生命科学関連特許情報

タイトル:公開特許公報(A)_スランプゲージ
出願番号:2010082478
年次:2011
IPC分類:G01N 11/00


特許情報キャッシュ

吉村 雅典 中村 士郎 JP 2011214953 公開特許公報(A) 20111027 2010082478 20100331 スランプゲージ 住友大阪セメント株式会社 000183266 藤本 昇 100074332 薬丸 誠一 100114421 中谷 寛昭 100114432 小山 雄一 100134452 吉村 雅典 中村 士郎 G01N 11/00 20060101AFI20110930BHJP JPG01N11/00 E 2 1 OL 8 本発明は、スランプ試験においてスランプを測定するために用いられるスランプゲージに関する。 従来、コンクリートのコンシステンシーを評価する代表的な試験方法として、スランプ試験が広く用いられている。通常、このスランプ試験は、JIS A1101「コンクリートのスランプ試験方法」に規定された方法に基づいて行われる。 具体的には、水平に設置した平板上にスランプコーンと呼ばれる円錐台形状の試験用容器を置き、その内部にフレッシュコンクリートを入れて突き棒で突いた後、コンクリートの上面をスランプコーンの上端に合わせるようにしてならす。そして、スランプコーンを静かに鉛直方向に引き上げ、コンクリートの上面がどれだけ下がったかを0.5cm単位で測定するという方法である。 このスランプの値が大きければ、そのコンクリートの流動性が高いと評価されれ、建築分野等では15cmから18cm程度のものが使用されることが多い。 ところで、このようなスランプ試験に使用する測定器具については、スランプコーンや突き棒についてはJISに規定されているが、他の器具については規定されていない。 そのうち、スランプの高さ(コンクリート上面の落下距離)を測定するための器具(以下、スランプゲージという)については、一般に、図5に示されたようなスランプゲージ101が使用されている。該スランプゲージ101は、具体的には、支持板110と、該支持板110より鉛直上方へ延びるように固定された目盛棒102と、該目盛棒102に対して上下移動自在に取り付けられた水平指示棒103と、該水平指示棒103を目盛棒102に固定するための固定具104とを備えたものである。スランプを測定する際には、スランプコーンを引き抜いた後のコンクリートの上面の中心に水平指示棒103の下面をあてて固定し、その際の目盛棒102の目盛りを読むことによってコンクリートの落下距離、すなわちスランプが測定される。 また、該スランプゲージとして、下記特許文献1には、高流動のコンクリートについてもスランプを測定しうるように、水平指示棒の測定面を支持板の下面近くにまで移動させることが可能であるようなスランプゲージも検討されている。特開平7−218500号公報 ところで、コンクリートのスランプ試験はコンクリートの打設現場において実施されることが多いため、上記のようなスランプゲージも打設現場へ運ぶ必要がある。しかしながら、従来のスランプゲージは安定性が悪く、運搬中に転倒して器具が破損する虞がある。また、運搬中の転倒を防止するためには、水平指示棒103を目盛棒102から取り外して運搬することも考えられるが、いずれにしろ取扱い性に劣るものであった。 本発明は、上記のような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、取扱い性に優れたスランプゲージを提供することを目的とする。 上記のような課題に鑑み、本発明に係るスランプゲージは、支持板と、該支持板から鉛直上方へ延びた目盛棒と、該目盛棒に対して上下移動自在に取り付けられた支持棒とを備えたスランプゲージであって、前記支持棒が、前記目盛棒に取り付けられる基端部と、該基端部に取り付けられた先端部とから構成され、先端部は、水平な状態で基端部に固定可能であり且つ上下方向へ回動可能であるように基端部に取り付けられていることを特徴とする。 斯かる構成のスランプゲージによれば、支持棒が、前記目盛棒に取り付けられる基端部と、該基端部に取り付けられた先端部とから構成され、その先端部が上下方向へ回動可能であるように基端部に枢支されていることにより、運搬等の際には先端部を下方に向けておくことで安定性を高めることができ、転倒等による器具の破損を防止し得る。また、先端部は、水平な状態で基端部に固定可能であるため、スランプを測定する際には水平状態で固定することにより、通常の測定器具と同様に使用することができる。 また、本発明に係るスランプゲージは、好ましくは、前記先端部が斜め下方に向けた状態で前記基端部に固定しうるように構成され、前記目盛棒には、先端部が水平状態である支持棒で測定されるスランプに対応した第一目盛と、先端部が斜め下方に向いた状態の支持棒で測定されるスランプに対応した第二目盛とが設けられていることを特徴とする。 斯かる構成のスランプゲージによれば、前記先端部が斜め下方に向けた状態でもスランプの測定が可能となる。つまり、前記先端部を斜め下方に向けた状態で固定した場合には、該目盛棒を上下動させて支持棒の先端をコンクリートの上面に当接させ、第二目盛を読み取ることによりスランプの測定が可能となる。従って、コンクリートの上面が斜めに傾いた時など、支持棒が水平なままではスランプが測定しにくい場合であっても容易且つ正確にスランプを測定することが可能となる。 以上のように、本発明に係るスランプゲージは、極めて取扱い性に優れるという効果を奏するものである。本発明の一実施形態のスランプゲージを示した斜視図。支持棒の基端部と先端部との接続部分を拡大して示した分解斜視図。本実施形態のスランプゲージにおいて、先端部を斜め45度下方に向けて固定した状態を示した斜視図。本実施形態のスランプゲージにおいて、先端部を鉛直下方に向けて固定した状態を示した斜視図。従来のスランプゲージ測定器具を示した斜視図。 以下、図面を参照しながら本発明の一実施形態であるスランプゲージについて説明する。図1に示したように、本実施形態のスランプゲージ1は、支持板10と、該支持板10から鉛直上方へ延びるように設けられた目盛棒2と、該目盛棒2に対して上下移動自在となるように該目盛棒2に取り付けられた支持棒3とを備えて構成されている。 該支持棒3は、前記目盛棒2を挿通しうる円管部を備えた基端部3aと、該基端部3aに取り付けられた先端部3bとから構成されている。前記円管部の側面に設けた螺子穴には、固定具である螺旋体4が螺入されており、該螺旋体4を目盛棒2に当接させることによって基端部3aを前記目盛棒2の任意の高さに固定しうるように構成されている。 また、前記目盛棒2には、通常の目盛2aに加え、後述する第二の目盛2bが刻印されている。 支持棒3の先端部3bは、水平な状態で基端部3aに固定可能であるとともに、上下方向へ回動可能となるように基端部3aに枢支されている。また、該支持棒3は、先端部3bを回動させて水平面から45度下向きとなった状態、及び水平面より90度下向きとなった状態においても、基端部3aに対して固定しうるように構成されている。 図2は、支持棒3の基端部3aと先端部3bとの接続部分を拡大して示した分解斜視図である。図2に示すように、基端部3aと先端部3bには、それぞれ水平方向に貫通穴31、31が形成されており、これらの貫通穴31、31を貫通して基端部3aと先端部3bとを当接させて締め付ける締結具が備えられている。本実施形態では、該締結具は、貫通穴31に挿通して螺合される蝶ボルト8aおよび蝶ナット8b、並びにワッシャ8cとから構成されている。 また、図2に示すように、基端部3aおよび先端部3bには、両者を所定の角度に調節するための角度調節部が備えられている。本実施形態では、角度調節部として、基端部3aには、前記貫通穴31の鉛直下方位置に、鉛直下方に向いて延びる長状突起6が形成され、一方、先端部3bには、前記貫通穴31に対して鉛直下方位置、斜め45度下方位置および水平位置に、それぞれ貫通穴31より放射状に延びる長穴7a、7bおよび7cが形成されている。 つまり、基端部3aの長状突起6と、先端部3bの長穴7aとを嵌め合わせた状態で蝶ボルト8aおよび蝶ナット8bを締め付けて固定すれば、図1に示す如く支持棒3を水平方向に向けて固定した通常の使用状態とすることができる。 また、一旦、蝶ボルト8aと蝶ナット8bを緩め、基端部3aの長状突起部6を先端部3bの長状長穴7bに嵌め合わせた状態とし、再度、蝶ボルト8aおよび蝶ナット8bを締め付けて固定すれば、図3に示す如く支持棒3の先端部3bを斜め45度下方に向けて固定した状態とすることができる。 このような、先端部3bを斜め45度下方に向けて固定した際には、目盛棒2に刻印された第二の目盛2bを読み取ることにより、スランプ値を読み取ることが可能となっている。つまり、第二の目盛2bは、先端部3bが斜め45度下方に向けた際のその先端部分の下降量を加味して付された目盛である。よって、先端部3bを斜め45度下方に向けた状態でも、測定者は直ちにスランプ値を読み取ることができる。 また、同様にして、蝶ボルト8aと蝶ナット8bを緩め、基端部3aの長状突起部6を先端部3bの長状長穴7cに嵌め合わせた状態として、再度、蝶ボルト8aおよび蝶ナット8bを締め付けて固定すれば、図4に示す如く支持棒3の先端部3bを鉛直下方に向けて固定した状態とすることができる。 図4は、支持棒3を水平方向に180度回転させ、支持板10の上部に位置させた状態を示したものであるが、このような状態とすることで、該スランプゲージの安定性が増すとともに収納スペースも小さくなるため、運搬の際に転倒しにくくなり取り扱い性も大幅に向上する。 なお、本発明に係るスランプゲージは、上記実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加えることができる。 例えば、上記実施形態では、先端部の固定角度を、水平、斜め45度下方および鉛直下方の3つの状態に固定しうるように構成したが、少なくとも水平状態に固定できれば通常のスランプ測定に用いることができ、上下方向に回動させることで運搬および収納が容易となる。或いは、本実施形態の如き斜め45度下方および鉛直下方の固定状態に加えて又はこれに代えて、1又は2以上の固定状態をとりうるように構成することもできる。 また、上記実施形態では、先端部の角度を固定するべく、長状の突起および長穴を組み合わせた角度調節部を設けたが、これに代えて任意の角度調節機構を採用することができる。さらに、上記実施形態では、基端部に対して先端部の角度を固定するための締結具として蝶ボルトおよび蝶ナットを用いたが、これに代えて任意の締結手段を採用することができる。1 スランプゲージ2 目盛棒2a 通常目盛2b 第2目盛6 長状突起(角度調節部)7a、7b、7c 長穴(角度調節部)8a 蝶ボルト8b 蝶ナット8c ワッシャ3 支持棒3a 基端部3b 先端部4 螺旋体10 支持板31 貫通穴101 従来のスランプゲージ 支持板と、該支持板から鉛直上方へ延びた目盛棒と、該目盛棒に対して上下移動自在に取り付けられた支持棒とを備えたスランプゲージであって、前記支持棒が、前記目盛棒に取り付けられる基端部と、該基端部に取り付けられた先端部とから構成され、先端部は、水平な状態で基端部に固定可能であり且つ上下方向へ回動可能であるように基端部に取り付けられていることを特徴とするスランプゲージ。 前記先端部が斜め下方に向けた状態で前記基端部に固定しうるように構成され、前記目盛棒には、先端部が水平状態である支持棒で測定されるスランプに対応した第一目盛と、先端部が斜め下方に向いた状態の支持棒で測定されるスランプに対応した第二目盛とが設けられていることを特徴とする請求項1記載のスランプゲージ。 【課題】取扱い性に優れたスランプゲージを提供する。【解決手段】支持板10と、該支持板から鉛直上方へ延びた目盛棒2と、該目盛棒に対して上下移動自在に取り付けられた支持棒3とを備えたスランプゲージ1であって、前記支持棒が、前記目盛棒に取り付けられる基端部3aと、該基端部に取り付けられた先端部3bとから構成され、先端部は、水平な状態で基端部に固定可能であり且つ上下方向へ回動可能であるように基端部に取り付けられていることを特徴とするスランプゲージ。【選択図】図1


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