生命科学関連特許情報

タイトル:公表特許公報(A)_α2Cアドレナリン受容体アンタゴニストとしての置換されたピラジノン誘導体
出願番号:2008546408
年次:2009
IPC分類:C07D 401/12,C07D 405/14,A61P 25/22,A61P 25/18,A61P 25/28,A61P 25/16,A61P 25/04,A61P 25/30,A61K 31/497,C07D 401/14,A61K 31/4709,A61K 31/5377,A61P 43/00


特許情報キャッシュ

アンドレ−ジル,ホセ・イグナシオ アルカザル−バカ,マヌエル・イエズス リナレス・デ・ラ・モレナ,マリア・ロウルデス マルテイネス・ゴンザレス,ソニア オヤルザバル・サンタマリナ,ジユレン パストル−フエルナンデス,ホアキン ベガ・ラミロ,ジユアン・アントニオ ドリンケンブルク,ウイルヘルムス・ヘレナ・イグナテイウス・マリア JP 2009520756 公表特許公報(A) 20090528 2008546408 20061218 α2Cアドレナリン受容体アンタゴニストとしての置換されたピラジノン誘導体 ジヤンセン・フアーマシユーチカ・ナームローゼ・フエンノートシヤツプ 390033008 JANSSEN PHARMACEUTICA NAAMLOZE VENNOOTSCHAP 特許業務法人小田島特許事務所 110000741 アンドレ−ジル,ホセ・イグナシオ アルカザル−バカ,マヌエル・イエズス リナレス・デ・ラ・モレナ,マリア・ロウルデス マルテイネス・ゴンザレス,ソニア オヤルザバル・サンタマリナ,ジユレン パストル−フエルナンデス,ホアキン ベガ・ラミロ,ジユアン・アントニオ ドリンケンブルク,ウイルヘルムス・ヘレナ・イグナテイウス・マリア EP 05112646.4 20051221 C07D 401/12 20060101AFI20090501BHJP C07D 405/14 20060101ALI20090501BHJP A61P 25/22 20060101ALI20090501BHJP A61P 25/18 20060101ALI20090501BHJP A61P 25/28 20060101ALI20090501BHJP A61P 25/16 20060101ALI20090501BHJP A61P 25/04 20060101ALI20090501BHJP A61P 25/30 20060101ALI20090501BHJP A61K 31/497 20060101ALI20090501BHJP C07D 401/14 20060101ALI20090501BHJP A61K 31/4709 20060101ALI20090501BHJP A61K 31/5377 20060101ALI20090501BHJP A61P 43/00 20060101ALN20090501BHJP JPC07D401/12C07D405/14A61P25/22A61P25/18A61P25/28A61P25/16A61P25/04A61P25/30A61K31/497C07D401/14A61K31/4709A61K31/5377A61P43/00 111 AP(BW,GH,GM,KE,LS,MW,MZ,NA,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),EP(AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,NL,PL,PT,RO,SE,SI,SK,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KM,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,LY,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PG,PH,PL,PT,RO,RS,RU,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,SV,SY,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VC,VN,ZA,ZM,ZW EP2006069815 20061218 WO2007071639 20070628 117 20080617 4C063 4C086 4C063AA01 4C063AA03 4C063AA05 4C063BB03 4C063BB09 4C063CC34 4C063CC81 4C063DD10 4C063DD34 4C063EE01 4C086AA01 4C086AA02 4C086AA03 4C086BC48 4C086BC73 4C086GA02 4C086GA07 4C086MA01 4C086MA03 4C086NA14 4C086ZA01 4C086ZA02 4C086ZA05 4C086ZA08 4C086ZA12 4C086ZA15 4C086ZA16 4C086ZA18 4C086ZC39 4C086ZC42 本発明は、選択的α2Cアドレナリン受容体アンタゴニスト活性を有し且つ5−HT再摂取阻害活性を有する置換されたピラジノン誘導体に関する。それはさらにそれらの製造、それらを含んでなる製薬学的組成物および特に中枢神経系障害の処置のための、薬剤としてのそれらの使用に関する。 アドレナリン作動性受容体は、内因性カテコールアミン、エピネフリンおよびノルエピネフリンと体内の幅広い標的細胞の間のインターフェースを形成して交感神経系の生物学的効果を媒介する。それらは3つの主要なサブカテゴリー、α1、α2およびβに分類される。これまでに、9つの異なるアドレナリン作動性受容体サブタイプがいくつかの種からクローン化されている:α1A、α1B、α1D、α2A、α2B、α2C、β1、β2およびβ3(非特許文献1)。利用可能なα2リガンドは、わずかなサブタイプ選択性しかない。複雑にする要素は、イミダゾールもしくはイミダゾリンであるα2−アドレナリン受容体リガンドが非アドレナリン受容体イミダゾリン結合部位にも中等度〜高度の親和性で結合することである。 3つのα2−アドレナリン受容体サブタイプは、多数の共通の性質を共有する。それらは、アミン結合サブファミリーの7個の膜貫通ドメインを有するGタンパク質共役受容体である。全ての3つのサブタイプはGi/oシグナル伝達系に共役しており、アデニル酸シクラーゼの活性、電圧依存性Ca2+チャンネルの開口およびK+チャンネルの開口を阻害する。3つの受容体は、異なる染色体に位置が特定される、異なる遺伝子によりコードされ(非特許文献2および非特許文献3);ヒトにおいてα2Aの遺伝子は第10染色体上に、α2B遺伝子は第2染色体上に、そしてα2C遺伝子は第4染色体上に存在する。サブタイプは、哺乳類種にわたってよく保存されている。しかしながら、ラットおよびマウスにおいて、古典的なα2−アンタゴニスト、ヨヒンビンおよびラウウォルシン(rauwolscine)に対するげっ歯類α2A−アドレナリン受容体の親和性を減少する単一のアミノ酸置換がある。一般的な合意は、このいわゆるα2D−アドレナリン受容体サブタイプがヒトα2A−サブタイプのげっ歯類ホモログに相当することである。 α2−アドレナリン受容体サブタイプは細胞および組織において異なって分布しており、異なる生理機能および薬理活性プロフィールを有する受容体を明らかに与える。受容体遺伝子における異なる調節領域および異なるタンパク質構造もまた、受容体合成および翻訳後事象の両方に関して、3つの受容体に異なる調節特性を与える。 α2−アドレナリン作動性受容体は、最初に、ノルエピネフリンの放出を調節するために負のフィードバックループの一部として働くシナプス前受容体として特性化された。間もなく、α2−アドレナリン受容体はシナプス前の位置に限定されず、シナプス後の機能も有することが示された。α2A−アドレナリン受容体は、フィードバックループの一部として交感神経ニューロンからのノルエピネフリンの放出を調節する主要な抑制性シナプス前受容体(自己受容体)である。α2C−アドレナリン受容体は、調べた全ての中枢および末梢神経組織においてさらなるシナプス前調節因子として機能することが判明した。しかしながら、α2Aおよびα2C−受容体の相対的寄与は中枢および末梢神経間で異なり、α2C−サブタイプは中枢アドレナリン作動性ニューロンにおけるよりも交感神経終末において顕著であった(非特許文献4および非特許文献5)。α2C−アドレナリン受容体は、低い活動電位頻度で神経伝達物質放出を制御するために特に適している。対照的に、α2A−アドレナリン受容体は交感神経において主に高い刺激頻度で機能するように思われ、従って、最大交感神経活性化の間にノルエピネフリン放出を制御することに関与し得る(非特許文献6)。α2B−アドレナリン受容体は、交感神経から放出されるカテコールアミンの効果、例えば血管収縮を媒介するためにシナプス後細胞上に位置する。α2−アドレナリン作動性受容体はそれら自体の神経伝達物質の放出を抑制するだけでなく、中枢および末梢神経系における多数の他の神経伝達物質のエキソサイトーシスを調節することもできる。脳において、α2A−およびα2C−アドレナリン受容体は、基底核におけるドーパミン放出ならびにマウス海馬もしくは大脳皮質薄片におけるセロトニン分泌を抑制することができる。対照的に、胃腸運動性へのα2−アドレナリン受容体アゴニストの抑制効果は、α2A−サブタイプによってのみ媒介された。α2A−およびα2C−受容体間の機能差の一部は、それらの異なる細胞内局在パターンにより説明することができる。ラット線維芽細胞において発現されると、α2A−およびα2B−アドレナリン受容体は原形質膜にターゲッティングされる。アゴニストで刺激すると、α2B−アドレナリン受容体のみがエンドソームに可逆的に取り込まれる。α2C−アドレナリン受容体は主に細胞内膜分画に位置し、そこからそれらは低温への暴露後に細胞表面に移行されることができる(非特許文献7を参照)。 α2−アドレナリン受容体サブタイプを欠くかもしくは過剰発現する遺伝子組み換えマウスの樹立により、サブタイプ特異的機能を理解するための重要な情報がもたらされている(非特許文献8)。マウスのこれらの系統の表現型の調査により、α2A−サブタイプは中枢および末梢交感神経からの神経伝達物質放出の抑制にそしてα2−アゴニストの中枢的に媒介される効果の大部分に関与することが示された。α2Bサブタイプは、α2−アゴニストにより引き起こされる初期末梢高血圧反応に主に関与し、そして塩により誘導される高血圧に関与する(非特許文献9および非特許文献10)。 α2Cサブタイプの生理的役割の解明は、さらに難しいと判明した。CNSにおけるかなり広い分布にもかかわらず、その役割は非選択的α2−アゴニストの心臓血管作用の媒介において重要であるように見えなかった。その関与は、デクスメデトミジンにより誘導される低体温においてそしてD−アンフェタミンにより誘導される自発運動亢進(hyperlocomotion)において示唆されている(非特許文献11)。α2C−アドレナリン受容体により媒介される別の潜在的に重要な応答は、皮膚血流量の減少をもたらす皮膚動脈の収縮である(非特許文献12)。ダブルノックアウトマウス上で実施された最近の研究により、α2C−アドレナリン受容体はまたシナプス前レベルでも発現され、そこでα2Aと一緒に、それは神経伝達物質放出の制御に活発に関与することが示唆されている。α2A−アドレナリン受容体は高い刺激頻度で特に効率がよいが、α2C−アドレナリン受容体はむしろ低い刺激頻度で作用する。さらに、α2Cサブタイプは運動行動の調節および記憶過程に関与することが示唆されている(非特許文献13および非特許文献14)。このサブタイプにより引き起こされる他の中枢効果にはまた、ストレスおよび移動への驚愕反射および攻撃反応も包含される(非特許文献15および非特許文献16)。最後に、α2C−アドレナリン受容体はα2−アゴニストに媒介される脊椎無痛およびアドレナリン作動性オピオイド相乗効果に寄与し得ることが最近指摘された(非特許文献17)。 α2−受容体は、中枢神経系におけるそれらの広範な分布のために、多数の行動機能に影響を及ぼす。改変されたα2C−アドレナリン作動性受容体発現の効果は、いくつかの異なる行動パラダイムにおいて評価されており(非特許文献18)、α2C−アドレナリン作動性アンタゴニストはストレスに関連する精神障害の処置において治療的価値を有し得ることを立証する。行動パラダイムの各々において、α2C−サブタイプは行動を媒介することにおいて何らかの直接的役割を果たすかどうかまたは改変されたα2C−受容体発現は改変された代謝もしくは他の神経伝達物質系の下流の調節のために効果をもたらすかどうかは不明である。興味深いことに、α2C−受容体欠損マウスは驚愕反応を増大し、プレパルス抑制を弱め、そして隔離攻撃試験における攻撃潜伏期間を短縮していた。従って、α2C−アドレナリン受容体を介して作用する薬剤は、統合失調症、注意欠陥障害、心的外傷後ストレス障害および薬物離脱症状のような、増強された驚愕反応および感覚運動ゲーティング障害と関連する障害において治療的価値を有し得る。α2C−サブタイプに加えて、α2A−アドレナリン受容体は重要性を有する。 遺伝子標的化マウスにおけるα2−アドレナリン受容体生理学のますます多くの研究が公開されるにつれて、状況は最初に予想されたより複雑になる。実際に、α2−受容体のほんのわずかな生物学的機能のみが、1つの単一のα2−アドレナリン作動性受容体サブタイプにより媒介されることが見出された。他のα2−受容体に媒介される機能については、2つの異なる戦略がアドレナリン作動性シグナル伝達を調節するために浮上しているようであり:ある生物学的機能は2つの反対に作用するα2−受容体サブタイプにより制御され、そしてあるものは同様のしかし相補的効果を有する2つの受容体サブタイプを必要とする。α2A−サブタイプはα2−アドレナリン作動性アゴニストの古典的効果の大部分を媒介するので、α2A−選択的アゴニストが現在利用可能な薬剤より実質的に優れた臨床プロフィールを有することは疑わしい。α2B−もしくはα2C−アドレナリン作動性受容体で作用する薬剤は、α2A−特異的薬剤より少ない古典的α2−アドレナリン作動性副作用を有するようである。α2C−選択的薬剤は、少なくともいくつかの神経系障害、特に中枢神経系障害において有用であり得るように見える。 これまでのパイプラインデータベースの分析により、Akzo Nobel(Organon)、Novartis、PfizerおよびSchering AGを包含する企業により、市場に出ているいくつかのアドレナリン作動性α2−アンタゴニストがあることが示される。それらの化合物のいずれも3つのα2−アドレナリン受容体のいずれかに選択的ではない。これらの化合物は、主に鬱病、高血圧障害およびパーキンソン病と関連するジスキネジーに適応される。臨床開発中のα2−アドレナリン受容体アンタゴニストを有する企業には、Britannia Pharmaceuticals、IVAX、Juvantia Pharmaceuticals、MAP Pharmaceuticals、Novartis、Novo Nordisk、Organon、Pierre FabreおよびSanofi−Aventisが包含される。 これまでの選択的α2C−アドレナリン受容体アンタゴニストの開発に関して、OPC−28326は臨床開発中の唯一の化合物である(高血圧障害および末梢血管疾患についてOtsuka Pharmaceuticalsにより第2相中)。α2Cアンタゴニストの残りは、Oy Juvantia Pharma Ltdにより(特許文献1および特許文献2において公開される、JP1514およびJP1302)そしてNovartis AGにより(特許文献3および非特許文献19において公開される、NVP−ABE651およびNVP−ABE697)前臨床開発中であり、主に鬱病および統合失調症に適応される。さらに、いくつかの化合物は、鬱病およびパーキンソン病について、JuvantiaおよびKyowa Hakkoにより開発の非常に初期段階(生物学的試験)で記載される。WO01/64645明細書WO04/067513明細書WO01/55132明細書Hieble,J.P.;et al.J.Med.Chem.1995,38,3415−3444Bylund,D.B.;et al.Pharmacol.Rev.1994,46,121−136Hieble,J.P.et al.Pharmacol.Commun.1995,6,91−97Philipp,M.et.al.Am.J.Physiol.Regul.Integr.Comput.Physiol.2002,283,R287−R295Kable,J.W.et al.J.Pharmacol.Exp.Ther.2000,293,1−7Bucheler,M.M.et al.Neuroscience 2002,109,819−826a.o.Docherty J.R.et.al.Eur.J.Pharmacol.1998,361,1−15MacDonald,E.et al.Trends Pharmacol.Sci.1997,18,211−219Link et al.Science 1996,273,803−805Makaritsis,K.P.et al.Hypertension 1999,33,14−17Rohrer,D.K.et al.Annu.Rev.Pharmacol Toxicol.1998,38,351−373Chotani,M.A.et al.Am.J.Physiol.Heart Circ.Physiol.2004,286,59−67Bjorklund,M.et al.Neuroscience 1999,88,1187−1198Tanila,H.et al.Eur.J.Neurosci.1999,11,599−603Sallinen,J.et al.J.Neurosci.1998,18,3035−3042Sallinen.J.et al.Neuroscience 1998,86,959−965Fairbanks,C.A.et al.J.Pharm.Exp.Ther.2002,300,282−290Kable J.W.et al.,Journal of Pharmacology and Experimental Therapeutics,2000,293(1):1−7J.Label Compd.Radiopharm 2002,45,1180[発明の記述] 本発明の目的は、特にアンタゴニストとして、α2−アドレナリン受容体に対して、特にα2C−アドレナリン受容体に対して結合親和性を有する化合物を提供することである。 この目的は、一般式(I) [式中: Vはナフチル基であり、ここで、ナフチル部分における1個のCH−単位は場合によりN原子で置き換えられていてもよく; Yは式(II)の2価の基であり、 ここで、 Aは窒素もしくは炭素原子であり; mは0、1もしくは2に等しい整数であり; R4は水素;アルキルおよびフェニルカルボキシルアルキルの群から選択され; R5は水素およびハロの群から選択され; X1、X2は各々、相互に独立して、共有結合、飽和もしくは不飽和(C1〜8)−炭化水素基であり、ここで、1個もしくはそれ以上の2価の−CH2−単位および/または1個もしくはそれ以上の1価のCH3−単位は場合によりそれぞれの2価もしくは1価のフェニル単位で置き換えられていてもよく;そしてここで、1個もしくはそれ以上の水素原子はオキソ;(C1〜3)アルキルオキシ;ハロ;シアノ;ニトロ;ホルミル;ヒドロキシ;アミノ;トリフルオロメチル;モノ−およびジ((C1〜3)アルキル)アミノ;カルボキシ;ならびにチオの群から選択される基で置き換えられることができ; p、qは各々、相互に独立して、1もしくは2に等しい整数であり; Q1、Q2は各々、相互に独立して、水素;−NR1R2;Pir;−OR3およびHetの群から選択される基であり;ここで、2個の基−OR3は一緒になって2価の基−O−(CH2)r−O−を形成することができ、ここで、rは1、2もしくは3に等しい整数であり; R1およびR2は各々、相互に独立して、水素;アルキル;アルケニル;アルキニル;アリール;アリールアルキル;アルキルカルボニル;アルケニルカルボニル;アルキルオキシ;アルキルオキシアルキル;アルキルオキシカルボニル;アルキルオキシアルキルカルボニル;アルキルオキシカルボニルアルキル;アルキルオキシカルボニルアルキルカルボニル;アルキルスルホニル;アリールカルボニル;アリールオキシアルキル;アリールアルキルカルボニル;アリールスルホニル;Het;Het−アルキル;Het−アルキルカルボニル;Het−カルボニル;Het−カルボニルアルキル;アルキル−NRaRb;カルボニル−NRaRb;カルボニルアルキル−NRaRb;アルキルカルボニル−NRaRb;およびアルキルカルボニルアルキル−NRaRbの群から選択される基であり;ここで、RaおよびRbは各々独立して水素、アルキル、アルキルカルボニル、アルキルオキシアルキル、アルキルオキシカルボニルアルキル、アリール、アリールアルキル、Hetおよびアルキル−NRcRdの群から選択され、ここで、RcおよびRdは各々相互に独立して水素もしくはアルキルであり; Pirはピロリジニル;イミダゾリジニル;ピラゾリジニル;ピペリジニル;ピペラジニル;ピロリル;ピロリニル;イミダゾリニル;ピラゾリニル;ピロリル;イミダゾリル;ピラゾリル;トリアゾリル;アゼピル;ジアゼピル;モルホリニル;チオモルホリニル;インドリル;イソインドリル;インドリニル;インダゾリル;ベンズイミダゾリル;および1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリニルの群から選択される、少なくとも1個のN(これによりそれはX−基に結合している)を含有する基であり;ここで、各Pir基は場合によりヒドロキシ;ハロ;オキソ;(C1〜3)アルキル;トリフルオロメチル;フェニル;ベンジル;ピロリジニル;およびピリジニルオキシの群から選択される1、2もしくは3個の基で置換されていてもよく; R3は水素;アルキル;アリール;アリールアルキル;Het;およびHet−アルキルの群から選択される基であり; Hetはピロリジニル;イミダゾリジニル;ピラゾリジニル;ピペリジニル;ピペラジニル;ピロリル;ピロリニル;イミダゾリニル;ピラゾリニル;ピロリル;イミダゾリル;ピラゾリル;トリアゾリル;ピリジニル;ピリダジニル;ピリミジニル;ピラジニル;トリアジニル;アゼピル;ジアゼピル;モルホリニル;チオモルホリニル;インドリル;イソインドリル;インドリニル;インダゾリル;ベンズイミダゾリル;1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリニル;フリル;チエニル;オキサゾリル;イソオキサゾリル;チアゾリル;チアジアゾリル;イソチアゾリル;ジオキソリル;ジチアニル;テトラヒドロフリル;テトラヒドロピラニル;キノリニル;イソキノリニル;キノキサリニル;ベンゾオキサゾリル;ベンズイソオキサゾリル;ベンゾチアゾリル;ベンズイソチアゾリル;ベンゾフラニル;ベンゾチエニル;ベンゾピペリジニル;クロメニル;およびイミダゾ[1,2−a]ピリジニルの群から選択される複素環式基であり;ここで、各Het基は場合によりハロ;オキソ;(C1〜3)アルキル;(C1〜3)アルキルカルボニル;(C1〜3)アルケニルチオ;イミダゾリル−(C1〜3)アルキル;および(C1〜3)アルキルオキシカルボニルの群から選択される1個もしくはそれ以上の基で置換されていてもよく; アリールは各々場合によりオキソ;(C1〜3)アルキル;(C1〜3)アルキルオキシ;ハロ;シアノ;ニトロ;ホルミル;ヒドロキシ;アミノ;トリフルオロメチル;モノ−およびジ((C1〜3)アルキル)アミノ;カルボキシ;ならびにチオの群から選択される、各々相互に独立して、1、2もしくは3個の置換基で置換されていてもよいナフタレニルもしくはフェニルであり; アルキルは1〜8個の炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状飽和炭化水素基であるか;または3〜7個の炭素原子を有する環状飽和炭化水素基であるか;または1〜8個の炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状飽和炭化水素基に結合している3〜7個の炭素原子を有する環状飽和炭化水素基であり;ここで、各基は場合によりオキソ;(C1〜3)アルキルオキシ;ハロ;シアノ;ニトロ;ホルミル;ヒドロキシ;アミノ;カルボキシ;およびチオの群から選択される1個もしくはそれ以上の基で1個もしくはそれ以上の炭素原子上で置換されていてもよく; アルケニルは1個もしくはそれ以上の二重結合をさらに有する上記に定義したとおりのアルキル基であり; アルキニルは1個もしくはそれ以上の三重結合をさらに有する上記に定義したとおりのアルキル基であり; アリールアルキルはフェニルで置き換えられた1個もしくはそれ以上のCH3−基をさらに有する上記に定義したとおりのアルキル基である]の新規な置換されたピラジノン誘導体、その製薬学的に許容しうる酸もしくは塩基付加塩、その立体化学的異性体、そのN−オキシド形態またはその第四級アンモニウム塩により達成された。 本発明は、また、製薬学的に許容しうる担体もしくは希釈剤および有効成分として本発明の化合物、特に式(I)の化合物、その製薬学的に許容しうる酸もしくは塩基付加塩、その立体化学的異性体、そのN−オキシド形態またはその第四級アンモニウム塩の治療的に有効な量を含んでなる製薬学的組成物に関する。 本発明は、また、α2−アドレナリン作動性受容体の拮抗作用に、特にα2C−アドレナリン作動性受容体の拮抗作用に応答する障害もしくは疾患の予防および/もしくは処置用の薬剤の製造のための本発明の化合物の使用に関する。 特に、本発明は、中枢神経系障害、気分障害、不安障害、鬱病および/もしくは不安と関連するストレス関連障害、認知障害、人格障害、統合失調性感情障害、パーキンソン病、アルツハイマータイプの認知症、慢性疼痛症状、神経変性疾患、中毒性障害、気分障害ならびに性機能障害の予防および/もしくは処置用の薬剤の製造のための本発明の化合物の使用に関する。 本発明の化合物は、また、効能および/もしくは作用の発現を向上するために、現在利用可能であるかもしくは開発中であるかまたは将来に利用可能になる抗鬱薬、抗不安薬および/もしくは抗精神病薬と組み合わせて上記の疾患における追加処置および/もしくは予防として適当であることもできる。これは、抗鬱薬、抗不安薬および/もしくは抗精神病薬が有効であることが示されるげっ歯類モデルにおいて評価される。例えば、化合物はストレス誘発性高体温の減衰について抗鬱薬、抗不安薬および/もしくは抗精神病薬と組み合わせて評価される。 従って、本発明は、また、抗鬱薬、抗不安薬および抗精神病薬の群から選択される1つもしくはそれ以上の他の化合物との追加処置としての使用のための本発明の化合物の使用、本発明の化合物ならびに抗鬱薬、抗不安薬および抗精神病薬の群から選択される1つもしくはそれ以上の他の化合物を含んでなる製薬学的組成物、ならびにそのような製薬学的組成物の製造方法、そして特に鬱病および/もしくは不安の処置における効能および/もしくは作用の発現を向上するための、薬剤の製造のためのそのような組成物の使用に関する。[発明の詳細な記述] 1つの態様において、本発明は、Vが基(z−1)、(z−2)、(z−3)、(z−4)、(z−5)および(z−6)の群から選択される一般式(I)の化合物、その製薬学的に許容しうる酸もしくは塩基付加塩、その立体化学的異性体、そのN−オキシド形態またはその第四級アンモニウム塩に関する。 さらに特に、Vは基(z−1)、(z−2)、(z−3)、(z−5)および(z−6)の群から選択される。 別の態様において、本発明は、Aが炭素原子であり、mが0であり、そしてR4が水素である一般式(I)の化合物、その製薬学的に許容しうる酸もしくは塩基付加塩、その立体化学的異性体、そのN−オキシド形態またはその第四級アンモニウム塩に関する。 別の態様において、本発明は、部分−CH2−Y−が「a」で示される原子によりVに結合している一般式(I)の化合物、その製薬学的に許容しうる酸もしくは塩基付加塩、その立体化学的異性体、そのN−オキシド形態またはその第四級アンモニウム塩に関する。 別の態様において、本発明は、R5がクロロである一般式(I)の化合物、その製薬学的に許容しうる酸もしくは塩基付加塩、その立体化学的異性体、そのN−オキシド形態またはその第四級アンモニウム塩に関する。 別の態様において、本発明は、X1およびX2の各々が、相互に独立して、共有結合;−CH2−;−CH2CH2−;−CH2CH2CH2−;−CH2CH2CH2CH2−;−CH2CH=CHCH2−;−CH2C≡CCH2−;−CH(CH3)CH(CH3)−;−C(=O)CH2−;−C(=O)CH2CH2−;−C(=O)CH2CH2CH2−;−CH2C(=O)−;−CH2CH2C(=O)−;−CH2CH2CH2C(=O)−;−CH2CH2CH2CH2C(=O)−;−CH2CH2C(=O)CH2−;−C6H4−;−CH2C6H4−;−CH2CH2C6H4−;−CH2CH2CH2C6H4−;−C6H4CH2−;−C6H4CH2CH2−;−C6H4CH2CH2CH2−;−CH2C6H4CH2−;−CH2CH2C6H4CH2CH2−;−C6H4C(=O)−;−C6H4CH2C(=O)−;−C6H4CH2CH2C(=O)−;および−CH2CH2C(=O)C6H4−の群から選択される一般式(I)の化合物、その製薬学的に許容しうる酸もしくは塩基付加塩、その立体化学的異性体、そのN−オキシド形態またはその第四級アンモニウム塩に関する。 別の態様において、本発明は、X1およびX2の各々が、相互に独立して、共有結合;−CH2−;−CH2CH2−;−CH2CH2CH2−;−CH2CH2CH2CH2−;−CH2CH=CHCH2−;−CH2C≡CCH2−;−CH2C(=O)−;−CH2CH2C(=O)−;−CH2CH2CH2C(=O)−;−CH2CH2CH2CH2C(=O)−;−C6H4−;−CH2C6H4−;−CH2CH2CH2C6H4−;−C6H4CH2−;−CH2C6H4CH2−;−C6H4C(=O)−;−C6H4CH2C(=O)−;−C6H4CH2CH2C(=O)−;および−CH2CH2C(=O)C6H4−の群から選択される一般式(I)の化合物、その製薬学的に許容しうる酸もしくは塩基付加塩、その立体化学的異性体、そのN−オキシド形態またはその第四級アンモニウム塩に関する。 別の態様において、本発明は、X1およびX2の各々における1個もしくはそれ以上の水素原子が場合によりオキソ;(C1〜3)アルキルオキシ;ハロ;シアノ;ニトロ;およびホルミルの群から選択される基で置き換えられていてもよい一般式(I)の化合物、その製薬学的に許容しうる酸もしくは塩基付加塩、その立体化学的異性体、そのN−オキシド形態またはその第四級アンモニウム塩に関する。 別の態様において、本発明は、X1が共有結合であり、Q1が水素であり、そしてpが1である一般式(I)の化合物、その製薬学的に許容しうる酸もしくは塩基付加塩、その立体化学的異性体、そのN−オキシド形態またはその第四級アンモニウム塩に関する。 別の態様において、本発明は、R1およびR2が各々、相互に独立して、水素;アルキル;アルケニル;アルキニル;アリール;アリールアルキル;アルキルカルボニル;アルケニルカルボニル;アルキルオキシアルキル;アルキルオキシカルボニル;アルキルオキシアルキルカルボニル;アルキルオキシカルボニルアルキル;アルキルオキシカルボニルアルキルカルボニル;アリールカルボニル;アリールオキシアルキル;アリールアルキルカルボニル;Het−アルキル;Het−アルキルカルボニル;Het−カルボニル;Het−カルボニルアルキル;アルキル−NRaRb;カルボニル−NRaRb;カルボニルアルキル−NRaRb;アルキルカルボニル−NRaRb;およびアルキルカルボニルアルキル−NRaRbの群から選択される基であり;ここで、RaおよびRbの各々が独立して水素、アルキル、アルキルカルボニル、アルキルオキシアルキル、アルキルオキシカルボニルアルキル、アリール、アリールアルキル、Hetおよびアルキル−NRcRdの群から選択され、ここで、RcおよびRdが各々相互に独立して水素もしくはアルキルである一般式(I)の化合物、その製薬学的に許容しうる酸もしくは塩基付加塩、その立体化学的異性体、そのN−オキシド形態またはその第四級アンモニウム塩に関する。 別の態様において、本発明は、Pirがピロリジニル;ピペリジニル;ピペラジニル;イミダゾリル;モルホリニル;イソインドリルの群から選択される、少なくとも1個のN(これによりそれがX−基に結合している)を含有する基であり、ここで、各Pir基が場合によりヒドロキシ;ハロ;オキソ;(C1〜3)アルキル;トリフルオロメチル;フェニル;ベンジル;ピロリジニル;およびピリジニルオキシの群から選択される1、2もしくは3個の基で置換されていてもよい一般式(I)の化合物、その製薬学的に許容しうる酸もしくは塩基付加塩、その立体化学的異性体、そのN−オキシド形態またはその第四級アンモニウム塩に関する。X−基では、X1−基およびX2−基のいずれかもしくは両方を意味する。 さらに特に、本発明は、Hetがピペリジニル;ピペラジニル;トリアゾリル;ピリジニル;ピリミジニル;モルホリニル;インドリル;フリル;チエニル;イソオキサゾリル;チアゾリル;テトラヒドロフリル;テトラヒドロピラニル;キノリニル;イソキノリニル;ベンゾフラニル;ベンゾチエニル;およびベンゾピペリジニルの群から選択される複素環式基であり;ここで、各Het基が場合によりオキソ;(C1〜3)アルキル;(C1〜3)アルキルカルボニル;およびイミダゾリル−(C1〜3)アルキルの群から選択される1個もしくはそれ以上の基で置換されていてもよい一般式(I)の化合物、その製薬学的に許容しうる酸もしくは塩基付加塩、その立体化学的異性体、そのN−オキシド形態またはその第四級アンモニウム塩に関する。 最も特に、本発明は、アリールが場合により(C1〜3)アルキル;ハロ;およびトリフルオロメチルの群から選択される、各々相互に独立して、1、2もしくは3個の置換基で置換されていてもよいフェニルである一般式(I)の化合物、その製薬学的に許容しうる酸もしくは塩基付加塩、その立体化学的異性体、そのN−オキシド形態またはその第四級アンモニウム塩に関する。 別の態様において、本発明は、 Vが基(z−1)、(z−2)、(z−3)、(z−5)および(z−6)の群から選択され;ここで、部分−CH2−Y−が「a」で示される原子によりVに結合しており; Yが式(II)の2価の基であり、ここで、Aが窒素もしくは炭素原子であり;mが0もしくは2に等しい整数であり;そしてR4が水素;アルキルおよびフェニルカルボキシルアルキルの群から選択され; R5が水素およびハロの群から選択され; X1、X2が各々、相互に独立して、共有結合;−CH2−;−CH2CH2−;−CH2CH2CH2−;−CH2CH2CH2CH2−;−CH2CH=CHCH2−;−CH2C≡CCH2−;−CH2C(=O)−;−CH2CH2C(=O)−;−CH2CH2CH2C(=O)−;−CH2CH2CH2CH2C(=O)−;−C6H4−;−CH2C6H4−;−CH2CH2CH2C6H4−;−C6H4CH2−;−CH2C6H4CH2−;−C6H4C(=O)−;−C6H4CH2C(=O)−;−C6H4CH2CH2C(=O)−;および−CH2CH2C(=O)C6H4−の群から選択され;そしてここで、1個もしくはそれ以上の水素原子がオキソ;(C1〜3)アルキルオキシ;ハロ;シアノ;ニトロ;およびホルミルの群から選択される基で置き換えられることができ; p、qが各々、相互に独立して、1もしくは2に等しい整数であり; Q1、Q2が各々、相互に独立して、水素;−NR1R2;Pir;−OR3およびHetの群から選択される基であり;ここで、2個の基−OR3が一緒になって2価の基−O−(CH2)r−O−を形成することができ、ここで、rが1、2もしくは3に等しい整数であり; R1およびR2が各々、相互に独立して、水素;アルキル;アルケニル;アルキニル;アリール;アリールアルキル;アルキルカルボニル;アルケニルカルボニル;アルキルオキシアルキル;アルキルオキシカルボニル;アルキルオキシアルキルカルボニル;アルキルオキシカルボニルアルキル;アルキルオキシカルボニルアルキルカルボニル;アリールカルボニル;アリールオキシアルキル;アリールアルキルカルボニル;Het−アルキル;Het−アルキルカルボニル;Het−カルボニル;Het−カルボニルアルキル;アルキル−NRaRb;カルボニル−NRaRb;カルボニルアルキル−NRaRb;アルキルカルボニル−NRaRb;およびアルキルカルボニルアルキル−NRaRbの群から選択される基であり;ここで、RaおよびRbが各々独立して水素、アルキル、アルキルカルボニル、アルキルオキシアルキル、アルキルオキシカルボニルアルキル、アリール、アリールアルキル、Hetおよびアルキル−NRcRdの群から選択され、ここで、RcおよびRdが各々相互に独立して水素もしくはアルキルであり; Pirがピロリジニル;ピペリジニル;ピペラジニル;イミダゾリル;モルホリニル;イソインドリルの群から選択される、少なくとも1個のN(これによりそれがX−基に結合している)を含有する基であり;ここで、各Pir基が場合によりヒドロキシ;ハロ;オキソ;(C1〜3)アルキル;トリフルオロメチル;フェニル;ベンジル;ピロリジニル;およびピリジニルオキシの群から選択される1、2もしくは3個の基で置換されていてもよく; R3が水素;アルキル;アリール;アリールアルキル;Het;およびHet−アルキルの群から選択される基であり; Hetがピペリジニル;ピペラジニル;トリアゾリル;ピリジニル;ピリミジニル;モルホリニル;インドリル;フリル;チエニル;イソオキサゾリル;チアゾリル;テトラヒドロフリル;テトラヒドロピラニル;キノリニル;イソキノリニル;ベンゾフラニル;ベンゾチエニル;およびベンゾピペリジニルの群から選択される複素環式基であり;ここで、各Het基が場合によりオキソ;(C1〜3)アルキル;(C1〜3)アルキルカルボニル;およびイミダゾリル−(C1〜3)アルキルの群から選択される1個もしくはそれ以上の基で置換されていてもよく; アリールが場合により(C1〜3)アルキル;ハロ;およびトリフルオロメチルの群から選択される、各々相互に独立して、1、2もしくは3個の置換基で置換されていてもよいフェニルであり; アルキルが1〜8個の炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状飽和炭化水素基であるか;または3〜7個の炭素原子を有する環状飽和炭化水素基であるか;または1〜8個の炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状飽和炭化水素基に結合している3〜7個の炭素原子を有する環状飽和炭化水素基であり;ここで、各基が場合によりオキソ;(C1〜3)アルキルオキシ;ハロ;シアノ;ニトロ;ホルミル;ヒドロキシ;アミノ;カルボキシ;およびチオの群から選択される1個もしくはそれ以上の基で1個もしくはそれ以上の炭素原子上で置換されていてもよく; アルケニルが1個もしくはそれ以上の二重結合をさらに有する上記に定義したとおりのアルキル基であり; アルキニルが1個もしくはそれ以上の三重結合をさらに有する上記に定義したとおりのアルキル基であり; アリールアルキルがフェニルで置き換えられた1個もしくはそれ以上のCH3−基をさらに有する上記に定義したとおりのアルキル基である一般式(I)の化合物、その製薬学的に許容しうる酸もしくは塩基付加塩、その立体化学的異性体、そのN−オキシド形態またはその第四級アンモニウム塩に関する。 本願の枠組みにおいて、アルキルは1〜8個の炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状飽和炭化水素基であるか;または3〜7個の炭素原子を有する環状飽和炭化水素基であるか;または1〜8個の炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状飽和炭化水素基に結合している3〜7個の炭素原子を有する環状飽和炭化水素基であり;ここで、各基は場合によりオキソ;(C1〜3)アルキルオキシ;ハロ;シアノ;ニトロ;ホルミル;ヒドロキシ;アミノ;カルボキシ;およびチオの群から選択される1個もしくはそれ以上の基で1個もしくはそれ以上の炭素原子上で置換されていてもよい。特に、アルキルはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ペンチル、オクチル、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘキシルメチルおよびシクロヘキシルエチルである。 最後に、本発明は、単独でもしくは組み合わせて、1つもしくはそれ以上の以下の制限: −Vは基(z−1)、(z−2)、(z−3)、(z−4)、(z−5)および(z−6)の群から選択される;もしくは −Vは基(z−1)、(z−2)、(z−3)、(z−5)および(z−6)の群から選択される; −Aは炭素原子であり、mは0であり、そしてR4は水素である; −部分−CH2−Y−は、「a」で示される原子によりVに結合している; −R5はクロロである; X1およびX2の各々は、相互に独立して、共有結合;−CH2−;−CH2CH2−;−CH2CH2CH2−;−CH2CH2CH2CH2−;CH2CH=CHCH2−;−CH2C≡CCH2−;−CH(CH3)CH(CH3)−;−C(=O)CH2−;−C(=O)CH2CH2−;−C(=O)CH2CH2CH2−;CH2C(=O)−;−CH2CH2C(=O)−;−CH2CH2CH2C(=O)−;CH2CH2CH2CH2C(=O)−;−CH2CH2C(=O)CH2−;−C6H4−;−CH2C6H4−;−CH2CH2C6H4−;−CH2CH2CH2C6H4−;−C6H4CH2−;−C6H4CH2CH2−;−C6H4CH2CH2CH2−;−CH2C6H4CH2−;−CH2CH2C6H4CH2CH2−;−C6H4C(=O)−;−C6H4CH2C(=O)−;−C6H4CH2CH2C(=O)−;および−CH2CH2C(=O)C6H4−の群から選択される;もしくは X1およびX2の各々は、相互に独立して、共有結合;−CH2−;−CH2CH2−;−CH2CH2CH2−;−CH2CH2CH2CH2−;−CH2CH=CHCH2−;−CH2C≡CCH2−;−CH2C(=O)−;−CH2CH2C(=O)−;−CH2CH2CH2C(=O)−;−CH2CH2CH2CH2C(=O)−;−C6H4−;−CH2C6H4−;−CH2CH2CH2C6H4−;−C6H4CH2−;−CH2C6H4CH2−;−C6H4C(=O)−;−C6H4CH2C(=O)−;−C6H4CH2CH2C(=O)−;および−CH2CH2C(=O)C6H4−の群から選択される; −X1およびX2の各々における1個もしくはそれ以上の水素原子は、場合によりオキソ;(C1〜3)アルキルオキシ;ハロ;シアノ;ニトロ;およびホルミルの群から選択される基で置き換えられていてもよい; −X1は共有結合であり、Q1は水素であり、そしてpは1である; −R1およびR2は各々、相互に独立して、水素;アルキル;アルケニル;アルキニル;アリール;アリールアルキル;アルキルカルボニル;アルケニルカルボニル;アルキルオキシアルキル;アルキルオキシカルボニル;アルキルオキシアルキルカルボニル;アルキルオキシカルボニルアルキル;アルキルオキシカルボニルアルキルカルボニル;アリールカルボニル;アリールオキシアルキル;アリールアルキルカルボニル;Het−アルキル;Het−アルキルカルボニル;Het−カルボニル;Het−カルボニルアルキル;アルキル−NRaRb;カルボニル−NRaRb;カルボニルアルキル−NRaRb;アルキルカルボニル−NRaRb;およびアルキルカルボニルアルキル−NRaRbの群から選択される基であり;ここで、RaおよびRbの各々は独立して水素、アルキル、アルキルカルボニル、アルキルオキシアルキル、アルキルオキシカルボニルアルキル、アリール、アリールアルキル、Hetおよびアルキル−NRcRdの群から選択され、ここで、RcおよびRdは各々相互に独立して水素もしくはアルキルである; −Pirはピロリジニル;ピペリジニル;ピペラジニル;イミダゾリル;モルホリニル;イソインドリルの群から選択される、少なくとも1個のN(これによりそれはX−基に結合している)を含有する基であり;ここで、各Pir基は場合によりヒドロキシ;ハロ;オキソ;(C1〜3)アルキル;トリフルオロメチル;フェニル;ベンジル;ピロリジニル;およびピリジニルオキシの群から選択される1、2もしくは3個の基で置換されていてもよい; −Hetはピペリジニル;ピペラジニル;トリアゾリル;ピリジニル;ピリミジニル;モルホリニル;インドリル;フリル;チエニル;イソオキサゾリル;チアゾリル;テトラヒドロフリル;テトラヒドロピラニル;キノリニル;イソキノリニル;ベンゾフラニル;ベンゾチエニル;およびベンゾピペリジニルの群から選択される複素環式基であり;ここで、各Het基は場合によりオキソ;(C1〜3)アルキル;(C1〜3)アルキルカルボニル;およびイミダゾリル−(C1〜3)アルキルの群から選択される1個もしくはそれ以上の基で置換されていてもよい; −アリールは場合により(C1〜3)アルキル;ハロ;およびトリフルオロメチルの群から選択される、各々相互に独立して、1、2もしくは3個の置換基で置換されていてもよいフェニルであるが適用される一般式(I)の化合物、その製薬学的に許容しうる酸もしくは塩基付加塩、その立体化学的異性体、そのN−オキシド形態またはその第四級アンモニウム塩に関する。 本願の枠組みにおいて、アルケニルは1個もしくはそれ以上の二重結合を有する上記に定義したとおりのアルキル基である。特に、アルケニルはエテニル、プロペニルおよびブチニルである。 本願の枠組みにおいて、アルキニルは1個もしくはそれ以上の三重結合を有する上記に定義したとおりのアルキル基である。特に、アルキニルはエチニルおよびプロピニルである。 本願の枠組みにおいて、アリールアルキルは、フェニル基で置き換えられた1個もしくはそれ以上の−CH3−基を有する上記に定義したとおりのアルキル基である。そのような基の例は、ベンジル、ジフェニルメチルおよび1,1−ジフェニルエチルである。 本願の枠組みにおいて、ハロはフルオロ、クロロ、ブロモおよびヨードの群から選択される置換基であり、そしてハロアルキルは1〜6個の炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状飽和炭化水素基もしくは3〜7個の炭素原子を有する環状飽和炭化水素基であり、ここで、1個もしくはそれ以上の炭素原子は1個もしくはそれ以上のハロ原子で置換される。特に、ハロはブロモ、フルオロもしくはクロロであり、そして特に、ハロアルキルはトリフルオロメチルである。 本願の枠組みにおいて、「本発明の化合物」では、一般式(I)の化合物、その製薬学的に許容しうる酸もしくは塩基付加塩、その立体化学的異性体、そのN−オキシド形態またはその第四級アンモニウム塩を意味する。 製薬学的に許容しうる酸付加塩は、式(I)の化合物が形成することのできる治療的に有効な無毒の酸付加塩形態を含んでなると定義される。該塩は、式(I)の化合物の塩基形態を適切な酸、例えば無機酸、例えばハロゲン化水素酸、特に塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸およびリン酸;有機酸、例えば酢酸、ヒドロキシ酢酸、プロパン酸、乳酸、ピルビン酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、シクラミン酸、サリチル酸、p−アミノサリチル酸およびパモン酸で処理することにより得ることができる。 逆に、該酸付加塩形態は適切な塩基での処理により遊離塩基形態に転化することができる。 酸性プロトンを含有する式(I)の化合物は、また、適切な有機および無機塩基での処理によりそれらの治療的に有効な無毒の金属もしくはアミン付加塩形態(塩基付加塩)に転化することもできる。適切な塩基塩形態は、例えば、アンモニウム塩、アルカリおよびアルカリ土類金属塩、特にリチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウムおよびカルシウム塩、有機塩基との塩、例えばベンザチン、N−メチル−D−グルカミン、ヒブラミン(hybramine)塩、ならびにアミノ酸、例えばアルギニンおよびリシンとの塩を含んでなる。 逆に、該塩形態は適切な酸での処理により遊離形態に転化することができる。 式(I)の化合物の第四級アンモニウム塩は、式(I)の化合物の塩基性窒素と例えば場合により置換されていてもよいハロゲン化アルキル、ハロゲン化アリールもしくはハロゲン化アリールアルキル、特にヨウ化メチルおよびヨウ化ベンジルのような適切な四級化剤との間の反応により形成することのできる該化合物を定義する。例えば、トリフルオロメタンスルホン酸アルキル、メタンスルホン酸アルキルおよびp−トルエンスルホン酸アルキルのような、優れた脱離基を有する他の反応物質もまた用いることができる。第四級アンモニウム塩は、正に荷電した窒素を有する。製薬学的に許容しうる対イオンには、クロロ、ブロモ、ヨード、トリフルオロ酢酸および酢酸イオンが包含される。 本願の枠組みにおいて使用する場合に付加塩という用語はまた、式(I)の化合物ならびにその塩が形成することのできる溶媒和物も含んでなる。そのような溶媒和物は、例えば、水和物およびアルコラートである。 式(I)の化合物のN−オキシド形態は、1個もしくは数個の窒素原子がいわゆるN−オキシド、特に1個もしくはそれ以上の第三級窒素(例えばピペラジニルもしくはピペリジニル基の)がN−酸化されるN−オキシドに酸化される式(I)の化合物を含んでなるものとする。そのようなN−オキシドは独創的な技量なしに当業者により容易に得られることができ、そしてこれらの化合物は摂取の際に人体において酸化により形成される代謝物であるので、それらは式(I)の化合物の明らかな代替物である。周知のように、通常、酸化は薬物代謝に関与する第一段階である(Textbook of Organic Medicinal and Pharmaceutical Chemistry,1977,70−75頁)。また周知のように、化合物の代謝物形態はまた、ほとんど同じ効果で、化合物自体の代わりにヒトに投与することもできる。 式(I)の化合物は、3価の窒素をそのN−オキシド形態に転化する当該技術分野で既知の方法に従って対応するN−オキシド形態に転化することができる。該N−酸化反応は、一般に、式(I)の出発物質を適切な有機もしくは無機過酸化物と反応させることにより実施することができる。適切な無機過酸化物は、例えば、過酸化水素、アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属過酸化物、例えば過酸化ナトリウム、過酸化カリウムを含んでなり;適切な有機過酸化物は、例えば、ベンゼンカルボペルオキソ酸もしくはハロ置換されたベンゼンカルボペルオキソ酸、例えば3−クロロベンゼンカルボペルオキソ酸のようなペルオキシ酸、ペルオキソアルカン酸、例えばペルオキソ酢酸、アルキルヒドロペルオキシド、例えばtert−ブチルヒドロペルオキシドを含んでなることができる。適当な溶媒は、例えば、水、低級アルカノール、例えばエタノールなど、炭化水素、例えばトルエン、ケトン、例えば2−ブタノン、ハロゲン化炭化水素、例えばジクロロメタン、ならびにそのような溶媒の混合物である。 「立体化学的異性体」という用語は、上記に用いる場合、式(I)の化合物が有し得る全ての可能な異性体を定義する。他に記載されないかもしくは示されない限り、化合物の化学表示は全ての可能な立体化学的異性体の混合物を意味し、該混合物は基本分子構造の全てのジアステレオマーおよび鏡像異性体を含有する。さらに特に、立体中心はR−もしくはS−立体配置を有することができ;2価の環状(部分的)飽和基上の置換基は、シス−もしくはトランス−立体配置のいずれかを有することができる。二重結合を含む化合物は、該二重結合でEもしくはZ−立体化学を有することができる。式(I)の化合物の立体化学的異性体は、明らかに本発明の範囲内に包含されるものとする。 CAS命名法の慣例に従って、既知の絶対立体配置の2個の立体中心が分子に存在する場合、最も低い番号が付けられたキラル中心、基準中心(reference center)にRもしくはS記述子が指定される(カーン−インゴールド−プレローグ順位付け規則に基づく)。第二の立体中心の立体配置は相対的記述子[R*,R*]もしくは[R*,S*]を用いて示され、ここで、R*はいつも基準中心として特定され、そして[R*,R*]は同じキラリティーを有する中心を示し、そして[R*,S*]は異なるキラリティーの中心を示す。例えば、分子における最も低い番号が付けられたキラル中心がS立体配置を有し、そして第二の中心がRである場合、立体記述子はS−[R*,S*]と特定される。「α」および「β」が用いられる場合:最も低い環番号を有する環系における不斉炭素原子上の最優先置換基の位置は、任意にいつも、環系により決定される平均平面の「α」位にある。標準原子上の最優先置換基の位置に対する環系における他の不斉炭素原子上の最優先置換基の位置(式(I)の化合物における水素原子)は、それが環系により決定される平均平面の同じ側にある場合には「α」と、もしくはそれが環系により決定される平均平面の反対側にある場合には「β」と命名される。 本発明はまた、本発明の化合物を生成せしめるようにインビボで分解される、本発明の薬理学的活性化合物の誘導体化合物(通常、「プロドラッグ」と呼ばれる)も含んでなる。プロドラッグは、通常(しかし、常にとは限らない)、それらが分解される化合物より標的受容体で低い効能のものである。プロドラッグは、所望の化合物がその投与を困難にもしくは非効率的にする化学的もしくは物理的性質を有する場合に特に有用である。例えば、所望の化合物は不十分にしか可溶性でない可能性があり、それは粘膜上皮を越えて十分に輸送されない可能性があり、もしくはそれは不適切に短い血漿半減期を有する可能性がある。プロドラッグに関するさらなる説明は、Stella,V.J.et al.,“Prodrugs”,Drug Delivery Systems,1985,pp.112−176およびDrugs,1985,29,pp.455−473に見出されることができる。 本発明の薬理学的活性化合物のプロドラッグ形態は、一般に、エステル化されるかもしくはアミド化される酸性基を有する式(I)の化合物、その製薬学的に許容しうる酸もしくは塩基付加塩、その立体化学的異性体およびそのN−オキシド形態である。そのようなエステル化酸性基に含まれるのは式−COORxの基であり、ここで、RxはC1〜6アルキル、フェニル、ベンジルもしくは以下の基:の一つである。 アミド化基には式−CONRyRzの基が包まれ、ここで、RyはH、C1〜6アルキル、フェニルもしくはベンジルであり、そしてRzは−OH、H、C1〜6アルキル、フェニルもしくはベンジルである。アミノ基を有する本発明の化合物は、ケトンもしくはホルムアルデヒドのようなアルデヒドで誘導体化してマンニッヒ塩基を形成することができる。この塩基は、水溶液において一次反応速度論で加水分解する。 本願の枠組みにおいて、「本発明の化合物」では、一般式(I)の化合物、その製薬学的に許容しうる酸もしくは塩基付加塩、その立体化学的異性体、そのN−オキシド形態およびそのプロドラッグを意味する。 本願の枠組みにおいて、元素は、特に式(I)の化合物に関して記載される場合に、天然存在度でもしくは同位体濃縮形態で、天然に存在するかもしくは合成的に製造される、この元素の全ての同位体および同位体混合物を含んでなる。特に、水素が記載される場合、それは1H、2H、3Hおよびその混合物をさすと理解され;炭素が記載される場合、それは11C、12C、13C、14Cおよびその混合物をさすと理解され;窒素が記載される場合、それは13N、14N、15Nおよびその混合物をさすと理解され;酸素が記載される場合、それは14O、15O、16O、17O、18Oおよびその混合物をさすと理解され;そしてフッ素(fluor)が記載される場合、それは18F、19Fおよびその混合物をさすと理解される。 従って、本発明の化合物はまた、1個もしくはそれ以上の非放射性原子がその放射性同位体の1つで置き換えられている、放射性標識化合物とも呼ばれる、放射性化合物を包含する、1つもしくはそれ以上の元素の1つもしくはそれ以上の同位体およびその混合物を有する化合物も含んでなる。「放射性標識化合物」という用語は、少なくとも1個の放射性原子を含有する式(I)の任意の化合物、そのN−オキシド形態、製薬学的に許容しうる付加塩もしくは立体化学的異性体を意味する。例えば、化合物は陽電子でもしくはガンマ線を放射する放射性同位体で標識することができる。放射性リガンド結合技術(膜受容体アッセイ)では、3H原子もしくは125I原子が、置き換えられる最適な原子である。画像化では、最も一般的に使用される陽電子放出(PET)放射性同位体は11C、18F、15Oおよび13Nであり、これらは全て加速器生成され、そしてそれぞれ20、100、2および10分の半減期を有する。これらの放射性同位体の半減期は非常に短いので、それらの製造の場で加速器を有する施設でそれらを使用することが唯一実行可能であり、従って、それらの使用を限定する。これらのうち最も広く使用されるのは、18F、99mTc、201Tlおよび123Iである。これらの放射性同位体の取り扱い、それらの製造、単離および分子における取り込みは当業者に既知である。 特に、放射性原子は水素、炭素、窒素、硫黄、酸素およびハロゲンの群から選択される。特に、放射性原子は水素、炭素およびハロゲンの群から選択される。 特に、放射性同位体は3H、11C、18F、122I、123I、125I、131I、75Br、76Br、77Brおよび82Brの群から選択される。特に、放射性同位体は3H、11Cおよび18Fの群から選択される。製造 本発明の化合物は、一連の工程により一般に製造することができ、その各々は当業者に既知である。特に、ピラジノン誘導体は、以下の製造方法の1つもしくはそれ以上に従って製造することができる。中間化合物(I−4)の製造 アミノ誘導体(I−2)(スキーム1A)もしくは(I−5)(スキーム1B)と出発物質2,3−ジクロロピラジン(I−1)とのアルキル化反応は、典型的には通常加熱下で約16時間であることができる、反応の完了を保証する期間にわたって、通常加熱によるかもしくはマイクロ波照射下のいずれかで、都合のよい温度で、K2CO3、Na2CO3、NaOHもしくはKOHのような無機塩基の存在下で、例えばDMFもしくはDMSOのような非プロトン性溶媒において行うことができる。 加水分解反応は、典型的には通常加熱下で約16時間であることができる、反応の完了を保証する期間にわたって、通常加熱によるかもしくはマイクロ波加熱下で、THFのような共溶媒を用いて、10%HClaqのような酸性無機溶媒において、または典型的にはマイクロ波照射下で約0.5時間であることができる、反応の完了を保証する期間にわたって、NaOHaq中もしくはDMSO溶媒中のような塩基性条件下で行うことができる。 水素化は、典型的には約50℃で約16時間であることができる、反応の完了を保証する期間にわたって、通常加熱下で、AcOHおよびPd/Cの存在下で、MeOHのようなアルコール溶媒において行うことができる。 還元的アミノ化反応は、典型的には室温で約16時間であることができる、反応の完了を保証する期間にわたって、トリアセトキシ水素化ホウ素(triacetoxyborohydride)のような還元剤の存在下で、1,2−ジクロロエタンのような非プロトン性溶媒において行うことができる。 中間化合物(I−4)は、以下の反応スキームの化合物の出発化合物である。全ての変記号は、他に特定されない限り、式(I)において定義したとおりである。X2が飽和もしくは不飽和(C1〜8)−炭化水素基である最終化合物の製造 化合物W−X2−(Q2)qにおけるW基は、例えばCl−、Br−、MeSO2O−およびp−MePhSO2O−のような脱離基であり;X2は飽和もしくは不飽和(C1〜8)−炭化水素基であり、そしてV、Y、Q2およびpは式(I)において定義したとおりである。アルキル化反応は、典型的にはマイクロ波照射下で約120℃で約20分であることができる、反応の完了を保証する期間にわたって、通常加熱もしくはマイクロ波照射下のいずれかで、都合のよい温度で、K2CO3、Na2CO3、Cs2CO3のような無機塩基、もしくはTBD、PS−TBDのような有機塩基の存在下でCH3CN、DMFもしくはTHFのような非プロトン性溶媒において行うことができる。X2がフェニル基であるか、もしくはX2が共有結合であり、そしてQ2がヘテロアリール基である最終化合物の製造 Hal−X2−(Q2)pにおけるHal基は、Br−もしくはI−基またはB(OH)2のような適当な同等の基を特に表す。X2は場合により置換されていてもよいフェニルであるか;もしくはX2は共有結合であり、そしてQ2は場合により置換されていてもよいヘテロアリールである。V、Y、Q2およびpは、式(I)において定義したとおりである。パラジウムカップリング反応は、反応の完了を保証する期間にわたって、通常加熱によるかもしくはマイクロ波照射下のいずれかで、都合のよい温度で、Cs2CO3もしくはt−BuONaのような適当な塩基のそしてBINAPもしくはキサントホスのようなリガンドの存在下で、Pd(AcO)2もしくはPd(dba)3のようなパラジウム触媒の存在下で、トルエンもしくはジオキサンのような非プロトン性溶媒において行われる。別の方法として、(ヘテロ)アリール誘導体を製造するために銅カップリング反応もまた用いることができる。該反応は、典型的にはマイクロ波照射下で約175℃で約25分である、反応の完了を保証する期間にわたって、従来の加熱もしくはマイクロ波照射下で都合のよい温度で加熱して、CuI、リガンドとしてK3PO4およびMeNH(CH2)2NHMeのような無機塩基の存在下で、ジオキサンもしくはDMFのような非プロトン性溶媒を用いて行われる。X2がフェニルであり、そしてQ2がNR1R2である最終化合物の製造 式(I)の他の最終化合物に存在する異なる官能基への、スキーム2Bにより製造される最終化合物に存在する異なる官能基Q2の転化は、還元的アミノ化(スキーム3A)もしくはカップリング反応(スキーム3B)のような当業者が周知である合成方法により行うことができる。V、Y、R1およびR2は、式(I)において定義したとおりである。R’は、例えばオキソ;(C1〜3)アルキルオキシ;ハロ;シアノ;ニトロ;ホルミル;ヒドロキシ;アミノ;トリフルオロメチル;モノ−およびジ((C1〜3)アルキル)アミノ;カルボキシ;ならびにチオのような、式(I)において定義したとおりのフェニル部分の任意の置換である。最終化合物:アミドの製造 −X2−Q2−部分(もしくはその一部)がアミド誘導体である場合、スキーム2Aもしくは2Bに示されるいずれかの方法により合成された、エステル誘導体から出発して製造を行うことができる。従って、反応の完了を保証する期間にわたって、室温で、LiOH、KOHもしくはH2Oのような無機塩基の存在下で、THFもしくはジオキサンのような非プロトン性溶媒において、標準的なそして周知の反応技術によるエステル基の塩基性加水分解により、対応するカルボン酸誘導体を生成せしめる。異なるアミンとこのカルボン酸とのアミドカップリングは、標準的な反応条件を用いて、例えば、カップリング剤としてHATUを用いて、THF、DMF、CH2Cl2(DCM)のような非プロトン性溶媒において、室温で、反応の完了を保証する期間にわたって行われる。V、Y、X2、R1およびR2は、式(I)において定義したとおりである。最終化合物:修飾されたアミンの製造 アミノ基が保護基で保護される場合、脱保護反応は当業者に周知である合成方法により実施することができる。式(I)の他の最終化合物に存在するQ2の異なるアミノ誘導体への中間および最終化合物に存在するQ2のアミノ基の転化は、アシル化、スルホニル化、尿素形成、アルキル化もしくは還元的アミノ化反応のような、当業者が周知である合成方法により行うことができる。スキーム5A〜Eは、そのような化学的転化の総括を示す。V、Y、X2、R1およびR2は、式(I)において定義したとおりである。最終化合物:ピラジノン−コアの炭素−6上で置換された化合物の製造 スキームにおいて示される必要な出発物質の還元的アミノ化は、反応の完了を保証する期間、典型的には室温で15時間にわたって、都合のよい温度で、シアン化トリメチルシリル(TMSCN)の存在下で、ジクロロメタンのような非プロトン性溶媒において、そしてTi(iprO)4のような還元剤の存在下で行われた。 中間体の環化は、反応の完了を保証する期間、典型的には室温で60時間にわたって、都合のよい温度で、ジクロロエタンのような非プロトン性溶媒において塩化オキサリルとの反応により行われた。 中間体V−CH2−YHとのアルキル化反応は、1,2−ジクロロエタン、アセトニトリルもしくはDMFのような非プロトン性溶媒において、K2CO3、Na2CO3、NaOH、KOHのような無機塩基の存在下で、都合のよい温度で、通常加熱によるかもしくはマイクロ波照射下のいずれかで、反応の完了を保証する期間、典型的にはマイクロ波照射下で130℃で30分にわたって行われた。 加水分解は、トリフルオロ酢酸のような酸性媒質において、都合のよい温度で、通常加熱によるかもしくはマイクロ波照射下のいずれかで、反応の完了を保証する期間、典型的にはマイクロ波照射下で140℃で15分にわたって行われた。V、Y、X1およびpは、式(I)において定義したとおりである。 式(I)の他の最終化合物に存在する異なる官能基へのスキーム6により製造される最終化合物に存在する異なる官能基Q1の転化は、当業者が周知である合成方法により行うことができる。薬理学 本発明の化合物、特に式(I)の化合物、その製薬学的に許容しうる酸もしくは塩基付加塩、その立体化学的異性体、そのN−オキシド形態またはその第四級アンモニウム塩は、驚くべきことに、特にアンタゴニストとして、α2−アドレナリン作動性受容体に対して、特にα2C−アドレナリン作動性受容体に対して結合親和性を有することが示された。 本発明の化合物は、それらの上記の効能を考慮すると、α2−アドレナリン作動性受容体の拮抗作用、特にα2C−アドレナリン作動性受容体の拮抗作用が治療的に有用である疾患の予防および/もしくは処置に適当である。特に、本発明の化合物は下記の疾患における処置および/もしくは予防に適当であることができる: ・下記のものを包含する中枢神経系障害: ・特に大鬱病性障害、精神病の特徴、緊張病の特徴、メランコリーの特徴、分娩後発病の非定型の特徴のあるもしくはない、そして再発エピソードの場合には、季節的パターンのあるもしくはない鬱病、気分変調性障害、双極性I型障害、双極性II型障害、循環病、再発性の短期の抑鬱障害、混合型情動障害、他に特定されない双極性障害、一般的病状に起因する気分障害、物質誘発性気分障害、他に特定されない気分障害、季節性情動障害および月経前不快気分障害を包含する気分障害。 ・パニック発作、広場恐怖症、広場恐怖症のないパニック障害、パニック障害の病歴のない広場恐怖症、特定の恐怖症、対人恐怖症、強迫性障害、心的外傷後ストレス障害、急性ストレス障害、全般性不安障害、一般的病状に起因する不安障害、物質誘発性不安障害および他に特定されない不安障害を包含する不安障害。 ・急性ストレス反応、適応障害(短期の抑鬱反応、長期の抑鬱反応、混合型不安抑鬱反応、他の感情の顕著な障害のある適応障害、行為の顕著な障害のある適応障害、感情および行為の混合型障害のある適応障害、他の特定の顕著な症状のある適応障害)および強いストレスに対する他の反応を包含する、鬱病および/もしくは不安と関連するストレス関連障害。 ・認知症、健忘症および他に特定されない認知障害、特に変性疾患、損傷、外傷、感染、血管障害、毒素、酸素欠乏症、ビタミン欠乏症もしくは内分泌障害によって引き起こされる認知症、あるいはアルコールまたはチアミン欠乏症、単純ヘルペス脳炎および他の辺縁系脳炎に起因する両側側頭葉損傷、酸素欠乏症/低血糖症/重度の痙攣および手術に伴うニューロン欠損、変性疾患、血管障害もしくは第III脳室の周りの病変の他の原因によって引き起こされる健忘症。 ・特に他の病状に起因する認知機能障害による、認知障害。 ・妄想性人格障害、統合失調質人格障害、統合失調型人格障害、反社会性人格障害、境界性人格障害、ヒステリー性人格障害、自己愛性人格障害、回避性人格障害、依存性人格障害、強迫性人格障害および他に特定されない人格障害を包含する人格障害。 ・躁病タイプの、鬱病タイプの、混合タイプの統合失調性感情障害、妄想型、解体型、緊張型、非定型型および残遺統合失調症、統合失調症様障害、統合失調性感情障害、妄想性障害、短期の精神病性障害、共有精神病性障害、物質誘発性精神病性障害ならびに他に特定されない精神病性障害を包含する、様々な原因に起因する統合失調性感情障害。 ・運動不能症、無動−硬直症候群(akinetic−rigid syndromes)、ジスキネジーおよび薬剤誘発性パーキンソニズム、ジル・ド・ラ・トゥレット症候群およびその症状、振せん、舞踏病、ミオクローヌス、チックおよびジストニー。 ・注意欠陥/多動性障害(ADHD)。 ・パーキンソン病、薬物誘発性パーキンソニズム、脳炎後のパーキンソニズム、進行性核上麻痺、多系統萎縮、大脳皮質基底核変性症、パーキンソンニズム−ALS認知症複合および基底核石灰化。 ・憂鬱な気分を伴う、早期もしくは晩期発症での、アルツハイマータイプの認知症。 ・情動不安および興奮を包含する、認知症および知的障害における行動障害および行為障害。 ・錐体外路運動障害。 ・ダウン症候群。 ・静座不能。 ・神経性食欲不振、非定型神経性食欲不振、神経性大食症、非定型神経性大食症、他の心理的障害と関連する過食、他の心理的障害と関連する嘔吐および非特定摂食障害を包含する摂食障害。 ・エイズ関連認知症。 ・神経障害性疼痛、炎症性疼痛、癌性疼痛および歯の手術を包含する手術後の術後疼痛を包含する慢性疼痛症状。これらの適応症にはまた、急性疼痛、骨格筋痛、腰痛、上肢疼痛、繊維筋肉痛および筋筋膜疼痛症候群、口腔顔面痛、腹痛、幻想痛、疼痛性チックおよび非定型顔面痛、神経根損傷およびくも膜炎、老人性疼痛、中心性疼痛ならびに炎症性疼痛を包含してもよい。 ・アルツハイマー病、ハンチントン舞踏病、クロイツフェルト・ヤコブ病、ピック病、多発性硬化症およびALSのような脱髄疾患、他の神経障害および神経痛、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症、発作および頭部外傷を包含する神経変性疾患。 ・下記のものを包含する中毒性障害: ・生理的依存のあるもしくはない物質依存もしくは乱用、特にここで、物質はアルコール、アンフェタミン、アンフェタミン様物質、カフェイン、大麻、コカイン、幻覚剤、吸入剤、ニコチン、オピオイド、フェンシクリジン、フェンシクリジン様化合物、鎮静睡眠薬、ベンゾジアゼピンならびに/もしくは特に上記の物質からの離脱症状およびアルコール離脱性せん妄を処置するために有用な他の物質である。 ・特にアルコール、アンフェタミン、カフェイン、大麻、コカイン、幻覚剤、吸入剤、ニコチン、オピオイド、フェンシクリジン、鎮静剤、睡眠薬、抗不安薬および他の物質によって誘発される気分障害。 ・特にアルコール、アンフェタミン、カフェイン、大麻、コカイン、幻覚剤、吸入剤、ニコチン、オピオイド、フェンシクリジン、鎮静剤、睡眠薬、抗不安薬および他の物質によって誘発される不安障害ならびに不安を伴う適応障害。 ・禁煙。 ・肥満症を包含する体重管理。 ・下記のものを包含する睡眠障害(sleep disorders)および疾患(disturbances): ・原発性睡眠障害としての睡眠異常症および/もしくは睡眠随伴症、別の精神障害と関連する睡眠障害、一般的病状に起因する睡眠障害および物質誘発性睡眠障害。 ・概日リズム障害。 ・睡眠の質を改善すること。 ・性的欲求障害、性的興奮障害、オルガスム障害、性的疼痛障害、一般的症状に起因する性機能障害、物質誘発性性機能障害および他に特定されない性機能障害を包含する性機能障害。 従って、本発明は、薬剤としての使用のための一般式(I)の化合物、その製薬学的に許容しうる酸もしくは塩基付加塩、その立体化学的異性体、そのN−オキシド形態またはその第四級アンモニウム塩に関する。 本発明はまた、中枢神経系障害、気分障害、不安障害、鬱病および/もしくは不安と関連するストレス関連障害、認知障害、人格障害、統合失調性感情障害、パーキンソン病、アルツハイマータイプの認知症、慢性疼痛症状、神経変性疾患、中毒性障害、気分障害ならびに性機能障害の予防および/もしくは処置用の薬剤の製造のための本発明の化合物の使用にも関する。 本発明の化合物は、特に効能および/もしくは作用の発現を向上するために、現在利用可能であるかもしくは開発中であるかまたは将来に利用可能になる抗鬱薬、抗不安薬および/もしくは抗精神病薬と組み合わせて上記の疾患における追加処置および/もしくは予防として共投与することができる。本発明の化合物および他の薬剤は、鬱病および/もしくは不安の予防および/もしくは処置用の同時、別個もしくは逐次使用のための組み合わされた製剤として存在できることが理解される。そのような組み合わされた製剤は、例えば、ツインパックの形態であることができる。本発明の化合物および他の薬剤は、同時にもしくは逐次的に、別個の製薬学的組成物として投与できることもまた理解される。 従って、本発明は、抗鬱薬、抗不安薬および抗精神病薬の群から選択される1つもしくはそれ以上の他の化合物と組み合わせた追加処置としての本発明の化合物の使用に関する。 抗鬱薬の適当な種類には、ノルエピネフリン再摂取阻害剤、選択的セロトニン再摂取阻害剤(SSRI)、モノアミンオキシダーゼ阻害剤(MAOI)、モノアミンオキシダーゼの可逆的阻害剤(RIMA)、セロトニン・ノルアドレナリン再摂取阻害剤(SNRI)、ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗鬱薬(NaSSA)、コルチコトロピン放出因子(CRF)アンタゴニスト、α−アドレナリン受容体アンタゴニストおよび非定型抗鬱薬が包含される。 ノルエピネフリン再摂取阻害剤の適当な例には、アミトリプチリン、クロミプラミン、ドキセピン、イミプラミン、トリミプラミン、アモキサピン、デシプラミン、マプロチリン、ノルトリプチリン、プロトリプチリン、レボキセチンおよびその製薬学的に許容しうる塩が包含される。 選択的セロトニン再摂取阻害剤の適当な例には、フルオキセチン、フルボキサミン、パロキセチン、セルトラリンおよびその製薬学的に許容しうる塩が包含される。 モノアミンオキシダーゼ阻害剤の適当な例には、イソカルボキサジド、フェネルジン、トラニルシプロミン、セレギリンおよびその製薬学的に許容しうる塩が包含される。 モノアミンオキシダーゼの可逆的阻害剤の適当な例には、モクロベミドおよびその製薬学的に許容しうる塩が包含される。 セロトニン・ノルアドレナリン再摂取阻害剤の適当な例には、ベンラファキシンおよびその製薬学的に許容しうる塩が包含される。 適当な非定型抗鬱薬には、ブプロピオン、リチウム、ネファゾドン、トラゾドン、ヴィロキサジン、シブトラミンおよびその製薬学的に許容しうる塩が包含される。 他の適当な抗鬱薬には、アジナゾラム、アラプロクレート、アミネプチン、アミトリプチリン/クロルジアゼポキシドの組み合わせ、アチパメゾール、アザミアンセリン、バジナプリン、ベフラリン、ビフェメラン、ビノダリン、ビペナモール、ブロファロミン、ブプロピオン、カロキサゾン、セリクラミン、シアノプラミン、シモキサトン、シタロプラム、クレメプロール、クロボキサミン、ダゼピニル、デアノール、デメキシプチリン、ジベンゼピン、ドチエピン、ドロキシドパ、エネフェキシン、エスタゾラム、エトペリドン、フェモキセチン、フェンガビン、フェゾラミン、フルオトラセン、イダゾキサン、インダルピン、インデロキサジン、イプリンドール、レボプロチリン、リトキセチン、ロフェプラミン、メジホキサミン(medifoxamine)、メタプラミン、メトラリンドール、ミアンセリン、ミルナシプラン、ミナプリン、ミルタザピン、モニレリン(monirelin)、ネブラセタム、ネフォパム、ニアラミド、ノミフェンシン、ノルフルオキセチン、オロチレリン、オキサフロザン、ピナゼパム、ピルリンドン、ピゾチリン、リタンセリン、ロリプラム、セルクロレミン、セチプチリン、シブトラミン、スルブチアミン、スルピリド、テニロキサジン、トザリノン、チモリベリン、チアネプチン、チフルカルビン、トフェナシン、トフィソパム、トロキサトン、トモキセチン、ベラリプリド、ビクアリン、ジメリジンおよびゾメタピン(zometapine)ならびにその製薬学的に許容しうる塩、ならびにセイヨウオトギリソウハーブ、すなわちヒペリカム・ペルフォラタム(Hypericum perforatum)もしくはその抽出物が包含される。 抗不安薬の適当な種類には、ベンゾジアゼピンおよび5−HT1A受容体アゴニストもしくはアンタゴニスト、特に5−HT1A部分アゴニスト、コルチコトロピン放出因子(CRF)アンタゴニスト、ムスカリン性コリン作動性活性を有する化合物およびイオンチャンネルに作用する化合物が包含される。ベンゾジアゼピンに加えて、抗不安薬の他の適当な種類は、ゾルピデムのような非ベンゾジアゼピン系鎮静睡眠剤;クロバザム、ガバペンチン、ラモトリジン、ロレクレゾール、オキシカルバマゼピン、スチリペントールおよびビガバトリンのような気分安定剤;ならびにバルビツレートである。 適当な抗精神病薬は、アセトフェナジン、特にマレイン酸塩;アレンテモール、特に臭化水素酸塩;アルペルチン;アザペロン;バテラピン、特にマレイン酸塩;ベンペリドール;ベンジンドピリン、特に塩酸塩;ブロホキシン;ブロムペリドール;ブタクラモール、特に塩酸塩;ブタペラジン;カルフェナジン、特にマレイン酸塩;カルボトロリン、特に塩酸塩;クロルプロマジン;クロルプロチキセン;シンペレン;シントリアミド(cintriamide);クロマクラン、特にリン酸塩;クロペンチキソール;クロピモジド;クロピパザン、特にメシル酸塩;クロロペロン、特に塩酸塩;クロチアピン;クロチキサミド、特にマレイン酸塩;クロザピン;シクロフェナジン、特に塩酸塩;ドロペリドール;エタゾレート、特に塩酸塩;フェニミド;フルシンドール;フルメザピン;フルフェナジン、特にデカン酸塩、エナント酸塩および/もしくは塩酸塩;フルスピペロン;フルスピリレン;フルトロリン;ゲボトロリン、特に塩酸塩;ハロペミド;ハロペリドール;イロペリドン;イミドリン、特に塩酸塩;レンペロン;ロキサピン;マザペルチン、特にコハク酸塩;メソリダジン;メチアピン;ミレンペロン;ミリペルチン;モリンドン、特に塩酸塩;ナラノール、特に塩酸塩;ネフルモジド、特に塩酸塩;オカペリドン;オランザピン;オキシペロミド;ペンフルリドール;ペンチアピン、特にマレイン酸塩;ペルフェナジン;ピモジド;ピノキセピン、特に塩酸塩;ピパンペロン;ピペラセタジン;ピポチアジン、特にパルミチン酸塩;ピキンドン、特に塩酸塩;プロクロルペラジン、特にエジシル酸塩;プロクロルペラジン、特にマレイン酸塩;プロマジン、特に塩酸塩;ケチアピン;レモキシプリド;リスペリドン;リムカゾール、特に塩酸塩;セペリドール(seperidol)、特に塩酸塩;セルチンドール;セトペロン;スピペロン;スルピリド;チオリダジン;チオチキセン;トラジン;チオペリドン、特に塩酸塩;チオスピロン、特に塩酸塩;トリフルオペラジン、特に塩酸塩;トリフルペリドール;トリフルプロマジン;ジプラシドン、特に塩酸塩;ならびにその混合物よりなる群から選択される。 驚くべきことに本発明の化合物はまた高い5−HT再摂取阻害活性も示し、そしてそれ故に鬱病の処置および/もしくは予防における使用に非常によく適している。関連するα2−アドレナリン受容体拮抗活性を有する5−HT再摂取阻害剤は、中枢ノルアドレナリン作動性およびセロトニン作動性ニューロン系への二重作用を有する、新しいタイプの抗鬱薬であるかもしれないと考えられる。自己受容体遮断のモノアミン放出への即時効果は、完全に有効になるためにフィードバック機序に関与する自己受容体の脱感作を必要とする現在利用可能な薬剤と比較して、そのような化合物の作用の発現を加速することができる。さらに、α2C−アドレナリン受容体拮抗作用は、α2C−アドレナリン受容体アンタゴニスト、ヨヒンビンでの処置により示されるように性機能を改善し、従って、5−HT摂取阻害に関連する副作用の1つを潜在的に減らし、そしてNE作動性神経伝達の増大はSSRIより効果的に社会的機能を改善する(J.Ignacio Andres et al.,J.Med.Chem.(2005),Vol.48,2054−2071)。製薬学的組成物 本発明はまた、製薬学的に許容しうる担体もしくは希釈剤および有効成分として治療的に有効な量の本発明の化合物、特に式(I)の化合物、その製薬学的に許容しうる酸もしくは塩基付加塩、その立体化学的異性体、そのN−オキシド形態またはその第四級アンモニウム塩を含んでなる製薬学的組成物にも関する。 本発明の化合物、特に式(I)の化合物、その製薬学的に許容しうる酸もしくは塩基付加塩、その立体化学的異性体、そのN−オキシド形態またはその第四級アンモニウム塩、あるいはその任意の亜群もしくは組み合わせは、投与目的のための様々な製薬学的形態に調合することができる。適切な組成物として、薬剤を全身的に投与するために通常用いられる全ての組成物を挙げることができる。 本発明の製薬学的組成物を製造するために、有効成分として、場合により付加塩形態の、特定の化合物の有効量を製薬学的に許容しうる担体と密接に混合して合わせ、この担体は、投与に所望される製剤の形態により多種多様な形態をとることができる。これらの製薬学的組成物は、特に経口的、経直腸的、経皮的、非経口注射によるかもしくは吸入による投与に適当な単位投与形態物が望ましい。例えば、経口投与形態物の組成物を製造することにおいて、懸濁剤、シロップ剤、エリキシル剤、乳剤および液剤のような経口液状製剤の場合には、例えば、水、グリコール、油、アルコールなどのような通常の製薬学的媒質のいずれかを;もしくは散剤、丸剤、カプセル剤および錠剤の場合には、澱粉、糖、カオリン、希釈剤、潤滑剤、結合剤、崩壊剤などのような固形担体を用いることができる。錠剤およびカプセル剤は、それらの投与の容易さのために、最も都合のよい経口投与単位形態物に相当し、その場合、固形の製薬学的担体が明らかに用いられる。非経口組成物では、担体は、例えば溶解性を促進するために他の成分を含むことができるが、通常、少なくとも大部分において滅菌水を含んでなる。例えば、注入可能な液剤を製造することができ、ここで、担体は食塩水溶液、グルコース溶液もしくは食塩水とグルコース溶液の混合物を含んでなる。注入可能な懸濁剤もまた製造することができ、この場合、適切な液状担体、沈殿防止剤などを用いることができる。また包含されるのは、使用直前に液状製剤に転化することが意図される固形製剤である。経皮投与に適当な組成物において、担体は、場合によりわずかな割合の任意の性質の適当な添加剤と組み合わせて、場合により浸透促進剤および/もしくは適当な湿潤剤を含んでなり、これらの添加剤は皮膚に重大な有害効果をもたらさない。該添加剤は皮膚への投与を容易にすることができ、そして/もしくは所望の組成物を製造するために役立つことができる。これらの組成物は様々な方法で、例えば経皮パッチとして、スポットオンとして、軟膏として投与することができる。 投与の容易さおよび投薬量の均一性のために単位投与形態物の上記の製薬学的組成物を調合することは特に都合がよい。単位投与形態物は、本明細書において用いる場合、単位投薬量として適当な物理的に分離した単位をさし、各単位は、必要な製薬学的担体と会合して所望の治療効果をもたらすように計算された有効成分の所定の量を含有する。そのような単位投与形態物の例は、錠剤(分割錠もしくはコート錠を包含する)、カプセル剤、丸剤、散剤パケット、カシェ剤、座薬、注入可能な液剤もしくは懸濁剤など、およびその分離した倍量である。本発明の化合物は強力な経口投与可能なドーパミンアンタゴニストであるので、経口投与のための該化合物を含んでなる製薬学的組成物は特に都合がよい。 本発明はまた、本発明の化合物ならびに抗鬱薬、抗不安薬および抗精神病薬の群から選択される1つもしくはそれ以上の他の化合物を含んでなる製薬学的組成物に、ならびに特に鬱病および/もしくは不安の処置における効能および/もしくは作用の発現を向上するための、薬剤の製造のためのそのような組成物の使用にも関する。 以下の実施例は本発明を説明するものとし、その範囲を限定するものではない。実験部分 以下、「THF」はテトラヒドロフランを意味し;「DMF」はN,N−ジメチルホルムアミドを意味し;「EtOAc」は酢酸エチルを意味し;「DCE」は1,2−ジクロロエタンを意味し;「DMSO」はジメチルスルホキシドを意味し;「TMSCN」はシアン化トリメチルシリルを意味し;「Ti(iPrO)4」はチタン(4+)塩2−プロパノールを意味し;「TFA」はトリフルオロ酢酸を意味し;「DCM」はジクロロメタンを意味し;「HATU」はO−(7−アゾベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロリン酸塩を意味し;「DIBAL」はヒドロ−ビス(2−メチルプロピル)アルミニウムを意味し;「DIPEA」はジイソプロピルエチルアミンを意味し;「DIEA」はジエチルアミンを意味し;「PS−TBD」はポリマー担持TBDであり、そして「PS−NCO」はポリマー担持イソシアネートを意味する。 マイクロ波支援反応は、単一モード反応器:EmrysTM オプティマイザーマイクロ波反応器(Personal Chemistry A.B.、現在はBiotage)において(装置の記述は、www.personalchemistry.comに見出されることができる)、そしてマルチモード反応器:MicroSYNTH Labstation(Milestone,Inc.)において(装置の記述は、www.milestonesci.comに見出されることができる)行われた。A.中間化合物の製造A1.中間化合物3の製造 a)中間化合物1の製造 2,3−ジクロロピラジン(10g、62.12mmol)および1−(フェニルメチル)−4−ピペリジンアミン(13.73mL、67.12mmol)をDMF(60ml)に溶解した。次に、Na2CO3(10.09g、114.10mmol)を加えた。反応物を130℃で16時間攪拌した。固体を濾過して分離し、AcOEtで洗浄し、そして溶媒を蒸発乾固させた。生成物をAcOEtに溶解し、H2Oおよびブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、そして真空下で蒸発させた。生成物をさらに精製せずに使用し、15gの所望の中間化合物1(74%)を生成せしめた。 b)中間化合物2の製造 中間化合物1(7g、23.11mmol)をHCl(70ml;10%)に溶解し、そして密封管において110℃で16時間加熱した。薄褐色の固体を沈殿させ、それを濾過して分離し、水で洗浄し、そして真空下で乾燥させ、4.57gの所望の中間化合物2(70%)を生成せしめた。 c)中間化合物3の製造 中間化合物2(4.17g、14.66mmol)をCH3OH(62mL)に溶解し、次にPd/C(4.17g;10%)および1,4−シクロヘキサジエン(27.96mL,293.2mmol)を加えた。反応物を密封管において65℃で4時間加熱した。反応物をセライト上で濾過し、そして溶媒を蒸発乾固させ、2.69gの所望の中間化合物3(94%)を生成せしめた。A2.中間化合物5の製造 a)中間化合物4の製造 DCM(150mL)中の4−ホルミル安息香酸メチルエステル(31.0mmol)および4−メトキシベンゼンメタンアミン(34.1mmol)の混合物にTi−(i−PrOH)4(3.1mmol)を加えた。反応物を室温で2時間攪拌し;TMSCN(77.5mmol)を加え、そして反応物を室温で24時間攪拌した。溶媒を蒸発させ、そして油をEt2O(100mL)に溶解し;次にi−PrOH/HCl 6N(10mL)の溶液を加えた。沈殿物を濾過して分離し、そして冷Et2Oで洗浄して5.2gの中間化合物4を白色の固体(56%)として生成せしめた。 b)中間化合物5の製造 中間化合物4(22mmol)およびDCE(200mL)の混合物に、エタンジオイルジクロリド(66.3mmol)を加えた。反応物を室温で4日間攪拌した。粗物質(crude)を蒸発乾固させて、6gの中間化合物5を黄色の油(60%)として生成せしめた。粗物質を精製せずに次の段階において使用した。A3.中間化合物6の製造 CH3CN(50ml)中の4−ピペリジニルカルバミン酸1,1−ジメチルエチルエステル(25mmol)、2−(ブロモメチル)−ナフタレン(25mmol)およびK2CO3(52mmol)の混合物を3時間加熱還流させた。有機相を濾過し、そして溶媒を蒸発させて白色の固体を得た。固体をDCM/TFA 8:2の溶液で処理し、そして1時間攪拌した。有機相を蒸発させて5g(83%)の中間化合物6の白色の固体を得た。B.最終化合物の製造 最終化合物を以下の3つの要約スキームに従って製造した。B1.最終化合物5−01の製造 中間化合物3(2g、10.269mmol)をDMF(60ml)に溶解し、次にナフタレン−2−カルバルデヒド(4.82g、30.87mmol)およびNaBH(OAc)3(3.2g、15.45mmol)を加えた。反応物を室温で16時間攪拌した。溶媒を除き、生成物をEtOAcに溶解し、NaHCO3およびブラインで洗浄し、そしてMgSO4で乾燥させた。溶媒を蒸発乾固させ、そして溶離剤としてDCM/CH3OH 9/1を用いてオープンクロマトグラフィーにより生成物を精製し、3gの所望の最終化合物5−01(87%)を生成せしめた。B2.最終化合物1−67の製造 a)最終化合物1−32の製造 最終化合物5−01(25mg、0.074mmol)、(3−ブロモプロピル)−カルバミン酸1,1−ジメチルエチルエステル(0.112mmol)およびPS−TBD(76mg、0.222mmol)をCH3CN(1ml)に懸濁した。反応物をマイクロ波において130℃で20分間加熱した。樹脂を濾過して分離し、そして濾液を真空下で濃縮した。得られる粗物質をHPLCにより精製し、0.029gの精製された最終化合物1−32(80%)を生成せしめた。 b)最終化合物1−03の製造 最終化合物1−32(450mg、0.915mmol)をDCM(6ml)に溶解した。次に、TFAを加えた(6ml)。反応物を室温で2h攪拌した。溶媒を真空下で濃縮した。得られる粗物質をEtOAcに溶解し、そして飽和K2CO3の水溶液で、次にNaCl(飽和)で洗浄し、そしてMgSO4で乾燥させた。溶媒を濃縮乾固させて394mgの精製された最終化合物1−03(97%)を生成せしめた。 c)最終化合物1−67の製造 最終化合物1−03(77mg、0.196mmol)を乾式THF(3ml)に溶解した。ベンズアルデヒド(30μl、0.295mmol)およびTi(i−PrO)4(112mg、0.392mmol)を加えた。反応物を室温で16時間攪拌した。次にNaBH4(23mg、0.59mmol)およびCH3CH2OH(1ml)を加え、室温で8時間攪拌した。次にNH3(水溶液)を加え、沈殿物が生じ、それをセライト上で濾過し、そしてEt2Oで洗浄した。有機層を分離し、そして残りの水層をEt2Oで抽出した。合わせた有機層をHCl(2N)で処理した。次に水相をpH10〜12までNaOH(2N)で処理し、そしてEtOAc(3x10ml)で洗浄した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、そして蒸発乾固させた。得られる粗物質をDCM/(CH3OH/NH3)9:1を用いてオープンフラッシュクロマトグラフィーにより精製して30mgの精製された最終化合物1−67(32%)を生成せしめた。B3.最終化合物4−04の製造 最終化合物5−01(25mg、0.074mmol)を乾式CH3CN(1ml)に溶解し、そして次に2−(2−ブロモエチル)−1,3−ジオキソラン(20.27mg、0.112mmol)およびPS−TBD(76mg、0.222mmol)を加えた。反応混合物をマイクロ波において130℃で20分間加熱した。樹脂を濾過して分離し、そして濾液を真空下で濃縮した。得られる粗物質をHPLCにより精製し、22mgの精製された最終化合物4−04(68%)を生成せしめた。B4.最終化合物1−24および1−45の製造 a)最終化合物1−33の製造 最終化合物5−01(1g、2.99mmol)を1,4−ジオキサン(15ml)に溶解した。[(4−ブロモフェニル)メチル]−カルバミン酸1,1−ジメチルエチルエステル(1.02g、3.59mmol)およびCuI(114mg、0.598mmol)を加え、そして混合物を1分間攪拌した。次にN,N’−ジメチル−1,2−エタンジアミン(127μl、1.19mmol)を加え、そして混合物を5分間攪拌した。最後にK3PO4(1.26g、5.98mmol)を加えた。混合物を密封管において110℃で16時間加熱した。反応混合物をセライト上で濾過し、DCMで洗浄し、そして溶媒を蒸発乾固させた。粗生成物をDCMに溶解し、NH4Clおよびブラインで洗浄し、そして乾燥させた(MgSO4)。溶媒を真空下で蒸発させた。得られる粗物質をDCM/CH3OH(9.5/0.5)においてシリカゲルにおけるオープンフラッシュクロマトグラフィーにより精製して1.53gの最終化合物1−33(95%)を生成せしめた。 b)最終化合物1−01の製造 最終化合物1−33(1.41g、2.61mmol)をDCM(25ml)に溶解し、次にTFA(25ml)を加えた。混合物を室温で16時間攪拌した。溶媒を除き、そして得られる粗物質をEtOAcに溶解し、そしてK2CO3(水性飽和)およびブラインで洗浄し、そして次に乾燥させた(MgSO4)。有機層を真空下で蒸発させ、そして粗残留物をさらに精製せずに使用し、980mgの最終化合物1−01(86%)を生成せしめた。 c)最終化合物1−24の製造 ブタン酸(51.3μl、0.559mmol)、HATU(425mg、1.11mmol)およびDIEA(292.11μl、1.67mmol)をDCM/DMF(80ml、2/1)に溶解した。次に、最終化合物1−01(270mg、0.615mmol)を加えた。反応混合物を室温で16時間攪拌した。溶媒を真空下で除いた。粗物質をDCMに溶解し、NH4Clおよびブラインで洗浄し、次に乾燥させた(MgSO4)。溶媒を減圧下で濃縮し、そして得られる粗物質をDCM/(CH3OH/NH3)(9.5/0.5)でSiO2におけるオープンクロマトグラフィーにより精製して95mgの最終化合物1−24(33%)を生成せしめた。 d)最終化合物1−45の製造(111mg、0.135mmol)をDCM(4ml)に懸濁し、そして次に2−メトキシエタンアミン(101.39mg、1.35mmol)を加えた。反応物を室温で16時間攪拌した。樹脂を濾過して分離し、そしてDCM、CH3OH、THFおよびCH3CNで洗浄した。樹脂をCH3CN(4ml)に懸濁した。最終化合物1−01(50mg、0.11mmol)およびトリエチルアミン(84μl、0.605mmol)を加えた。反応物を65℃で16時間加熱した。樹脂を濾過して分離し、CH3CN、DCMおよびCH3OHで洗浄し、そして溶媒を蒸発乾固させて、58mgの最終化合物1−45(97%)を生成せしめた。B5.最終化合物1−22の製造 a)最終化合物5−10の製造 最終化合物5−01(1g、2.99mmol)、4−ブロモベンズアルデヒド(664mg、3.58mmol)およびCuI(114mg、0.598mmol)を1,4−ジオキサン(10ml)に懸濁した。反応物を1分間攪拌し、そして次にさらに5分間攪拌しながらN,N’−ジメチル−1,2−エタンジアミン(131μl、1.2mmol)を加えた。混合物を密封管において110℃で16時間加熱しながら、K3PO4(1.26g、5.98mmol)を加えた。反応物をセライト上で濾過し、DCMで洗浄し、そして溶媒を蒸発乾固させた。粗化合物をEtOAcに溶解し、H2Oおよびブラインで洗浄し、そして乾燥させた(MgSO4)。溶媒を真空下で濃縮し、そして得られる粗物質をHPLCにより精製して220mgの最終化合物5−10(34%)を生成せしめた。 b)最終化合物1−22の製造 最終化合物5−10(250mg、0.570mmol)、2−メトキシエタンアミン(1.14mmol)およびBH(OAc)3Na(181.20mg、0.855mmol)をDCE(50ml)に懸濁した。反応物を室温で16時間攪拌した。次に、NaHCO3を加えた。有機層を分離し、そしてブラインで洗浄し、そして乾燥させた(MgSO4)。溶媒を真空下で濃縮した。得られる粗物質をDCM/CH3OH 9/1においてオープンクロマトグラフィーにより精製し、115mgの最終化合物1−22(40%)を生成せしめた。B6.最終化合物6−07の製造 最終化合物5−01(140mg、0.419mmol)、4−ブロモピリジン(0.502mmol)およびCuI(16mg、0.083mmol)を1,4−ジオキサン(4ml)に懸濁した。反応物を室温で1分間攪拌した。次にN,N’−ジメチル−1,2−エタンジアミン(18μl、0.167mmol)を加え、そして混合物をさらに5分間攪拌した。最後に、反応混合物を密封管において110℃で16時間加熱しながらK3PO4(178mg、0.838mmol)を加えた。混合物をセライト上で濾過し、DCMで洗浄し、そして溶媒を蒸発乾固させた。次に粗物質をDCMに溶解し、H2Oおよびブラインで洗浄し、そして乾燥させた(MgSO4)。溶媒を減圧下で濃縮した。得られる粗物質をDCM/(CH3OH/NH3)9.5/0.5においてオープンクロマトグラフィーにより精製して120mgの最終化合物6−07(70%)を生成せしめた。B7.最終化合物1−09の製造 a)最終化合物3−05の製造 最終化合物5−01(180mg、0.538mmol)、4−ブロモ安息香酸メチルエステル(139mg、0.646mmol)およびCuI(21mg、0.17mmol)を1,4−ジオキサン(5ml)に懸濁し、そして室温で1分間攪拌した。次にN,N’−ジメチル−1,2−エタンジアミン(23μl、0.215mmol)を加え、そして混合物をさらに5分間攪拌した。最後にK3PO4(228mg、1.07mmol)を加え、そして混合物を密封管において110℃で16時間加熱した。粗生成物をセライト上で濾過し、DCMで洗浄し、そして溶媒を真空下で濃縮した。得られる粗物質をH2O、ブラインで洗浄し、そして乾燥させた(MgSO4)。溶媒を減圧下で蒸発させ、そして得られる粗物質をDCM/(CH3OH/NH3)9.5/0.5においてオープンクロマトグラフィーにより精製して200mgの最終化合物3−05(80%)を生成せしめた。 b)最終化合物3−15の製造 最終化合物3−05(600mg、1.30mmol)をCH3OH(12ml)に懸濁した。次にLiOH(62.64mg、2.61mmol)およびH2O(2.4ml)を加え、そして室温で16時間攪拌した。反応物をHCl 10%で中和し、溶媒を除き、そして生成物をEt2Oで研和し、578mgの精製された最終化合物3−15(定量的)を生成せしめた。 c)最終化合物1−09の製造 最終化合物3−15(100mg、0.224mmol)およびHATU(100.83mg、0.265mmol)をDCM/DMF(11.5ml、2:1)に溶解した。次に1−プロパンアミン(12.06mg、0.204mmol)を加えた。反応混合物を室温で16時間攪拌した。溶媒を真空下で除いた。粗物質をDCMに溶解し、NH4Clおよびブラインで洗浄し、次に乾燥させた(MgSO4)。溶媒を減圧下で濃縮し、そして得られる粗物質をDCM/(CH3OH/NH3)9.5/0.5でSiO2におけるオープンクロマトグラフィーにより精製して55mgの最終化合物1−09(54%)を生成せしめた。B8.最終化合物1−05の製造 a)最終化合物5−12の製造 最終化合物5−01(400mg、1.19mmol)、1−ブロモ−3−ヨードベンゼン(508mg、1.79mmol)およびCuI(45mg、0.24mmol)を1,4−ジオキサン(80ml)に懸濁した。混合物を室温で1分間攪拌した。次にN,N’−ジメチル−1,2−エタンジアミン(54μl、0.480mmol)を加え、そして混合物をさらに5分間攪拌した。K3PO4(517mg、2.38mmol)を加え、そして混合物を密封管において110℃で16時間加熱した。粗生成物をセライト上で濾過し、DCMで洗浄し、そして溶媒を真空下で濃縮した。得られる粗物質をH2O、ブラインで洗浄し、そして乾燥させた(MgSO4)。溶媒を減圧下で蒸発させ、そして得られる粗物質をDCM/(CH3OH/NH3)9.5/0.5においてオープンクロマトグラフィーにより精製して120mgの最終化合物5−12(21%)を生成せしめた。 b)最終化合物1−05の製造 最終化合物5−12(810mg、0.16mmol)、1−ブタンアミン(24μl、0.24mmol)、CuI(6mg、0.032mmol)およびL−プロリン.TFA(15mg、0.128mmol)をDMSO(1ml)に懸濁した。次にK2CO3(44mg、0.32mmol)を加え、そして混合物を密封管において80℃に24時間加熱した。粗生成物をセライト上で濾過し、DCMで洗浄し、そして溶媒を真空下で濃縮した。得られる粗物質をH2O、ブラインで洗浄し、そして乾燥させた(MgSO4)。溶媒を減圧下で蒸発させ、そして得られる粗物質をDCM/(CH3OH/NH3)50/1においてオープンクロマトグラフィーにより精製して40mgの最終化合物1−05(52%)を生成せしめた。B9.最終化合物8−05の製造 a)最終化合物8−04の製造 トルエン/CH3OH(9/1)(2ml)中の中間化合物5(0.756mmol)および中間化合物6(0.787mmol)の混合物に、K2CO3(105mmol)を加えた。反応物をマイクロ波照射下で130℃で30分間加熱した。溶媒を蒸発させ、そして油をカラムクロマトグラフィー(溶離剤DCM/CH3OH 9/1)により精製し;選択画分を集め、そしてそれらの溶媒を蒸発させ、0.39g(88%)の最終化合物8−04を白色の固体として生成せしめた。 b)最終化合物8−03の製造 THF(20mL)中の最終化合物8−04(0.32mmol)の混合物に、DIBAL/THF(3.2mmol)を−78℃で加えた。反応物を室温まで24時間攪拌した。粗物質をセライト上で濾過し、そして溶媒を蒸発させ;残留物をNaOH(4mL)4NおよびDCM(20mL)の溶液で処理した。粗物質を10分間攪拌し、そして最終化合物をDCM(3x5mL)で抽出した。有機溶媒を蒸発させ、そして油をカラムクロマトグラフィー(溶離剤DCM/CH3OH 9/1)により精製し;選択画分を集め、そしてそれらの溶媒を蒸発させ、0.125g(65%)の最終化合物8−03を白色の固体として生成せしめた。 c)最終化合物8−16の製造 DCM(10mL)中の最終化合物8−03(0.336mmol)の混合物に塩化メタンスルホニル(0.37mmol)およびDiPEA(0.73mmol)を0℃で加えた。反応混合物を室温で3時間攪拌した。溶媒を蒸発させ、そして残留物を精製せずに次の段階に使用した。溶媒を除いた後に、最終化合物8−16は黄色の油として得られた。 d)最終化合物8−05の製造 CH3CN(2mL)中の最終化合物8−16(0.2971mmol)、プロピルアミン(0.3268mmol)およびK2CO3(0.653mmol)の混合物をマイクロ波照射下で130℃で10分間加熱した。有機溶媒を蒸発させ、そして油をカラムクロマトグラフィー(溶離剤DCM/CH3OH 9/1)により精製し;選択画分を集め、そしてそれらの溶媒を蒸発させ、0.135g(71%)の最終化合物8−05を油として生成せしめた。B10.最終化合物7−02の製造 TFA(2mL)中の最終化合物8−05(0.16mmol)の混合物をマイクロ波照射下で130℃で15分間加熱した。有機溶媒を蒸発させ、そして油をカラムクロマトグラフィー(溶離剤DCM/CH3OH 9/1)により精製し;選択画分を集め、そしてそれらの溶媒を蒸発させ、0.05g(56%)の最終化合物7−02を生成せしめた。 以下の化合物は、上記の実施例、スキームおよび方法に従って製造した。C.薬理学的実施例概要 α2C−アドレナリン受容体と式(I)の化合物との相互作用は、インビトロ放射性リガンド結合実験において評価した。一般に、特定の受容体もしくは輸送体に対する高い結合親和性を有する低濃度の放射性リガンドを緩衝化媒質において特定の受容体もしくは輸送体が豊富な組織調製物のサンプルともしくはクローン化ヒト受容体を発現する細胞の調製物とインキュベーションする。インキュベーションの間に、放射性リガンドは受容体もしくは輸送体に結合する。結合の平衡に達すると、受容体に結合した放射活性を結合していない放射活性から分離し、そして受容体にもしくは輸送体に結合した活性を計数する。受容体と試験化合物との相互作用は、競合結合実験において評価する。受容体もしくは輸送体調製物および放射性リガンドを含有するインキュベーション混合物に様々な濃度の試験化合物を加える。試験化合物はその結合親和性およびその濃度に比例して放射性リガンドの結合を阻害する。hα2A、hα2Bおよびhα2C受容体結合に使用した放射性リガンドは、[3H]−ラウルウォルシン(raulwolscine)であった。実施例C.1:α2C−アドレナリン受容体についての結合実験細胞培養および膜調製 ヒトアドレナリン作動性−α2A、−α2Bもしくはα2C受容体cDNAで安定にトランスフェクションしたCHO細胞を10%熱不活性化ウシ胎仔血清(Life Technologies、Merelbeke−Belgium)および抗生物質(100IU/mlのペニシリンG、100μg/mlの硫酸ストレプトマイシン、110μg/mlのピルビン酸および100μg/mlのL−グルタミン)を補足したダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)/栄養混合ハムF12(比率1:1)(Gibco、Gent−Belgium)において培養した。収集の1日前に、細胞を5mM酪酸ナトリウムで誘導した。80〜90%のコンフルーエンス(confluence)で、Ca2+およびMg2+を含まないリン酸緩衝食塩水において細胞を擦り取り、そして1500xgで10分間遠心分離により集めた。Ultraturraxホモジナイザーを用いて細胞をTris−HCl 50mMにおいて均質化し、そして23,500xgで10分間遠心分離した。ペレットを再懸濁および再均質化により1回洗浄し、そして最終ペレットをTris−HClに再懸濁し、1mlのアリコートに分け、そして−70℃で保存した。α2−アドレナリン作動性受容体サブタイプについての結合実験 膜を融解し、そしてインキュベーションバッファー(グリシルグリシン25mM、pH8.0)において再均質化した。500μlの総容量において、2〜10μgのタンパク質を競合相手とともにもしくはそれなしに[3H]ラウルウォルシン(NET−722)(New England Nuclear、USA)(1nMの最終濃度)と25℃で60分間インキュベーションし、続いてFiltermate 196ハーベスター(Packard、Meriden、CT)を用いてGF/Bフィルター上で急速濾過した。フィルターをよく冷えたすすぎバッファー(Tris−HCl 50mM pH7.4)で十分にすすいだ。フィルターに結合した放射活性をTopcount(Packard、Meriden、CT)においてシンチレーション計数により決定し、そして結果を1分当たりのカウント(cpm)として表した。非特異的結合は、hα2A−およびhα2B受容体については1μMのオキシメタゾリン、そしてhα2C受容体については1μMのスピロキサトリンの存在下で決定した。5−HT輸送体についての結合実験 ヒト血小板膜(Oceanix Biosciences Corporation、Hanover、MD、USA)を融解し、バッファー(Tris−HCl 50mM、120mM NaClおよび5mM KCl)に希釈し、そしてUltraturraxホモジナイザーで素早く(最大3s)均質化した。250μLの総容量において、50〜100μgのタンパク質を競合相手とともにもしくはそれなしに[3H]パロキセチン(NET−869)(New England Nuclear、USA)(0.5nMの最終濃度)と25℃で60分間インキュベーションした。Filtermate 196ハーベスター(Packard、Meriden、CT)を用いて、0.1%ポリエチレンアミンであらかじめ湿らせた、GF/Bフィルター上でのインキュベーション混合物の急速濾過によりインキュベーションを止めた。フィルターをよく冷えたバッファーで十分にすすぎ、そしてフィルター上の放射活性をTopcount液体シンチレーションカウンター(Packard、Meriden、CT)において計数した。データは、cpmとして表した。非特異的結合を決定するためにイミプラミン(1μMの最終濃度で)を用いた。データ分析および結果 化合物の存在下でのアッセイからのデータは、試験化合物の不在下で測定される総結合のパーセンテージとして計算した。試験化合物の濃度のlog値に対して総結合のパーセントをプロットする阻害曲線を自動的に作製し、そして非線形回帰を用いてシグモイド阻害曲線を適合させた。試験化合物のpIC50値を個々の曲線から得た。 式(I)の全ての化合物は、濃度に依存して10−6M〜10−9Mの間の範囲の試験濃度で50%(pIC50)より多くの少なくともhα2C部位での(しかし、多くの場合にhα2Aおよびhα2B部位でも)阻害をもたらした。 式(I)の様々な態様の大部分にわたる、選択した数の化合物について、インビトロ研究の結果を表10に示す。D.組成物実施例 「有効成分」(a.i.)は、これらの実施例の全体にわたって使用する場合に式(I)の化合物、その製薬学的に許容しうる酸もしくは塩基付加塩、その立体化学的異性体、そのN−オキシド形態、その第四級アンモニウム塩およびそのプロドラッグに関する。実施例D.1:経口ドロップ 500グラムのa.i.を60〜80℃で0.5lの2−ヒドロキシプロパン酸および1.5lのポリエチレングリコールに溶解する。30〜40℃に冷却した後に、35lのポリエチレングリコールを加え、そして混合物をよく攪拌する。次に、2.5lの精製水中1750グラムのサッカリンナトリウムの溶液を加え、そして攪拌しながら2.5lのココアフレーバーおよび50lの容量まで適量ポリエチレングリコールを加え、10mg/mlのa.i.を含んでなる経口ドロップ溶液を与える。得られる溶液を適当な容器に詰める。実施例D.2:経口液剤 9グラムの4−ヒドロキシ安息香酸メチルおよび1グラムの4−ヒドロキシ安息香酸プロピルを4lの沸騰精製水に溶解する。3lのこの溶液に最初に10グラムの2,3−ジヒドロキシブタン二酸、そしてその後に20グラムのa.i.を溶解する。後者の溶液を前者の溶液の残りの部分と合わせ、そして12lの1,2,3−プロパントリオールおよび3lのソルビトール70%溶液をそれに加える。40グラムのサッカリンナトリウムを0.5lの水に溶解し、そして2mlのラズベリーおよび2mlのグーズベリーエッセンスを加える。後者の溶液を前者と合わせ、水を20lの容量まで適量加え、茶さじ1杯分(5ml)当たり5mgの有効成分を含んでなる経口液剤を与える。得られる溶液を適当な容器に詰める。実施例D.3:フィルムコート錠錠剤コアの製造 100グラムのa.i.、570グラムのラクトースおよび200グラムの澱粉の混合物をよく混合し、そしてその後に約200mlの水中5グラムのドデシル硫酸ナトリウムおよび10グラムのポリビニルピロリドンの溶液で湿らせる。湿った粉末混合物をふるいにかけ、乾燥させ、そして再びふるいにかける。次に、100グラムの微晶質セルロースおよび15グラムの水素化植物油を加える。全体をよく混合し、そして錠剤に圧縮し、各々10mgの有効成分を含有する10,000個の錠剤を与える。コーティング 75mlの変性エタノール中10グラムのメチルセルロースの溶液に150mlのジクロロメタン中5グラムのエチルセルロースの溶液を加える。次に、75mlのジクロロメタンおよび2.5mlの1,2,3−プロパントリオールを加える。10グラムのポリエチレングリコールを融解し、そして75mlのジクロロメタンに溶解する。後者の溶液を前者に加え、そして次に2.5グラムのオクタデカン酸マグネシウム、5グラムのポリビニルピロリドンおよび30mlの濃縮色懸濁液を加え、そして全体を均質化する。このようにして得られる混合物で錠剤コアをコーティング装置においてコーティングする。実施例D.4:注入可能な液剤 1.8グラムの4−ヒドロキシ安息香酸メチルおよび0.2グラムの4−ヒドロキシ安息香酸プロピルを約0.5lの注射用沸騰水に溶解する。約50℃に冷却した後に攪拌しながら4グラムの乳酸、0.05グラムのプロピレングリコールおよび4グラムのa.i.を加える。溶液を室温に冷却し、そして注射用水を1lまで適量補足し、4mg/mlのa.i.を含んでなる溶液を与える。溶液を濾過により滅菌し、そして滅菌容器に詰める。物理化学的データ一般的方法 HPLC勾配は、脱気装置(degasser)を有するクォータナリポンプ、オートサンプラー、カラムオーブン(40℃に設定する)およびダイオードアレイ検出器(DAD)を含んでなるAgilent TechnologiesからのHP1100により供給した。カラムからの流れは、MS検出器に分けられた。MS検出器は、エレクトロスプレーイオン化供給源ともに構成された。窒素をネブライザーガスとして用いた。供給源温度を140℃で保った。データ収集は、Mass−Lynx−Openlynxソフトウェアで行った。E.1 LCMS−方法1 一般的な方法に加えて:逆相HPLCを1ml/分の流速でAgilentからのXDB−C18カートリッジ(3.5μm、4.6x30mm)上で実施した。使用した勾配条件は:6.0分で80%A(0.5g/lの酢酸アンモニウム溶液)、10%B(アセトニトリル)、10%C(メタノール)〜50%Bおよび50%C、6.5分で100%Bまで、7.0分まで維持し、そして7.6分で初期条件に平衡化して9.0分までである。注入容量5μl。高分解能質量スペクトル(飛行時間、TOF)は、例えば1.0秒の滞留時間を用いて1.0秒で、100〜750をスキャンすることにより得られた。キャピラリーニードル電圧はポジティブイオン化モードでは2.5kVであり、そしてネガティブイオン化モードでは2.9kVであった。コーン電圧は、ポジティブおよびネガティブイオン化モードの両方で20Vであった。ロイシン−エンケファリンは、ロックマス較正に使用した標準物質であった。E.2 LCMS−方法2 一般的な方法に加えて:逆相HPLCを1ml/分の流速でAgilentからのXDB−C18カートリッジ(3.5μm、4.6x30mm)上で実施した。使用した勾配条件は:6.0分で80%A(0.5g/lの酢酸アンモニウム溶液)、10%B(アセトニトリル)、10%C(メタノール)〜50%Bおよび50%C、6.5分で100%Bまで、7.0分まで維持し、そして7.6分で初期条件に平衡化して9.0分までである。注入容量5μl。高分解能質量スペクトル(飛行時間、TOF)は、0.1秒の滞留時間を用いて0.5秒で100〜750をスキャンすることによりポジティブイオン化モードにおいてのみ得られた。キャピラリーニードル電圧は2.5kVであり、そしてコーン電圧は20Vであった。ロイシン−エンケファリンは、ロックマス較正に使用した標準物質であった。E.3 LCMS−方法3 一般的な方法に加えて:逆相HPLCを1ml/分の流速でAgilentからのXDB−C18カートリッジ(3.5μm、4.6x30mm)上で実施した。使用した勾配条件は:6.0分で80%A(0.5g/lの酢酸アンモニウム溶液)、10%B(アセトニトリル)、10%C(メタノール)〜50%Bおよび50%C、6.5分で100%Bまで、7.0分まで維持し、そして7.6分で初期条件に平衡化して9.0分までする。注入容量5μl。高分解能質量スペクトル(飛行時間、TOF)は、0.3秒の滞留時間を用いて0.5秒で100〜750をスキャンすることにより得られた。キャピラリーニードル電圧はポジティブイオン化モードでは2.5kVであり、そしてネガティブイオン化モードでは2.9kVであった。コーン電圧は、ポジティブおよびネガティブイオン化モードの両方で20Vであった。ロイシン−エンケファリンは、ロックマス較正に使用した標準物質であった。E.4 LCMS−方法4 一般的な方法に加えて:逆相HPLCを1.5ml/分の流速でAdvanced Chromatography TechnologiesからのACE−C18カラム(3.0μm、4.6x30mm)上で実施した。使用した勾配条件は:6.5分で80%A(0.5g/lの酢酸アンモニウム溶液)、10%B(アセトニトリル)、10%C(メタノール)〜50%Bおよび50%C、7分で100%Bまで、そして7.5分で初期条件に平衡化して9.0分までである。注入容量5μl。高分解能質量スペクトル(飛行時間、TOF)は、0.1秒の滞留時間を用いて0.5秒で100〜750をスキャンすることによりポジティブイオン化モードにおいてのみ得られた。キャピラリーニードル電圧はポジティブイオン化モードで2.5kVであり、そしてコーン電圧は20Vであった。ロイシン−エンケファリンは、ロックマス較正に使用した標準物質であった。E.5 LCMS−方法5 一般的な方法に加えて:方法4と同じであるが10μLの注入容量を使用した。E.6 LCMS−方法6 一般的な方法に加えて:逆相HPLCを1ml/分の流速でAgilentからのXDB−C8カートリッジ(3.5μm、4.6x30mm)上で実施した。使用した勾配条件は:6.0分で80%A(0.5g/lの酢酸アンモニウム溶液)、10%B(アセトニトリル)、10%C(メタノール)〜50%Bおよび50%C、6.5分で100%Bまで、7.0分まで維持し、そして7.6分で初期条件に平衡化して9.0分までである。注入容量5μl。高分解能質量スペクトル(飛行時間、TOF)は、0.3秒の滞留時間を用いて0.5秒で100〜750をスキャンすることにより得られた。キャピラリーニードル電圧はポジティブイオン化モードでは2.5kVであり、そしてネガティブイオン化モードでは2.9kVであった。コーン電圧は、ポジティブおよびネガティブイオン化モードの両方で20Vであった。ロイシン−エンケファリンは、ロックマス較正に使用した標準物質であった。E.7 LCMS−方法7 一般的な方法に加えて:方法2と同じであるが10μLの注入容量を使用した。E.8 LCMS−方法8 一般的な方法に加えて:逆相HPLCを1ml/分の流速でAgilentからのXDB−C18カートリッジ(3.5μm、4.6x30mm)上で実施した。使用した勾配条件は:6.0分で80%A(0.5g/lの酢酸アンモニウム溶液)、10%B(アセトニトリル)、10%C(メタノール)〜50%Bおよび50%C、6.5分で100%Bまで、7.0分まで維持し、そして7.6分で初期条件に平衡化して9.0分までである。注入容量5μl。低分解能質量スペクトル(ZQ検出器、四重極)は、0.3秒の滞留時間を用いて1.0秒で100〜1000をスキャンすることにより得られた。キャピラリーニードル電圧は、3kVであった。コーン電圧は、ポジティブイオン化モードでは20Vおよび50V、そしてネガティブイオン化モードでは20Vであった。E.9 LCMS−方法9 一般的な方法に加えて:逆相HPLCを1ml/分の流速でWatersからのXT−C18カラム(3.5μm、4.6x30mm)上で実施した。使用した勾配条件は:6.0分で80%A(1g/lの重炭酸アンモニウム溶液)、10%B(アセトニトリル)、10%C(メタノール)〜50%Bおよび50%C、6.5分で100%Bまで、7.0分まで維持し、そして7.6分で初期条件に平衡化して9.0分までである。注入容量5μl。高分解能質量スペクトル(飛行時間、TOF)は、0.1秒の滞留時間を用いて0.5秒で100〜750をスキャンすることによりポジティブイオン化モードにおいてのみ得られた。キャピラリーニードル電圧は2.5kVであり、そしてコーン電圧は20Vであった。ロイシン−エンケファリンは、ロックマス較正に使用した標準物質であった。E.10 融点 多数の化合物について、融点をMettler FP62装置上でオープンキャピラリーチューブにおいて決定した。融点は、3もしくは10℃/分の温度勾配で測定した。最大温度は300℃であった。融点は、デジタル表示から読み取った。 一般式(I) [式中: Vはナフチル基であり、ここで、ナフチル部分における1個のCH−単位は場合によりN原子で置き換えられていてもよく; Yは式(II)の2価の基であり、 ここで、 Aは窒素もしくは炭素原子であり; mは0、1もしくは2に等しい整数であり; R4は水素;アルキルおよびフェニルカルボキシルアルキルの群から選択され; R5は水素およびハロの群から選択され; X1、X2は各々、相互に独立して、共有結合、飽和もしくは不飽和(C1〜8)−炭化水素基であり、ここで、1個もしくはそれ以上の2価の−CH2−単位および/または1個もしくはそれ以上の1価のCH3−単位は場合によりそれぞれの2価もしくは1価のフェニル単位で置き換えられていてもよく;そしてここで、1個もしくはそれ以上の水素原子はオキソ;(C1〜3)アルキルオキシ;ハロ;シアノ;ニトロ;ホルミル;ヒドロキシ;アミノ;トリフルオロメチル;モノ−およびジ((C1〜3)アルキル)アミノ;カルボキシ;ならびにチオの群から選択される基で置き換えられることができ; p、qは各々、相互に独立して、1もしくは2に等しい整数であり; Q1、Q2は各々、相互に独立して、水素;−NR1R2;Pir;−OR3およびHetの群から選択される基であり;ここで、2個の基−OR3は一緒になって2価の基−O−(CH2)r−O−を形成することができ、ここで、rは1、2もしくは3に等しい整数であり; R1およびR2は各々、相互に独立して、水素;アルキル;アルケニル;アルキニル;アリール;アリールアルキル;アルキルカルボニル;アルケニルカルボニル;アルキルオキシ;アルキルオキシアルキル;アルキルオキシカルボニル;アルキルオキシアルキルカルボニル;アルキルオキシカルボニルアルキル;アルキルオキシカルボニルアルキルカルボニル;アルキルスルホニル;アリールカルボニル;アリールオキシアルキル;アリールアルキルカルボニル;アリールスルホニル;Het;Het−アルキル;Het−アルキルカルボニル;Het−カルボニル;Het−カルボニルアルキル;アルキル−NRaRb;カルボニル−NRaRb;カルボニルアルキル−NRaRb;アルキルカルボニル−NRaRb;およびアルキルカルボニルアルキル−NRaRbの群から選択される基であり;ここで、RaおよびRbは各々独立して水素、アルキル、アルキルカルボニル、アルキルオキシアルキル、アルキルオキシカルボニルアルキル、アリール、アリールアルキル、Hetおよびアルキル−NRcRdの群から選択され、ここで、RcおよびRdは各々相互に独立して水素もしくはアルキルであり; Pirはピロリジニル;イミダゾリジニル;ピラゾリジニル;ピペリジニル;ピペラジニル;ピロリル;ピロリニル;イミダゾリニル;ピラゾリニル;ピロリル;イミダゾリル;ピラゾリル;トリアゾリル;アゼピル;ジアゼピル;モルホリニル;チオモルホリニル;インドリル;イソインドリル;インドリニル;インダゾリル;ベンズイミダゾリル;および1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリニルの群から選択される、少なくとも1個のN(これによりそれはX−基に結合している)を含有する基であり;ここで、各Pir基は場合によりヒドロキシ;ハロ;オキソ;(C1〜3)アルキル;トリフルオロメチル;フェニル;ベンジル;ピロリジニル;およびピリジニルオキシの群から選択される1、2もしくは3個の基で置換されていてもよく; R3は水素;アルキル;アリール;アリールアルキル;Het;およびHet−アルキルの群から選択される基であり; Hetはピロリジニル;イミダゾリジニル;ピラゾリジニル;ピペリジニル;ピペラジニル;ピロリル;ピロリニル;イミダゾリニル;ピラゾリニル;ピロリル;イミダゾリル;ピラゾリル;トリアゾリル;ピリジニル;ピリダジニル;ピリミジニル;ピラジニル;トリアジニル;アゼピル;ジアゼピル;モルホリニル;チオモルホリニル;インドリル;イソインドリル;インドリニル;インダゾリル;ベンズイミダゾリル;1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリニル;フリル;チエニル;オキサゾリル;イソオキサゾリル;チアゾリル;チアジアゾリル;イソチアゾリル;ジオキソリル;ジチアニル;テトラヒドロフリル;テトラヒドロピラニル;キノリニル;イソキノリニル;キノキサリニル;ベンゾオキサゾリル;ベンズイソオキサゾリル;ベンゾチアゾリル;ベンズイソチアゾリル;ベンゾフラニル;ベンゾチエニル;ベンゾピペリジニル;クロメニル;およびイミダゾ[1,2−a]ピリジニルの群から選択される複素環式基であり;ここで、各Het基は場合によりハロ;オキソ;(C1〜3)アルキル;(C1〜3)アルキルカルボニル;(C1〜3)アルケニルチオ;イミダゾリル−(C1〜3)アルキル;および(C1〜3)アルキルオキシカルボニルの群から選択される1個もしくはそれ以上の基で置換されていてもよく; アリールは各々場合によりオキソ;(C1〜3)アルキル;(C1〜3)アルキルオキシ;ハロ;シアノ;ニトロ;ホルミル;ヒドロキシ;アミノ;トリフルオロメチル;モノ−およびジ((C1〜3)アルキル)アミノ;カルボキシ;ならびにチオの群から選択される、各々相互に独立して、1、2もしくは3個の置換基で置換されていてもよいナフタレニルもしくはフェニルであり; アルキルは1〜8個の炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状飽和炭化水素基であるか;または3〜7個の炭素原子を有する環状飽和炭化水素基であるか;または1〜8個の炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状飽和炭化水素基に結合している3〜7個の炭素原子を有する環状飽和炭化水素基であり;ここで、各基は場合によりオキソ;(C1〜3)アルキルオキシ;ハロ;シアノ;ニトロ;ホルミル;ヒドロキシ;アミノ;カルボキシ;およびチオの群から選択される1個もしくはそれ以上の基で1個もしくはそれ以上の炭素原子上で置換されていてもよく; アルケニルは1個もしくはそれ以上の二重結合をさらに有する上記に定義したとおりのアルキル基であり; アルキニルは1個もしくはそれ以上の三重結合をさらに有する上記に定義したとおりのアルキル基であり; アリールアルキルはフェニルで置き換えられた1個もしくはそれ以上のCH3−基をさらに有する上記に定義したとおりのアルキル基である]の化合物、その製薬学的に許容しうる酸もしくは塩基付加塩、その立体化学的異性体、そのN−オキシド形態またはその第四級アンモニウム塩。 Vが基(z−1)、(z−2)、(z−3)、(z−4)、(z−5)および(z−6)の群から選択されることを特徴とする請求項1に記載の化合物。 Aが炭素原子であり、mが0であり、そしてR4が水素であることを特徴とする請求項1および2のいずれか1つに記載の化合物。 部分−CH2−Y−が「a」で示される原子によりVに結合していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の化合物。 R5がクロロであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の化合物。 X1およびX2の各々が、相互に独立して、共有結合;−CH2−;−CH2CH2−;−CH2CH2CH2−;−CH2CH2CH2CH2−;CH2CH=CHCH2−;−CH2C≡CCH2−;−CH(CH3)CH(CH3)−;−C(=O)CH2−;−C(=O)CH2CH2−;−C(=O)CH2CH2CH2−;−CH2C(=O)−;−CH2CH2C(=O)−;−CH2CH2CH2C(=O)−;−CH2CH2CH2CH2C(=O)−;−CH2CH2C(=O)CH2−;−C6H4−;−CH2C6H4−;−CH2CH2C6H4−;−CH2CH2CH2C6H4−;−C6H4CH2−;−C6H4CH2CH2−;−C6H4CH2CH2CH2−;−CH2C6H4CH2−;−CH2CH2C6H4CH2CH2−;−C6H4C(=O)−;−C6H4CH2C(=O)−;−C6H4CH2CH2C(=O)−;および−CH2CH2C(=O)C6H4−の群から選択されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の化合物。 X1およびX2の各々が、相互に独立して、共有結合;−CH2−;−CH2CH2−;−CH2CH2CH2−;−CH2CH2CH2CH2−;−CH2CH=CHCH2−;−CH2C≡CCH2−;−CH2C(=O)−;−CH2CH2C(=O)−;−CH2CH2CH2C(=O)−;−CH2CH2CH2CH2C(=O)−;−C6H4−;−CH2C6H4−;−CH2CH2CH2C6H4−;−C6H4CH2−;−CH2C6H4CH2−;−C6H4C(=O)−;−C6H4CH2C(=O)−;−C6H4CH2CH2C(=O)−;および−CH2CH2C(=O)C6H4−の群から選択されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の化合物。 X1およびX2の各々における1個もしくはそれ以上の水素原子が場合によりオキソ;(C1〜3)アルキルオキシ;ハロ;シアノ;ニトロ;およびホルミルの群から選択される基で置き換えられていてもよいことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の化合物。 X1が共有結合であり、Q1が水素であり、そしてpが1であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載の化合物。 R1およびR2が各々、相互に独立して、水素;アルキル;アルケニル;アルキニル;アリール;アリールアルキル;アルキルカルボニル;アルケニルカルボニル;アルキルオキシアルキル;アルキルオキシカルボニル;アルキルオキシアルキルカルボニル;アルキルオキシカルボニルアルキル;アルキルオキシカルボニルアルキルカルボニル;アリールカルボニル;アリールオキシアルキル;アリールアルキルカルボニル;Het−アルキル;Het−アルキルカルボニル;Het−カルボニル;Het−カルボニルアルキル;アルキル−NRaRb;カルボニル−NRaRb;カルボニルアルキル−NRaRb;アルキルカルボニル−NRaRb;およびアルキルカルボニルアルキル−NRaRbの群から選択される基であり;ここで、RaおよびRbの各々が独立して水素、アルキル、アルキルカルボニル、アルキルオキシアルキル、アルキルオキシカルボニルアルキル、アリール、アリールアルキル、Hetおよびアルキル−NRcRdの群から選択され、ここで、RcおよびRdが各々相互に独立して水素もしくはアルキルであることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載の化合物。 Pirがピロリジニル;ピペリジニル;ピペラジニル;イミダゾリル;モルホリニル;イソインドリルの群から選択される、少なくとも1個のN(これによりそれがX基に結合している)を含有する基であり;ここで、各Pir基が場合によりヒドロキシ;ハロ;オキソ;(C1〜3)アルキル;トリフルオロメチル;フェニル;ベンジル;ピロリジニル;およびピリジニルオキシの群から選択される1、2もしくは3個の基で置換されていてもよい請求項1〜10のいずれか1つに記載の化合物。 Hetがピペリジニル;ピペラジニル;トリアゾリル;ピリジニル;ピリミジニル;モルホリニル;インドリル;フリル;チエニル;イソオキサゾリル;チアゾリル;テトラヒドロフリル;テトラヒドロピラニル;キノリニル;イソキノリニル;ベンゾフラニル;ベンゾチエニル;およびベンゾピペリジニルの群から選択される複素環式基であり;ここで、各Het基が場合によりオキソ;(C1〜3)アルキル;(C1〜3)アルキルカルボニル;およびイミダゾリル−(C1〜3)アルキルの群から選択される1個もしくはそれ以上の基で置換されていてもよいことを特徴とする請求項1〜11のいずれか1つに記載の化合物。 アリールが、場合により、(C1〜3)アルキル;ハロ;およびトリフルオロメチルの群から選択される、各々相互に独立して、1、2もしくは3個の置換基で置換されていてもよいフェニルであることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1つに記載の化合物。 Vが基(z−1)、(z−2)、(z−3)、(z−5)および(z−6)の群から選択され;ここで、部分−CH2−Y−が「a」で示される原子によりVに結合しており; Yが式(II)の2価の基であり、ここで、Aが窒素もしくは炭素原子であり;mが0もしくは2に等しい整数であり;そしてR4が水素;アルキルおよびフェニルカルボキシルアルキルの群から選択され; R5が水素およびハロの群から選択され; X1、X2が各々、相互に独立して、共有結合;−CH2−;−CH2CH2−;−CH2CH2CH2−;−CH2CH2CH2CH2−;CH2CH=CHCH2−;−CH2C≡CCH2−;−CH2C(=O)−;−CH2CH2C(=O)−;−CH2CH2CH2C(=O)−;−CH2CH2CH2CH2C(=O)−;−C6H4−;−CH2C6H4−;−CH2CH2CH2C6H4−;−C6H4CH2−;−CH2C6H4CH2−;−C6H4C(=O)−;−C6H4CH2C(=O)−;−C6H4CH2CH2C(=O)−;および−CH2CH2C(=O)C6H4−の群から選択され;ここで、1個もしくはそれ以上の水素原子がオキソ;(C1〜3)アルキルオキシ;ハロ;シアノ;ニトロ;およびホルミルの群から選択される基で置き換えられることができ; p、qが各々、相互に独立して、1もしくは2に等しい整数であり; Q1、Q2が各々、相互に独立して、水素;−NR1R2;Pir;−OR3およびHetの群から選択される基であり;ここで、2個の基−OR3が一緒になって2価の基−O−(CH2)r−O−を形成することができ、ここで、rが1、2もしくは3に等しい整数であり; R1およびR2が各々、相互に独立して、水素;アルキル;アルケニル;アルキニル;アリール;アリールアルキル;アルキルカルボニル;アルケニルカルボニル;アルキルオキシアルキル;アルキルオキシカルボニル;アルキルオキシアルキルカルボニル;アルキルオキシカルボニルアルキル;アルキルオキシカルボニルアルキルカルボニル;アリールカルボニル;アリールオキシアルキル;アリールアルキルカルボニル;Het−アルキル;Het−アルキルカルボニル;Het−カルボニル;Het−カルボニルアルキル;アルキル−NRaRb;カルボニル−NRaRb;カルボニルアルキル−NRaRb;アルキルカルボニル−NRaRb;およびアルキルカルボニルアルキル−NRaRbの群から選択される基であり;ここで、RaおよびRbが各々独立して水素、アルキル、アルキルカルボニル、アルキルオキシアルキル、アルキルオキシカルボニルアルキル、アリール、アリールアルキル、Hetおよびアルキル−NRcRdの群から選択され、ここで、RcおよびRdが各々相互に独立して水素もしくはアルキルであり; Pirがピロリジニル;ピペリジニル;ピペラジニル;イミダゾリル;モルホリニル;イソインドリルの群から選択される、少なくとも1個のN(これによりそれがX−基に結合している)を含有する基であり、ここで、各Pir基が場合によりヒドロキシ;ハロ;オキソ;(C1〜3)アルキル;トリフルオロメチル;フェニル;ベンジル;ピロリジニル;およびピリジニルオキシの群から選択される1、2もしくは3個の基で置換されていてもよく; R3が水素;アルキル;アリール;アリールアルキル;Het;およびHet−アルキルの群から選択される基であり; Hetがピペリジニル;ピペラジニル;トリアゾリル;ピリジニル;ピリミジニル;モルホリニル;インドリル;フリル;チエニル;イソオキサゾリル;チアゾリル;テトラヒドロフリル;テトラヒドロピラニル;キノリニル;イソキノリニル;ベンゾフラニル;ベンゾチエニル;およびベンゾピペリジニルの群から選択される複素環式基であり;ここで、各Het基が場合によりオキソ;(C1〜3)アルキル;(C1〜3)アルキルカルボニル;およびイミダゾリル−(C1〜3)アルキルの群から選択される1個もしくはそれ以上の基で置換されていてもよく; アリールが場合により(C1〜3)アルキル;ハロ;およびトリフルオロメチルの群から選択される、各々相互に独立して、1、2もしくは3個の置換基で置換されていてもよいフェニルであり; アルキルが1〜8個の炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状飽和炭化水素基であるか;または3〜7個の炭素原子を有する環状飽和炭化水素基であるか;または1〜8個の炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状飽和炭化水素基に結合している3〜7個の炭素原子を有する環状飽和炭化水素基であり;ここで、各基が場合によりオキソ;(C1〜3)アルキルオキシ;ハロ;シアノ;ニトロ;ホルミル;ヒドロキシ;アミノ;カルボキシ;およびチオの群から選択される1個もしくはそれ以上の基で1個もしくはそれ以上の炭素原子上で置換されていてもよく; アルケニルが1個もしくはそれ以上の二重結合をさらに有する上記に定義したとおりのアルキル基であり; アルキニルが1個もしくはそれ以上の三重結合をさらに有する上記に定義したとおりのアルキル基であり; アリールアルキルがフェニルで置き換えられた1個もしくはそれ以上のCH3−基をさらに有する上記に定義したとおりのアルキル基であることを特徴とする請求項1に記載の化合物。 薬剤としての使用のための請求項1〜14のいずれか1つに記載の化合物。 製薬学的に許容しうる担体もしくは希釈剤および有効成分として請求項1〜14のいずれか1つに記載の化合物の治療的に有効な量を含んでなる製薬学的組成物。 抗鬱薬、抗不安薬および抗精神病薬の群から選択される1つもしくはそれ以上の他の化合物をさらに含んでなることを特徴とする請求項16に記載の製薬学的組成物。 経口投与するために適当な形態であることを特徴とする請求項16および17のいずれか1つに記載の製薬学的組成物。 製薬学的に許容しうる担体を請求項1〜14のいずれか1つに記載の化合物の治療的に有効な量と密接に混合することを特徴とする請求項16に記載の製薬学的組成物の製造方法。 製薬学的に許容しうる担体を請求項1〜14のいずれか1つに記載の化合物の治療的に有効な量ならびに抗鬱薬、抗不安薬および抗精神病薬の群から選択される1つもしくはそれ以上の他の化合物と密接に混合することを特徴とする請求項17に記載の製薬学的組成物の製造方法。 α2−アドレナリン作動性受容体の拮抗作用、特にα2C−アドレナリン作動性受容体の拮抗作用が治療的に有用である疾患の予防および/もしくは処置用の薬剤の製造のための請求項1〜14のいずれか1つに記載の化合物の使用。 中枢神経系障害、気分障害、不安障害、鬱病および/もしくは不安と関連するストレス関連障害、認知障害、人格障害、統合失調性感情障害、パーキンソン病、アルツハイマータイプの認知症、慢性疼痛症状、神経変性疾患、中毒性障害、気分障害ならびに性機能障害の予防および/もしくは処置用の薬剤の製造のための請求項1〜14のいずれか1つに記載の化合物の使用。 中枢神経系障害、気分障害、不安障害、鬱病および/もしくは不安と関連するストレス関連障害、認知障害、人格障害、統合失調性感情障害、パーキンソン病、アルツハイマータイプの認知症、慢性疼痛症状、神経変性疾患、中毒性障害、気分障害ならびに性機能障害の予防および/もしくは処置用の薬剤の製造のための抗鬱薬、抗不安薬および抗精神病薬の群から選択される1つもしくはそれ以上の他の化合物と組み合わせた請求項1〜14のいずれか1つに記載の化合物の使用。 本発明は、選択的α2c−アドレナリン受容体アンタゴニスト活性を有する一般式(I)【化1】の置換されたピラジノン誘導体、その製薬学的に許容しうる酸もしくは塩基付加塩、その立体化学的異性体、そのN−オキシド形態またはその第四級アンモニウム塩に関し、ここで、変記号は請求項1において定義される。それはさらにそれらの製造、それらを含んでなる組成物および薬剤としてのそれらの使用に関する。本発明の化合物は、中枢神経系障害、気分障害、不安障害、鬱病および/もしくは不安と関連するストレス関連障害、認知障害、人格障害、統合失調性感情障害、パーキンソン病、アルツハイマータイプの認知症、慢性疼痛症状、神経変性疾患、中毒性障害、気分障害ならびに性機能障害の予防および/もしくは処置に有用である。


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