タイトル: | 公開特許公報(A)_自己発泡可能な皮膚清浄剤組成物 |
出願番号: | 2007052022 |
年次: | 2008 |
IPC分類: | A61K 8/34,A61K 8/72,A61K 8/70,A61Q 19/10,A45D 34/00,A61K 8/04 |
鈴木 真起 JP 2008189644 公開特許公報(A) 20080821 2007052022 20070201 自己発泡可能な皮膚清浄剤組成物 株式会社サプリメント 507067423 株式会社マリステア 507067434 鈴木 真起 A61K 8/34 20060101AFI20080725BHJP A61K 8/72 20060101ALI20080725BHJP A61K 8/70 20060101ALI20080725BHJP A61Q 19/10 20060101ALI20080725BHJP A45D 34/00 20060101ALI20080725BHJP A61K 8/04 20060101ALI20080725BHJP JPA61K8/34A61K8/72A61K8/70A61Q19/10A45D34/00 510ZA61K8/04 9 書面 5 4C083 4C083AB031 4C083AB051 4C083AB501 4C083AC111 4C083AC811 4C083BB01 4C083BB14 4C083BB36 4C083CC05 4C083CC07 4C083CC23 4C083DD08 4C083DD23 4C083DD27 4C083DD31 4C083DD41 4C083DD42 4C083DD47 4C083EE06 4C083EE09 本発明は、特に洗顔化粧品、身体用洗浄用化粧品への機能性、安全性に関するものである。 従来の泡立つ化粧品組成物は、ガス、ポンプフォーマー、タオル、メッシュ、パフ、スポンジ、ハンドシェーキングなど複雑で様々な用具を用い発泡させる形態をとるものでしかなかった。 これらの先行技術で、ガスは特別な高圧パッケージシステム(例えば金属エアゾールスプレー缶)及び、精巧なディスペンスシステムを必要とし、これらのシステムは比較的低い引火点をもつガスを使用するので、従来よりかなりの引火性及び危険性があることが知られており、さらに内容物使用後の残留ガス及びパッケージシステムの廃棄性にも危険があり問題視されている。 ポンプフォーマーは、特別なディスペンサーを使用し内容物をポンピングして小出しするパーケッジを必要とするフォーム製品を製造するための方法が知られている。これらの容器は非エアソール容器であるけれども、フォームの外観を与えるためにポンプで小出しするときに、内容物が微細なメッシュを通過することを必要する。これらのメッシュ発泡パーケージでクリーミーなフォームを所望する場合は希薄なすなわち約2,000mpa・s未満の粘度をもつ内容物でのみ限定されるものである。 タオル、メッシュ、パフ、スポンジは、ポンプフォーマー同様に内容物がメッシュを通過及び摩擦することによりフォーム外観を与えるものである。フォーム外観を生むのに、前記の用具材質などによってはそこから生み出されるフォームは一定ではなく、また内容物をメッシュに通過及び摩擦をさせて微細でクリーミーなフォームを得るには充分が時間と力量が必要となる。さらに一度、前記用具に内容物を通過させているので、少なからず組成物本来の洗浄性能を取り除いていることになる。 ハンドシェーキングは、危険性、廃棄性などは伴わないが、特別な用具を使わないため、微細でクリーミーなフォーム外観を生むのに特に必要以上の時間及び労力が掛かる。さらにハンドシェーキングの必要以上の摩擦及び圧力で生み出されるフォームなので目的の部位に塗布するまでに、少なからず組成物本来の洗浄性能を取り除いていることになる。 以上の技術によれば、必要以上のシステム、用具、時間、労力を要し、内容組成物そのものも用具類にあった性質の良いものを選ばなければならなかった。そこで、この発明はローション状、ゲル・ゾル状、クリーム状などの幅広いテクスチャー及び表面外観を持ち、揮発性化合物を混ぜ合わせた内容組成物をそのまま肌に塗布した後、先行技術以上のクリーミーなフォームを簡便に自己発泡可能な皮膚清浄剤組成物を提供することを課題とする。 この課題を解決するために、第一発明は、その組成物の総重量に対し、0.05wt%〜70.0wt%の揮発性化合物を混ぜ合わせた(乳化)ものである。 本発明の揮発性化合物として使用に適しているものは、商品名Cosmetic Fluids CF−61(メチルパーフルオロブチルエーテル・メチルパーフルオロイソブチルエーテル)及びCosmetic Fluids CF−76(エチルパーフルオロブチルエーテル・エチルパーフルオロイソブチルエーテル)として、住友3M社から、商業的に入手できる部分的にフッ素化された液体である。 本発明の使用に適している上記の揮発性化合物は、従来の揮発性化合物(例えばアルコール)などから比べ、素早く蒸発し、余分な皮脂など取らず、残留せず、肌を乾燥させないなど、肌に対して安全で刺激特性に富んでおり、引火点もなく安全であり、実際上無毒、VOCでなく、オゾン破壊係数ゼロ、低地球温暖化係数(CFC−113 比較)で環境特性に優れた揮発性化合物である。 本発明の組成物は、他の適当な成分、例えば1以上の揮発性化合物安定化剤として含むことが出来る。例えば、高分子乳化剤、水素添加大豆リン脂質、シクロデキストリン、天然粘度鉱物(例えばカオリンなど)、無機粉体(例えばシリカなど)である。それにより揮発発泡性を安定化し、エマルションの相の1つに溶解するのを助けるために組成物中に使用することが出来る。 本発明の組成物は、他の適当な成分、例えば1以上の天然水及びイオン交換水類、有機物天然水溶性高分子類(植物系、動物系、微生物系)、有機物半合成高分子類(セルロース系、デンプン系、アルギン酸系、その他多糖類系誘導体)、有機物合成高分子類(ビニル系、ポリアクリル酸系、その他)、無機物水溶性高分子類(ベントナイト)アルカリ剤類、α−ヒドロキシ酸類、油脂類、炭化水素類、脂肪酸類、アルコール類、エステル類、シリコーン油、フッ素油、多価アルコール類、非イオン界面活性剤、アニオン(陰イオン)界面活性剤、カチオン(陽イオン)界面活性剤、両性界面活性剤、有機粉体及び色材、アミノ酸及びその誘導体、ビタミン及びその誘導体、無機粉体及び顔料、動物抽出物、植物抽出物、防腐・殺菌剤類、キレート剤類を各々0.001wt%〜90.0wt%の範囲で含むことが出来る。 本発明によれば、ガス、ポンプフォーマー、タオル、メッシュ、パフ、スポンジ、ハンドシェーキングなど、複雑で様々な用具、システムを用い発泡させる形態をとることがない。また、本発明の揮発性化合物を使用することで、安全で上記用具類を使用しない皮膚清浄剤組成物を製造し、消費者に提供できる。 この発明の実施形態は、ホモジナイザー又はその他の高せん断デバイス、ホモジナイザー又はその他の高せん断デバイスが付属する真空乳化釜にて揮発性化合物をエマルションに添加する。 「実施形態の効果」 この実施形態によって出来上がった皮膚清浄剤組成物をガス、ポンプフォーマー、タオル、メッシュ、パフ、スポンジ、ハンドシェーキングなどの用具を使わず、肌に部位別に塗布し自己発泡する時間を計測したその結果を下記の表に示す。部位 顔 腕 手の甲 胸 足 10秒 10秒 10秒 10秒 10秒 容器・密閉小袋内にあるときローション状、ゲル・ゾル状、クリーム状のテクスチャーのある表面外観をもつ、(A)揮発性化合物を組成物の総重量当たり0.05wt%〜70.0wt%、その他主に(B)界面活性剤0.05wt%〜90.0wt%、(C)有機物水溶性合成高分子0.01wt%〜20.0wt%、(D)無機物水溶性高分子0.03wt%〜25.0wt%、(D)多価アルコール0.2wt%〜70.0wt%、(E)アルカリ剤0.03wt%〜10.0wt%、(F)精製水10.0wt%〜80..0wt%を含有することを特徴とし、肌に塗布後、組成物が容器内にあるときの表面外観から変化し、クリーミーな泡を自己発泡をさせることを特徴とする皮膚清浄剤組成物 (A)揮発性化合物は、少なくとも部分的にフッ素化されている請求項1の組成物 (A)揮発性化合物は、メチルパーフルオロブチルエーテル、メチルパーフルオロイソブチルエーテル、エチルパーフルオロブチルエーテル、エチルパーフルオロイソブチルエーテル及びこれらの混合物からなる群から選択される請求物項1の組成物 (A)揮発性化合物は、61℃〜76℃の沸点をもつ請求項1の組成物 組成物は、エマルションである請求項1の組成物 粘度は、約10mpa・s〜1,000,000mpa・sである請求項1の組成物 容器は、取り外し可能な密閉キャップをもつ非エアゾール容器であり、組成物を有効に密閉する請求項1の組成物 密閉小袋は、丸・角状に1〜8方を約50度〜250度の熱で溶圧着、又は超音波にて圧着してシールドする密閉小袋であり、破袋するまで有効に組成物を密封する請求項1の組成物 組成物は洗顔フォーム、ボディソープ、クレンジングジェル、クレンジングクリーム、クレンジングパックからなる群から選択される請求項1の組成物 【課題】 従来の泡立つ化粧品組成物は、ガス、ポンプフォーマー、メッシュ、スポンジ、ハンドシェーキングなど複雑で必要以上のシステム、用具、時間、労力を要して発泡させる形態で、そのシステムによっては組成物の粘度などが限定されるものであった。【解決手段】 容器・密閉小袋内にあるときローション状、ゲル・ゾル状、クリーム状の幅広いテクスチャーのある表面外観をもち、内容物をそのまま肌に塗布した後、揮発性化合物の揮発性を利用し、組成物が容器内にあるときの表面外観から変化し、クリーミーな泡を自己発泡をさせることを特徴とする皮膚清浄剤組成物。組成物は少なくとも1つ以上の揮発性化合物(メチルパーフルオロブチルエーテル、メチルパーフルオロイソブチルエーテル、エチルパーフルオロブチルエーテル、エチルパーフルオロイソブチルエーテルを組成物の総重量当たり0.05wt%〜70.0wt%を有する。【選択図】なし