生命科学関連特許情報

タイトル:公開特許公報(A)_制汗・消臭化粧料およびその製造方法
出願番号:2007017181
年次:2008
IPC分類:A61K 8/97,A61Q 15/00,A61K 8/67


特許情報キャッシュ

三井 幸雄 今田 勝美 JP 2008184395 公開特許公報(A) 20080814 2007017181 20070126 制汗・消臭化粧料およびその製造方法 株式会社日本天然物研究所 506386860 山崎 輝緒 100079094 三井 幸雄 今田 勝美 A61K 8/97 20060101AFI20080718BHJP A61Q 15/00 20060101ALI20080718BHJP A61K 8/67 20060101ALI20080718BHJP JPA61K8/97A61Q15/00A61K8/67 16 OL 15 4C083 4C083AA082 4C083AA111 4C083AA112 4C083AA122 4C083AB032 4C083AB051 4C083AB172 4C083AB191 4C083AB192 4C083AB222 4C083AB332 4C083AC022 4C083AC072 4C083AC102 4C083AC112 4C083AC122 4C083AC172 4C083AC302 4C083AC352 4C083AC422 4C083AC432 4C083AC442 4C083AC472 4C083AC682 4C083AD092 4C083AD112 4C083AD152 4C083AD162 4C083AD432 4C083AD632 4C083AD641 4C083AD642 4C083AD662 4C083BB41 4C083BB48 4C083CC05 4C083CC17 4C083DD23 4C083DD27 4C083DD31 4C083EE03 4C083EE06 4C083EE07 4C083EE12 4C083EE18 4C083FF05本発明は、酒粕エキス(海洋深層水由来のものを含む)、コメ発酵液やアラメ、カジメ、ワカメなど(以下、褐藻エキスと云う)を配合してなるアルカリホスファターゼ(以下、ALPと云う)阻害活性及び/又はノネナール生成防止作用を有する化粧料及び消臭化粧料に関するものである。近年、美容についての関心は老若男女を問わず極めて高いものがあり、さらに高齢化社会を迎えていつまでもさわやかで若々しくありたいと願う中高年の人が増えている。一方で中高年の人には特有の体臭があり、40才頃から男女いずれにも感じられることのある青臭さを帯びた脂臭い独特の体臭は、いわゆる加齢臭とも云われ加齢とともに増加するもので、多くの人々にとって悩みの種であり、効果的な対応策の出現が待たれていた。このような観点から、これまでのいわゆるデオドラント剤を根本から見直す、画期的な成分の開発が試みられている。 現在、制汗・抗菌および消臭効果をうたうことができる有効成分は限られており、またこれらの成分は発生した汗および臭いに対処するだけのものが殆どであり、臭いの発生を根本から抑制するものは見られなかった。非特許文献1には、加齢とともに増加する皮脂中の脂肪酸の1種である9−ヘキサデセン酸(以下、9−HDAと云う)が皮膚の過酸化脂質と常在菌によって分解、生成するノネナール(加齢臭)によることが見出され、この加齢による体臭の変化への対処としては、皮脂中の9−HDAの分解を防ぐことが必要であり、抗酸化剤がノネナールの生成抑制に有効であることが開示されている。非特許文献2の第4章「ボデイケア化粧品の有用性」−第8節「体臭防止化粧品」には、体臭とは何か、体臭防止化粧品の作用メカニズムとその有用性、殊に制汗成分・殺菌成分・消臭成分及び制汗効果の評価法が開示されている。非特許文献3には腋臭発生のメカニズムへのアプローチとして、アルテアエキス、セージエキス、ローマカミツレエキス、オウゴンエキスなどの植物エキスの有するALP阻害活性によるアポクリン汗腺分泌抑制効果が開示されている。特許文献1には、制汗剤、殺菌剤、消臭剤の使用量を抑え、安全性に優れ、十分なデオドラント効果と適度な清涼感を長時間にわたって付与できる新規な冷感デオドラント化粧料の提供を目的とし、冷感持続成分、冷感物質、制汗剤・殺菌剤・消臭剤の何れか1種以上を含むことを特徴とし、殺菌剤としてイソプロピルメチルフェノールが、また制汗剤としてクロルヒドロキシアルミニウム成分を配合してなるものが開示されている。特許文献2には、オウゴン、ゴバイシ、クチナシ、カミツレ及びハマメリス等から選ばれる植物及び菌類又はその抽出物を配合してなるデオドラント剤及び竈−グルクロニダーゼ阻害剤が皮膚の常在菌を殺すことなく、不快な体臭の発生を持続的に抑制できることから、優れた消臭効果と高い安全性を有する化粧料等開示されている。 以上のように、植物エキスの内、1種以上を配合したデオドラント剤は何件か開示がみられるが、これらの全ての成分並びに酒粕エキス、コメ発酵液やアラメなどの褐藻類を配合し、シナジー効果を図ったALP阻害活性消臭化粧料はこれまで見られていない。Fragrance Journal. 27(9).42-46(1999)化粧品の有用性(薬事日報社)第31回日本香粧品学会学術大会(東京)講演要旨特開2002−80335号公報特開2002−255776号公報本発明が解決しようとする課題は、ALP阻害活性を有する酒粕エキス、コメ発酵液やアラメなどの褐藻類からなるエキスにより、臭い・汗の生成を根本から抑制するALP阻害活性消臭化粧料の提供を目的とするものである。 また本発明が解決しようとする他の課題は、酒粕エキスやアラメなどの褐藻エキスには抗酸化作用があるので、これらの添加による化粧料成分の安定などの付随的作用を目指すものである。 即ち、本発明で皮膚の栄養剤として添加したプラセンタエキスには元々ALPが含まれており、このALPがHDAからノネナールを生成することも十分にあり得るし、又アスコルビン酸(以下AsAと云う)の安定化のために作られたリン酸L−アスコルビルマグネシウム(以下、AsPMgと云う)をALPによってAsAを生成することも考えられ、この分解を封じる意味においても酒粕エキスやアラメなどの褐藻類の添加は有用であることに着目したものである。上記目的は、本発明によればコメ発酵液を含む酒粕エキス及び/又は褐藻エキスを配合してなるALP阻害活性組成物からなることを特徴とする消臭化粧料により達成される。 本発明においては、ALP阻害活性組成物を利用するので、臭い・汗の生成を根本から抑制する消臭化粧料や抗酸化作用を活かした消臭化粧料を得ることができる。また上記目的は、本発明によれば前記消臭化粧料はコメ発酵液を含む酒粕エキス、褐藻エキスの配合比が1.0:0 .05〜1.0であることを特徴とする消臭化粧料により達成される。 本発明においては、前記コメ発酵液を含む酒粕エキス、褐藻エキスの配合比を特定したので消臭などがより優れた消臭化粧料を得ることができる。また上記目的は、本発明によれば前記消臭化粧料はノネナール生成防止成分を含むことを特徴とする消臭化粧料により達成される。 本発明においては、体臭の原因物質であるノネナールの生成を防止することにより、優れた消臭化粧料を得ることができる。また上記目的は、本発明によれば前記化粧料はプラセンタエキス、AsPMgを含むことを特徴とする化粧料により達成される。 本発明においては、ALP活性を有するプラセンタエキスを含む化粧料において、前記ALP阻害活性成分によるAsPMgなどの他の成分の安定性を維持することが可能となる。また上記目的は、本発明によれば前記褐藻エキスはアラメ及び/又はカジメ及び/又はワカメの海藻類からなる消臭化粧料により達成される。 本発明においては、前記褐藻エキスをアラメ、カジメやワカメに特定したので、アラメ、カジメやワカメが有する収斂作用を十分に活かした消臭化粧料を得ることができる。また上記目的は、本発明によれば前記酒粕エキスは海洋深層水由来のものを含むことを特徴とする消臭化粧料により達成される。 本発明においては、前記酒粕エキスを海洋深層水由来のものに特定したので、含有ALP阻害活性成分並びに含有ミネラル成分を活かした、消臭化粧料が得られる。また上記目的は、本発明によれば前記消臭化粧料は芳香性を有する精油などの芳香性植物エキスを含む消臭化粧料により達成される。 本発明においては、植物エキス殊に芳香性を有する精油などの芳香性植物エキスを含む化粧料によるので、前記の制汗・収斂などの成分と相俟って優れた消臭化粧料が得られる。また上記目的は、本発明によれば前記消臭化粧料は前記消臭化粧料成分に金属成分(貴金属成分を含む)を配合してなることを特徴とする消臭化粧料により達成される。 本発明においては、消臭化粧料に金属成分を配合したので、抗菌作用の優れた消臭化粧料が得られる。上記目的は、本発明によればコメ発酵液を含む酒粕エキス及び/又は褐藻エキスを配合してなるALP阻害活性組成物からなることを特徴とする消臭化粧料の製造方法により達成される。 本製造方法においては、ALP阻害活性組成物を利用するので、臭い・汗の生成を根本から抑制する消臭化粧料や抗酸化作用を活かした消臭化粧料を得ることができる。上記目的は、本発明によれば前記消臭化粧料はコメ発酵液を含む酒粕エキス、褐藻エキスの配合比が1.0:0 .05〜1.0であることを特徴とする消臭化粧料の製造方法により達成される。 本製造方法においては、前記コメ発酵液を含む酒粕エキス、褐藻エキスの配合比を特定したので消臭などがより優れた消臭化粧料を得ることができる。また上記目的は、本発明によれば前記消臭化粧料はノネナール生成防止成分を含むことを特徴とする消臭化粧料の製造方法により達成される。 本製造方法においては、体臭の原因物質であるノネナールの生成を防止することにより、優れた消臭化粧料を得ることができる。また上記目的は、本発明によれば前記化粧料はプラセンタエキス、AsPMgを含むことを特徴とする化粧料の製造方法により達成される。 本製造方法においては、ALP活性を有するプラセンタエキスを含む化粧料において、前記ALP阻害活性成分によるAsPMgなどの他の成分の安定性を維持することが可能となる。また上記目的は、本発明によれば前記褐藻エキスはアラメ及び/又はカジメ及び/又はワカメの海藻類からなる消臭化粧料の製造方法により達成される。 本製造方法においては、前記褐藻エキスをアラメ、カジメやワカメに特定したので、アラメ、カジメやワカメが有する収斂作用を十分に活かした消臭化粧料を得ることができる。また上記目的は、本発明によれば前記酒粕エキスは海洋深層水由来のものを含むことを特徴とする消臭化粧料の製造方法により達成される。 本製造方法においては、前記酒粕エキスを海洋深層水由来のものに特定したので、含有ALP阻害活性成分並びに含有ミネラル成分を活かした、消臭化粧料が得られる。また上記目的は、本発明によれば前記消臭化粧料は芳香性を有する精油などの芳香性植物エキスを含む消臭化粧料の製造方法により達成される。 本製造方法においては、植物エキス殊に芳香性を有する精油などの芳香性植物エキスを含む化粧料によるので、前記の制汗・収斂などの成分と相俟って優れた消臭化粧料が得られる。また上記目的は、本発明によれば前記消臭化粧料は前記消臭化粧料成分に金属成分(貴金属成分を含む)を配合してなることを特徴とする消臭化粧料の製造方法により達成される。 本製造方法においては、消臭化粧料に金属成分を配合したので、抗菌作用の優れた消臭化粧料が得られる。本発明においては、ALP阻害活性組成物を配合したので腋臭・皮膚汗臭・制汗に効果のある、消臭化粧料が得られる。 また、本発明においては、ALPが含まれているものと思われるプラセンタエキスを含む化粧料において、前記ALP阻害活性成分によるAsPMgなどの他の成分の安定性を維持することが可能となる。 なおまた、各種エキス成分の濃度を特定したので、ALP阻害活性がより優れた消臭化粧料を得ることができる。 また、各種植物エキスを配合したので、制汗作用・抗菌作用・収斂作用・皮脂分泌抑制作用・抗炎症作用・抗酸化作用・臭いのマスキングの優れた消臭化粧料を得ることができる。 さらに、本発明においてはALP阻害活性の見られる酒粕エキス、コメ発酵液、アラメなどをこれらの阻害活性がない既知の消臭化粧料に配合したので、成分の持続・安定化が優れた消臭化粧料を得ることができる。 なおさらに、フェルラ酸含有の酒粕エキス、ポリフェノール類に属するフロログルシン含有のアラメエキスを配合してなるので、9−HDAの酸化分解を抑え、ノネナールの生成抑制効果が見られる。以下、この発明の好適な実施形態を詳細に説明する。 尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。以下に、体臭について説明する。 体臭とは、皮膚表面に分泌された汗の成分(タンパク質、アミノ酸、脂質、ステロール類等)がそこで皮膚常在微生物によって資化された場合、低級脂肪酸の代謝産物が総合的にかもし出す臭気であると認識されている。汗の分泌、すなわち発汗は、生理的機能のうえで重要な現象であるが、反面皮膚に対して好ましくない影響を与えることがある。あせもの発生、腋臭などはその代表的なもので、皮膚の衛生面のみならず美容上からも防止する必要がある。特に、腋臭の不快な臭いは、ほぼ全身の皮膚に存在するエクリン腺やわきの下などの特殊な部位に存在するアポクリン腺から分泌される汗が皮膚常在微生物により分解されることによる。臭気成分としては、酪酸、吉草酸、カプロン酸、カプリン酸などの低級脂肪酸やトリメチルアミンが知られている。 一方、加齢臭は、加齢とともに増加する皮脂中の脂肪酸の1種である9−HDAが皮膚の過酸化脂質と常在菌によって分解、生成するノネナールによることが見出された。この加齢による体臭の変化への対処としては、皮脂中の9−HDAの分解を防ぐことが必要であり、抗酸化剤がノネナールの生成抑制に有効であることが確認されている(Fragrance Journal. 27(9).42-46(1999))。 これらの体臭・加齢臭を防止するために、収斂作用により制汗作用を示す制汗成分、皮膚常在微生物の活性を低下させることにより臭いを低減する殺菌成分および、臭いの原因となる低級脂肪酸を中和・吸着作用等により臭いの解消・低減効果を発揮する消臭成分等が古くから用いられている。一般に制汗成分としては、アルミニウムヒドロキシクロライド、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウムカリウム(ミョウバン)、硫酸アルミニウム、酢酸アルミニウム、アラントインクロロヒドロアルミニウム、アルミニウム・ジルコニウムクロロハイドレート・グリシンコンプレックス、p−フェノールスルホン酸亜鉛などがある。これらの金属化合物の制汗メカニズムについては、皮膚に塗布された金属化合物が汗孔内で金属水酸化物のゲルを形成し、そのゲルが汗孔内に蓄積され、汗孔がある程度閉塞されることにより発汗量が抑えられるとされている(化粧品の有用性; 薬事日報社)。また、一般に殺菌成分としては、トリクロサン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩酸クロルヘキシジン、グルコン酸クロルヘキシジン、イソプロピルメチルフェノール等があるとされている。(化粧品の有用性; 薬事日報社)。またさらに、一般に消臭成分としては、緑茶乾留エキス等のフラボノイド類含有植物抽出物、酸化亜鉛複合物、ハイドロキシアパタイト等があり、消臭成分は実際に発生してしまった短鎖脂肪酸等を中和、吸着作用等により臭いの解消・低減効果を発揮するものであるとされている(化粧品の有用性; 薬事日報社)。制汗効果の評価法としては、重量測定法、ヨウ素・デンプン反応法、レプリカ法などがあり、殺菌効果の評価法としては、腋下菌数測定法、殺菌による腋臭低減効果測定法などがあるとされている(化粧品の有用性; 薬事日報社)。以下に、本発明に使用される各成分について説明する。これらの成分の内、植物エキス類およびコメ発酵液は全て市販されている。(1)本発明のALP阻害活性消臭化粧料に使用される酒粕を得るために使用される海洋深層水は、表面海水が沈降していて層を成しているもので、通常低温・清浄でミネラルに富む海水である。 具体的には、海洋深層水は表層水に比べて、一般に栄養塩と云われるイオンであるリン酸イオン、ケイ酸イオン、硝酸イオン等の量が多く含まれていることも知られてきている。 海洋深層水は、数多くのミネラル成分を含有しているため、人体への影響が良好であり、このため、美容・健康食品や化粧料などに配合させてその有効成分を活かすことが知られてきている。 本発明に使用される酒粕成分は、海洋深層水由来の酒粕であり、清酒、みりんなどの日本酒の製造時に生ずるものである。 なお、海洋深層水並びに海洋深層水由来の酒粕については、本出願人の出願に関わる特願2003−147054(特開2004−346045)等において詳述しているので参照されたい。(2)コメ発酵液は、イネOryza sativa Linne(Gramineae) の種子から得られるコメをアルコール発酵させて得た液で、ビタミンB1、B2、アミノ酸などを含有している。皮膚の水分保持能力改善作用があり、肌荒れを防いでみずみずしく整える効果がある。(3)以下に褐藻エキスについて述べる。世界には、約2万種の海藻があり、その海藻から抽出される海藻エキスには、粘液質多糖類(ポリサッカライド)、アミノ酸、ミネラル、アルギン酸などの成分が含まれており、優れた保湿効果や皮膚再生作用がある。その中でも、アラメ、カジメおよびワカメなどの褐藻類から得られる褐藻エキスは、フロログルシンといったポリフェノールを含み、強い抗酸化作用を有する。さらに、褐藻エキスは脂肪分解や血行を促進させて、水分や老廃物の代謝を促進することから、痩身用化粧品などへも配合されている。(4)金コロイドとは、金をナノメートル(10ナノメートル=10億分の1メートル)の大きさに超微粒子化した溶液であり、抗菌作用がある。(5)セージエキスは、サルビア(セージ)から抽出される植物エキスであり、抗菌・収斂・血行促進作用が見られ、ストレスなどによる肌のトラブルを防ぐ。(6)アルテアエキスは、アオイ科植物の根などから抽出される植物エキスであり、水分保持力が高く保湿効果があり、肌を保護しまた収斂作用も見られ、粘膜を保護する作用がある(7)オウゴンエキスは、コガネバナの根から抽出する植物エキスであり、消炎・抗アレルギー・収斂作用があり、肌のひきしめや美白・紫外線予防に使用される。(8)ローマカミツレエキスは、ローマカミツレの花から抽出する植物エキスであり、強力な消炎作用があり、乾燥による肌荒れやにきびなどの皮膚の消炎作用が見られる。(9)チャエキスは、お茶の葉から得られる植物エキスであり、タンニン・アミノ酸・ビタミンC等が含まれ、収斂・酸化防止・美白効果等があり、活性酸素を抑える機能も見られるので、老化防止もあるとされる。(10)ダイズエキスは、大豆を原料にしたバイオ成分であり、女性ホルモンであるイソフラボン等を含み、水分を長時間保ち、乾燥から肌を守り、更には女性ホルモンと同様の作用があるため老化抑制にも効果的であるとされる。(11)プラセンタエキスは、胎盤に含まれる水溶性成分、脂溶性成分の解明・臨床研究からさらに成分抽出の改良が行なわれ、各種のビタミン・アミノ酸・ペプタイド・ミネラル・コレステロール・酵素類・糖類からなる生理活性物質が分析されており、さらに未知の低分子有機物の存在が推定されている。効用は多岐にわたっており、血行を促進し新陳代謝効果が見られ、それによりしみ・そばかすなどを改善し保湿細胞の活性効果があり、更には末梢神経促進作用、細胞賦活作用、活性酸素除去作用、抗炎症作用、抗疲労作用、発育促進、造血機能の活性化、細菌感染に対する抵抗力増強、乳汁分泌の亢進、自律神経の調整作用、肌の若返り作用などが認められている。(12)AsPMgの活性体であるAscは、我々の体内のたんぱく質の約3分の1を占め、骨や皮膚などの結合組織の主な成分であるコラーゲンの生成に関与していると云われ、飲酒や喫煙、ストレスなどで消費されやすく不足すると体調の維持が難しくなるとされ、更には体内で製造することができないために食品などで補うことが必要な成分とされている。(13)塩酸ピリドキシン(水溶性ビタミンB6)はアミノ酸、たんぱく質の合成・代謝に関与し、皮脂分泌抑制成分が含まれているとされている。ほうれん草やレバーなどに多く含まれており、その欠乏は口角炎、舌炎などを起こすとされている。(14)また、以下に述べる植物エキスは抗菌、収斂作用又は芳香性が見られる。 ハマメリスエキス、セイヨウトチノキ種子エキス(マロニエエキス)、ブドウ葉エキス、セイヨウオトギリソウエキス、セイヨウキズタエキス、ローズマリーエキス、シラカバエキス、ゼニアオイエキス、アロエベラ葉エキス以下に褐藻エキスの製造工程について述べる。1) 刻んだ国産のアラメにエタノールを加え、2日間時々攪拌しながら室温にて抽出を行なう。2) ときどき攪拌しながら数日間室温にて抽出させる。3) 吸引濾過をおこない、褐藻エキスとする。4) また、その濾液を濃縮乾固し、その残渣を精製水にて50℃で1日抽出し、その抽出液を濃縮乾固すれば、アラメエキスを得る。 以下にALP阻害活性消臭化粧料用酒粕エキスの製造工程を示す。1 )海洋深層水を使用した清酒および焼酎のふみこみ粕および乾燥焼酎粕に精製水を加える。2 )数日間室温にて抽出させる。3 )沸騰水浴中で加熱濃縮する。4 )精製水を加えて吸引濾過をおこない、酒粕エキスとする。 以下に本発明に使用する海洋深層水仕込みのコメ発酵液を示す。 医薬部外品原料規格2006記載のコメ発酵液に定義される製法にて製造した液である。 以下に本発明に係る制汗剤の剤型について述べる。 制汗・消臭化粧料の一般的な剤型としては、液状、粉末状、スティック状、エアゾール剤、ロールオン型、クリーム状などがあり、従来は液状、粉末状のものが用いられたが、近年は、スティック状、エアゾール剤のものが多くなった。 また、本発明の消臭制汗化粧料およびALP活性阻害剤は、デオドラント剤および化粧料等の製剤、例えばクリーム、乳液、ローション、パウダー、スプレー、スティック、エアゾール剤、ロールオン型、シート又は塗布等の貼付剤として用いることができる。 (実施例1)以下により、添加成分の安定性が優れた美容クリームを得た。 成分名 配合量(%) 1 モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.) 1.50 2 セスキオレイン酸ソルビタン 0.75 3 ステアリン酸グリセリル 1.00 4 ベヘニルアルコール 2.00 5 スクワラン 5.00 6 トコフェロール 0.10 7 マカデミアナッツ油 2.00 8 精製水 適量 9 濃グリセリン 8.00 10 1,3-ブチレングリコール 6.00 11 アクリル酸・メタクリル酸共重合体 0.20 12 精製水 5.00 13 水酸化カリウム 適量 14 リン酸L−アスコルビルマグネシウム(AsPMg) 0.50 15 プラセンタエキス 1.00 16 酒粕エキス 1.00 17 サイタイ抽出液 0.50 18 水溶性コラーゲン 0.50 19 防腐剤 適量 合計 100.00・ 上記成分1〜7を混合し80℃まで加温する。(A)・ 成分8〜10の各成分を混合し80℃まで加温する。(B)・ B相にA相を加え均一に乳化する。・ 60℃まで攪拌冷却し成分11,12を加え均一にする。・ 40℃まで冷却し成分13,14を加え均一にする。・ 35℃にて冷却を止め15〜19を加え均一にする。・ 整置し完成とする。 (実施例2) 以下により、制汗作用、皮膚汗臭抑制作用、腋臭抑制作用の優れたミストを得た。 成分名 配合量(%) 1 エタノール 適量2 精製水 適量3 クロルヒドロキシアルミニウム 0.754 イソプロピルメチルフェノール 0.055 水溶性プラセンタエキス 0.016 ジプロピレングリコール 2.807 フェノキシエタノール 0.208 塩酸ピリドキシン 0.039 金コロイド液 0.0310 ローズ油 0.0111 アラントイン 0.0112 グリセリンモノ-2- エチルヘキシルエーテル 0.1513 モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.) 0.5014 紅茶エキス 0.2015 1,3- ブチレングリコール 0.5016 シラカバエキス 0.0117 セージエキス 0.0118 アルテアエキス 0.0119 ゼニアオイエキス 0.0120 チャエキス(1) 0.0521 ダイズエキス 0.0122 褐藻エキス 0.1023 クエン酸 0.0124 シアノコバラミン 6.00 (*)25 天然ビタミンE 80.00 (*)26 ローズマリーエキス 8.00 (*)27 ハマメリスエキス 0.10 (*)28 マロニエエキス 0.10 (*)29 ブドウ葉エキス 0.06 (*)30 セイヨウキズタエキス 0.05 (*)31 水溶性アルニカエキス 0.12 (*)32 オトギリソウエキス 0.17 (*)33 オウゴンエキス 5.00 (*)34 防腐剤 適量注 ( *) 印はmg/g% (実施例3) 以下により、制汗作用、皮膚汗臭抑制作用、腋臭抑制作用の優れたクリームを得た。 成分名 配合量(%) 1 精製水 適量2 エタノール 適量3 デカメチルシクロペンタシロキサン 18.004 イソノナン酸イソノニル 5.005 ベヘニルアルコール 0.806 サラシミツロウ 1.007 ポリ( オキシエチレン・オキシプロピレン) メチルポリシロキサン共重合体 3.008 メチルポリシロキサン・セチルメチルポリシロキサン・ポリ( オキシエチレン・オキシプロピレン)メチルポリシロキサン共重合体 0.809 架橋型シリコーン末(2) 0.5010 含水ケイ酸 1.2011 1,2- ペンタンジオール 2.5012 塩化ナトリウム 0.9013 1,3- ブチレングリコール 6.0014 天然ビタミンE 0.1515 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 1.0016 金コロイド 0.0317 塩酸ピリドキシン 0.0318 グリセリンモノ-2- エチルヘキシルエーテル 0.1819 水溶性プラセンタエキス 0.0220 紅茶エキス 0.2021 ローズ油 0.0222 コメ発酵液 0.1023 褐藻エキス 0.1024 クロルヒドロキシアルミニウム 0.7525 イソプロピルメチルフェノール 0.0526 ローズマリーエキス 0.0127 シラカバエキス 0.0128 セージエキス 0.0129 アルテアエキス 0.0130 ゼニアオイエキス 0.0131 チャエキス(1) 0.0532 ダイズエキス 0.0133 シアノコバラミン 0.60 (*)34 ハマメリスエキス 0.10 (*)35 マロニエエキス 0.10 (*)36 ブドウ葉エキス 0.06 (*)37 セイヨウキズタエキス 0.05 (*)38 水溶性アルニカエキス 0.12 (*)39 オトギリソウエキス 0.17 (*)40 オウゴンエキス 5.00 (*)41 防腐剤 適量注 (*)印はmg/g% 以下に、本件発明の制汗剤に使用する酒粕エキスおよび褐藻エキスのALP阻害活性測定結果を下記する。この方法は、基質であるフェニルリン酸二ナトリウムからALP により遊離するフェノールに基づき測定する方法であり、医薬部外品原料規格2006に収載されている方法により測定した。試験条件又は阻害活性等は下表に示す通りである。また、酒粕エキスとコメ発酵液とは同等のALP阻害活性を有することを確認したので、コメ発酵液については記載を省略する。[表1] 酒粕エキスおよび褐藻エキスのALP阻害活性測定; 実験条件試薬(mL)/試験管名 1 2 3 4 5 6 7 基質緩衝液(pH10.10) 5.0mL 5.0mL 5.0mL 5.0mL 5.0mL 5.0mL 5.0mLALP(標準品)0.1% 1.0mL 1.0mL 1.0mL 1.0mL 1.0mL 1.0mL 1.0mL酒粕エキス - 1.0mL 0.1mL - - 1.0mL 0.1mL褐藻エキス - - - 1.0mL 0.1mL 1.0mL 0.1mL呈色試液(pH6.22) 5.0mL 5.0mL 5.0mL 5.0mL 5.0mL 5.0mL 5.0mL[表2] ALP阻害活性の評価試験管名 1 2 3 4 5 6 7 阻害活性 − ++ + ++ + +++ ++(注)−:活性なし、 +:20%阻害、 ++:40%阻害、 +++:50%以上阻害 以下に、本件発明の制汗剤に使用する各種植物エキスによる酒粕エキスのALP阻害活性の相乗効果測定結果を下記する。[表3] 各種植物エキスによる酒粕エキスのALP阻害活性の相乗効果測定; 実験条件: 試薬(mL)/試験管名 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 基質緩衝液 5.0mL 5.0mL 5.0mL 5.0mL 5.0mL 5.0mL 5.0mL 5.0mL 5.0mL 5.0mL(pH10.10)ALP(標準品) 1.0mL 1.0mL 1.0mL 1.0mL 1.0mL 1.0mL 1.0mL 1.0mL 1.0mL 1.0mL0.1%酒粕エキス 1.0mL 1.0mL 1.0mL 1.0mL 1.0mL 0.1mL 0.1mL 0.1mL 0.1mL 0.1mLローマカミツレエキス 0.1mL 0.1mLオウゴンエキス 0.1mL 0.1mLアルテアエキス 0.1mL 0.1mLセージエキス 0.1mL 0.1mL呈色試液 5.0mL 5.0mL 5.0mL 5.0mL 5.0mL 5.0mL 5.0mL 5.0mL 5.0mL 5.0mL(pH6.22)[表4] ALP阻害活性の相乗効果の評価試験管名 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 阻害活性 − + ++ ++ + − + ++ ++ +(注)酒粕エキスとの相乗効果: −:基準値、 +:10%上昇、++:20%以上上昇 以下に、本件発明の制汗剤に使用する各種植物エキスによる褐藻エキスのALP阻害活性の相乗効果測定結果を下記する。[表5] 各種植物エキスによる褐藻エキスのALP阻害活性の相乗効果測定; 実験条件: 試薬(mL)/試験管名 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 基質緩衝液 5.0mL 5.0mL 5.0mL 5.0mL 5.0mL 5.0mL 5.0mL 5.0mL 5.0mL 5.0mL(pH10.10)ALP(標準品) 1.0mL 1.0mL 1.0mL 1.0mL 1.0mL 1.0mL 1.0mL 1.0mL 1.0mL 1.0mL0.1%褐藻エキス 1.0mL 1.0mL 1.0mL 1.0mL 1.0mL 0.1mL 0.1mL 0.1mL 0.1mL 0.1mLローマカミツレエキス 0.1mL 0.1mLオウゴンエキス 0.1mL 0.1mLアルテアエキス 0.1mL 0.1mLセージエキス 0.1mL 0.1mL呈色試液 5.0mL 5.0mL 5.0mL 5.0mL 5.0mL 5.0mL 5.0mL 5.0mL 5.0mL 5.0mL(pH6.22)[表6] ALP阻害活性の相乗効果の評価試験管名 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 阻害活性 − + ++ ++ + − + ++ ++ +(注)褐藻エキスとの相乗効果: −:基準値、 +:1 0%上昇、++:2 0%以上上昇 [測定方法][使用試験1 ]・制汗作用−汗量測定(被験者男女各30名)被験者: 腋窩に炎症等の異常を認めない18歳〜65歳の健康な男女30名ずつ(1) 腋窩の初期化上記条件を満たす被験者には、発汗量の測定を開始する2週間前から制汗剤の使用を一切中止し、腋窩の洗浄剤および洗浄方法を指定した。その後、温度が37〜38℃、相対温度が35〜40%に設定および保持された室内で通常時発汗量(20分間)を測定した。被験者には、通常発汗量測定の翌日から4日間実施例1〜2および比較例1〜2を左右の腋にブラインドにて塗布させた。毎回の実施例および比較例の塗布の前に、被験者によって被試験者の両脇の洗浄を行い、第1日目は、実施例および比較例の塗布のみを行い、第2および第3日目は、実施例および比較例の塗布を行なった後、発汗量の測定を行なう。第4日目は、実施例および比較例の塗布のみを行い、第5日目は、発汗量の測定のみを行なう。発汗量の測定には、吸水性パッドを使用し、その重量より制汗効果を評価した。 発汗量( 被験者数) 顕著に減少 減少 やや減少 変化なし比較例1(30名) 2 6 11 11実施例1(30名) 12 7 8 3 発汗量( 被験者数) 顕著に減少 減少 やや減少 変化なし比較例2(30名) 6 5 12 10実施例2(30名) 10 9 8 3[使用試験2 ]・汗中低級脂肪酸量測定(GC/MS) 上記の使用試験1で得られた吸水性パッドをソックスレー抽出管でジエチルエーテルにより抽出し、腋窩抽出液を得た。得られた腋窩抽出液をガスクロマトグラフィー(GC/MS) を用いて低級脂肪酸の分析を行い、それぞれの汗中濃度を測定し、測定値より腋臭の低減の指標とした。 汗中低級脂肪酸濃度( 被験者数) 顕著に低下 低下 やや低下 変化なし比較例1(30名) 3 8 12 7実施例1(30名) 13 8 8 1 汗中低級脂肪酸濃度( 被験者数) 顕著に低下 低下 やや低下 変化なし比較例2(30名) 2 8 11 10実施例2(30名) 11 10 8 1本発明は上記の様に構成されるが、なおまた前記コメ発酵液を含む酒粕エキス、褐藻エキスに、セージエキス、アルテアエキス、オウゴンエキスの1種以上の成分を配合してなることも可能である。 この場合には、前記コメ発酵液を含む酒粕エキスや褐藻エキスに、セージエキス、アルテアエキス、オウゴンエキスの1種以上の成分を配合してなるので、収斂作用並びに制汗作用が優れた消臭化粧料を得ることができる。本発明は上記の様に構成されるが、なおまた前記消臭化粧料は褐藻エキス、セージエキス、アルテアエキス、オウゴンエキス、チャエキス、ハマメリスエキス、セイヨウトチノキ種子エキス(マロニエエキス)、ブドウ葉エキス、セイヨウオトギリソウエキス、セイヨウキズタエキス、ローズマリーエキス、シラカバエキス、ゼニアオイエキス、アロエベラ葉エキスの内2種以上の成分を配合してなることも可能である。 この場合には、消臭化粧料成分を更に具体的に特定したので、これらの成分の作用が相俟って、消炎・抗菌・収斂・保湿・血行促進作用などのシナジー効果が優れた消臭化粧料が得られる。本発明は上記の様に構成されるが、なおまた前記消臭化粧料に使用される金属成分は金コロイドであることも可能である。 この場合には、消臭化粧料に使用される金属成分を金コロイドと特定したので、抗菌作用のより優れた消臭化粧料が得られる。本発明は上記の様に構成されるが、なおまた前記金属成分にハマメリスエキス、セイヨウトチノキ種子エキス(マロニエエキス)、ブドウ葉エキス、セイヨウオトギリソウエキス、セイヨウキズタエキス、ローズマリーエキス、シラカバエキス、ゼニアオイエキス、アロエベラ葉エキスの内1種以上の成分を配合してなることも可能である。 この場合には、消臭化粧料に使用される金属成分に加えて、抗菌作用の見られる植物エキスを配合したので、抗菌作用のより優れた消臭化粧料が得られる。本発明は上記の様に構成されるが、なおまた本発明によればコメ発酵液を含む酒粕エキス、褐藻エキス、セージエキス、アルテアエキス、オウゴンエキス、ローマカミツレエキス、金コロイドの内、2種以上の成分を配合してなることも可能である。 この場合には、消臭化粧料成分を具体的に特定したので、これらの成分の作用が相俟って、消炎・抗菌・収斂・保湿・血行促進作用などのシナジー効果が優れた消臭化粧料が得られる。 なお、これら成分の各配合量を具体的に特定する場合にはなお作用効果が高まる。本発明は上記の様に構成されるが、なおまたコメ発酵液を含む酒粕エキス、褐藻エキス、プラセンタエキス、セージエキス、アルテアエキス、オウゴンエキス、ローマカミツレエキス、金コロイド、ハマメリスエキス、セイヨウトチノキ種子エキス(マロニエエキス)、ブドウ葉エキス、セイヨウオトギリソウエキス、セイヨウキズタエキス、ローズマリーエキス、シラカバエキス、ゼニアオイエキス、アロエベラ葉エキス、ダイズエキス、塩酸ピリドキシン、チャエキス、ビタミンB12の内、2種以上の成分を配合してなることも可能である。 この場合には、消臭化粧料成分を尚更に具体的に特定したので、これらの成分の作用が相俟って、消炎・抗菌・収斂・保湿・血行促進作用などのシナジー効果が優れた消臭化粧料が得られる。 なお、これら成分の各配合量を具体的に特定する場合にはなお作用効果が高まる。本発明は上記の様に構成されるが、なおまたコメ発酵液を含む酒粕エキス、褐藻エキスと前記植物エキスの配合比を1.0:0.0004〜0.4とすることも可能である。 この場合には、消臭化粧料成分のコメ発酵液を含む酒粕エキス、褐藻エキスと植物エキスの配合比を具体的に特定したので、これらの成分の作用が相俟って、収斂作用並びに制汗作用がより優れた消臭化粧料を得ることができる。本発明の製造方法は上記の様に構成されるが、なおまたコメ発酵液を含む酒粕エキス、褐藻エキスと前記植物エキスの配合比を1.0:0.0004〜0.4とする製造方法とすることも可能である。 この製造方法の場合には、消臭化粧料成分のコメ発酵液を含む酒粕エキス、褐藻エキスと植物エキスの配合比を具体的に特定したので、これらの成分の作用が相俟って、収斂作用並びに制汗作用がより優れた消臭化粧料を得ることができる。コメ発酵液を含む酒粕エキス及び/又は褐藻エキスを配合してなるアルカリホスファターゼ(ALP)阻害活性組成物からなることを特徴とする消臭化粧料。前記消臭化粧料はコメ発酵液を含む酒粕エキス、褐藻エキスの配合比が1.0:0.05〜1.0であることを特徴とする請求項1に記載の消臭化粧料。前記消臭化粧料はノネナール生成防止成分を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の消臭化粧料。前記化粧料はプラセンタエキス、リン酸L−アスコルビルマグネシウム(AsPMg)を含むことを特徴とする化粧料。前記褐藻エキスはアラメ及び/又はカジメ及び/又はワカメの海藻類からなることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の消臭化粧料。前記酒粕エキスは海洋深層水由来のものを含むことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の消臭化粧料。前記消臭化粧料は芳香性を有する精油などの芳香性植物由来エキスを含む芳香性、収斂性、抗菌性、制汗性を有する植物エキスによることを特徴とする請求項1〜3又は5の何れかに記載の消臭化粧料。前記消臭化粧料成分に金属成分(貴金属成分を含む)を配合してなることを特徴とする請求項1〜3又は5〜7の何れかに記載の消臭化粧料。コメ発酵液を含む酒粕エキス及び/又は褐藻エキスを配合してなるALP阻害活性組成物からなることを特徴とする消臭化粧料の製造方法。前記製造方法はコメ発酵液を含む酒粕エキス、褐藻エキスの配合比が1.0:0.05〜1.0であることを特徴とする請求項9に記載の消臭化粧料の製造方法。前記製造方法はノネナール生成防止成分を含むことを特徴とする請求項9又は10に記載の消臭化粧料の製造方法。プラセンタエキス、AsPMgを含むことを特徴とする化粧料の製造方法。前記製造方法は前記褐藻エキスがアラメ及び/又はカジメ及び/又はワカメの海藻類からなることを特徴とする請求項9〜11に記載の消臭化粧料の製造方法。前記製造方法は前記酒粕エキスが海洋深層水由来のものを含むことを特徴とする請求項9〜10又は13の何れかに記載の消臭化粧料の製造方法。前記製造方法は芳香性を有する精油などの芳香性植物由来エキスを含む芳香性、収斂性、抗菌性、制汗性を有する植物エキスによることを特徴とする請求項9〜11又は13〜14の何れかに記載の消臭化粧料の製造方法。前記製造方法は前記消臭化粧料成分に金属成分(貴金属成分を含む)を配合してなることを特徴とする請求項9〜11又は13〜15の何れかに記載の消臭化粧料の製造方法。 【課題】本発明は、コメ発酵液を含む酒粕エキス(海洋深層水由来のものを含む)、アラメなどの褐藻エキスを配合してなるALP阻害活性及び/又はノネナール生成防止作用並びに芳香性、収斂性、抗菌性、制汗作用を有する化粧料及び消臭化粧料を提供する。 【解決手段】ALP阻害活性を有するコメ発酵液を含む酒粕エキス及び/又は褐藻エキスを配合する消臭化粧料であり、また前記成分に芳香性、収斂性、抗菌性、制汗作用を有する植物エキスを配合してなり、或いは又前記成分にプラセンタエキス、AsPMgを含む化粧料であり、また前記褐藻エキスはアラメ、カジメ、ワカメなどの海藻類からなり、酒粕エキスは海洋深層水由来のものを含む。【選択図】なし


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