。 なお、実験終了時の各群の平均体重差を考慮し、筋肉重量ではなく体重比で比較検討した。2)ミネラル添加飲料水のヒラメ筋(遅筋)に及ぼす影響について 図1に、本実験におけるヒラメ筋についての実験結果を示す。 通常飼育の比較例群1と比較して、筋萎縮惹起の比較例群2のヒラメ筋は、統計的に有意な減少(萎縮)が観察された。 しかしながら、ミネラル添加飲料水を与えた実施例群では、筋萎縮を惹起させたにもかかわらず、比較例群1と比較してヒラメ筋の値には差が観察されなかった。 また、比較例群2と実施例群を比較した場合においても、比較例群2のヒラメ筋は有意な減少(萎縮)が観察された。[ミネラル添加飲料水の効果] 上述した実験結果より、本発明をなすミネラル添加飲料を与えることにより、筋萎縮を効果的に抑制できることが確認された。 ミネラル成分(リンを除く。)を含有する飲料水よりなる筋萎縮抑制剤であって、 重量配合比で、ナトリウムを8.3、カリウムを33.0、マグネシウムを3.1、カルシウムを3.8、鉄を0.30、亜鉛を0.09含有することを特徴とする筋萎縮抑制剤。 ミネラル成分(リンを除く。)を含有する飲料水よりなる筋成長促進剤であって、 重量配合比で、ナトリウムを8.3、カリウムを33.0、マグネシウムを3.1、カルシウムを3.8、鉄を0.30、亜鉛を0.09含有することを特徴とする筋成長促進剤。 【課題】筋成長の促進及び筋萎縮の抑制に有効なサプリメントを提供する。【解決手段】ミネラル成分(リンを除く。)を含有する飲料水であって、重量配合比で、ナトリウムを8.3、カリウムを33.0、マグネシウムを3.1、カルシウムを3.8、鉄を0.30、亜鉛を0.09含有することを特徴とする筋萎縮抑制剤及び筋成長促進剤。これを摂取することにより、例えば高齢者、リハビリ中の者、低体力の者、宇宙飛行士、寝たきり老人などの筋力低下を効果的に抑制することができる。【選択図】なし


ページのトップへ戻る

生命科学データベース横断検索へ戻る