タイトル: | 公開特許公報(A)_セルロース膜装着型土質試験用ペデスタル |
出願番号: | 2007107577 |
年次: | 2008 |
IPC分類: | G01N 33/24 |
西村 友良 JP 2008233058 公開特許公報(A) 20081002 2007107577 20070320 セルロース膜装着型土質試験用ペデスタル 西村 友良 501475608 西村 友良 G01N 33/24 20060101AFI20080905BHJP JPG01N33/24 C 1 1 書面 3 本発明は礫、砂、シルト、粘土などの土試料に間隙水圧と間隙空気圧を分離し、土試料内の土壌水を透過することが可能である。 一般に土試料内に空気圧を作用し、土試料内の間隙水を排水させる場合には強固なセラミックディスクが使われているが、セラミックディスク中を水が透水する時間が長時間に及ぶ(例えば非特許文献1参照)。 なしD.G.Fredlund and H.Rahardjo,Soil Mechanics for Unsaturated Soils,A Wiley−Interscience Publication,JOHN WILEY & SONS,INC,pp.93−94,1993. セラミックディスクを用いた場合、ラミックディスクの透水性が低くまたセラミックディスク自体の膜厚が大きいので、土中水がセラミックディスク中を浸透するのに要する時間が長くなる。本発明は、長時間の測定時間を解決し、短時間で土試料に作用した空気圧に応じて土中の水を排水させる。 セラミックディスクよりも薄い液膜を形成することが出来、任意のバブルポイントまたは空気侵入値を有する親水性セルロース膜をペデスタルに装着する。 セルロース膜装着型土質試験用ペデスタルは、ペデスタル上に置いた土試料に空気圧を与えて、土試料中の間隙水をセラミックディスクの使用に場合に比べて短時間で排水・吸水させることが可能である。 セルロース膜をゴムリングとドーナツ状プレートと平ねじで締め付けることで脱着が容易であり、また親水性セルロース膜の取り替えが極めて容易である。 以下、本発明の実施の形態を図1と図2に基づいて説明する。 図1のように三軸圧縮試験用ペデスタル上面に平ねじをねじ込むための孔を削孔する。ポーラスストーンの周辺に溝を削り、ゴムリングを挿入する。 ポーラスストーンを飽和する。親水性セルロース膜を飽和することで親水性セルロース膜内に液膜を形成する。飽和した親水性セルロース膜をポーラスストーンとゴムリングが覆うように置く。 飽和した親水性セルロース膜上にドーナツ状プレートを置く。図2のようにドーナツ状プレートには6箇所の孔がある。6箇所の孔に平ねじを通して、平ねじをしっかりとねじ込む。6本の平ねじをねじ込むことで、セルロース膜はゴムリングとドーナツ状のプレートで強固に固定される。 セルロース膜装着型土質試験用ペデスタル表面に空気圧を作用しても、その空気圧の大きさが、飽和した親水性セルロース膜のバブルポイントや空気侵入値よりも低ければ気体は透過することはなく、分離することができる。 本発明のセルロース膜装着型土質試験用ペデスタルの断面図本発明のセルロース膜装着型土質試験用ペデスタルに取り付けるドーナツ状プレートの平面図 符号の説明 1 ゴムリング2 平ねじ3 排水孔4 ドーナツ状プレート5 ポーラスストーン6 親水性セルロース膜 土壌や土塊の強度を測定することを目的とする三軸圧縮試験は土試料をペデスタルと呼ばれる剛性の台座に設置する。そのペデスタルに任意のバブルポイントまたは空気侵入値を持つ親水性セルロースを装着出来るようにペデスタル表面にゴムリングとドーナツ状プレートおよび平ねじを備えたペデスタル。 【課題】 建設構造物を安全に支持する地盤の深度が浅い領域は、土壌の中に空気が存在し不飽和状態である。このような状態にある土の強度を測定するための試験法には三軸圧縮試験がある。一般的な三軸圧縮試験に加えて土試料内に間隙空気圧を作用し、間隙水圧との分離を行い、土壌内の水を排水・吸水する必要がある。その中で課題は早く土壌内の水を排水・吸水させ試験時間の短縮化を図らなければならない点である。【解決手段】 試験時間の短縮化を図るために、本発明では、親水性セルロース膜が装着できる土質試験用ペデスタルを発明した。飽和した親水性セルロース膜の膜厚は薄く、液膜内を透過・移動する水の移動時間が短いことが結果的に試験時間短縮に反映する。【選択図】図1