生命科学関連特許情報

タイトル:公開特許公報(A)_生体活性治療物質
出願番号:2007273230
年次:2008
IPC分類:A61K 36/53,A61K 36/18,A61K 36/00,A61K 36/48,A61K 36/23,A61K 31/5513,A61P 37/06


特許情報キャッシュ

谷 美智士 JP 2008195703 公開特許公報(A) 20080828 2007273230 20071019 生体活性治療物質 谷 美智士 592110989 浜田 治雄 100064012 谷 美智士 JP 2007010889 20070120 A61K 36/53 20060101AFI20080801BHJP A61K 36/18 20060101ALI20080801BHJP A61K 36/00 20060101ALI20080801BHJP A61K 36/48 20060101ALI20080801BHJP A61K 36/23 20060101ALI20080801BHJP A61K 31/5513 20060101ALI20080801BHJP A61P 37/06 20060101ALI20080801BHJP JPA61K35/78 QA61K35/78 CA61K35/78 AA61K35/78 JA61K35/78 NA61K31/5513A61P37/06 8 1 OL 14 4C086 4C088 4C086AA01 4C086AA02 4C086BC56 4C086HA27 4C086MA02 4C086MA04 4C086NA14 4C086ZB08 4C088AA02 4C088AB12 4C088AB38 4C088AB40 4C088BA09 4C088CA05 4C088MA02 4C088NA14 4C088ZB08 本発明は自己免疫性疾患を改善するための生体活性治療物質に関し、特に西洋医学のようにステロイド系や免疫抑制剤等の薬物を大量に使用することなく、過去から使用されてきた天然物由来の材料または西洋医学由来の方剤を微量ながら使用することで重篤な副作用等も無く長期に亘って常用しても安全性の高い生体活性治療物質に関する。 現在、難病認定疾患は、70種類以上あり、西洋医学では、対症療法のみで根本的な治療法が確立されていないのが現状である。また、対症療法で症状が改善されても、ステロイドなどの西洋薬の長期間に亘る服用は副作用も多く、東方医学的に見ると、全身のバランスを悪くする傾向があるように思われる。難病の中でも特に、自己免疫疾患は、ヒトの免疫系が本来あってはならない病態、即ち、そのヒト自身の身体の細胞、組織及び器官を間違って攻撃する疾患である。難治の自己免疫疾患を治療することは依然として困難な目標である。 自己免疫疾患では、一般にステロイド系製薬が使用される。このステロイドとは副腎皮質ステロイドホルモンという副腎という臓器から分泌されるホルモンであり、強力に炎症を抑える作用と免疫の働きを弱めてアレルギー反応を抑える作用があり、この作用を利用してステロイドを含んだ外用薬はアトピー性皮膚炎をはじめ色々な皮膚疾患に使用されている。 例えば特許文献1では、ステロイド系製薬を免疫調節剤として利用することで免疫性疾患の治療、再発防止または予防を図る医薬組成物が提案されている。 また、特許文献2では、「免疫学的疾患、特に自己免疫疾患、最も好適には全身性エリテマトーデス(SLE)を患った哺乳動物の治療方法として、哺乳動物への発芽活性化されたガノデルマルシダム(Ganoderma ludicum)の胞子(GLSs)の経口投与が含まれており、さらに、治療の相乗効果をあげるために、GLSsとともにプレドニゾロンなどのコルチコステロイドを哺乳動物に併用投与することができる。」と記載されている。特開2000−143538号公報特開2004−99613号公報 ところが、ステロイドを長期に大量に内服すると、ムーンフェイス、糖尿病や高血圧、胃潰瘍、骨粗しょう症などの副作用が起こることがしばしばある。また、外用薬によって誤って大量に使用すると、塗った箇所にある血管が浮き上がって赤く見えたり、皮膚が薄くなる、ニキビができる副作用が生じる可能性があることが知られている。 そもそも、ステロイドは副腎皮質ホルモンである。ヒトの大脳がストレスを受けると、副腎髄質からノルアドレナリンやアドレナリンといったいわゆるストレスホルモンが分泌される。この結果ストレスで血圧が上がったり、汗が出たり、動悸がしたりするのはこれらのホルモンの作用によるものである。これらのホルモンの働きでストレスに対応することでストレスが除去できればそれでいいが、除去できない場合に視床下部からの指示で副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)が下垂体から分泌され、副腎から副腎皮質ホルモンを分泌することになる。 天然のステロイドであるコルチゾールは視床下部によって分泌量を厳密にコントロールされており、それを外部から強制的に投与することでステロイドが過剰となり副作用が発生することとなる。 一方、東方医学は、全身のバランスを整え、免疫力を高める効果がある。したがって、難病認定疾患の中でも、特に自己免疫性疾患には有効だと思われる。出願人は、過去に、複数の東方医学的治療を組み合わせて各種の自己免疫性疾患を治療してきた。その結果、出願人の経験では、症状の消失または軽減するものが多く見られた。また、対症療法で使用されていたステロイドなどの西洋薬の減量、離脱が出来た症例も数多くあった。自己免疫性疾患に対する有効な東方医学的総合治療を行うための生体活性治療物質を発明するに至った。 そこで、本発明の目的は、西洋医学のようにステロイド系や免疫抑制剤等の薬物を大量に使用することなく、過去から使用されてきた天然物由来の材料または西洋医学由来の方剤を微量ながら使用することで重篤な副作用等も無く長期に亘って常用しても安全性の高い生体活性治療物質を提供することにある。 前記の課題を解決すべく、本発明に係る第一の規定である生体活性治療物質は、ローズマリーを含む治療茶と、化学方剤のいずれか一つ又はその組合せから形成される自己免疫性疾患を改善する。さらに、少なくとも1種類以上の生薬を含む漢方薬と、熱水抽出によるホメオパシー抽出物とが加わっても良い。 また、前記治療茶は、ローズマリー、ナツメグ、プーアル、絹笠茸、ガラパゴス、レモンバーム、薄荷、ステビアのいずれか一つを含んでもよい。 さらに、前記漢方薬は、疎経活血湯、越婢加求湯、小青竜湯、半夏瀉心湯、柴胡桂枝湯のいずれかを含んでもよい。 加えて、前記ホメオパシー抽出物は、椎茸、胡椒、しめじを温水で抽出して希釈して生成させてもよい。 続いて、前記化学方剤は、西洋薬の常用量の5%〜40%以内の微量成分を一つ以上組み合わせてもよい。 一方、前記西洋薬は、ドラール、ワイテンス、メイラックス、SG顆粒、モーバー、アボビス、ベザトール、コスパノン、イリコロン、アスペノン、パラミチンのいずれか一つを含んでもよい。 本発明に係る生体活性治療物質は、ローズマリー、セロリシード、フェヌグリークシード、チャービル及びミントの乾燥物又はその熱水抽出エキスを含有する。 さらに絹笠茸または、マジョラムあるいは、ステビアを含んでもよい。 第一に本発明に係る生体活性治療物質は、西洋医学のようにステロイド系や免疫抑制剤等の薬物を大量に使用することなく、過去から使用されてきた天然物由来の材料または西洋医学由来の方剤を微量ながら使用することで重篤な副作用等も無く長期に亘って常用しても安全性の高い生体活性治療物質を提供する。さらに、ローズマリー、セロリシード、フェヌグリークシード、チャービル及びミントの乾燥物又はその熱水抽出エキスを含有することで、ステロイド系の薬物を削減しながら、過去から使用されてきた天然物由来の材料の服用やまたは西洋医学由来の方剤を微量ながら使用することで重篤な副作用等も無く長期に亘って常用しても安全性の高い状態で免疫性の疾患を改善することができるという利点がある。 絹笠茸には、グルカンを有効成分とする制がん物質が含まれるとされる。 マジョラムにより、神経をリラックスさせて、安眠をもたらし、消化を助け食欲増進といった作用、利尿作用、デトックス効果を有する。 ステビアは、砂糖の200〜300倍甘く、カロリーが約1/90であり、肥満、高血圧、胸焼け、尿酸レベル低下といった効能を有する。 以下に、この発明の実施形態について詳細に説明する。 本発明の原料となるローズマリーは、学術名が、Rosmarinus officinalis L.であり、シソ科マンネンロウ属(ロスマリヌス属)のハーブで、常緑低木であり、生葉または乾燥葉を用い古代ギリシアまたは古代ローマ時代より食用または薬用に広く用いられており、精油を用いない限り安全性に問題はない。本発明の原料となるセロリシード(celery seed)は、学名が、Apium graveolens L.であってセリ科のセロリ属に属する植物であり、その種子であるセロリシードは乾燥させたスパイスとして使用されており、古代エジプト時代より食用または薬用に広く用いられており安全性に問題はない。 本発明の原料となるフェヌグリークシード(Fenugreek seed)は、学名が、Trigonella foenum-graecum L.であり、マメ科フェヌグリーク属であり乾燥させた種子がカラメルのような甘い香りのスパイスであり、古代エジプト時代より食用または薬用に広く用いられており安全性に問題はない。 本発明の原料となるチャービル(chervil)とは、学名が、Anthriscus Cereifolium L. Hotfmであり、セリ科の1年草であり、生葉を利用し、古代ローマ時代から既に食用とされており、安全性に問題はない。 本発明の原料となるミント(Mint)は、学名が、Mentha arvensis L.であり、シソ科の草木であり、メントールを多く含有しているため古代ローマ時代から精油が香料とされており、又食用にも用いられており安全性に問題はない。 本発明の原料となる絹笠茸は、学名が、Dictyphora indusiataであり、スッポンタケ科キヌガサタケ属の茸で、大形で主に竹林に単生または群生する。グレバと呼ばれる有性胞子をつくる組織部分を有し、茎部は独特の歯触りと、旨味のある良い出汁が出て食用であり、安全性に問題はない。 本発明の原料となるマジョラムは、学名が、Origanum majorana L.であり、シソ科の草木であって、成分としてテルピネン、テルピネオール、ボルネオール、カンファー、カリオフィレン、サビネン、リナロール、カルバクロール、酢酸リナリルオシメン、カジネン、酢酸ゲラニル、シトラール、オイゲノールを含み、古代ギリシアより栽培されており、安全性に問題はない。 本発明の原料となるステビアは、南米原産のキク科の多年生植物、ステビア・レバウディアナ・ベルトニ(Stevia rebaudiana Bertoni)であり、甘味料等として広く用いられているため安全性に問題はない。 本発明に係る生体活性治療物質は、ローズマリー、セロリシード、フェヌグリークシード、チャービル及びミントの熱水抽出物であっても良く、この場合、生の状態で熱水抽出しても良いが、好ましくは乾燥した状態で熱水抽出すると良い。特に好ましくは、乾燥物を更に焙煎した後、熱水抽出すると良い。更に、その熱水抽出液をスプレードライやフリーズドライし、エキス粉体、顆粒、錠剤等として服用しても有効である。また更に、本発明の生体活性治療物質は、熱水抽出せずに乾燥粉砕物又は焙煎粉砕物としてそのまま服用することで坑核抗体の減少に有効であり、ベーチェット病、多発性硬化症、重症筋無力症、全身性エリテマトーデス(Systemic Lupus Eryhtematosus SLE)、強皮症、潰瘍性大腸炎、天疱瘡、クローン病、悪性関節リューマチ、ネフローゼ症候群、シェーグレン症候群、ウィルソン病、自己免疫性肝炎等の自己免疫疾患の病状を改善する。さらに、必要に応じて、茴香、マジョラム及びステビアを追加しても良い。 熱水抽出を行なう際、上記乾燥物又は焙煎物をそのまま熱水抽出しても良いが、実用上の面から更に細かく粉砕したものから抽出を行なっても良い。また、抽出溶媒として用いる熱水と上記乾燥物又は焙煎物との重量比率は特に限定されないが、上記乾燥物又は焙煎物に対して、10〜80重量倍の熱水、特に抽出操作や効率の点で20〜50重量倍の熱水が好ましい。抽出温度は、高温が効率的であるが、低温でも十分に抽出を行うことができる。特に70〜100℃が良い。抽出時間は、有効成分さえ抽出できれば、長くても短くてもよく、抽出温度、抽出熱水量により適宜定めればよい。また、抽出は、加圧下または常圧下で行っても、減圧下で行ってもよい。特に好ましい抽出条件は、常圧下、抽出温度85〜100℃の範囲、抽出時間30〜60分の範囲とするのが好ましい。 なお、焙煎方法については、ローズマリー、セロリシード、フェヌグリークシード、チャービル、ミント、絹笠茸、マジョラム及びステビアの乾燥物をそのまま焙煎しても問題はないが、実用上の面から粗く粉砕した後、焙煎するのが好ましい。上記乾燥物を粗く粉砕するには、粉砕機等を用い一般的な方法で0.2〜3.0mm程度の大きさに粉砕すればよい。また、焙煎方法としては、一般的な方法、すなわち、砂焙り、網焙り、熱風焙煎、電子レンジ焙煎等であれば如何なる方法でも問題ない。焙煎時間及び焙煎温度等の焙煎条件は、一度に焙煎する量等により適宜定めればよく、たとえば、100gの混合物を焙煎する場合、焙煎温度110〜130℃の範囲、焙煎時間10〜18分の範囲とするのが好ましい。 また、本発明の生体活性治療物質において、ローズマリー、セロリシード、フェヌグリークシード、チャービル、ミント全てを配合する場合の重量比率は、それぞれの乾燥状態で4.5〜1.5:4.5〜1.5:0.5〜3.5:0.5〜3.5:0.1〜2.5であることが好ましく、特に2.8:2.8:1.9:2.0:1.0であると好ましい。茴香、マジョラム及びステビアの値はこれらの値に準じる。 本発明の生体活性治療物質の摂取形態は特に制限されない。 本発明の生体活性治療物質の摂取量は、服用者の性別、体重、年齢、疾患の種類や程度、剤型、投与経路、投与回数などの種々の条件に応じて適宜決定し得るが、経口投与する場合には、通常、1日当たり乾燥物の重量として9〜30gを熱水抽出して服用するか、若しくは焙煎後熱水抽出して服用するのが適当である。特に紙等の素材から構成されるティーバッグ等に内包して抽出すると廃棄が容易である。熱水抽出液をスプレードライやフリーズドライし、エキス粉体、顆粒、錠剤等として服用する場合は適量の賦形剤を加えて4.0〜7.0gが適当である。 次に、本発明の生体活性治療物質は、例えば、スープ類、各種飲料(ジュース、酒、ミネラルウォーター、コーヒー、茶等)、菓子類(ガム、キャンディー、チョコレート、スナック、ゼリー等)、麺類(そば、うどん、ラーメン等)をはじめとする一般食品および、健康食品、栄養補助食品(栄養ドリンク等)に配合することができる。これによって、日常生活において抵抗なく生体活性治療物質を摂取することが可能になる。 また、本発明の飲食品中の生体活性治療物質濃度については、飲食品の種類によって適宜変更することが可能であるが、通常、熱水抽出液をスプレードライやフリーズドライしたエキス粉体として混合する場合、1日当たりの摂取量が2.0〜12.0g、より好ましくは4.0〜7.0gとなるように賦形剤と配合すると良い。なお、上記濃度については、一例であり、種々の状況に応じて適宜変更可能である。 また、表1は東方医学的総合治療、すなわち生体活性治療の(BTA)による自己免疫性疾患の治療成績である。疾患の内訳は、関節リウマチ23人、膠原病14人、橋本病4人、ネフローゼ症候群3人、潰瘍性大腸炎3人、多発性硬化症2人、サルコイドーシス1人、脊髄空洞症1人、重傷筋無力症1人、その他1人、合計53人であった。関節リウマチでは、平均年齢52歳、男2人、女21人に対して治療を行い、著効3人、有効16人、無効4人であり、23人中19人で効果が認められた。膠原病では、14人(男3人、女11人、平均年齢57歳)の患者に治療を行い、著効2人、有効9名、無効3人であった。自己免疫性疾患全体では、53人(男7人、女46人、平均年齢50歳、平均治療期間106週)に対して治療を行い、著効11人、有効32人、無効10人であり、有効率(著効または有効となる率)は81%であった。ただし、著効とは、自覚症状がほとんどなくなり、生化学検査において改善が認められ、ステロイドなどの西洋薬を完全に離脱できたものであり、また、有効とは、自覚症状が改善し、西洋薬を減量することが出来、検査結果においても悪化が認められないものである。それ以外は無効とした。 東方医学的総合医療においては、複数の東方医学的治療を組み合わせる。主な生体活性治療物質は、治療茶、漢方薬、化学方剤、ホメオパシー的治療、誠灸治療などである。治療茶はオリジナルのハーブティーで、免疫バランスが改善するように、成分を配合している。成分の配合は疾患により異なる。漢方薬は通常の中医弁証に基づき処方する。化学方剤は複数の微量の西洋薬を組み合わせたものであるが、一般的な西洋薬とは違う作用機序で、体のバランスを整えるのを目的とする。ホメオパシー的治療とは、自然の材料を熱水で抽出した後、希釈したもので、ホメオパシーと同様の機序で作用すると考えられる。但し製作過程で震盪刺激は行っていない。この化学方剤は、西洋薬の常用量の5%〜40%以内の微量成分を一つ以上組み合わせてもよい。 一方、前記西洋薬は、ドラール、ワイテンス、メイラックス、SG顆粒、モーバー、アボビス、ベザトール、コスパノン、イリコロン、アスペノン、パラミチンなどが含まれる。 通常は、はじめに基礎代謝を改善する目的で、治療茶と漢方薬による治療を開始する。 その後、基礎体質が改善されたら、化学方剤、ホメオパシー的治療を併用するようにする。 症状が消失したら、治療茶、化学方剤、ホメオパシー的治療は減量して通常の半分量で、維持療法を続け、自覚症状および検査成績が正常化した時点で治癒とする。 以下、本発明について実施例を用いて更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に制限されるものではない。[実施例1]生体活性治療物質の製造 ローズマリーの乾燥物2.8g、セロリシードの乾燥物2.8g、フェヌグリークシードの乾燥物1.9g、チャービルの乾燥物2.0g、ミントの乾燥物1.0g、絹笠茸の乾燥物2.0g、マジョラムの乾燥物1.0g、及びステビアの乾燥物1.0gを混合後粗粉砕し、1日量12.0gとして115℃にて16分間焙煎し、本発明の生体活性治療物質を製造した。[実施例2]生体活性治療物質の製造 ローズマリーの乾燥物2.8g、セロリシードの乾燥物2.8g、フェヌグリークシードの乾燥物1.9g、チャービルの乾燥物2.0g、ミントの乾燥物1.0g、絹笠茸の乾燥物2.0g、マジョラムの乾燥物1.0g、及びステビアの乾燥物1.0gを混合後粗粉砕し、1日量12.0gとして本発明の生体活性治療物質を製造した。[試験例1] 本発明品の自己免疫疾患用効果を測定するための試験は、以下のとおり行なった。 自己免疫疾患患者8例に本発明の生体活性治療物質を、1日当たり12.0gとして90〜100℃の熱水で40分間抽出し、一日に2回に分けて、服用してもらった。服用継続期中に定期的に採血を行い、抗核抗体の濃度を測定しその値が40以下となる日数を測定した。その結果を表1に示す。 表2から明らかなように、本発明品摂取後抗核抗体の濃度が短期間に有意に減少した。以上の結果は、本発明品が明らかに抗核抗体を減少させる作用を有していることを示している。したがって、本発明品は、生体活性治療物質として極めて有効であることが判明した。[実施例3] 症例は、関節リウマチであり、対象患者は25歳の女性である。図1に、生体活性治療物質の内服量とステロイドの使用量の対応図を示す。 来院の約2年前に複数の関節痛と発熱、及びリュウマチ因子247によって、西洋医療機関で関節リウマチと診断されて入院する。はじめプレドニン30mg/日で治療を受け、約1.5カ月後に諸症状が軽快し以後通院治療となる。退院時のプレドニンは15mgと12.5mgを交互に服用していた。当時リウマチ因子は50前後まで低下していた。 約3カ月後に職場復帰をする頃にはブレドニン10mgと7.5mgに減量していたが、復帰後間もなく関節痛の増悪がみられ、その都度プレドニンの増量と消炎鎮痛剤(NSAIDs)で対応していた。 当院で治療開始免疫抑制剤の追加服用が検討されていた頃、知人のすすめで初診来院する。 初診時はプレドニン15.0mgと12.5mgを交互に服用しており、リウマチ因子は105、CRPは1.2であった。さっそく、基礎体質改善のための薬用茶と柴苓湯による治療を開始する。ステロイドは同量を継続内服する。 基礎体質の改善約4ヶ月後、東方医学的に基礎体質が改善され、引き続き改善された体質を利用しての積極的な治療にすすむ。化学方剤とホメオパシー治療を開始し、漢方は疎経活血湯に変更。鎮痛剤の服用はめっきり減り、朝のこわばりも少なくなってきている。 ステロイド減量開始と離脱血液検査(リウマチ因子55、CRP0.6)の改善をみて、ステロイドを漸次減量し、治療開始7ヶ月でプレドニン7.5mgヘ11ヶ月で5.0mgヘ、1年2ヶ月で2.5mgへと減量する。1年6ヶ月で、ステロイド離脱に成功する。離脱後4ヶ月経過しているがリウマチ因子17、CRP0.2とほぼ正常に近い状態に回復している。現在、少しずつ休薬しているところである。 関節リウマチの薬用茶としての治療茶の成分表を表3に示す。治療茶はすべて自然な食品で構成するのを原則としている。成分は疾患毎に異なり、免疫バランスが改善するように配合している。[実施例4] 表4は、関節リウマチ用ホメオパシー的治療の材料の一例である。材料は自然のものを使い、100mlの水で10分間沸騰させた後、10のマイナス14乗に希釈し、乳糖の粉末にしみこませる。ホメオパシーと同様に、極端に薄い濃度まで希釈している。[実施例5] 実施例5では、化学方剤についての適用例を示す。表5は関節リウマチ用の化学薬品で、われわれは仮にこのような最低常用量より少ない複数の薬品の組み合わせを化学方剤と呼んでいる。化学方剤のそれぞれの西洋薬の使用量は、通常の西洋薬使用量の10%以下である。したがって、化学方剤は通常の西洋薬のような作用機序で働くのではなく、複数の西洋薬の微量成分を、適当に組み合わせることで、体自体に作用するものと思われる。これは、漢方薬の働きと共通点があると思われる。 表6は漢方薬と西洋薬の常用量を比較したものである。小青竜湯の1日の常用量の中に含まれるエフェドリンの量は、14.1mgであり、これは、西洋薬として使用されるエフェドリン常用量の56.3mgの約25%であり、最小有効量の37.5mgの40%以下である。半夏瀉心湯の塩化ベルベリンや柴胡桂枝湯のグリチルチリンも同様のことが言える。漢方薬も化学方剤と同様に、それぞれの成分が病原に直接西洋薬のような作用機序で働くのではなく、微量成分の組み合わせが、それぞれの証に応じて、総合的に体に働きかけ、その結果、症状が改善するのではないかと考えられる。[実施例6] 続いて症例報告として、多発性硬化症に適用した場合について説明する。多発性硬化症の治療例として、対象となる患者は、年齢が38歳となる女性である。患者の病歴は、平成10年8月に左下肢のしびれ、痛みで発症する。そこで、2ヶ月に右下肢にもしびれ、痛みが出現し、某日赤病院整形外科を受診する。続いて1年6ヶ月に、上半身の痛み、しびれ、四肢の運動障害、排尿障害が出現し、精査目的で、同病院に入院する。頚髄MRI、髄液検査で、多発性硬化症と診断された。入院後、プレドニン60mg/日の内服を開始したが、症状は改善しなかった。入院中に、視野障害も出現した。引き続き、1年9ヶ月に症状が改善しないまま、プレドニン30mg内服しつつ退院する。さらに、2年3ヶ月には、車椅子で出願人らを受診する。患者は、四肢の感覚、運動障害は続ており、歩行には介助が必要とされた。排尿障害、視野障害も残っていた。このときプレドニンは12.5mg/日内服していた。ここで、出願人らは、漢方薬、ホメオパシー、針灸治療、治療茶を併用して治療を開始した。治療目的は生薬等による自己免疫の復元調整治療であるため、免疫抑制剤であるプレドニンは間もなく漸減中止した。 その後、症状は徐々に改善。1年後には、運動障害、視力障害、排尿障害は消失した。上下肢のしびれ、痛みも徐々に改善した。 さらに、6年9ヶ月後に、全症状は、ほぼ消失した。現在、症状の再発も認められていない。副作用は確認されていない。 東方医学の最古の教科書は、前漢時代(紀元前202年〜紀元前2年)に編纂された黄帝内径である。黄帝内径は、陰陽五行説をもとに構成され、治療法だけでなく、生活習慣や道徳にも言及しており、予防医学や統合医学的な要素を包括した医学書である。そして、陰陽五行の相互作用の媒体となるエネルギーを気と呼んでいる。 気には、いくつかの種類がある。腎生から生じ先天的に人体に内在する気を元気と呼び、食事より栄養を吸収運化して出来た気を水穀の気、呼吸と同時に取り込む宇宙エネルギーを宋気と呼ぶ。 元気と水穀の気と宋気の合わさったエネルギーが人体の活動に使用される。 それらの中には、免疫機能をつかさどる衛気、全身に栄養を運ぶ営気、五臓それぞれを機能させる五臓の気(肝気、心気、牌気、肺気、腎気)、経絡を流れ全身の各臓器にエネルギーを運ぶ経絡の気などがある。 人体を健康に保つためには、元気を健全に保ち、水穀の気と宋気を適切に取り込むことが必要となる。 BAT(生体活性治療:BIO ACTIVE THERAPY)は、上記のうち水穀の気を補い、結果として、衛気が盛んになり、免疫機能が改善すると考えることもできる。 漢方薬の構成成分である生薬には各々帰経すなわち作用しやすい経絡があるとされている。たとえば柴胡は肝経、胆経に、生地黄は心、肝、腎経に、黄曹は牌、腎経に帰経するといわれる。また食物にも作用しやすい経絡があり、例えば小麦は心経、昆布は肝、胃、腎に作用すると言われている。 経絡を流れる気を感じることができる人は、経絡敏感人と呼ばれている。 出願人も、長く東方医学を実践し、様々な気の体験をしている。出願人は、鍼を用いて、気の流れをコントロールし、日本で始めて、鍼麻酔による、虫垂炎の手術や帝王切開を成功させている。また、植物、薬物などの持つ気や患者の気に敏感であり、BATで使用する治療茶、ホメオパシー的治療においては、原料が持つ気の組み合わせが、患者の衛気を高めるように調整している。 出願人は、西洋薬が持つ気にも注目している。漢方で使用する生薬の種類は、たかだか2000であるが、西洋薬は15000種類ほどあり、数種類の西洋薬を組み合わせることにより、様々な気を持つ薬を作ることができる。化学方剤は、患者の衛気を高めるように、複数の西洋薬を組み合わせたものである。 BATは、衛気を高める治療法の組み合わせであり、患者の免疫機能を改善することにより症状を改善していると考えることもできる。実際に、今までのところ、自己免疫疾患の81%以上で効果が認められている。本発明による関節リウマチの治療例の経過図である。本発明による多発硬化症の治療例の経過図である。 ローズマリーを含む治療茶と、化学方剤のいずれか一つ又はその組合せから形成される自己免疫性疾患を改善するための生体活性治療物質。 前記治療茶は、ローズマリー、ナツメグ、プーアル、絹笠茸、ガラパゴス、レモンバーム、薄荷、ステビアのいずれか一つを含むことを特徴とする請求項1記載の生体活性治療物質。 前記化学方剤は、西洋薬の常用量の5%〜40%以内の微量成分を一つ以上組み合わせることを特徴とする請求項1記載の生体活性治療物質。 前記西洋薬は、ドラール、ワイテンス、メイラックス、SG顆粒、モーバー、アボビス、ベザトール、コスパノン、イリコロン、アスペノン、パラミチンのいずれか一つを含むことを特徴とする請求項3記載の生体活性治療物質。 ローズマリー、セロリシード、フェヌグリークシード、チャービル及びミントの乾燥物又はその熱水抽出エキスを含有する請求項1記載の生体活性治療物質。 さらに茴香を含むことを特徴とする請求項5記載の生体活性治療物質。 さらにマジョラムを含むことを特徴とする請求項5又は6に記載の生体活性治療物質。 さらにステビアを含むことを特徴とする請求項5乃至7いずれかに記載の生体活性治療物質。 【課題】西洋医学のようにステロイド系や免疫抑制剤等の薬物を大量に使用することなく、過去から使用されてきた天然物由来の材料または西洋医学由来の方剤を微量ながら使用することで重篤な副作用等も無く長期に亘って常用しても安全性の高い生体活性治療物質を提供する。【解決手段】ローズマリーを含む治療茶と、化学方剤のいずれか一つ又はその組合せから形成される自己免疫性疾患を改善する。この治療茶は、ローズマリー、ナツメグ、プーアル、絹笠茸、ガラパゴス、レモンバーム、薄荷、ステビアのいずれか一つを含むことを特徴とする。【選択図】図1


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特許公報(B2)_生体活性治療物質

生命科学関連特許情報

タイトル:特許公報(B2)_生体活性治療物質
出願番号:2007273230
年次:2013
IPC分類:A61K 36/53,A61K 36/18,A61K 36/48,A61K 36/23,A61K 36/00,A61P 37/02


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谷 美智士 JP 5372358 特許公報(B2) 20130927 2007273230 20071019 生体活性治療物質 谷 美智士 592110989 浜田 治雄 100064012 谷 美智士 JP 2007010889 20070120 20131218 A61K 36/53 20060101AFI20131128BHJP A61K 36/18 20060101ALI20131128BHJP A61K 36/48 20060101ALI20131128BHJP A61K 36/23 20060101ALI20131128BHJP A61K 36/00 20060101ALI20131128BHJP A61P 37/02 20060101ALI20131128BHJP JPA61K35/78 QA61K35/78 CA61K35/78 JA61K35/78 NA61K35/78 WA61P37/02 A61K 36/00 JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII) CAplus/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS(STN) 特表2007−513868(JP,A) 特表2002−526384(JP,A) 国際公開第05/025586(WO,A1) 特開2003−201246(JP,A) 2 2008195703 20080828 13 20100906 金子 亜希 本発明は自己免疫性疾患を改善するための生体活性治療物質に関し、特に西洋医学のようにステロイド系や免疫抑制剤等の薬物を大量に使用することなく、過去から使用されてきた天然物由来の材料または西洋医学由来の方剤を微量ながら使用することで重篤な副作用等も無く長期に亘って常用しても安全性の高い生体活性治療物質に関する。 現在、難病認定疾患は、70種類以上あり、西洋医学では、対症療法のみで根本的な治療法が確立されていないのが現状である。また、対症療法で症状が改善されても、ステロイドなどの西洋薬の長期間に亘る服用は副作用も多く、東方医学的に見ると、全身のバランスを悪くする傾向があるように思われる。難病の中でも特に、自己免疫疾患は、ヒトの免疫系が本来あってはならない病態、即ち、そのヒト自身の身体の細胞、組織及び器官を間違って攻撃する疾患である。難治の自己免疫疾患を治療することは依然として困難な目標である。 自己免疫疾患では、一般にステロイド系製薬が使用される。このステロイドとは副腎皮質ステロイドホルモンという副腎という臓器から分泌されるホルモンであり、強力に炎症を抑える作用と免疫の働きを弱めてアレルギー反応を抑える作用があり、この作用を利用してステロイドを含んだ外用薬はアトピー性皮膚炎をはじめ色々な皮膚疾患に使用されている。 例えば特許文献1では、ステロイド系製薬を免疫調節剤として利用することで免疫性疾患の治療、再発防止または予防を図る医薬組成物が提案されている。 また、特許文献2では、「免疫学的疾患、特に自己免疫疾患、最も好適には全身性エリテマトーデス(SLE)を患った哺乳動物の治療方法として、哺乳動物への発芽活性化されたガノデルマルシダム(Ganoderma ludicum)の胞子(GLSs)の経口投与が含まれており、さらに、治療の相乗効果をあげるために、GLSsとともにプレドニゾロンなどのコルチコステロイドを哺乳動物に併用投与することができる。」と記載されている。特開2000−143538号公報特開2004−99613号公報 ところが、ステロイドを長期に大量に内服すると、ムーンフェイス、糖尿病や高血圧、胃潰瘍、骨粗しょう症などの副作用が起こることがしばしばある。また、外用薬によって誤って大量に使用すると、塗った箇所にある血管が浮き上がって赤く見えたり、皮膚が薄くなる、ニキビができる副作用が生じる可能性があることが知られている。 そもそも、ステロイドは副腎皮質ホルモンである。ヒトの大脳がストレスを受けると、副腎髄質からノルアドレナリンやアドレナリンといったいわゆるストレスホルモンが分泌される。この結果ストレスで血圧が上がったり、汗が出たり、動悸がしたりするのはこれらのホルモンの作用によるものである。これらのホルモンの働きでストレスに対応することでストレスが除去できればそれでいいが、除去できない場合に視床下部からの指示で副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)が下垂体から分泌され、副腎から副腎皮質ホルモンを分泌することになる。 天然のステロイドであるコルチゾールは視床下部によって分泌量を厳密にコントロールされており、それを外部から強制的に投与することでステロイドが過剰となり副作用が発生することとなる。 一方、東方医学は、全身のバランスを整え、免疫力を高める効果がある。したがって、難病認定疾患の中でも、特に自己免疫性疾患には有効だと思われる。出願人は、過去に、複数の東方医学的治療を組み合わせて各種の自己免疫性疾患を治療してきた。その結果、出願人の経験では、症状の消失または軽減するものが多く見られた。また、対症療法で使用されていたステロイドなどの西洋薬の減量、離脱が出来た症例も数多くあった。自己免疫性疾患に対する有効な東方医学的総合治療を行うための生体活性治療物質を発明するに至った。 そこで、本発明の目的は、西洋医学のようにステロイド系や免疫抑制剤等の薬物を大量に使用することなく、過去から使用されてきた天然物由来の材料または西洋医学由来の方剤を微量ながら使用することで重篤な副作用等も無く長期に亘って常用しても安全性の高い生体活性治療物質を提供することにある。 前記の課題を解決すべく、本発明に係る第一の規定である生体活性治療医療組成物は、ローズマリーの乾燥物2.8g、セロリシードの乾燥物2.8g、フェヌグリークシードの乾燥物1.9g、チャービルの乾燥物2.0g、ミントの乾燥物1.0g、絹笠茸の乾燥物2.0g、マジョラムの乾燥物1.0g、及びステビアの乾燥物1.0gの乾燥物又はその熱水抽出エキスを含有する治療茶から形成され自己免疫性疾患を改善する。さらに、少なくとも1種類以上の生薬を含む漢方薬と、熱水抽出によるホメオパシー抽出物とが加わっても良い。 さらに、前記漢方薬は、疎経活血湯、越婢加求湯、小青竜湯、半夏瀉心湯、柴胡桂枝湯のいずれかを含んでもよい。 加えて、前記ホメオパシー抽出物は、椎茸、胡椒、しめじを温水で抽出して希釈して生成させてもよい。 続いて、前記化学方剤は、西洋薬の常用量の5%〜40%以内の微量成分を一つ以上組み合わせてもよい。 本発明に係る生体活性治療物質は、ローズマリー、セロリシード、フェヌグリークシード、チャービル及びミントの乾燥物又はその熱水抽出エキスを含有する。 さらに絹笠茸または、マジョラムあるいは、ステビアを含んでもよい。 第一に本発明に係る生体活性治療物質は、西洋医学のようにステロイド系や免疫抑制剤等の薬物を大量に使用することなく、過去から使用されてきた天然物由来の材料または西洋医学由来の方剤を微量ながら使用することで重篤な副作用等も無く長期に亘って常用しても安全性の高い生体活性治療物質を提供する。さらに、ローズマリー、セロリシード、フェヌグリークシード、チャービル及びミントの乾燥物又はその熱水抽出エキスを含有することで、ステロイド系の薬物を削減しながら、過去から使用されてきた天然物由来の材料の服用やまたは西洋医学由来の方剤を微量ながら使用することで重篤な副作用等も無く長期に亘って常用しても安全性の高い状態で免疫性の疾患を改善することができるという利点がある。 絹笠茸には、グルカンを有効成分とする制がん物質が含まれるとされる。 マジョラムにより、神経をリラックスさせて、安眠をもたらし、消化を助け食欲増進といった作用、利尿作用、デトックス効果を有する。 ステビアは、砂糖の200〜300倍甘く、カロリーが約1/90であり、肥満、高血圧、胸焼け、尿酸レベル低下といった効能を有する。 以下に、この発明の実施形態について詳細に説明する。 本発明の原料となるローズマリーは、学術名が、Rosmarinus officinalis L.であり、シソ科マンネンロウ属(ロスマリヌス属)のハーブで、常緑低木であり、生葉または乾燥葉を用い古代ギリシアまたは古代ローマ時代より食用または薬用に広く用いられており、精油を用いない限り安全性に問題はない。本発明の原料となるセロリシード(celery seed)は、学名が、Apium graveolens L.であってセリ科のセロリ属に属する植物であり、その種子であるセロリシードは乾燥させたスパイスとして使用されており、古代エジプト時代より食用または薬用に広く用いられており安全性に問題はない。 本発明の原料となるフェヌグリークシード(Fenugreek seed)は、学名が、Trigonella foenum-graecum L.であり、マメ科フェヌグリーク属であり乾燥させた種子がカラメルのような甘い香りのスパイスであり、古代エジプト時代より食用または薬用に広く用いられており安全性に問題はない。 本発明の原料となるチャービル(chervil)とは、学名が、Anthriscus Cereifolium L. Hotfmであり、セリ科の1年草であり、生葉を利用し、古代ローマ時代から既に食用とされており、安全性に問題はない。 本発明の原料となるミント(Mint)は、学名が、Mentha arvensis L.であり、シソ科の草木であり、メントールを多く含有しているため古代ローマ時代から精油が香料とされており、又食用にも用いられており安全性に問題はない。 本発明の原料となる絹笠茸は、学名が、Dictyphora indusiataであり、スッポンタケ科キヌガサタケ属の茸で、大形で主に竹林に単生または群生する。グレバと呼ばれる有性胞子をつくる組織部分を有し、茎部は独特の歯触りと、旨味のある良い出汁が出て食用であり、安全性に問題はない。 本発明の原料となるマジョラムは、学名が、Origanum majorana L.であり、シソ科の草木であって、成分としてテルピネン、テルピネオール、ボルネオール、カンファー、カリオフィレン、サビネン、リナロール、カルバクロール、酢酸リナリルオシメン、カジネン、酢酸ゲラニル、シトラール、オイゲノールを含み、古代ギリシアより栽培されており、安全性に問題はない。 本発明の原料となるステビアは、南米原産のキク科の多年生植物、ステビア・レバウディアナ・ベルトニ(Stevia rebaudiana Bertoni)であり、甘味料等として広く用いられているため安全性に問題はない。 本発明に係る生体活性治療物質は、ローズマリー、セロリシード、フェヌグリークシード、チャービル及びミントの熱水抽出物であっても良く、この場合、生の状態で熱水抽出しても良いが、好ましくは乾燥した状態で熱水抽出すると良い。特に好ましくは、乾燥物を更に焙煎した後、熱水抽出すると良い。更に、その熱水抽出液をスプレードライやフリーズドライし、エキス粉体、顆粒、錠剤等として服用しても有効である。また更に、本発明の生体活性治療物質は、熱水抽出せずに乾燥粉砕物又は焙煎粉砕物としてそのまま服用することで坑核抗体の減少に有効であり、ベーチェット病、多発性硬化症、重症筋無力症、全身性エリテマトーデス(Systemic Lupus Eryhtematosus SLE)、強皮症、潰瘍性大腸炎、天疱瘡、クローン病、悪性関節リューマチ、ネフローゼ症候群、シェーグレン症候群、ウィルソン病、自己免疫性肝炎等の自己免疫疾患の病状を改善する。さらに、必要に応じて、茴香、マジョラム及びステビアを追加しても良い。 熱水抽出を行なう際、上記乾燥物又は焙煎物をそのまま熱水抽出しても良いが、実用上の面から更に細かく粉砕したものから抽出を行なっても良い。また、抽出溶媒として用いる熱水と上記乾燥物又は焙煎物との重量比率は特に限定されないが、上記乾燥物又は焙煎物に対して、10〜80重量倍の熱水、特に抽出操作や効率の点で20〜50重量倍の熱水が好ましい。抽出温度は、高温が効率的であるが、低温でも十分に抽出を行うことができる。特に70〜100℃が良い。抽出時間は、有効成分さえ抽出できれば、長くても短くてもよく、抽出温度、抽出熱水量により適宜定めればよい。また、抽出は、加圧下または常圧下で行っても、減圧下で行ってもよい。特に好ましい抽出条件は、常圧下、抽出温度85〜100℃の範囲、抽出時間30〜60分の範囲とするのが好ましい。 なお、焙煎方法については、ローズマリー、セロリシード、フェヌグリークシード、チャービル、ミント、絹笠茸、マジョラム及びステビアの乾燥物をそのまま焙煎しても問題はないが、実用上の面から粗く粉砕した後、焙煎するのが好ましい。上記乾燥物を粗く粉砕するには、粉砕機等を用い一般的な方法で0.2〜3.0mm程度の大きさに粉砕すればよい。また、焙煎方法としては、一般的な方法、すなわち、砂焙り、網焙り、熱風焙煎、電子レンジ焙煎等であれば如何なる方法でも問題ない。焙煎時間及び焙煎温度等の焙煎条件は、一度に焙煎する量等により適宜定めればよく、たとえば、100gの混合物を焙煎する場合、焙煎温度110〜130℃の範囲、焙煎時間10〜18分の範囲とするのが好ましい。 また、本発明の生体活性治療物質において、ローズマリー、セロリシード、フェヌグリークシード、チャービル、ミント全てを配合する場合の重量比率は、それぞれの乾燥状態で4.5〜1.5:4.5〜1.5:0.5〜3.5:0.5〜3.5:0.1〜2.5であることが好ましく、特に2.8:2.8:1.9:2.0:1.0であると好ましい。茴香、マジョラム及びステビアの値はこれらの値に準じる。 本発明の生体活性治療物質の摂取形態は特に制限されない。 本発明の生体活性治療物質の摂取量は、服用者の性別、体重、年齢、疾患の種類や程度、剤型、投与経路、投与回数などの種々の条件に応じて適宜決定し得るが、経口投与する場合には、通常、1日当たり乾燥物の重量として9〜30gを熱水抽出して服用するか、若しくは焙煎後熱水抽出して服用するのが適当である。特に紙等の素材から構成されるティーバッグ等に内包して抽出すると廃棄が容易である。熱水抽出液をスプレードライやフリーズドライし、エキス粉体、顆粒、錠剤等として服用する場合は適量の賦形剤を加えて4.0〜7.0gが適当である。 次に、本発明の生体活性治療物質は、例えば、スープ類、各種飲料(ジュース、酒、ミネラルウォーター、コーヒー、茶等)、菓子類(ガム、キャンディー、チョコレート、スナック、ゼリー等)、麺類(そば、うどん、ラーメン等)をはじめとする一般食品および、健康食品、栄養補助食品(栄養ドリンク等)に配合することができる。これによって、日常生活において抵抗なく生体活性治療物質を摂取することが可能になる。 また、本発明の飲食品中の生体活性治療物質濃度については、飲食品の種類によって適宜変更することが可能であるが、通常、熱水抽出液をスプレードライやフリーズドライしたエキス粉体として混合する場合、1日当たりの摂取量が2.0〜12.0g、より好ましくは4.0〜7.0gとなるように賦形剤と配合すると良い。なお、上記濃度については、一例であり、種々の状況に応じて適宜変更可能である。 また、表1は東方医学的総合治療、すなわち生体活性治療の(BTA)による自己免疫性疾患の治療成績である。疾患の内訳は、関節リウマチ23人、膠原病14人、橋本病4人、ネフローゼ症候群3人、潰瘍性大腸炎3人、多発性硬化症2人、サルコイドーシス1人、脊髄空洞症1人、重傷筋無力症1人、その他1人、合計53人であった。関節リウマチでは、平均年齢52歳、男2人、女21人に対して治療を行い、著効3人、有効16人、無効4人であり、23人中19人で効果が認められた。膠原病では、14人(男3人、女11人、平均年齢57歳)の患者に治療を行い、著効2人、有効9名、無効3人であった。自己免疫性疾患全体では、53人(男7人、女46人、平均年齢50歳、平均治療期間106週)に対して治療を行い、著効11人、有効32人、無効10人であり、有効率(著効または有効となる率)は81%であった。ただし、著効とは、自覚症状がほとんどなくなり、生化学検査において改善が認められ、ステロイドなどの西洋薬を完全に離脱できたものであり、また、有効とは、自覚症状が改善し、西洋薬を減量することが出来、検査結果においても悪化が認められないものである。それ以外は無効とした。 東方医学的総合医療においては、複数の東方医学的治療を組み合わせる。主な生体活性治療物質は、治療茶、漢方薬、化学方剤、ホメオパシー的治療、誠灸治療などである。治療茶はオリジナルのハーブティーで、免疫バランスが改善するように、成分を配合している。成分の配合は疾患により異なる。漢方薬は通常の中医弁証に基づき処方する。化学方剤は複数の微量の西洋薬を組み合わせたものであるが、一般的な西洋薬とは違う作用機序で、体のバランスを整えるのを目的とする。ホメオパシー的治療とは、自然の材料を熱水で抽出した後、希釈したもので、ホメオパシーと同様の機序で作用すると考えられる。但し製作過程で震盪刺激は行っていない。この化学方剤は、西洋薬の常用量の5%〜40%以内の微量成分を一つ以上組み合わせてもよい。 一方、前記西洋薬は、ドラール、ワイテンス、メイラックス、SG顆粒、モーバー、アボビス、ベザトール、コスパノン、イリコロン、アスペノン、パラミチンなどが含まれる。 通常は、はじめに基礎代謝を改善する目的で、治療茶と漢方薬による治療を開始する。 その後、基礎体質が改善されたら、化学方剤、ホメオパシー的治療を併用するようにする。 症状が消失したら、治療茶、化学方剤、ホメオパシー的治療は減量して通常の半分量で、維持療法を続け、自覚症状および検査成績が正常化した時点で治癒とする。 以下、本発明について実施例を用いて更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に制限されるものではない。[実施例1]生体活性治療物質の製造 ローズマリーの乾燥物2.8g、セロリシードの乾燥物2.8g、フェヌグリークシードの乾燥物1.9g、チャービルの乾燥物2.0g、ミントの乾燥物1.0g、絹笠茸の乾燥物2.0g、マジョラムの乾燥物1.0g、及びステビアの乾燥物1.0gを混合後粗粉砕し、1日量12.0gとして115℃にて16分間焙煎し、本発明の生体活性治療物質を製造した。[実施例2]生体活性治療物質の製造 ローズマリーの乾燥物2.8g、セロリシードの乾燥物2.8g、フェヌグリークシードの乾燥物1.9g、チャービルの乾燥物2.0g、ミントの乾燥物1.0g、絹笠茸の乾燥物2.0g、マジョラムの乾燥物1.0g、及びステビアの乾燥物1.0gを混合後粗粉砕し、1日量12.0gとして本発明の生体活性治療物質を製造した。[試験例1] 本発明品の自己免疫疾患用効果を測定するための試験は、以下のとおり行なった。 自己免疫疾患患者8例に本発明の生体活性治療物質を、1日当たり12.0gとして90〜100℃の熱水で40分間抽出し、一日に2回に分けて、服用してもらった。服用継続期中に定期的に採血を行い、抗核抗体の濃度を測定しその値が40以下となる日数を測定した。その結果を表1に示す。 表2から明らかなように、本発明品摂取後抗核抗体の濃度が短期間に有意に減少した。以上の結果は、本発明品が明らかに抗核抗体を減少させる作用を有していることを示している。したがって、本発明品は、生体活性治療物質として極めて有効であることが判明した。[実施例3] 症例は、関節リウマチであり、対象患者は25歳の女性である。図1に、生体活性治療物質の内服量とステロイドの使用量の対応図を示す。 来院の約2年前に複数の関節痛と発熱、及びリュウマチ因子247によって、西洋医療機関で関節リウマチと診断されて入院する。はじめプレドニン30mg/日で治療を受け、約1.5カ月後に諸症状が軽快し以後通院治療となる。退院時のプレドニンは15mgと12.5mgを交互に服用していた。当時リウマチ因子は50前後まで低下していた。 約3カ月後に職場復帰をする頃にはブレドニン10mgと7.5mgに減量していたが、復帰後間もなく関節痛の増悪がみられ、その都度プレドニンの増量と消炎鎮痛剤(NSAIDs)で対応していた。 当院で治療開始免疫抑制剤の追加服用が検討されていた頃、知人のすすめで初診来院する。 初診時はプレドニン15.0mgと12.5mgを交互に服用しており、リウマチ因子は105、CRPは1.2であった。さっそく、基礎体質改善のための薬用茶と柴苓湯による治療を開始する。ステロイドは同量を継続内服する。 基礎体質の改善約4ヶ月後、東方医学的に基礎体質が改善され、引き続き改善された体質を利用しての積極的な治療にすすむ。化学方剤とホメオパシー治療を開始し、漢方は疎経活血湯に変更。鎮痛剤の服用はめっきり減り、朝のこわばりも少なくなってきている。 ステロイド減量開始と離脱血液検査(リウマチ因子55、CRP0.6)の改善をみて、ステロイドを漸次減量し、治療開始7ヶ月でプレドニン7.5mgヘ11ヶ月で5.0mgヘ、1年2ヶ月で2.5mgへと減量する。1年6ヶ月で、ステロイド離脱に成功する。離脱後4ヶ月経過しているがリウマチ因子17、CRP0.2とほぼ正常に近い状態に回復している。現在、少しずつ休薬しているところである。 関節リウマチの薬用茶としての治療茶の成分表を表3に示す。治療茶はすべて自然な食品で構成するのを原則としている。成分は疾患毎に異なり、免疫バランスが改善するように配合している。[実施例4] 表4は、関節リウマチ用ホメオパシー的治療の材料の一例である。材料は自然のものを使い、100mlの水で10分間沸騰させた後、10のマイナス14乗に希釈し、乳糖の粉末にしみこませる。ホメオパシーと同様に、極端に薄い濃度まで希釈している。[実施例5] 実施例5では、化学方剤についての適用例を示す。表5は関節リウマチ用の化学薬品で、われわれは仮にこのような最低常用量より少ない複数の薬品の組み合わせを化学方剤と呼んでいる。化学方剤のそれぞれの西洋薬の使用量は、通常の西洋薬使用量の10%以下である。したがって、化学方剤は通常の西洋薬のような作用機序で働くのではなく、複数の西洋薬の微量成分を、適当に組み合わせることで、体自体に作用するものと思われる。これは、漢方薬の働きと共通点があると思われる。 表6は漢方薬と西洋薬の常用量を比較したものである。小青竜湯の1日の常用量の中に含まれるエフェドリンの量は、14.1mgであり、これは、西洋薬として使用されるエフェドリン常用量の56.3mgの約25%であり、最小有効量の37.5mgの40%以下である。半夏瀉心湯の塩化ベルベリンや柴胡桂枝湯のグリチルチリンも同様のことが言える。漢方薬も化学方剤と同様に、それぞれの成分が病原に直接西洋薬のような作用機序で働くのではなく、微量成分の組み合わせが、それぞれの証に応じて、総合的に体に働きかけ、その結果、症状が改善するのではないかと考えられる。[実施例6] 続いて症例報告として、多発性硬化症に適用した場合について説明する。多発性硬化症の治療例として、対象となる患者は、年齢が38歳となる女性である。患者の病歴は、平成10年8月に左下肢のしびれ、痛みで発症する。そこで、2ヶ月に右下肢にもしびれ、痛みが出現し、某日赤病院整形外科を受診する。続いて1年6ヶ月に、上半身の痛み、しびれ、四肢の運動障害、排尿障害が出現し、精査目的で、同病院に入院する。頚髄MRI、髄液検査で、多発性硬化症と診断された。入院後、プレドニン60mg/日の内服を開始したが、症状は改善しなかった。入院中に、視野障害も出現した。引き続き、1年9ヶ月に症状が改善しないまま、プレドニン30mg内服しつつ退院する。さらに、2年3ヶ月には、車椅子で出願人らを受診する。患者は、四肢の感覚、運動障害は続ており、歩行には介助が必要とされた。排尿障害、視野障害も残っていた。このときプレドニンは12.5mg/日内服していた。ここで、出願人らは、漢方薬、ホメオパシー、針灸治療、治療茶を併用して治療を開始した。治療目的は生薬等による自己免疫の復元調整治療であるため、免疫抑制剤であるプレドニンは間もなく漸減中止した。 その後、症状は徐々に改善。1年後には、運動障害、視力障害、排尿障害は消失した。上下肢のしびれ、痛みも徐々に改善した。 さらに、6年9ヶ月後に、全症状は、ほぼ消失した。現在、症状の再発も認められていない。副作用は確認されていない。 東方医学の最古の教科書は、前漢時代(紀元前202年〜紀元前2年)に編纂された黄帝内径である。黄帝内径は、陰陽五行説をもとに構成され、治療法だけでなく、生活習慣や道徳にも言及しており、予防医学や統合医学的な要素を包括した医学書である。そして、陰陽五行の相互作用の媒体となるエネルギーを気と呼んでいる。 気には、いくつかの種類がある。腎生から生じ先天的に人体に内在する気を元気と呼び、食事より栄養を吸収運化して出来た気を水穀の気、呼吸と同時に取り込む宇宙エネルギーを宋気と呼ぶ。 元気と水穀の気と宋気の合わさったエネルギーが人体の活動に使用される。 それらの中には、免疫機能をつかさどる衛気、全身に栄養を運ぶ営気、五臓それぞれを機能させる五臓の気(肝気、心気、牌気、肺気、腎気)、経絡を流れ全身の各臓器にエネルギーを運ぶ経絡の気などがある。 人体を健康に保つためには、元気を健全に保ち、水穀の気と宋気を適切に取り込むことが必要となる。 BAT(生体活性治療:BIO ACTIVE THERAPY)は、上記のうち水穀の気を補い、結果として、衛気が盛んになり、免疫機能が改善すると考えることもできる。 漢方薬の構成成分である生薬には各々帰経すなわち作用しやすい経絡があるとされている。たとえば柴胡は肝経、胆経に、生地黄は心、肝、腎経に、黄曹は牌、腎経に帰経するといわれる。また食物にも作用しやすい経絡があり、例えば小麦は心経、昆布は肝、胃、腎に作用すると言われている。 経絡を流れる気を感じることができる人は、経絡敏感人と呼ばれている。 出願人も、長く東方医学を実践し、様々な気の体験をしている。出願人は、鍼を用いて、気の流れをコントロールし、日本で始めて、鍼麻酔による、虫垂炎の手術や帝王切開を成功させている。また、植物、薬物などの持つ気や患者の気に敏感であり、BATで使用する治療茶、ホメオパシー的治療においては、原料が持つ気の組み合わせが、患者の衛気を高めるように調整している。 出願人は、西洋薬が持つ気にも注目している。漢方で使用する生薬の種類は、たかだか2000であるが、西洋薬は15000種類ほどあり、数種類の西洋薬を組み合わせることにより、様々な気を持つ薬を作ることができる。化学方剤は、患者の衛気を高めるように、複数の西洋薬を組み合わせたものである。 BATは、衛気を高める治療法の組み合わせであり、患者の免疫機能を改善することにより症状を改善していると考えることもできる。実際に、今までのところ、自己免疫疾患の81%以上で効果が認められている。本発明による関節リウマチの治療例の経過図である。本発明による多発硬化症の治療例の経過図である。 ローズマリーの乾燥物2.8g、セロリシードの乾燥物2.8g、フェヌグリークシードの乾燥物1.9g、チャービルの乾燥物2.0g、ミントの乾燥物1.0g、絹笠茸の乾燥物2.0g、マジョラムの乾燥物1.0g、及びステビアの乾燥物1.0gの乾燥物又はその熱水抽出エキスを含有する治療茶から形成される自己免疫性疾患を改善するための生体活性治療医療組成物。 さらに茴香を含むことを特徴とする請求項1記載の生体活性治療医療組成物。


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