生命科学関連特許情報

タイトル:特許公報(B2)_自己抗体の産生に関連する疾患の予防又は治療のための組成物
出願番号:2009524491
年次:2013
IPC分類:A61K 35/64,A61P 37/02,A61P 13/12


特許情報キャッシュ

佐藤 良也 マヌール,モハメド カイサール 島袋 勲 山口 喜久二 JP 5225277 特許公報(B2) 20130322 2009524491 20080723 自己抗体の産生に関連する疾患の予防又は治療のための組成物 国立大学法人 琉球大学 504145308 山口 喜久二 507123992 津国 肇 100078662 束田 幸四郎 100113653 齋藤 房幸 100116919 佐藤 良也 マヌール,モハメド カイサール 島袋 勲 山口 喜久二 JP 2007192148 20070724 20130703 A61K 35/64 20060101AFI20130613BHJP A61P 37/02 20060101ALI20130613BHJP A61P 13/12 20060101ALI20130613BHJP JPA61K35/64A61P37/02A61P13/12 A61K 35/64 JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamII) BIOSIS(STN) CAplus(STN) EMBASE(STN) MEDLINE(STN) 特開平09−100236(JP,A) 国際公開第2004/019971(WO,A1) 近藤政俊,私のハチミツ健康法−難病を克服した体験から−,ミツバチ科学,1990年 4月10日,Vol.11, No.2,p.85-88,特に、第85頁左欄第1行−第86頁右欄第6行などを参照 EREM,C. et al,The effects of royal jelly on autoimmunity in Graves' disease,Endocrine,2006年,Vol.30, No.2,p.175-183,特に、要旨などを参照 医学書院 医学大辞典,2003年 3月 1日,第1版,第1435頁,「全身エリテマトーデス」の項を参照 岩波 生物学辞典,1996年 3月21日,第4版,第561頁,「自己免疫病」の項を参照 2 JP2008063145 20080723 WO2009014127 20090129 10 20101021 遠藤 広介 本発明は、自己抗体の産生に関連する疾患の予防又は治療のための組成物に関する。 自己免疫疾患は、本来、我々の身体を守る働きをする免疫応答が、自己の細胞や組織を攻撃対象とすることによって多様に発症する病気であり、リウマチ性関節炎、重症筋無力症、全身性エリテマトーデス(SLE)など、その多くが難治性である。また、自己免疫疾患発症のメカニズムについては、多くの部分が未だ解明されていない。そのため、その治療において、自己の抵抗力を維持しつつ免疫力を抑制しなければならないというジレンマを抱えており、根本的な治療方法がないのが現実である。 したがって、自己抗体の産生に関連する疾患の予防又は治療のための組成物の開発が所望されていた。 一方、ローヤルゼリーは、乳黄白色のゼリー状液体であり、ミツバチの働蜂が羽化後3日から10日後の間に主として花粉を食べ、これが心臓管という器官で代謝され、頭部の咽頭腺と大顎腺から分泌される。ローヤルゼリーは、ミツバチ社会では女王蜂のための特別食として与えられる。ローヤルゼリーを給餌された女王蜂は、ほかの働蜂の2倍の大きさに成長し、その寿命においても働蜂の平均35−40日に比べて3−5年という長い生存期間を維持することができるようになる。この間、女王蜂は1日に2、000−3、000個もの卵を産卵し、ミツバチの高度な社会性が維持される。 また、ローヤルゼリーはヒトにおいても様々な生理活性機能を発揮すると指摘されており、古くから健康維持食品として重用されてきた。ローヤルゼリーが、強いストレスのもとで誘導された免疫変調(免疫低下)を著しく改善させる効果を発揮することが実験的に明らかにされている。しかし、ローヤルゼリーの自己免疫疾患のような自己抗体の産生に関連する疾患に対する効果は、未だ知られていない。 また、ローヤルゼリーはヒトにおいても様々な生理活性機能を発揮すると指摘されており、古くから健康維持食品として重用されてきた。ローヤルゼリーが、強いストレスのもとで誘導された免疫変調(免疫低下)を著しく改善させる効果を発揮することが実験的に明らかにされている。一方、ローヤルゼリーには、抗体及びサイトカイン(IL−2、IL−4)の産生を抑制し、抗アレルギー等の免疫機能を抑制する成分が含まれていることも報告されている(特許文献1)。しかし、ローヤルゼリーの自己免疫疾患のような自己抗体の産生に関連する疾患に対する効果は、未だ知られていない。 ローヤルゼリーには、免疫機能を賦活させるなど、生体機能をバランス良く整える複合的な効果のあることが種々指摘されている。また、周知のように、ローヤルゼリーは既に健康維持食品、あるいは特定保健食品として古くから広く利用されてきており、その安全性については十分担保されているため、自己免疫疾患の発症予防、一治療薬としての実用化の可能性は高い。国際公開第2004/019971号パンフレット 本発明の課題は、自己抗体の産生に関連する疾患の予防又は治療のための組成物を提供することである。 本発明者らは、鋭意研究したところ、驚くべきことに、ローヤルゼリーが自己抗体の産生に関連する疾患の予防又は治療のために有用であることを見出し、本発明を完成させた。 したがって、本発明は、下記: 1.ローヤルゼリーを有効成分として含む、自己抗体の産生に関連する疾患の予防又は治療のための組成物、 2.自己抗体の産生に関連する疾患が、橋本病、グレーブス病、潰瘍性大腸炎、自己免疫性萎縮性胃炎、突発性アジソン病、男性不妊症、自己免疫性無精子症性睾丸炎、抗糸球体基底膜病、抗尿細管上皮病、循環免疫複合体型糸球体腎炎、皮膚筋炎、重症筋無力症、尋常性天疱瘡、水疱性類天疱瘡、交感性眼炎、実験的アレルギー性脳炎、多発性硬化症、自己免疫性溶血性貧血、突発性血小板減少性紫斑病、突発性心筋症、リウマチ性心内膜炎、ベーチェット病、シェーグレン症候群、インスリン依存性自己免疫性糖尿病、インスリン非依存性糖尿病、全身性エリマトーデス及び関節リウマチからなる群より選択される、上記1に記載の組成物、 3.自己抗体の産生に関連する疾患が、全身性エリマトーデスである、請求項2に記載の組成物、である。SLE自然発症マウスにおけるローヤルゼリー投与の影響を示す。ローヤルゼリー投与群では、対照群に比べて著名な延命効果が認められた。ローヤルゼリーで処理したSLE自然発症マウスの尿中タンパク質濃度を示す。ローヤルゼリーの投与により、対照群に比べて著明なタンパク尿の排泄が抑制された。ローヤルゼリー投与群及び対照群における、抗核自己抗体、抗赤血球自己抗体産生量の比較を示す。ローヤルゼリー投与により、有意の自己抗体の産生抑制が確認された。ローヤルゼリーのSLE発症後の病態改善効果を示す。 自己免疫疾患は、自己の細胞や組織が攻撃の対象となる疾患であり、その病態形成は複雑である。また、その治療においては自己の免疫機能を的確にコントロールする以外に有効な治療法がなく、難治性である。自己免疫疾患では、通常、抗核抗体といわれる自己(応答性)抗体が産生される。 自己免疫疾患はまれな疾患ではなく、臨床的に発症するに至っていないものを含めれば、人口の約5%が何らかの自己免疫疾患素因を有していると言われる。その多くは難治性であり、国が定める特定疾患に指定されているものが多い。その発症機序は、一般に免疫系のホメオスターシスの破綻が原因と考えられているが、不明の面が多い。 自己免疫疾患は、本来、我々の身体を守る働きをする免疫応答が、自己の細胞や組織を攻撃対象とすることによって多様に発症する疾患群のことである。一般に免疫系が何らかの病的な状態を生体にもたらす現象をアレルギーと総称するが、アレルギーには外来の異物に対して過敏に反応することによるI型アレルギーと、免疫系が自己の細胞や組織に攻撃を仕掛けてしまうことによる自己免疫性アレルギー(II型〜IV型アレルギー)に大別される。しかし、前者(I型アレルギー;花粉症、気管支喘息、アトピー性皮膚炎など)と後者とは、その発症背景が根本的に異なるものであり、同じような疾患概念で考えることが困難である。従って、一般にはアレルギーというと前者(I型アレルギー)を指し、後者は自己免疫性疾患として分けて考えるのが妥当である。 自己免疫性の病気には、下表に示すように多彩なものが知られており、免疫応答が自己のどのような細胞、組織に向けられているかでその病態も多様である。代表的な疾患として良く知られているものに、リウマチ性関節炎、重症筋無力症、全身性エリテマトーデス(SLE)、潰瘍性大腸炎(クローン病)、ベーチェット病、インスリン非依存性糖尿病などがある。 その一方で、自己免疫疾患はまれな疾患ではなく、臨床的に発症するに至っていないものを含めれば、人口の約5%が何らかの自己免疫疾患素因を有していると言われる。自己免疫疾患発症のメカニズムについては一般に免疫系のホメオスタシスの破綻が原因と考えられているが、多くの部分が未解明のままである。また、その治療においても自己の抵抗力を維持しつつ免疫力を抑制しなければならないというジレンマを抱えていることから、根本的な治療方法は未だ見出されていない。そのため、これらの多くは難治性であり、国の定める特定疾患に指定されている。 全身性エリテマトーデス(Systemic Lupus Erythematosus: SLE) 自己免疫疾患を代表する疾患のひとつに全身性エリテマトーデスがあげられる。これは思春期頃の女性に好発する全身性自己免疫疾患の代表である。発症した患者では顔面の頬の部分に両側性の紅斑を生じ、その形が蝶の羽根のような形を取ることから蝶型紅斑として、本症の特徴的な症状のひとつとされている。しかし、本疾患の示す病態は、全身にわたって多彩であり、最も重要な病態のひとつがループス腎炎である。また、その特徴としてあげられるのが抗核(DNA)自己抗体や抗赤血球自己抗体の産生である。発症の機転としては、いわゆるIII型アレルギー(抗原・抗体複合体病)を主体とすると考えられているが、IV型アレルギーを含む複合的な自己免疫性疾患であるという考え方が一般的である。いずれにしても、その発症機序が複雑、病態も増悪、緩解を繰り返しながら進行するやっかいな病気ということができる。 本発明で、自己抗体の産生に関連する疾患は、橋本病、グレーブス病、潰瘍性大腸炎、自己免疫性萎縮性胃炎、突発性アジソン病、男性不妊症、自己免疫性無精子症性睾丸炎、抗糸球体基底膜病、抗尿細管上皮病、循環免疫複合体型糸球体腎炎、皮膚筋炎、重症筋無力症、尋常性天疱瘡、水疱性類天疱瘡、交感性眼炎、実験的アレルギー性脳炎、多発性硬化症、自己免疫性溶血性貧血、突発性血小板減少性紫斑病、突発性心筋症、リウマチ性心内膜炎、ベーチェット病、シェーグレン症候群、インスリン依存性自己免疫性糖尿病、インスリン非依存性糖尿病、全身性エリマトーデス及び関節リウマチからなる群より選択される。 本発明には、従来公知の任意のローヤルゼリーを用いることができる。本発明のローヤルゼリーを分泌するミツバチの種類としては、セイヨウミツバチ(Apis mellifera)、トウヨウミツバチ(Apis cerana)、オオミツバチ(Apis dorsata)、コミツバチ(Apis florea)などを挙げることができる。 本発明のローヤルゼリーの産地は、日本、南米、北米、豪州、中国、欧州などが挙げられる。これらのローヤルゼリーは、未加工のままか、あるいは適宜の精製工程で処理した上で、ヒトをはじめとする哺乳類に適用したときに、自己抗体の産生に関連する疾患の治療、予防に効果を発揮するものである限り、形態、純度、調製方法にかかわりなく、有利に用いることができる。 周知のように、ローヤルゼリーは既に健康維持食品、あるいは特定保健食品として古くから広く利用されてきており、その安全性については十分担保されている。 本発明の組成物は、有効成分であるローヤルゼリーに加えて、ヒトを含む哺乳類への経口的又は経皮的適用ないしは皮膚外用が許容され得る成分を配合することができる。このような成分としては、例えば、水、アルコール、澱粉質、蛋白質、アミノ酸、繊維質、糖質、脂質、脂肪酸、ビタミン、ミネラル、着香料、着色料、甘味料、調味料、香辛料、防腐剤、乳化剤、界面活性剤、賦形剤、増量剤、増粘剤、保存剤を挙げることができる。これらの成分を1種又は2種以上含有させることも有利に実施できる。 本発明の組成物は、従来公知の任意の経路、例えば、経口的又は非経口的に使用することができる。本発明の組成物の有効な摂取量又は投与量は、対象とするヒトをはじめとする哺乳動物の種類、年齢、性別などに応じて適宜決定することができ、例えば、有効成分の質量換算で、体重1kgあたり、通常、0.01〜100mg/回、望ましくは、0.1mg〜50mg/回、経口的に1日1回又は数回に分けて、効果に応じて、連日又は1日以上の間隔をおいて摂取するか又は投与すればよい。 本発明の組成物を製造するには、対象とする動物類やその摂取方法又は投与方法などを考慮して、ローヤルゼリーと、飲食物、化粧品、医薬品、医薬部外品、飼料、餌料、ペットフードなどの分野において使用可能な1種又は2種以上の成分とを、適宜の配合比率で混合し、適宜、希釈、濃縮、乾燥、濾過、遠心分離などの工程を実施して、所望の形状に成形して抗アレルギー剤を配合してなる組成物を調製すればよい。各成分を配合する順序や、当該工程を実施する時期は、本発明の効果が損なわれないぎり、その順序や時期に制限はない。 本発明の組成物は、例えば乳酸飲料や乳酸菌飲料等の飲食物の形態、ローション等の化粧品の形態で用いることもできる。また、錠剤等の医薬品の形態として用いることもできる。 以下に、具体的な実験例をあげて本発明をさらに詳しく説明する。 我々は、先ず、生理的に抗核自己抗体レベルが上昇している加齢マウスにローヤルゼリーを経口的に投与し、抗核抗体のレベルが著明に低下することを明らかにした。次に、SLEに類似の自己免疫疾患を自然発症することが知られている自己免疫疾患モデルマウス(NZB×NZWF1:B/W F1)にローヤルゼリー投与したところ、対照としたローヤルゼリー非投与群にくらべて著しい延命効果が認められた。また、尿タンパク量、抗一赤血球自己抗体、抗核自己抗体のレベルなど、自己免疫疾患の発症を示す所見が著明に抑制されていることも認められた。 SLE研究モデル 上述したごとく、自己免疫疾患は、その多くが発症メカニズムが不明であり、しかも本来、免疫系は自己を攻撃しないという原則に反するものである。従って、自己免疫病を人為的、実験的に誘発するということは基本的に困難であり、その研究はもっぱら自己免疫疾患モデルマウスといわれる実験用マウスを用いて行われている。 SLEに関していうと、ニュージーランド系黒マウス(NZB)がSLE疾患モデルの突然変異マウスとして作出され、現在はこれに正常なニュージーランド系白マウス(NZW)をかけ合わせたF1マウスが、よりヒトでのSLEに近い病態を発症するマウスとして一般に使用されている。通常、8〜9ヶ月齢で50%が自己免疫疾患を発症し死亡する。 NZBxNZW F1マウスの特徴を、上の表に示したが、多くの点でヒトのSLEに類似の病態を引き起こす。しかも、これらのマウスはSLEを自然発症するという特徴を遺伝的に備えるものであって、その多くが生後8〜9ヶ月でSLEを自然発症して死亡する。このマウスモデルを用いて、以下の実験を行った。 ローヤルゼリーのSLE発症予防効果に関する実験 SLE自然発症モデルマウス(NZBxNZW F1;雌マウス)を用いて、ローヤルゼリー経口投与が、その後のSLE発症にどのような効果をもたらすかを検討した。 生後8週令の雌マウスに生ローヤルゼリー(ジャパンローヤルゼリー社提供)0.03ml(タンパク量2.0mg相当)を週2回(火、金曜日)経口投与し続け、その後のSLE発症の経過を観察した。対照として、PBS投与群を設けた。 ローヤルゼリー投与群及び対照群のマウスの死亡曲線を示した(図1)。対照群では、生後31週目に最初の死亡個体が見られ、生後38週目までに1匹を残して全ての個体(6/7)が死亡した。これに対して、ローヤルゼリー投与群では、生後37週目に最初の死亡個体が見られ、その後41週目までに8匹中6匹のマウスが死亡した。両者の間で明らかな死亡時期の差がみられ、ローヤルゼリー投与がSLE自然発症マウスに対して明らかな延命効果を示すことが確認された。 上記2群のマウスについて、さらに、定期的に尿中のタンパク量をモニターした(図2)。 対照群(PBS投与群)では、早期のタンパク尿排出とともにマウスが死亡するが、ローヤルゼリー投与群では、著明なタンパク尿排出の抑制が認められ、延命効果と蛋白尿の度合いとの間に明らかな関係が認められた。 また、これらのマウスから採取した血清について、抗核(ssDNA)自己抗体と抗赤血球自己抗体産生量を測定した(図3)。 ローヤルゼリー投与群では、最初の死亡個体が認められる前に、著明な自己抗体の産生抑制が認められた。これらの自己抗体のレベルは、その後、両群のマウスが死亡し始める時期になると、両者の間で有意の差が見られなくなることから、自己抗体の産生抑制がマウスの死亡に直接影響していると判断することができる。 対照群(グレー)では、抗核(ssDNA)自己抗体、および抗赤血球自己抗体が高値を示すが、ローヤルゼリー投与群では、両自己抗体ともに対照群に比べて著明な低下が認められる。 ローヤルゼリーのSLE発症後の病態改善効果上記の実験結果は、モデルマウスでのSLE発症前にローヤルゼリーを投与することによる発症予防効果をみたものであるが、さらに、SLE発症後のローヤルゼリーの治療効果を検討した。 実験では、無処理の2群のマウスの尿タンパク質をモニターし、尿蛋白が2+以上(腎炎発症)になった時点でローヤルゼリーを経口投与し、その後の尿タンパク質の排泄状況の改善を検討した(図4)。 その結果、タンパク尿出現後にローヤルゼリーを投与(0.03ml、連日経口投与)した場合、その後のタンパク尿の排泄に著明な改善効果が認められた。 上記のように1)SLE自然発症モデルマウス(NZBxNZW F1)にローヤルゼリーを経口投与(0.03m1、週2回)することにより、マウスに対する顕著な延命効果が認められた。2)これらのローヤルゼリー投与マウスでは、タンパク尿の排泄が著明に抑制され、ローヤルゼリーが腎炎の発症を抑制していることが証明された。3)また、これらのマウスでは抗DNA自己抗体、抗赤血球自己抗体の産生が抑制されており、ローヤルゼリーが自己免疫応答の発現をも抑制していることも証明された。4)さらに、腎炎発症後(尿タンパク出現後)にローヤルゼリー投与(0.03ml、連日)することにより、タンパク尿が一時的に改善された。5)以上の結果より、ローヤルゼリーには自己免疫疾患であるSLEの発症を予防し、かつ発症後の症状を改善する効果があることが明らかとなった。 全身性エリマトーデス等の自己抗体の産生に関連する疾患の予防又は治療のために有用である。 ローヤルゼリーを有効成分として含む、全身性エリテマトーデスの予防又は治療のための組成物。 全身性エリテマトーデスの予防が、タンパク尿排出の抑制又は自己抗体の産生抑制であり、全身性エリテマトーデスの治療が、腎炎発症後のタンパク尿排出の抑制である、請求項1に記載の組成物。


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