生命科学関連特許情報

タイトル:公開特許公報(A)_入浴剤
出願番号:2008044143
年次:2009
IPC分類:A61K 8/19,A61K 8/24,A61K 8/73,A61Q 19/10


特許情報キャッシュ

中村 正一 JP 2009203170 公開特許公報(A) 20090910 2008044143 20080226 入浴剤 中村 正一 505425878 日本エー・シー・ピー株式会社 592248835 西山 善章 100098589 松下 亮 100123674 水野 浩司 100097559 青木 宏義 100121083 天田 昌行 100138391 岡田 喜雅 100132067 中村 正一 A61K 8/19 20060101AFI20090814BHJP A61K 8/24 20060101ALI20090814BHJP A61K 8/73 20060101ALI20090814BHJP A61Q 19/10 20060101ALI20090814BHJP JPA61K8/19A61K8/24A61K8/73A61Q19/10 19 1 OL 10 4C083 4C083AB291 4C083AB311 4C083AD251 4C083CC25 4C083EE10 4C083EE18 本発明は、光触媒及びアパタイト若しくは光触媒とアパタイトの複合体粒子、並びにシクロデキストリンを含有する入浴剤に関する。 入浴剤の基本的な成分には、入浴そのものによって得られる温浴効果を高める成分のほか、洗浄、殺菌効果(汚れや雑菌を落とし、皮膚を清浄にする等)を有する成分が含まれることが多い。入浴剤に含まれる殺菌成分としてよく知られているものには、パラベン、プロピルパラベン、エチルパラベン、エタノール、フェノキシエタノール、サリチル酸、サリチル酸メチル等がある。 しかしながら、上記のような化学的な殺菌成分は、含まれる量が微量であるため通常の人は実感しにくいが、肌刺激性や毒性を持つものも多い。そのため、敏感肌の人やアトピー性皮膚炎、皮膚アレルギー等の皮膚病患者は、使用を控えた方が良い場合が多かった。また、通常の人でも長期にわたる連続使用には不安があった。 本発明は、上記の従来の問題に鑑みて、肌にやさしく人体にも環境にも安全無害であり、かつ光触媒の薬理作用を十分に発揮し最後まで優れた洗浄、殺菌、消臭効果を持続し得る入浴剤を提供することを目的とする。 本発明は、上記課題を解決するために、光触媒及びアパタイト若しくは光触媒とアパタイトの複合体粒子と、シクロデキストリン粒子と、を含有することを特徴とする入浴剤を提供する。 ここで、本発明の入浴剤は活性剤をさらに含むのが好ましい。その活性剤は、好適にはセスキ炭酸ナトリウムとする。または、前記活性剤は、アミノ酸、アミノ酸の酸性塩、アミノ酸のアルカリ塩、水酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム/炭酸マグネシウム/炭酸カルシウム共沈殿物、水酸化アルミニウムマグネシウム、水酸化アルミニウム/水酸化マグネシウム共沈殿物、水酸化アルミニウム/重炭酸ナトリウム共沈殿物、グリシン酸アルミニウム、酢酸カルシウム、重炭酸カルシウム、ホウ酸カルシウム、炭酸カルシウム、クエン酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、グリセロリン酸カルシウム、水酸化カルシウム、乳酸カルシウム、フタル酸カルシウム、リン酸カルシウム、コハク酸カルシウム、酒石酸カルシウム、二塩基性リン酸ナトリウム、リン酸水素二カリウム、リン酸二カリウム、リン酸水素二ナトリウム、コハク酸二ナトリウム、乾燥水酸化アルミニウムゲル、L−アルギニン、酢酸マグネシウム、アルミン酸マグネシウム、ホウ酸マグネシウム、重炭酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、クエン酸マグネシウム、グルコン酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、乳酸マグネシウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、酸化マグネシウム、フタル酸マグネシウム、リン酸マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、コハク酸マグネシウム、酒石酸マグネシウム、酢酸カリウム、炭酸カリウム、重炭酸カリウム、ホウ酸カリウム、クエン酸カリウム、メタリン酸カリウム、フタル酸カリウム、リン酸カリウム、ポリリン酸カリウム、ピロリン酸カリウム、コハク酸カリウム、酒石酸カリウム、酢酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、ホウ酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、グルコン酸ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、乳酸ナトリウム、フタル酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム、コハク酸ナトリウム、酒石酸ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム、合成ハイドロタルサイト、ピロリン酸四カリウム、ピロリン酸四ナトリウム、リン酸三カリウム、リン酸三ナトリウム、トロメタモル、過ホウ酸塩、炭酸塩、メタケイ酸塩、クエン酸、炭酸水素ナトリウム、ケイ酸カルシウム、の何れか一つまたはこれらの混合物からなる群より選択する。 さらに、炭酸ガス発生剤をさらに含有させても良い。この炭酸ガス発生剤は、炭酸塩と酸であり、前記炭酸塩は、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、硫酸ナトリウム、炭酸マグネシウム、炭酸カリウム、セスキ炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウムのうち何れか一つまたは複数である。また、前記酸は、コハク酸、フマル酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸、アスコルビン酸、マレイン酸、乳酸、アジピン酸、安息香酸、ピロリドンカルボン酸、サリチル酸、グルタル酸、グルタミン酸、アスパラギン酸のうち何れか一つまたは複数である。 なお、前記光触媒とアパタイトの複合体粒子は、アパタイトにより光触媒粒子が被覆された複合体粒子、またはアパタイトの結晶構造中に光触媒が置換形成された複合体粒子とする。 前記光触媒は、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化バナジウム、三酸化二ビスマス、三酸化タングステン、酸化鉄、チタン酸ストロンチウムの何れか一つまたは複数を主成分とする。また、前記アパタイトは、フッ化アパタイトまたは水酸化アパタイトとする。 ここで、本発明の入浴剤は、生薬類をさらに含むようにしても良い。具体的には、ウイキョウ、オウゴン、オウバク、カミツレ、コウボク、米発酵エキス、ジュウヤク、ショウブ、センキュウ、チンピ、トウキ、トウヒ、ニンジン、ユズ、ヨモギ、アロエ、ボウフウ、ハッカ葉、モモ葉、ショウキョウ、甘草、ケイヒの何れか一つまたは複数を含んでも良い。 また、酵素をさらに含むようにしても良い。具体的には、前記酵素が、パパイン、パンクレアチン、蛋白質分解酵素の何れか一つまたは複数であるようにする。 また、保湿剤をさらに含むようにしても良い。具体的には、前記保湿剤が、液状ラノリン、ホホバ油、グリセリン、カゼイン、ステアリルアルコール、オリーブ油、大豆油、流動パラフィン、白色ワセリン、プロピレングリコール、脱脂粉乳、スクワラン、海藻エキス、ハチミツ、ポリエチレングリコール、セラミド、コレステリルエステル、米胚芽油、エステル油、蜜蝋、ココナッツミルクパウダー、黒糖、ヨーグルト、卵黄の何れか一つまたは複数であるようにする。 さらに、ラベンダー、ローズマリー、スイートオレンジ、シダーウッド、カモミール、ペパーミントを含む天然植物の一つまたは複数から得られる植物精油を含むようにしても良い。 本発明によれば、シクロデキストリンが悪臭物質や有害化学物質、細菌等を包接し、アパタイトがそれらを吸着、さらに光触媒がそれらを分解、除去するという連携した作用により、優れた洗浄、殺菌、消臭効果を有する入浴剤とすることができる。 以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。 図1は、本発明の入浴剤に含有される光触媒及びアパタイト複合体の機能を説明する図である。まず、この図に基づき、光触媒及びアパタイトについて説明する。 アパタイトとは、M,Z,Xを任意の元素として、M10(ZO4)6X2の組成を有する鉱物群を指す。上記のMとZの主成分はそれぞれカルシウムとリンであるが、M,Z,Xは種々の元素で比較的容易に置換することができる。例えば、Mにカルシウム、Zにリン、Xにフッ素が主成分として入ると、フッ化アパタイト(フルオロアパタイト)となる。また、Mにカルシウム、Zにリン、Xに水酸基が入ると、水酸化アパタイト(ハイドロキシアパタイト)となる。アパタイトの機能として一般によく知られているのは、有害化学物質等を吸着保持する機能である。例えば、窒素酸化物や過酸化脂質、アンモニアやアルデヒド類、大腸菌等の細菌やウィルスを吸着することができる。 一方、光触媒は、光を照射することにより触媒作用を示す物質の総称であり、代表的なものとして二酸化チタンが知られている。そのほかにも、酸化亜鉛、酸化バナジウム、三酸化二ビスマス、三酸化タングステン、酸化鉄、チタン酸ストロンチウム等がある。光触媒は、光を照射された際の酸化還元作用により有機物を分解する作用を有する。 光触媒及びアパタイト複合体は、上記の光触媒とアパタイトを被覆(光触媒をアパタイトで被覆)、置換(アパタイトの結晶構造中に光触媒を置換)等の方法により複合化することによって生成される。そして光触媒とアパタイトの双方の作用を連携させ、効率的に有害な有機物や細菌、悪臭物質等を吸着し、分解することができる。例えば光触媒は、光が照射されると非常に強い酸化力を生じ、接触した有害化学物質や細菌等を分解し、炭酸ガス等に分解することができるが、一方でそれらの物質や細菌等を引き寄せる作用や多量に吸着する作用はなく、光触媒表面に接触した物質しか分解できない。また、光が当たらなければ機能することができない。アパタイトも、物質の吸着能に優れ大量に吸着することができるが、それらの分解能がないため一定の吸着量を超えれば飽和してしまい、それ以上は吸着することができない。 しかし、この光触媒とアパタイトを複合化させると、図1(a)に示すように、光が当たらない間に物質を吸着でき、さらに図1(b)に示すように、光があるときにアパタイトが吸着した物質を光触媒が分解するため、吸着機能がその都度再生する。さらに、光触媒は有機物を分解する際に一定の時間を必要とするが、アパタイトが吸着した物質を逃さないため、確実に分解することができる。 本発明はこのような光触媒及びアパタイト複合体を含有させることにより、アパタイトが有害化学物質、悪臭物質、細菌等を吸着し、光触媒がそれらを分解、除去するという連携した作用によって優れた洗浄、殺菌、消臭効果を有する入浴剤とすることができる。 なお、本発明に用いられる光触媒は、好適には二酸化チタン、あるいは酸化亜鉛、酸化バナジウム、三酸化二ビスマス、三酸化タングステン、酸化鉄、チタン酸ストロンチウムの何れか一つまたは複数を主成分とする。また、アパタイトは、フッ化アパタイトまたは水酸化アパタイトを用いる。 本発明では、さらに上記の光触媒及びアパタイト若しくは光触媒及びアパタイト複合体粒子の作用を最大限に高め、かつ特有の効果を奏するシクロデキストリンをさらに添加する。以下、本発明の入浴剤に含有されるシクロデキストリンについて説明する。 シクロデキストリンは、ブドウ糖が環状構造に結合した環状オリゴ糖であり、その環状構造の内部には他の分子を包接できる程度の大きさの空孔を有する。この空孔の外側は親水性、内側は疎水性(親油性)という特異的な構造を持ち、様々な分子を空孔内に取り込んで包接複合体を形成することができる。従来から、この包接機能を利用して、ゲスト分子(包接された分子)の安定性の増大や、悪臭・食品の異味の除去等に利用されている。 シクロデキストリンのうち、ブドウ糖が六個のものをα−シクロデキストリン、ブドウ糖が七個のものをβ−シクロデキストリン、ブドウ糖が八個のものをγ−シクロデキストリンという。本発明で言うシクロデキストリンは、これらのα−シクロデキストリン、β−シクロデキストリン、γ−シクロデキストリンのほか、シクロデキストリンの誘導体や類縁化合物も含むものとする。 本発明の入浴剤は、光触媒及びアパタイト若しくは光触媒とアパタイトの複合体粒子と、シクロデキストリン粒子とを含有することを特徴とする。ここで、シクロデキストリンを、光触媒及びアパタイト若しくは光触媒とアパタイトの複合体粒子と共に本発明の入浴剤に含有させることで得られる効果には、次のようなものがある。まず、シクロデキストリンは、悪臭物質や有害化学物質を包接する。この包接は即効的に行われるため、消臭、洗浄効果はすぐに現れる。さらに、アパタイトがそれらを吸着し、光触媒に接触させる。次いで光触媒がこれらを分解する。このようにして、悪臭物質や有害化学物質のほか、細菌、カビ、皮脂等が取り除かれる。 このため、本発明の入浴剤は、わずかな光でも、洗浄、殺菌、消臭効果を発揮することができる。従って、入浴するだけで皮膚の汚れや付着した雑菌を落とし、汗の臭いや体臭を除去することができる。特に、湯または水に溶かして水分と接触すると、上記の光触媒とアパタイト、シクロデキストリンの作用効果が最大に発揮される。ここで、本願の入浴剤とは、全身浴に限定せず、足浴等の身体の一部の入浴に使用される入浴剤も含むものである。 また、本発明の入浴剤には、浴湯を殺菌し浴槽を清浄にする効果もあるため、浴室全体を清潔に保つことができる。そして、一度本発明の入浴剤を浴湯に投入すれば上記の薬理作用は減少することなく続くので、例えば残り湯に浴室の備品(洗面器や浴室用椅子等)を漬けて置くことで簡単にカビやぬめり等の洗浄と予防ができる。 ちなみに、シクロデキストリンも有機物であるが、光触媒活性物質に一定のレベル以上の強い光を照射しない限りはシクロデキストリンがその光分解作用で分解されることはない。そのため、シクロデキストリンと光触媒を共存させた状態でも、所定の条件下で保管すれば、シクロデキストリンの分解は起こらない。しかも、シクロデキストリン、二酸化チタン等の光触媒物質、及びアパタイトは、生体に対して安全な物質である。 本発明の入浴剤には、さらに光触媒効果を活性させる活性剤を添加しても良い。例えば、好適にはセスキ炭酸ナトリウム、あるいはアミノ酸、アミノ酸の酸性塩、アミノ酸のアルカリ塩、水酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム/炭酸マグネシウム/炭酸カルシウム共沈殿物、水酸化アルミニウムマグネシウム、水酸化アルミニウム/水酸化マグネシウム共沈殿物、水酸化アルミニウム/重炭酸ナトリウム共沈殿物、グリシン酸アルミニウム、酢酸カルシウム、重炭酸カルシウム、ホウ酸カルシウム、炭酸カルシウム、クエン酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、グリセロリン酸カルシウム、水酸化カルシウム、乳酸カルシウム、フタル酸カルシウム、リン酸カルシウム、コハク酸カルシウム、酒石酸カルシウム、二塩基性リン酸ナトリウム、リン酸水素二カリウム、リン酸二カリウム、リン酸水素二ナトリウム、コハク酸二ナトリウム、乾燥水酸化アルミニウムゲル、L−アルギニン、酢酸マグネシウム、アルミン酸マグネシウム、ホウ酸マグネシウム、重炭酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、クエン酸マグネシウム、グルコン酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、乳酸マグネシウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、酸化マグネシウム、フタル酸マグネシウム、リン酸マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、コハク酸マグネシウム、酒石酸マグネシウム、酢酸カリウム、炭酸カリウム、重炭酸カリウム、ホウ酸カリウム、クエン酸カリウム、メタリン酸カリウム、フタル酸カリウム、リン酸カリウム、ポリリン酸カリウム、ピロリン酸カリウム、コハク酸カリウム、酒石酸カリウム、酢酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、ホウ酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、グルコン酸ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、乳酸ナトリウム、フタル酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム、コハク酸ナトリウム、酒石酸ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム、合成ハイドロタルサイト、ピロリン酸四カリウム、ピロリン酸四ナトリウム、リン酸三カリウム、リン酸三ナトリウム、トロメタモル、過ホウ酸塩、炭酸塩、メタケイ酸塩、クエン酸、炭酸水素ナトリウム、ケイ酸カルシウム、の何れか一つまたはこれらの混合物からなる群より選択された活性剤を添加する。 また、本発明の入浴剤に炭酸ガス発生剤を添加して、炭酸浴用の入浴剤としても良い。従来から、炭酸ガス(二酸化炭素:CO2)は人体の皮膚から吸収されると血管を拡張させる作用を有することが知られている。炭酸ガスは皮膚に触れるだけで皮下に浸透し、浸透した部位の血管を拡張させて血液循環を改善するため、血圧の降下、心臓の負担の軽減、代謝の改善、疼痛物質や老廃物の排除等の種々の生理的効果を発揮することができる。このため、従来から、高血圧や心臓病、動脈硬化等の血流障害の治療のほか、美容と健康の維持促進の目的で、炭酸ガスを溶け込ませた温水に浸かる炭酸浴が利用されている。本発明の入浴剤に炭酸ガス発生剤をさらに添加することにより、光触媒及びアパタイトの複合体とシクロデキストリンによる洗浄、殺菌、消臭効果に加えて、優れた血行促進効果を得ることができる。 炭酸ガス発生剤としては、炭酸塩と酸を用いるのが好適である。具体的には、炭酸塩としては、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、硫酸ナトリウム、炭酸マグネシウム、炭酸カリウム、セスキ炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム等を用いる。また、酸としては、コハク酸、フマル酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸、アスコルビン酸、マレイン酸、乳酸、アジピン酸、安息香酸、ピロリドンカルボン酸、サリチル酸、グルタル酸、グルタミン酸、アスパラギン酸等を用いる。これらは単体で用いても良いし複数を組み合わせて用いても良い。 さらに、本発明の入浴剤には、温浴効果の向上や皮下組織の賦活作用、保湿効果や芳香によるリラックス効果等をさらに付加するために、以下のものを添加しても良い。 例えば、生薬類をさらに添加しても良い。ウイキョウ、オウゴン、オウバク、カミツレ、コウボク、米発酵エキス、ジュウヤク、ショウブ、センキュウ、チンピ、トウキ、トウヒ、ニンジン、ユズ、ヨモギ、アロエ、ボウフウ、ハッカ葉、モモ葉、ショウキョウ、甘草、ケイヒ等が好ましい。 もしくは、パパイン、パンクレアチン、蛋白質分解酵素等の酵素をさらに添加しても良い。 また、液状ラノリン、ホホバ油、グリセリン、カゼイン、ステアリルアルコール、オリーブ油、大豆油、流動パラフィン、白色ワセリン、プロピレングリコール、脱脂粉乳、スクワラン、海藻エキス、ハチミツ、ポリエチレングリコール、セラミド、コレステリルエステル、米胚芽油、エステル油、蜜蝋、ココナッツミルクパウダー、黒糖、ヨーグルト、卵黄等の保湿剤をさらに添加しても良い。 また、ラベンダー、ローズマリー、スイートオレンジ、シダーウッド、カモミール、ペパーミントを含む天然植物の一つまたは複数から得られる植物精油をさらに添加しても良い。 本入浴剤の製造方法としては、上記した各成分をリボンミキサーまたはナウターミキサーにより混合し攪拌する。攪拌する際に、必要に応じて色素、香料、エキス等を添加する。添加物が凝集する可能性がある場合には、パワーミールにて微粉砕を行うようにする。充分攪拌した後、糊剤を添加して所定の形状に固めることも可能であるし、粉状のまま計量して袋詰めしても良い。 このように本発明によれば、シクロデキストリンが悪臭物質や有害化学物質、細菌等を包接し、アパタイトがそれらを吸着、さらに光触媒がそれらを分解、除去するという連携した作用により、優れた洗浄、殺菌、消臭効果を有する入浴剤とすることができる。 以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形が可能であり、これらを本発明の範囲から排除するものではない。 本発明は、光触媒及びアパタイト若しくは光触媒とアパタイトの複合体粒子、並びにシクロデキストリンを含有する入浴剤に関するものであり、産業上の利用可能性を有する。本発明の入浴剤に含有される光触媒及びアパタイト複合体の機能を説明する図である。 光触媒及びアパタイト若しくは光触媒とアパタイトの複合体粒子と、 シクロデキストリン粒子と、を含有することを特徴とする入浴剤。 活性剤をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の入浴剤。 前記活性剤が、セスキ炭酸ナトリウムであることを特徴とする請求項2に記載の入浴剤。 前記活性剤が、アミノ酸、アミノ酸の酸性塩、アミノ酸のアルカリ塩、水酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム/炭酸マグネシウム/炭酸カルシウム共沈殿物、水酸化アルミニウムマグネシウム、水酸化アルミニウム/水酸化マグネシウム共沈殿物、水酸化アルミニウム/重炭酸ナトリウム共沈殿物、グリシン酸アルミニウム、酢酸カルシウム、重炭酸カルシウム、ホウ酸カルシウム、炭酸カルシウム、クエン酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、グリセロリン酸カルシウム、水酸化カルシウム、乳酸カルシウム、フタル酸カルシウム、リン酸カルシウム、コハク酸カルシウム、酒石酸カルシウム、二塩基性リン酸ナトリウム、リン酸水素二カリウム、リン酸二カリウム、リン酸水素二ナトリウム、コハク酸二ナトリウム、乾燥水酸化アルミニウムゲル、L−アルギニン、酢酸マグネシウム、アルミン酸マグネシウム、ホウ酸マグネシウム、重炭酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、クエン酸マグネシウム、グルコン酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、乳酸マグネシウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、酸化マグネシウム、フタル酸マグネシウム、リン酸マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、コハク酸マグネシウム、酒石酸マグネシウム、酢酸カリウム、炭酸カリウム、重炭酸カリウム、ホウ酸カリウム、クエン酸カリウム、メタリン酸カリウム、フタル酸カリウム、リン酸カリウム、ポリリン酸カリウム、ピロリン酸カリウム、コハク酸カリウム、酒石酸カリウム、酢酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、ホウ酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、グルコン酸ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、乳酸ナトリウム、フタル酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム、コハク酸ナトリウム、酒石酸ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム、合成ハイドロタルサイト、ピロリン酸四カリウム、ピロリン酸四ナトリウム、リン酸三カリウム、リン酸三ナトリウム、トロメタモル、過ホウ酸塩、炭酸塩、メタケイ酸塩、クエン酸、炭酸水素ナトリウム、ケイ酸カルシウム、の何れか一つまたはこれらの混合物からなる群より選択されることを特徴とする請求項2に記載の入浴剤。 炭酸ガス発生剤をさらに含むことを特徴とする請求項1または2に記載の入浴剤。 前記炭酸ガス発生剤が、炭酸塩と酸であることを特徴とする請求項5に記載の入浴剤。 前記炭酸塩が、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、硫酸ナトリウム、炭酸マグネシウム、炭酸カリウム、セスキ炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウムのうち何れか一つまたは複数であることを特徴とする請求項6に記載の入浴剤。 前記酸が、コハク酸、フマル酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸、アスコルビン酸、マレイン酸、乳酸、アジピン酸、安息香酸、ピロリドンカルボン酸、サリチル酸、グルタル酸、グルタミン酸、アスパラギン酸のうち何れか一つまたは複数であることを特徴とする請求項6に記載の入浴剤。 前記光触媒とアパタイトの複合体粒子は、アパタイトにより光触媒粒子が被覆された複合体粒子であることを特徴とする請求項1に記載の入浴剤。 前記光触媒とアパタイトの複合体粒子は、アパタイトの結晶構造中に光触媒が置換形成された複合体粒子であることを特徴とする請求項1に記載の入浴剤。 前記光触媒は、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化バナジウム、三酸化二ビスマス、三酸化タングステン、酸化鉄、チタン酸ストロンチウムの何れか一つまたは複数を主成分とすることを特徴とする請求項9または10に記載の入浴剤。 前記アパタイトは、フッ化アパタイトまたは水酸化アパタイトであることを特徴とする請求項9または10に記載の入浴剤。 生薬類をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の入浴剤。 前記生薬類が、ウイキョウ、オウゴン、オウバク、カミツレ、コウボク、米発酵エキス、ジュウヤク、ショウブ、センキュウ、チンピ、トウキ、トウヒ、ニンジン、ユズ、ヨモギ、アロエ、ボウフウ、ハッカ葉、モモ葉、ショウキョウ、甘草、ケイヒの何れか一つまたは複数であることを特徴とする請求項13に記載の入浴剤。 酵素をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の入浴剤。 前記酵素が、パパイン、パンクレアチン、蛋白質分解酵素の何れか一つまたは複数であることを特徴とする請求項15に記載の入浴剤。 保湿剤をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の入浴剤。 前記保湿剤が、液状ラノリン、ホホバ油、グリセリン、カゼイン、ステアリルアルコール、オリーブ油、大豆油、流動パラフィン、白色ワセリン、プロピレングリコール、脱脂粉乳、スクワラン、海藻エキス、ハチミツ、ポリエチレングリコール、セラミド、コレステリルエステル、米胚芽油、エステル油、蜜蝋、ココナッツミルクパウダー、黒糖、ヨーグルト、卵黄の何れか一つまたは複数であることを特徴とする請求項17に記載の入浴剤。 ラベンダー、ローズマリー、スイートオレンジ、シダーウッド、カモミール、ペパーミントを含む天然植物の一つまたは複数から得られる植物精油をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の入浴剤。 【課題】肌にやさしく人体にも環境にも安全無害であり、かつ光触媒の薬理作用を十分に発揮し最後まで優れた洗浄、殺菌、消臭効果を持続し得る入浴剤を提供する。【解決手段】入浴剤に、光触媒及びアパタイト若しくは光触媒とアパタイトの複合体粒子と、シクロデキストリン粒子とを含有させる。それによりシクロデキストリンが悪臭物質や有害化学物質、細菌等を包接し、アパタイトがそれらを吸着、さらに光触媒がそれらを分解、除去するという連携した作用を発揮させることができる。【選択図】図1


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