タイトル: | 公表特許公報(A)_A2Aアデノシンレセプタの選択的アンタゴニスト |
出願番号: | 2009520802 |
年次: | 2010 |
IPC分類: | C07D 473/34,A61K 31/52,A61P 43/00,A61P 21/00,A61P 25/14,A61P 25/16,A61P 25/00,A61P 25/08 |
ボウグレホール,アンソニー リーガー,ジェイソン,エム. トンプソン,ロバート,ディー. JP 2010505747 公表特許公報(A) 20100225 2009520802 20070717 A2Aアデノシンレセプタの選択的アンタゴニスト ピージーエックス ヘルス,エルエルシー 508365148 柏原 三枝子 100096024 高橋 剛一 100125520 柴田 雅仁 100155310 米村 道子 100156339 ボウグレホール,アンソニー リーガー,ジェイソン,エム. トンプソン,ロバート,ディー. US 60/807,545 20060717 US 11/879,133 20070716 C07D 473/34 20060101AFI20100129BHJP A61K 31/52 20060101ALI20100129BHJP A61P 43/00 20060101ALI20100129BHJP A61P 21/00 20060101ALI20100129BHJP A61P 25/14 20060101ALI20100129BHJP A61P 25/16 20060101ALI20100129BHJP A61P 25/00 20060101ALI20100129BHJP A61P 25/08 20060101ALI20100129BHJP JPC07D473/34 321C07D473/34A61K31/52A61P43/00 111A61P21/00A61P25/14A61P25/16A61P25/00A61P25/08 AP(BW,GH,GM,KE,LS,MW,MZ,NA,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),EP(AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MT,NL,PL,PT,RO,SE,SI,SK,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KM,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PG,PH,PL,PT,RO,RS,RU,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,SV,SY,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VC,VN,ZA,ZM,ZW US2007016164 20070717 WO2008011007 20080124 36 20090310 4C086 4C086AA01 4C086AA02 4C086AA03 4C086CB07 4C086MA01 4C086MA04 4C086NA14 4C086ZA02 4C086ZA22 4C086ZA94 4C086ZC42 本発明は、米国仮出願第60/807,545号の優先権を主張し、この開示によって、その全体を本明細書に組み込む。 本発明は、A2Aアデノシンレセプタ(AR)の選択的アンタゴニストである化合物及び製薬学的組成物に関する。これらの化合物は、医薬品として有用である。 A2Aアデノシンレセプタの選択的アンタゴニストは、動物モデル及び人体の双方において、パーキンソン病(PD)の治療用に有効であると証明されている(Hauser et al,Neurology 2003,61,297−303)。相対的に選択性のある第1のA2AARアンタゴニストは、A2AARに対して低ナノモルの親和性を有し、A1ARよりもA2AARに対して100倍以上の選択性がある、例えば、KW−6002など、8−スチリルキサンチン(styrylxanthine)である。KW−6002は、PDの治療用因子として、2002年に臨床試験に入った。(Bara−Jimenez et al,Neurology 2003,61,293−296参照)。SCH58261、ピラゾロ[4,3−e]−1,2,4トリアゾロ[1,5−c]ピリミジンは、低ナノモルの親和性を有し、インビトロでA2AARに対して良い選択性がある一連の第2世代の誘導体のプロトタイプであった(Zocchi et al,Br.J.Pharmacol.1996,117,1381−1386参照)。1,2,4−トリアゾロ[4,5−e]−1,3,5−トリアジンなどの第3のクラスのアンタゴニストは、サブナノモル範囲においてA2AARで活性があるが、しかし交差反応があったZM241385によって特徴付けられた(Keddie et al,Eur.J.Pharmacol.1996,301,107−113)。 これらの潜在的なA2Aアンタゴニストは重要な研究ツールであり、インビトロ及びインビボのA2AAR機能の製薬学的調査を大幅に促進させ、A2AARの神経生物学の理解を大幅に促進させた。しかしながら、アンタゴニストの各々は重大な欠陥があった。KW6002は、光感受性があり、活性E異性体から800倍低い活性Z異性体へと光学異性化を受ける。SCH58261は極めて溶解度が低く、その第2世代誘導体でさえわずかなバイオアベイラビリティしかない。ZM241385は、選択性が中程度であるだけでなく、バイオアベイラビリティも低い。ICIからの1,2,4−トリアゾロ[4,3−a]キノキサリン−1−オン、及び、オキサゾロ[4,5−d]ピリミジンなど、他の窒素複素環は非選択性であり、そのバイオアベイラビリティは未知である(Colotta et al,Arch.Pharm.(Weinheim)1999,332、39−41参照)。Colotta et al,Arch.Pharm.(Weinheim)1999,332、39−41 A1、A2A、A2B及びA3AR用のアデノシンレセプタサブタイプ選択プローブが、入手可能であるが、インビトロ及びインビボ条件に合う選択的アンタゴニストはほとんど入手できない。従って、引き続き、選択的A2Aレセプタアンタゴニストである化合物が必要とされている。 本発明は、A2Aアデノシンレセプタ及び立体異性体のアンタゴニスト、これらの薬学的に許容できる塩として作用する化合物を提供する。 本発明は、薬学的に許容される賦形剤とともに、本発明の化合物、その立体異性体、薬学的に許容できるその塩、を具える医薬品、を提供する。 さらに、本発明は、ヒトなどの哺乳類の病理学的症状又は徴候を治療する治療方法を提供し、ここで、例えば、過剰活性など、アデノシンA2Aレセプタの活性が、1又はそれ以上の病理学的徴候で示され、これらの活性のアンタゴニズム(すなわち、ブロッキング)は、前記徴候を改良することが望まれる。従って、本発明は、治療有効量の本発明の化合物、その立体異性体、又は薬学的に許容されるその塩の少なくとも1つを投与するステップを具える疾患を治療する方法を提供し、ここで、前記疾患は、運動障害、癌、嗜癖障害(例えば、たばこ、アルコール、薬物)から選択される。 本発明は、医学療法の使用に関して本発明の化合物を提供する。 本発明は、医薬品製造に関して本発明の化合物の使用を提供する。 本発明の他の目的、特徴及び利点は、以下の詳細な説明で明らかになるであろう。なお、詳細な説明及び特定の実施例は、本発明の側面を示す一方で、例示のみを目的としており、本発明の意図及び範囲内の各種変更及び修正は、当業者であれば、詳細な説明から明らかなことを理解されたい。 出願人は、本発明の化合物が有害なA2Aレセプタの活性化及び活性に関連した疾患の治療に有用である可能性があることを発見した。 一側面において、本発明は、式Ia又はIbの新規化合物、その立体異性体、又は、薬学的に許容されるその塩を提供する。 ここで、 (CH2)n及び(CH2)qの(CH2)部は、独立して、OH、=O、C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル及びベンジルから選択される0−2基で置換される; QはO又はS; XはCH又はN; YはO、NY1、OCH2CH2OCH2、OCH2CH2OCH2CH2OCH2、OCH2CH2OCH2CH2OCH2CH2OCH2、NY1CH2CH2OCH2、NY1CH2CH2OCH2CH2OCH2、及び、NY1CH2CH2OCH2CH2OCH2CH2OCH2からなる群から選択され; 代替としては、Yは存在せず; Y1は、H、C1−4アルキル、ベンジル、C3−6シクロアルキル、及び、(C3−6シクロアルキル)C1−4アルキレンからなる群から選択され; Zは、アリール及びヘテロアリールからなる群から選択され、Zは、炭素原子を介して結合され、1−4のZ1基で置換され; Z1は、独立して、F、Cl、Br、I、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、−(CH2)aORa、−(CH2)aNRaRa、−(CH2)aNHOH、−(CH2)aNRaNRaRa、−(CH2)aNO2、−(CH2)aCN、−(CH2)aCO2Ra、−(CH2)aC(O)Ra、−(CH2)aOC(O)Ra、−(CH2)aCONRaRa、CF3及びOCF3からなる群から選択され; Raは、独立して、H、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−8シクロアルキル、(C3−8シクロアルキル)C1−8アルキレン、アリール、(アリール)C1−8アルキレン、ヘテロアリール、及び(ヘテロアリール)C1−8アルキレンからなる群から選択され、ここで、アルキル及びシクロアルキルは、選択的に、−O−、S(O)0−2−及び−NRc−からなる群から選択される1−2のヘテロ原子でインタラプトされ、 R1は、独立して、H、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、(C3−8シクロアルキル)C1−8アルキレン、アリール、(アリール)C1−8アルキレン、ヘテロアリール、(ヘテロアリール)C1−8アルキレン、(アリール)(アリール)−C1−8アルキレン、(ヘテロアリール)(ヘテロアリール)−C1−8アルキレン、及び、(アリール)(ヘテロアリール)C1−8アルキレン、からなる群から選択され、ここで、アルキル及びシクロアルキルは、選択的に、−O−、S(O)0−2−、及び、−NRc−からなる群から選択される1−2のヘテロ原子でインタラプトされ、R1基は、独立して、F、Cl、Br、I、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、−(CH2)aORa、−(CH2)aNRaRa、−(CH2)aNHOH、−(CH2)aNRaNRaRa、−(CH2)aNO2、−(CH2)aCN、−(CH2)aCO2Ra、−(CH2)aC(O)Ra、−(CH2)aOC(O)Ra、−(CH2)aCONRaRa、CF3及びOCF3からなる群から選択される0−4基で置換され; R2は、H、C1−6アルキル、ORa、N(Ra)2、C3−8シクロアルキル、アリール、複素環及びヘテロアリールからなる群から選択され、アルキル、シクロアルキル、アリール、複素環、及び、ヘテロアリールは、選択的に、独立して、F、Cl、I、Br、CH3、CF3、及びCH3Oからなる群から選択される1−2基で置換され、 R3は存在しないか、又は、C1−8アルキレンであり、ここで、アルキレン基は、選択的に、−O−、S(O)0−2−、及び、−NH−からなる群から選択される1−2のヘテロ原子でインタラプトされ、 R3は、F、Cl、Br、I、−ORd、−SRd、−N(Rd)2、C3−6シクロアルキル、(C3−6シクロアルキル)C1−4アルキレン、アリール、(アリール)C1−4アルキレン、ヘテロアリール、及び、(ヘテロアリール)C1−4アルキレン、からなる群から選択される0−2基で置換され、ここで、アルキル及びシクロアルキルは、選択的に、−O−、−S(O)0−2−、及び、−NRc−からなる群から選択される1−2のヘテロ原子でインタラプトされ; R4は、C1−8アルキル、C2−8アルケニル、C2−8アルキニル、C3−12シクロアルキル、(C3−12シクロアルキル)C1−8アルキレン、アリール、(アリール)C1−8アルキレン、ヘテロアリール、(ヘテロアリール)C1−8アルキレン、CF3、−CO2Rb、RbC(O)−、(Rb)2NC(O)−、RbOC(S)−、RbC(S)−及びRbS(=O)−からなる群から選択され、アルキル及びシクロアルキルは、選択的に、−O−、−S(O)0−2−、及び−NH−からなる群から選択される1−2のヘテロ原子でインタラプトされ;アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、独立して、F、Cl、Br、I、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、−(CH2)aORa、−(CH2)aNRaRa、−(CH2)aNHOH、−(CH2)aNRaNRaRa、−(CH2)aNO2、−(CH2)aCN、−(CH2)aCO2Ra、−(CH2)aC(O)Ra、−(CH2)aOC(O)Ra、−(CH2)aCONRaRa、CF3、OCF3及び−OS(O2)Raからなる群から選択される0−4基で置換され; 代替として、R3が存在し、R4は、付加的に、H、F、Cl、Br、I、N(Rb)2、ORb、SRb、−CN、NO2、CF3O、RbC(O)O−、−OCO2Rb、(Rb)2NC(O)O−、RbOC(O)NRb−、RbC(O)NRb−、(Rb)2NC(O)NRb−、及び(Rb)2NC(S)NRb−からなる群から選択され; R2はHであり、R3が存在しない場合、R4は、以外であり、ここで、(a)「*」が、結合点であり(b)Rzは、−CH2OR、−CO2R、−OC(O)R、−CH2OC(O)R、−CH2SR、−C(S)OR、−CH2OC(S)R、−CH2NRR、−C(S)NRR、及び−C(O)NRR、であり、(c)Rが、H又は置換基であり; Rbは、独立して、H、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−8シクロアルキル、(C3−8シクロアルキル)C1−8アルキレン、アリール、(アリール)C1−8アルキレン、ヘテロアリール、及び(ヘテロアリール)C1−8アルキレンからなる群から選択され、ここで、アルキル及びシクロアルキルは、選択的に、−O−、S(O)0−2−及び−NH−からなる群から選択される1−2のヘテロ原子でインタラプトされ、アルキル、シクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、F、Cl、Br、I、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、−(CH2)aORa、−(CH2)aNRaRa、−(CH2)aNHOH、−(CH2)aNRaNRaRa、−(CH2)aNO2、−(CH2)aCN、−(CH2)aCO2Ra、−(CH2)aC(O)Ra、−(CH2)aOC(O)Ra、−(CH2)aCONRaRa、CF3及びOCF3からなる群から選択される0−4の置換基で置換され; Rcは、独立して、H、C1−6アルキル及びベンジルからなる群から選択され、 Rdは、H、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、(C3−6シクロアルキル)C1−4アルキレン、フェニル及びベンジルからなる群から選択され、 R5は、独立して、H、F、Cl、Br、I、−ORc、−N(Rc)2、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、アリール及び(アリール)C1−4アルキレン、からなる群から選択され、ここで、アルキル及びシクロアルキルは、選択的に、−O−、−S(O)0−2−、−NRb−からなる群から選択される1−2のヘテロ原子によってインタラプトされ; R6は、CH2CH2、CH=CH、及び、C≡Cからなる群から選択され、 aは、独立して、0、1及び2からなる群から選択され、 nは、独立して、0、1及び2からなる群から選択され、 pは、独立して、0、1及び2からなる群から選択され、 qは、独立して、0、1及び2からなる群から選択され、及び rは、独立して、0、1及び2からなる群から選択される。 他の側面においては、R2はHであり、R5はC≡Cであり、YはO又はNY1であり、少なくとも1つのZ1は、−CN、ORa、及びNRaNRa以外であり、Raは、H又はC1−6アルキルである。 他の側面においては、本発明は、式IIa又はIIIa:の新規な化合物を提供し; Yが、O、NY1、OCH2CH2OCH2及びNY1CH2CH2OCH2からなる群から選択され、 代替としては、Yは存在せず; Y1は、H及びCH3からなる群から選択され; Zは、5−6員環ヘテロアリール及びフェニルからなる群から選択され、ここで、Zは、炭素原子を介して結合し、1−4のZ1基で置換され; Z1は、独立して、F、Cl、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、−(CH2)aORa、−(CH2)aNRaRa、−(CH2)aNHOH、−(CH2)aNRaNRaRa、−(CH2)aNO2、−(CH2)aCN、−(CH2)aCO2Ra、−(CH2)aC(O)Ra、−(CH2)aOC(O)Ra、−(CH2)aCONRaRa、CF3及びOCF3からなる群から選択され; Raは、独立して、H、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C3−6シクロアルキル、(C3−6シクロアルキル)C1−2アルキレン、アリール、(アリール)C1−2アルキレン、ヘテロアリール及び(ヘテロアリール)C1−2アルキレン、からなる群から選択され、アルキル及びシクロアルキルは、選択的に、−O−、−S(O)0−2−及び−NRc−からなる群から選択される1−2のヘテロ原子でインタラプトされ; R1は、独立して、H、C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、(C3−6シクロアルキル)C1−4アルキレン、アリール、(アリール)C1−4アルキレン、ヘテロアリール、(ヘテロアリール)C1−4アルキレン、(アリール)(アリール)−C1−4アルキレン、(ヘテロアリール)(ヘテロアリール)−C1−4アルキレン及び(アリール)(ヘテロアリール)C1−2アルキレンからなる群から選択され、アルキル及びシクロアルキルは、選択的に、−O−、−S(O)0−2−、及び−NRc−、からなる群から選択される1−2のヘテロ原子でインタラプトされ、アリール及びヘテロアリール環は、独立して、F、Cl、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、−(CH2)aORa、−(CH2)aNRaRa、−(CH2)aNHOH、−(CH2)aNRaNRaRa、−(CH2)aNO2、−(CH2)aCN、−(CH2)aCO2Ra、−(CH2)aC(O)Ra、−(CH2)aOC(O)Ra、−(CH2)aCONRaRa、CF3及びOCF3からなる群から選択される0−2基で置換され、 R2は、H、C1−4アルキル、ORa、N(Ra)2、C3−6シクロアルキル、アリール、複素環、及び、ヘテロアリールからなる群から選択され、アルキル、シクロアルキル、アリール、複素環、及び、ヘテロアリールは、独立して、F、Cl、CH3、CF3及びCH3Oからなる群から選択される0−2基で置換され; R4は、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C3−6シクロアルキル、(C3−6シクロアルキル)C1−2アルキレン、アリール、(アリール)C1−2アルキレン、ヘテロアリール、(ヘテロアリール)C1−2アルキレン、CF3、−CO2Rb、RbC(O)−、(Rb)2NC(O)−、RbOC(S)−、RbC(S)−及びRbS(=O)−からなる群から選択され、ここで、アルキル及びシクロアルキルは、選択的に、−O−、−S(O)0−2−、及び−NH−からなる群から選択される1−2のヘテロ原子でインタラプトされ;アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、独立して、F、Cl、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、−(CH2)aORa、−(CH2)aNRaRa、−(CH2)aNHOH、−(CH2)aNRaNRaRa、−(CH2)aNO2、−(CH2)aCN、−(CH2)aCO2Ra、−(CH2)aC(O)Ra、−(CH2)aOC(O)Ra、−(CH2)aCONRaRa、CF3、OCF3、及び、−OS(O2)Raからなる群から選択される0−3基で置換され; 代替として、R3は、少なくとも1であり、R4は、付加的に、H、F、Cl、N(Rb)2、ORb、SRb、−CN、NO2、CF3O、RbC(O)O−、−OCO2Rb、(Rb)2NC(O)O−、RbOC(O)NRb−、RbC(O)NRb−、(Rb)2NC(O)NRb−、及び(Rb)2NC(S)NRb−からなる群から選択されてもよく; R2がHであり、R3が存在しない場合、R4は、以外であり、(a)「*」は、結合点であり、(b)Rzは、−CH2OR、−CO2R、−OC(O)R、−CH2OC(O)R、−CH2SR、−C(S)OR、−CH2OC(S)R、−CH2NRR、−C(S)NRR、及び−C(O)NRR、であり、(c)Rは、H又は置換基であり; Rbは、独立して、H、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C3−6シクロアルキル、(C3−6シクロアルキル)C1−2アルキレン、アリール、(アリール)C1−2アルキレン、ヘテロアリール及び(ヘテロアリール)C1−2アルキレンからなる群から選択され、アルキル及びシクロアルキルは、選択的に、−O−、−S(O)0−2−、及び−NH−からなる群から選択される1−2のヘテロ原子でインタラプトされ、ここで、アルキル、シクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、F、Cl、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、−(CH2)aORa、−(CH2)aNRaRa、−(CH2)aNHOH、−(CH2)aNRaNRaRa、−(CH2)aNO2、−(CH2)aCN、−(CH2)aCO2Ra、−(CH2)aC(O)Ra、−(CH2)aOC(O)Ra、−(CH2)aCONRaRa、CF3及びOCF3からなる群から選択される0−2置換基で置換され; R3は存在せず、又は、C1−4アルキレンであり、アルキレン基は、選択的に、−O−、−S(O)0−2−及び−NH−からなる群から選択されるヘテロ原子でインタラプトされ; R3は、F、Cl、−ORd、−SRd、−N(Rd)2、C3−6シクロアルキル、(C3−6シクロアルキル)C1−2アルキレン、アリール、(アリール)C1−2アルキレン、ヘテロアリール、及び、(ヘテロアリール)C1−2アルキレン、からなる群から選択される0−1基で置換され、ここで、アルキル及びシクロアルキルは、選択的に、−O−、−S(O)0−2−、及び、−NRc−からなる群から選択される1−2のヘテロ原子でインタラプトされ; Rcは、独立して、H及びC1−4アルキルからなる群から選択され、 Rdは、独立して、H、C1−4アルキル、(C3−6シクロアルキル)C1−2アルキレン及びベンジルからなる群から選択され、 R5は、独立して、H、F、Cl、−ORc、−N(Rc)2、C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、アリール及び(アリール)C1−2アルキレン、からなる群から選択され、ここで、アルキル及びシクロアルキルは、選択的に、−O−、−S(O)0−2−、−NRb−からなる群から選択される1のヘテロ原子によってインタラプトされ; aは、独立して、0及び1からなる群から選択され; nは、独立して、0及び1からなる群から選択され; pは、独立して、0及び1からなる群から選択され; qは、独立して、0及び1からなる群から選択され;及び rは、独立して、0及び1からなる群から選択される。 他の側面において、本発明は、新規化合物を提供し、 Yは、O及びOCH2CH2OCH2からなる群から選択され; 代替としては、Yは存在せず、 Zは、フェニル、ピリジル、及び、ピリミジルからなる群から選択され、Zは、炭素原子を介して結合し、1−3のZ1基で置換され; Z1は、独立して、F、Cl、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、ORa、NHOH、NRaNRaRa、NO2、CO2Ra、C(O)Ra、OC(O)Ra、CONRaRa、CF3及びOCF3からなる群から選択され; R1は、独立して、H、C1−4アルキル、(シクロプロピル)CH2−、ベンジル、ピリジル−CH2−、(フェニル)(フェニル)−C1−4アルキレン、(ピリジル)(ピリジル)−C1−4アルキレン及び(フェニル)(ピリジル)C1−4アルキレンからなる群から選択され、アリール及びヘテロアリール環は、独立して、F、Cl、CH3、OH、OCH3、NH2、NHCH3、N(CH3)2、NHOH、NHNH2、NO2、CN、CO2CH3、C(O)CH3、CONH2、C(O)NHCH3、C(O)N(CH3)2、CF3、及び、OCF3、からなる群から選択される0−2基で置換され; R2は、H、ORa、N(Ra)2、フェニル及び5−6員環のヘテロアリールからなる群から選択され、アリール及びヘテロアリールは、独立して、F、Cl、CH3、CF3及びCH3Oからなる群から選択される0−2基で置換され、 R3は、存在しないか、又は、C1−2アルキレンであり; R4は、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、フェニル、ナフチル、ヘテロアリールからなる群から選択され、シクロアルキルは、選択的に、−O−、S(O)0−2−、−NH−からなる群から選択されたヘテロ原子でインタラプトされ、アルケニル、アルキニル、シクロアルキニル、アリール及びヘテロアリールは、独立して、F、Cl、CH3、OH、OCH3、NH2、NHCH3、N(CH3)2、NHOH、NHNH2、NO2、CN、CO2CH3、C(O)CH3、CONH2、C(O)NHCH3、C(O)N(CH3)2、CF3、及び、OCF3、からなる群から選択される0−2基で置換され; R5は、独立して、H及びCH3からなる群から選択され; nは1であり; pは1であり; qは、独立して、0及び1からなる群から選択され、及び rは、独立して、0及び1からなる群から選択される。 別の側面においては、本発明は新規な化合物を提供し; Zは、フェニル、ピリジル、及び、ピリミジルからなる群から選択され、Zは、炭素原子を介して結合し、1のZ1基で置換され: Z1は、独立して、F、Cl、CH3、CH2CH3、OH、OCH3、NH2、NHCH3、N(CH3)2、NHOH、NHNH2、NO2、CN、CO2CH3、C(O)CH3、CONH2、C(O)NHCH3、C(O)N(CH3)2、CF3、及び、OCF3、からなる群から選択される。 別の側面においては、本発明は式IIaの新規な化合物を提供する。 別の側面においては、本発明はpが1である新規な化合物を提供する。 別の側面においては、本発明はrが0である新規な化合物を提供する。 別の側面においては、本発明はYがOである新規な化合物を提供する。 別の側面においては、本発明は式IIb:の新規な化合物を提供する。 別の側面においては、本発明は式IIIaの新規な化合物を提供する。 別の側面においては、本発明はpが1である新規な化合物を提供する。 別の側面においては、本発明はrが0である新規な化合物を提供する。 別の側面においては、本発明はYがOである新規な化合物を提供する。 別の側面においては、本発明は、化合物が式IIIb:の新規な化合物を提供する。 別の側面においては、本発明は、4−[3−(6−アミノ−9−プロパ−2−イニル−9H−プリン−2−イル)−プロパ−2−イニル]−ピペリジン−1−カルボン酸 2−ベンジルオキシ−エチルエステル;4−[3−(6−アミノ−9−シクロペンチル−9H−プリン−2−イル)−プロパ−2−イニル]−ピペリジン−1−カルボン酸 2−ベンジルオキシ−エチルエステル;4−[3−(6−アミノ−9−プロパ−2−イニル−9H−プリン−2−イル)−プロパ−2−イニル]−ピペリジン−1−カルボン酸 3−トリフルオロメチル−フェニルエステル;4−[3−(6−アミノ−9−シクロペンチル−2−イニル−9H−プリン−2−イル)−プロパ−2−イニル]−ピペリジン−1−カルボン酸 3−トリフルオロメチル−フェニルエステル;4−[3−(6−アミノ−9−プロパ−2−イニル−9H−プリン−2−イル)−プロパ−2−イニル]−ピペリジン−1−カルボン酸 2−フルオロ−フェニルエステル;4−[3−(6−アミノ−9−プロパ−2−イニル−9H−プリン−2−イル)−プロパ−2−イニル]−ピペリジン−1−カルボン酸 4−ニトロ−フェニルエステル;4−[3−(6−アミノ−9−プロパ−2−イニル−9H−プリン−2−イル)−プロパ−2−イニル]−ピペリジン−1−カルボン酸 4−メトキシカルボニル−フェニルエステル;4−[3−(6−アミノ−9−プロパ−2−イニル−9H−プリン−2−イル)−プロパ−2−イニル]−ピペリジン−1−カルボン酸 4−クロロ フェニルエステル;4−[3−(6−アミノ−9−プロパ−2−イニル−9H−プリン−2−イル)−プロパ−2−イニル]−ピペリジン−1−カルボン酸 4−メトキシフェニル エステル;4−[3−(6−アミノ−9−プロパ−2−イニル−9H−プリン−2−イル)−プロパ−2−イニル]−ピペリジン−1−カルボン酸 4−メチル−フェニル エステル;4−[3−(6−アミノ−9−プロパ−2−イニル−9H−プリン−2−イル)−プロパ−2−イニル]−ピペリジン−1−カルボン酸 4−ニトロ−ベンジル エステル;4−[3−(6−アミノ−9−プロパ−2−イニル−9H−プリン−2−イル)−プロパ−2−イニル]−ピペリジン−1−カルボン酸 2−クロロ−フェニル エステル;4−[3−(6−アミノ−9−プロパ−2−イニル−9H−プリン−2−イル)−プロパ−2−イニル]−ピペリジン−1−カルボン酸 2−メトキシ−フェニル エステル;2−{3−[1−((3,4−ジメチル)フェノキシカルバモイル)ピペリジン−4−イル]プロピン−1−イル}−9−プロパルギルアデニン;2−{3−[1−((3,4−ジフルオロ)フェノキシカルバモイル)ピペリジン−4−イル]プロピン−1−イル}−9−プロパルギルアデニン;及び2−{3−[1−((3,4−ジクロロ)フェノキシカルバモイル)ピペリジン−4−イル]プロピン−1−イル}−9−プロパルギルアデニン;から選択される新規化合物を提供する。 本発明の別の側面においては、治療有効量の本発明の化合物及び薬学的に許容される賦形剤を具える医薬品を提供する。 本発明の別の側面においては、哺乳類の病理学症状又は徴候を治療する治療方法を提供し、アデノシンA2Aレセプタの活性が関係しており、この作用のアンタゴニズムが望まれ、前記方法は、治療有効量の本発明の化合物を哺乳類に投与するステップを具える。 本発明の別の側面においては、治療有効量の少なくとも1つの本発明の化合物又はその立体異性体、あるいは薬学的に許容されるその塩を投与するステップを具える疾患の治療方法が提供され、前記疾患は、運動障害、癌、嗜癖障害(例えば、たばこ、アルコール、薬物)から選択される。 本発明の別の側面は、運動障害、ハンチントン病、カタレプシ、パーキンソン病、ナルコレプシ、進行性核上性麻痺、多系統萎縮症、大脳新皮質基底核変性症、ウィルソン病、ハラーフォルデンシュバッツ病、進行性淡蒼球萎縮、ドーパ応答性ジストニアパーキンソン病症候群、及び、痙攣症から選択される。 本発明の別の側面においては、哺乳類の病理学症状又は徴候を予防又は治療する治療方法を提供し、アデノシンA2Aレセプタの活性が関係しており、レセプタ作用のアンタゴニズムが望まれ、上記方法は、治療有効量の本発明の化合物を投与するステップを具える。 本発明の別の側面においては、医療に使用する本発明の化合物が提供される。 別の側面においては、哺乳類の疾患の治療に有用な医薬品の製造のために、本発明の化合物の使用を提供する。 好適であるものとして特徴付けられるか、又は、好適であるものとして特徴付けられないかにかかわらず、本発明の他の側面又は特徴は、他の特徴が好適であるものとして特徴付けられるか、又は、好適であるものとして特徴付けられないかにかかわらず、本発明の他の側面又は特徴を組み合わせることができる。 R4−R3がHである場合、本発明の化合物のイミダゾール環は、互変異性フォーム又は互変異体で存在してもよい(例えば、アルキニル置換基が、7位又は9位に位置することができる)。当業者であれば、互変異体が本発明の範囲に含まれることを理解されたい。例えば、1つの化合物を命名又は言及することは、その化合物に対応する互変異体も包含される。定義 本願で示される例は、特段の指定のない限り、限定するものではない。これらの例は、限定するものではないが、列挙する基を具える。 特段の指定のない限り、不定冠詞「1」及び「1つ」は、特許請求の範囲を含む本願で使用する場合、「少なくとも1つ」又は「1又はそれ以上」を意味する。 本発明の化合物の分子量の例は、(a)約500、550、600、650、700、750、800、850、900、950又は1000グラム/モル未満、(b)約950グラム/モル未満、(c)約850グラム/モル、(d)約750グラム/モル、を具える。 用語「置換された」は、指定された基(又は原子)の1又はそれ以上の水素が、指定された原子の通常の原子価が超過せず、置換によって安定した化合物になる場合、示される基から選択されたもので置換されることを意味する。置換基がケト(すなわち、=O)の場合、原子に2つの水素が置換される。ケト置換基は、芳香族部には存在しない。1以上の置換基が許される場合(例えば0−4)、この範囲内の各数値は、独立して含まれる。例えば、(a)0−4は、0、1、2、3及び4を含み、(b)0−2は、0、1及び2を含む。 「安定」は、化合物が薬学的使用に適していることを意味する。 本発明は、安定な化合物を包含し、従って、特段の指定がない限り、ヘテロ原子−ハロゲン、N−S、O−O及びS−Sの種類の結合を回避する。 本発明は、本発明の化合物に生じる原子の全ての同位体を具える。同位体は、原子数が同じだが質量の異なる原子を具える。水素同位体は、三重水素及び重水素を具える。炭素同位体は、C13及びC14を具える。 「アルキル」は、指定された数の炭素原子を有する分岐鎖及び直鎖両方の飽和脂肪炭化水素を具える。例えば、C1−6アルキルは、C1、C2、C3、C4、C5及びC6アルキル基を具える。アルキルの例は、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル及びs−ペンチルを具える。アルキルがNHによってインタラプトされる場合、NH基は、置換基がアルキル基で規定される場合、置換可能である。 「アルケニル」は、エテニル及びプロペニルなど、鎖に沿った安定位置に生じる炭素−炭素の1又はそれ以上の不飽和結合を伴う、直鎖構造又は分岐構造の指定された数の炭化水素原子を具える。C2−6アルケニルは、C2、C3、C4、C5及びC6アルケニル基を具える。 「アルキニル」は、エチニル及びプロピニルなど、鎖に沿った安定位置に生じる炭素−炭素の1又はそれ以上の三重結合を伴う、指定された数の炭化水素原子を具える。C2−6アルキニルは、C2、C3、C4、C5及びC6アルキニル基を具える。 「ハロ」又は「ハロゲン」は、フルオロ、クロロ、ブロモ及びイオドを意味する。 「シクロアルキル」は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル及びシクロオクチルなど、飽和環の指定された数の炭化水素原子を具える。C3−8シクロアルキルは、C3、C4、C5、C6、C7及びC8シクロアルキル基を具える。又、シクロアルキルは、バイシクロアルキル及びトリシクロアルキルを具え、その双方は、融合及び架橋した環(例えば、ノルボナン及びアダマンタン)を具える。更に、シクロアルキル基は芳香族(例えば、1−2の二重結合)ではないが、不飽和であってもよい。不飽和シクロアルキルの例は、シクロペンテニル及びシクロヘキセニルを含む。シクロアルキルがNHでインタラプトされ、この置換基がアルキル基で規定される場合、NH基は、置換可能である。 「アリール」は、安定な6、7、8、9、10、11、12又は13員環の単環式、二環式又は三環式を意味し、少なくとも1つの環は、1以上が存在する場合、芳香族である。アリールの例は、フルオレニル、フェニル、ナフチル、インダニル及びテトラヒドロナフチルを具える。 「複素環」は、指定された原子数を有する安定な環、あるいは、炭素原子及び1、2、3又は4のヘテロ原子からなり、独立して、N、O及びSからなる群から選択される飽和又は部分的不飽和(すなわち、非芳香族)である3、4、5、6、7、8、9、10、11又は12員環の単環式、二環式又は三環式リング、を意味する。例えば、複素環が5−6員環である場合、複素環が、炭素原子と、N、O及びSからなる群から独立して選択される1−2のヘテロ原子と、からなる。複素環が、二環式又は三環式の場合、少なくとも1つの2環又は3環は、両方又は3つ全部が、1又はそれ以上のヘテロ原子を含有してもよいが、必ずヘテロ原子を含有しなくてはならない。選択された環に応じて、及び、置換基が列挙されている場合、N基は、N、NH又はN置換基でもよい。窒素及び硫黄ヘテロ原子は、選択的に酸化されてもよい(例えば、S、S(O)、S(O)2、及び、N−O)。複素環は、安定な構造になるように、ペンダント基のヘテロ原子又は炭素原子にて結合されてもよい。ここに記載される複素環は、得られる化合物が安定な場合、炭素又は窒素原子で置換されてもよい。通常、複素環のS原子及びO原子の総数は1より大きい場合、これらのヘテロ原子は、互いに隣接していない。ヘテロ原子の例は、複素環のS原子及びO原子の総数が0−1であるものを具える。複素環の例は、デカヒドロキノリニル、ジヒドロフラン、イミダゾリジニル、イミダゾリイニル、モルホリニル、ピペリジニル、ピロリジニル及びテトラヒドロフラニルを具える。更に、例えば、上記の複素環などを含む融合環及びスピロ化合物が含まれる。 「ヘテロアリール」は、炭素原子と、N、O及びSからなる群から独立して選択される1、2、3、4、5又は6ヘテロ原子と、からなる、安定した5、6、7、8、9、10、11又は12員環の単環式、二環式又は三環式の複素環の芳香族環を意味する。ヘテロアリール基が二環式又は三環式である場合、2環又は3環の少なくとも1つが、ヘテロ原子を含有しなくてはならないが、両方又は3つ全部が、それぞれ、1又はそれ以上のヘテロ原子を含有してもよい。ヘテロアリール基が、二環式又は三環式である場合、環の少なくとも1つが芳香族でなくてはならない。選択された環に応じて、また、置換基が列挙されている場合、N基は、N、NH又はN置換基でもよい。窒素及び硫黄ヘテロ原子は、選択的に酸化されてもよい(例えば、S、S(O)、S(O)2及びN−O)。ヘテロアリール環は、安定な構造になるように、ヘテロ原子又は炭素原子にてペンダント基に結合されてもよい。ここに記載されるヘテロアリール環は、得られる化合物が安定な場合、炭素又は窒素原子で置換されてもよい。 ヘテロアリールの例は、アクリジニル(acridinyl)、アゾシニル(azocinyl)、ベンズイミダゾリル(benzimidazolyl)、ベンゾフラニル(benzofuranyl)、ベンゾチオフラニル(benzothiofuranyl)、ベンゾチオフェニル(benzothiophenyl)、ベンゾキサゾリル(benzoxazolyl)、ベンゾキサリニル(benzoxazolinyl)、ベンズチアゾリル(benzthiazolyl)、ベンズトリアゾリル(benztriazolyl)、ベンズテトラゾリル(benztetrazolyl)、ベンズイソキサゾリル(benzisoxazolyl)、ベンズイソチアゾリル(benzisothiazolyl)、ベンズイミダゾリニル(benzimidazolinyl)、カルバゾリル(carbazolyl)、4aH−カルバゾリル、カルボリニル(carbolinyl)、クロマニル(chromanyl)、クロメニル(chromenyl)、シノリニル(cinnolinyl)、デカヒドロキノリニル(decahydroquinolinyl)、2H、6H−1,5,2−ジチアジニル(dithiazinyl)、ジヒドロフロ[2,3−b]テトラヒドロフラン、フラニル、フラザニル(furazanyl)、イミダゾリル、1H−インダゾリル(indazolyl)、インドレニル(indolenyl)、インドリニル(indolinyl)、インドリジニル(indolizinyl)、インドリル(indolyl)、3H−インドリル、イサチノイル(isatinoyl)、イソベンゾオフラニル、イソクロマニル、イソインダゾリル、イソインドリニル、イソインドリル、イソキノリニル、イソチアゾリル、イソキサゾリル、ナフチルイジニル(naphthyridinyl)、オキサジアゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル(oxadiazolyl)、1,2,4−オキサジアゾリル(oxadiazolyl)、1,2,5−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、オキサゾリジニル(oxazolidinyl)、オキサゾリル(oxazolyl)、オキンドリル(oxindolyl)、ピリミジニル(pyrimidinyl)、フェナントリジニル(phenanthridinyl)、フェナントロリニル(phenanthrolinyl)、フェナジニル(phenazinyl)、フェノチアジニル(phenothiazinyl)、フェノキサチニル(phenoxathinyl)、フェノキサジニル(phenoxazinyl)、フタラジニル(phthalazinyl)、プテリジニル(pteridinyl)、ピラニル(pyranyl)、ピラジニル(pyrazinyl)、ピラゾリル(pyrazolyl)、ピリダジニル(pyridazinyl)、ピリドオキサゾール(pyridooxazole)、ピリドイミダゾール(pyridoimidazole)、ピリドチアゾール(pyridothiazole)、ピリジニル(pyridyl)、ピリミジニル(pyrimidinyl)、2H−ピロリル(pyrrolyl)、ピロリル、キナゾリニル(quinazolinyl)、キノリニル(quinolinyl)、4Hキノリジニル(quinolizinyl)、キノキサリニル(quinoxalinyl)、キヌクリジニル(quinuclidinyl)、テトラゾリル(tetrazolyl)、6H−1,2,5−チアジアジニル(thiadiazinyl)、1,2,3−チアジゾリル(thiadiazolyl)、1,2,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、チアントレニル(thianthrenyl)、チアゾリル、チエニル(thienyl)、チエノチアゾリル(thienothiazolyl)、チエノオキサゾルイル(thienooxazolyl)、チアノイミダゾルイル(thienoimidazolyl)、チオフェニル(thiophenyl)、トリアジニル(triazinyl)、1,2,3−トリアゾイル、1,2,4−トリアゾイル、1,2,5−トリアゾリル、1,3,4−トリアゾリル及びキサンテニル(xanthenyl)を含む。 哺乳類及び患者は、通常医療を受ける恒温哺乳類を包含する(例えば、ヒト及び飼育動物)。哺乳類の例は、(a)猫、犬、馬、牛、及びヒト、(b)ヒト、を具える。 「治療」は、哺乳類の疾患状態の治療を包含し、(a)特に、哺乳類は、疾患状態に前段階にあるが、疾患を有していると診断されていない場合、疾患状態が哺乳類に生じるのを防ぐこと、(b)例えば、進展を阻止するなど、疾患状態を阻止すること、及び/又は、(c)例えば、所望のエンドポイントに到達するまで疾患状態を緩解するなど、疾患状態を緩和すること、を具える。治療は、疾患の徴候の改善(例えば、痛みや不快を軽減するなど)を含み、改善は、疾患(例えば、原因、感染、発現など)に直接影響してもしなくてもよい。 「薬学的に許容される塩」は、開示された化合物の誘導体を意味し、ここで、親化合物は、その酸又は塩基を作製することによって修飾される。薬学的に許容される塩の例は、限定するものではないが、無機塩、又は、アミンなどの塩基性残基の有機酸塩;アルカリ、又は、カルボン酸などの酸性残基の有機塩など、を具える。薬学的に許容される塩は、例えば、毒性のない無機酸又は有機酸から、従来の親化合物の毒性のない塩又は第4級アンモニウム塩を具える。例えば、従来の毒性のない塩は、限定するものではないが、1、2−エタンジスルホン酸、2−アセトキシ安息香酸、2−ヒドロキシエタンスルホンサン、酢酸、アスコルビン酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、重炭酸、炭酸、クエン酸、エデト酸、エタンジスルホン酸、エタンスルホン酸、フマル酸、グルコヘプタン酸、グルコン酸、グルタミン酸、グリコール酸、グリコールアルサニル酸、ヘキシルレゾルシン酸、ヒドラバミン酸(hydrabamic)、臭化水素酸、塩化水素、ヨウ化水素酸、ヒドロキシマレイン酸(hydroxymaleic)、ヒドロキシナフトエ酸、イセトエ酸、乳酸、ラクトビオン酸、ラウリルスルホン酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、ナプシリン酸(napsylic)、硝酸、シュウ酸、パモイン酸(pamoic)、パントテン酸、フェニル酢酸、リン酸、ポリガラクツロン酸、プロピオン酸、サリチル酸、ステアリル酸、スバセチン酸(subacetic)、コハク酸、スルファミン酸、スルファニル酸、硫酸、タンニン酸、酒石酸、及び、トルエンスルホン酸、から選択される無機酸及び有機酸から得られるものを具える。 本発明の薬学的に許容される塩は、従来の化学的方法によって、塩基性部分又は酸性部分を含む親化合物から合成可能である。通常、このような塩は、これらの化合物の遊離酸又は塩基を、水中又は有機溶媒、あるいはこれら2つの混合物で、適宜な塩基又は酸と反応させることによって、調製可能である;通常、エーテル、酢酸エチル、エタノール、イソプロパノール、又は、アセトニトリルなどの非水溶性媒体が望ましい。適宜な塩のリストは、Remigton’s Pharmaceutical Sciences,18th ed.,Mack Publishing Company,Easton,PA,1990,p1445に記載されており、参照することによってその開示が本明細書に組み込まれる。 「治療有効量」は、単独で、又は、組み合わせて、本明細書で列挙された徴候を治療するために投与されるときに、有効な本発明の化合物の量を具える。「治療有効量」は、所望の徴候を治療するのに有効である、特許請求の範囲の化合物の混合物の量も含む。前記化合物の組み合わせは、相乗的な混合物であってもよい。相乗効果は、例えば、Chou及びTalalay、Adv.Enzyme Regul.1984,22:27−55に記載のように生じ、組み合わされて投与される場合の化合物の効果が、他に津の薬剤として単独で投与した場合の化合物の相加(additive)効果よりも大きい場合に生じる。通常、相乗効果は、化合物の次善(sub−optimal)濃度で最も明らかに示される。より低い細胞毒性の観点から、相乗効果は、個々の化合物と比較して、効果、又は、混合物の他の有益な効果を増幅可能である。 本発明の化合物は、1又はそれ以上の不斉中心を有し、光学的活性及びラセミ体で存在及び単離されてもよい。いくつかの化合物は、多形性を示してもよい。本発明は、本明細書に記載の有用な特性を保持する本発明の化合物のあらゆるラセミ体、光学的な活性体、多形体、立体異性体、これらの混合物を包含し;光学活性体をどのように調製するかは、当分野で周知であり(例えば、再結晶技術によってラセミ体の溶解によって、光学活性開始物質からの合成によって、化学合成によって、キラル固定相(chiral stationary phase)によって)、また、本明細書に記載される標準試験を用いて、又は、当分野で周知である他の同様な試験を用いて、治療活性をどのように判定するかは、当分野で周知である。 本発明の立体異性体の例は、式A−Fの化合物(及び、示していないが互変異体)を具える。 ラジカル、置換基に関して列挙された特定値及び範囲は、例示のみを目的とし;これらは、他に規定された値、又は、ラジカル及び置換基に関する規定された範囲内の他の値を除外しない。投与量及び製剤 本発明の化合物は、医薬品として製剤化して、例えば、静脈、筋肉内、局所、吸入又は皮下経路によって経口又は非経口で、選択された投与経路に適合する各種形態で、ヒト患者など、哺乳類宿主に投与可能である。例示の医薬品は、「Remington:The Science and Practice of Pharmacy」,A.Gennaro,ed.,20th edition,Lippincott,Wiliams & Wilkins,Philadelphia PAに開示されている。 本発明の化合物は、不活性な希釈剤又は同化性食用賦形剤などの薬学的に許容される賦形剤と組み合わせて経口から全身投与可能である。本発明の化合物は、硬い又は柔らかいシェルゼラチンカプセルに封入可能であり、タブレットに圧縮可能であり、又は、患者の食事に直接取り入れることができる。経口治療投与に関して、活性化合物は、1又はそれ以上の賦形剤と組み合わせてもよく、摂取可能タブレット、バッカルタブレット、トローチ、カプセル、エリクシル、懸濁液、シロップ、ウェハなどの形態で使用できる。このような組成物及び製剤は、少なくとも0.1%の活性化合物を含有すべきである。組成物及び製剤の割合は、変化し、好ましくは、所定ユニット投与体の重量の約2〜60%である。このような治療有用組成物の活性化合物量は、有効投与濃度となるものである。 タブレット、トローチ、ピル、カプセルなどに、トラガカントゴム、アカシア、コーンスターチ又はゼラチンなどの結合剤;リン酸二カルシウムなどの賦形剤;コーンスターチ、ポテトスターチ、アルギン酸などの分散剤(disintegrating agent);マグネシウムステアラートなどの潤滑剤;スクロース、フラクトース、ラクトース又はアスパラテームなどの甘味料、ペパーミント、ウィンターグリーン油、又は、チェリーフレーバなどの香料、を加えてもよい。ユニット投与体がカプセルの場合、上記種類の物質に加えて、野菜油又はポリエチレングリコールなどの液体賦形剤を含有してもよい。その他の様々な物質は、固体ユニット投与体の物理形状を修正するために、コーティングとして存在してもよい。例えば、タブレット、ピル又はカプセルは、ゼラチン、ワックス、セラック又は糖などでコーティングしてもよい。シロップ又はエリクシルは、活性化合物と、甘味料としてスクロース又はフルクトースと、保存料としてメチルパラベン及びプロピルパラベンと、染料及び香料としてチェリーフレーバー又はオレンジフレーバーと、を具えることができる。ユニット投与体の調製に使用するあらゆる物質は、使用する量において、薬学的に許容されるべきであり、実質的に毒性がないことを理解されたい。加えて、活性化合物は、徐放性製剤及びデバイスに入れることができる。 活性化合物は、注入又は注射によって、静脈又は腹膜内に投与されてもよい。活性化合物の溶液又はその塩は、水で調製可能であり、選択的に、非毒性の界面活性剤と混合されてもよい。分散剤は、グリセロール、液体ポリエチレングリコール、トリアセチン、及びこれらの混合物又はオイルにおいて調製可能である。通常の保存及び使用条件下で、これらの製剤は、微生物の成長を阻害する保存剤を含有する。 注射又は注入に適した薬学的な投与体は、選択的にリポソームに封入されている、滅菌注射可能な即時(extemporaneous)製剤、注入可能な溶液又は分散剤に適した活性成分を含有した、滅菌水溶液又は分散剤あるいは滅菌粉末を具える。このような全ての場合において、完全な投与体は、滅菌され、流動性があり、製造及び保存条件下で安定している。液体賦形剤又はビークルは、例えば、水、エタノール、ポリオール(例えば、グリセロール、プロピレングリコール、液体ポリエチレングリコールなど)を具える溶媒又は液体分散剤媒体でもよい。適正な流動性は、例えば、リポソームの形成、分散剤の場合に必要とされる粒径の維持、界面活性剤の利用、によって、保持される。微生物作用の阻害は、例えば、パラベン、クロロブタノール、フェノール、ソルビン酸、チメロサールなど各種抗菌剤及び抗真菌剤によってもたらされる。多くの場合、例えば、糖、緩衝剤又は塩化ナトリウムなど等浸透圧剤を具えることが望ましい。注入可能な組成物の長期吸収は、例えば、アルミニウムモノステアレート及びゼラチンなど、吸収を遅らせる組成物にて使用することによってもたらされる。 注射可能な滅菌溶液は、適宜な溶媒に必要量の活性化合物を上述したその他の様々な成分を用いて組み込むことによって調製され、必要であれば、その後、フィルタ滅菌する。注射可能な滅菌溶液の製剤用の滅菌粉末の場合、調製の望ましい方法は、既に滅菌フィルタした溶液に存在する付加的な所望の成分とともに活性成分の粉末を得るために、真空乾燥及びフリーズドライ技術を具える。 局所投与に関して、本発明の化合物は、純粋な形態で、すなわち、化合物が液体のとき、適用されてもよい。ただし、固体又は液体でもよい皮膚学的に許容される賦形剤と組み合わせて、組成物又は製剤として肌に本発明の化合物を投与するのが通常望ましい。 有用な固体賦形剤は、タルク、クレイ、微結晶性セルロース、シリカ、アルミナなど細かく砕かれた固体を具える。有用な液体賦形剤は、水、アルコール又はグリコール又は水−アルコール/グリコール混合物を具え、この中に、本発明の化合物を有効濃度で溶解又は分散させることができ、選択的に、毒性のない界面活性剤に補助されてもよい。フレグランス及びさらなる抗菌剤などの補助剤を、所定の使用に対する特性を最適化するために加えてもよい。得られる液体組成物は、含浸及び他の外科用医薬材料に含浸させるために使用する吸着性パッドから適用可能であり、又は、ポンプタイプのスプレ又はエアロゾルスプレを用いて患部に噴霧可能である。 合成ポリマ、脂肪酸、脂肪酸塩及びエステル、脂肪アルコール、修飾セルロース、又は、修飾されたミネラル物質などのシックナ(thickener)を、液体賦形剤とともに使用可能であり、使用者の肌に直接塗布するために、拡散可能なペースト、ゲル、外用薬、ソープなどを形成する。 本発明の化合物を肌に送達するのに使用できる有用な皮膚科学的組成物の例は、当分野で周知である;例えば、Jacquet el al.(米国特許第4,608,392号)、Geria(米国特許第4,992,478号)、Smith et al.(米国特許第4,559,157号)及びWortzman(米国特許第4,820,508号)参照。本発明の化合物の有用な投与量は、動物モデルのインビトロ活性とインビボ活性との比較によって決定可能である。マウス及び他の動物に有効な投与量のヒトへの推定(extrapolation)方法は、当分野で周知である;例えば、米国特許第4,938,949号参照。 通常、ローションなどの液体組成物における本発明の化合物の濃度は、(a)約0.1−25重量%、及び、(b)0.5−10重量%である。ゲル又は粉末など半固体又は固体組成物の濃度は、(a)約0.1−5重量%及び(b)約0.5−2.5重量%である。 治療に使用するのに必要な本発明の化合物、その活性塩又はその誘導体の量は、特定の化合物又はその選択された塩だけでなく、投与経路、治療される症状の性質、及び、患者の年齢及び症状に伴って変化し、付き添いの内科医又は臨床医によって十分に検討される。しかしながら、通常、適宜な量は、(a)約1.0−100mg/kgの体重/日、(b)約10−75mg/kgの体重/日、及び、(c)約5−20mg/kgの体重/日の範囲である。 化合物は、(a)約4−400mg、(b)約10−200mg、及び、(c)約20−100mgの活性成分/ユニット投与体を含むユニット投与体(例えば、タブレット、カプレット)などので従来通りに投与可能である。 理想的には、活性成分は、(a)約0.02−20μM、(b)約0.1−10μM、及び、(c)約0.5−5μMの活性化合物のピーク血漿濃度を得るために投与すべきである。これらの濃度は、例えば、0.005−0.5%溶液の活性成分の静脈内注射によって、又は、約4−400mgの活性成分を含むボーラスとして経口投与されることによって達成される。 本発明の化合物は、吸入器、注入器(insufflator)、噴霧器、圧力化パック、又は、エアロゾル噴霧液を送達する他の手段によって投与可能である。圧力化パックは、二酸化炭素又は他の適宜なガスなどの適宜な推進剤を具えてもよい。圧力化エアロゾルの場合、投与ユニットは、計測量を送達する値を提供することで決定可能である。吸入器、注入器、噴霧器は、Remington Pharmaceutical Sciences Volumes 16(1980)又は18(1990)(Mack Publishing Co.)などの薬学基準資料に十分に記載されている。 所望の投与は、従来通り、単一投与でもよく、又は、1日あたり2回、3回、4回又はそれ以上の複数投与(sub dose)として、適宜な間隔で投与される分割投与でもよい。複数投与自体を、さらに分割し、例えば、多くの不連続不規則間隔の投与(粉吹き器から複数回の吸気や、複数の液滴を目に滴下することによって、など)にしてもよい。 本明細書に引用される特許、特許出願、資料及び文献の全ては、参照することによってその全体を組み込むものとする。なんらかの不整合がある場合は、本明細書の定義を含む本発明の開示を優先する。 特定かつ詳細な態様及び技術に関して、本発明を記載してきた。ただし、本発明の精神及び範囲内を維持しながら、多くの変形及び修正がなされる。一般的に記載された本発明は、例示を目的として本発明を限定する意図ではない、以下の実験例を参照することによってより容易に理解されるであろう。 実験例 薬理学 A2Aアデノシンレセプタアンタゴニストとして作用する本発明の化合物の能力は、当分野で周知である薬理学モデルを用いて決定できる(例えば、米国特許出願公開番号2005/0282831参照)。 本発明の化合物は、A2Aアデノシンレセプタアンタゴニストであることが期待される。本発明の化合物は、IC50値が1μM未満又はそれに等しい場合、A2Aアデノシンレセプタアンタゴニストであるとみなされる。代表的な化合物を試験して、そのIC50値が1μM以下の範囲であることがわかったことが示された。本発明で有用なA2Aアデノシンレセプタアンタゴニストの所望の活性レベルのさらなる例は、(a)0.1μ又はそれ未満のIC50値、(b)0.01μM又はそれ未満のIC50値、(c)0.001μM又はそれ未満のIC50値、(d)0.0001μM又はそれ未満のIC50値、を具える。 本発明の化合物が他のアデノシンレセプタA1、A2B及びA3に対して、A2Aレセプタに選択性があることは、有益である。A1に対してA2Aへの3倍の選択性は、例えば、A2Aに関して100nM及びA1に関して300nMである(300/100=3)。A1に対してA2Aへの選択性の例は、(a)A2Aに関して少なくとも3倍;(b)A2Aに関して少なくとも4倍、(c)A2Aに関して少なくとも5倍;(d)A2Aに関して少なくとも10倍;(e)A2Aに関して少なくとも20倍、及び、(f)A2Aに関して少なくとも100倍、を具える。A2Bに対してA2Aへの選択性の例は、(a)A2Aに関して少なくとも3倍;(b)A2Aに関して少なくとも4倍;(c)A2Aに関して少なくとも5倍;(d)A2Aに関して少なくとも10倍;(e)A2Aに関して少なくとも20倍;(f)A2Aに関して少なくとも100倍、を具える。A3に対してA2Aへの選択性の例は、(a)A2Aに関して少なくとも3倍;(b)A2Aに関して少なくとも4倍;(c)A2Aに関して少なくとも5倍;(d)A2Aに関して少なくとも10倍;(e)A2Aに関して少なくとも20倍;(f)A2Aに関して少なくとも100倍、を具える。 本発明の実験例は、以下の表Aに示す。 合成及び特性 プロトン核磁気共鳴スペクトルを、Varian−300MHz分光計で行い、溶媒として、CD3OD、CDCl3、又はDMSO−d6を用いた溶液からスペクトルを得た。特段の指定のない限り、化学シフトは、CD3OD(3.30ppm)、CDCl3(7.26ppm)又はDMSO−d6(2.5ppm)からppmダウンフィールド(downfield)として発現した。ThermoFinnigan LCQ 質量分析計を用いてエレクトロスプレーイオン化(ESI)質量分析計を実行した。 N6−アミノ置換の代表的な製法:2−イオドアデノシン MeOH(300ml)中の6−クロロ−2−イオド−9−(2’、3’、5’−O−トリアセチルフラノシル)−9H−プリン(14.70g、0.02729モル)の懸濁液を氷浴で冷却した。飽和するまで、アンモニアガスを混合液中に吹き込んだ。反応容器を密閉し、40℃で18時間、60℃で5日間、加熱した。この混合液を氷上で冷却し、溶液中に窒素ガスを吹き込み、この混合液を室温にした。次いで、溶媒を減圧下で除去し、残りを3、4滴の氷酢酸を含有する水から再結晶化した。得られた析出物をろ過し、水及びエーテルで洗浄し、白色固体を得た:収率、7.167g、67%。 C2カップリングの代表的な製法:2−{3−[1−((2−クロロ)フェノキシカルバノイル)ピペリジン−4−イル]プロピン−1−イル}アデノシン 脱ガス処理した新鮮なDMF(20mL)中の2イオドアデノシン(0.602g、1.531mmol)の溶液に、脱ガス処理したトリエチレルアミン(1.20mL、8.54mmol)、Pd(PPh3)4(85mg、0.074mmol)、CuI(触媒作用)及び2−クロロフェニル4−(プロパ−2−イニル)ピペリジン−1−カルボキシレート(0.588g、2.117mmol)を加えた。混合液を室温及び不活性雰囲気中で20時間撹拌した。珪素結合Pd(II)スカベンジャSi−チオール(400ml)及びPd(0)スカベンジャSi−TAAcOH(619mg)を加え、さらに72時間撹拌を続けた。この懸濁液をセライトを介してろ過し、得られた溶液を蒸発して固体にした。残りを、カラムクロマトグラフィで精製し、DCM/MeOH(0−4%)の成分で溶出し、白色固体として純粋な生成物を得た:収率0.733g、88%。 リボース開裂に関する代表的な製法:4−[3−(6−アミノ−9H−プリン−2−イル)−プロパ−2−イニル]−ピペリジン−1−カルボン酸 2−クロロ−フェニルエステル メタノール(25mL)中の2−{3−[1−((2−クロロ)フェノキシカルバノイル)ピペリジン−4−イル]プロピン−1−イル}アデノシン(0.720g、1.326mmol)及び1.0M HCl(2.50mL)の溶液を90℃、22時間、圧力装置で撹拌した。1.0M NaOHでpHを5に調整し、減圧下でメタノールを除去した。冷却後、得られた析出物をろ過し、水で洗浄し、白色固体として純粋な生成物を得た:収率1.481g、88%。 適正なハロゲン化アルキル又はトシル酸アルキルを用いたN9アルキル化の代表的な製法: 適正な9−未飽和アデノシン(0.099mmol)をDMF(10ml)に溶解した。無水炭酸カリウム(38mg、0.275mmol)及び適正なハロゲン化アルキル(0.121mmol)又はトシル酸アルキルを加え、この混合物を25−100℃で、17−71時間撹拌した。反応混合物を珪素に付着させ、カラムクロマトグラフィによって精製し、DCM/MeOH(0−6%)で溶出し、純粋生成物を得た。 実験例1:4−[3−(6−アミノ)−9−プロパ−2−イニル−9H−プリン−2−イル]−ピペリジン−1−カルボン酸フェニルエステル。 N−9アルキル化の代表的な製法を用いて、上記4−[3−(6−アミノ−9H−プリン−2−イル)−プロパ−2−イニル]−ピペリジン−1−カルボン酸フェニルエステル(42mg)から白色固体として標記の化合物を得た:収率16mg、35%。1H NMR (CD3OD) δ 8.21 (s, 1H), 7.39-7.32, 7.22-7.16, 7.10-7.06 (3 x m, 5H), 5.03 (d, 2H, J=2.6 Hz), 4.41-4.12 (m, 2H), 3.07, 2.93 (2 x m, 2H), 2.98 (t, 1H, J=2.6 Hz), 2.49 (d, 2H, J=6.2 Hz), 2.02-1.81, 1.53-1.33 (2 x m, 5H). 13C NMR (CD3OD) δ 157.1, 155.5, 152.9, 150.5, 147.9, 142.6, 130.3, 126.4, 122.9, 119.3, 86.3, 82.5, 77.6, 75.9, 45.7, 45.4, 36.5, 33.9, 32.6, 32.3, 26.5. LRMS ESI (M+H+) 415.2。 実験例2:4−[3−(6−アミノ−9−シクロペンチル−9H−プリン−2−イル)−プロパ−2−イニル]−ピペリジン−1−カルボン酸フェニルエステル。 N−9アルキル化の代表的な製法を用いて、上記4−[3−(6−アミノ−9H−プリン−2−イル)−プロパ−2−イニル]−ピペリジン−1−カルボン酸フェニルエステル(47mg)から白色固体として標記の化合物を得た:収率30mg、53%。1H NMR (CD3OD) δ 8.20 (s, 1H), 7.39-7.32, 7.23-7.16, 7.11-7.06 (3 x m, 5H), 4.90 (m, 1H), 4.42-4.14 (m, 2H), 3.08, 2.93 (2 x m, 2H), 2.49 (d, 2H, J=6.3 Hz), 2.32-1.18, 2.07-1.73, 1.55-1.32 (3 x m, 13H). 13C NMR (CD3OD) δ 157.0, 155.5, 152.9, 150.9, 147.5, 141.2, 130.3, 126.4, 122.9, 119.7, 85.9, 82.7, 57.5, 45.7, 45.5, 36.6, 33.6, 32.6, 32.4, 26.5, 24.8. LRMS ESI (M+H+) 445.2。 実験例3:4−[3−(6−アミノ−9−プロパ−2−イニル−9H−プリン−2−イル)−プロパ−2−イニル]−ピペリジン−1−カルボン酸ベンジルオキシエステル。 N9−アルキル化の代表的な製法を用いて、上記4−[3−(6−アミノ−9H−プリン−2−イル)−プロパ−2−イニル]−ピペリジン−1−カルボン酸ベンジルオキシ−エチルエステル(25mg)から、白色固体として標記化合物を得た:収率20mg、74%。1H NMR (CD3OD) δ 8.20 (s, 1H), 7.32-7.20 (m, 5H), 5.01 (d, 2H, .J=2.6 Hz), 4.53 (s, 2H), 4.27-4.09 (m, 4H), 3.67 (t, 2H, 7=4.7 Hz), 2.98 (t, 1H, J=2.6 Hz), 2.91-2.73 (m, 2H), 2.42 (d, 2H, .7=6.3 Hz), 2.91-1.73, 1.37-1.20 (2 x m, 5H). 13C NMR (CD3OD) δ 157.0 (x 2), 150.4, 147.9, 142.5, 139.5, 129.4, 128.8, 128.7, 119.3, 86.3, 82.5, 77.6, 75.9, 74.0, 69.5, 65.8, 45.1, 36.6, 33.9, 32.5, 26.5. LRMS ESI (M+H+) 473.2。 実験例4:4−[3−(6−アミノ−9−シクロペンチル−9H−プリン−2−イル)−プロパ−2−イニル]−ピペリジン−1−カルボン酸 2−ベンジルオキシ−エチルエステル。 N9−アルキル化の代表的な製法を用いて、上記4−[3−(6−アミノ−9H−プリン−2−イル)−プロパ−2−イニル]−ピペリジン−1−カルボン酸ベンジルオキシ−エチルエステル(21mg)から、白色固体として標記化合物を得た:収率10mg、41%。1H NMR (CD3OD) δ 8.19 (s, 1H), 7.33-7.20 (m, 5H), 4.88 (m, 1H), 4.53 (s, 2H), 4.29-4.10 (m, 4H), 3.67 (t, 2H, J=4.7 Hz), 2 83 (m, 2H), 2.42 (d, 2H, J=6.0 Hz), 2.30-2.16, 2.05-1.70, 1.38-1.21 (3 x m, 13H). 13C NMR (CD3OD) δ 157.0 (x 2), 150.9, 147.5, 141.4, 139.5, 129.4, 128.8, 128.7, 119.7, 85.9, 82.7, 74.0, 69.5, 65.8, 57.5, 45.1, 36.6, 33.6, 32.5, 26.5, 24.8. LRMS ESI (M+H+) 503.4。 実験例5:4−[3−(6−アミノ−9−プロパ−2−イニル−9H−プリン−2−イル)−プロパ−2−イニル]−ピペリジン−1−カルボン酸 3−トリフルオロメチル−フェニルエステル。 N9アルキル化の代表的な製法を用いて、上記4−[3−(6−アミノ−9H−プリン−2−イル)−プロパ−2−イニル]−ピペリジン−1−カルボン酸 3トリフルオロメチル−フェニルエステル(48mg)から白色固体として標記化合物を得た:収率34g、65%。1H NMR (CD3OD) δ 8.21 (s, 1H), 7.60-7.35 (m, 4H), 5.03 (d, 2H, J=2.6 Hz), 4.40-4.29, 4.25-4.14 (2 x m, 2H), 3.08, 2.93 (2 x m, 2H), 2.98 (t, 1H, J=2.6 Hz), 2.48 (d, 2H, J=6.5 Hz), 2.01-1.80, 1.54-1.33 (2 x m, 5H). 13C NMR (CD3OD) δ 157.1, 154.7, 153.2, 150.5, 147.9, 142.6, 132.7 (q), 131.3, 126.8, 123.4, 123.1, 120.1, 119.3, 86.2, 82.6, 77.6, 75.9, 45.8, 45.5, 36.5, 33.9, 32.6, 32.3, 26.5. LRMS ESI (M+H+) 483.3。 実験例6:4−[3−(6−アミノ−9−シクロペンチル−9H−プリン−2−イル)−プロパ−2−イニル]−ピペリジン−1−カルボン酸 3−トリフルオロメチル−フェニルエステル。 N−9アルキル化の代表的な製法を用いて、上記4−[3−(6−アミノ−9H−プリン−2−イル)−プロパ−2−イニル]−ピペリジン−1−カルボン酸 3トリフルオロメチル−フェニルエステル(38mg)から白色固体として標記化合物を得た:収率16mg、37%。1H NMR (CD3OD) δ 8.20 (s, 1H), 7.61-7.35 (m, 4H), 4.89 (m, 1H)5 4.35, 4.20 (2 x m, 2H), 3.09, 2.94 (2 x m, 2H), 2.48 (d, 2H, J=6.3 Hz), 2.32-2.17, 2.06-1.72, 1.55-1.34 (3 x m, 13H). 13C NMR (CD3OD) δ 157.0, 154.7, 153.2, 150.9, 147.4, 141.4, 132.7 (q), 131.3, 126.8, 123.4, 123.1, 120.1, 119.7, 85.9, 82.7, 57.5, 45.8, 45.5, 36.5, 33.6, 32.3, 26.5, 24.8. LRMS ESI (M+H+) 513.4。 実験例7:4−[3−(6−アミノ−9−プロパ−2−イニル−9H−プリン−2−イル)−プロパ−2−イニル]−ピペリジン−1−カルボン酸 2−フルオロ−フェニルエステル。 N9アルキル化の代表的な製法を用いて、上記4−[3−(6−アミノ−9H−プリン−2−イル)−プロパ−2−イニル]−ピペリジン−1−カルボン酸 4−フルオロ−フェニルエステル(77mg)から白色固体として標記化合物を得た:収率50mg、59%。1H NMR (CD3OD) δ 8.21 (s, 1H), 7.10 (s, 2H), 7.07 (d, 2H, J=1.6 Hz), 5.03 (d, 2H, J=2.6 Hz), 4.32, 4.19 (2 x m, 2H), 3.06, 2.91 (2 x m, 2H), 2.98 (t, 1H, .J=2.6 Hz), 2.48 (d, 2H, J=63 Hz), 2.00-1.80, 1.52-1.31 (2 x m, 5H). 13C NMR (CD3OD) δ 163.1, 159.9, 157.1, 155.4, 150.5, 148.9 (d), 147.9, 142.6, 124.6, 124.4, 119.3, 116.9, 116.6, 86.2, 82.6, 77.6, 75.9, 45.7, 45.4, 36.5, 33.9, 32.6, 32.3, 26.5. LRMS ESI (M+H+) 433.2。 実験例8:4−[3−(6−アミノ−9−プロパ−2−イニル−9H−プリン−2−イル)−プロパ−2−イニル]−ピペリジン−1−カルボン酸 4−ニトロ−フェニルエステル。 N9アルキル化の代表的な製法を用いて、上記4−[3−(6−アミノ−9H−プリン−2−イル)−プロパ−2−イニル]−ピペリジン−1−カルボン酸 4−ニトロ−フェニルエステル(64mg)から白色固体として標記化合物を得た:収率29mg、42%。1H NMR (CDCl3) δ 8.23 (d, 2H), 8.08 (s, 1H), 7.29 (d, 2H), 6.44 (br s, 2H), 4.98 (d, 2H), 4.29 (m, 2H), 3.03, 2.89 (2 x m, 2H), 2.55 (t, 1H), 2.52 (d, 2H), 2.05-1.85, 1.51-1.32 (2 x m, 5H). 13C NMR (CDCl3) δ 156.4, 154.6, 152.2, 149.5, 145.3, 144.8, 140.7, 125.0, 122.2, 118.7, 86.5, 80.8, 77.2, 75.5, 44.8, 44.4, 35.1, 33.3, 31.7, 31.3, 26.1. LRMS ESI (M+H+) 460.2。 実験例9:4−[3−(6−アミノ−9−プロパ−2−イニル−9H−プリン−2−イル)−プロパ−2−イニル]−ピペリジン−1−カルボン酸 4−メトキシカルボニル−フェニルエステル N9−アルキル化の代表的な製法を用いて、上記4−[3−(6−アミノ−9H−プリン−2−イル)−プロパ−2−イニル]−ピペリジン−1−カルボン酸 4−メトキシカルボニル−フェニルエステル(57mg)から白色固体として標記化合物を得た:収率34mg、55%。1H NMR (CDCl3) δ 8.06 (s, 1H), 8.02 (d, 2H, J=8.7 Hz), 7.17 (d, 2H, J=8.S Hz), 6.36 (br s, 2H), 4.97 (d, 2H, J=2.6), 4.29 (m, 2H), 3.89 (s, 3H), 2.99, 2.86 (2 x m, 2H), 2.54 (t, 1H, J=2.6 Hz), 2.48 (d, 2H, J=6.5 Hz), 2.02-1.82, 1.49-1.30 (2 x m, 5H). 13C NMR (CDCl3) δ 166.4, 155.2, 154.9, 152.8, 149.5, 145.8, 140.5, 130.9, 126.9, 121.5, 118.7, 86.1, 81.1, 75.6, 75.4, 52.0, 44.6, 44.3, 35.2, 33.2, 31.7, 31.4, 26.2. LRMS ESI (M+H+) 473.2。 実験例10:4−[3−(6−アミノ−9−プロパ−2−イニル−9H−プリン−2−イル)−プロパ−2−イニル]−ピペリジン−1−カルボン酸 4−クロロ−フェニルエステル N9−アルキル化の代表的な製法を用いて、上記4−[3−(6−アミノ−9H−プリン−2−イル)−プロパ−2−イニル]−ピペリジン−1−カルボン酸 4−クロロ−フェニルエステル(41mg)から白色固体として標記化合物を得た:収率30mg、67%。1H NMR (CD3OD) δ 8.21 (s, 1H), 7.34 (d, 2H, J=8.9 Hz), 7.09 (d, 2H, J=8.9 Hz), 5.02 (d, 2H, .J=2.6 Hz), 4.31, 4.18 (2 x m, 2H), 3.06, 2.91 (2 x m, 2H), 2.98 (t, 1H, J=2.6 Hz), 2.47 (d, 2H, J=63 Hz), 2.00-1.79, 1.51-1.31 (2 x m, 5H). 13C NMR (CD3OD) δ 157.1, 155.0, 151.6, 150.4, 147.9, 142.6, 131.7, 130.3, 124.5, 119.3, 86.2, 82.5, 77.6, 75.9, 45.7, 45.4, 36.5, 33.9, 32.6, 32.3, 26.5. LRMS ESI (M+H+) 449.1。 実験例11:4−[3−(6−アミノ−9−プロパ−2−イニル−9H−プリン−2−イル)−プロパ−2−イニル]−ピペリジン−1−カルボン酸 4−メトキシ−フェニルエステル。 N9−アルキル化の代表的な製法を用いて、上記4−[3−(6−アミノ−9H−プリン−2−イル)−プロパ−2−イニル]−ピペリジン−1−カルボン酸 4−メトキシ−フェニルエステル(39mg)から白色固体として標記化合物を得た:収率32mg、75%。1H NMR (CD3OD) δ 8.21 (s, 1H), 6.98 (d, 2H, J=9.1 Hz), 6.87 (d, 2H, J=9.1 Hz), 5.02 (d, 2H, .7=2.5 Hz), 4.32, 4.18 (2 x m, 2H), 3.76 (s, 3H), 3.04, 2.89 (2 x m, 2H), 2.99 (t, 1H, J=2.6 Hz), 2.47 (d, 2H, J=6.3 Hz), 2.00-1.79, 1.51-1.30 (2 x m, 5H). 13C NMR (CD3OD) δ 158.6, 157.1, 155.9, 150.4, 147.9, 146.3, 142.5, 123.6, 119.3, 115.3, 86.3, 82.5, 77.6, 75.9, 56.1, 45.6, 45.4, 36.5, 33.9, 32.6, 32.3, 26.5. LRMS ESI (M+H+) 445.2。 実験例12:4−[3−(6−アミノ−9−プロパ−2−イニル−9H−プリン−2−イル)−プロパ−2−イニル]−ピペリジン−1−カルボン酸 4−メチル−フェニルエステル。 N9−アルキル化の代表的な製法を用いて、上記4−[3−(6−アミノ−9H−プリン−2−イル)−プロパ−2−イニル]−ピペリジン−1−カルボン酸 4−メチル−フェニルエステル(38mg)から白色固体として標記化合物を得た:収率27mg、65%。1H NMR (CD3OD) δ 8.21 (s, 1H), 7.14 (d, 2H, J=8.5 Hz), 6.94 (d, 2H, J=8.4 Hz), 5.02 (d, 2H, J=2.6 Hz), 4.33, 4.19 (2 x m, 2H), 3.05, 2.90 (2 x m, 2H), 2.98 (t, 1H, J=2.6 Hz), 2.47 (d, 2H, J=6.3 Hz), 2.00-1.79, 1.51-1.32 (2 x m, 5H). 13C NMR (CD3OD) δ 157.1, 155.7, 150.6, 150.4, 147.9, 142.5, 136.2, 130.7, 122.6, 119.3, 86.3, 82.5, 77.6, 75.9, 45.6, 45.4, 36.5, 33.9, 32.6, 32.3, 26.5, 20.8. LRMS ESI (M+H+) 429.2。 実験例13:4−[3−(6−アミノ−9−プロパ−2−イニル−9H−プリン−2−イル)−プロパ−2−イニル]−ピペリジン−1−カルボン酸 4−ニトロベンジルエステル。 N9−アルキル化の代表的な製法を用いて、上記4−[3−(6−アミノ−9H−プリン−2−イル)−プロパ−2−イニル]−ピペリジン−1−カルボン酸 4−ニトロベンジルエステル(43mg)から白色固体として標記化合物を得た:収率37mg、79%。1H NMR (CD3OD) δ 8.24 (d, 2H, J=8.8 Hz), 8.21 (s, 1H), 7.59 (d, 2H, J=8.9 Hz), 5.24 (s, 2H)5 5.02 (d, 2H, J=2.5 Hz), 4.22 (m, 2H), 2.98 (t, 1H, J=2.6 Hz), 2.91 (m, 2H), 2.46 (d, 2H, J=6.2 Hz), 1.96-1.78, 1.43-1.26 (2 x m, 5H). 13C NMR (DMSO) δ 155.7, 154.0, 149.1, 146.9, 145.8, 144.9, 140.8, 128.0, 123.5, 117.9, 83.4, 82.4, 78.2, 75.9, 64.9, 43.4, 34.5, 32.2, 30.9, 24.8. LRMS ESI (M+H+) 474.2。 実験例14:4−[3−(6−アミノ−9−プロパ−2−イニル−9H−プリン−2−イル)−プロパ−2−イニル]−ピペリジン−1−カルボン酸 2−クロロ−フェニルエステル。 N9−アルキル化の代表的な製法を用いて、上記4−[3−(6−アミノ−9H−プリン−2−イル)−プロパ−2−イニル]−ピペリジン−1−カルボン酸 2−クロロ−フェニルエステル(68mg)から白色固体として標記化合物を得た:収率46mg、62%。1H NMR (CD3OD) δ 8.21 (s, 1H), 7.41-7.46, 7.34-7.27, 7.24-7.17 (3 x m, 4H), 5.03 (d, 2H, .7=2.5 Hz), 4.38, 4.18 (2 x m, 2H), 3.11, 2.94 (2 x m, 2H), 2.98 (t, 1H, J=2.6 Hz), 2.48 (d, 2H, J=6.4 Hz), 2.03-1.82, 1.59- 1.32 (2 x m, 5H). 13C NMR (CD3OD) δ 157.1, 154.3, 150.4, 148.9, 147.9, 142.5, 131.1, 129,0, 128.4, 128.0, 125.4, 119.3, 86.2, 82.6, 77.6, 75.9, 46.0, 45.6, 36.5, 33.9, 32.6, 32.4, 26.5. LRMS ESI (MH-H+) 449.2。 実験例15:4−[3−(6−アミノ−9−プロパ−2−イニル−9H−プリン−2−イル)−プロパ−2−イニル]−ピペリジン−1−カルボン酸 2−メトキシ−フェニルエステル。 N9−アルキル化の代表的な製法を用いて、上記4−[3−(6−アミノ−9H−プリン−2−イル)−プロパ−2−イニル]−ピペリジン−1−カルボン酸 2−メトキシ−フェニルエステル(63mg)から白色固体として標記化合物を得た:収率49mg、71%。1H NMR (CD3OD) δ 8.20 (s, 1H), 7.20-7.12, 7.05-6.98, 6.93-6.85 (3 x m, 4H), 5.02 (d, 2H, J=2.6 Hz), 4.34, 4.16 (2 x m, 2H), 3.78 (s, 3H), 3.05, 2.90 (2 x m, 2H), 2.99 (t, 1H, J=2.6 Hz), 2.48 (d, 2H, J=6.0 Hz), 1.98-1.80, 1.56-1.30 (2 x m, 5H). 13C NMR (CD3OD) δ 157.1, 155.5, 153.1, 150.4, 147.9, 142.5, 141.9, 127.6, 124.1, 121.7, 119.3, 113.6, 86.3, 82.6, 77.6, 75.9, 56.4, 46.0, 45.5, 36.6, 33.9, 32.6, 32.4, 26.6. LRMS ESI (M+H+) 445.2。 実験例16:2−{3−[1−((3,4−ジメチル)フェノキシカルバモイル)ピペリジン−4−イル]プロピン−1−イル}−9−プロパルギルアデニン。 N9−アルキル化の代表的な製法を用いて、2−{3−[1−((3,4−ジメチル)フェノキシカルバモイル)ピペリジン−4−イル]プロピン−1−イル}アデニン(33g)から白色固体として標記化合物を得た:収率23mg、64%。1H NMR (CD3OD) δ 8.21 (s, 1H), 7.08 (d, 1H, J= 8.2 Hz), 6.84 (d, 1H, J= 2.3 Hz), 6.78 (dd, 1H, J= 8.2 Hz, J= 2.5 Hz), 5.02 (d, 2H, J= 2.6 Hz), 4.42-4.12 (m, 2H), 3.13-2.84 (m, 3H), 2.48 (d, 2H, J= 6.5 Hz), 2.23 (s, 3H), 2.22 (s, 3H), 2.02-1.81, 1.52-1.32 (2 x m, 5H). 13C NMR (CD3OD) δ 157.1, 155.8, 150.8, 150.5, 147.9, 142.5, 138.8, 134.7, 131.1, 123.7, 119.9, 119.3, 86.3, 82.6, 77.2, 75.9, 45.5 (x2), 36.5, 33.9, 32.5 (x2), 26.5,.19.8, 19.1. LRMS ESI (M+H+) 443.2。 実験例17:2−{3−[1−((3,4−ジフルオロ)フェノキシカルバモイル)ピペリジン−4−イル]プロピン−1−イル}−9−プロパルギルアデニン。 N9−アルキル化の代表的な製法を用いて、2−{3−[1−((3,4−ジフルオロ)フェノキシカルバモイル)ピペリジン−4−イル]プロピン−1−イル}アデニン(32g)から白色固体として標記化合物を得た:収率15mg、43%。1H NMR (CD3OD) δ 8.22 (s, 1H), 7.25 (m, 1H), 7.13 (m, 1H), 6.93 (m, 1H), 5.03 (d, 2H, J= 2.5 Hz), 4.30, 4.18 (2 x m, 2H), 3.06, 2.92 (2 x m, 2H), 2.99 (t, 1H, J= 2.6 Hz), 2.48 (d, 2H, J= 6.3 Hz)5 2.00-1.80, 1.53-1.31 (2 x m, 5H). 13Cを得たが、フッ素が多数のピークをスプリットしている。LRMS ESI (M+H+) 451.2。 実験例18:2−{3−[1−((3,4−ジフルオロ)フェノキシカルバモイル)ピペリジン−4−イル]プロピン−1−イル}−9−プロパルギルアデニン。 N9−アルキル化の代表的な製法を用いて、2−{3−[1−((3,4−ジフルオロ)フェノキシカルバモイル)ピペリジン−4−イル]プロピン−1−イル}アデニン(37g)から白色固体として標記化合物を得た:収率11mg、28%。1H NMR (CD3OD) δ 8.22 (s, 1H), 7.50 (d, 1H, J = 8.8 Hz), 7.36 (d, 1H, J= 2.6 Hz), 7.08, (dd, 1H, J= 2.6 Hz, J= 8.8 Hz), 5.03 (d, 2H, J= 2.6 Hz), 4.31, 4.19 (2 x m, 2H), 3.07, 2.93 (2 x m, 2H), 2.99 (t, 1H, J= 2.6 Hz), 2.48 (d, 2H, J= 6.2 Hz), 2.00-1.81, 1.54-1.33 (2 x m, 5H). LRMS ESI (M+H+) 483.1。 本発明の代表的な化合物は、以下の表1に示される。これらの化合物及びその異性体、薬学的に許容されるその塩が本発明に含まれる。 上述した開示に従って、本発明の多数の修正及び変形が可能である。従って、添付された特許請求の範囲内で、特に開示されてなくとも、本発明が実施され得る。 式Ia又はIbの化合物、その立体異性体、又は、薬学的に許容されるその塩において: ここで、 (CH2)n及び(CH2)qの(CH2)部は、独立して、OH、=O、C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル及びベンジルから選択される0−2基で置換され; QはO又はS; XはCH又はN; YはO、NY1、OCH2CH2OCH2、OCH2CH2OCH2CH2OCH2、OCH2CH2OCH2CH2OCH2CH2OCH2、NY1CH2CH2OCH2、NY1CH2CH2OCH2CH2OCH2、及び、NY1CH2CH2OCH2CH2OCH2CH2OCH2からなる群から選択され; 代替としては、Yは存在せず; Y1は、H、C1−4アルキル、ベンジル、C3−6シクロアルキル、及び、(C3−6シクロアルキル)C1−4アルキレンからなる群から選択され; Zは、アリール及びヘテロアリールからなる群から選択され、Zは、炭素原子を介して結合され、1−4のZ1基で置換され; Z1は、独立して、F、Cl、Br、I、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、−(CH2)aORa、−(CH2)aNRaRa、−(CH2)aNHOH、−(CH2)aNRaNRaRa、−(CH2)aNO2、−(CH2)aCN、−(CH2)aCO2Ra、−(CH2)aC(O)Ra、−(CH2)aOC(O)Ra、−(CH2)aCONRaRa、CF3及びOCF3からなる群から選択され; Raは、独立して、H、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−8シクロアルキル、(C3−8シクロアルキル)C1−8アルキレン、アリール、(アリール)C1−8アルキレン、ヘテロアリール、及び(ヘテロアリール)C1−8アルキレンからなる群から選択され、ここで、アルキル及びシクロアルキルは、選択的に、−O−、−S(O)0−2−及び−NRc−からなる群から選択される1−2のヘテロ原子でインタラプトされ、 R1は、独立して、H、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、(C3−8シクロアルキル)C1−8アルキレン、アリール、(アリール)C1−8アルキレン、ヘテロアリール、(ヘテロアリール)C1−8アルキレン、(アリール)(アリール)−C1−8アルキレン、(ヘテロアリール)(ヘテロアリール)−C1−8アルキレン、及び、(アリール)(ヘテロアリール)C1−8アルキレン、からなる群から選択され、ここで、アルキル及びシクロアルキルは、選択的に、−O−、−S(O)0−2−、及び、−NRc−からなる群から選択される1−2のヘテロ原子でインタラプトされ、R1基は、独立して、F、Cl、Br、I、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、−(CH2)aORa、−(CH2)aNRaRa、−(CH2)aNHOH、−(CH2)aNRaNRaRa、−(CH2)aNO2、−(CH2)aCN、−(CH2)aCO2Ra、−(CH2)aC(O)Ra、−(CH2)aOC(O)Ra、−(CH2)aCONRaRa、CF3及びOCF3からなる群から選択される0−4基で置換され; R2は、H、C1−6アルキル、ORa、N(Ra)2、C3−8シクロアルキル、アリール、複素環及びヘテロアリールからなる群から選択され、アルキル、シクロアルキル、アリール、複素環、及び、ヘテロアリールは、選択的に、独立して、F、Cl、I、Br、CH3、CF3及びCH3Oからなる群から選択される1−2基で置換され、 R3は存在しないか、又は、C1−8アルキレンであり、ここで、アルキレン基は、選択的に、−O−、−S(O)0−2−、及び、−NH−からなる群から選択される1−2のヘテロ原子でインタラプトされ、 R3は、未置換であるか、又は、F、Cl、Br、I、−ORd、−SRd、−N(Rd)2、C3−6シクロアルキル、(C3−6シクロアルキル)C1−4アルキレン、アリール、(アリール)C1−4アルキレン、ヘテロアリール、及び、(ヘテロアリール)C1−4アルキレン、からなる群から選択される1−2基で置換され、ここで、アルキル及びシクロアルキルは、選択的に、−O−、−S(O)0−2−、及び、−NRc−からなる群から選択される1−2のヘテロ原子でインタラプトされ; R4は、C1−8アルキル、C2−8アルケニル、C2−8アルキニル、C3−12シクロアルキル、(C3−12シクロアルキル)C1−8アルキレン、アリール、(アリール)C1−8アルキレン、ヘテロアリール、(ヘテロアリール)C1−8アルキレン、CF3、−CO2Rb、RbC(O)−、(Rb)2NC(O)−、RbOC(S)−、RbC(S)−及びRbS(=O)−からなる群から選択され、アルキル及びシクロアルキルは、選択的に、−O−、−S(O)0−2−、及び−NH−からなる群から選択される1−2のヘテロ原子でインタラプトされ、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、未置換であるか、又は、独立して、F、Cl、Br、I、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、−(CH2)aORa、−(CH2)aNRaRa、−(CH2)aNHOH、−(CH2)aNRaNRaRa、−(CH2)aNO2、−(CH2)aCN、−(CH2)aCO2Ra、−(CH2)aC(O)Ra、−(CH2)aOC(O)Ra、−(CH2)aCONRaRa、CF3、OCF3、及び、−OS(O2)Raからなる群から選択される1−4基で置換され、; 代替として、R3が存在し、R4は、付加的に、H、F、Cl、Br、I、N(Rb)2、ORb、SRb、−CN、NO2、CF3O、RbC(O)O−、−OCO2Rb、(Rb)2NC(O)O−、RbOC(O)NRb−、RbC(O)NRb−、(Rb)2NC(O)NRb−、及び(Rb)2NC(S)NRb−からなる群から選択され; R2はHであり、R3が存在しない場合、R4は、以外であり、ここで、(a)「*」が、結合点であり(b)Rzは、−CH2OR、−CO2R、−OC(O)R、−CH2OC(O)R、−CH2SR、−C(S)OR、−CH2OC(S)R、−CH2NRR、−C(S)NRR、及び−C(O)NRR、であり、(c)Rが、H又は置換基であり; Rbは、独立して、H、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−8シクロアルキル、(C3−8シクロアルキル)C1−8アルキレン、アリール、(アリール)C1−8アルキレン、ヘテロアリール、及び(ヘテロアリール)C1−8アルキレンからなる群から選択され、ここで、アルキル及びシクロアルキルは、選択的に、−O−、S(O)0−2−及び−NH−からなる群から選択される1−2のヘテロ原子でインタラプトされ、アルキル、シクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、F、Cl、Br、I、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、−(CH2)aORa、−(CH2)aNRaRa、−(CH2)aNHOH、−(CH2)aNRaNRaRa、−(CH2)aNO2、−(CH2)aCN、−(CH2)aCO2Ra、−(CH2)aC(O)Ra、−(CH2)aOC(O)Ra、−(CH2)aCONRaRa、CF3及びOCF3からなる群から選択される0−4の置換基で置換され; Rcは、独立して、H、C1−6アルキル及びベンジルからなる群から選択され、 Rdは、H、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、(C3−6シクロアルキル)C1−4アルキレン、フェニル及びベンジルからなる群から選択され、 R5は、独立して、H、F、Cl、Br、I、−ORc、−N(Rc)2、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、アリール及び(アリール)C1−4アルキレン、からなる群から選択され、ここで、アルキル及びシクロアルキルは、選択的に、−O−、−S(O)0−2−、−NRb−からなる群から選択される1−2のヘテロ原子によってインタラプトされ; R6は、CH2CH2、CH=CH、及び、C≡Cからなる群から選択され、 aは、独立して、0、1及び2からなる群から選択され、 nは、独立して、0、1及び2からなる群から選択され、 pは、独立して、0、1及び2からなる群から選択され、 qは、独立して、0、1及び2からなる群から選択され、及び rは、独立して、0、1及び2からなる群から選択される、 ことを特徴とする式Ia又はIbの化合物、その立体異性体、又は、薬学的に許容されるその塩。 前記化合物が、式IIa又はIIIaであり: ここで、 Yが、O、NY1、OCH2CH2OCH2及びNY1CH2CH2OCH2からなる群から選択され、 代替としては、Yは存在せず; Y1は、H及びCH3からなる群から選択され; Zは、5−6員環ヘテロアリール及びフェニルからなる群から選択され、ここで、Zは、炭素原子を介して結合し、1−4のZ1基で置換され; Z1は、独立して、F、Cl、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、−(CH2)aORa、−(CH2)aNRaRa、−(CH2)aNHOH、−(CH2)aNRaNRaRa、−(CH2)aNO2、−(CH2)aCN、−(CH2)aCO2Ra、−(CH2)aC(O)Ra、−(CH2)aOC(O)Ra、−(CH2)aCONRaRa、CF3及びOCF3からなる群から選択され; Raは、独立して、H、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C3−6シクロアルキル、(C3−6シクロアルキル)C1−2アルキレン、アリール、(アリール)C1−2アルキレン、ヘテロアリール及び(ヘテロアリール)C1−2アルキレン、からなる群から選択され、アルキル及びシクロアルキルは、選択的に、−O−、−S(O)0−2−及び−NRc−からなる群から選択される1−2のヘテロ原子でインタラプトされ; R1は、独立して、H、C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、(C3−6シクロアルキル)C1−4アルキレン、アリール、(アリール)C1−4アルキレン、ヘテロアリール、(ヘテロアリール)C1−4アルキレン、(アリール)(アリール)−C1−4アルキレン、(ヘテロアリール)(ヘテロアリール)−C1−4アルキレン及び(アリール)(ヘテロアリール)C1−2アルキレンからなる群から選択され、アルキル及びシクロアルキルは、選択的に、−O−、−S(O)0−2−、及び−NRc−、からなる群から選択される1−2のヘテロ原子でインタラプトされ、アリール及びヘテロアリール環は、独立して、F、Cl、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、−(CH2)aORa、−(CH2)aNRaRa、−(CH2)aNHOH、−(CH2)aNRaNRaRa、−(CH2)aNO2、−(CH2)aCN、−(CH2)aCO2Ra、−(CH2)aC(O)Ra、−(CH2)aOC(O)Ra、−(CH2)aCONRaRa、CF3及びOCF3からなる群から選択される0−2基で置換され、 R2は、H、C1−4アルキル、ORa、N(Ra)2、C3−6シクロアルキル、アリール、複素環、及び、ヘテロアリールからなる群から選択され、アルキル、シクロアルキル、アリール、複素環、及び、ヘテロアリールは、独立して、F、Cl、CH3、CF3及びCH3Oからなる群から選択される0−2基で置換され; R4は、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C3−6シクロアルキル、(C3−6シクロアルキル)C1−2アルキレン、アリール、(アリール)C1−2アルキレン、ヘテロアリール、(ヘテロアリール)C1−2アルキレン、CF3、−CO2Rb、RbC(O)−、(Rb)2NC(O)−、RbOC(S)−、RbC(S)−及びRbS(=O)−からなる群から選択され、ここで、アルキル及びシクロアルキルは、選択的に、−O−、−S(O)0−2−、及び−NH−からなる群から選択される1−2のヘテロ原子でインタラプトされ;アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、独立して、F、Cl、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、−(CH2)aORa、−(CH2)aNRaRa、−(CH2)aNHOH、−(CH2)aNRaNRaRa、−(CH2)aNO2、−(CH2)aCN、−(CH2)aCO2Ra、−(CH2)aC(O)Ra、−(CH2)aOC(O)Ra、−(CH2)aCONRaRa、CF3、OCF3及び−OS(O2)Raからなる群から選択される0−3基で置換され; 代替として、R3は、少なくとも1であり、R4は、付加的に、H、F、Cl、N(Rb)2、ORb、SRb、−CN、NO2、CF3O、RbC(O)O−、−OCO2Rb、(Rb)2NC(O)O−、RbOC(O)NRb−、RbC(O)NR−b、(Rb)2NC(O)NRb−、及び(Rb)2NC(S)NRb−からなる群から選択されてもよく; R2がHであり、R3が存在しない場合、R4は、以外であり、(a)「*」は、結合点であり、(b)Rzは、−CH2OR、−CO2R、−OC(O)R、−CH2OC(O)R、−CH2SR、−C(S)OR、−CH2OC(S)R、−CH2NRR、−C(S)NRR、及び−C(O)NRR、であり、(c)Rは、H又は置換基であり; Rbは、独立して、H、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C3−6シクロアルキル、(C3−6シクロアルキル)C1−2アルキレン、アリール、(アリール)C1−2アルキレン、ヘテロアリール及び(ヘテロアリール)C1−2アルキレンからなる群から選択され、アルキル及びシクロアルキルは、選択的に、−O−、−S(O)0−2−、及び−NH−からなる群から選択される1−2のヘテロ原子でインタラプトされ、ここで、アルキル、シクロアルキル、アリール及びヘテロアリールは、F、Cl、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、−(CH2)aORa、−(CH2)aNRaRa、−(CH2)aNHOH、−(CH2)aNRaNRaRa、−(CH2)aNO2、−(CH2)aCN、−(CH2)aCO2Ra、−(CH2)aC(O)Ra、−(CH2)aOC(O)Ra、−(CH2)aCONRaRa、CF3及びOCF3からなる群から選択される0−2基の置換基で置換され、 R3は存在せず、又は、C1−4アルキレンであり、アルキレン基は、選択的に、−O−、−S(O)0−2−及び−NH−からなる群から選択されるヘテロ原子でインタラプトされ; R3は、F、Cl、−ORd、−SRd、−N(Rd)2、C3−6シクロアルキル、(C3−6シクロアルキル)C1−2アルキレン、アリール、(アリール)C1−2アルキレン、ヘテロアリール、及び、(ヘテロアリール)C1−2アルキレン、からなる群から選択される0−1基で置換され、ここで、アルキル及びシクロアルキルは、選択的に、−O−、−S(O)0−2−、及び、−NRc−からなる群から選択される1−2のヘテロ原子でインタラプトされ; Rcは、独立して、H及びC1−4アルキルからなる群から選択され、 Rdは、独立して、H、C1−4アルキル、(C3−6シクロアルキル)C1−2アルキレン及びベンジルからなる群から選択され、 R5は、独立して、H、F、Cl、−ORc、−N(Rc)2、C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、アリール及び(アリール)C1−2アルキレン、からなる群から選択され、ここで、アルキル及びシクロアルキルは、選択的に、−O−、−S(O)0−2−、及び−NRb−からなる群から選択される1のヘテロ原子によってインタラプトされ; aは、独立して、0及び1からなる群から選択され; nは、独立して、0及び1からなる群から選択され; pは、独立して、0及び1からなる群から選択され; qは、独立して、0及び1からなる群から選択され;及び rは、独立して、0及び1からなる群から選択される ことを特徴とする請求項1に記載の化合物。 Yは、O及びOCH2CH2OCH2からなる群から選択され; 代替としては、Yは存在せず、 Zは、フェニル、ピリジル、及び、ピリミジルからなる群から選択され、Zは、炭素原子を介して結合し、1−3のZ1基で置換され; Z1は、独立して、F、Cl、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、ORa、NHOH、NRaNRaRa、NO2、CO2Ra、C(O)Ra、OC(O)Ra、CONRaRa、CF3及びOCF3からなる群から選択され; R1は、独立して、H、C1−4アルキル、(シクロプロピル)CH2−、ベンジル、ピリジル−CH2−、(フェニル)(フェニル)−C1−4アルキレン、(ピリジル)(ピリジル)−C1−4アルキレン及び(フェニル)(ピリジル)C1−4アルキレンからなる群から選択され、アリール及びヘテロアリール環は、独立して、F、Cl、CH3、OH、OCH3、NH2、NHCH3、N(CH3)2、NHOH、NHNH2、NO2、CN、CO2CH3、C(O)CH3、CONH2、C(O)NHCH3、C(O)N(CH3)2、CF3、及び、OCF3、からなる群から選択される0−2基で置換され; R2は、H、ORa、N(Ra)2、フェニル及び5−6員環のヘテロアリールからなる群から選択され、アリール及びヘテロアリールは、独立して、F、Cl、CH3、CF3及びCH3Oからなる群から選択される0−2基で置換され、 R3は、存在しないか、又は、C1−2アルキレンであり; R4は、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、フェニル、ナフチル、ヘテロアリールからなる群から選択され、シクロアルキルは、選択的に、−O−、−S(O)0−2−、−NH−からなる群から選択されたヘテロ原子でインタラプトされ、アルケニル、アルキニル、シクロアルキニル、アリール及びヘテロアリールは、独立して、F、Cl、CH3、OH、OCH3、NH2、NHCH3、N(CH3)2、NHOH、NHNH2、NO2、CN、CO2CH3、C(O)CH3、CONH2、C(O)NHCH3、C(O)N(CH3)2、CF3、及び、OCF3、からなる群から選択される0−2基で置換され; R5は、独立して、H及びCH3からなる群から選択され; nは1であり; pは1であり; qは、独立して、0及び1からなる群から選択され、及び rは、独立して、0及び1からなる群から選択される ことを特徴とする請求項2に記載の化合物。 Zは、フェニル、ピリジル、及び、ピリミジルからなる群から選択され、Zは、炭素原子を介して結合し、1のZ1基で置換され: Z1は、独立して、F、Cl、CH3、CH2CH3、OH、OCH3、NH2、NHCH3、N(CH3)2、NHOH、NHNH2、NO2、CN、CO2CH3、C(O)CH3、CONH2、C(O)NHCH3、C(O)N(CH3)2、CF3、及び、OCF3、からなる群から選択される ことを特徴とする請求項3に記載の化合物。 前記化合物が式IIaであることを特徴とする請求項2に記載の化合物。 pが1であることを特徴とする請求項5に記載の化合物。 rが0であることを特徴とする請求項6に記載の化合物。 YがOであることを特徴とする請求項7に記載の化合物。 前記化合物が式IIb:であることを特徴とする請求項8に記載の化合物。 前記化合物が式IIIaであることを特徴とする請求項2に記載の化合物。 pが1であることを特徴とする請求項10に記載の化合物。 rが0であることを特徴とする請求項11に記載の化合物。 YがOであることを特徴とする請求項12に記載の化合物。 前記化合物が式IIIb:であることを特徴とする請求項13に記載の化合物。 前記化合物が、4−[3−(6−アミノ−9−プロパ−2−イニル−9H−プリン−2−イル)−プロパ−2−イニル]−ピペリジン−1−カルボン酸 2−ベンジルオキシ−エチルエステル;4−[3−(6−アミノ−9−シクロペンチル−9H−プリン−2−イル)−プロパ−2−イニル]−ピペリジン−1−カルボン酸 2−ベンジルオキシ−エチルエステル;4−[3−(6−アミノ−9−プロパ−2−イニル−9H−プリン−2−イル)−プロパ−2−イニル]−ピペリジン−1−カルボン酸 3−トリフルオロメチル−フェニルエステル;4−[3−(6−アミノ−9−シクロペンチル−9H−プリン−2−イル)−プロパ−2−イニル]−ピペリジン−1−カルボン酸 3−トリフルオロメチル−フェニルエステル;4−[3−(6−アミノ−9−プロパ−2−イニル−9H−プリン−2−イル)−プロパ−2−イニル]−ピペリジン−1−カルボン酸 2−フルオロ−フェニルエステル;4−[3−(6−アミノ−9−プロパ−2−イニル−9H−プリン−2−イル)−プロパ−2−イニル]−ピペリジン−1−カルボン酸 4−ニトロ−フェニルエステル;4−[3−(6−アミノ−9−プロパ−2−イニル−9H−プリン−2−イル)−プロパ−2−イニル]−ピペリジン−1−カルボン酸 4−メトキシカルボニル−フェニルエステル;4−[3−(6−アミノ−9−プロパ−2−イニル−9H−プリン−2−イル)−プロパ−2−イニル]−ピペリジン−1−カルボン酸 4−クロロ フェニルエステル;4−[3−(6−アミノ−9−プロパ−2−イニル−9H−プリン−2−イル)−プロパ−2−イニル]−ピペリジン−1−カルボン酸 4−メトキシフェニル エステル;4−[3−(6−アミノ−9−プロパ−2−イニル−9H−プリン−2−イル)−プロパ−2−イニル]−ピペリジン−1−カルボン酸 4−メチル−フェニル エステル;4−[3−(6−アミノ−9−プロパ−2−イニル−9H−プリン−2−イル)−プロパ−2−イニル]−ピペリジン−1−カルボン酸 4−ニトロ−ベンジル エステル;4−[3−(6−アミノ−9−プロパ−2−イニル−9H−プリン−2−イル)−プロパ−2−イニル]−ピペリジン−1−カルボン酸 2−クロロ−フェニル エステル;4−[3−(6−アミノ−9−プロパ−2−イニル−9H−プリン−2−イル)−プロパ−2−イニル]−ピペリジン−1−カルボン酸 2−メトキシ−フェニル エステル;2−{3−[1−((3,4−ジメチル)フェノキシカルバモイル)ピペリジン−4−イル]プロピン−1−イル}−9−プロパルギルアデニン;2−{3−[1−((3,4−ジフルオロ)フェノキシカルバモイル)ピペリジン−4−イル]プロピン−1−イル}−9−プロパルギルアデニン;及び2−{3−[1−((3,4−ジクロロ)フェノキシカルバモイル)ピペリジン−4−イル]プロピン−1−イル}−9−プロパルギルアデニン; から選択されることを特徴とする請求項1に記載の化合物。 前記化合物が、表Aの化合物から選択されることを特徴とする請求項1に記載の化合物。 請求項1〜16のいずれか一項に記載の治療有効量の化合物及び薬学的に許容される賦形剤を具えることを特徴とする医薬品。 治療に使用する請求項1〜16のいずれか一項に記載の化合物。 疾患の治療に有用な薬の製造のための請求項1〜16のいずれか一項に記載の化合物の使用。 本発明は、式(Ia)及び(Ib)の化合物を提供し、R1−5、Q、X、Y、Z、p、q及びrは、本明細書で規定される。これらの化合物はよく効き、A2Aアデノシンレセプタ(ARs)の選択的アンタゴニストである。本発明は、さらに、これらの化合物を具える医薬品、及び、この化合物を使用する方法を具える。【選択図】なし