タイトル: | 公開特許公報(A)_内服用組成物 |
出願番号: | 2007330053 |
年次: | 2009 |
IPC分類: | A61K 31/7012,A61P 1/16,A61K 47/46,A61K 47/26,A61K 9/08,A61K 36/00,A61K 31/51 |
吉村 正紀 新倉 祐司 徳本 憲史 井上 智恵子 JP 2009149578 公開特許公報(A) 20090709 2007330053 20071221 内服用組成物 ライオン株式会社 000006769 小島 隆司 100079304 重松 沙織 100114513 小林 克成 100120721 石川 武史 100124590 吉村 正紀 新倉 祐司 徳本 憲史 井上 智恵子 A61K 31/7012 20060101AFI20090612BHJP A61P 1/16 20060101ALI20090612BHJP A61K 47/46 20060101ALI20090612BHJP A61K 47/26 20060101ALI20090612BHJP A61K 9/08 20060101ALI20090612BHJP A61K 36/00 20060101ALI20090612BHJP A61K 31/51 20060101ALI20090612BHJP JPA61K31/7012A61P1/16A61K47/46A61K47/26A61K9/08A61K35/78 YA61K31/51 5 OL 12 4C076 4C086 4C088 4C076AA11 4C076AA12 4C076BB01 4C076CC21 4C076CC40 4C076DD67T 4C076DD69T 4C076EE57T 4C076FF52 4C086AA01 4C086AA02 4C086BC83 4C086EA01 4C086MA03 4C086MA05 4C086MA17 4C086MA52 4C086NA09 4C086ZA66 4C086ZA75 4C086ZC37 4C088AB12 4C088AB16 4C088BA08 4C088MA02 4C088MA03 4C088MA04 4C088MA17 4C088MA52 4C088NA09 4C088ZA66 4C088ZA75 4C088ZC25 本発明はグルクロノラクトン又はグルクロン酸(塩)を含有した内服用組成物、不快な味を有する薬剤を含有する液剤の内服用組成物に関する。 グルクロノラクトンやグルクロン酸(塩)は、肝機能の改善、蕁麻疹、湿疹、中毒疹、妊娠悪阻、妊娠中毒症等の治療等に使用されてきた。また、アルコールや脂肪の多量摂取に起因するアルコール性脂肪肝の予防剤としての効果が知られている有用な薬物である。また、ビタミンB1類は、糖代謝経路に働き、疲労回復や精神安定効果を有する。しかしながら、これらは不快な味を有するため、経口製剤とする場合は、これを抑制することが必要であり、特に、製剤の味が服用性に大きく影響する液剤、ゲル剤、顆粒剤、チュアブル錠、口腔内崩壊錠においては重要である。 従来、薬物の不快な味の問題に対しては、白糖等の甘味剤を多量に配合してマスキングする手法が取られている。グルクロノラクトン、グルクロン酸(塩)等を含有する内服用組成物の不快な味のマスキングには、白糖特有のコクのある甘味が特に高い効果を発揮する。しかしながら、経時により白糖特有のコクのある甘味が変質し、マスキングの保存安定性は必ずしも十分とはいえなかった。特に、酸性の水性液剤の場合、この課題が顕著である。白糖以外のブドウ糖や果糖の甘味剤では、経時による甘味の変質はないが、不快な味のマスキングは必ずしも十分ではなく、グルクロノラクトンと塩酸、リン酸を配合する味質変化が防止された内服液剤が提案されているが(特許文献1:特開2005−104960号公報参照)、その効果は十分とはいえなかった。特開2005−104960号公報 本発明は上記事情に鑑みなされたもので、グルクロノラクトンやグルクロン酸を含有する内服用組成物(第1)、又は不快な味を有する薬物を含有する液剤の内服用組成物(第2)における、不快な味のマスキング及びマスキングの保存安定性を改善することにより、服用感に優れた内服用組成物を提供することを目的とする。 本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、グルクロノラクトン及び/又はグルクロン酸を含有する内服用組成物に、ネオヘスペリジンジヒドロカルコンと、ブドウ糖、果糖及びハチミツから選ばれる1種又は2種以上とを配合すること、また、不快な味を有する薬物を含有する液剤の内服用組成物に、ネオヘスペリジンジヒドロカルコンと、ブドウ糖、果糖及びハチミツから選ばれる1種又は2種以上とを配合し、pHを2〜4にすることにより、不快な味のマスキング及びマスキングの保存安定性を改善できることを知見し、本発明をなすに至ったものである。 従って、本発明は下記発明を提供する。[1].(A1)グルクロノラクトン、グルクロン酸及びその塩から選ばれる1種又は2種以上と、(B)ネオヘスペリジンジヒドロカルコンと、(C)ブドウ糖、果糖及びハチミツから選ばれる1種又は2種以上とを含有する内服用組成物。[2].さらに、(D)マルトール、エチルマルトール、バニリン、エチルバニリン、2,5−ジメチル−4−ヒドロキシ−3(2H)−フラノン及び3−ヒドロキシ−4,5−ジメチル−2(5H)−フラノンから選ばれる1種又は2種以上を含有する[1]記載の内服用組成物。[3].液剤であることを特徴とする[1]又は[2]記載の内服用組成物。[4].(A2)不快な味を有する薬物と、(B)ネオヘスペリジンジヒドロカルコンと、(C)ブドウ糖、果糖及びハチミツから選ばれる1種又は2種以上とを含有し、pH2〜4の液剤である内服用組成物。[5].(A2)成分が、グルクロノラクトン、グルクロン酸及びその塩、ならびにビタミンB1類及び生薬から選ばれる1種又は2種以上である[4]記載の内服用組成物。 本発明によれば、グルクロノラクトンやグルクロン酸を含有する内服用組成物、不快な味を有する薬物を含有する液剤の内服用組成物において、不快な味のマスキング及びマスキングの保存安定性を改善することができ、服用感に優れた内服用組成物を提供することができる。 第1の発明は、(A1)グルクロノラクトン、グルクロン酸及びその塩から選ばれる1種又は2種以上と、(B)ネオヘスペリジンジヒドロカルコンと、(C)ブドウ糖、果糖及びハチミツから選ばれる1種又は2種以上とを含有する内服用組成物である。 第2の発明は、(A2)不快な味を有する薬物と、(B)ネオヘスペリジンジヒドロカルコンと(C)ブドウ糖、果糖及びハチミツから選ばれる1種又は2種以上とを含有し、pH2〜4の液剤である内服用組成物である。(A1)グルクロノラクトン、グルクロン酸及びその塩から選ばれる1種又は2種以上 第1の発明に用いられるグルクロノラクトンやグルクロン酸(塩)は、肝機能の改善効果を有する成分である。グルクロノラクトンは、水溶液とした場合は、一部グルクロン酸となり、通常、両者は水溶液中で共存する。グルクロン酸は、酸、塩のいずれでもよく、それらの混合物でもよい。塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等が挙げられる。本発明の内服用組成物がグルクトノラクトンとグルクロン酸(塩)を含有する場合、その質量比は、グルクロノラクトン/グルクロン酸(塩)=1/99〜99/1が好ましく、より好ましくは10/90〜50/50の範囲である。 (A1)成分の内服用組成物中の配合量は、液剤の場合は0.1〜6.0W/V%(g/100mL、以下同様)が好ましく、0.2〜5.0W/V%がより好ましい。液剤以外の剤型(ゲル剤、顆粒剤、チュアブル錠、口腔内崩壊錠)の場合は、0.1〜6.0質量%が好ましく、0.2〜5.0質量%がより好ましい。(A2)不快な味を有する薬物 第2の発明に用いられる不快な味を有する薬物としては、グルクロノラクトン、グルクロン酸及びその塩、ならびにビタミンB1類及び生薬等が挙げられる。グルクロノラクトン、グルクロン酸及びその塩については上記(A1)と同様である。本発明において、ビタミンB1類とは、ビタミンB1及びその誘導体をいう。誘導体としては、硝酸チアミン、塩酸チアミン、硝酸ビスチアミン、チアミンジスルフィド、チアミンジセチル硫酸エステル塩、塩酸ジセチアミン、塩酸フルスルチアミン、オクトチアミン、シコチアミン、ビスイブチアミン、ビスベンチアミン、フルスルチアミン、プロスルチアミン、ベンフォチアミン及びこれらの塩等が挙げられる。生薬としては、アカメガシワ、アセンヤク、アロエ、ウイキョウ、ウイキョウ油、ウコン、ウバイ、ウヤク、エイジツ、エゾウコギ、エンゴサク、塩酸パパベリン、延命草、オウゴン、オウセイ、オウバク、オウレン、オンジ、カイニン酸、加工大蒜、加香ヒマシ油、ガジュツ、カッコウ、カッコン、カノコソウ、カミツレ、ガラナ、カロニン、カンキョウ、カンゾウ、キキョウ、キコク、枳殻、キジツ、キョウニン、クジン、クレンピ、ケイガイ、ケイヒ、ケイヒ油、ケツメイシ、ケンゴシ、ケンゴシ脂、ゲンチアナ、ゲンノショウコ、コウジン、コウブシ、コウボク、ゴオウ、ゴシュユ、胡椒、コショウ、五倍子、ゴミシ、コロンボ、コンズランゴ、サイコ、サイシン、サフラン、サンザシ、サンショウ、サントニン、山奈、サンナ、シオン、シクンシ、シソシ、シャクヤク、ジャコウ、シャジン、シャゼンシ、シャゼンソウ、獣胆、シュクシャ、ショウキョウ、ショウキョウ油、ショウズク、ショウズク油、地竜、シンイ、睡菜葉、セイヒ、セイヨウサンザシ、セキサン、石菖根、セキショウコン、セネガ、ゼンコ、センタリウム草、センナ、センブリ、ソウジュツ、ソウハクヒ、ソヨウ、大茴香、ダイウイキョウ、ダイオウ、タイソウ、チクセツニンジン、チョウジ、チョウジ油、チンピ、トウガラシ、トウキ、トウヒ、トウヒ油、動物胆、トコン、ナンテンジツ、ニガキ、ニクズク、ニンジン、バイモ、バクモンドウ、ハッカ、ハッカ油、ハンゲ、ヒハツ、ヒマシ油、ビャクシ、ビャクジュツ、ブクリョウ、ベラドンナアルカロイド、ベラドンナエキス、ホミカエキス、マオウ、マクリ、l−メントール、dl−メントール、モッコウ、ヤクチ、ヤラッパ、ヤラッパ脂、ユーカリ油、ヨウバイヒ、ヨクイニン、リュウガンニク、リュウタン、リョウキョウ、レモン油、ロートエキス、ローヤルゼリーが挙げられる。生薬は、チンキ、流エキス、エキス剤いずれも用いることができ、特に限定されない。第2の発明においては、グルクロノラクトンと、ビタミンB1類及び生薬との組み合わせが好ましい。 (A2)成分の液剤の内服用組成物中のグルクロノラクトン、グルクロン酸及びその塩の配合量は、0.1〜10W/V%が好ましく、0.1〜6W/V%がより好ましく、0.2〜5W/V%がさらに好ましい。ビタミンB1類の配合量は、0.001〜0.1W/V%が好ましく、0.01〜0.05W/V%がより好ましい。生薬等の配合量は、各生薬の有効量により適宜決定するが、生薬の合計が、0.001〜10W/V%となる量とすることが好ましい。(B)ネオヘスペリジンジヒドロカルコン 第1及び第2の発明に用いられるネオヘスペリジンジヒドロカルコンは、柑橘類等に含まれるネオヘスペリジンから得られる公知の成分である。(B)成分の内服用組成物中の配合量は、内服用組成物が液剤の場合は0.000001〜1W/V%が好ましく、0.00001〜0.5W/V%がより好ましく、0.00002〜0.05W/V%がさらに好ましい。第1の発明において、液剤以外の剤型の場合は、0.0001〜1質量%が好ましく、0.001〜0.8質量%がより好ましい。(C)ブドウ糖、果糖及びハチミツから選ばれる1種又は2種以上 第1及び第2の発明に用いられるブドウ糖、果糖及びハチミツは、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。中でも、ブドウ糖が好ましい。(C)成分の内服用組成物中の配合量は、内服用組成物が液剤の場合は、3〜45W/V%が好ましく、5〜25W/V%がより好ましい。液剤以外の剤型の場合は、3〜45質量%が好ましく、5〜35質量%がより好ましい。 第1及び第2の発明には、上記(B)及び(C)成分の他に、(D)マルトール、エチルマルトール、バニリン、エチルバニリン、2,5−ジメチル−4−ヒドロキシ−3(2H)−フラノン、3−ヒドロキシ−4,5−ジメチル−2(5H)−フラノンから選ばれる1種又は2種以上を配合することが好ましい。(D)成分の配合により、さらにコクのある甘味がつき、(A)成分の不快な味が抑制される。 (D)成分の内服用組成物中の配合量は、液剤の場合は0.000001〜0.02W/V%が好ましく、0.00001〜0.01W/V%がより好ましい。液剤以外の剤型の場合は、0.00001〜0.2質量%が好ましく、0.0001〜0.1質量%がより好ましい。 第1の発明は内服用組成物であり、液剤、ゲル剤、顆粒剤、チュアブル錠、口腔内崩壊錠に調製することができ、液剤とすることが好ましい。液剤の場合のpHは2〜5が好ましく、より好ましくは2〜4である。 第2の発明は、pH2〜4、好ましくは2.0〜2.8の液剤である。pHが2〜4の範囲外であると、有効成分の安定性が低下する可能性があり、(A2)不快な味を有する薬物として、グルクロノラクトン、グルクロン酸及びその塩、ならびにビタミンB1類、生薬を用いた場合、これらの安定性の点から酸性領域で製剤化することが好ましい。なお、pHの測定は20℃で、日本薬局方記載のpH測定法による。 本発明の内服用組成物には、上記成分の他に本発明の効果を損なわない範囲で、任意成分を1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて配合し得る。任意成分としては、例えば、第1の発明ではビタミン類、生薬、第2の発明ではビタミンB1類以外のビタミン類、共通のものとしては、他の薬物、各種添加剤(甘味剤、安定化剤、pH調整剤・緩衝剤、防腐剤、溶解補助剤、酸化防止剤、溶剤、可溶化剤、懸濁剤、着香剤・香料、清涼化剤、着色剤、緩衝剤等)、水等が挙げられる。なお、これら任意成分の添加量は、本発明の効果を妨げない範囲で通常量配合することができる。 ビタミン類としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ビタミンA、硝酸チアミン等のビタミンB1類、リン酸リボフラビン等のビタミンB2、ニコチン酸アミド、塩酸ピリドキシン等のビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンD、ビタミンE、アスコルビン酸等のビタミンC、パントテン酸カルシウム等のビタミン類が挙げられる。上記のビタミン類は1種単独で、又は2種以上を組み合わせて使用することができる。上記ビタミン類は、各々適した有効量を、本発明の効果を妨げない範囲で配合することができる。 他の薬物としては、例えば、イノシトール、塩化カルニチン、カフェイン、ローヤルゼリー、タウリン、ジクロロ酢酸ジイソプロピルアミン等が挙げられる。他の薬物は、各薬物に適した有効量を、本発明の効果を妨げない範囲で配合することができる。 甘味剤としては目的に応じて適宜選択することができ、例えば、エリスリトール、キシリトール、D−ソルビトール、D−ソルビトール液、マルチトール、マルチトール液、マルトース、D−マンニトール等の糖アルコール、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、アマチャ抽出物、甘草抽出物、サッカリン、サッカリンナトリウム、スクラロース、ステビア抽出物、ネオテーム、ソーマチン、グリシン、グリセリン、グリチルリチン酸二カリウム、グリチルリチン酸二ナトリウム、グリチルリチン酸三ナトリウム、グリチルリチン酸モノアンモニウム、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、甘草、サッカリン、サッカリンナトリウム、グリチルリチン酸二カリウム、グリチルリチン酸二ナトリウム、グリチルリチン酸三ナトリウム、グリチルリチン酸モノアンモニウム等の甘味剤が挙げられる。上記の甘味剤は1種単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。 安定化剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、エデト酸カルシウム二ナトリウム、エデト酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、カルメロースカルシウム、カルメロースナトリウム、結晶セルロース、β−シクロデキストリン、ジブチルヒドロキシトルエン、精製ゼラチン、ゼラチン、デキストラン、微結晶セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポビドン、ポリビニルアルコール、マクロゴール、メチルセルロース等の安定化剤が挙げられる。上記の安定化剤は1種単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。 pH調整剤・緩衝剤としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、塩酸、希塩酸、クエン酸、クエン酸カルシウム、クエン酸ナトリウム、グルコン酸カルシウム、酢酸、酢酸ナトリウム、酒石酸、D−酒石酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸水素ナトリウム、乳酸、乳酸カルシウム、ホウ酸、無水クエン酸、無水クエン酸ナトリウム、DL−リンゴ酸、リン酸等のpH調整剤が挙げられる。上記のpH調整剤は1種単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。 防腐剤としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、安息香酸、安息香酸ナトリウム、エタノール、エデト酸ナトリウム、乾燥亜硫酸ナトリウム、クエン酸、クエン酸ナトリウム、サリチル酸、サリチル酸ナトリウム、サリチル酸フェニル、ジブチルヒドロキシトルエン、D−ソルビトール、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸ナトリウム、2−ナフトール、パラオキシ安息香酸イソブチル、パラオキシ安息香酸イソプロピル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸メチル、プロピレングリコール、ホウ酸、l−メントール、ユーカリ油等の防腐剤が挙げられる。上記の防腐剤は1種単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。 溶解補助剤としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、エタノール、グリセリン、グリセリン脂肪酸エステル、β−シクロデキストリン、ショ糖脂肪酸エステル、セスキオレイン酸ソルビタン、ソルビタン脂肪酸エステル、D−ソルビトール、D−ソルビトール液、濃グリセリン、プロピレングリコール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリソルベート、ラウリル硫酸ナトリウム等の溶解補助剤が挙げられる。上記の溶解補助剤は1種単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。 酸化防止剤としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アスコルビン酸、L−アスコルビン酸ステアリン酸エステル、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、エデト酸ナトリウム、エリソルビン酸、塩酸システイン、酢酸トコフェロール、ジブチルヒドロキシトルエン、天然ビタミンE、トコフェロール、d−δ−トコフェロール、ピロ亜硫酸ナトリウム、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸プロピル等の酸化防止剤が挙げられる。上記の酸化防止剤は1種単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。 溶剤としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、エタノール、グリセリン、濃グリセリン、プロピレングリコール、マクロゴール等の溶剤が挙げられる。上記の溶剤は1種単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。 本発明の内服用組成物は常法により調製でき、その方法は特に制限されない。例えば、各成分を規定量以下の精製水にて混合し、その後水で規定量に容量調整し、必要に応じて濾過、滅菌処理をすることにより得られる。なお脂溶性ビタミンを含むときは、通常用いられる界面活性剤又は可溶化剤により乳化又は可溶化してもよく、また分散剤を用いて懸濁させてもよい。 以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、配合量g/100mLがW/V%に相当する。 [実施例1〜22、比較例1〜6] 表1〜3で各々示した各成分を配合した液剤の内服用組成物を調製した。得られた液剤の内服用組成物について、下記方法で不快な味のマスキング及びマスキングの経時安定性を評価した。結果を表中に併記する。<マスキング効果(不快な味のなさ及び飲み心地の良さ)> 10名のパネラーにより官能試験を実施し、不快な味のなさ及び飲み心地の良さについて、下記評価基準に従い1〜5点の5段階の点数によって評価した。結果を10名の平均値で示す。また、液剤の内服用組成物100mLを褐色ガラス瓶に充填し、密栓後25℃で保存し、保存7日、180日、360日後に同様の評価を行った。[評価基準]5点:不快な味がなく、非常に飲み心地が良い。4点:ほとんど不快な味がなく、飲み心地が良い。3点:やや不快な味を感じ、少々飲み難い。2点:不快な味を感じ、飲み難い。1点:非常に不快な味を感じ、非常に飲み難い。 [実施例23〜27] 表4で各々示した各成分を配合した液剤の内服用組成物を調製した。得られた液剤の内服用組成物について、実施例1と同様の評価を行った。製造直後〜360日経過後まで、不快な味がなく、飲み心地の良いものであった。 (A1)グルクロノラクトン、グルクロン酸及びその塩から選ばれる1種又は2種以上と、(B)ネオヘスペリジンジヒドロカルコンと、(C)ブドウ糖、果糖及びハチミツから選ばれる1種又は2種以上とを含有する内服用組成物。 さらに、(D)マルトール、エチルマルトール、バニリン、エチルバニリン、2,5−ジメチル−4−ヒドロキシ−3(2H)−フラノン及び3−ヒドロキシ−4,5−ジメチル−2(5H)−フラノンから選ばれる1種又は2種以上を含有する請求項1記載の内服用組成物。 液剤であることを特徴とする請求項1又は2記載の内服用組成物。 (A2)不快な味を有する薬物と、(B)ネオヘスペリジンジヒドロカルコンと、(C)ブドウ糖、果糖及びハチミツから選ばれる1種又は2種以上とを含有し、pH2〜4の液剤である内服用組成物。 (A2)成分が、グルクロノラクトン、グルクロン酸及びその塩、ならびにビタミンB1類及び生薬から選ばれる1種又は2種以上である請求項4記載の内服用組成物。 【課題】グルクロノラクトンやグルクロン酸を含有する内服用組成物、不快な味を有する薬物を含有する液剤の内服用組成物における、不快な味のマスキング及びマスキングの保存安定性を改善することにより、服用感に優れた内服用組成物を提供することを目的とする。【解決手段】[1](A1)グルクロノラクトン、グルクロン酸及びその塩から選ばれる1種又は2種以上と、(B)ネオヘスペリジンジヒドロカルコンと、(C)ブドウ糖、果糖及びハチミツから選ばれる1種又は2種以上とを含有する内服用組成物。[2]不快な味を有する薬物と、(B)ネオヘスペリジンジヒドロカルコンと、(C)ブドウ糖、果糖及びハチミツから選ばれる1種又は2種以上とを含有し、pH2〜4の液剤である内服用組成物。【選択図】なし