生命科学関連特許情報

タイトル:公表特許公報(A)_注射可能なフォスファチジルコリン調製物
出願番号:2006547426
年次:2007
IPC分類:A61K 9/08,A61K 9/06,A61K 47/36,A61K 47/38,A61K 47/32,A61K 31/575,A61K 31/685,A61P 3/06,A61P 43/00,A61P 35/00,A61P 27/02,A61P 3/04,A61L 27/00,A61K 36/48,A61K 36/00,A61K 35/54


特許情報キャッシュ

ウェンディ・チャーン ヴィジェンドラ・ナーラモーテュー JP 2007515494 公表特許公報(A) 20070614 2006547426 20041221 注射可能なフォスファチジルコリン調製物 アベンティス・ファーマスーティカルズ・インコーポレイテツド 500137976 高木 千嘉 100091731 結田 純次 100127926 三輪 昭次 100105290 ウェンディ・チャーン ヴィジェンドラ・ナーラモーテュー US 60/531,646 20031222 A61K 9/08 20060101AFI20070518BHJP A61K 9/06 20060101ALI20070518BHJP A61K 47/36 20060101ALI20070518BHJP A61K 47/38 20060101ALI20070518BHJP A61K 47/32 20060101ALI20070518BHJP A61K 31/575 20060101ALI20070518BHJP A61K 31/685 20060101ALI20070518BHJP A61P 3/06 20060101ALI20070518BHJP A61P 43/00 20060101ALI20070518BHJP A61P 35/00 20060101ALI20070518BHJP A61P 27/02 20060101ALI20070518BHJP A61P 3/04 20060101ALI20070518BHJP A61L 27/00 20060101ALI20070518BHJP A61K 36/48 20060101ALN20070518BHJP A61K 36/00 20060101ALN20070518BHJP A61K 35/54 20060101ALN20070518BHJP JPA61K9/08A61K9/06A61K47/36A61K47/38A61K47/32A61K31/575A61K31/685A61P3/06A61P43/00 121A61P43/00 111A61P35/00A61P27/02A61P3/04A61L27/00 VA61K35/78 JA61K35/78 XA61K35/54 AP(BW,GH,GM,KE,LS,MW,MZ,NA,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),EP(AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,MC,NL,PL,PT,RO,SE,SI,SK,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX,MZ,NA,NI,NO,NZ,OM,PG,PH,PL,PT,RO,RU,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SY,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VC,VN,YU,ZA,ZM,ZW US2004043484 20041221 WO2005063205 20050714 11 20060621 4C076 4C081 4C086 4C087 4C088 4C076AA09 4C076AA12 4C076BB11 4C076BB16 4C076BB32 4C076CC16 4C076CC21 4C076DD23 4C076DD30 4C076DD37 4C076EE16G 4C076EE16P 4C076EE30G 4C076EE30P 4C076EE32G 4C076EE32P 4C076FF17 4C076FF35 4C076FF68 4C081AB11 4C081AB19 4C081AB21 4C081BB06 4C081CA052 4C081CA062 4C081CD012 4C081CD022 4C081CE02 4C081CE05 4C081DA01 4C086AA01 4C086AA02 4C086DA11 4C086DA41 4C086MA03 4C086MA05 4C086MA17 4C086MA28 4C086MA55 4C086MA66 4C086MA67 4C086NA10 4C086NA14 4C086ZA33 4C086ZA70 4C086ZB21 4C086ZB26 4C086ZC02 4C086ZC21 4C086ZC33 4C086ZC75 4C087AA01 4C087AA02 4C087BB61 4C087CA19 4C087MA02 4C087MA05 4C087MA17 4C087MA28 4C087MA55 4C087MA58 4C087MA66 4C087MA67 4C087NA10 4C087NA14 4C087ZA33 4C087ZA70 4C087ZB21 4C087ZB26 4C087ZC02 4C087ZC21 4C087ZC33 4C087ZC75 4C088AB59 4C088AC04 4C088BA18 4C088MA02 4C088MA05 4C088MA17 4C088MA28 4C088MA55 4C088MA58 4C088MA66 4C088MA67 4C088NA10 4C088NA14 4C088ZA33 4C088ZA70 4C088ZB21 4C088ZB26 4C088ZC02 4C088ZC33 4C088ZC75 本発明は粘稠で注射可能なフォスファチジルコリン調製物、局所化された脂肪の組織(脂肪)沈着の減少または除去のためのそれらの利用、および局所化された脂肪の沈着の非外科的除去または減少のためのかかる調製物の投与のための内部−脂肪パッド注射(intra−fat pad injection)ならびにインプラント方法の関する。 Lipostabil(登録商標)静脈注射溶液(93% 3−sn−フォスファチジルコリン含有)は脂質アテローム、高コレステロール血症、脂肪塞栓症および動脈壁へのプラーク固着の治療のために開発された注射可能な組成物である。このものはLipostabil(登録商標)Ni.V.(Rote Liste,March 2003)として上市され、そしてフォスフォリピド、胆汁酸、DL−アルファ−トコフェロール、エタノールおよび水を含むものとして認識され、脂肪塞栓症の予防および治療のために承認されたものである。Harper's Bazaar,October 2001、137頁の記事中にLipostabil(登録商標)溶液が皮下脂肪の沈着を減少させるのに用いうることの報告がなされている。しかしながらこれらの報告中に用いられたLipostabil(登録商標)は静脈注射にのみ用いるために開発されたものであって皮下脂肪沈着の減少のために開発されたものではない。 さらにまた、体重超過の人々で目の下や、お腹やまたはヒップのしわに見られるような脂肪パッドについて、容貌の審美的な改良について処置をうけた人々がLipostabil(登録商標)Ni.V.の皮下注射を受けたことがあったことが報告されている(Patricia Guedes Rittes,The Use of Phosphatidylcholine for Correction of Lower Lid Bulging Due to Prominent Fat Pads,Dermatol.Surg.2001;27;391−392)。 また種々の用途のための水性のフォスフォリピド リポソーム系が知られている。これらの系は例えば化粧品分野や医薬製品の製造のために用いられている。これらの系はまたリポソームと呼ばれる球形の小胞を有することで特徴づけられるものである。このリポソームと外部との境界は脂質二重膜で形成され、内部に水性相を含んでいる。少なくとも一つのフォスフォリピド、少なくとも一つの胆汁酸および水からなる水性フォスフォリピド系は、例えば米国特許第6663885号に記載されている。 本発明は、局所化された脂肪を減少させるかまたは除去するための内部−脂肪パッド適用(intra−fat pad application)のために逆の効果を伴うことなく用いられ、またはLipostabil(登録商標)のこのような使用と比較して少なくとも減少した水準の効果の、粘稠な処方物を提供するものである。フォスファチジルコリンと機能的添加物との組成物が調合されて送達され、処置の標的位置において、フォスファチヂルコリンの所望の濃度を維持するものである。 本発明の組成物は、フォスファチジルコリン約0.1から約25質量%(w/w)を好ましくは水溶液中に含有する。Lipostabil(登録商標)溶液はフォスファチジルコリン約6質量%(w/w)を水溶液中に含有する。本発明の一つの実施態様によれば粘度がLipostabil(登録商標)溶液のそれよりも大きいフォスファチジルコリン組成物が提供される。 本発明の他の実施態様によれば、水溶性の増粘剤または粘稠な溶液を組成物に配合することにより、Lipostabil(登録商標)溶液の粘度よりも大きい粘度を有するフォスファチジルコリン組成物が提供される。 本発明の更なる実施態様によれば、本発明の組成物の内部−脂肪パッドの投与を含む、患者における皮下脂肪沈着の減少方法が提供される。 本発明の組成物は、内部−脂肪パッド投与に好適した処方物中のフォスファチジルコリンよりなる。すなわち、この組成物は皮膚を通して直接に標的の脂肪パッドに注射されうる。好適な組成物は水溶液を含むが、非水性組成物もまた使用することができる。 Lipostabil(登録商標)製品に含まれるフォスファチジルコリンは大豆から得られるが、他のフォスファチジルコリン原料も利用可能である。これらには卵黄から得られるフォスファチジルコリン、および1−パルミトイルー2−オレオイル−sn−グリセロ−3−フォスフォコリンのような合成フォスファチジルコリンが含まれる。フォスファチジルコリンの活性は、それが合成品であるかまたは大豆もしくは卵黄からえられたものであるかによって有意に異なるとは予想されない。本発明の組成物には天然のまたは人工の如何なる形のフォスファチジルコリンも含まれる。 Lipostabil(登録商標)製品はまた、よく知られた一つの胆汁酸であるデオキシコール酸を含む。本発明の組成物はデオキシコール酸のような胆汁酸をフォスファチジルコリンと組み合わせて含有する。他の胆汁酸にはコール酸およびリソコール酸(lithocholic acid)を含む。胆汁酸はまた塩として提供されてもよい。よく知られた胆汁酸塩にはタウロコール酸ナトリウム(Na taurocholate)、タウロケノデオキシコ−ル酸ナトリウム(Na taurochenodeoxycholate)、タウロデオキシコール酸ナトリウム(Na taurodeoxycholate)、およびグリコデオキシコ−レ−トを含む。一つの実施態様において、胆汁酸に対するフォスファチジルコリンの比率は,約1から約4重量/重量(w/w)である。一つの特定の実施態様において、用いられた胆汁酸はデオキシコール酸である。本発明の特定の実施態様では、デオキシコール酸に対するフォスファチジルコリンの比率は、約2.2から1重量/重量(w/w)で、これはLipostabil(登録商標)溶液中のこれらの組成物とほぼ同じ比率である。 組成物はまた必要によって製薬上の添加剤を含み得る。下記する実施例においては組成物は保存剤としてベンジルアルコールを含む。これらはまた浸透圧調節剤として塩化ナトリウムを含む。水酸化ナトリウムは患者に使用するための好ましいレベルにpHを調節するために加えられる。 エバンスブル−染料溶液(滅菌したPBS中の1%溶液)をB6.V−Lepobマウスの腹部脂肪パッドに注射後にその分布を観測するために注射した。注射の直ぐ後に青色の溶液が腹部の全領域で認められた。処置(注射)部位におけるフォスファチジルコリンの接触時間を増加させるためには、より粘稠な溶液を配合することが望ましい。このことは溶液中のフォスファチジルコリンの濃度を増大させるか、増粘添加剤を配合するか、または粘稠な溶液を用いることによって達成することができる。このような増粘添加剤には、ヒプロメロース(ヒドロキシプロピルメチルセルロースの別名またはHPMC)、メチルセルロース、ポリビニルアルコールまたはポリビニルピロリドンが含まれるが、これらには限定されない。また粘稠な溶液にはミネラルオイルまたはポリエチレングリコールが含まれるがこれらには限定されない。 脂肪パッドへの直接注射の別法として、本発明の組成物はin situゲルインプランテーションを用いる標的化送達(targeted delivery)によって投与することができる。 他の実施態様は、ポリマー担体例えばポリ(DL−ラクチド−コ−グリコリド);ポリ(ラクチド−コ−グリコリド);ポリ(DL−ラクチド);ポリ(L−ラクチド);ポリ(グリコリド);ポり(ε−カプロラクトン);ポリ(DL−ラクチド−コ−カプロラクトン)であるがこれらに限定されないもの、に被包されているフォスファチジルコリンを投与することである。 市販のLipostabil(登録商標)製品は、静脈に適用して、導管にゆるく接着しているかまたは血流に分散している脂肪物質を可溶化するように設計されたものである。この製品の投与量は5mL中のフォスファチジルコリン250mgよりなるものである。PPC−Pは大豆から得られる(3−snフォsファチジル)コリンである。局所化された脂肪の沈着に対するよりよい効率のためにはより大きい可溶化力が要求されるものと信じられている。フォスファチジルコリンのより高い濃度(25.0%w/wまでの)の注射可能処方物を仕上げることができ、いくつかのプロトタイプの実例がセクション4において記述されている。 本発明の組成物は、脂肪腫(lipoma)、目の突出(eye bulging)、黄色腫症(xanthelamas)、バッファローネック(buffalo neck)(またバッファローハンプ(buffalo−hump)として知られ、首の脂肪の再分散によって患者に起こるものである)、他にDercum's diseaseによって起こる脂肪沈着のような脂肪器官のまれな病気およびLaunois−Cleret 症候群、であるがこれらにかぎられないものの、多くの障害の治療に用いることができる。 局所化された脂肪の沈着、ことにDercum's diseaseおよびbuffalo−humpのような病気に関連するものは痛くそして不愉快をもたらす。このような状況は患者に脂肪吸引またはデルモリペクトミー(dermolipectomy)のような切除処置を受けることに向かわせる。本発明の組成物はかかる皮下脂肪を安全で効率的に処置する方法に用いるために設計され処方物である。この本発明の用量が最適化された処方物は送達するのに適切な粘度を有しそしてこの脂肪可溶化組成物を処置する標的化された場所に閉じ込める。このことが正確に計算された一貫性のあるそして制御された治療方法を提供するのである。加えてインプラント可能な処方物は、組成物を或る期間、たとえば数週間にわたり放出するので、患者訪問回数および/または投与回数を減少させることができる。 次の実施例はフォスファチジルコリンの注射可能な製剤またはインプラント可能な製剤として使用するのに有用な処方物を示す。これらの実施例に大豆フォスファチジルコリンを用いたが、他の生物由来のまたは化学合成源からのフォスファチジルコリンも使用することができる。フォスファチジルコリンの溶液粘度および濃度は、所望される処理部位における局所化されたそして持続的脂肪減少効果または除去効果の改善を達成するために変更される。 粘度測定は、ブルックフィールド粘度計(Digital viscometer model No.DV−II)でスピンドル2を60RPMで2分間用いておこなった。 約0.1質量%から約25質量%のフォスファチジルコリン、胆汁酸または胆汁酸塩、および増粘化剤を包含し、ここで胆汁酸または胆汁酸塩に対するフォスファチジルコリンの比率は約1w/wから4w/wの間にある、皮下脂肪の沈着を減少させるのに好適な水性組成物。 増粘化剤がハイプロメロース、メチルセルロース、ポリビニルアルコールまたはポリビニルピロリドンの一つまたはそれ以上である請求項1記載の組成物。 増粘化剤が粘稠な溶液である請求項1記載の組成物。 胆汁酸または胆汁酸塩は、デオキシコール酸、コール酸、リトコール酸、Naタウロコーレート、Naタウロケノデオキシコーレート、Naタウロデオキシコーレートまたはグリコデオキシコーレートである請求項1〜3のいずれか一項に記載の組成物。 フォスファチジルコリンが合成によってかまたは天然源から得られるものである請求項1〜4のいずれか一項に記載の組成物。 フォスファチジルコリンが大豆または卵黄から得られるものである請求項5に記載の組成物。 フォスファチジルコリンが1−パルミトイル−2−オレオイル−sn−グリセロ−3−フォスフォコリンである請求項5に記載の組成物。 組成物が少なくとも約6%w/wのフォスファチジルコリンを含有する請求項1〜7のいずれか一項に記載の組成物。 請求項1〜8のいずれか一項に記載の組成物の投与を含む皮下脂肪の沈着を減少させる方法。 投与が内部−脂肪パッド注射によるものである請求項9に記載の方法。 投与がin situゲル インプラントである請求項9に記載の方法。 皮下脂肪沈着を減少させる投与用医薬の製造のための請求項1〜8のいずれか一項に記載の組成物の使用。 投与が内部−脂肪パッド注射である請求項12の使用。 投与がin situゲル インプラントである請求項12の使用。 本発明の製剤は、フォスファチジルコリンと、胆汁酸または胆汁酸塩と増粘化剤とからなり、局所化された脂肪の沈着の非外科的除去のための利用、または脂肪の沈着の減少のためのかかる製剤を内部−脂肪パッド注射する方法による利用が記載されている。


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