生命科学関連特許情報

タイトル:公開特許公報(A)_光干渉断層画像診断法(OCT)を用いた義歯の非破壊検査方法
出願番号:2007307712
年次:2009
IPC分類:A61B 10/00,G01N 21/17,A61C 19/04


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角 保徳 根本 哲也 寺沢 史誉 鄭 昌鎬 両澤 淳 JP 2009131314 公開特許公報(A) 20090618 2007307712 20071128 光干渉断層画像診断法(OCT)を用いた義歯の非破壊検査方法 サンテック株式会社 591102693 国立長寿医療センター総長 501304319 岡本 宜喜 100084364 角 保徳 根本 哲也 寺沢 史誉 鄭 昌鎬 両澤 淳 A61B 10/00 20060101AFI20090522BHJP G01N 21/17 20060101ALI20090522BHJP A61C 19/04 20060101ALI20090522BHJP JPA61B10/00 EG01N21/17 630A61C19/04 Z 3 1 OL 5 2G059 4C052 2G059AA05 2G059AA06 2G059BB12 2G059FF02 2G059FF04 2G059KK04 4C052NN02 4C052NN03 4C052NN04 4C052NN15 4C052NN16 本発明は、OCTを用いて義歯内部の空隙(気泡)や亀裂等の損傷、および、経時的な進行状態を非破壊検査することと、義歯粘膜面と口腔粘膜の適合性を評価する装置および測定方法に関する。 我が国では、毎年約800万個と多くの義歯が新製され、患者の口腔に装着されている。義歯使用者のQOLの向上の視点から、義歯の状態や義歯粘膜面の適合性を正確に把握することは、口腔機能を回復する上で重要な要素である。特に義歯の亀裂や空隙(気泡)は義歯破折の原因や細菌繁殖の温床となりやすいことから、完成義歯を破壊することなく、非接触、非侵襲である非破壊検査により義歯内部の損傷を客観的に測定する装置が求められている。 これらの義歯の評価には、特許文献1のような超音波を用いた方法が提案されているが、画像分解能が低いために微小欠陥を検出できない欠点がある。 また、X線撮影を用いた場合、X線透過性の高いレジンから構成される義歯内部は評価できない。さらに、被爆の危険性があるため、別室で撮影しなければならず、経過観察や治療処置をその場で同時に診断等に頻繁に活用できないという問題点があった。 さらに超音波やX線撮影の場合、プローブの小型化が困難であり、口腔内への適用が極めて困難である。 非特許文献1には非接触、非侵襲で測定対象物内部が撮像できる光干渉断層画像診断法(Optical Coherence Tomography:以下、単にOCTという)による診断装置が提案されている。 また、特許文献2では、歯科用の装置にOCTを適用するプローブと装置が提案されており、同時診断の可能性が示唆されている。特公2001−504379DAVID HUANG et al. “Optical Coherence Tomography” SCIENCE, NOVEMBER 1991 VOL. 254 PP1178-1181特開2006−132995実用新案公開平5−37216 従来、義歯の評価については、実用新案文献1のようなX線検査が提案されているものの、装置が高価であることやX線遮蔽が困難であることから普及していない。 また、義歯粘膜面と粘膜面の適合性を検査することは、快適な装着を保障するとともに、義歯がカンジダやMRSAなど有害な微生物のリザーバー(温床)となることから重要であり、特許文献3のような薬品を用いた空隙測定のほか、圧力測定による方法などが提案されているものの、装着時の状態を再現できないため、義歯装着時の臨床的評価を正しく評価できない。さらに、義歯の修理や裏装を含む義歯の経年変化は、装着者の口腔内の状態や問診・視診によって判断するため、臨床的に使用できる客観的評価方法が無く、その評価が困難であった。特に、非侵襲でかつ同時的に義歯表面および内部の画像を取得することが課題であった。 そこで、この発明はOCTを利用した安価で即時に評価できる装置およびその方法であり、義歯内部の損傷を画像により取得し、歯科診療に資するものである。 義歯製作時、もしくは装着の調整などの場において、本手法により義歯の3次元イメージ画像を撮像し、評価を行う。 本発明は、OCTを用いて義歯内部の空隙(気泡)や亀裂等の損傷、および、経時的な進行状態を非破壊検査することと、義歯粘膜面と口腔粘膜の適合性を評価する装置および測定方法に関するものであり、本発明の装置を歯科技工所、もしくは、歯科病院に設置し、義歯重合技術の向上を図り、義歯製作や調整時に、その都度、3次元イメージ画像を撮像し測定・評価を行い、歯科治療、および、口腔粘膜との適合性の評価、ならびに歯科技工専門学校や大学において、高度な歯科技工士を育成する教材として利用する可能性を有する。 患者への適切な義歯の提供が行えるため、快適な装着環境を提供できるほか、義歯に起因もしくは遠因する疾患の抑制につながり、QOLの向上に資することができる。 また、義歯製作時の非破壊検査が可能となるために、重合方法の向上が期待され、製品としての義歯の不良化率の低減や、診療時間の迅速化が可能となる。 本発明の装置を歯科技工所、もしくは、歯科病院に設置し、義歯製作や調整時に、その都度、3次元イメージ画像を撮像し測定・評価を行う。 また、口腔内において装着状態を評価するために、義歯低と粘膜面の3次元イメージ画像を撮像し測定・評価を行う。 以下に本発明の実施の形態によって本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施の形態により何ら制限されるものではない。 第1の実施の形態: 本発明の装置は、取り扱いが容易で義歯や人体に対して負荷がなく、義歯および装着状態を最適に評価するために不可欠なものであり、歯科治療、および、軟組織に関する病理診断技術として必要不可欠となる。 第2の実施の形態: また、本装置を歯科技工専門学校や大学において、高度な歯科技工士を育成する教材として利用する可能性を有する。本発明の第1、2の実施の形態に係る歯科教材システムの構成を示す構成図 OCTを用いて義歯内部の気泡および損傷を非破壊検査する方法。 OCTを用いて口腔内において装着した状態で,義歯粘膜面と口腔粘膜の適合性を評価する方法。 請求項1に記載の方法を用いて,使用中で義歯粘膜面の裏装または修理後の義歯の損傷の進行を評価する方法。 【課題】従来の義歯の非破壊検査は、X線や超音波による方法が提案されているが、正しく評価できないのが現状である。さらに、義歯の修理や裏装を含む義歯の経年変化は、装着者の口腔内の状態や問診・視診によって判断するため、客観的評価方法、特に非侵襲でかつ同時的に義歯表面および内部の画像を取得することが課題であった。【解決手段】そこで、この発明はOCTを利用した、安価で即時に評価できる装置およびその方法であり、義歯内部の損傷を画像により取得し、歯科診療に資するものであり、義歯製作時、もしくは装着の調整などの場において、本手法により義歯の3次元イメージ画像を撮像し、評価を行う。【選択図】図1


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