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タイトル:公表特許公報(A)_うつ治療のためのアルベリンの単独使用または三環系抗うつ薬や選択的セロトニン再取込み阻害型抗うつ薬との併用
出願番号:2006516287
年次:2006
IPC分類:A61K 31/137,A61K 45/00,A61K 31/55,A61K 31/138,A61P 43/00,A61P 25/24


特許情報キャッシュ

ミジェオン、ジャック ルバ、フレデリック JP 2006527240 公表特許公報(A) 20061130 2006516287 20040611 うつ治療のためのアルベリンの単独使用または三環系抗うつ薬や選択的セロトニン再取込み阻害型抗うつ薬との併用 スレプ 505460400 CEREP 広瀬 章一 100081352 ミジェオン、ジャック ルバ、フレデリック FR 03/07176 20030613 FR 04/04639 20040430 A61K 31/137 20060101AFI20061102BHJP A61K 45/00 20060101ALI20061102BHJP A61K 31/55 20060101ALI20061102BHJP A61K 31/138 20060101ALI20061102BHJP A61P 43/00 20060101ALI20061102BHJP A61P 25/24 20060101ALI20061102BHJP JPA61K31/137A61K45/00A61K31/55A61K31/138A61P43/00 111A61P25/24 AP(BW,GH,GM,KE,LS,MW,MZ,NA,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),EP(AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HU,IE,IT,LU,MC,NL,PL,PT,RO,SE,SI,SK,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX,MZ,NA,NI,NO,NZ,OM,PG,PH,PL,PT,RO,RU,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SY,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VC,VN,YU,ZA,ZM,ZW FR2004001462 20040611 WO2005002560 20050113 26 20060208 4C084 4C086 4C206 4C084AA02 4C084AA17 4C084MA35 4C084MA52 4C084MA56 4C084MA57 4C084MA59 4C084MA60 4C084MA63 4C084MA66 4C084NA14 4C084ZA121 4C086AA01 4C086AA02 4C086BC32 4C086DA27 4C086MA35 4C086MA52 4C086MA56 4C086MA57 4C086MA59 4C086MA60 4C086MA63 4C086MA66 4C086NA14 4C086ZA12 4C206AA01 4C206AA02 4C206FA21 4C206MA01 4C206MA04 4C206MA55 4C206MA72 4C206MA75 4C206MA76 4C206MA77 4C206MA79 4C206MA80 4C206MA86 4C206NA14 4C206ZA12 本発明はうつ治療のためのアルベリンの単独使用または三環系抗うつ薬や選択的セロトニン再取込み阻害型抗うつ薬との併用に関する。 うつ(抑うつ症)は最も高頻度に起こる精神障害である。フランスにおける抑うつ症の比率は14.9%であり、その1/3近くは医学的治療を全く受けていない。公表されたうつの罹患率は1970年以降6倍も増加している。一生の間で重症のうつを示す危険性は、研究によると、女性では10〜25%、男性では5〜12%に及ぶ。 抑うつ症候群は、気分変動(躁うつ)(悲哀感、自棄、屈辱、無価値)、精神運動制止(倦怠、日常的無気力、集中の困難)、擬恒常的な身体不調(憂うつ、発作、睡眠の乱れ、食欲不振、性的機能不全)を伴う健在的不安(しばしばフォアグランウドにおける)と関連している。 1950年代末期の抗うつ薬の発見は、神経精神病学の世界では紛れもない治療上の革命となった。抗うつ薬は2〜3週間にわたって抑うつの気分を改善し、精神的な苦しみを支えることができる。抗うつ薬の最初の適応症が明らかに内生的な単極性抑うつであるなら、双極性精神病の抑うつ症状発現、ある種の不安状態、強迫性障害、行動障害、摂食障害といった他の精神医学的実態や、さらにはある種の苦痛の治療といった他の疾病学的情況にまで今や関係している適応症の拡張を知る必要がある。 アミトリプチリン(ラロキシルTM)およびイミプラミン(トフラニルTM)を含む三環系抗うつ薬(TCA)が発見された最初のものであった。その後に、不可逆性で非選択的な、フェネルジン(ヒドラジン)、パルギリン(ある種のアセチレニック)およびイプロニズド(マルシリド)といったモノアミンオキシダーゼ阻害薬(IMAO)が続いた。副作用、特に起立性高血圧、口内の渇き、眠気、便秘、適応障害といった副作用だけでなく、TCAの前痙攣(proconvulsivant)作用および心臓毒性(特に過剰投与の場合)や、IMAOの高血圧の発症(食物性チラミンとの相互作用ならびに多くの医薬との相互作用)のため、研究はより高いアクセプタビリティ(許容性)を持つ同じ治療効果の新規な分子に向かった。 次いで選択的なセロトニン(5−ヒドロキシトリプタミンまたは5HT)阻害薬により選択性という概念が現れた。フェーズIIIの臨床試験で、これらの新規な分子は、第一世代の抗うつ薬と同等の効果と特に過剰投与の場合のより高い許容度が実証された。しかし、分子に伴う有害作用がある。最も多いのは、悪心、嘔吐を伴う消化管に関するものであり、程度は少ないが便秘および食欲不振がある。不眠症の症例が、頭痛、過発汗発作および性的機能不全(低リビドー、早漏)と共に記述されている。引き離し(投薬終了)時の症候群も記述されており、治療を中止すべき時の薬量低減の規則が必要となる。 しばしば誤解されているセロトニン(作動)性症候群は、ある種の過剰投与または相互作用と関連し、治療の即時停止を正当化する。それにより入院が必要となることがあり、例外的な状況下では生命予後に関わってくる。それはまた、消化状態(下痢)、自律神経系(発汗、体温調節障害、低もしくは高血圧)、運動(間代性筋痙攣、震え)、神経精神症状(錯乱、興奮、さらには昏睡)という一組の症状にリンクしている。 タイプAがNAおよび5HTに親和性、タイプBがドパミン(DA)に親和性、と互いに親和性の異なる、AおよびBの2タイプのモノアミンオキシダーゼの発見により、モノアミンオキシダーゼAまたはBという選択的かつ可逆的阻害薬に至った。選択的阻害AまたはBへの関心は、AまたはBの作用の一方を、非選択的なIMAOによる治療を受けた患者に見られる高血圧発作などの多くの有害作用の原因であったチラミンを破壊するのに十分に存続させるようにすることである。 こうして、モクロベミド(モクラモンTM)、ベフロキサトンおよびトロキサトン(フモリルTM)がモノアミンオキシダーゼAの選択的かつ可逆的阻害薬として認識されている。しかし、とりわけその処方がSSRI(選択的セロトニン再取込み阻害薬)のそれの後に続くときに、セロトニン性症候群を誘発する危険性がある。 現在市場に出回る最近の抗うつ薬にとって、それらの治療効果はセロトニン(5HT)およびノルアドレナリン(NA)の再取込みの同時阻害から生じており、それらは生じた副作用を蓄積する。すなわち、ミルタザピン(ノルセットTM)、ミルナシプラン(イクセルTM)およびベンラファキシン(エフェクサーTM)はノルアドレナリン作用系およびセロトニン作用系に同時に作用する。それでも、それらは有害作用が全くないというわけではなく、ミルタザピンはしばしば著しい体重増加を引き起こす。ミルナシプラン(イクセルTM)はおよびベンラファキシン(エフェクサーTM)は拡張期動脈圧の上昇ならびに神経質症および食欲低下を引き起こす。 従って、薬局方には有効な抗うつ薬製品が提示されているものの、副作用が全くないわけではない。当面する現在の問題は、有害作用が可及的に少なく、毒性がゼロまたは実質的にない、うつの有効な治療の存在である。 本発明の目標の一つは、うつの治療が可能であるが、上述した副作用の大部分が解消された製品を提案することである。 アルベリン(Alverine)は、特に鼓腸を伴う機能性腹部症状発現の治療用の鎮痙薬として古典的に使用されてきた薬物である。本発明はアルベリンの抗うつ特性という予想外の顕著な作用に基づくものである。 アルベリンはセロトニンまたはノルアドレナリン再取込み系とはわずかにしか相互作用しないので、アルベリンの作用モードは、三環系抗うつ薬のそれとも、または選択的もしくは非選択的なセロトニン再取込み阻害薬のそれとも異なる。 アルベリンの利点は、今日まで50年以上も市販され続けているこの製品が、上述した古典的な抗うつ薬に比べて、半世紀以上にわたって極めて限られてきた非常に低い毒性と副作用しか示さないことである。 本発明は、動物におけるアルベリンの抗うつ特性を説明する。 従って、本発明の目的は、アルベリンまたはその代謝産物、ならびにエステルおよび薬剤に許容される塩を、うつ治療用の薬剤組成物の製造に利用することである。 アルベリンは次式で示されるN−エチル−3,3’−ジフェニルジプロピルアミンを意味すると解される。 アルベリン代謝産物は、とりわけ、フェニル核上のモノもしくはポリヒドロキシル化誘導体または脂肪族鎖上のモノもしくはポリカルボキシル化誘導体を意味すると解される。例示として、ヒト肝臓のミクロソームとともにアルベリンを培養した後に同定された3種類の主な代謝産物は次の通りである。代謝産物1代謝産物2代謝産物3 薬剤に許容される塩は、アルベリンと鉱酸もしくは有機酸との自体公知の方法に従った反応により得ることができるアルベリンの付加塩を意味すると解される。このために使用できる酸の例は次の通りである:塩酸、臭化水素酸、硫酸、燐酸、4−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、シクロヘキシルスルホン酸、シュウ酸、コハク酸、ギ酸、フマル酸、マレイン酸、クエン酸、アスパラギン酸、桂皮酸、乳酸、グルタミン酸、N−アセチルアスパラギン酸、N−アセチルグルタミン酸、アスコルビン酸、リンゴ酸、安息香酸、ニコチン酸および酢酸。ただし、鎮痙薬製剤にはアルベリンのクエン酸塩および酒石酸塩が広く使用されてきた。 ヒドロキシ官能基とのエステルの例は、炭素数1〜6のカルボン酸エステルである。 アルベリンがその鎮痙作用について知られていて、特に鼓腸を伴う機能性腹部症状発現の治療に利用されているといえども、その抗うつ薬としての作用はこれまで全く記述も示唆もされたことがなかった。 アルベリン、その代謝産物、その塩、ならびに特にクエン酸塩およびエステルは、この種の有効成分について公知の多様な方法のいずれかにより薬剤に許容される形態(剤形)で投与することができる。 好ましくは、本発明の目的は、薬剤組成物が経口、舌下、バッカル、皮下、経皮、局所、直腸、鼻孔内、または注射、特に腹腔内、静脈内または筋肉内で投与される、アルベリンまたはその代謝産物の利用である。 好ましくは、本発明の目的は、経口、特にカプセル剤または錠剤の形態で投与することができる薬剤組成物の製造へのアルベリンまたはその代謝産物の利用である。 本発明にかかるこの種の薬剤組成物の有効物質は、錠剤、カプセル剤、ならびにエリキシル剤および懸濁剤といった液体製剤(色素、香味料および安定の多様なマスキング物質を含有)を包含する通常の経口製剤剤形のいずれとすることができる。 本発明に従って経口製剤剤形、特にカプセル剤を製造するには、カプセル化工程を容易にするために、有効物質を、スターチ、炭酸カルシウム、乳糖、しょ糖、および燐酸二カルシウムといった各種の慣用の材料と混合することができる。添加剤としてのステアリン酸マグネシウムは、必要に応じて滑剤としての有用な機能を果たす。 場合によっては、公知の製剤形態により制御放出型、特に持効性の剤形を提供することが有利となりうる。 また、本発明の目的は、注射により投与可能な薬剤組成物の製造へのアルベリンまたはその代謝産物の利用である。 本発明にかかるこの種の薬剤組成物の有効物質は、静脈内投与用の滅菌水、滅菌有機溶媒またはこれら2種類の液体の混合物といった、薬剤に許容される滅菌注射液中に溶解させるか、または懸濁状態にすることができる。別の投与方法は、それらに限られないが、皮下移植、ならびにバッカル、舌下、経皮、局所、鼻内もしくは直腸投与を含みうる。生体分解性および非生体分解性の投与系もここでは採用しうる。 ある特定の実施形態によると、本発明の目的は、平均体重60〜70kgの成人に1回または多数回に分けた日用量でヒトの治療に投与される、カプセル剤もしくは錠剤の剤形に製剤された組成物については有効成分1〜1000mgの用量、または座剤、ポマード剤、クリーム剤、ゲル剤もしくはエアゾール剤の剤形で製剤された組成物については有効成分4.1〜500mgの用量で、前述した経路の一つに従って投与可能な薬剤組成物の製造に対するアルベリンまたはその代謝産物、塩もしくはエステルの利用である。 動物用の使用の範囲内では、日用量は0.01〜100mg/kgである。 アルベリン、またはその代謝産物、塩、もしくはエステルは、本発明の目的に従って、三環系抗うつ薬化合物と組み合わせて使用することもできる。三環系抗うつ薬化合物は好ましくはイミプラミンである。アルベリン、またはその代謝産物、塩、もしくはエステルはまた、本発明の目的に従って、選択的セロトニン再取込み阻害型抗うつ薬化合物と組み合わせて利用することもできる。 この場合も好ましくは、選択的セロトニン再取込み阻害型抗うつ薬化合物はフルオキセチンである。 本発明の範囲内において、前述した複数化合物を混合物として投与を行うこともできるが、多くの場合には、健康担当当局が定める要件を考慮して、共処方の形態で投与が行われよう。2種類の製剤の投与は、それらの詳細条件、特にそれらの生物学的利用能を考慮して同時または時間的に別々に行うことができよう。 異なる薬剤の用量の比率は当然使用する薬剤に応じて変動するが、先行試験ではアルベリンと抗うつ薬の1/1の組み合わせが、その用量を3回に分けて投与して同じ抗うつ効果を得ることができることが示された。 好ましくは、アルベリンと抗うつ薬の1/4〜4/1の有効成分重量比が使用されよう。これは、各化合物の投与用量を少なくとも2回に分けることを可能にするはずである。 本発明に係る組み合わせの化合物は同時に、別個にまたは時間的に交互に投与される。 別の側面によると、本発明の目的は、少なくとも1種のアルベリン化合物またはその代謝産物、塩もしくはエステルと、少なくとも1種の三環系抗うつ薬化合物とを、うつの治療用の同時使用、別個または時間的交互使用のために含む組み合わせ製剤であることを特徴とする、薬剤組成物でもある。 好ましくは、本発明に係るこの薬剤組成物は、アルベリンと三環系抗うつ薬とを1/10〜10/1の重量用量比で含むことを特徴とする。より好ましくは、この重量用量比は1/4〜4/1である。 三環系抗うつ薬化合物は好ましくはイミプラミンである。 他の三環系抗うつ薬、特にクロミプラミン、アミトリプチリン、マプロチリン、アモキサピン、デシプラミン、ノルトリプチリン、デメキシプチリン、ジベンゼピン、ドスレピン、ドキセピン、メタプラミン、ノキシプチリン、オピプラモール、プロピゼピン、キヌプラミン、およびトリミプラミン、も使用することができる。 第3の側面によると、本発明の別の目的は、少なくとも1種のアルベリン化合物またはその代謝産物、塩もしくはエステルと、少なくとも1種の選択的セロトニン再取込み阻害型抗うつ薬化合物とを、うつの治療用の同時使用、別個または時間的交互使用のために含む組み合わせ製剤であることを特徴とする、薬剤組成物でもある。 好ましくは、本発明に係るこの薬剤組成物は、アルベリンと選択的セロトニン再取込み阻害型抗うつ薬とを1/10〜10/1の重量用量比で含むことを特徴とする。より好ましくは、この重量用量比は1/4〜4/1である。 好ましくは選択的セロトニン再取込み阻害型抗うつ薬はフルオキセチンである。 他のセロトニン再取込み阻害薬、特にパロキセチン、シタロプラム、フルボキサミン、サートラリン、も使用することができる。 うつの治療とは、抑うつタイプ(類型)の全ての現象の治療、ならびに非反復性抑うつ症状発現および反復性抑うつ症状発現または大うつ症の治療のみならず、双極性もしくは循環気質型障害の抑うつ症状発現および顕性障害の治療を意味すると解される。 本発明はまたうつの治療方法にも関し、その方法は、本発明に係る組成物をそのような治療を必要とする患者に投与することを含む。 該組成物は、アルベリンまたはその代謝産物を単独で、あるいは三環系抗うつ薬または選択的セロトニン再取込み阻害型抗うつ薬と組み合わせて含有する。 アルベリンと三環系抗うつ薬または選択的セロトニン再取込み阻害型抗うつ薬との組み合わせの場合、重量用量比率は1/10〜10/1、好ましくは1/4〜4/1の範囲内である。 アルカリ性媒質中で塩化フェニルプロピルとエチルアミンとからアルベリンを製造する方法がKulz et al., Report 72, 2165 (1939)に記載されており、その製剤も公知である。 アルベリンの代謝産物1、2および3の合成メカニズムが次の反応式1、2および3により例示される。パラOHおよびオルトOHの代謝産物1を合成するための実験プロトコルはW.J. Horganの特許文書WO92/02488に記載され、反応式1により例示されている。反応式1、2および3を次に掲げる。 本発明は、アルベリンを単独でまたは他の抗うつ薬と組み合わせて、本発明に従ってマウスに投与した抗うつ活性試験の例について言及する以下の説明によってさらによく理解されてよう。 なお言うまでもないことであるが、これらの実施例は本発明の目的の例示のためだけに提示するものであって、決して制限として解されるべきものではない。(実施例) 以下に提示した実施例は、本発明をいかなる意味でも制限することなく本発明を例示するものである。 マウスに腹腔内投与されたアルベリンについての抗うつ活性試験 本発明により得られる利点を確認するため、50匹のマウスのバッチについて試験を行った。マウスは各10匹ずつの5群に分けた。マウスは体重25〜35gのスイスマウスCD1(CD−1TM(ICR)IGS(Charles River France))である。 マウスは、温度が19.5〜24.5℃の間、相対湿度が45〜65%の間、12時間の明/暗サイクルの室内に置かれ、濾過水と実験室標準の飼料のペレットに随意接近可能であった。 マウスは、試験前の少なくとも5日間の順化期間中1ケージ当たり15〜20匹ずつ収容する。個体の識別は体毛へのマーキングにより行う。 試験物質はクエン酸アルベリン(Sigma、乾燥粉末形態、塩/塩基比1.68)であり、これを塩酸イミプラミン(Sigma、乾燥粉末形態、塩/塩基比1.13)と対比する。 第1群は見本群であり、賦形剤のみで処置する。 第2群は3mg/kgの用量のアルベリンで処置する。 第3群は10mg/kgの用量のアルベリンで処置する。 第4群は30mg/kgの用量のアルベリンで処置する。 第5群は10mg/kgの用量のイミプラミン(三環系抗うつ薬)で処置する。 用量は遊離の有効物質量により表す。試験物質は使用直前に賦形剤中で(投与形態に)調製する。処置剤は、10ml/kgの体積量で、コード化されたランダムな順序で試験の30分前に腹腔内投与する。 投与30分後に、5群のマウスを、縦型のプレキシグラス(アクリルガラス)シリンダ(高さ24cm、直径9cm)の中に水(高さ6cm、温度18〜22℃)を入れた中で強制水泳試験に供する。合計6分間の試験の最後の4分間にわたって不動状態の合計持続時間を測定する。マウスがもがくのを止めて、その頭部が水上に出るのを保つようにする余分な動きをせずに水中に浮かんでいる場合、不動状態であると見なす。不動時間の低下は抗うつ効果の反映である。 強制水泳試験は前臨床行動モデルであり、良好な予測有効性を持ち、抗うつ薬の投薬効力の決定に広く採用されている(Borsini and Meli, 1988)。 結果を不動状態の合計持続時間(秒)および見本群の平均値から算出した不動状態合計持続時間の変動率(%)として表す。 処置群と見本群との間の統計上の有意性を、分散の解析(P<0.05)に従って残差変動を用いたダンネット(Dunnett)検定により求める。データは<<SigmaStat>>ソフトウェアを用いて解析する。 得られた結果を次に表の形で、図1にヒストグラムの形態で示す。 投与したアルベリンの用量が多いほど有意性が大きくなり、マウスの不動状態時間がより多く減少し、用量に比例した抗うつ効果を示す(図1)ことが認められる。 また、10mg/kgのアルベリンで処置した第3群のマウスは、10mg/kgのイミプラミンで処置した第5群のマウスに匹敵する不動状態時間を示すことも認められる。 以上より、腹腔内注射したアルベリンは同等の用量でイミプラミンと全く同程度に重要なマウスにおける有意な抗うつ効果を有すると結論づけることができる。 マウスに経口投与されたアルベリンについての抗うつ活性試験 本発明により得られる利点を確認するため、50匹のマウスのバッチについて試験を行った。マウスは各10匹ずつの5群に分けた。マウスは体重25〜35gのスイスマウスCD1(CD−1TM(ICR)IGS(Charles River France))である。 マウスは、温度が19.5〜24.5℃の間、相対湿度が45〜65%の間、12時間の明/暗サイクルの室内に置かれ、濾過水と実験室標準の飼料のペレットに随意接近可能であった。 マウスは、試験前の少なくとも5日間の順化期間中1ケージ当たり15〜20匹ずつ収容する。個体の識別は体毛へのマーキングにより行う。 試験物質はクエン酸アルベリン(Sigma、乾燥粉末形態、塩/塩基比1.68)であり、これを塩酸イミプラミン(Sigma、乾燥粉末形態、塩/塩基比1.13)と対比する。 第1群は見本群であり、賦形剤のみで処置する。 第2群は10mg/kgの用量のアルベリンで処置する。 第3群は30mg/kgの用量のアルベリンで処置する。 第4群は100mg/kgの用量のアルベリンで処置する。 第5群は30mg/kgの用量のイミプラミン(三環系抗うつ薬)で処置する。 用量は遊離の有効物質量により表す。試験物質は使用直前に賦形剤中で(投与形態に)調製する。処置剤は、10ml/kgの体積量で、コード化されたランダムな順序で試験の1時間前に経口投与する。 投与1時間後に、5群のマウスを、縦型のプレキシグラス(アクリルガラス)シリンダ(高さ24cm、直径9cm)の中に水(高さ6cm、温度18〜22℃)を入れた中で強制水泳試験に供する。合計6分間の試験の最後の4分間にわたって不動状態の合計持続時間を測定する。マウスがもがくのを止めて、その頭部が水上に出るのを保つようにする余分な動きをせずに水中に浮かんでいる場合、不動状態であると見なす。不動時間の低下は抗うつ効果の反映である。 強制水泳試験は前臨床行動モデルであり、良好な予測有効性を持ち、抗うつ薬の投薬効力の決定に広く採用されている(Borsini and Meli, 1988)。 結果を不動状態の合計持続時間(秒)および見本群の平均値から算出した不動状態合計持続時間の変動率(%)として表す。 処置群と見本群との間の統計上の有意性を、分散の解析(P<0.05)に従って残差変動を用いたダンネット(Dunnett)検定により求める。データは<<SigmaStat>>ソフトウェアを用いて解析する。 得られた結果を次に表の形で、図2にヒストグラムの形態で示す。 投与したアルベリンの用量が多いほど有意性が大きくなり、マウスの不動状態時間がより多く減少し、用量に比例した抗うつ効果を示す(図2)ことが認められる。 また、30mg/kgのイミプラミンで処置した第5群のマウスが示す不動状態時間は、30mg/kgのアルベリンで処置した第3群のマウスより短いが、100mg/kgのアルベリンで処置した第4群のマウスとは同等レベルであることも認められる。 また、上記用量を用いてアルベリンで経口処置したマウスには副作用は全く認められなかった。 以上より、経口注入したアルベリンはマウスにおける有意な抗うつ効果を有し、この効果はイミプラミンのそれと、用量をより大きくすれば同等となり、また副作用を全く生じないと結論づけることができる。 アルベリンをイミプラミンまたはフルオキセチンと組み合わせてマウスに腹腔内投与した抗うつ活性試験 アルベリンとイミプラミンまたはアルベリンとフルオキセチンを含む組成物の利点を確認するため、120匹のマウスのバッチについて試験を行った。マウスは体重25〜35gのスイスマウスCD1(CD−1TM(ICR)IGS(Charles River France))である。 マウスは、温度が19.5〜24.5℃の間、相対湿度が45〜65%の間、12時間の明/暗サイクルの室内に置かれ、濾過水と実験室標準の飼料のペレットに随意接近可能であった。 マウスは、試験前の少なくとも5日間の順化期間中1ケージ当たり15〜20匹ずつ収容する。個体の識別は体毛へのマーキングにより行う。 試験物質はクエン酸アルベリン(Sigma、乾燥粉末形態、塩/塩基比1.68)、塩酸イミプラミン(Sigma、乾燥粉末形態、塩/塩基比1.13)、および塩酸フルオキセチン(Sigma、乾燥粉末形態、塩/塩基比1.12)である。 マウスは、各10匹ずつの6群を含む2つの試験に分けた。 第1の試験について: 第1群は見本群であり、賦形剤のみで処置する。 第2群は3mg/kgの用量のイミプラミンで処置する。 第3群は3mg/kgの用量のアルベリンで処置する。 第4群は3mg/kgの用量のアルベリンと3mg/kgの用量のイミプラミンとで処置する。 第5群は10mg/kgの用量のイミプラミンで処置する。 第6群は10mg/kgの用量のアルベリンで処置する。 第2の試験について: 第1群は見本群であり、賦形剤のみで処置する。 第2群は3mg/kgの用量のフルオキセチンで処置する。 第3群は3mg/kgの用量のアルベリンで処置する。 第4群は3mg/kgの用量のアルベリンと3mg/kgの用量のフルオキセチンとで処置する。 第5群は10mg/kgの用量のフルオキセチンで処置する。 第6群は10mg/kgの用量のアルベリンで処置する。 用量は遊離の有効物質量により表す。試験物質は使用直前に食塩水中で(投与形態に)調製する。処置剤は、10ml/kg(各投与ごとに5ml/kg)の体積量で、コード化されたランダムな順序で試験の30分前に腹腔内に共投与する。 投与30分後に、6群のマウスを、縦型のプレキシグラス(アクリルガラス)シリンダ(高さ24cm、直径9cm)の中に水(高さ6cm、温度18〜22℃)を入れた中で強制水泳試験に供する。合計6分間の試験の最後の4分間にわたって不動状態の合計持続時間を測定する。マウスがもがくのを止めて、その頭部が水上に出るのを保つようにする余分な動きをせずに水中に浮かんでいる場合、不動状態であると見なす。不動時間の低下は抗うつ効果の反映である。 強制水泳試験は前臨床行動モデルであり、良好な予測有効性を持ち、抗うつ薬の投薬効力の決定に広く採用されている(Borsini and Meli, 1988)。 結果を不動状態の合計持続時間(秒)および見本群の平均値から算出した不動状態合計持続時間の変動率(%)として表す。 2つの処置群の間の統計上の有意性を、スチューデント検定(P<0.05)を用いて求める。データは<<SigmaStat>>ソフトウェアを用いて解析する。 得られた結果を次に表の形で、図3および4にヒストグラムの形態で示す。 第1の試験(表3、図3)では、イミプラミンとアルベリンをそれぞれ3mg/kgで単独試験した場合には、見本群と比べて不動状態持続時間において統計学的に非有意の減少しか生じない。 アルベリンとイミプラミンを3mg/kgずつ共投与すると、見本群と比べて有意な抗うつ効果が引き出される。この効果は、各化合物の単独投与により得られる効果より有意に高く、かつ各化合物のずっと高い用量(10mg/kg)で得られるものに匹敵する。 第2の試験(表4、図4)では、フルオキセチンとアルベリンをそれぞれ3mg/kgで単独試験した場合には、見本群と比べて不動状態持続時間において統計学的に非有意の減少しか生じない。 アルベリンとイミプラミンを3mg/kgずつ共投与すると、見本群と比べて有意な抗うつ効果が引き出される。この効果は、各化合物の単独投与により得られる効果より有意に高く、かつ各化合物のずっと高い用量(10mg/kg)で得られるものに匹敵する。 以上より、クエン酸アルベリンとイミプラミンまたはフルオキセチンとの共投与は、マウスの強制水泳試験において相乗的な抗うつ効果を生ずると結論づけることができる。 上に提案した2種類の組み合わせにおいて、使用した各薬剤の用量は、投与用量を著しく低減させ、従って使用化合物の副作用を減少させるという類似の効果を可能にする。表1に示し、実施例1に説明した、マウスにアルベリンを腹腔内投与した抗うつ活性試験により得られた結果のヒストグラム(柱状図)表示である。表2に示し、実施例3に説明した、マウスにアルベリンを経口投与した抗うつ活性試験により得られた結果のヒストグラム表示である。表3に示し、実施例3に説明した、マウスにアルベリンおよびイミプラミンを腹腔内投与した抗うつ活性試験により得られた結果のヒストグラム表示である。表4に示し、実施例3に説明した、マウスにアルベリンおよびフルオキセチンを腹腔内投与した抗うつ活性試験により得られた結果のヒストグラム表示である。 次式で示されるアルベリンまたはその代謝産物、それらの塩ならびにそれらのエステルのうつ治療用薬剤組成物の製造への使用。 アルベリンの代謝産物が好ましくは下記のいずれかであることを特徴とする、請求項1に記載の使用。 該薬剤組成物が経口、舌下、バッカル、皮下、経皮、局所、直腸、鼻孔内、または注射、特に腹腔内、静脈内または筋肉内投与されるものである、請求項1および2のいずれか1項に記載の使用。 該薬剤組成物の用量がアルベリン0.1〜1000mgである請求項3に記載の使用。 該薬剤組成物を平均体重60〜70kgの成人に1回または多数回に分けた日用量でヒトの治療に投与する、請求項3〜4のいずれか1項に記載の使用。 三環系抗うつ薬化合物と併用した請求項1〜5のいずれか1項に記載の使用。 三環系抗うつ薬化合物がイミプラミンであることを特徴とする請求項6に記載の使用。 選択的セロトニン再取込み阻害型抗うつ薬化合物と併用した請求項1〜5のいずれか1項に記載の使用。 選択的セロトニン再取込み阻害型抗うつ薬化合物がフルオキセチンであることを特徴とする、請求項8に記載の使用。 該複数化合物の投与を、同時に、別個に、または時間的に交互に行うことを特徴とする、請求項6〜9のいずれか1項に記載の使用。 請求項1〜2のいずれか1項に記載の少なくとも1種の化合物またはその塩もしくはエステルと、少なくとも1種の三環系抗うつ薬化合物とを、同時使用、別個投与、または時間的な交互投与のために含むことを特徴とする、うつ治療用薬剤組成物。 好ましくはアルベリンと三環系抗うつ薬とを1/10〜10/1の重量用量比で含むことを特徴とする、請求項11に記載の薬剤組成物。 好ましくはアルベリンと三環系抗うつ薬とを1/4〜4/1の重量用量比で含むことを特徴とする、請求項11に記載の薬剤組成物。 三環系抗うつ薬化合物がイミプラミンであることを特徴とする、請求項11〜13のいずれか1項に記載の薬剤組成物。 請求項1〜2のいずれか1項に記載の少なくとも1種の化合物またはその塩もしくはエステルと、少なくとも1種の選択的セロトニン再取込み阻害型抗うつ薬化合物とを、同時使用、別個投与、または時間的な交互投与のために含むことを特徴とする、うつ治療用薬剤組成物。 好ましくはアルベリンと選択的セロトニン再取込み阻害型抗うつ薬とを1/10〜10/1の重量用量比で含むことを特徴とする、請求項15に記載の薬剤組成物。 好ましくはアルベリンと選択的セロトニン再取込み阻害型抗うつ薬とを1/4〜4/1の重量用量比で含むことを特徴とする、請求項15に記載の薬剤組成物。 選択的セロトニン再取込み阻害型抗うつ薬化合物がフルオキセチンであることを特徴とする、請求項15〜17のいずれか1項に記載の薬剤組成物。 本発明は、うつの治療用の薬剤組成物の製造に、アルベリンまたはその代謝産物を単独で、または三環系抗うつ薬もしくは選択的セロトニン再取込み阻害型抗うつ薬と組み合わせ使用することに関する。


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