| タイトル: | 公開特許公報(A)_高尿酸血症の予防または改善剤 |
| 出願番号: | 2007302862 |
| 年次: | 2009 |
| IPC分類: | A61K 31/36,A61P 19/06,A61K 31/355,A61K 31/122,A61P 43/00,C07D 493/04 |
山田 さおり JP 2009126815 公開特許公報(A) 20090611 2007302862 20071122 高尿酸血症の予防または改善剤 辻堂化学株式会社 707000691 山田 さおり A61K 31/36 20060101AFI20090515BHJP A61P 19/06 20060101ALI20090515BHJP A61K 31/355 20060101ALI20090515BHJP A61K 31/122 20060101ALI20090515BHJP A61P 43/00 20060101ALI20090515BHJP C07D 493/04 20060101ALI20090515BHJP JPA61K31/36A61P19/06A61K31/355A61K31/122A61P43/00 121C07D493/04 101C 4 OL 7 4C071 4C086 4C206 4C071AA01 4C071BB01 4C071CC12 4C071DD05 4C071EE05 4C071FF15 4C071JJ06 4C071LL01 4C086AA01 4C086AA02 4C086BA09 4C086CA01 4C086MA01 4C086MA02 4C086MA03 4C086MA04 4C086NA14 4C086ZC31 4C086ZC75 4C206AA01 4C206AA02 4C206CB27 4C206MA01 4C206MA02 4C206MA03 4C206MA04 4C206NA14 4C206ZC31 4C206ZC75 本発明は、高尿酸血症の予防または改善剤に関する。 高尿酸血症の患者は年々増加の傾向を示している。血中尿酸値の正常値の上限である、7 mg/dlを超えると、痛風、痛風性関節炎及び腎障害等として発症する。高尿酸血症の治療としては、血中尿酸値をコントロールする薬剤が投与されるが、このような薬剤としては、作用が緩和であること、持続性があること、副作用の少ないことなどを満たすことが望まれる。一方で、高尿酸血症を予防または改善する食品も求められている。例えば、特許文献1には、茶ポリフェノールを有効成分として含有する尿酸値低下剤が開示されている。 一方、セサミンはゴマに含まれる主要なリグナン化合物の一種であり、ゴマ中には0.5−1%程度含まれている。セサミンには多くの生理活性があることが知られ、例えば、抗酸化作用、抗高血圧作用(特許文献2)、抗炎症作用等が公知である。特開2002−370980号公報特開平11−246427号公報 本発明の目的は、安全性が高く、かつ、優れた血中尿酸値低下作用を有する高尿酸血症の予防または改善剤を提供することにある。 本発明者らは、セサミン類、または、セサミン類にビタミンEおよび/またはコエンザイムQ10を加えた組成物が、顕著に優れた血中尿酸値低下作用を提供することを見出し、本発明を完成するに至った。 請求項1に記載の発明は、セサミン類を有効成分として含有することを特徴とする、高尿酸血症の予防または改善剤である。 請求項2に記載の発明は、セサミン類と、ビタミンEとを含有することを特徴とする高尿酸血症の予防または改善剤である。 請求項3に記載の発明は、セサミン類と、コエンザイムQ10とを含有することを特徴とする高尿酸血症の予防または改善剤である。 請求項4に記載の発明は、セサミン類と、ビタミンEと、コエンザイムQ10とを含有することを特徴とする高尿酸血症の予防または改善剤である。 本発明のセサミン類、セサミン類にビタミンEおよび/またはコエンザイムQ10を加えた組成物は、優れた血中尿酸値低下作用を有する。(セサミン類) 本発明に用いることができるセサミン類としては、セサミン及びその類縁体を含むものであり、セサミン類縁体としては、エピセサミンの他、例えば特開平4−9331号公報に記載されたジオキサビシクロ〔3.3.0〕オクタン誘導体がある。セサミン類の具体例としては、セサミン、セサミノール、エピセサミノール、セサモリン等を例示できる。なかでも、セサミン及びエピセサミンが好ましい。 なお、セサミン類の代謝体も、本発明の効果を示す限り、本発明のセサミン類に含まれるセサミン類縁体であり、本発明に使用することができる。 本発明に用いるセサミン類は、その形態や製造方法等によって、何ら制限されるものではない。例えば、セサミン類としてセサミンを選択した場合には、通常、ごま油から公知の方法(例えば、特開平4−9331号公報に記載された方法)によって抽出したセサミン(セサミン抽出物または精製物という)を用いることができる。(コエンザイムQ10) コエンザイムQ10は、別名、補酵素Q10、ビタミンQ、ユビキノン及びユビデカレノンとして知られ、商業的に入手可能な化合物である。なお、コエンザイムQ10は、酸化型、還元型、いずれのものでもよいが、還元型のものが血中尿酸値低下作用に優れるために好ましい。還元型のコエンザイムQ10を得る方法としては特に限定されず、例えば、合成、発酵、天然物からの抽出等の従来公知の方法によりコエンザイムQ10を得た後、クロマトグラフィーにより流出液中の還元型コエンザイムQ10区分を濃縮する方法などを採用することが出来る。この場合には、必要に応じて上記コエンザイムQ10に対し、水素化ほう素ナトリウム、亜ジチオン酸ナトリウム(ハイドロサルファイトナトリウム)等の一般的な還元剤を添加し、常法により上記コエンザイムQ10中に含まれる酸化型コエンザイムQ10を還元して還元型コエンザイムQ10とした後にクロマトグラフィーによる濃縮を行っても良い。また、既存の高純度コエンザイムQ10に上記還元剤を作用させる方法によっても得ることが出来る。(ビタミンE) 本発明でいうビタミンEとは、誘導体類も含むものであり、その例としては、α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、δ−トコフェロール、α−トコトリエノール、β−トコトリエノール、γ−トコトリエノール、δ−トコトリエノール、酢酸トコフェロール、ニコチン酸トコフェロール等が挙げられる。 本発明の高尿酸血症の予防または改善剤において、コエンザイムQ10および/またはビタミンEを併用する場合は、セサミン類を1としたとき(質量基準)、ビタミンEを0.1〜10、コエンザイムQ10を0.1〜10の割合で配合するのが好ましい。 なお、セサミン類の1日あたりの摂取量は、通常1〜60mg、好ましくは5〜60mg、コエンザイムQ10の1日あたりの摂取量は、通常1〜300mgの範囲、好ましくは10〜100mg、ビタミンEの1日あたりの摂取量は、通常10mg〜800mgであるので、本発明の高尿酸血症の予防または改善剤のヒト摂取量は、この範囲内におさまるようにするのが望ましい。 また本発明の高尿酸血症の予防または改善剤には、その効果を損なわない限り、任意の所望成分を配合することができる。例えば、ビタミンC等のビタミン類やソフトカプセルを調製する時に通常配合される乳化剤、緊張化剤(等張化剤)、緩衝剤、溶解補助剤、防腐剤、安定化剤、抗酸化剤等を適宜配合することができる。 本発明の高尿酸血症の予防または改善剤は、その形態を特に制限するものではないが、公知の方法によりマイクロカプセル、ソフトカプセル又はハードカプセルに封入してカプセル化することが好ましい。 以下、実施例により本発明をさらに説明するが、本発明は下記例に限定されるものではない。なお、実施例で使用したコエンザイムQ10は、日清ファルマ株式会社製のコエンザイムQ10であり、ビタミンEは、α−トコフェロールである。実施例1 セサミン類としては、セサミン(竹本油脂製、セサミン:エピセサミン=56:44)を用いた。 セサミンをオリーブ油に溶解させ、本実施例のサンプルとした。 上記試験試料について、血中尿酸値低下効果を調べるため、以下の動物実験を行った。 実験方法 供試動物はWistar系ラット(雌)(8週令、体重約180g)を1群6匹で用いた。 試験飼料に0.75%の濃度でアデニンを加えてラットに給与し、腎臓からの尿中への尿酸排泄阻害を起こさせて高尿酸血症のモデル動物とした。 対照群は、上記の0.75%アデニン飼料のみ、薬剤投与群は、0.75%アデニンと上記サンプルを含む試験飼料とした。飼料は自由摂取としたが、薬剤投与群の試験飼料中のセサミンの濃度を、摂取量が500μg/kg体重となるように調整した。試験開始日及び24日目に血中の尿酸値を測定した。 その結果、対照群の試験開始日の血中尿酸濃度は、0.57mg/mlであり、24日目が2.33mg/mlであったのに対し、薬剤投与群の24日目の血中尿酸濃度は0.88mg/mlであった。 この結果から明らかなように、対照群では血中尿酸濃度が大幅に増加するのに対し、薬剤投与群ではいずれもその濃度は増加しなかった。したがって、セサミンは、高尿酸血症の予防または改善剤として有用であることが示された。実施例2 実施例1において、セサミンにさらに加えてビタミンEを使用したこと以外は実施例1を繰り返した。ビタミンEの投与量が500μg/kg体重となるように試験飼料中のビタミンE濃度を調整した。その結果、薬剤投与群の24日目の血中尿酸濃度は0.70mg/mlであった。なお、上記例においてビタミンEの替わりにコエンザイムQ10を使用した場合も、本実施例と同様の結果を得た。実施例3 実施例1において、セサミンにさらに加えてビタミンEおよびコエンザイムQ10を使用したこと以外は実施例1を繰り返した。ビタミンEおよびコエンザイムQ10の投与量が500μg/kg体重となるように試験飼料中のビタミンEおよびコエンザイムQ10濃度を調整した。その結果、薬剤投与群の24日目の血中尿酸濃度は0.60mg/mlであった。実施例4 ヒト(健常男子成人志願者)6例にセサミン、または、セサミンとビタミンE、セサミンとコエンザイムQ10、または、セサミンとビタミンEとコエンザイムQ10を500mgとして1回経口投与し、その後48時間にわたり血清中の尿酸値を測定した。 結果を表1に示す。 投与後の各数値は、危険率5%で有意差を有する。なお、セサミンとコエンザイムQ10を併用した系は、上記のセサミン+ビタミンEとほぼ同じ効果を示した。実施例5セサミン 0.25g酢酸トコフェロール 0.25gコエンザイムQ10 0.1g無水ケイ酸 20.5gトウモロコシデンプン 79gを均一に混合した。この化合物に10%ハイドロキシプロピルセルロース・エタノール溶液100mlを加え、常法通りねつ和し、押し出し、乾燥して顆粒剤を得た。実施例6セサミン 3.5g酢酸トコフェロール 0.5gコエンザイムQ10 0.5g無水ケイ酸 20g微結晶セルロース 10gステアリン酸マグネシウム 3g乳糖 60gを混合し、単発式打錠機にて打錠して経7mm、重量100mgの錠剤を製造した。実施例7ゼラチン 70.0%グリセリン 22.9%パラオキシ安息香酸メチル 0.15%パラオキシ安息香酸プロピル 0.51%水 適量計 100%上記成分からなるソフトカプセル剤皮の中に、以下に示す組成物を常法により充填し、1粒200mgのソフトカプセルを得た。セサミン/エピセサミン(1:1)混合物 10.8%α−トコフェロール 20%コエンザイムQ10 5%小麦ビーズワックス 30%パーム油 10%小麦胚芽油 適宜計 100% 本発明の高尿酸血症の予防または改善剤は、医薬、食品、飼料、ペットフードの形態として有用である。 セサミン類を有効成分として含有することを特徴とする、高尿酸血症の予防または改善剤。 セサミン類と、ビタミンEとを含有することを特徴とする高尿酸血症の予防または改善剤。 セサミン類と、コエンザイムQ10とを含有することを特徴とする高尿酸血症の予防または改善剤。 セサミン類と、ビタミンEと、コエンザイムQ10とを含有することを特徴とする高尿酸血症の予防または改善剤。 【課題】 高尿酸血症の患者は年々増加の傾向を示している。血中尿酸値の正常値の上限である、7 mg/dlを超えると、痛風、痛風性関節炎及び腎障害等として発症する。高尿酸血症の治療としては、血中尿酸値をコントロールする薬剤が投与されが、このような薬剤としては、作用が緩和であること、持続性があること、副作用の少ないことなどを満たすことが望まれる。一方で、高尿酸血症を予防または改善する食品も求められている。【解決手段】 セサミン類と、ビタミンEおよび/またはコエンザイムQ10とを含有することを特徴とする高尿酸血症の予防または改善剤。【選択図】 なし