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タイトル:公開特許公報(A)_モロヘイヤエキスを有効成分とする心機能改善剤組成物
出願番号:2008084514
年次:2009
IPC分類:A61K 36/18,A61P 9/00,A61P 9/04,A61P 9/10,A61P 9/06


特許情報キャッシュ

三富 敦浩 提坂 裕子 瀧原 孝宣 久保田 裕司 叶 英樹 JP 2009235003 公開特許公報(A) 20091015 2008084514 20080327 モロヘイヤエキスを有効成分とする心機能改善剤組成物 株式会社 伊藤園 591014972 大東 輝雄 100100217 三富 敦浩 提坂 裕子 瀧原 孝宣 久保田 裕司 叶 英樹 A61K 36/18 20060101AFI20090918BHJP A61P 9/00 20060101ALI20090918BHJP A61P 9/04 20060101ALI20090918BHJP A61P 9/10 20060101ALI20090918BHJP A61P 9/06 20060101ALI20090918BHJP JPA61K35/78 CA61P9/00A61P9/04A61P9/10A61P9/06 8 OL 13 4C088 4C088AB12 4C088AC05 4C088BA08 4C088CA13 4C088MA17 4C088MA52 4C088ZA36本発明は、モロヘイヤエキスを有効成分とする心機能改善剤組成物に関する。より詳しくは、本発明は、モロヘイヤエキスを有効成分とし、ダブルプロダクトを指標とする心筋酸素消費量抑制作用を作用機序とする心機能改善剤、より具体的には心筋酸素消費量増加抑制剤、心筋保護剤、又は心不全、狭心症、心臓弁膜症、虚血性心疾患若しくは心筋梗塞の治療剤若しくは予防剤に関するものであり、さらには好ましくはそれら剤型が経口剤、特に液剤、より好ましくは該液剤が容器詰飲料である心機能改善剤組成物に関するものである。本発明の心機能改善剤組成物はダブルプロダクトを指標とした心筋酸素消費量抑制作用、即ち心筋の酸素消費量増加の抑制作用を有し、心筋の負担を軽減する。心臓の病気には、下記のとおり狭心症・心筋梗塞・心不全・不整脈・チアノーゼ・弁膜症などがある。心不全; 心不全(heart failure、cardiac failure)あるいは心不全症候群は、心臓のポンプ機能が低下して血液の体内循環に支障をきたしている状態をいい、急性心不全と慢性心不全に大別される。原因としては、心筋梗塞や心筋症、狭心症、または高血圧や不整脈等が挙げられるが、原因の約50%が狭心症や心筋梗塞であると言われている。心不全症状が悪化した場合、代謝性機構として起こる交感神経の過度の興奮によって頻脈(致死的不整脈)が生じ、血管抵抗性が増大し、心筋酸素消費量も増加する。狭心症;心臓がその役割を果たすためには、十分な酸素を含んだ血液が必要である。心臓の筋肉に血液を送っている冠動脈が細くなったり、詰まりかかったりすると、心臓への血液の供給、具体的には酸素や栄養分の供給が少なくなる。狭心症は、このように心臓の筋肉への血液のめぐりが悪くなった状態、即ち心筋への酸素や栄養分の供給が不十分な状態を言う。心筋梗塞;心筋梗塞は、冠動脈が完全に詰まったり、急速に細くなったりして、心臓の筋肉細胞の機能が低下した状態を言う。心筋梗塞はほとんどが急性であるが、徐々に進行する場合もある。激しい不整脈や極端な心機能低下をもたらすこともあり、場合によっては、突然死を引き起こすこともある。心筋梗塞もまた心臓への血液の供給不足を引き起こす。心臓弁膜症; 弁膜症は、心臓弁の機能不全の疾患であり、心臓への血液の供給不足、具体的には酸素や栄養分の供給不足を招く疾患である。弁膜症は、閉鎖不全症と狭窄症に二分され、大動脈弁狭窄症(動脈硬化性)、大動脈弁閉鎖不全症、僧帽弁閉鎖不全症(粘液変性)、僧帽弁狭窄症(リウマチ性)などが代表的である。軽度のものは薬物により心臓の負担を軽くすることも可能であるが、中等症以上では、手術が必要となる。虚血性心疾患;高血圧症患者においては、圧力をかけながら全身に血液を送り出していることから、左心室の壁が肥厚し、さらに、左心室内腔の拡大や、収縮能力の低下が観察される。心臓の肥大は、心筋全体の酸素消費量の増加を招く一方供給量は増加しないため、結果的に虚血性心疾患(冠動脈疾患)を発症する危険性が高まる。これら疾患においては、いずれの場合も、結果的に、心筋は酸素不足、栄養不足に陥り、心筋の収縮力が低下し、心筋の負担は増加する。心臓疾患用医薬品;これら心臓疾患治療薬として強心薬、心臓の働きを手助けするジギタリス製剤、カテコラミン製剤、体内の余分な水分を取り除く利尿剤、心臓にかかる負担を軽くするアンジオテンシン変換酵素阻害剤(ACE阻害剤)などの血管拡張剤、硝酸剤、カルシウム拮抗剤、β-遮断剤等が知られている。また、ビタミンEは心筋の酸素要求量を軽減することから、心不全の症状緩和を助けることも知られている。このうちβ遮断薬は、心臓の収縮力や心拍数を上昇させる交感神経を抑制する作用を有し、心臓の収縮力、心拍数を低下させることで心臓の負担を軽減する。Ca 拮抗薬は、血管を拡張し、血圧を低下させるとともに、心臓の負担を軽減する。特に、冠状動脈の痙攣の予防に有効とされ、安静時狭心症に多く用いられる。また、硝酸薬は、全身の主に静脈系の血管を拡張して、心臓の負担を軽減するとともに、冠状動脈の痙攣を予防する。 アドレナリン性β−受容体遮断剤であるカルテオロールの徐放剤は、健康成人男子に15mg経口投与した場合、運動負荷時のダブルプロダクト(収縮期血圧×脈拍数)は投与直後から減少し、その抑制作用は24時間持続すると報告されている。しかし、これら医薬品には少なからず副作用があり、例えば、強心薬のなかには心拍数の増加を招いたり、心筋酸素消費量を増加させるものもあり、結果的に心臓を衰弱させる恐れがあるため予後が良くないとの報告がある。またカテコールアミンも過剰なカテコールアミンが心臓に負担を掛けてしまい、逆に寿命を縮めるとの報告がある。健康食品、機能性食品、健康補助食品等; そこで、副作用等の上記課題を解決するために注目されるものが、薬物療法と一般療法の中間に位置するともいえる飲食品による治療又は予防方法が考えられる。このような飲食品は、健康食品、機能性食品、健康補助食品、特定保健用食品と呼ばれることもあり、日常的に摂取する食品中に、これら心不全等の心機能の改善に効果が期待される物質を添加したもの等が考えられる。しかしながら、心筋の酸素消費量の指標であるダブルプロダクトを有意に減少させる飲食品は未だ開発されていないのが現状である。したがって、ダブルプロダクト上昇抑制作用、即ち心筋酸素消費量増加抑制効果が明らかで、工業的に安定した生産が可能であり、かつ日常的に手軽に摂取可能であり、しかも有効性、安全性の高い天然物由来の心機能改善剤乃至心筋保護剤およびそれらを含有した健康食品、健康飲料等が求められている。モロヘイヤ; モロヘイヤ(学名:Corchorus oitorius L.)はエジプトを中心とした地中海地方を原産地とする黄麻の一種であり、その栄養価の高さから、近年特に注目されてきた食品素材のひとつである。モロヘイヤは、細かく刻んだり茹でたりすると、オクラやヤマイモの様に独特のヌメリを生じ、このヌメリは植物ゴム(Plant gum)及び粘質多糖(ムコ多糖)を含んでいる。また栄養学的にはモロヘイヤの葉及び茎は、カリウム、カルシウム等のミネラル、βカロチン及びビタミン類の含有量が他の野菜に比べて非常に豊富であり、血液中の過剰のコレステロールや中性脂肪を低下させる作用ならびに血糖を低下させる作用を有する粘液多糖類、例えばグルコース、アラビノース、グルクロン酸、ガラクツロン酸等を多く含有している。カロチンはブロッコリーの約12倍、ビタミンB1はトマトの約3倍、ビタミンB2はピーマンの約14倍、カルシウムは牛乳の約2.4倍、食物繊維はレタスの約20倍と言われている。そのため、最近、我が国でも栽培され、生葉と共にその乾燥粉末が食品素材として注目を集めつつある。 一方、モロヘイヤとその医薬的用途、エキス抽出方法については以下のような報告がなされている。(1)モロヘイヤの乾燥物またはその抽出物由来のムチンおよび電解質を含有する高粘性水性液状物からなる腸内環境改善用組成物(特許文献1参照)(2)ヒジキ抽出物またはモロヘイヤ抽出物からなるヒアルロニダーゼ活性阻害剤、およびこれを含有する飲食品及び化粧品(特許文献2参照)(3)モロヘイヤの水性エキスを必須成分として含有する胃粘膜保護作用を有する組成物(特許文献3参照)(4)モロヘイヤに含まれる新規な脂肪酸又はその塩、脂肪酸抽出物を有効成分として含有するNO産生抑制剤(特許文献4参照)(5)モロヘイヤ 、又はこの乾燥物、又はこの抽出物の少なくともいずれかを含有することを特徴とする凝集剤(特許文献5参照)(6)モロヘイヤの水および/または有機溶媒抽出物を有効成分とする活性酸素消去能を有する組成物(特許文献6参照)(7)モロヘイヤの水および/または有機溶媒抽出物、またはこの抽出物とカンゾウ構成分とを主成分とするアトピー体質用抗炎症剤(特許文献7参照)(8)モロヘイヤの多糖類を有効成分とする抗腫瘍剤(特許文献8参照) また、モロヘイヤではないが、心機能改善作用を有する成分として、セイヨウサンザシ、ゴオウチンキ又はジオウが報告されている。(特許文献9参照) 上記のとおり、モロヘイヤエキス等が腸内環境改善作用、ヒアルロニダーゼ活性阻害作用、胃粘膜保護作用、NO産生抑制作用、凝集作用、活性酸素消去作用、アトピー体質用抗炎症作用等を有する旨の報告はあるが、心筋保護等の心機能改善に関する報告はない。特開2007−210951号公報特開2003−238434号公報特開2000−026305号公報特開平11−322667号公報特開平11−114313号公報特開平09−278667号公報特開平09−208451号公報特開平07−101870号公報特開平10−298093号公報代表的な心臓疾患である心不全は疾患頻度も死亡率も高い疾患である。医薬品として強心配糖体、強心薬、血管拡張剤、β遮断剤等が開発されているが、前述のように、患者の血行動態を正常化することによる急性改善効果はあるものの、慢性的な生命予後改善効果については、機能の低下した心臓のエネルギー消費量(心筋の酸素消費量)を増大させてしまい、その結果、かえって心筋障害を促進し、生命予後を悪化させるという問題があり、また、血管拡張剤は、その過度の投与で低血圧となることがあり、β遮断剤は徐脈・心室収縮低下を同時にきたすため、重度の心不全症例には禁忌であり必ずしも満足し得る医薬品であるとは言い難い。したがって、心不全症状等の悪化に伴って代謝性機構として起こる交感神経の過度の興奮によって生じる心筋酸素消費量増加等を抑制することは心不全等の治療に効果的であるとされている。このような背景下、心機能改善のために、副作用の恐れがなく、経済的精神的負担も軽く、日常的に手軽に摂取することが可能であり、かつ安全性に優れた効果的な治療剤、予防剤が望まれてきた。特に薬物療法と一般療法の中間に位置するような、健康食品、機能性食品、健康補助食品、飲料等の形態を有する心機能改善剤組成物が強く求められていた。したがって、本発明の目的は、心筋酸素消費量の増加を有意に抑制し、心臓乃至心筋へ負担を軽減し、かつ、副作用が少なく、無理なく長期摂取できる食物由来の心機能改善剤組成物、より具体的にはダブルプロダクトを指標とする心筋酸素消費量抑制作用を作用機序とする心機能改善剤、より具体的には心筋酸素消費量増加抑制剤、心筋保護剤、又は心不全、狭心症、心臓弁膜症、虚血性心疾患若しくは心筋梗塞の治療剤若しくは予防剤を提供することである。これら心機能改善剤組成物は、固体又は液状の経口剤、特に液剤、好ましくは容器詰飲料であってもよい。上記のとおり、代表的な心臓疾患である心不全、狭心症、心筋梗塞、心臓弁膜症等はいずれも、心臓への血液の供給不足、具体的には酸素や栄養分の供給不足を招く疾患である。したがって、心筋酸素消費量の上昇を抑制する、乃至心筋酸素消費量を低減させるような薬剤組成物は、心筋の負担を軽減し、心機能改善剤、より具体的には心筋酸素消費量増加抑制剤、心筋保護剤、又は心不全、狭心症、心臓弁膜症、虚血性心疾患若しくは心筋梗塞の治療剤として期待される。本発明者等は、上記課題を解決するべく、安全性や栄養の観点から、また摂取の容易性の観点から、素材として野菜に焦点を絞り、中でも近年栄養価の高い食品素材として注目されてきているモロヘイヤに注目して、その心臓に対する作用について鋭意検討を重ねた。その結果、野菜から抽出されたモロヘイヤエキスが、優れた心機能改善作用、具体的には心筋保護作用、特に心筋酸素消費増加抑制作用を有することを見出して本発明を完成した。即ち、本発明は、モロヘイヤエキス及び/又は該エキス溶液を合成樹脂吸着剤で吸着処理してその吸着画分を溶出溶媒により溶出処理して得られるモロヘイヤエキスを有効成分とする心機能改善剤、より具体的には心筋酸素消費量増加抑制剤、心筋保護剤、又は心不全、狭心症、心臓弁膜症、虚血性心疾患若しくは心筋梗塞の治療剤若しくは予防剤に関する。本発明によれば、ダブルプロダクトを指標とする心筋酸素消費量の増大を有意に抑制することが可能である。したがって、本発明の心機能改善剤は、結果的に心筋を酸素不足とし、栄養不足とし、かつ心筋の収縮力の低下を招く各種心臓疾患の治療薬乃至予防薬として有用である。本発明の組成物は、ダブルプロダクト上昇抑制作用を有する飲食品の形態で提供可能であり、特に、経口、とりわけ液剤、具体的には容器詰飲料として提供することができる。 本発明は、具体的には以下のとおりである。1.モロヘイヤエキスを有効成分とする心機能改善剤組成物。2.心機能改善剤が、ダブルプロダクトを指標とする心筋酸素消費量増加抑制剤である上記1に記載の心機能改善剤組成物。3.心機能改善剤が、心筋酸素消費量増加抑制作用に基づく心筋保護剤である上記1に記載の心機能改善剤組成物。4.心機能改善剤が、心不全、狭心症、心臓弁膜症、虚血性心疾患若しくは心筋梗塞の治療剤又は予防剤である上記1に記載の心機能改善剤組成物。5.モロヘイヤエキスが、モロヘイヤから抽出したエキス溶液を合成樹脂吸着剤で吸着処理してその吸着画分を溶出溶媒により溶出処理して得られる吸着処理モロヘイヤエキスである上記1に記載の心機能改善剤組成物。6.経口剤である上記1乃至5のいずれか1項に記載の心機能改善剤組成物。7.経口剤が液剤である上記6に記載の心機能改善剤組成物。8.液剤が容器詰飲料である上記7に記載の心機能改善剤組成物。本発明のモロヘイヤエキスを有効成分とする心機能改善剤組成物は、安全性の確認された野菜由来であり、しかも優れた心筋酸素消費量増加抑制作用、具体的にはダブルプロダクト上昇抑制作用を有するので、心機能改善剤として有用である。また、優れたダブルプロダクト上昇抑制作用を有するので、心臓乃至心筋における優れた酸素消費量の低減効果を有する。したがって、この組成物は、心機能改善剤、具体的には心筋酸素消費増加抑制剤、心筋保護剤として、また、心筋の酸素不足を来たす各種心臓疾患、例えば、心不全、狭心症、心臓弁膜症、虚血性心疾患若しくは心筋梗塞の治療剤又は予防剤の治療剤若しくは予防剤として有用である。かつ、これら組成物は、経口剤からなる医薬は勿論のこと、飲食品の形態での提供も可能であり、特に、経口、とりわけ液剤、具体的には容器詰飲料として提供することができる。飲料としては、公知の各種飲料、特に野菜ジュース、野菜果汁ミックスジュース等に配合して日常的かつ手軽に継続的に摂取できるという利点もある。 本発明のモロヘイヤエキスを有効成分とする心機能改善剤組成物は、食物として安全性が確認されたモロヘイヤ由来であり、しかも優れた心筋酸素消費量増加抑制作用を有する。 一方、心筋を酸素不足に陥れる心臓疾患としては、上記のとおり心不全、狭心症、心臓弁膜症、虚血性心疾患、又は心筋梗塞を挙げることができる。したがって、本発明の心機能改善組成物は、心筋酸素消費量増加抑制剤、心筋保護剤としてだけでなく、心筋の酸素不足を来たす各種心臓疾患、例えば、心不全治、狭心症、心臓弁膜症、虚血性心疾患、又は心筋梗塞の治療剤若しくは予防剤として有用である。 本発明において、心筋の酸素消費量の指標は、いわゆるダブルプロダクトと呼ばれるものであり、収縮期血圧と心拍数の積で表される。一般的に、心筋の収縮性を直接測定することは困難であるため、心臓の仕事量はダブルプロダクトと呼ばれる二重積をもって表される。ダブルプロダクトが少ないほど心筋の酸素消費量は少なく、心筋の負担は少ないので心筋保護には好都合といえる。例えば、心不全症状が悪化した場合、代謝性機構として起こる交感神経の過度の興奮によって頻脈が生じ、血管抵抗性が増大し、心筋酸素消費量も増加する。したがって、心筋酸素消費量の増加を抑制することは心不全の治療に効果的である。心機能とは、cardiac function またはcardiac performance を意味し、血液ポンプとしての心臓(heart)の作用、機能、動作特性等を意味する。したがって、本発明において心機能改善剤とは、心筋の酸素消費量増加を抑制することによる心臓の作用、機能、動作特性等を改善する薬剤を意味する。より具体的には、心機能改善とは、心筋酸素消費増加を抑制すること、心筋を保護することを意味し、また、心筋酸素消費増加抑制を作用機序とした心不全、狭心症、心臓弁膜症、虚血性心疾患、又は心筋梗塞の治療若しくは予防を意味する。このように、本発明における心機能改善剤は、ダブルプロダクトの上昇抑制作用を作用機序とする心筋酸素消費量増加抑制剤、同心筋保護剤、同じくダブルプロダクトの上昇抑制作用を作用機序とする心不全、狭心症、心臓弁膜症、虚血性心疾患若しくは心筋梗塞の治療剤又は予防剤を意味する。 本発明の有効成分を構成するモロヘイヤエキス、即ち心筋酸素消費量抑制作用を有するモロヘイヤエキスは、モロヘイヤから抽出されるものであればよく、特に限定されるものではないが、例えば、下記の方法によって製造することができる。最も簡便な方法としては、硬い茎等の部分を除去したモロヘイヤ生葉、好ましくはモロヘイヤ乾燥葉を15乃至45倍重量の蒸留水温水を加水して、25℃乃至90℃、好ましくは30℃乃至75℃の温水で15分乃至2時間、好ましくは30分乃至90分間抽出することによってモロヘイヤエキスを得ることができる。抽出効率、活性の点からすると、このようにして得られたエキス溶液を合成樹脂吸着剤で吸着処理してその吸着画分を溶出溶媒により溶出処理して得られる吸着処理モロヘイヤエキスがより好ましい。 使用するモロヘイヤ葉は、生葉又は乾燥葉であってよく特に限定されるものではないが、ダブルプロダクト低減効果の点から乾燥葉が好ましい。更に、好ましいモロヘイヤ乾燥葉はブランチング処理等の90℃以上の高温加熱処理を施していない乾燥葉である。ブランチング処理等の高温加熱処理を施していないモロヘイヤから得られるエキスは、このような処理を施したモロヘイヤから得られるエキスに比べて心筋酸素消費量抑制作用の活性成分であろうと推定されるアデニン含量が有意に向上していて好ましい。なお、本発明者らは、別の研究においてエキス中のアデニンが血圧降下作用を有することを見出していることから、本発明におけるダブルプロダクト低減作用もまたアデニンが関与しているものと推測される。抽出前の90℃以上の高温加熱処理は望ましくないが、抽出後の90℃以上の高温加熱処理は、活性に何ら影響を与えないので、容器詰め前又は後における加熱殺菌処理は何ら心筋酸素消費量増加抑制作用に影響を与えるものではない。したがって、加熱殺菌処理によって本発明の効果が低減されるようなことはない。抽出温度に関しては、抽出温度を30℃乃至75℃、好ましくは40℃乃至70℃、特に好ましくは60℃とすることにより、モロヘイヤエキスを収率よく得ることが可能である。抽出温度が30℃を下回る場合は、抽出効率が悪く、抽出に長時間を要するのみならず十分な効果を期待できない。また、75℃を超えて加熱した場合は活性成分と推定されるアデニン含量が少なく十分な効果を期待できないばかりか、苦味成分等の好ましくない成分が混入したり、場合によってはコゲが発生することもあって好ましくない。抽出温度は、抽出時間中一定に保ってもよいし、あるいは、所望の温度、例えば30℃乃至75℃に加温した後、加温乃至保温を停止して徐々に放冷してもよい。加水量は15重量倍量乃至45重量倍量であり、好ましくは20重量倍量乃至40重量倍量である。加水量が15重量倍量以下の場合は野菜中に含まれる苦味等の望ましくない成分が一緒に抽出されるだけでなく、葉が膨潤して固液分離が困難となるため生産性が低下し、更には粘性が高くなって粉末化等の後処理が困難となって好ましくない。また、45重量倍量以上の場合は、抽出液量が増加して生産性が低下するとともに、濃縮の必要性が生じ、飲料に配合したり凍結乾燥して粉末化するに当っても不都合を生じ好ましくない。抽出時間は15分乃至2時間、好ましくは30分乃至90分である。抽出時間は15分以下の場合はアデニンの抽出効率が悪く、2時間以上の長時間抽出は苦味成分等の好ましくない成分が混入し、好ましくない。モロヘイヤエキスの更に好ましい形態は、上記のようにして得られたエキス溶液を合成樹脂吸着剤で吸着処理してその吸着画分を溶出溶媒により溶出処理して得られる吸着処理モロヘイヤエキスである。溶出溶媒は、吸着剤に吸着された吸着画分を溶出することが可能な有機溶媒であれば特に制限されるものではないが、好ましくはエタノールである。吸着処理モロヘイヤエキスの製造方法は以下のとおりである。イ.モロヘイヤ葉から抽出した通常のモロヘイヤエキス;ロ.乾燥モロヘイヤ葉を15重量倍量乃至45重量倍量の水又は温水を加えて30℃乃至75℃で抽出したモロヘイヤエキス;モロヘイヤエキスの水又は温水からの抽出工程は上記のとおりである。吸着処理モロヘイヤエキスは、上記イ又はロのモロヘイヤエキス溶液を、合成樹脂吸着剤で吸着処理し、合成樹脂吸着剤へ通液し水押し後、例えば60%エタノールを通液して回収することにより溶出処理して樹脂吸着画分として回収することによって得ることができる。このような吸着処理を施して得られたモロヘイヤエキスは、高活性が期待されるだけでなく、粘性が低下されており、粉末化などの後処理に好都合である。ちなみに、このような吸着処理を施していないモロヘイヤエキス中のアデニン含量はBrix1.0当り10ppm乃至35ppmであるのに対して、吸着処理を施したモロヘイヤエキス中のアデニン含量は10ppm乃至450ppmであった。 吸着剤としては、親水性合成樹脂吸着剤、疎水性合成樹脂吸着剤の何れであってもよいが、回収するために好ましい吸着剤は、疎水性合成樹脂吸着剤である。疎水性合成樹脂吸着剤の樹脂母体として、例えば、スチレン重合体、スチレン−ジビニルベンゼン共重合体、スチレン−アクリル酸アミドの共重合体、フェノール樹脂等が挙げられる。好ましい合成樹脂吸着剤は、分子量1000以下の水溶性低分子物質を吸着するのに適した多孔性の吸着剤、具体的には、多孔性修飾ポリスチレン系合成吸着剤、即ち、スチレン等の芳香族系の樹脂母体に臭素等の極性基を化学的に修飾結合させてなる多孔性修飾ポリスチレン系合成吸着剤である。表面積の大きい多孔性の合成樹脂吸着剤が好ましい。合成樹脂吸着剤の比表面積としては、100〜1200m2/g、好ましくは250〜800m2/g程度である。また、合成樹脂吸着剤の好ましい細孔容積、粒度分布、最頻度半径は、それぞれ0.9〜1.6mL/gであり、250μmで90%以上、60〜200オングストロームである。より具体的には、セパビーズ(登録商標;三菱化学株式会社)、特にセパビーズSP70、SP700、SP850、SP207、さらに好ましくはSP207(比表面積、細孔容積、粒度分布、最頻度半径は、それぞれ590m2/g、1.16mL/g、250μmで90%以上、120オングストローム)を挙げることができる。これら合成樹脂吸着剤は、吸着処理に先立って予め前処理しておいてもよい。例えば、吸着剤をメタノールなどの溶媒で洗浄して不純物を除去した後、さらに水で洗浄してメタノールなどの溶媒を除去することにより行うことができる。また、これら吸着剤による処理は、バッチ法、カラム法の何れで行ってもよいが、比較的少量の吸着剤により効率よく処理できるカラム法が好ましい。吸着剤による処理は、少なくとも一回行えばよい。吸着剤と抽出液の割合は、使用する吸着剤の種類などに応じて選択できる。なお、吸着処理に先立ってモロヘイヤ中の蛋白質を分解するためにプロテアーゼ処理を施してもよい。このように吸着処理して得られたモロヘイヤエキスは、ダブルプロダクト抑制作用の本体であると推定されるアデニンをBrix1.0当り8ppm乃至450ppm含有しており、そのまま飲料用飲料水(飲料用水溶媒)、具体的には野菜ジュース、果汁ジュース、野菜果汁ミックスジュースその他飲料水に添加配合して使用することができる。配合量は、特に限定されるものではないがダブルプロダクト抑制作用の観点からすると、飲料用飲料水に対して10倍以上である。モロヘイヤエキスは、一旦、濃縮して濃縮モロヘイヤエキスとしておくことも可能であり、或いはこの濃縮モロヘイヤエキスを凍結乾燥等の手段によって粉末状としておいてもよい。なお、飲料用飲料水とは特に限定されるものではなく、飲料として許容される水を溶媒とする飲料用飲料水であれば特に制限はない。また、水溶液とは、好ましくは飲料水であり、水分量が少なくとも20重量%以上、好ましくは85重量%以上で、かつ水以外の可溶性固形分量(Brix)が0.01乃至20重量%、好ましくは5乃至20重量%、更に好ましくは5乃至15重量%のものが好適である。投与乃至摂取形態は、特に限定されるものではないが、好ましくは経口剤、より好ましくは液剤、更に好ましくは容器詰飲料である。経口剤は、エキスそれ自体又は他の野菜果汁ミックスジュース等の飲料用飲料水(飲料用水溶媒)に配合したものであってもよいし、濃縮乾燥した固形剤であってもよいし、あるいはこのような濃縮乾燥した固形剤を各種食品に配合したものであってもよい。液剤は、液状の組成物であれば特に制限はなく、エキスそれ自体または濃縮乾燥した固形剤を飲料用飲料水は、例えば、水飲料、各種野菜ジュース、果汁ジュース、野菜果汁ミックスジュース、乳酸飲料等の乳製品飲料、茶飲料、コーヒー飲料、スポーツドリンク、サイダー等に配合したものである。配合すべき特に好ましい飲料用飲料水は野菜ジュース又は野菜果汁ミックスジュースである。容器詰飲料は、これら液剤を容器に詰めたものである。容器の形態は、特に制限されるものではないが、例えば、PET容器等のプラスチック容器、紙容器、缶詰等を挙げることができる。本発明を適用して得られた容器詰飲料は、味・臭いに特異な厭味が少ないことから液状形態で摂取することが可能である。これら容器詰飲料の好ましい形態は上記のとおり、果汁飲料、野菜ジュース、野菜果汁ミックスジュース、茶飲料、コーヒー飲料、スポーツドリンク等である。飲食物中のモロヘイヤエキスの好ましい摂取量は、年齢、血圧の程度により異なるが、モロヘイヤエキス粉体換算で通常1回10mg〜2000mgであり、好ましくは1回50mg〜1000mg、さらに好ましくは1回100mg〜500mgである。また1日1〜3回の摂取回数で効果が得られるが、必要に応じて回数を増やすこともできる。また、飲料に含有させる場合は、500mL当り50mg〜2000mg、さらに好ましくは1回500mg〜1500mgである。また、本発明の心筋保護剤は、本発明の目的に反しない限り通常医薬品に用いられる薬理的に許容される添加剤(例えば、担体、賦形剤、希釈剤等)、安定化剤または製薬上必要な成分を配合していてもよい。粉末、顆粒、錠剤、カプセル剤、シロップ剤、注射剤等の剤型に調製することができる。添加剤・安定化剤としては、糖類、すなわちブドウ糖、果糖等の単糖類、ショ糖、乳糖、麦芽糖等の二糖類、マンニトール、ソルビトール等の糖アルコール;クエン酸、リンゴ酸、酒石酸等の有機酸またはその塩(例えば、ナトリウム塩等);グリシン、アスパラギン酸、グルタミン酸等のアミノ酸またはその塩(例えば、ナトリウム塩等);ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン共重合体(プルロニック系)、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(トウィーン系)等の界面活性剤;ヘパリン、ヒト血清アルブミン等が挙げられる。 以下実施例に基づいて本発明について説明する。しかし、本発明がこれら実施例に限られるものでないことは勿論である。[参考例]モロヘイヤエキスの調製;(1)モロヘイヤエキスAの調製;硬い茎を除去したモロヘイヤ葉をスチーム加熱後、破砕し熱風乾燥を行い、モロヘイヤ乾燥葉を得た。このモロヘイヤ乾燥葉15gに30倍重量の60℃前後の蒸留水温水を加水し、95℃以上に加熱して殺菌処理を施した後60℃まで冷却し、ウォーターバス中で液温60℃に保ち、原料の乾燥モロヘイヤ葉に対して0.7%重量のプロテアーゼNアマノG(株式会社天野エンザイム社製)を少量の水に溶解して添加した。その後、液温60℃に保ったまま10分おきに撹拌を行った。酵素添加から1時間経過後、96℃達温で5分間保持し、目の開き850μmのふるいでろ過後、次いでNo.2のろ紙を使用し吸引ろ過を行い、モロヘイヤ酵素処理エキスを得た。この酵素処理エキスを適当な濃度まで減圧濃縮した後、凍結乾燥を行い15.75gの褐色の粉末(酵素処理エキスA)を得た。(2)モロヘイヤ吸着画分処理エキスBの調製; 純水に湿潤状態の合成吸着剤SP207(三菱化学社製)300ccをガラスカラムへ充填し、十分な純水を通液してSP207充填カラムとした。上記(1)で得られたモロヘイヤ酵素処理エキスA300mL(Brix1.2,pH6.0)を前記ガラスカラムへSV=4の速度で通液後、10bed容量の純水にて十分にモロヘイヤエキスを洗い出した。モロヘイヤ酵素処理エキス通液開始直後からカラム排出液を回収し、素通り画分とした。次いで、60%濃度に調整したエタノールを5bed容量通液し、通液開始から1/2bed容量のカラム排出液を廃棄した後、カラム排出液の回収を開始しエタノール通液終了まで回収した。これを吸着画分とした。素通り画分、吸着画分をそれぞれ減圧濃縮した後、凍結乾燥して、吸着画分処理エキス(吸着画分処理エキスB)0.8gを得た。なお、「bed」とは、吸着剤の充填容積(=かさ)を示す。 [実施例1]単回投与によるダブルプロダクト低下効果の試験;23週齢の自然発症高血圧ラットSHR/Hos(株式会社星野試験動物生産)に上記参考例1(2)で得た1,000mg/kgの吸着画分処理エキスBを単回強制経口投与した。なお、食餌は自由摂取とし、日本クレア株式会社製のCE−2を与えた。投与前、投与4時間後、投与8時間後、投与24時間後に収縮期血圧と心拍数を測定した。収縮期血圧と心拍数の積を算出し、ダブルプロダクトとした。図1に単回投与によるダブルプロダクトの変動結果を示す。各値は平均値を示し、N=7である。結果;モロヘイヤエキスを投与後8時間後に、投与前の値に対して危険率5%以下で統計学的に有意な低下効果が確認された。その効果は投与24時間後まで継続した。 [実施例2]継続摂取によるダブルプロダクト上昇抑制効果の試験;5週齢の自然発症高血圧ラットSHR/Hos(株式会社星野試験動物生産)に900mg/kgの吸着画分処理エキスBを1日1回8週間、反復強制経口投与した。投与前及び投与期間中の1週間毎に収縮期血圧と心拍数を測定した。収縮期血圧と心拍数の積を算出し、ダブルプロダクトとした。図2に継続摂取によるダブルプロダクトの変動を示す。各値は平均値を示し、N=7である。結果;注射用水10mL/kgを1日1回8週間、反復経口投与した群(コントロール群)では週齢の増加と共にダブルプロダクトが増加し、摂取前の値が55022.71であったのに対して投与8週間後は73206.27となった。これに対して、モロヘイヤエキスを900mg/kg投与した群では、投与前の値が54958.57であったのに対して投与8週間後は66819.29となった。また、投与4週目及び投与8週目においてコントロール群の値に対して危険率5%以下で統計学的に有意な低値が確認された。[実施例3]酵素処理エキスと非酵素処理エキスによるダブルプロダクト上昇抑制効果の試験;酵素処理による影響を調べるために、酵素処理したエキスと酵素処理を施していないモロヘイヤエキスを用いてダブルプロダクト上昇抑制効果の試験を行った。酵素処理したエキスは上記参考例(2)の吸着画分処理エキスBを用いた。また、酵素処理を施していないモロヘイヤエキスは酵素処理を施していない点以外は上記参考例(2)と同様にして得られたエキスを用いた。 実施例1同様にして、17週齢の自然発症高血圧ラットSHR/Hos(株式会社星野試験動物生産)8匹を用いて、24時間後のダブルプロダクトを測定した。結果; エキス投与開始時におけるダブルプロダクト値は、酵素処理エキスが91408.7mmHgxB.P.M.、非酵素処理エキスは89500.3mmHgxB.P.M.であった。これに対してエキス投与開始24時間後のダブルプロダクト値は、酵素処理エキスが89140.2mmHgxB.P.M.であってダブルプロダクト値を2268.5mmHgxB.P.M.減少させた。また、非酵素処理エキスは86114.0mmHgxB.P.M.であってダブルプロダクト値を3386.3mmHgxB.P.M.減少させた。 このことより、酵素処理の如何にかかわらずモロヘイヤエキスは有意にダブルプロダクト値を低減させることが明らかになった。本発明のモロヘイヤエキスを有効成分とする心機能改善剤組成物は、優れた心筋酸素消費量増加抑制作用、具体的にはダブルプロダクト上昇抑制作用を有し、心臓乃至心筋における酸素消費量の低減効果を有する。したがって、本発明の心機能改善剤組成物は、心機能改善、心筋保護だけでなく、心筋の酸素不足を来たす各種心臓疾患、例えば、心不全、狭心症、心臓弁膜症、虚血性心疾患若しくは心筋梗塞の治療剤又は予防剤の治療剤若しくは予防剤として有用である。また、本発明の心機能改善剤組成物は、安全性の確認された野菜由来であることから、副作用もなく、日常的に長期かつ手軽に継続的に摂取することが可能である。かつ、これら組成物は、経口剤、好ましくは液剤、更に好ましくは容器詰飲料の形態で摂取可能である。飲料としては、公知の各種飲料、特に野菜ジュース、野菜果汁ミックスジュース等に配合して飲用することが可能である。単回投与によるダブルプロダクト低下効果を示す図である。(実施例1)継続摂取によるダブルプロダクト上昇抑制効果を示す図である。(実施例2)モロヘイヤエキスを有効成分とする心機能改善剤組成物。心機能改善剤が、ダブルプロダクトを指標とする心筋酸素消費量増加抑制剤である請求項1に記載の心機能改善剤組成物。心機能改善剤が、心筋酸素消費量増加抑制作用に基づく心筋保護剤である請求項1に記載の心機能改善剤組成物。心機能改善剤が、心不全、狭心症、心臓弁膜症、虚血性心疾患若しくは心筋梗塞の治療剤又は予防剤である請求項1に記載の心機能改善剤組成物。 モロヘイヤエキスが、モロヘイヤから抽出したエキス溶液を合成樹脂吸着剤で吸着処理してその吸着画分を溶出溶媒により溶出処理して得られる吸着処理モロヘイヤエキスである請求項1に記載の心機能改善剤組成物。 経口剤である請求項1乃至5のいずれか1項に記載の心機能改善剤組成物。 経口剤が液剤である請求項6に記載の心機能改善剤組成物。液剤が容器詰飲料である請求項7に記載の心機能改善剤組成物。 【課題】副作用の恐れがなく、経済的精神的負担も軽く、日常的に手軽に摂取することが可能であり、かつ安全性に優れた効果的な心機能改善剤組成物の提供。【解決手段】モロヘイヤエキスを有効成分とする心機能改善剤組成物。本発明の組成物は、ダブルプロダクトを指標とする優れた心筋酸素消費量増加抑制作用を有し、心機能改善、心筋保護だけでなく、心筋の酸素不足を来たす各種心臓疾患、例えば、心不全、狭心症、心臓弁膜症、虚血性心疾患若しくは心筋梗塞の治療剤又は予防剤の治療剤若しくは予防剤として有用である。これら組成物は、経口剤、好ましくは液剤、更に好ましくは容器詰飲料の形態で摂取可能である。【選択図】なし


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