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タイトル:特許公報(B2)_芳香族スルホン酸イミド誘導体、芳香族スルホン酸イミド含有ブロック共重合体、スルホン酸イミドスルホン酸共重合体を有するポリアリーレン、芳香族スルホン酸イミド誘導体を含む高分子固体電解質、スルホン酸イミドスルホン酸含有ポリアリーレンを含む高分子固体電解質、それらを含むプロトン伝導膜
出願番号:2006353462
年次:2012
IPC分類:C08G 61/10,H01B 1/06,C07C 311/48


特許情報キャッシュ

イーゴリ・ロジャンスキー JP 5109367 特許公報(B2) 20121019 2006353462 20061227 芳香族スルホン酸イミド誘導体、芳香族スルホン酸イミド含有ブロック共重合体、スルホン酸イミドスルホン酸共重合体を有するポリアリーレン、芳香族スルホン酸イミド誘導体を含む高分子固体電解質、スルホン酸イミドスルホン酸含有ポリアリーレンを含む高分子固体電解質、それらを含むプロトン伝導膜 JSR株式会社 000004178 特許業務法人SSINPAT 110001070 牧村 浩次 100103218 高畑 ちより 100107043 イーゴリ・ロジャンスキー 20121226 C08G 61/10 20060101AFI20121206BHJP H01B 1/06 20060101ALI20121206BHJP C07C 311/48 20060101ALI20121206BHJP JPC08G61/10H01B1/06 AC07C311/48 C08G 61/00−61/12 CAplus(STN) REGISTRY(STN) 特開2008−166004(JP,A) 特開2004−331972(JP,A) 米国特許出願公開第2004/0225153(US,A1) 特開2004−331799(JP,A) 米国特許出願公開第2004/0236062(US,A1) 米国特許出願公開第2003/0013817(US,A1) 13 2008163160 20080717 19 20090618 井津 健太郎 本発明は、新規芳香族スルホン酸イミド誘導体、新規芳香族スルホン酸イミドを含むポリアリーレンブロック共重合体、スルホン酸イミドスルホン酸共重合体を含むポリアリーレン、芳香族スルホン酸イミド誘導体を含む高分子固体電解質、スルホン酸イミドスルホン酸含有ポリアリーレンを含む高分子固体電解質、それらを含むプロトン伝導膜に関する。 電解質は、水溶液状態で使用される場合が多い。しかし、近年では水溶液状態の電解質の代わりに固体状態の電解質が使用されてきている。その理由は、固体状態であれば電気・電子材料に適用する場合に容易に加工することができるとともに、近年は軽量化、薄型化、小型化、省電力化された装置が求められる傾向にあるためである。 従来から、プロトン伝導材料としては無機化合物と有機化合物が知られている。無機化合物の例としては、水和物であるリン酸ウラニルが挙げられる。これらの無機化合物は、界面接触が不十分であり、基板または電極に伝導膜を形成する場合に多くの問題を有する。 一方、有機化合物の例としては、ポリスチレンスルホン酸等のスルホン化ビニルポリマー、Nafion(商品名、デェポン社)に代表されるパーフルオロアルキルスルホン酸ポリマー、パーフルオロアルキルカルボン酸ポリマー、ポリベンズイミダゾールまたはポリエーテルエーテルケトン等の耐熱性ポリマーにスルホン酸基またはリン酸基を導入することによって調製したポリマー(Polymer Preprints,Japan,Vol.42,No.7,pp.2490−2492(1993)、Polymer Preprints,Japan,Vol.43,No.3,pp.735−736(1994),Polymer Preprints,Japan,Vol.42,No.3,p.730(1993))等のカチオン交換樹脂に属するポリマーが挙げられる しかし、ポリスチレンスルホン酸等のスルホン化ビニルポリマーには、化学安定性(耐久性)が劣るという問題がある。パーフルオロスルホン酸電解質膜は製造が難しく、非常に高価である。そのため、自動車や家庭用の燃料電池といった一般的な使用への適用が困難であり、限定された用途にしか適用できない。また、パーフルオロスルホン酸電解質膜は分子中に多量のフッ素原子を有するため、使用後の廃棄物処理における環境的な問題が大きい。ポリベンズイミダゾールまたはポリエーテルエーテルケトン等の耐熱性ポリマーにスルホン酸基またはリン酸基を導入することによって製造したポリマーも耐熱水性と耐久性が劣るという問題を有する。 一方、スルホン化芳香族ポリマーは、低コストで工業的に製造することができ、優れた耐熱水性と耐久性を有するプロトン伝導材料として知られている。通常、スルホン化芳香族ポリマーは、芳香族化合物を重合することによってポリマーを調製し、ポリマーをスルホン化剤と反応させてスルホン酸基をポリマーに導入することによって製造される。このプロセスは、ポリマーを最初に形成した後に、大量のスルホン化剤を使用してスルホン酸基をポリマーに導入するため、後スルホン化と称する。 しかし、従来の方法には、スルホン酸を導入する際に濃硫酸、発煙硫酸、クロロ硫酸等のスルホン化剤を大量に使用するために製造危険性が高く、プラントの材料が制限され、ポリマーを回収する際の廃液処理の負担が大きいという問題がある。また、従来の方法には、ポリマーに導入されるスルホン酸基の量と導入位置を制御することが容易ではないという問題がある。 特許文献1(米国特許出願公開第2004/0236062 A1号)は、スルホン酸イミド含有ポリマー、具体的にはスルホン酸イミド含有ポリ(アリーレンエーテル)とスルホン酸イミド含有ポリ(アリーレンエーテルスルホン)及びこれらのポリマーの製造方法を開示している。ポリマーはフィルム状にキャストし、得られたフィルムを燃料電池の伝導膜として使用することも可能である。 特許文献2(米国特許出願公開第2004/0225153 A1号)は、スルホン酸イミド側基を含む酸官能性を有する側基をポリマーに導入することによって官能性が付与されたポリホスファゼンポリマーの合成を開示している。官能性付与ポリホスファゼンポリマーは膜状にキャストし、得られた膜を燃料電池の伝導膜として使用することも可能である。米国特許出願公開第2004/0236062 A1号米国特許出願公開第2004/0225153 A1号 従来技術は、スルホン化ポリマーからなる膜、特に、パーフルオロスルホン酸系ポリマーからなるNafion(登録商標)等の膜に注目したものであった。そこで、かかる従来のスルホン酸含有材料の魅力的な代替材料として、強力なスルホン化剤を使用することなく芳香族ポリマー主鎖に導入することができ、芳香族スルホン酸と比較して酸性度が高い、スルホン酸イミド基を導入したポリアリーレンが提案されている。 しかしながら、スルホン酸イミド基を有するプロトン伝導膜として使用するための高分子固体電解質の性能を向上させることを試みている従来技術は部分的にしか成功していない。特許文献1に開示されたポリマーは加水分解安定性が限られており、特許文献1のポリマーの合成は非常に手間がかかり、実用的ではない。また、特許文献1のポリマーの合成では非常に毒性の高い塩素ガスを使用しなければならない。 特許文献2で製造されるポリマーは、ポリマーを合成するために高価な高圧設備を必要とし、商業的生産には望ましいものではなかった。 本発明は、プロトン伝導膜として使用したとき、高分子固体電解質の特性を向上させることが可能なスルホン酸イミド基を有する芳香族スルホン酸化合物を提供することを目的とする。 すなわち、本発明の要旨は以下の通りである。[1]式(1)によって表される芳香族スルホン酸イミド誘導体。(式中、Xはフッ素以外のハロゲン原子、−OSO2CH3、−OSO2CF3から選択される基であり、Aは2価の電子吸引性基であり、Bは2価の電子供与性基または単結合であり、Maは水素、アルカリ(土類)金属、第3級アンモニウムまたは第4級アンモニウムカチオンから選択されるカチオン種であり、Raは炭素数1〜20の炭化水素またはフッ化炭化水素基であり、Arは−SO2−NMb−SO2−Rb(式中、Mbは水素、アルカリ(土類)金属または第3級アンモニウムまたは第4級アンモニウムカチオンであり、Rbは炭素数1〜20の炭化水素またはフッ化炭化水素基である)で表される置換基を有する芳香族基であり、mは1〜10の整数であり、nは0〜10の整数であり、kは1〜4の整数である。)[2]Arを構成する芳香族基が、フェニル基、ナフチル基、アントラセニル基、フェナントレニル基から選択される基である[1]の芳香族スルホン酸イミド誘導体。[3]Ra及びRbが一般式−CpF2p+1(式中、pは1〜10の整数である)で表される直鎖または分岐状フッ化炭化水素基である[1]または[2]の芳香族スルホン酸イミド誘導体。[4]前記2価の電子吸引性基が、−CO−、CONH−、−(CF2)p−(式中、pは1〜10の整数である)、−C(CF3)2−、−COO−、−SO−、−SO2−から選択され、前記2価の電子供与性基が、−O−、−S−、−CH=CH−、−C≡C−、から選択される基である[1]〜[4]の芳香族スルホン酸イミド誘導体。[5]下記式(1’)で表わされる繰り返し構造単位を含むポリアリーレン。(式中、Aは2価の電子吸引性基であり、Bは2価の電子供与性基または単結合であり、Maは水素、アルカリ(土類)金属、第3級アンモニウムまたは第4級アンモニウムカチオンから選択されるカチオン種であり、Raは炭素数1〜20の炭化水素またはフッ化炭化水素基であり、Arは−SO2−NMb−SO2−Rb(式中、Mbは水素、アルカリ(土類)金属または第3級アンモニウムまたは第4級アンモニウムカチオンであり、Rbは炭素数1〜20の炭化水素またはフッ化炭化水素基である)で表される置換基を有する芳香族基であり、mは1〜10の整数であり、nは0〜10の整数であり、kは1〜4の整数である。)[6]前記式(1’)で表わされる繰り返し構造単位0.5〜100モル%と、下記式(A’)で表わされる繰り返し構造単位0〜99.5モル%とを含む[5]のポリアリーレン。(式中、A‘及びDは、それぞれ独立して、−CO−、−SO−、−SO2−、−CONH−、−COO−、−(CF2)p−(式中、pは1〜10の整数である)、−(CH2)p−(式中、pは1〜10の整数である)、−CR’2−(式中、R’は脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基またはハロゲン化炭化水素基である)、シクロヘキシリデン基、フルオレニリデン基、−O−、−S−から選択される2価の基であり、B‘は、酸素原子または硫黄原子であり、R1からR16は、同一でも異なってもよく、水素原子、フッ素原子、アルキル基、部分的または完全にハロゲン置換されたハロゲン化アルキル基、アリール基、アリル基、ニトロ基、ニトリル基から選択される少なくとも1種の原子または基であり、s及びtはそれぞれ独立して0〜4の整数であり、rは0または正の整数である。)[7]前記式(1’)で表わされる繰り返し構造単位0.5〜100モル%と、前記式(A’)で表わされる繰り返し構造単位0〜99.5モル%と、下記式(2’)で表わされる繰り返し構造単位0〜99.5モル%と(ただし、前記構造(1’)、(2’)、(A’)の合計は100モル%である)を含む[6]のポリアリーレン。(式中、Aは2価の電子吸引性基であり、Bは2価の電子供与性基または単結合であり、Raは炭素数1〜20の炭化水素基であり、Arは−SO3Rb(式中、Rbは炭素数1〜20の炭化水素基である)で表される置換基を有する芳香族基であり、mは1〜10の整数であり、nは0〜10の整数であり、kは1〜4の整数である。)[8]前記式(1’)で表わされる繰り返し構造単位0.5〜100モル%と、前記式(A’)で表わされる繰り返し構造単位0〜99.5モル%と、下記式(2’’)で表わされる繰り返し構造単位0〜99.5モル%と(前記構造(1’)、(2’’)、(A’)の合計は100モル%である)を含む[5]のポリアリーレン。(式中、Aは2価の電子吸引性基であり、Bは2価の電子供与性基または単結合であり、Raは炭素数1〜20の炭化水素であり、Arは−SO3Hで表される置換基を有する芳香族基であり、mは1〜10の整数であり、nは0〜10の整数であり、kは1〜4の整数である。)[9] 3−(2,5−ジクロロベンゾイル)−ベンゼンスルホン酸エステルをさらに含む、[5]のポリアリーレン。[10]前記エステルが、3−(2,5−ジクロロベンゾイル)−ベンゼンスルホン酸ネオペンチルである[9]のポリアリーレン。[11][10]のポリアリーレンのスルホン酸エステル単位を加水分解することによって得られる3−(2,5−ジクロロベンゾイル)−ベンゼンスルホン酸をさらに含む[5]のポリアリーレン。[12][5]〜[8]のポリアリーレンを含む高分子固体電解質。[13][12]の高分子固体電解質を含むプロトン伝導膜。 本発明によれば、後スルホン化反応を経ることなく、酸性の強いスルホン酸イミド部分をポリマー主鎖に導入された、芳香族スルホン酸イミド化合物を提供することが可能となる。 新規芳香族スルホン酸イミドをポリアリーレンに導入することにより、高いプロトン伝導率と向上した機械的強度を有する高分子固体電解質が得られる。新規化合物はポリアリーレンの後スルホン化による官能基付与を必要としないため、新規化合物から製造した高分子固体電解質とプロトン伝導膜は、従来の高分子固体電解質とプロトン伝導膜よりも環境に優しい。 以下、本発明の実施の形態について説明する。[新規な芳香族スルホン酸イミド誘導体] 本発明に係る芳香族スルホン酸イミド誘導体は下記式(1)で表される。 Xはフッ素以外のハロゲン原子、−OSO2CH3、−OSO2CF3から選択される基である。 Aは2価の電子吸引性基であり、Bは2価の電子供与性基または単結合である。 Aとしては、−CO−、CONH−、−(CF2)p−(式中、pは1〜10の整数である)、−C(CF3)2−、−COO−、−SO−、−SO2−などが挙げられる。Bとしては、−O−、−S−、−CH=CH−、−C≡C−、などが挙げられる。このような基であると、本発明の効果がより顕現する。 Maは水素、Na、K、Caなどのアルカリ(土類)金属、第3級アンモニウムまたは、アンモニム、テトラメチルアンモニウムなどの第4級アンモニウムカチオンから選択されるカチオン種である。 上記式中のRa及びRbは炭素数1〜20の炭化水素またはフッ化炭化水素基であり、同一または異なっていてもよく、好ましくは炭素数4〜20の炭化水素基である。有用な炭化水素基の非限定的な例としては、直鎖状炭化水素、分岐状炭化水素、脂環式炭化水素が挙げられる。これらの有用な炭化水素基のうち、n−ブチル基、ネオペンチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘキシルメチル基、アダマンチルメチル基、ビシクロ[2,2,1]ヘプチルメチル基が好ましく、ネオペンチル基が最も好ましい。また、一般式−CpF2p+1(式中、pは1〜10の整数である)で表されるものも好ましい。 上記式中のRa基とRb基は、スルホン酸エステルを調整するために使用された第一級アルコールに由来する。第一級アルコールのβ−炭素は、好ましくは3級または4級炭素原子である。その理由は、3級または4級炭素原子が重合工程において優れた安定性を示すとともに、重合を妨げたり、脱エステル化によって生じるスルホン酸による架橋を誘発したりしないためである。好ましい実施形態では、これらのR基は4級β−炭素原子を有する第一級アルコールに由来する。 ArはSO2−NMb−SO2−Rbで表される置換基を有する芳香族基である。 上記式中の「Ar」部位が芳香族基である場合、「Ar」部位は芳香族炭化水素基である。好適な芳香族基の非限定的な例としては、フェニル基、ビフェニル基、ナフチル基、アントラセニル基、フェナントラセニル基が挙げられる。これらの基のうち、フェニル基とナフチル基が好ましい。 mは1〜10の整数である。nは0〜10の整数である。kは1〜4の整数である。 Arを構成する芳香族基としては、フェニル基、ナフチル基、アントラセニル基、フェナントレニル基から選択される基が好適である。 置換基Xは、山本カップリング、鈴木カップリング、ウルマン反応またはヘック反応等のカップリング反応における良好な離脱基として知られる基から選択される。 置換基Xは、選択する反応の種類と選択する基材の反応性に応じて選択する。アリール−アリールカップリング重合反応の詳細な検討と有用な触媒は欧州特許第1400548号に記載されている。具体的には、Xはフッ素以外のハロゲン原子である。 本発明に係る新規な芳香族芳香族スルホン酸イミド誘導体としては、以下の化合物を挙げることができる。 このような芳香族スルホン酸イミド化合物が、芳香族スルホン酸イミド化合物が導入される高分子固体電解質の特性を向上させ、高分子固体電解質を含むプロトン伝導膜の特性を向上させるという予期せぬ効果を有している。 新規芳香族スルホン酸イミドを、高分子固体電解質を製造するために好適な公知のポリアリーレンに導入し、燃料電池での使用に好適なプロトン伝導膜を製造するために有用な芳香族スルホン酸イミド含有ポリアリーレンを得ることができる。 前記芳香族スルホン酸イミドと芳香族スルホン酸誘導体の量は、ベースとなる新規化合物を形成するためのモノマーの量、種類、組み合わせを変更し、繰り返し単位を形成するために使用されるポリアリーレンの量、種類、組み合わせを変更することによって調節することができる。ポリアリーレン 本発明に係るポリアリーレンは、下記式(1’)で表わされる繰り返し構造単位を含む。(式中、Aは、B、Ra、Ra、Mb、Rb、m、n、kは前記式(1)と同じである。) 本発明にかかるポリアリーレンでは、上記一般式(1’)で表される繰り返し構造単位とともに、下記一般式(A’)で表される繰り返し構造単位を含むことが望ましい。このような重合体成分を含んでいると、電解質の強度、耐薬品性を向上させることができる。(式中、A’及びDは、それぞれ独立して、直接結合、−CO−、−SO−、−SO2−、−CONH−、−COO−、−(CF2)p−(式中、pは1〜10の整数である)、−(CH2)p−(式中、pは1〜10の整数である)、−CR’2−(式中、R’は脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基またはハロゲン化炭化水素基である)、シクロヘキシリデン基、フルオレニリデン基、−O−、−S−から選択される2価の基であり、B’は、酸素原子または硫黄原子であり、R1からR16は、同一でも異なってもよく、水素原子、フッ素原子、アルキル基、部分的または完全にハロゲン置換されたハロゲン化アルキル基、アリール基、アリル基、ニトロ基、ニトリル基から選択される少なくとも1種の原子または基であり、s及びtはそれぞれ独立して0〜4の整数であり、rは0または正の整数である。) アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、アミル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、オクチル基などが挙げられる。ハロゲン化アルキル基としては、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、パーフルオロプロピル基、パーフルオロブチル基、パーフルオロペンチル基、パーフルオロヘキシル基などが挙げられる。アリル基としては、プロペニル基などが挙げられ、アリール基としては、フェニル基、ペンタフルオロフェニル基などが挙げられる。 s、tは0〜4の整数を示す。rは0または1以上の整数を示し、上限は通常100、好ましくは1〜80である。 s、tの値と、A’、B’、D、R1〜R16の構造についての好ましい組み合わせとしては、(1)s=1、t=1であり、Aが−CR’2−(R’は脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基およびハロゲン化炭化水素基を示す)、シクロヘキシリデン基、フルオレニリデン基であり、B’が酸素原子であり、Dが−CO−または、−SO2−であり、R1〜R16が水素原子またはフッ素原子である構造、(2)s=1、t=0であり、B’が酸素原子であり、Dが−CO−または、−SO2−であり、R1〜R16が水素原子またはフッ素原子である構造、(3)s=0、t=1であり、Aが−CR’2−(R’は脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基およびハロゲン化炭化水素基を示す)、シクロヘキシリデン基、フルオレニリデン基、B’が酸素原子であり、R1〜R16が水素原子またはフッ素原子またはニトリル基である構造が挙げられる。 本発明に係るポリアリーレンの実施形態としては、一般構造(IV)で表されるブロック共重合体が挙げられる。 式中の添え字は、前記したものと同じである。 ポリアリーレン中に、前記式(1’)で表わされる繰り返し構造単位0.5〜100モル%と、下記式(A’)で表わされる繰り返し構造単位0〜99.5モル%とを含む。 本発明に係るポリアリーレンは、前記式(1’)で表わされる繰り返し構造単位、前記式(A’)で表わされる繰り返し構造単位、下記式(2’)で表わされる繰り返し構造単位を含むものも本発明の態様に含まれる。(式中、Aは2価の電子吸引性基であり、Bは2価の電子供与性基または単結合であり、Raは炭素数1〜20の炭化水素基であり、Arは−SO3Rb(式中、Rbは炭素数1〜20の炭化水素基である)で表される置換基を有する芳香族基であり、mは1〜10の整数であり、nは0〜10の整数であり、kは1〜4の整数である。) 具体的には、一般構造(V)で表されるブロック共重合体である。 前記(V)式で表されるポリアリーレンでは、前記式(1’)で表わされる繰り返し構造単位0.5〜100モル%と、前記式(A’)で表わされる繰り返し構造単位0〜99.5モル%と、下記式(2’)で表わされる繰り返し構造単位0〜99.5モル%と(ただし、前記構造(1’)、(2’)、(A’)の合計は100モル%である)を含む。 本発明に係るポリアリーレンは、前記式(1’)で表わされる繰り返し構造単位、前記式(A’)で表わされる繰り返し構造単位、下記式(2’)で表わされる繰り返し構造単位を含むものも本発明の態様に含まれる。 さらに本発明に係るポリアリーレンの別の実施形態では、前記式(1’)で表わされる繰り返し構造単位と、前記式(A’)で表わされる繰り返し構造単位と、下記式(2’’)で表わされる繰り返し構造単位%とを含むものである。(式中、A、B、Ra、Ar、m、n、kは前記したとおりである) 具体的には、下記式(VI)で示される共重合体である。 前記式(VI)で表される共重合体では、前記式(1’)で表わされる繰り返し構造単位0.5〜100モル%と、前記式(A’)で表わされる繰り返し構造単位0〜99.5モル%と、下記式(2’’)で表わされる繰り返し構造単位0〜99.5モル%と(前記構造(1’)、(2’’)、(A’)の合計は100モル%である)を含む。 このようなポリアリーレンは前記新規芳香族スルホン酸イミド誘導体を重合させれば製造することができる。たとえば式(IV)で表される共重合体は、構造単位(A’)の前駆体モノマーと前記新規芳香族スルホン酸イミド誘導体を共重合させれば製造することができる。 上記式(V)で表される共重合体は、構造単位(A’)の前駆体モノマーと、構造単位(2’)の前駆体モノマーと新規芳香族スルホン酸イミド誘導体とを共重合させればよい。上記式(VI)で表される共重合体は、構造単位(A’)の前駆体モノマーと、構造単位(2‘’)の前駆体モノマーと新規芳香族スルホン酸イミド誘導体とを共重合させればよい。また、上記式(VI)で表される共重合体は、式(V)で表される共重合体中のSO3Rbを脱エステルして、スルホン酸基としてもよい。 上述の酸性部分を最初に製造し、次にこれを(共)重合することで新規芳香族スルホン酸イミド含有ポリアリーレンを形成することができる。 また、新規芳香族スルホン酸イミドをスルホン酸誘導体及びその他の非スルホン酸ポリアリーレンと重合させ、燃料電池用途で有用な高分子固体電解質及びプロトン伝導膜として有用なスルホン酸イミドスルホン酸ポリアリーレンを形成することができる。 このようにして得られるポリアリーレンの分子量は、ゲルパーミエションクロマトグラフィ(GPC)によるポリスチレン換算重量平均分子量で、1万〜100万、好ましくは2万〜80万である。 以上のようなポリアリーレンは、高分子固体電解質やかかる高分子固体電解質を含むプロトン伝導膜として好適に使用することができる。 本発明にかかるポリアリーレンを燃料電池用途で有用な高分子固体電解質及びプロトン伝導膜として使用する場合、末端がスルホン酸基に変換された式(VI)で表される共重合体が好適である。 スルホン酸基を有するポリアリーレンのイオン交換容量は通常0.3〜5meq/g、好ましくは0.5〜3meq/g、さらに好ましくは0.8〜2.8meq/gである。0.3meq/g未満では、プロトン伝導度が低く発電性能が低い。一方、5meq/gを超えると、耐水性が大幅に低下してしまうことがあるため好ましくない。 特に、アノード電極中のイオン伝導性ポリマーとしては、イオン交換容量は通常0.3〜5meq/g、好ましくは0.5〜3meq/g、さらに好ましくは0.8〜2.8meq/gである。芳香族スルホン酸誘導体の含有量が0.3meq/g未満の場合、プロトン伝導性が低下する。一方、5.0meq/gを超える量で芳香族スルホン酸誘導体を含有すると、親水性が増し、耐溶剤性が大幅に低下することがある。 芳香族スルホン酸イミド誘導体の量は、上記新規化合物を形成するモノマーの量、種類および組み合わせを変えることにより、あるいは、繰り返し単位を形成するポリアリーレンの量、種類および組み合わせを変えることにより調整することができる。(高分子固体電解質) 本発明の高分子固体電解質は、上述した新規芳香族スルホン酸イミド含有ポリアリーレンを含む。 本発明の高分子固体電解質は、一次及び二次電池の電解質、燃料電池の高分子固体電解質、直接メタノール燃料電池の電解質、表示素子、センサー、信号媒体(signaling media)、固体コンデンサー(solid condenser)、イオン交換膜として好適に使用することができる。(プロトン伝導膜) 本発明のプロトン伝導膜は、例えば、溶媒に溶解した新規芳香族スルホン酸イミド含有ポリアリーレンを基材にキャストしてフィルムを形成するキャスト法によって製造することができる。使用する基材は特に制限されず、溶媒キャスト法で通常使用される基材から選択することができる。基材の例としては、プラスチック基材及び金属基材が挙げられる。好ましくは、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム等の熱可塑性樹脂基材を使用する。 プロトン伝導膜の製造では、新規芳香族スルホン酸イミド含有ポリアリーレンを、硫酸やリン酸等の無機酸、カルボン酸を含む有機酸、適量の水等と組み合わせて使用することができる。 スルホン酸基含有ポリアリーレンを溶解するための溶媒としては、N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、γ−ブチロラクトン、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、ジメチルウレア、ジメチルイミダゾリジノン(DMI)等の非プロトン極性溶媒を挙げることができる。特に、溶解性と溶液粘度の観点から、N−メチル−2−ピロリドンが好ましい。これらの非プロトン溶媒は、単独で使用するか、2種以上を組み合わせて使用することができる。 新規芳香族スルホン酸イミド含有ポリアリーレンブロック共重合体を溶解するための溶媒は、上記非プロトン極性溶剤とアルコールの混合物であってもよい。アルコールの例としては、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、sec−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコールが挙げられる。特にメタノールが好ましく、メタノールを使用することによって共重合体の含有割合の広い範囲にわたって適切な低い溶液粘度を得ることができる。これらのアルコールは、単独で使用するか、2種以上を組み合わせて使用することができる。 上記混合溶媒は、非プロトン極性溶媒を25〜95質量%、好ましくは25〜90質量%の量で含むことができ、アルコールを5〜75質量%、好ましくは10〜75質量%の量で含むことができる。上記割合でアルコールを使用すれば、適切な低い溶液粘度が得られる。 溶液中の新規芳香族スルホン酸イミド含有ポリアリーレンの濃度(ポリマー濃度)は共重合体の分子量に応じて異なるが、通常は5〜40質量%、好ましくは7〜25質量%である。ポリマー濃度が5質量%未満である場合には、大きな膜厚を有する膜を製造することが困難となるとともに、ピンホールが容易に発生する。一方、ポリマー濃度が40質量%を超える場合には、溶液粘度が高くなり、製膜が困難になるとともに得られる膜が低い表面平滑性を有する場合がある。 溶液粘度は、新規芳香族スルホン酸イミド含有ポリアリーレンの分子量またはポリマー濃度に応じて異なってもよい。通常、溶液粘度は、2,000〜100,000mPa・s、好ましくは3,000〜50,000mPa・sである。溶液粘度が2,000Pa・s未満である場合には、溶液の保持性が低下し、製膜時に溶液が基材から流れ出す場合がある。一方、溶液粘度が100,000Pa・sを超える場合には、溶液を型によって押し出すことができず、キャスト法による製膜が困難となる場合がある。 以上のようにして得られる湿潤膜を水に浸漬し、膜内に残留する有機溶媒を水で置換することができる。この処理によって、得られるプロトン伝導膜内の残留溶媒量を減少させることができる。 水に浸漬する前に、湿潤膜を予備乾燥することができる。予備乾燥は、湿潤膜を50〜150℃で0.1〜10時間加熱することによって行うことができる。 湿潤膜の水への浸漬は、各シートに対してバッチ方式で行ってもよく、基材フィルム(例えば、PETフィルム)との積層体あるいは基材から剥離した膜を水に浸漬した後に巻き取る連続プロセスによって行ってもよい。 バッチ方式で浸漬する場合には、処理された膜の表面に皺が形成されることを防止するために、処理対象の膜を枠にはめることが好ましい。 浸漬は、湿潤膜が、湿潤膜1質量部に対して少なくとも10質量部、好ましくは30質量部の水と接触するように行うことが好ましい。プロトン伝導膜内に残留する溶媒の量を最小とするために、接触比はできる限り高いことが好ましい。プロトン伝導膜内の残留溶媒量を減少させるために、浸漬に使用する水を取り替えたり、水をあふれ出させることによって、水内の有機溶媒の濃度を一定のレベル以下に維持することも有効である。プロトン伝導膜内の残留有機溶媒の均一な面内分布は、撹拌等により水内の有機溶媒濃度を均一化することによって得ることができる。 湿潤膜を水に浸漬する際には、水の温度は好ましくは5〜80℃である。水による有機溶媒の置換は水温が高いほど高い割合で発生するが、温度が高いと膜への水の吸収も増加する。従って、プロトン伝導膜が乾燥後に荒れた表面を有する場合がある。通常、置換率と取り扱いの容易さの観点から、水温は10〜60℃であることが好ましい。 浸漬時間は、残留溶媒の初期量、接触比、水温に応じて異なる。通常、浸漬時間は10分間から240時間、好ましくは30分間から100時間である。 水に浸漬した膜を乾燥させることによって、残留溶媒量の少ない(通常は5質量%以下)プロトン伝導膜が得られる。 浸漬条件を制御することによって、プロトン伝導膜内の残留溶媒量を1質量%以下まで減少させることができる。例えば、湿潤膜1質量部に対して少なくとも50質量部の水に、水温10〜60℃で10分間から10時間にわたって湿潤膜を浸漬することによって残留溶媒量を1質量%以下まで減少させることができる。 上述したように湿潤膜を水に浸漬した後、30〜100℃、好ましくは50〜80℃で、10〜180分間、好ましくは15〜60分間にわたって膜を乾燥させる。次に、50〜150℃で0.5〜24時間にわたって好ましくは500〜0.1mmHgの真空で膜を真空乾燥する。 このようにして本発明に係るプロトン伝導膜が製造される。 プロトン伝導膜は、通常は10〜100μm、好ましくは20〜80μmの乾燥膜厚を有する。 プロトン伝導膜は、老化防止剤、好ましくは分子量500以上のヒンダードフェノール化合物を含むことができる。老化防止剤は、プロトン伝導膜の耐久性をさらに向上させる。老化防止剤は、前記した湿潤膜を製膜する際に使用する溶液に添加すればよい。 分子量500以上のヒンダードフェノール化合物の例としては、トリエチレングリコール−ビス[3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート](商品名:IRGANOX 245)、1,6−ヘキサンジオール−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート](商品名:IRGANOX 259)、2,4−ビス−(n−オクチルチオ)−6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルアニリノ)−3,5−トリアジン(商品名:IRGANOX 565)、ペンタエリスリチル−テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート](商品名:IRGANOX 1010)、2,2−チオジエチレンビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート](商品名:IRGANOX 1035)、オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート](商品名:IRGANOX 1076)、N,N−ヘキサメチレンビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−ヒドロシンナミド)(商品名:IRGANOX 1098)、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリ(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン(商品名:IRGANOX 1330)、トリス−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−イソシアヌレート(商品名:IRGANOX 3114)、3,9−ビス[2−[3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニロキシ]−1,1−ジメチルエチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン(商品名:Sumilizer GA−80)が挙げられる。 ヒンダードフェノール化合物は、新規芳香族スルホン酸イミド含有ポリアリーレン100質量部当たり0.01〜10質量部の量で使用することが好ましい。 本発明のプロトン伝導膜は、高いプロトン伝導率を維持しながら、優れた耐熱水性、耐溶媒性、耐熱性、耐酸化性、靱性、電極接着性、加工性を有する。従って、プロトン伝導膜は、家庭用電源、自動車、携帯電話、パーソナルコンピュータ、移動端末、デジタルカメラ、携帯用CD・MDプレーヤ、ヘッドホンステレオ、ペットロボット、電気自転車、電気スクータ、などに用いられる燃料電池部材として好適に使用することができる。[実施例] なお、以下本発明を実施例により説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。 実施例1:N−トリフルオロメチルスルホニル−3−(2,5−ジクロロベンゾイル)ベンゼンスルホン酸イミド(1)の合成 トリエチルアミン(27mL、200mmol)を、塩化3−(2,5−ジクロロベンゾイル)ベンゼンスルフォニル(27.97g、80mmol)とトリフルオロメタンスルホンアミド(13.30g、87mmol)を乾燥アセトン(250mL)に溶解した氷冷溶液に窒素下で滴下し、反応混合物を室温で24時間撹拌した。塩化トリエチルアンモニウム沈殿物を濾過によって分離した後、濾液をロータリーエバポレータによって濃縮し、酢酸エチル(400mL)で希釈し、1N HCl(2×200mL)で洗浄した。有機相をMgSO4で乾燥し、溶媒を除去して酸性スルホン酸イミド粗生成物を茶色のオイルとして得た。生成物をメタノール/水(200/75mL)に再溶解し、K2CO3(6.91g、50mmol、7mlの水に溶解)で処理した。 溶液を濾別し、約100mLに濃縮し、徐冷した。沈殿物を濾取し、水で洗浄し、乾燥し、活性炭を使用してエタノールで再結晶させ、スルホン酸イミドカリウム塩1を無色結晶として得た。収率:30.83g(77%);IR:チャート1;1H NMR:チャート2;19F NMR:チャート3。 実施例2:スルホン酸イミド含有ブロック共重合体の合成 乾燥DMAc(45mL)を、実施例1の化合物(14.01g、28.00mmol)、2−クロロベンゾニトリル末端ポリ(エーテルニトリル)オリゴマー(Mn=8200、8.50g、1.04mmol)、Ni(PPh3)2Cl2(0.57g、0.87mmol)、PPh3(3.05g、11.61mmol)、NaI(0.13g、0.87mmol)、Znダスト(4.74g、72.6g)の混合物に乾燥窒素気流下で添加し、反応混合物を80℃で4時間機械的に撹拌した。得られた濃厚な懸濁液をTHFで希釈し、セライトパッドで濾過して余分なZnを取り除いた。トルエンとヘキサンを順番に濾液に添加し、カリウム塩としての粗ポリマーを沈殿させた。粉状生成物を高温(80℃)の2N H2SO4とともに2時間攪拌し、高温のまま濾過し、pH>6となるまで繰り返し洗浄し、沸騰水内で20時間撹拌し、濾過・乾燥した。収率:16.20g(84%);GPC:Mn=75100;Mw=159000。単離した酸性ポリマー(3.90g)をNMP(17.35g)とメタノール(8.69)の混合物に溶解した。ドクターブレードを使用してPET基材上に膜をキャストし、オーブン内において80℃で30分間乾燥し、基材から剥離し、140℃で30分間乾燥し、脱イオン水内で24時間保存し、大気中で一定重量に乾燥した。得られた膜は、85℃の温度及び90%の相対湿度において1.42mequiv./gのイオン交換容量とNafion 117膜(0.127S/cm)に匹敵する0.132S/cmのプロトン伝導率を示した。 実施例3:スルホン酸イミドスルホン酸共重合体の合成 実施例1のスルホン酸イミドモノマー(6.00g、12mmol)、3−(2,5−ジクロロベンゾイル)ベンゼンスルホン酸ネオペンチル(14.45g)、2−クロロベンゾニトリル末端ポリ(エーテルニトリル)オリゴマー(Mn=8200、6.51g、0.79mmol)の混合物に対して実施例2の重合操作を行った。ネオペンチルエステルである粗ポリマーをDMAcに溶解し、135℃で過剰のLiBrと反応させ、実施例2と同様に処理し、25モル%のスルホン酸イミドと75モル%のスルホン酸単位を酸性ブロックに含むセグメント化共重合体を得た。収率:15.25g(74%);GPC:Mn=76,800;Mw=200,000。実施例2に従って膜を製造した。得られた膜は、85℃の温度及び90%の相対湿度において2.25mequiv./gのイオン交換容量とNafion 117を超える0.313S/cmのプロトン伝導率を示した。85℃の温度及び50%の相対湿度における伝導率(0.029S/cm)はNafion 117(0.032S/cm)に匹敵するものだった。式(1)によって表される芳香族スルホン酸イミド誘導体。(式中、Xはフッ素以外のハロゲン原子、−OSO2CH3、−OSO2CF3から選択される基であり、Aは2価の電子吸引性基であり、Bは2価の電子供与性基または単結合であり、Maは水素、アルカリ(土類)金属、第3級アンモニウムまたは第4級アンモニウムカチオンから選択されるカチオン種であり、Raは炭素数1〜20の炭化水素またはフッ化炭化水素基であり、Arは−SO2−NMb−SO2−Rb(式中、Mbは水素、アルカリ(土類)金属または第3級アンモニウムまたは第4級アンモニウムカチオンであり、Rbは炭素数1〜20の炭化水素またはフッ化炭化水素基である)で表される置換基を有する芳香族基であり、mは1〜10の整数であり、nは0〜10の整数であり、kは1〜4の整数である。) Arを構成する芳香族基が、フェニル基、ナフチル基、アントラセニル基、フェナントレニル基から選択される基であることを特徴とする請求項1に記載の芳香族スルホン酸イミド誘導体。 Ra及びRbが一般式−CpF2p+1(式中、pは1〜10の整数である)で表される直鎖または分岐状フッ化炭化水素基であることを特徴とする請求項1または2に記載の芳香族スルホン酸イミド誘導体。 前記2価の電子吸引性基が、−CO−、CONH−、−(CF2)p−(式中、pは1〜10の整数である)、−C(CF3)2−、−COO−、−SO−、−SO2−から選択され、前記2価の電子供与性基が、−O−、−S−、−CH=CH−、−C≡C−、から選択される基であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の芳香族スルホン酸イミド誘導体。 下記式(1')で表わされる繰り返し構造単位を含むポリアリーレン。(式中、Aは2価の電子吸引性基であり、Bは2価の電子供与性基または単結合であり、Maは水素、アルカリ(土類)金属、第3級アンモニウムまたは第4級アンモニウムカチオンから選択されるカチオン種であり、Raは炭素数1〜20の炭化水素またはフッ化炭化水素基であり、Arは−SO2−NMb−SO2−Rb(式中、Mbは水素、アルカリ(土類)金属または第3級アンモニウムまたは第4級アンモニウムカチオンであり、Rbは炭素数1〜20の炭化水素またはフッ化炭化水素基である)で表される置換基を有する芳香族基であり、mは1〜10の整数であり、nは0〜10の整数であり、kは1〜4の整数である。) 前記式(1')で表わされる繰り返し構造単位0.5〜100モル%と、下記式(A')で表わされる繰り返し構造単位0〜99.5モル%とを含むことを特徴とする請求項5に記載のポリアリーレン。(式中、A'及びDは、それぞれ独立して、−CO−、−SO−、−SO2−、−CONH−、−COO−、−(CF2)p−(式中、pは1〜10の整数である)、−(CH2)p−(式中、pは1〜10の整数である)、−CR'2−(式中、R'は脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基またはハロゲン化炭化水素基である)、シクロヘキシリデン基、フルオレニリデン基、−O−、−S−から選択される2価の基であり、B'は、酸素原子または硫黄原子であり、R1からR16は、同一でも異なってもよく、水素原子、フッ素原子、アルキル基、部分的または完全にハロゲン置換されたハロゲン化アルキル基、アリール基、アリル基、ニトロ基、ニトリル基から選択される少なくとも1種の原子または基であり、s及びtはそれぞれ独立して0〜4の整数であり、rは0または正の整数である。) 前記式(1')で表わされる繰り返し構造単位0.5〜100モル%と、前記式(A')で表わされる繰り返し構造単位0〜99.5モル%と、下記式(2')で表わされる繰り返し構造単位0〜99.5モル%と(ただし、前記構造(1')、(2')、(A')の合計は100モル%である)を含むことを特徴とする請求項6に記載のポリアリーレン。(式中、Aは2価の電子吸引性基であり、Bは2価の電子供与性基または単結合であり、Raは炭素数1〜20の炭化水素基であり、Arは−SO3Rb(式中、Rbは炭素数1〜20の炭化水素基である)で表される置換基を有する芳香族基であり、mは1〜10の整数であり、nは0〜10の整数であり、kは1〜4の整数である。) 前記式(1')で表わされる繰り返し構造単位0.5〜100モル%と、前記式(A')で表わされる繰り返し構造単位0〜99.5モル%と、下記式(2'')で表わされる繰り返し構造単位0〜99.5モル%と(前記構造(1')、(2'')、(A')の合計は100モル%である)を含む、請求項6に記載のポリアリーレン。(式中、Aは2価の電子吸引性基であり、Bは2価の電子供与性基または単結合であり、Arは−SO3Hで表される置換基を有する芳香族基であり、mは1〜10の整数であり、nは0〜10の整数であり、kは1〜4の整数である。) 3−(2,5−ジクロロベンゾイル)−ベンゼンスルホン酸エステルをさらに含む、請求項5に記載のポリアリーレン。 前記エステルが、3−(2,5−ジクロロベンゾイル)−ベンゼンスルホン酸ネオペンチルである、請求項9に記載のポリアリーレン。 請求項10に記載のポリアリーレンのスルホン酸エステル単位を加水分解することによって得られる3−(2,5−ジクロロベンゾイル)−ベンゼンスルホン酸をさらに含む、請求項5に記載のポリアリーレン。請求項5〜8のいずれかに記載のポリアリーレンを含む高分子固体電解質。 請求項12に記載の高分子固体電解質を含むプロトン伝導膜。


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