生命科学関連特許情報

タイトル:公開特許公報(A)_前立腺特異抗原レベルの低下剤
出願番号:2007189114
年次:2009
IPC分類:A61K 31/12,A61K 31/352,A61P 43/00


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堀江 重郎 JP 2009023954 公開特許公報(A) 20090205 2007189114 20070720 前立腺特異抗原レベルの低下剤 アンファー株式会社 505045300 清水 善廣 100087745 阿部 伸一 100098545 辻田 幸史 100106611 堀江 重郎 A61K 31/12 20060101AFI20090109BHJP A61K 31/352 20060101ALI20090109BHJP A61P 43/00 20060101ALI20090109BHJP JPA61K31/12A61K31/352A61P43/00A61P43/00 121 1 1 OL 5 特許法第30条第1項適用申請有り 平成19年2月20日に社団法人日本泌尿器科学会発行の「日本泌尿器科学会雑誌 FEBRUARY 2007 Vol.98 No.2 総会特集号」(第95回日本泌尿器科学会総会プログラム/抄録集)に発表。 4C086 4C206 4C086AA01 4C086AA02 4C086BA08 4C086MA02 4C086MA04 4C086NA14 4C086ZC41 4C086ZC75 4C206AA01 4C206AA02 4C206CB14 4C206MA02 4C206MA04 4C206NA14 4C206ZC41 4C206ZC75 本発明は、前立腺特異抗原レベルの低下剤に関する。 前立腺特異抗原(Prostate Specific Antigen:PSA)が前立腺癌のマーカーとなること、PSAレベルが高値であることは前立腺癌のリスクファクターとなることは、当業者のみならず一般にもよく知られているところである。しかしながら、PSAレベルが高値であることから前立腺癌の疑いがあるとして生検を行っても、癌が見つからない場合も多い。こうした場合、対象者はPSAレベルの推移を監視されることになるが、PSAレベルが高値であることに対する治療は施されないことから、「医者は癌が見つからないと言うが本当は癌ではないか」「これから癌になるのではないか」といった不安を抱きながらの生活を余儀なくされる。PSAレベルを安全かつ容易に低下させることができる方法があれば、対象者に対してこうした不安を取り除くことが可能となる。また、PSAは蛋白分解酵素であり、種々の細胞成長因子を活性化することから、近年、PSA自体が前立腺癌の発生や進展に関与するとの報告がある。従って、PSAレベルを低下させることには、単に対象者の不安を取り除く効果があるだけでなく、潜在的に進行しているかもしれない前立腺癌の発生や進展に対する抑制効果も期待できる。しかしながら、これまでのところ、PSAレベルを効果的に低下させることができる有効な方法は見出されていない。 そこで本発明は、PSAレベルを安全かつ容易に低下させることができる、天然由来のPSAレベルの低下剤を提供することを目的とする。 本発明者は上記の点に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、PSAレベルが高値であるが生検を行っても前立腺癌が見つからない対象者に、ウコンやショウガなどのショウガ科植物などに含まれるクルクミノイドと、大豆や葛などのマメ科植物などに含まれるイソフラボンを組み合わせて投与すると、PSAレベルを効果的に低下させることができること、インビトロの実験においてクルクミノイドとイソフラボンを組み合わせてヒト前立腺癌由来細胞に作用させると、相乗的効果が現れ、それぞれを単独で投与した場合に比較して劇的に前立腺癌細胞のPSAの分泌を抑制することができることを見出した。 上記の知見に基づいてなされた本発明のPSAレベルの低下剤は、請求項1記載の通り、クルクミノイドとイソフラボンを組み合わせてなることを特徴とする。 本発明によれば、PSAレベルを安全かつ容易に低下させることができる、天然由来のPSAレベルの低下剤を提供することができる。 本発明のPSAレベルの低下剤は、クルクミノイドとイソフラボンを組み合わせてなることを特徴とするものである。クルクミノイドは、テストステロン−5α−レダクターゼ阻害剤として前立腺肥大症に効果があることが知られている(特開平9−255568号公報)。また、イソフラボンは、前立腺癌や前立腺肥大症などの前立腺疾患に効果があることが知られている(特開2004−196720号公報)。しかしながら、イソフラボンにはPSAレベルを低下させる効果はないとされている(Cancer Epidemiol Biomarkers & Prev, 2004;13(4):644-648)。従って、クルクミノイドとイソフラボンを組み合わせて投与することでPSAレベルを効果的に低下させることができるという本発明者が得た知見は、たとえ当業者といえどもこれらの文献から導き出すことができないものである。 本発明において、クルクミノイドとしては、ウコンやショウガなどのショウガ科植物などに含まれる、クルクミン、デメトキシクルクミン、ビスデメトキシクルクミンなどが挙げられる。これらは単一で用いてもよいし、複数種類を混合して用いてもよい。また、これらはショウガ科植物などから単離精製した形態で用いてもよいし、ウコン抽出物のようにこれらを含む粗精製物の形態で用いてもよいし、ウコン粉末のように精製を行っていない形態で用いてもよい。さらに、これらは化学的に合成されたものを用いてもよい。 本発明において、イソフラボンとしては、大豆や葛などのマメ科植物などに含まれる、配糖体であるダイジン、ゲニスチン、グリシチン、これらのアセチル化体やマロニル化体、およびこれらのアグリコンであるダイゼイン、ゲニステイン、グリシテインなどが挙げられる。これらは単一で用いてもよいし、複数種類を混合して用いてもよい。また、これらはマメ科植物などから単離精製した形態で用いてもよいし、大豆抽出物のようにこれらを含む粗精製物の形態で用いてもよいし、大豆粉末のように精製を行っていない形態で用いてもよい。さらに、これらは化学的に合成されたものを用いてもよい。 本発明のPSAレベルの低下剤は、医薬品としてヒトに代表される哺乳動物に経口的または非経口的に投与することで、血液などの検体中におけるPSAレベルを効果的に低下させることができる。本発明のPSAレベルの低下剤は、例えば、PSAレベルの低下作用を発揮するに足る有効量のクルクミノイドとイソフラボンを含有する製剤形態に自体公知の方法によって製剤化して投与すればよい。経口製剤としては、錠剤、散剤、カプセル剤、顆粒剤、丸剤、トローチ剤、液剤などが挙げられ、非経口製剤としては、注射剤などが挙げられる。その投与量は、対象者の年齢や体重、PSAレベルの程度、健康状態などの条件によって適宜設定することができる。また、本発明のPSAレベルの低下剤は、種々の形態の食品(サプリメントを含む)に、PSAレベルの低下作用を発揮するに足る有効量のクルクミノイドとイソフラボンを添加して食してもよい。さらに、本発明のPSAレベルの低下剤は、クルクミノイドとイソフラボンをそれぞれ別々の製剤形態に製剤化したり、食品形態に添加したりし、それらを組み合わせて投与したり食したりしてもよい。 以下、本発明を実施例によって詳細に説明するが、本発明は以下の記載に限定して解釈されるものではない。実施例1: 血中のPSAレベルが高値(10以上)であるが生検を行っても前立腺癌が見つからない対象者に、インフォームドコンセントを得て、クルクミンエキス末(ニチモウ株式会社)と発酵大豆胚芽抽出物(Medi Herb Inc.)を主な成分とする錠剤(S錠:1錠250mgあたりクルクミン52.25mgとイソフラボン(アグリコン)20mgを含有)またはプラセボ錠(P錠)を二重盲検法により割り付けた。対象者にはいずれかの錠剤を6ヶ月間連日服用してもらい(朝夕食後に各1錠ずつ)、6ヵ月後にPSAレベルを測定した。その結果、P錠を服用してもらった群ではPSAレベルは2.62しか低下しなかったのに対し(10人の平均値)、S錠を服用してもらった群ではPSAレベルが9.07低下した(15人の平均値)。よって、クルクミノイドとイソフラボンを組み合わせて投与すると、PSAレベルを効果的に低下させることができることがわかった。実施例2: ヒト前立腺癌由来細胞であるLNCaP細胞のPSA分泌量に対するクルクミノイドとイソフラボンの作用を次のようにして調べた。即ち、前出のクルクミンエキス末と発酵大豆胚芽抽出物を、それぞれ添加しないか、クルクミンとイソフラボンがそれぞれ所定の濃度となるように添加した培養液(RPMI1640:株式会社免疫生物研究所)で、LNCaP細胞を24時間培養した後(培養条件は標準的なものに準拠)、LNCaP細胞から分泌された培養液中のPSAの濃度を免疫測定した(免疫測定はR&D systems Inc.のHuman KLK3/PSA Immunoassayを使用して実施)。結果を図1に示す。図1から明らかなように、LNCaP細胞にクルクミンとイソフラボンをそれぞれ単独で添加した場合でも、LNCaP細胞のPSA分泌を抑制することはできるが、その効果は十分でなかった。これに対し、LNCaP細胞にクルクミンとイソフラボンを組み合わせて添加した場合、驚くべきことに相乗的効果が現れ、LNCaP細胞のPSA分泌をほぼ完全に抑制することができた。製造例1:錠剤 クルクミン5g、イソフラボン5g、乳糖75g、ステアリン酸マグネシウム15g、合計100gを均一に混合し、常法に従って錠剤を製造した。製造例2:ビスケット 薄力粉32g、全卵15g、バター15g、砂糖20g、水10g、ベーキングパウダー2g、クルクミン3g、イソフラボン3g、合計100gを用い、常法に従ってビスケットを製造した。 本発明は、PSAレベルを安全かつ容易に低下させることができる、天然由来のPSAレベルの低下剤を提供することができる点において産業上の利用可能性を有する。実施例2におけるヒト前立腺癌由来細胞であるLNCaP細胞のPSA分泌量に対するクルクミノイドとイソフラボンの作用を示すグラフである。 クルクミノイドとイソフラボンを組み合わせてなることを特徴とする前立腺特異抗原レベルの低下剤。 【課題】 前立腺特異抗原レベルを安全かつ容易に低下させることができる、天然由来の前立腺特異抗原レベルの低下剤を提供すること。【解決手段】 クルクミノイドとイソフラボンを組み合わせてなることを特徴とする。【選択図】 図1


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特許公報(B2)_前立腺特異抗原レベルの低下剤

生命科学関連特許情報

タイトル:特許公報(B2)_前立腺特異抗原レベルの低下剤
出願番号:2007189114
年次:2013
IPC分類:A61K 31/12,A61K 31/352,A61P 43/00


特許情報キャッシュ

堀江 重郎 JP 5252848 特許公報(B2) 20130426 2007189114 20070720 前立腺特異抗原レベルの低下剤 アンファー株式会社 505045300 辻田 幸史 100106611 清水 善廣 100087745 阿部 伸一 100098545 堀江 重郎 20130731 A61K 31/12 20060101AFI20130711BHJP A61K 31/352 20060101ALI20130711BHJP A61P 43/00 20060101ALI20130711BHJP JPA61K31/12A61K31/352A61P43/00A61P43/00 121 A61K 31/12 A61K 31/352 A61P 43/00 JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamII) 特開2004−196720(JP,A) 特開平09−255568(JP,A) 国際公開第2007/035766(WO,A1) 特表2009−509169(JP,A) 1 2009023954 20090205 5 20100419 特許法第30条第1項適用 平成19年2月20日に社団法人日本泌尿器科学会発行の「日本泌尿器科学会雑誌 FEBRUARY 2007 Vol.98 No.2 総会特集号」(第95回日本泌尿器科学会総会プログラム/抄録集)に発表。 伊藤 清子 本発明は、前立腺特異抗原レベルの低下剤に関する。 前立腺特異抗原(Prostate Specific Antigen:PSA)が前立腺癌のマーカーとなること、PSAレベルが高値であることは前立腺癌のリスクファクターとなることは、当業者のみならず一般にもよく知られているところである。しかしながら、PSAレベルが高値であることから前立腺癌の疑いがあるとして生検を行っても、癌が見つからない場合も多い。こうした場合、対象者はPSAレベルの推移を監視されることになるが、PSAレベルが高値であることに対する治療は施されないことから、「医者は癌が見つからないと言うが本当は癌ではないか」「これから癌になるのではないか」といった不安を抱きながらの生活を余儀なくされる。PSAレベルを安全かつ容易に低下させることができる方法があれば、対象者に対してこうした不安を取り除くことが可能となる。また、PSAは蛋白分解酵素であり、種々の細胞成長因子を活性化することから、近年、PSA自体が前立腺癌の発生や進展に関与するとの報告がある。従って、PSAレベルを低下させることには、単に対象者の不安を取り除く効果があるだけでなく、潜在的に進行しているかもしれない前立腺癌の発生や進展に対する抑制効果も期待できる。しかしながら、これまでのところ、PSAレベルを効果的に低下させることができる有効な方法は見出されていない。 そこで本発明は、PSAレベルを安全かつ容易に低下させることができる、天然由来のPSAレベルの低下剤を提供することを目的とする。 本発明者は上記の点に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、PSAレベルが高値であるが生検を行っても前立腺癌が見つからない対象者に、ウコンやショウガなどのショウガ科植物などに含まれるクルクミノイドと、大豆や葛などのマメ科植物などに含まれるイソフラボンを組み合わせて投与すると、PSAレベルを効果的に低下させることができること、インビトロの実験においてクルクミノイドとイソフラボンを組み合わせてヒト前立腺癌由来細胞に作用させると、相乗的効果が現れ、それぞれを単独で投与した場合に比較して劇的に前立腺癌細胞のPSAの分泌を抑制することができることを見出した。 上記の知見に基づいてなされた本発明のPSAレベルの低下剤は、請求項1記載の通り、クルクミノイドとイソフラボンを組み合わせてなることを特徴とする(但し前立腺疾患の予防治療のための用途を除く)。 本発明によれば、PSAレベルを安全かつ容易に低下させることができる、天然由来のPSAレベルの低下剤を提供することができる。 本発明のPSAレベルの低下剤は、クルクミノイドとイソフラボンを組み合わせてなることを特徴とするものである。クルクミノイドは、テストステロン−5α−レダクターゼ阻害剤として前立腺肥大症に効果があることが知られている(特開平9−255568号公報)。また、イソフラボンは、前立腺癌や前立腺肥大症などの前立腺疾患に効果があることが知られている(特開2004−196720号公報)。しかしながら、イソフラボンにはPSAレベルを低下させる効果はないとされている(Cancer Epidemiol Biomarkers & Prev, 2004;13(4):644-648)。従って、クルクミノイドとイソフラボンを組み合わせて投与することでPSAレベルを効果的に低下させることができるという本発明者が得た知見は、たとえ当業者といえどもこれらの文献から導き出すことができないものである。 本発明において、クルクミノイドとしては、ウコンやショウガなどのショウガ科植物などに含まれる、クルクミン、デメトキシクルクミン、ビスデメトキシクルクミンなどが挙げられる。これらは単一で用いてもよいし、複数種類を混合して用いてもよい。また、これらはショウガ科植物などから単離精製した形態で用いてもよいし、ウコン抽出物のようにこれらを含む粗精製物の形態で用いてもよいし、ウコン粉末のように精製を行っていない形態で用いてもよい。さらに、これらは化学的に合成されたものを用いてもよい。 本発明において、イソフラボンとしては、大豆や葛などのマメ科植物などに含まれる、配糖体であるダイジン、ゲニスチン、グリシチン、これらのアセチル化体やマロニル化体、およびこれらのアグリコンであるダイゼイン、ゲニステイン、グリシテインなどが挙げられる。これらは単一で用いてもよいし、複数種類を混合して用いてもよい。また、これらはマメ科植物などから単離精製した形態で用いてもよいし、大豆抽出物のようにこれらを含む粗精製物の形態で用いてもよいし、大豆粉末のように精製を行っていない形態で用いてもよい。さらに、これらは化学的に合成されたものを用いてもよい。 本発明のPSAレベルの低下剤は、医薬品としてヒトに代表される哺乳動物に経口的または非経口的に投与することで、血液などの検体中におけるPSAレベルを効果的に低下させることができる。本発明のPSAレベルの低下剤は、例えば、PSAレベルの低下作用を発揮するに足る有効量のクルクミノイドとイソフラボンを含有する製剤形態に自体公知の方法によって製剤化して投与すればよい。経口製剤としては、錠剤、散剤、カプセル剤、顆粒剤、丸剤、トローチ剤、液剤などが挙げられ、非経口製剤としては、注射剤などが挙げられる。その投与量は、対象者の年齢や体重、PSAレベルの程度、健康状態などの条件によって適宜設定することができる。 以下、本発明を実施例によって詳細に説明するが、本発明は以下の記載に限定して解釈されるものではない。実施例1: 血中のPSAレベルが高値(10以上)であるが生検を行っても前立腺癌が見つからない対象者に、インフォームドコンセントを得て、クルクミンエキス末(ニチモウ株式会社)と発酵大豆胚芽抽出物(Medi Herb Inc.)を主な成分とする錠剤(S錠:1錠250mgあたりクルクミン52.25mgとイソフラボン(アグリコン)20mgを含有)またはプラセボ錠(P錠)を二重盲検法により割り付けた。対象者にはいずれかの錠剤を6ヶ月間連日服用してもらい(朝夕食後に各1錠ずつ)、6ヵ月後にPSAレベルを測定した。その結果、P錠を服用してもらった群ではPSAレベルは2.62しか低下しなかったのに対し(10人の平均値)、S錠を服用してもらった群ではPSAレベルが9.07低下した(15人の平均値)。よって、クルクミノイドとイソフラボンを組み合わせて投与すると、PSAレベルを効果的に低下させることができることがわかった。実施例2: ヒト前立腺癌由来細胞であるLNCaP細胞のPSA分泌量に対するクルクミノイドとイソフラボンの作用を次のようにして調べた。即ち、前出のクルクミンエキス末と発酵大豆胚芽抽出物を、それぞれ添加しないか、クルクミンとイソフラボンがそれぞれ所定の濃度となるように添加した培養液(RPMI1640:株式会社免疫生物研究所)で、LNCaP細胞を24時間培養した後(培養条件は標準的なものに準拠)、LNCaP細胞から分泌された培養液中のPSAの濃度を免疫測定した(免疫測定はR&D systems Inc.のHuman KLK3/PSA Immunoassayを使用して実施)。結果を図1に示す。図1から明らかなように、LNCaP細胞にクルクミンとイソフラボンをそれぞれ単独で添加した場合でも、LNCaP細胞のPSA分泌を抑制することはできるが、その効果は十分でなかった。これに対し、LNCaP細胞にクルクミンとイソフラボンを組み合わせて添加した場合、驚くべきことに相乗的効果が現れ、LNCaP細胞のPSA分泌をほぼ完全に抑制することができた。製造例1:錠剤 クルクミン5g、イソフラボン5g、乳糖75g、ステアリン酸マグネシウム15g、合計100gを均一に混合し、常法に従って錠剤を製造した。製造例2:ビスケット 薄力粉32g、全卵15g、バター15g、砂糖20g、水10g、ベーキングパウダー2g、クルクミン3g、イソフラボン3g、合計100gを用い、常法に従ってビスケットを製造した。 本発明は、PSAレベルを安全かつ容易に低下させることができる、天然由来のPSAレベルの低下剤を提供することができる点において産業上の利用可能性を有する。実施例2におけるヒト前立腺癌由来細胞であるLNCaP細胞のPSA分泌量に対するクルクミノイドとイソフラボンの作用を示すグラフである。 クルクミノイドとイソフラボンを組み合わせてなることを特徴とする前立腺特異抗原レベルの低下剤(但し前立腺疾患の予防治療のための用途を除く)。


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