生命科学関連特許情報

タイトル:公開特許公報(A)_化粧品
出願番号:2007216658
年次:2009
IPC分類:A61K 8/19,A61K 8/24,A61K 8/29,A61K 8/27,A61K 8/97,A61K 8/98,A61Q 1/14,A61Q 19/10,A61Q 19/00


特許情報キャッシュ

中村 正一 江口 武洋 JP 2009046458 公開特許公報(A) 20090305 2007216658 20070823 化粧品 中村 正一 505425878 日本エー・シー・ピー株式会社 592248835 西山 善章 100098589 水野 浩司 100097559 青木 宏義 100121083 天田 昌行 100138391 岡田 喜雅 100132067 中村 正一 江口 武洋 A61K 8/19 20060101AFI20090206BHJP A61K 8/24 20060101ALI20090206BHJP A61K 8/29 20060101ALI20090206BHJP A61K 8/27 20060101ALI20090206BHJP A61K 8/97 20060101ALI20090206BHJP A61K 8/98 20060101ALI20090206BHJP A61Q 1/14 20060101ALI20090206BHJP A61Q 19/10 20060101ALI20090206BHJP A61Q 19/00 20060101ALI20090206BHJP JPA61K8/19A61K8/24A61K8/29A61K8/27A61K8/97A61K8/98A61Q1/14A61Q19/10A61Q19/00 10 1 OL 7 4C083 4C083AA071 4C083AA072 4C083AA081 4C083AA082 4C083AA111 4C083AA112 4C083AA121 4C083AA122 4C083AB151 4C083AB152 4C083AB211 4C083AB212 4C083AB231 4C083AB232 4C083AB241 4C083AB242 4C083AB291 4C083AB292 4C083AB311 4C083AB312 4C083BB48 4C083CC04 4C083CC05 4C083CC07 4C083CC23 4C083DD23 4C083DD27 4C083DD31 4C083EE03 4C083EE13 4C083EE18 本発明は、肌を清浄に保つための化粧品に関し、特に、光触媒及びアパタイト複合体の効果により優れた防腐、殺菌、洗浄、消臭、消炎効果を発揮できる化粧品に関するものである。 近年、敏感肌やアトピー性皮膚炎等の皮膚疾患を持つ人は増加傾向にある。そのため、化粧品に含まれる成分は、直接肌に付けなくてはならないものだけに、より肌にやさしくしかも効果の高いものが求められている。 皮膚疾患や肌トラブルを予防するためには、皮膚を清潔に保ち雑菌の繁殖を抑えることが大切であり、そのための化粧品には通常、化粧品基材に防腐剤のほか殺菌剤、消炎剤として多くの化学物質が含まれている。しかし、これらの物質自体肌刺激性や毒性を持つものも多く、逆に皮膚疾患や肌トラブルの直接の原因になることも多かった。そのため、肌にやさしく安全でなおかつ十分に防腐、殺菌効果の高い化粧品の開発が待たれていた。 本発明は、上記従来の問題点に鑑みて、光触媒及びアパタイト複合体の効果により優れた防腐、殺菌、洗浄、消臭、消炎効果を発揮できる化粧品を提供することを目的とする。 このため、本発明は、光触媒とアパタイトの複合粒子を含有することを特徴とする化粧品を提供するものである。 ここで、前記光触媒とアパタイトの複合体粒子は、アパタイトにより光触媒粒子が被覆された複合体粒子とするのが良い。あるいは、前記光触媒とアパタイトの複合体粒子は、アパタイトの結晶構造中に光触媒が置換形成された複合体粒子とするのが良い。 また、前記光触媒は、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化バナジウム、三酸化二ビスマス、三酸化タングステン、酸化鉄、チタン酸ストロンチウム、硫化カドミウムの何れか一つ又は複数を主成分とする。さらに、前記アパタイトは、フッ化アパタイト又は水酸化アパタイトを用いるのが良い。 また、前記光触媒素子の除菌及び殺菌作用を活性化させる活性剤を、さらに含んでも良い。この活性剤は、過炭酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウム、炭酸ナトリウム又は重曹の何れか一つ又は複数であるのが好適である。 また、ラベンダー、ローズマリー、スイートオレンジ、シダーウッド、カモミール、ペパーミントを含む天然植物の一つ又は複数から得られる植物精油を含んでも良い。 そして、蜜蝋、蜂蜜、ココナッツミルクパウダー、海藻、黒糖、ヨーグルト、卵黄を含む天然素材の一つ又は複数から得られる保湿素材を含んでも良い。 なお、前記化粧品は、メイククレンジング剤、洗顔料、化粧水、美容液、乳液、クリーム、パックの何れかであるのが好ましい。 本発明によれば、光触媒及びアパタイト複合体のアパタイトが有害化学物質、悪臭物質、細菌等を吸着し、光触媒がそれらを分解、除去するという連携した作用により、優れた防腐、殺菌、洗浄、消臭、消炎効果を有する化粧品とすることができる。 ここで、光触媒は、アパタイトと複合化されることにより、多量の光が照射され続けられなくとも上記の種々の薬理作用を発揮できる。しかもその作用は化粧品を使い切るまで減少することなく持続する。従って、本発明によれば、防腐剤や抗菌剤を添加しなくても長期保存が可能で、かつ毛穴の汚れや肌に付着した雑菌を吸着、分解、除去し、汗の臭いや体臭を消し、にきびやアレルギー等の炎症を鎮静化して肌トラブルも改善できる化粧品とすることができる。 また、本発明の化粧品が含有する二酸化チタンは地球上に豊富に存在する元素であり、さらにアパタイトも従来から人工骨や人工歯根、食品や化粧品等に用いられるものであり、共に人体にも環境にも安全無害な材料であるため、環境汚染や人体への悪影響を引き起こすことなく、安心して使用できる化粧品とすることができる。 以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。 図1は、本発明の化粧品に含有される光触媒及びアパタイト複合体の機能を説明する模式図である。 本発明の化粧品は、光触媒及びアパタイト複合体を含有するものであるが、まず、本発明に用いられるアパタイトは、M,Z,Xを任意の元素として、M10(ZO4)6X2の組成を有する鉱物群であり、日本名ではリン灰石と呼ばれている。ここで、前記のMとZの主成分はそれぞれカルシウムとリンであるが、M,Z,Xは種々の元素で比較的容易に置換することができる。Mにカルシウム、Zにリン、Xにフッ素が主成分として入ると、フッ化アパタイト(フルオロアパタイト)となる。また、Mにカルシウム、Zにリン、Xに水酸基が入ると、水酸化アパタイト(ハイドロキシアパタイト)となる。 このアパタイトは、汚れや臭い、細菌、その他有害化学物質等を吸着保持する機能を有する。例えば窒素酸化物や過酸化脂質、アンモニアやアルデヒド類、大腸菌等の細菌やウィルスを吸着できる。 一方、光触媒は、光が照射された際の酸化還元作用により、上記のアパタイトが吸着した汚れや臭い、細菌等を分解除去する作用を有する。 本発明の化粧品では、このような光触媒とアパタイトを、被覆(光触媒をアパタイトで被覆)、置換(アパタイトの結晶構造中に光触媒を置換)等の方法により複合化し添加する。それにより、アパタイトと光触媒双方の作用を連携させ、安全無害に防腐、殺菌、洗浄、消臭、消炎効果を発揮させることができる。 例えば、光触媒は、光を当てることにより非常に強い酸化力を生じ、接触してくる有害化学物質や細菌、カビ、臭い、汚れ等を分解し、炭酸ガス等に分解し除去することができるが、それらの物質や菌等を引き寄せたり多量に吸着する作用はないため、光触媒表面に接触した物質しか分解できず、また、光が当たらなければ機能することができない。一方で、アパタイトもタンパク質や物質の吸着能に優れ大量に吸着することができるが、それらの分解能がないため一定の吸着量を超えれば飽和してしまいそれ以上は吸着できなくなってしまう。 しかし、光触媒とアパタイトを複合化させると、図1(a)に示すように、光が当たらなくても物質を吸着でき、さらに図1(b)に示すように、光がある時にアパタイトが吸着した物質を光触媒が分解するため、吸着機能がその都度再生する。さらに、光触媒は有機物を分解するために一定の時間を必要とするが、アパタイトは吸着した物質を逃さないため、確実に分解することができるという効果もある。 このため、本発明の化粧品は、わずかな光でも防腐、殺菌、洗浄、消臭、消炎効果を発揮することができる。しかもその作用は減少することなく化粧品を使い切るまで持続するため、防腐剤や抗菌剤を添加しなくても長期保存が可能となる。 なお、本発明に用いるアパタイトとしては、上記のフッ化アパタイト、水酸化アパタイトのほか、塩化アパタイト、炭酸アパタイト、炭酸化水酸アパタイト等が好適である。 また、本発明に用いる光触媒としては、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化バナジウム、三酸化二ビスマス、三酸化タングステン、酸化鉄、チタン酸ストロンチウム等が好適である。 さらに、本発明の化粧品に、過炭酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウム、炭酸ナトリウム又は重曹(炭酸水素ナトリウム)を加えると、光触媒が活性化するため、その分解能をさらに高めることができる。 本発明の光触媒及びアパタイト複合体は、各種の化粧品基材に混合させることができる。例えばメイククレンジング剤や洗顔料、パックに配合すれば、毛穴からメイク汚れや皮脂汚れ等を落とし、肌に付着する雑菌を分解し、肌を清潔に保つことができる。また、化粧水、美容液、乳液、クリームに配合すれば、皮脂汚れや雑菌等を分解する機能が洗い流すまで持続し、にきびやアレルギー等の肌トラブルを改善及び予防し、消臭効果も持続する。さらに、どの化粧品基材においても防腐剤や抗菌剤の添加を最小限又は不要にできる。 本発明の化粧品には保湿剤を加えても良い。この保湿剤としては、蜜蝋、蜂蜜、ココナッツミルクパウダー、海藻、黒糖、ヨーグルト、卵黄を含む天然素材を用いることができる。 また、ラベンダー、ローズマリー、スイートオレンジ、シダーウッド、カモミール、ペパーミント等の植物精油を加えても良い。 このように本発明によれば、光触媒及びアパタイト複合体のアパタイトが有害化学物質、悪臭物質、細菌等を吸着し、光触媒がそれらを分解、除去するという連携した作用により、優れた防腐、殺菌、洗浄、消臭、消炎効果を有する化粧品とすることができる。 ここで、光触媒は、アパタイトと複合化されることにより、多量の光が照射され続けられなくとも上記の種々の薬理作用を発揮できる。しかもその作用は化粧品を使い切るまで減少することなく持続する。従って、本発明によれば、防腐剤や抗菌剤を添加しなくても長期保存が可能で、かつ毛穴の汚れや肌に付着した雑菌を吸着、分解、除去し、汗の臭いや体臭を消し、にきびやアレルギー等の炎症を鎮静化して肌トラブルも改善できる化粧品とすることができる。 また、本発明の化粧品が含有する二酸化チタンは地球上に豊富に存在する元素であり、さらにアパタイトも従来から人工骨や人工歯根、食品や化粧品等に用いられるものであり、共に人体にも環境にも安全無害な材料であるため、環境汚染や人体への悪影響を引き起こすことなく、安心して使用できる化粧品とすることができる。 以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形が可能であり、これらを本発明の範囲から排除するものではない。 本発明は、肌を清浄に保つための化粧品に関し、特に、光触媒及びアパタイト複合体の効果により優れた防腐、殺菌、洗浄、消臭、消炎効果を発揮できる化粧品に関するものであり、産業上の利用可能性を有する。本発明の化粧品に係る光触媒及びアパタイト複合体の機能を説明する模式図である。 光触媒とアパタイトの複合粒子を含有することを特徴とする液状又はゲル状の化粧品。 前記光触媒とアパタイトの複合体粒子は、アパタイトにより光触媒粒子が被覆された複合体粒子であることを特徴とする請求項1に記載の化粧品。 前記光触媒とアパタイトの複合体粒子は、アパタイトの結晶構造中に光触媒が置換形成された複合体粒子であることを特徴とする請求項1に記載の化粧品。 前記光触媒は、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化バナジウム、三酸化二ビスマス、三酸化タングステン、酸化鉄、チタン酸ストロンチウム、硫化カドミウムの何れか一つ又は複数を主成分とすることを特徴とする請求項2又は3に記載の化粧品。 前記アパタイトは、フッ化アパタイト又は水酸化アパタイトであることを特徴とする請求項2又は3に記載の化粧品。 前記光触媒素子の除菌及び殺菌作用を活性化させる活性剤を、さらに含むことを特徴とする請求項1に記載の化粧品。 前記活性剤は、過炭酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウム、炭酸ナトリウム又は重曹の何れか一つ又は複数である請求項6に記載の化粧品。 ラベンダー、ローズマリー、スイートオレンジ、シダーウッド、カモミール、ペパーミントを含む天然植物の一つ又は複数から得られる植物精油を含む請求項1又は2に記載の化粧品。 蜜蝋、蜂蜜、ココナッツミルクパウダー、海藻、黒糖、ヨーグルト、卵黄を含む天然素材の一つ又は複数から得られる保湿素材を含む請求項1又は2に記載の化粧品。 前記化粧品が、メイククレンジング剤、洗顔料、化粧水、美容液、乳液、クリーム、パックの何れかである請求項1乃至9の何れかの項に記載の化粧品。 【課題】光触媒及びアパタイト複合体の効果により優れた防腐、殺菌、洗浄、消臭、消炎効果を発揮できる化粧品を提供する。【解決手段】化粧品に光触媒とアパタイトの複合体粒子を含有させる。これにより、アパタイトが有害化学物質、悪臭物質、細菌等を吸着し、光触媒がそれらを分解、除去するという連携した作用により、優れた防腐、殺菌、洗浄、消臭、消炎効果を有する化粧品とすることができる。【選択図】図1


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