生命科学関連特許情報

タイトル:公開特許公報(A)_頭皮保護剤組成物
出願番号:2009174849
年次:2011
IPC分類:A61K 8/31,A61K 8/37,A61K 8/97,A61K 8/89,A61Q 17/00


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久野 篤史 JP 2011026258 公開特許公報(A) 20110210 2009174849 20090728 頭皮保護剤組成物 ホーユー株式会社 000113274 久野 篤史 A61K 8/31 20060101AFI20110114BHJP A61K 8/37 20060101ALI20110114BHJP A61K 8/97 20060101ALI20110114BHJP A61K 8/89 20060101ALI20110114BHJP A61Q 17/00 20060101ALI20110114BHJP JPA61K8/31A61K8/37A61K8/97A61K8/89A61Q17/00 3 OL 6 4C083 4C083AA121 4C083AA122 4C083AC021 4C083AC022 4C083AC421 4C083AC422 4C083AD151 4C083AD152 4C083AD652 4C083CC02 4C083DD30 4C083EE01 4C083EE06 4C083EE12 本発明は、毛髪処理剤を施術する前に頭皮に適用する頭皮保護剤組成物に関する。 染毛剤やパーマ剤等の毛髪処理剤による施術前に、頭皮に塗布することによって、毛髪処理剤による刺激を防止あるいは緩和する頭皮保護剤が知られている。このような頭皮保護剤としては、ワセリンや流動パラフィンを主成分とするもの(特許文献1,2)や、さらに植物油(特許文献3)やポリシロキサン類(特許文献4)を配合するものがある。特開2004−99515号公報特開2004−99516号公報特開2001−316236号公報特開2006−56848号公報 ところで、皮膚保護の目的で、植物油やポリシロキサン類を配合すると、その後の洗浄時に洗い流しにくく、油性成分が皮膚に残るという問題や、経時的に水分の混入等により安定性が悪くなるという問題があった。 そこで本発明は、操作性に優れ、毛髪処理剤塗布後の洗浄が容易であり、安定性にも優れる頭皮保護剤組成物を提供することを、解決すべき技術的課題とする。 (第1発明) 上記課題を解決するための本願第1発明の構成は、(A)流動パラフィン及び(B)ポリグリセリン脂肪酸エステルを含有する頭皮保護剤組成物である。 (第2発明) 上記課題を解決するための本願第2発明の構成は、前記第1発明に係る組成物における(A)成分として、(A−1)動粘度が5〜50mm2/sの範囲である流動パラフィン及び(A−2)動粘度が60〜250mm2/sの範囲である流動パラフィンを含有する、頭皮保護剤組成物である。 ここに「動粘度」とは、化粧品原料基準第二版注解(p.1461〜1463,1984年,薬事日報社)の一般試験法の粘度測定法第1法に記載されているウベローデ型毛細管粘度計を用いて40℃で測定した粘度(単位:mm2/s)を言う。 (第3発明) 上記課題を解決するための本願第3発明の構成は、前記第1発明又は第2発明に係る組成物が、更に(C)植物油及びシリコーン誘導体から選ばれる少なくとも1種を含有する、頭皮保護剤組成物である。 本発明によれば、操作性に優れ、毛髪処理剤塗布後の洗浄が容易であると共に、安定性も向上させることができる。 次に、本発明を実施するための形態を、その最良の形態を含めて説明する。 本発明の頭皮保護剤組成物は、(A)流動パラフィン及び(B)ポリグリセリン脂肪酸エステルが含有される。更に好ましくは(C)植物油及びシリコーン誘導体から選ばれる少なくとも1種が含有される。かかる頭皮保護剤組成物は、染毛剤等の毛髪処理剤による施術前に頭皮に塗布される。 (A)流動パラフィンは、毛髪処理剤による刺激を防止あるいは緩和するために配合される。(A)成分としては、(A−1)動粘度が5〜50mm2/sの範囲である流動パラフィン及び(A−2)動粘度が60〜250mm2/sの範囲である流動パラフィンを併せて用いることが好ましい。(A)成分として(A−1)成分及び(A−2)成分を併用することにより、塗布時の伸びや感触を良好にすることができる。 前記(A−1)成分の市販品としては、Carnation(sonneborn社製)、Klearol(sonneborn社製)、ハイコールK−230(カネダ(株)製)、ハイコールK−290(カネダ(株)製)等が挙げられる。前記(A−2)成分の市販品としては、Kaydol(sonneborn社製)、Hydrobrite 1000(sonneborn社製)、ハイコールK−350(カネダ(株)製)等が挙げられる。 本発明における(A)成分の配合量は、頭皮保護剤組成物中において70〜95質量%、好ましくは75〜90質量%である。 (B)ポリグリセリン脂肪酸エステルは、親水基としてグリセリンの縮合物、親油基として脂肪酸をもつ非イオン界面活性剤であり、頭皮保護剤組成物の安定性を保つと共に、頭皮への塗布後の洗浄を容易にするために配合される。具体的には、モノステアリン酸ジグリセリル、モノオレイン酸ジグリセリル、ジオレイン酸ジグリセリル、モノイソステアリン酸ジグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、モノステアリン酸テトラグリセリル、モノオレイン酸テトラグリセリル、トリステアリン酸テトラグリセリル、ペンタステアリン酸テトラグリセリル、ペンタオレイン酸テトラグリセリル、モノラウリン酸ヘキサグリセリル、モノミリスチン酸ヘキサグリセリル、モノステアリン酸ヘキサグリセリル、モノオレイン酸ヘキサグリセリル、トリステアリン酸ヘキサグリセリル、テトラベヘン酸ヘキサグリセリル、ペンタステアリン酸ヘキサグリセリル、ポリリシノレイン酸ヘキサグリセリル、ペンタオレイン酸ヘキサグリセリル、モノラウリン酸デカグリセリル、モノミリスチン酸デカグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、モノオレイン酸デカグリセリル、モノリノール酸デカグリセリル、モノイソステアリン酸デカグリセリル、ジステアリン酸デカグリセリル、ジイソステアリン酸デカグリセリル、トリステアリン酸デカグリセリル、トリオレイン酸デカグリセリル、ペンタステアリン酸デカグリセリル、ペンタヒドロキシステアリン酸デカグリセリル、ペンタオレイン酸デカグリセリル、ペンタイソステアリン酸デカグリセリル、ヘプタステアリン酸デカグリセリル、ヘプタオレイン酸デカグリセリル、デカステアリン酸デカグリセリル、デカオレイン酸デカグリセリル、デカイソステアリン酸デカグリセリル、デカマカデミアナッツ油脂肪酸デカグリセリル、ポリリシノレイン酸デカグリセリル、ヤシ油脂肪酸ポリグリセリル等が挙げられる。本発明においては、これらの中から1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。これらの中でも、トリイソステアリン酸ジグリセリル、モノイソステアリン酸ジグリセリル、モノオレイン酸テトラグリセリルが好ましい。 本発明における(B)成分の配合量は、頭皮保護剤組成物中において0.1〜30質量%、好ましくは0.5〜20質量%、より好ましくは0.5〜15質量%である。0.1質量%より少ないと頭皮保護剤組成物の安定性を保つ効果や塗布後の洗浄を容易にする効果が得られないおそれがある。 頭皮保護剤組成物には、頭皮の保護効果の向上の点から、(C)植物油及びシリコーン誘導体から選ばれる少なくとも1種が配合されることが好ましい。植物油としては、オリーブ油、ローズヒップ油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、アーモンド油、茶実油、サザンカ油、サフラワー油、ヒマワリ油、ヒマワリ種子油、大豆油、綿実油、ゴマ油、トウモロコシ油、落花生油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、小麦胚芽油、ハトムギ油、ブドウ種子油、アボカド油、カロット油、ヒマシ油、アマニ油、パーシック油、ククイナッツ油、月見草油、ハイオレイックヒマワリ油、メドウホーム油、へーゼルナッツ油、ピスタシオ種子油、ホホバ油等が挙げられる。 シリコーン誘導体としては、ジメチルポリシロキサン(ジメチコン)、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、末端水酸基変性ジメチルポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、平均重合度が650〜10000の高重合未変性シリコーンもしくは高重合アミノ変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、ベタイン変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、メルカプト変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、及びフッ素変性シリコーン等が挙げられる。アミノ変性シリコーンとしては、(アミノエチルアミノプロピルメチコン/ジメチコン)コポリマー、アミノプロピルジメチコン、アモジメチコン等が挙げられる。ポリエーテル変性シリコーンとしては、例えばPEG−12ジメチコンが挙げられる。 本発明における(C)成分の配合量は、頭皮保護剤組成物中において0.1〜15質量%、好ましくは0.5〜10質量%である。0.1質量%より少ないと頭皮の保護効果を向上させる 頭皮保護剤組成物には、本発明の効果を阻害しない範囲において、更にその他の成分として、前記(A)成分及び(C)成分以外の油性成分、前記(B)成分以外の非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤及び両性界面活性剤等の界面活性剤、エタノール等の低級アルコール、ビタミンE等のビタミン類、メチルパラベン、フェノキシエタノール等の防腐剤、キレート剤、香料、植物抽出物等の公知の添加剤が配合されてもよい。 本発明の頭皮保護剤組成物の剤型としては特に限定されないが、使用性の点から、液状又はゲル状であることが好ましい。 頭皮保護剤組成物は、酸化染毛剤、毛髪脱色剤、酸性染毛料、一時着色料等の染毛剤やパーマネントウェーブ用剤、縮毛矯正剤等の毛髪処理剤による処理前において、頭皮に適量塗布される。毛髪処理剤による処理後においては、毛髪処理剤と共にシャンプー等により洗い流しても、水道水のみで洗い流してもよい。 以下に本発明の実施例を比較例と共に説明する。本発明の技術的範囲は以下の実施例及び比較例によって限定されない。 表1に示す実施例1〜実施例5、比較例1〜比較例4に係る組成の頭皮保護剤組成物を調製し、下記に示す方法により操作性、洗い流しやすさ及び安定性について評価した。それらの結果を表1に示す。なお、表1に示す配合量は質量%を表す。<操作性> 各例の頭皮保護剤組成物について、それぞれ10名のパネラーが頭皮へ塗布し、操作性について評価した。液垂れしにくく、塗りやすいと回答したパネラーが9名以上であったものを「5」、7〜8名であったものを「4」、4〜6名であったものを「3」、2〜3名であったものを「2」、1名以下であったものを「1」として評価した。<洗い流しやすさ> 各例の頭皮保護剤組成物を塗布した後、それぞれ10名のパネラーが水道水を用いて洗い流し、洗い流しやすいか否かを判断した。洗い流しやすいと回答したパネラーが9名以上であったものを「5」、7〜8名であったものを「4」、4〜6名であったものを「3」、2〜3名であったものを「2」、1名以下であったものを「1」として評価した。<安定性> 各例の頭皮保護剤組成物を−10℃にて3日間放置した後、成分の析出もしくは分離の程度について外観変化を評価した。全く析出が認められない場合を「○」、析出の兆候が認められる場合を「△」、完全に析出が認められる場合を「×」として評価した。 表1に示すように、各実施例は操作性に優れ、洗い流しやすく、安定性にも優れることが分かった。一方、(B)ポリグリセリン脂肪酸エステルを含有しない比較例1は、各実施例と比較して、洗い流しやすさや、安定性が劣ることが分かった。また、(B)ポリグリセリン脂肪酸エステルに代えて、グリセリン脂肪酸エステルを含有する比較例2〜4は、各実施例と比較して、洗い流しやすさと安定性の少なくとも一方が劣ることが分かった。なお、比較例4においては、固化が起こり、頭皮への塗布ができず、操作性及び洗い流しやすさについては評価できなかったが、評価点は「1」とした。(A)流動パラフィン、及び(B)ポリグリセリン脂肪酸エステルを含有することを特徴とする頭皮保護剤組成物。前記(A)成分として、(A−1)動粘度が5〜50mm2/sの範囲である流動パラフィン及び(A−2)動粘度が60〜250mm2/sの範囲である流動パラフィンを含有することを特徴とする請求項1に記載の頭皮保護剤組成物。更に、(C)植物油及びシリコーン誘導体から選ばれる少なくとも1種を含有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の頭皮保護剤組成物。 【課題】操作性に優れ、毛髪処理剤塗布後の洗浄が容易であり、安定性にも優れる頭皮保護剤組成物を提供する。【解決手段】本発明の頭皮保護剤組成物は、(A)流動パラフィン、及び(B)ポリグリセリン脂肪酸エステルを含有する。頭皮保護剤組成物において、好ましくは、(A)流動パラフィンは、(A−1)動粘度が5〜50mm2/sの範囲である流動パラフィン及び(A−2)動粘度が60〜250mm2/sの範囲である流動パラフィンである。【選択図】なし


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特許公報(B2)_頭皮保護剤組成物

生命科学関連特許情報

タイトル:特許公報(B2)_頭皮保護剤組成物
出願番号:2009174849
年次:2015
IPC分類:A61K 8/31,A61K 8/37,A61K 8/89,A61K 8/97,A61Q 17/00


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久野 篤史 JP 5798287 特許公報(B2) 20150828 2009174849 20090728 頭皮保護剤組成物 ホーユー株式会社 000113274 谷水 浩一 100197022 浅見 保男 100102635 鈴木 隆盛 100103735 久野 篤史 20151021 A61K 8/31 20060101AFI20151001BHJP A61K 8/37 20060101ALI20151001BHJP A61K 8/89 20060101ALI20151001BHJP A61K 8/97 20060101ALI20151001BHJP A61Q 17/00 20060101ALI20151001BHJP JPA61K8/31A61K8/37A61K8/89A61K8/97A61Q17/00 A61K8/00-8/99 A61Q1/00-90/00 特開2006−56848(JP,A) 特開2004−99515(JP,A) 特開2008−56579(JP,A) 特開2006−282515(JP,A) 特開2004−161631(JP,A) 特開2004−99516(JP,A) 特開2001−316236(JP,A) 3 2011026258 20110210 6 20120702 2014000219 20140107 新居田 知生 小川 慶子 齊藤 光子 本発明は、毛髪処理剤を施術する前に頭皮に適用する頭皮保護剤組成物に関する。 染毛剤やパーマ剤等の毛髪処理剤による施術前に、頭皮に塗布することによって、毛髪処理剤による刺激を防止あるいは緩和する頭皮保護剤が知られている。このような頭皮保護剤としては、ワセリンや流動パラフィンを主成分とするもの(特許文献1,2)や、さらに植物油(特許文献3)やポリシロキサン類(特許文献4)を配合するものがある。特開2004−99515号公報特開2004−99516号公報特開2001−316236号公報特開2006−56848号公報 ところで、皮膚保護の目的で、植物油やポリシロキサン類を配合すると、その後の洗浄時に洗い流しにくく、油性成分が皮膚に残るという問題や、経時的に水分の混入等により安定性が悪くなるという問題があった。 そこで本発明は、操作性に優れ、毛髪処理剤塗布後の洗浄が容易であり、安定性にも優れる頭皮保護剤組成物を提供することを、解決すべき技術的課題とする。 (第1発明) 上記課題を解決するための本願第1発明の構成は、(A)流動パラフィンを70〜95質量%、並びに、(B)炭素数18の脂肪酸及び2〜4つのグリセリンからなるモノ、ジ、又はトリエステルであるポリグリセリン脂肪酸エステルを含有する頭皮保護剤組成物である。 (第2発明) 上記課題を解決するための本願第2発明の構成は、前記第1発明に係る組成物における(A)成分として、(A−1)動粘度が5〜50mm2/sの範囲である流動パラフィン及び(A−2)動粘度が60〜250mm2/sの範囲である流動パラフィンを含有する、頭皮保護剤組成物である。 ここに「動粘度」とは、化粧品原料基準第二版注解(p.1461〜1463,1984年,薬事日報社)の一般試験法の粘度測定法第1法に記載されているウベローデ型毛細管粘度計を用いて40℃で測定した粘度(単位:mm2/s)を言う。 (第3発明) 上記課題を解決するための本願第3発明の構成は、前記第1発明又は第2発明に係る組成物が、更に(C)植物油及びシリコーン誘導体から選ばれる少なくとも1種を含有する、頭皮保護剤組成物である。 本発明によれば、操作性に優れ、毛髪処理剤塗布後の洗浄が容易であると共に、安定性も向上させることができる。 次に、本発明を実施するための形態を、その最良の形態を含めて説明する。 本発明の頭皮保護剤組成物は、(A)流動パラフィン及び(B)ポリグリセリン脂肪酸エステルが含有される。更に好ましくは(C)植物油及びシリコーン誘導体から選ばれる少なくとも1種が含有される。かかる頭皮保護剤組成物は、染毛剤等の毛髪処理剤による施術前に頭皮に塗布される。 (A)流動パラフィンは、毛髪処理剤による刺激を防止あるいは緩和するために配合される。(A)成分としては、(A−1)動粘度が5〜50mm2/sの範囲である流動パラフィン及び(A−2)動粘度が60〜250mm2/sの範囲である流動パラフィンを併せて用いることが好ましい。(A)成分として(A−1)成分及び(A−2)成分を併用することにより、塗布時の伸びや感触を良好にすることができる。 前記(A−1)成分の市販品としては、Carnation(sonneborn社製)、Klearol(sonneborn社製)、ハイコールK−230(カネダ(株)製)、ハイコールK−290(カネダ(株)製)等が挙げられる。前記(A−2)成分の市販品としては、Kaydol(sonneborn社製)、Hydrobrite 1000(sonneborn社製)、ハイコールK−350(カネダ(株)製)等が挙げられる。 本発明における(A)成分の配合量は、頭皮保護剤組成物中において70〜95質量%、好ましくは75〜90質量%である。 (B)ポリグリセリン脂肪酸エステルは、親水基としてグリセリンの縮合物、親油基として脂肪酸をもつ非イオン界面活性剤であり、頭皮保護剤組成物の安定性を保つと共に、頭皮への塗布後の洗浄を容易にするために配合される。具体的には、モノステアリン酸ジグリセリル、モノオレイン酸ジグリセリル、ジオレイン酸ジグリセリル、モノイソステアリン酸ジグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、モノステアリン酸テトラグリセリル、モノオレイン酸テトラグリセリル、トリステアリン酸テトラグリセリル、ペンタステアリン酸テトラグリセリル、ペンタオレイン酸テトラグリセリル、モノラウリン酸ヘキサグリセリル、モノミリスチン酸ヘキサグリセリル、モノステアリン酸ヘキサグリセリル、モノオレイン酸ヘキサグリセリル、トリステアリン酸ヘキサグリセリル、テトラベヘン酸ヘキサグリセリル、ペンタステアリン酸ヘキサグリセリル、ポリリシノレイン酸ヘキサグリセリル、ペンタオレイン酸ヘキサグリセリル、モノラウリン酸デカグリセリル、モノミリスチン酸デカグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、モノオレイン酸デカグリセリル、モノリノール酸デカグリセリル、モノイソステアリン酸デカグリセリル、ジステアリン酸デカグリセリル、ジイソステアリン酸デカグリセリル、トリステアリン酸デカグリセリル、トリオレイン酸デカグリセリル、ペンタステアリン酸デカグリセリル、ペンタヒドロキシステアリン酸デカグリセリル、ペンタオレイン酸デカグリセリル、ペンタイソステアリン酸デカグリセリル、ヘプタステアリン酸デカグリセリル、ヘプタオレイン酸デカグリセリル、デカステアリン酸デカグリセリル、デカオレイン酸デカグリセリル、デカイソステアリン酸デカグリセリル、デカマカデミアナッツ油脂肪酸デカグリセリル、ポリリシノレイン酸デカグリセリル、ヤシ油脂肪酸ポリグリセリル等が挙げられる。本発明においては、これらの中から1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。これらの中でも、トリイソステアリン酸ジグリセリル、モノイソステアリン酸ジグリセリル、モノオレイン酸テトラグリセリルが好ましい。 本発明における(B)成分の配合量は、頭皮保護剤組成物中において0.1〜30質量%、好ましくは0.5〜20質量%、より好ましくは0.5〜15質量%である。0.1質量%より少ないと頭皮保護剤組成物の安定性を保つ効果や塗布後の洗浄を容易にする効果が得られないおそれがある。 頭皮保護剤組成物には、頭皮の保護効果の向上の点から、(C)植物油及びシリコーン誘導体から選ばれる少なくとも1種が配合されることが好ましい。植物油としては、オリーブ油、ローズヒップ油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、アーモンド油、茶実油、サザンカ油、サフラワー油、ヒマワリ油、ヒマワリ種子油、大豆油、綿実油、ゴマ油、トウモロコシ油、落花生油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、小麦胚芽油、ハトムギ油、ブドウ種子油、アボカド油、カロット油、ヒマシ油、アマニ油、パーシック油、ククイナッツ油、月見草油、ハイオレイックヒマワリ油、メドウホーム油、へーゼルナッツ油、ピスタシオ種子油、ホホバ油等が挙げられる。 シリコーン誘導体としては、ジメチルポリシロキサン(ジメチコン)、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、末端水酸基変性ジメチルポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、平均重合度が650〜10000の高重合未変性シリコーンもしくは高重合アミノ変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、ベタイン変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、メルカプト変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、及びフッ素変性シリコーン等が挙げられる。アミノ変性シリコーンとしては、(アミノエチルアミノプロピルメチコン/ジメチコン)コポリマー、アミノプロピルジメチコン、アモジメチコン等が挙げられる。ポリエーテル変性シリコーンとしては、例えばPEG−12ジメチコンが挙げられる。 本発明における(C)成分の配合量は、頭皮保護剤組成物中において0.1〜15質量%、好ましくは0.5〜10質量%である。0.1質量%より多いと頭皮の保護効果を向上させる。 頭皮保護剤組成物には、本発明の効果を阻害しない範囲において、更にその他の成分として、前記(A)成分及び(C)成分以外の油性成分、前記(B)成分以外の非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤及び両性界面活性剤等の界面活性剤、エタノール等の低級アルコール、ビタミンE等のビタミン類、メチルパラベン、フェノキシエタノール等の防腐剤、キレート剤、香料、植物抽出物等の公知の添加剤が配合されてもよい。 本発明の頭皮保護剤組成物の剤型としては特に限定されないが、使用性の点から、液状又はゲル状であることが好ましい。 頭皮保護剤組成物は、酸化染毛剤、毛髪脱色剤、酸性染毛料、一時着色料等の染毛剤やパーマネントウェーブ用剤、縮毛矯正剤等の毛髪処理剤による処理前において、頭皮に適量塗布される。毛髪処理剤による処理後においては、毛髪処理剤と共にシャンプー等により洗い流しても、水道水のみで洗い流してもよい。 以下に本発明の実施例を比較例と共に説明する。本発明の技術的範囲は以下の実施例及び比較例によって限定されない。 表1に示す実施例1〜実施例5、比較例1〜比較例4に係る組成の頭皮保護剤組成物を調製し、下記に示す方法により操作性、洗い流しやすさ及び安定性について評価した。それらの結果を表1に示す。なお、表1に示す配合量は質量%を表す。<操作性> 各例の頭皮保護剤組成物について、それぞれ10名のパネラーが頭皮へ塗布し、操作性について評価した。液垂れしにくく、塗りやすいと回答したパネラーが9名以上であったものを「5」、7〜8名であったものを「4」、4〜6名であったものを「3」、2〜3名であったものを「2」、1名以下であったものを「1」として評価した。<洗い流しやすさ> 各例の頭皮保護剤組成物を塗布した後、それぞれ10名のパネラーが水道水を用いて洗い流し、洗い流しやすいか否かを判断した。洗い流しやすいと回答したパネラーが9名以上であったものを「5」、7〜8名であったものを「4」、4〜6名であったものを「3」、2〜3名であったものを「2」、1名以下であったものを「1」として評価した。<安定性> 各例の頭皮保護剤組成物を−10℃にて3日間放置した後、成分の析出もしくは分離の程度について外観変化を評価した。全く析出が認められない場合を「○」、析出の兆候が認められる場合を「△」、完全に析出が認められる場合を「×」として評価した。 表1に示すように、各実施例は操作性に優れ、洗い流しやすく、安定性にも優れることが分かった。一方、(B)ポリグリセリン脂肪酸エステルを含有しない比較例1は、各実施例と比較して、洗い流しやすさや、安定性が劣ることが分かった。また、(B)ポリグリセリン脂肪酸エステルに代えて、グリセリン脂肪酸エステルを含有する比較例2〜4は、各実施例と比較して、洗い流しやすさと安定性の少なくとも一方が劣ることが分かった。なお、比較例4においては、固化が起こり、頭皮への塗布ができず、操作性及び洗い流しやすさについては評価できなかったが、評価点は「1」とした。 (A)流動パラフィンを70〜95質量%、並びに、(B)炭素数18の脂肪酸及び2〜4つのグリセリンからなるモノ、ジ、又はトリエステルであるポリグリセリン脂肪酸エステルを含有することを特徴とする頭皮保護剤組成物。 前記(A)成分として、(A−1)動粘度が5〜50mm2/sの範囲である流動パラフィン及び(A−2)動粘度が60〜250mm2/sの範囲である流動パラフィンを含有することを特徴とする請求項1に記載の頭皮保護剤組成物。 更に、(C)植物油及びシリコーン誘導体から選ばれる少なくとも1種を含有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の頭皮保護剤組成物。


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