タイトル: | 公開特許公報(A)_ミノキシジル配合育毛剤の着色防止方法 |
出願番号: | 2007105393 |
年次: | 2007 |
IPC分類: | A61K 31/506,A61P 17/14,A61K 8/49,A61Q 7/00,C07D 239/50 |
鈴木 建一 今村 康二 岡島 孝子 富澤 均 田中 重男 JP 2007204489 公開特許公報(A) 20070816 2007105393 20070413 ミノキシジル配合育毛剤の着色防止方法 大正製薬株式会社 000002819 佐鳥 宗一 100115406 鈴木 建一 今村 康二 岡島 孝子 富澤 均 田中 重男 A61K 31/506 20060101AFI20070720BHJP A61P 17/14 20060101ALI20070720BHJP A61K 8/49 20060101ALI20070720BHJP A61Q 7/00 20060101ALI20070720BHJP C07D 239/50 20060101ALN20070720BHJP JPA61K31/506A61P17/14A61K8/49A61Q7/00C07D239/50 1 1997211875 19970806 OL 5 4C083 4C086 4C083AC102 4C083AC122 4C083AC851 4C083AC852 4C083BB51 4C083CC37 4C083DD23 4C083DD28 4C083DD38 4C083DD47 4C083EE01 4C083EE22 4C086AA01 4C086AA10 4C086BC42 4C086GA07 4C086GA12 4C086MA01 4C086MA04 4C086MA17 4C086MA63 4C086NA03 4C086NA14 4C086ZA89 本発明は、ミノキシジルを配合した育毛剤の着色防止方法に関する。 ミノキシジルは、化学名を6−(1−ピペリジニル)−2,4−ピリジンジアミン−3−オキサイドと称し、育毛剤としての適用が記載されている(特許文献1参照)。 ミノキシジルを配合した育毛剤は、世界的に使用され脱毛症の治療に用いられている。しかし、外国の製品は、経時的に製剤が黄色に変色する欠点があり、使用時に衣類の汚れや使用感の低下など製品価値を低下させる場合があった。ミノキシジル配合の育毛剤容器の材質としてはPE(ポリエチレン)が用いられているが、経時着色するので好ましい材質の容器とは言い難い。 ポリエチレンテレフタレート製プラスチック(PET)は、透明性がよく、強度的にもすぐれているうえ、気体や水分等の遮断性があり、耐熱性がある。コーラ飲料容器、炭酸飲料、しょうゆなどの大型ボトルに広く使われている。米国特許公報第4139619号 本発明の目的は、ミノキシジルを配合した育毛剤の経時的な着色を防止する方法を提供することにある。 本発明者らは、ある種の材質の容器を用いれば製剤の経時的な着色を防ぐことができることを見出し、本発明を完成した。 すなわち、本発明は、実質的にポリエチレンテレフタレート製プラスチックで構成される容器に封入することを特徴とする、ミノキシジル配合育毛剤の着色防止方法である。 後の試験例記載の通り、ポリエチレンテレフタレート製容器に充填した場合、ミノキシジルを配合した育毛剤の経時的な着色を防ぐことが可能になった。一方、従来使われていたポリエチレンまたはポリプロピレン製の容器では着色防止効果は不十分であった。 本発明で使用する容器の材質は、テレフタル酸またはそのジメチルエステルとエチレングリコールを出発原料とする重合成分を50%以上含む基ポリマーを主成分とするポリエチレンテレフタレート製プラスチック(PET)である。 本発明で使用する容器は、食品、添加物等の規格基準、乳等省令、米国のFDA規格(21CFR)で規格されている程度のものであればよい。その他のポリエステルなどのプラスチックを発明の効果を損なわない程度配合することもでき、実質的にPET(ポリエチレンテレフタレート)であればよい。 ミノキシジルは薬理活性が高く、十分な育毛剤効果を得るために、1日の投与量を正確にする必要があり、定量注出型の容器は必要になっている。この定量注出型容器本体の材質としても、PET(ポリエチレンテレフタレート)が好ましいが、特にアプリケーター部分の材質に関して、計量部分がポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアセタール、ポリメチルペンテンから選ばれ、塗布部分がジメチルシリコン、および容器内に浸漬するチューブがポリエチレンで構成される容器が硬度の面から好ましい。 さらに1回使い捨てタイプのユニットドーズ容器では、一般に成形しやすく、スクイズ性に優れるポリエチレンが材質に用いられているが、ミノキシジル製剤では経時着色や、製剤中の溶媒の揮散が著しいという問題があった。 しかし、上記PET(ポリエチレンテレフタレート)を用いれば着色および溶媒の揮散の何れも防ぐことができる。 本発明は、育毛剤として用いられる通常の剤型、例えばローション剤、乳液、懸濁剤、トニック剤、クリーム剤、軟膏剤などの製剤で着色防止効果を得ることができる。 製剤の成分としてはミノキシジル以外にも、本発明の効果を損なわない限り、塩酸ジフェンヒドラミン、塩酸イソペンジル等の抗ヒスタミン剤、グリチルレチン酸、グアイアズレン等の抗炎症剤、尿素、サリチル酸等の角質溶解剤、グルコン酸クロルヘキシジン、イソプロピルメチルフェノール、第4級アンモニウム塩、ヒノキチオール、ピロクトンオラミン等の殺菌剤、ヒアルロン酸ナトリム、グリセリン、コンドロイチン硫酸等の保湿剤、イチイ、ボタンピ、カンゾウ、オトリギソウ、附子、ビワ、カワラヨモギ、コンフリー、アシタバ、サフラン、サンシン、ローズマリー、セージ、モッコウ、セイモッコウ、ホップ、プラセンタ等の動植物の抽出物、酢酸レチノール、塩酸ピリドキシン、アスコルビン酸、硝酸チアミン、シアノコバラミン、ビオチン、酢酸トコフェロール等のビタミン類、スクワラン、流動パラフィン、レシチン等の油分、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等の界面活性剤、メントール、カンフル等の精油成分、ジブチルヒドロキシトルエン、イソプロピルガレート等の抗酸化剤、エチレンジアミンテトラアセテートまたはその塩等の金属イオン封鎖剤、色素、香料等を配合することができる。 以下、試験例により本発明を詳細に説明する。 以下に示した処方の育毛剤を常法により調製し、ポリエチレンテレフタレート製の容器に充填した。(処方)ミノキシジル 1.0gプロピレングリコール 20.0gエタノール 60.0ml精製水 全100.0ml試験例1(製剤の経時着色に及ぼすポリエチレンテレフタレートの容器の効果) 実施例1の処方に示した内容物を表1に示す各種の材質から成る容器に入れ、室温、窓際太陽光の条件で6Mまで保存し、終了後製剤の着色を420nmの吸光度で評価した。結果を表1に示す。 本願発明はミノキシジルを配合した育毛剤、医薬品として使用可能である。実質的にポリエチレンテレフタレート製プラスチックで構成される容器に充填することを特徴とする、ミノキシジル配合育毛剤の着色防止方法。 【課題】 ミノキシジルを配合した育毛剤の容器としては、光を全く遮断する材質のものを用いればある程度変色を抑えうるが、それでは内容物を判別できない。 一方、ガラス容器のごとき透明な材質のものは遮光性が低く経時的な変色を防ぐことが困難であった。 本発明の目的は、ミノキシジルを配合した育毛剤の経時的な着色を防止する方法を提供することにある。【解決手段】 実質的にポリエチレンテレフタレート製プラスチックで構成される容器に充填することを特徴とする、ミノキシジル配合育毛剤の着色防止方法。【選択図】 なし