タイトル: | 公開特許公報(A)_水素発生粉末含有マイクロカプセルの製造方法 |
出願番号: | 2009170486 |
年次: | 2011 |
IPC分類: | A61K 47/14,A23L 1/00,A23L 1/30,B01J 13/04,A61K 9/50,A61K 47/12,A61K 33/00,A61P 39/06 |
田中 眞人 結城 洋司 及川 胤昭 JP 2011026211 公開特許公報(A) 20110210 2009170486 20090721 水素発生粉末含有マイクロカプセルの製造方法 国立大学法人 新潟大学 304027279 株式会社新潟TLO 802000019 株式会社創造的生物工学研究所 503020781 田中 眞人 結城 洋司 及川 胤昭 A61K 47/14 20060101AFI20110114BHJP A23L 1/00 20060101ALI20110114BHJP A23L 1/30 20060101ALI20110114BHJP B01J 13/04 20060101ALI20110114BHJP A61K 9/50 20060101ALI20110114BHJP A61K 47/12 20060101ALI20110114BHJP A61K 33/00 20060101ALN20110114BHJP A61P 39/06 20060101ALN20110114BHJP JPA61K47/14A23L1/00 CA23L1/30 ZB01J13/02 AA61K9/50A61K47/12A61K33/00A61P39/06 2 1 OL 5 4B018 4B035 4C076 4C086 4G005 4B018LB08 4B018LB10 4B018MD01 4B018ME08 4B018ME10 4B018MF14 4B035LC06 4B035LC16 4B035LE01 4B035LG01 4B035LG07 4B035LG13 4B035LK12 4B035LK14 4B035LP36 4C076AA61 4C076AA94 4C076BB01 4C076CC03 4C076DD21A 4C076DD44H 4C076FF31 4C076GG26 4C086AA10 4C086HA01 4C086MA03 4C086MA05 4C086MA38 4C086MA52 4C086NA12 4C086ZC21 4G005AA01 4G005AB15 4G005AB21 4G005BA20 4G005BB09 4G005BB11 4G005DA16X 4G005DC32Z 4G005DE10X 4G005EA01 本発明は 例えば食品素材等に添加使用され水分と接触することにより分解し水素を発生する物質を含有する粉末を、食品素材の味を損なうことなくヒト等の消化器官中で長期間(10〜15時間)安定的に水素を発生させることのできるように、上記粉末の外側を覆うカプセル化に関する。 水素ガスは、体内において各種腫瘍の治癒効果や老化を促進する物質を科学的に不活性化することが報告されている(例えば非特許文献1など)。 ところで、固体粉末のマイクロカプセル化はこれまでにも多く実施されているが、体内におけるpHなどの刺激に対応する物質により水素発生物質をマイクロカプセル化した実例はない。特開2005−245265「食べるマイナス水素イオンの製造方法」特表2000−517311「水素含有薬剤」Ohsawa, I., Ishikawa, M., Takahashi, K., Watanabe, M., Nishimaki, K., Yamagata, K., Katsura, K.-I., Katayama, Y., Asoh, S., Ohta, S., “Hydrogen acts as a therapeutic antioxidant by selectively reducing cytotoxic oxygen radicals.”, Nat. Med. 13:688-694. (2007) 従来技術としては、水素水として市販されている飲料水もそれなりの効果が期待できるが気体、液体中の水素は人体内での滞留期間が1〜2時間と短く効果の持続性に課題があった。 このほか水素ガスを溶液、分散液、エマルジョン、フォーム、粒子状材等で吸入可能な形態としたものもあったが、同様に滞留期間が短いとの問題があった。 耐水性が強く、かつpH応答性のある脂肪酸エステルにより、水溶性固体粉末をカプセル化し、口を経由して人体に入れると10時間以上水素を供給することができる。 マイクロカプセル化により、粉状のままでは従来不可能であった各種液体中(飲料水、ビール、炭酸飲料、レトルト食品、菓子類、液体サプリメント等)に安定混入・保存でき体内の消化器官にて長時間水素を発生し続け、活性酸素等の除去に効果が期待できる。 具体的な水素含有粉末の例としてサンゴを使用した粉末があり、食べるマイナス水素イオンの製造方法(特開2005-245265)、サンゴ粉の製造方法(特許第4233601)がある。これらの方法で製造した粉末を、溶融脂肪酸エステル(トリパルミチン、トリラウリン、トリステアリン、トリオレインなど)や脂肪酸(ステアリン酸、パルミチン酸、ラウリン酸、オレイン酸など)中に微分散させて、固体粉末がこれら脂肪酸エステルや脂肪酸に分散した(S/O)分散系を調製し、その後、この(S/O)分散系を連続水相中で目的の大きさの油滴まで微小液滴化して(S/O)W分散系を生成する。それからこの分散系の温度を脂肪酸エステルや脂肪酸の融点温度以下に降温して固化させることによりマイクロカプセルを生成する。図1にマイクロカプセルが液中に分散している様子を示す。マイクロカプセルは水素含有粉末1とシェル2から構成される。 このようなマイクロカプセル調製において、大豆レシチンや卵黄レシチンを脂肪酸エステルや脂肪酸に溶解し、水素発生固体粉末表面に吸着させて疎水化してやることにより、固体粉末のマイクロカプセル化効率と耐水性が著しく向上させることができる。また、マイクロカプセルのシェルを形成する脂肪酸エステルや脂肪酸の物理化学的性質により、耐酸性や耐アルカリ性などのpH応答性、カプセル崩壊温度応答性、酵素崩壊性などを付与することができる。マイクロカプセルが液中に分散している様子 1 マイクロカプセル内の水素発生粉末(サンゴ粉など) 2 マイクロカプセルのシェル(脂肪酸エステルなど)水と接触することにより分解し水素ガスを発生する固体粉末を、脂肪酸エステルをシェル材として、溶融分散冷却法によりマイクロカプセルを調製する方法。体内において、温度、酵素、pHなどの各種刺激によりカプセルシェルを崩壊して水素ガスを安定的に発生させることができるマイクロカプセルを使用した水素供給方法。 【課題】水素発生物質を人体内に滞留させ、長時間水素ガスを発生させる調製方法及び滞留方法を提供する。【解決手段】水と接触することにより分解し水素ガスを発生する固体粉末を、脂肪酸エステルをシェル材として、溶融分散冷却法という簡単な方法によりマイクロカプセルを調製する方法および人体内で長時間水素ガスを発生させる方法。【選択図】図1