タイトル: | 公開特許公報(A)_肝保護剤 |
出願番号: | 2006258256 |
年次: | 2008 |
IPC分類: | A61K 31/357,A61K 31/7048,C07H 13/08,A61P 1/16,A61K 36/18,A61P 17/00,A23L 1/30,A23K 1/16,C07D 321/00 |
下田 博司 福田 寿之 岡田 忠司 村井 弘道 JP 2008074801 公開特許公報(A) 20080403 2006258256 20060925 肝保護剤 オリザ油化株式会社 594045089 下田 博司 福田 寿之 岡田 忠司 村井 弘道 A61K 31/357 20060101AFI20080307BHJP A61K 31/7048 20060101ALI20080307BHJP C07H 13/08 20060101ALI20080307BHJP A61P 1/16 20060101ALI20080307BHJP A61K 36/18 20060101ALI20080307BHJP A61P 17/00 20060101ALI20080307BHJP A23L 1/30 20060101ALI20080307BHJP A23K 1/16 20060101ALI20080307BHJP C07D 321/00 20060101ALN20080307BHJP JPA61K31/357A61K31/7048C07H13/08A61P1/16A61K35/78 CA61P17/00A23L1/30 BA23L1/30 ZA23K1/16 304CC07D321/00 15 OL 23 2B150 4B018 4C022 4C057 4C086 4C088 2B150AA01 2B150AA06 2B150AA10 2B150AB10 2B150DD42 2B150DD45 2B150DD57 4B018LB01 4B018LB07 4B018LB08 4B018LB10 4B018MD08 4B018MD57 4B018ME14 4B018MF01 4C022MA02 4C057BB02 4C057CC01 4C057DD01 4C057DD02 4C057HH04 4C086AA01 4C086AA02 4C086BA16 4C086EA07 4C086GA17 4C086MA01 4C086MA04 4C086NA14 4C086ZA75 4C088AB12 4C088AC04 4C088BA08 4C088BA32 4C088CA03 4C088NA14 4C088ZA75 本発明は、体内での活性酸素種の産生および蓄積を抑制でき、肝障害を予防し、または病状の更なる悪化を防止できる肝保護剤に関する。 近年、生体内、特に人体内に存在する活性酸素種が、健康との関連において注目されてきている。活性酸素種は、酸素呼吸する生体内のあらゆる部位で必ず産生されるもので、スーパーオキサイドアニオン(O2-)、過酸化水素、ヒドロキシラジカル(OH・)および一重項励起種(1O2)などの種々の形をとる。活性酸素種は、食物などの形で生体外部からも生体内に取りこまれることがある。例えば、食用油中に存在する過酸化脂質も活性酸素種 の一種である。活性酸素種は、生体内に存在すると、各種細胞死、ガン、動脈硬化などの種々の疾患の原因になると言われている。従って、活性酸素種は、生体 内ではスーパーオキシドジスムターゼ(SOD)などの酵素の働きで除去あるいは解毒されているが、老化と共に体内のSOD活性は低下し、活性酸素種が原因 となる種々の疾患の可能性が高くなる。肝臓は、一般には解毒器官とも言われるほど多種多様の酵素の働きを有する。生体内に有害な物質が存在すると、それは、この肝臓の働きによって解毒または代謝され、酸素と水として体外へ排出される。 しかし、この解毒や代謝により、活性酸素種が産生されることもあり、それによって肝細胞膜などが損傷を受ける。また、老化とともに、解毒作用や代謝機能が 低下して、活性酸素種が体内に蓄積すると、高血圧症や肝障害などを発症したり、症状を悪化させる原因となることがある。 したがって、健康や生命を維持するために、肝臓を保護しながら活性酸素種を速やかに解毒または分解して、生体外へ排出する必要がある。 肝臓を保護する目的で現在使用されている医療製剤や漢方製剤には、単独または組み合わせて使用すると、精神障害、投薬中止後のリバウンド、間質性肺炎の発症やそれが原因と思われる死亡例を含む種々の副作用が報告されていることから、肝臓を保護しかつ体内での活性酸素種の産生および蓄積を抑制でき、有効成分として副作用の少ない天然起源物質を含有する肝保護剤が求められている。 一方、近年クルミに含まれるポリフェノール成分の研究が進んでいる。その本質は,エラジ酸や加水分解型ポリフェノール [ペドゥンクラジン(pedunculagin),テリマグランジン(tellimagrandin)Iなど] であり,これらは強い抗酸化活性があることが報告されている(Fukuda T, Ito H, Yoshida T, Antioxidativepolyphenols from walnut (Juglans regia L). Phytochemistry, 63, 795-801 (2003).)。一方,糖尿病予防に寄与する糖質分解酵素に対する阻害活性も報告されている(Fukuda T.Polyphenols from walnuts: Structures and functions. IFT 2006 Annual Meeting, Orland, Florida, June 24-28, 2006)。 また、特許文献では、酸化ストレス抑制作用(特開2006-052184)、くすみ改善作用(特開2005-289913)、皮膚老化抑制作用(特開2000-229836)、ヒスタミン遊離抑制作用(特開2005-179285)、糖尿病合併症抑制作用(特開2005-120031)、ウレアーゼ阻害作用(特開2003-048844)および膀胱機能改善作用(特開2003-128566)などがあり、これらの特許文献の中には、クルミに含まれるポリフェノールによる効果と考えられるものもある。 クルミは、アメリカ、中国をはじめ世界各地で栽培されているナッツ類である。焙煎した仁が広く食されているが、仁を搾油した油も食用に供される。 クルミの仁の種皮部分には、ポリフェノールが高濃度で含有されており、エラジタンニン等の加水分解型ポリフェノールが主成分であることが明らかにされている。しかしながら、クルミ種皮の抽出物の肝保護作用については未だ見出されていなかった。 そこで、本発明者らは、クルミの仁の種皮から得られた加水分解型ポリフェノールの肝保護作用について、ラット初代培養肝細胞を利用した四塩化炭素誘発肝細胞障害モデルで検討した結果、クルミの仁の種皮から得られたエラジタンニンが特に肝細胞障害抑制作用を示すことを見出し、本発明を完成するに至った。 即ち、本発明の目的は、活性酸素種を速やかに解毒し代謝してその産生や蓄積を防止するために肝臓を保護しながら、抗酸化活性を有する肝保護剤を提供することであって、特に、従来の医薬品に比べて副作用が少ない、天然起源の物質を含有する肝保護剤を提供することである。 上記課題を解決するために本発明の肝保護剤は、エラジタンニンを有効成分とすることを特徴とする。 また、上記エラジタンニンは、グルコースの4位と6位、及び2位と3位のうちの少なくとも一方にヘキサヒドロジフェノイル基が置換されたものであることが好ましい。 更に、上記エラジタンニンは、ペドゥンクラジン(Pedunculagin)、テリマグランジン(Tellimagrandin)I、カスアリクチン(Casuarictin)、テリマグランジン(Tellimagrandin)II、ルゴシン(Rugsin)C、カスアリニン(Casuarinin)、から選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。 また、上記エラジタンニンは、クルミの種皮を含む仁及び/又はクルミの仁の種皮から抽出されたものであることが好ましい。 また、本発明のクルミ抽出物は、クルミの種皮を含む仁及び/又はクルミの仁の種皮から抽出されたクルミ抽出物であって、クルミ由来のポリフェノールを含有し、該クルミ由来のポリフェノールとして、少なくともエラジタンニンを含有することを特徴とする。 更に、上記エラジタンニンとして、ペドゥンクラジン(Pedunculagin)、テリマグランジン(Tellimagrandin)I、カスアリクチン(Casuarictin)、テリマグランジン(Tellimagrandin)II、ルゴシン(Rugsin)C、カスアリニン(Casuarinin)、から選ばれる少なくとも1種を含有することが好ましい。更に、他の本発明の肝保護剤は、上記クルミ抽出物を含有することを特徴とする。 上記本発明及び他の本発明の肝保護剤は、食品、ペットフード,化粧品,医薬部外品または医薬品に含有させることもできる。 以下、本発明をさらに詳細に説明する。 本発明の肝保護剤は、エラジタンニンを有効成分とすることを特徴とする。 ここで、上記エラジタンニンとは、分子内にヘキサヒドロジフェノイル(hxahydroxydiphenoyl、以下、単に「HHDP基」ともいう。)基を有し、加水分解により、多価アルコールの他にエラグ酸を生成するタンニンの総称である。 また、上記エラジタンニンの種類は特に限定されないが、特に、グルコースの4位と6位、及び2位と3位のうちの少なくとも一方にHHDP基が置換したものであることが好ましい。このとき、グルコースにHHDP基が置換したものであれば特に限定されず、例えば、グルコース骨格のうちHHDP基が置換していない水酸基にガロイル基等が更に置換されていても良い。尚、上記エラジタンニンは1種のみ用いても良いし、2種以上併用しても良い。 このような化合物として例えば、ペドゥンクラジン(Pedunculagin)、テリマグランジン(Tellimagrandin)I、カスアリクチン(Casuarictin)、テリマグランジン(Tellimagrandin)II、ルゴシン(Rugsin)C、カスアリニン(Casuarinin)等が挙げられるがこれらに限定されない。尚、これらは1種のみ用いても良いし2種以上併用しても良い。 このとき、ペドゥンクラジン(Pedunculagin)、テリマグランジン(Tellimagrandin)I、カスアリクチン(Casuarictin)、テリマグランジン(Tellimagrandin)II、ルゴシン(Rugsin)C、カスアリニン(Casuarinin)(以下、これらを単に、「ペドゥンクラジン等」とする。)が特に好ましい。より優れた肝保護作用を有するからである。 上記ペドゥンクラジンは、下記の化学式(1)にて示される化合物である。 また、テリマグランジンIは、下記化学式(2)にて示される化合物である。 更に、カスアリクチンは、下記化学式(3)にて示される化合物である。更に、テリマグランジンIIは、下記化学式(4)にて示される化合物である。更に、ルゴシンCは、下記化学式(5)に示される化合物である。カスアリニンは下記化学式(6)に示される化合物である。 上記エラジタンニンを得る方法は特に限定されないが、クルミの種皮からポリフェノールを抽出することにより得ることが好ましい。このクルミ由来のポリフェノールにはエラジタンニンが含まれており、このエラジタンニン中には特に上記ペドゥンクラジン等を高濃度に含有しているからである。このとき、クルミの種皮を含んでいるものであれば特に限定されず、例えば、クルミの仁から剥離した種皮から抽出しても良いし、種皮に被覆された状態となっている仁から抽出しても良い。特に、クルミの仁から剥離した種皮から抽出することがより好ましい。より高濃度の上記ペドゥンクラジン等のエラジタンニンを抽出することができるからである。 また、クルミの種皮を含む仁または種皮をそのままの状態で抽出を行っても良いが、これらの粉砕物を抽出することがより好ましい。種皮に含まれるエラジタンニンをより高濃度に抽出することができるからである。 このとき、抽出方法は特に限定されないが、たとえば、極性溶媒抽出、超臨界抽出等が挙げられる。尚、これらのうちの何れか一方のみを行っても良いし、これらの両方を行っても良い。 ここで、極性溶媒抽出にて抽出する場合、用いる極性溶媒は特に限定されないが、たとえば、水、メタノール、エタノール、イソプロパノール、アセトン、1,3−ブチレングリコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、酢酸、酢酸エチル、エーテル、ヘキサン等が挙げられる。これらのうち、水、メタノール、エタノールが好ましい。特に、含水メタノールや含水エタノール等の含水アルコールを用いることが好ましい。有効成分を効率よく抽出できるからである。尚、これらは1種のみ用いても良いし、2種以上併用しても良い。 抽出溶媒として水を使用する場合には、抽出温度20〜100℃、好ましくは80〜100℃程度で行うとよい。これは、抽出温度が低すぎると、有効成分が抽出されにくいためである。抽出用の水の種類は、特に限定されず、水道水、蒸留水、ミネラル水、アルカリイオン水等を使用することができる。 抽出溶媒として含水アルコールを使用する場合、アルコール濃度30〜90wt%であることが好ましい。30wt%程度よりも少ないか、90wt%を超えると、有効成分の抽出量が低下しやすくなるからである。また、抽出温度は、20〜95℃、好ましくは50〜95℃程度で行うとよい。なお、含水エタノール抽出は、有効成分の含有率を向上させるため、種々の濃度で繰り返すとよい。 また、極性溶媒にて抽出する場合、その抽出方法は特に限定されず、例えば、連続抽出、浸漬抽出、向流抽出等任意の方法を採用することができ、室温ないし還流加熱下において任意の装置を使用することができる。尚、上記方法にて抽出を行う場合、これらのうちの1つのみを行っても良いし、これらの方法を組み合わせても良い。 具体的な方法としては、抽出溶媒を満たした処理槽に抽出原料を投入し、攪拌しながら有効成分を溶出させる。例えば、抽出溶媒として水または含水アルコールを用いる場合には、抽出原料の5〜100倍量程度(重量比)の極性溶媒を使用し、30分〜5時間程度抽出を行う。溶媒中に有効成分を溶出させた後、ろ過して抽出残渣を除くことによって、抽出液を得る。その後、常法に従って抽出液に希釈、濃縮、乾燥、精製等の処理を施してクルミ抽出物を得て、このクルミ抽出物を肝保護剤とする。 なお、精製方法としては、例えば、活性炭処理、樹脂吸着処理、イオン交換樹脂、液−液向流分配等の方法が挙げられるが、食品等に添加する場合には大量に使用するものではないから、未精製のままで使用してもよい。 更に、超臨界抽出により抽出を行う場合、このときに用いる超臨界流体は特に限定されないが、たとえば、二酸化炭素及び水等が挙げられる。尚、これらは1種のみを用いても良いし、2種類以上併用しても良い。また、これらのうち特に二酸化炭素が好ましい。より容易に有効成分を抽出することができるからである。また、このときの抽出方法は、公知の方法にて行えばよい。 かくして抽出された上記クルミ抽出物には、クルミ由来のポリフェノールを含有し、このポリフェノール中には、エラジタンニンを含有している。更に、このエラジタンニンとして、上記ペドゥンクラジン等の各成分のうちの少なくとも1種を高濃度に含有している。 また、本発明の肝保護剤は、上記クルミ抽出物をそのまま精製して、食品等に添加しても良いし、上記抽出物に含有される上記ペドゥンクラジン等の各成分を、分離、濃縮して食品等に添加しても良い。このとき、上記クルミ抽出物から、上記ペドゥンクラジン等のうちの1種の成分のみを分離、濃縮しても良いし、複数の成分を分離、濃縮しても良い。 また、上記クルミ抽出物から上記ペドゥンクラジン等の成分を分離、濃縮する方法は特に限定されず、例えば、カラムクロマトグラフィー法、HPLC法等により行うことができる。 本発明の肝保護剤における肝細胞障害抑制作用は、以下に説明する評価法を用いて、その効果を確認することができる。 四塩化炭素で惹起されるラット肝細胞の障害に対する抑制作用を調べることで、肝細胞障害抑制作用を決定することができる。四塩化炭素誘発肝障害の発症機構は以下の通りである。先ず、四塩化炭素が肝細胞に存在する代謝酵素によりトリクロルメチルラジカルに代謝され、このラジカルによるラジカル連鎖反応の結果、過酸化脂質などが肝臓内に堆積することにより、細胞に重篤な障害が発症する。この肝細胞障害に対する抑制活性は、細胞のミトコンドリアの活動を測定することで,細胞の生育度を把握できるMTTアッセイを用いることで評価できる。 本発明の肝保護剤の経口摂取における有効量は、成人の1回の服用量につき加水分解型ポリフェノールの総量で0.01〜1g、好ましくは0.01〜0.15gである。 本発明は、前記肝保護剤を含有する食品を提供する。この食品は、有効成分としてポリフェノールを、例えば成人の一回の服用量につき、10〜1,000mg、好ましくは10〜150mgの量で含有し得る。本発明の肝保護剤において、前記有効成分の含有量は、年齢等により変化してよい。 本発明の肝保護剤は、各種飲食品の素材として使用することができる。飲食品としては、例えば、食用油(サラダ油)、菓子類(ガム、キャンディー、キャラメル、チョコレート、クッキー、スナック、ゼリー、グミ、錠菓等)、麺類(そば、うどん、ラーメン等)、乳製品(ミルク、アイスクリーム、ヨーグルト等)、調味料(味噌、醤油等)、スープ類、飲料(ジュース、コーヒー、紅茶、茶、炭酸飲料、スポーツ飲料等)をはじめとする一般食品や、健康食品(錠剤、カプセル等)、栄養補助食品(栄養ドリンク等)が挙げられる。これらの飲食品に本発明の肝保護剤を適宜配合するとよい。 これら飲食品には、その種類に応じて種々の成分を配合することができ、例えば、ブドウ糖、果糖、ショ糖、マルトース、ソルビトール、ステビオサイド、コーンシロップ、乳糖、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、コハク酸、乳酸、L−アスコルビン酸、dl−α−トコフェロール、エリソルビン酸ナトリウム、グリセリン、プロピレングリコール、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、アラビアガム、カラギーナン、カゼイン、ゼラチン、ペクチン、寒天、ビタミンB類、ニコチン酸アミド、パントテン酸カルシウム、アミノ酸類、カルシウム塩類、色素、香料、保存剤等の食品素材を使用することができる。さらに、健康維持機能をもった本肝保護剤には、他の抗酸化物質や健康食品素材などの配剤、(例えば、抗酸化物質、還元型アスコルビン酸(ビタミンC)、ビタミンE、還元型グルタチン、トコトリエノール、ビタミンA誘導体、リコピン、β−クリプトキサンチン、アスタキサンチン、ゼアキサンチン、フコキサンチン、尿酸、ユビキノン、コエンザイムQ10、葉酸、ニンニクエキス、アリシン、セザミン、リグナン類、カテキン、イソフラボン、カルコン、タンニン類、フラボノイド類、クマリン、イソクマリン類、ブルーベリーエキス、アルブチン、タンニン、アントシアニン、リンゴポリフェノール、ブドウ種子エキス、エラジ酸、コウジ酸、サージ抽出物健康食品素材、V.(ビタミン)A、V.B1、V.B2、V.B6、V.B12、V.C、V.D、V.E、V.P、コリン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸カルシウム、EPA、オリゴ糖、食物繊維、スクアレン、大豆レシチン、タウリン、ドナリエラ、プロテイン、オクタコサノール、DHA、卵黄レシチン、リノール酸、ラクトフェリン、マグネシウム、亜鉛、クロム、セレン、カリウム、ヘム鉄、カキ肉エキス、キトサン、キチンオリゴ糖、コラーゲン、コンドロイチン、ウコン、シジミエキス、スッポン、カンゾウ、クコシ、ケイヒ、サンザシ、生姜、霊芝、オオバコ、カミツレ、カモミール、セイヨウタンポポ、ハイビスカス、ハチミツ、ボーレン、ローヤルゼリー、ライム、ラベンダー、ローズヒップ、ローズマリー、セージ、ビフィズス菌、フェーカリス菌、ラクリス、小麦胚芽油、ゴマ油、シソ油、大豆油、中鎖脂肪酸、アガリクス、イチョウ葉エキス、ウコン、コンドロイチン、玄米胚芽エキス、レイシ、タマネギ、DHA、 EPA、 DPA、 甜茶、冬虫夏草、ニンニク、蜂の子、パパイヤ、プーアル、プロポリス、メグスリの木、ヤブシタケ、ロイヤルゼリー、ノコギリヤシ、ヒアルロン酸、コラーゲン、ギャバ、ハープシールオイル、サメ軟骨、グルコサミン、レシチン、ホスファチジルセリン、田七ニンジン、桑葉、大豆抽出物、エキナセア、エゾウコギ、大麦抽出物、オリーブ葉、オリーブ実、ギムネマ、バナバ、サラシア、ガルシニア、キトサン、セントジョーンズワート、ナツメ、ニンジン、パッションフラワー、ブロッコリー、プラセンタ、ハトムギ、ブドウ種子、ピーナッツ種皮、ビルベリー、ブラックコホシュ、マリアアザミ、月桂樹、セージ、ローズマリー、ラフマ、黒酢、ゴーヤー、マカ、紅花、亜麻、ウーロン茶、花棘、カフェイン、カプサイシン、キシロオリゴ糖、グルコサミン、ソバ、シトラス、食物繊維、プロテイン、プルーン、スピルリナ、大麦若葉、核酸、酵母、椎茸、梅肉、アミノ酸、深海鮫抽出物、ノニ、カキ肉、スッポン、シャンピニオン、オオバコ、アセロラ、パイナップル、バナナ、モモ、アンズ、メロン、イチゴ、ラズベリー、オレンジ、フコイダン、メシマコブ、クランベリー、コンドロイチン硫酸、亜鉛、鉄、セラミド、シルクペプチド、グリシン、ナイアシン、チェストツリー、セラミド、L-システイン、L-カルニチン、赤ワイン葉、ミレット、ホーステール、ビオチン、センテラアジアティカ、ハスカップ、ピクノジェノール、フキ、ルバーブ、クローブ、ローズマリー、カテキン、プーアル、クエン酸、ビール酵母、メリロート、ブラックジンガー、ショウガ、ガジュツ、ナットウキナーゼ、ベニコウジ、トコトリエノール、ラクトフェリン、シナモン、韃靼ソバ、ココア、ユズ種子エキス、シソの実エキス、ライチ種子エキス、月見草エキス、黒米エキス、α−リポ酸、ギャバ、生コーヒー豆エキス、フキエキス、キウイ種子エキス、温州みかんエキス、アカショウガエキス、アスタキサンチン、ニラ種子エキス、リンデンエキス)なども配合することができる。 具体的な製法としては、本発明の肝保護剤をそのまま、クルミ抽出物の場合は粉末デキストリンとともにスプレードライまたは凍結乾燥し、これを粉末、顆粒、打錠または溶液にすることで容易に食品(インスタント食品等)に含有させることができる。また必要に応じてアラビアガム等のバインダーと混合して粉末状あるいは顆粒状にし、固形食品に添加することも可能である。また、加水分解型ポリフェノールはそのまま、もしくは例えば、水、エタノール、グリセリンあるいはこれらの混合物に分散溶解して、飲料に添加することも可能である。 また、本発明の肝保護剤は、哺乳類の動物用飼料に含有することができる。上記動物用飼料は、上記飲食品と同様の方法にて含有することができる。また、上記動物用飼料は、使用する動物は特に限定されず、例えば、牛、豚等の家畜用動物、犬、猫、ハムスタ等の伴侶動物(ペットとして飼われている動物)等にも使用することができる。 また、例えば、伴侶動物の飼料として、穀粉、食肉等を用いることができる。このとき、穀粉としては、小麦粉、米粉、ライ麦粉、えんばく粉、ひえ粉、あわ粉、トウモロコシ粉、大豆粉などが例示でき、これらの穀粉は2種以上を併用してもよい。穀粉を使用することにより、伴侶動物に炭水化物などの栄養素を供給することができる。上記の穀粉の中で小麦粉を使用するのが最も好ましく、小麦粉としては、強力粉、中力粉、薄力粉を単独又は適宜組み合わせて使用することができ、また係る小麦粉と他の穀粉を併用してもよい。更に、加熱処理後の動物用飼料の弾力を調整するために、小麦粉と小麦グルテン、大豆蛋白質などを組み合わせてもよい。なお、小麦粉に含まれるグルテンに由来する網目構造は、加熱処理されると、膨化した組織構造を構成することができ、食感の改善に寄与する。 本発明で使用される食肉は特に限定されず、鶏肉、豚肉、牛肉、羊肉、山羊肉、兎肉、七面鳥肉、馬肉などを使用するこができるが、風味の点から鶏肉が好適に使用される。上記の食肉は常法により家畜類を屠殺し解体して得られる。なお、中間水分又は低水分状態の製品の品質劣下は主に脂肪の酸化により生じるので、使用する食肉は脂肪含量が少ないか脂肪を取り除いた赤身肉が好適に使用される。また、食肉の共存は、良質の動物性蛋白質の強化と共に伴侶動物に対する嗜好性の改善を図ることができる。 伴侶動物の飼料は種々の方法により調製することができるが、好ましい方法としては、穀粉(好ましくは小麦粉)及び食肉を含有した練りあがり原料混合物(以下、「ドウ」という。)を調製し、成形後、加熱処理する方法が例示できる。ドウ中の穀粉及び食肉の組成は特に限定されないが、通常、穀粉5〜60%程度、好ましくは10〜50%程度、食肉5〜80%程度、好ましくは20〜50%程度、及び必要量の水からなるように調整される。また、Aw調整剤を使用する場合には、当該Aw調整剤は5〜30%程度、好ましくは10〜20%程度となるように添加される。なお、水の使用量は、ドウが混練・成形できる程度に、穀粉、食肉、Aw調整剤などの使用量に応じて適宜調整すればよい。 ドウの調製方法は特に限定されないが、好ましくは、まず食肉をサイレントカッター、チョッパーなどにより細挽する。この際、細挽した食肉に気泡が十分に含まれるように細切しておくのが好ましい。ついで、細挽した食肉に、穀粉、水及び必要に応じてAw調整剤などを添加し、十分に混練して気泡を含有させることにより含泡体ドウを調製することができる。ドウの調製に際して、起泡剤を添加してもよく、特に穀粉として小麦粉以外の穀粉を使用する場合には起泡剤を使用するのが好ましい。起泡剤の添加により、ドウ中に微細な気泡を均一に含有させることができる。起泡剤としては各種起泡剤が使用できるが、気泡の安定性などの点から、大豆蛋白系起泡剤及び/又は酵素分解大豆蛋白系起泡剤を使用するのが好ましい。 かくして調製されたドウを成形し、加熱処理することにより、本発明の伴侶動物の飼料が得られる。ドウの成形は、本発明の伴侶動物用飼料を伴侶動物が食する際の食べ易さ、飼い主の取扱い易さなどに応じて適宜な形状に成形すればよく、例えば、板状、スティック状、円板状、ドーナツ状、ハート形状などが例示される。また、同一の配合から調製したドウから、各々異なる色調の色素で染色し、又は野菜又はフルーツなどを配合して異なる外観の複数のドウを調製し、それらを多層状又は同心円状に組み合わせて成形することもできる。 成形されたドウの加熱手段は特に限定されず、例えば、オーブン加熱、マイクロ波加熱などが例示される。これらの加熱方法は公知であり、常法に準じて加熱処理を行えばよい。加熱処理後の飼料の水分含量は、通常20〜40%程度である。上記の加熱処理により、水分の蒸発と気泡の膨張によりドウは膨化し、また短時間に水分が蒸発するのでAwが低下し、保存性が向上する。また、穀粉として小麦粉を使用した場合には、加熱処理により、小麦粉に含まれるグルテンに由来する網目構造が固定化し、食感が改善される。なお、オーブン加熱の場合には、飼料に独特の色調(狐色)や香気を生じさせることができる利点があり、一方、マイクロ波加熱による場合には、ドウの内部から加熱することができるので、均質に膨化させることが可能であり、均一な気泡を有する飼料を得ることができる利点がある。上記の加熱処理に際して、得られた飼料のAwが0.6〜0.9の範囲になるように調整するのが好ましい。前述のように、Awをこの範囲に調整することより、飼料の保存性を著しく高めることができる。 かくして得られた上記伴侶動物の飼料は、パン状の性状を有する飼料であり、ソフトな食感と適度な柔軟性と弾力性を有するので、幼犬、老齢犬や猫などの歯の弱い伴侶動物の飼料、おやつなどとして好適である。勿論、健常な成犬や成猫の飼料、おやつなどとしても利用することができる。上記動物用飼料は、包装容器に適当量を収納し、密封することにより製品化される。包装容器としては、酸素ガス非透過性の包材を使用するのが好ましい。包装の形態としては、真空包装、不活性ガス充填包装などが例示されるが、脱酸素剤(例えば、エージレスTM等)と共に不活性ガス充填包装するのが好ましい。係る包装形態によれば、保存期間中における酸素による品質劣化と微生物の増殖を防止することができる。また、上記伴侶動物の飼料は、例えば、使用する食肉又はドウには、当業者が慣用的に用いている添加物(例えば、食塩、重合リン酸塩、エリソルビン酸ナトリウム等の酸化防止剤、植物性蛋白質、脱脂粉乳、カゼインナトリウム、卵白、グルテン、貝殻粉、骨粉、ビタミン類、ミネラル類、微量元素、調味料、香料、色素、保存料、pH調整剤等)及び/又は野菜やフルーツを添加することもできる。また、ドウを板状に成形し加熱処理し、その後にスティック状、円板状、ドーナツ状、ハート形状などに切断して飼料を調製してもよい。更に、使用する食肉又はドウに、各種のビタミン類やミネラル類などを配合し、犬又は猫のNRC栄養基準に合致させることもできる。 本発明の肝保護剤は、薬品(医薬品および医薬部外品を含む。)の素材として用いてもよい。薬品製剤用の原料に、本発明の肝保護剤を適宜配合して製造することができる。本発明の肝保護剤に配合しうる製剤原料としては、例えば、賦形剤(ブドウ糖、乳糖、白糖、塩化ナトリウム、デンプン、炭酸カルシウム、カオリン、結晶セルロース、カカオ脂、硬化植物油、カオリン、タルク等)、結合剤(蒸留水、生理食塩水、エタノール水、単シロップ、ブドウ糖液、デンプン液、ゼラチン溶液、カルボキシメチルセルロース、リン酸カリウム、ポリビニルピロリドン等)、崩壊剤(アルギン酸ナトリウム、カンテン、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸モノグリセリド、デンプン、乳糖、アラビアゴム末、ゼラチン、エタノール等)、崩壊抑制剤(白糖、ステアリン、カカオ脂、水素添加油等)、吸収促進剤(第四級アンモニウム塩基、ラウリル硫酸ナトリウム等)、吸着剤(グリセリン、デンプン、乳糖、カオリン、ベントナイト、硅酸等)、滑沢剤(精製タルク、ステアリン酸塩、ポリエチレングリコール等)などが挙げられる。 本発明による肝保護剤の投与方法は、一般的には、錠剤、丸剤、軟・硬カプセル剤、細粒剤、散剤、顆粒剤等の形態で経口投与することができる。また、水溶性製剤は、液剤として経口的に投与することができる。さらに非経口投与であってもよい。非経口剤として投与する場合は、本発明の肝保護剤をエタノールや水など適当な可溶化剤に分散させた後、パップ剤、ローション剤、軟膏剤、チンキ剤、クリーム剤などの剤形で適用することができる。また本肝保護剤の水溶性製剤は、そのままで、あるいは分散剤、懸濁剤、安定剤などを添加した状態で、パップ剤、ローション剤、軟膏剤、チンキ剤、クリーム剤などの剤形で適用することができる。 投与量は、投与方法、病状、患者の年齢等によって変化し得るが、大人では、通常、1日当たり有効成分として5〜200mg、子供では通常0.5〜100mg程度投与することができる。 本発明の肝保護剤を薬品として使用する際の配合比は、剤型によって適宜変更することが可能であるが、通常、経口または粘膜吸収により投与される場合は約0.01〜10wt%、非経口投与による場合は、0.01〜20wt%程度にするとよい。なお、投与量は種々の条件で異なるので、前記投与量より少ない量で十分な場合もあるし、また、範囲を超えて投与する必要のある場合もある。医薬組成物は、前記肝保護剤以外に、医薬分野において常用される既知の他の化合物、および経口投与に適した形態に成型するのに必要な化合物を包含していてもよい。そのような化合物と しては、例えば、乳糖、デンプン、ヒドロキシプロピルセルロース、カオリン、タルク、炭酸カルシウムなどが挙げられる。 本発明の肝保護剤は、食事の際に1日3回程度服用するのが好ましい。 本発明の肝保護剤は、皮膚外用剤(化粧品、医薬品および医薬部外品を含む。)として用いても、肝保護作用を期待することができる。 本発明の肝保護剤を配合しうる皮膚外用剤の形態としては、例えば、乳液、石鹸、洗顔料、入浴剤、クリーム、乳液、化粧水、オーデコロン、ひげ剃り用クリーム、ひげ剃り用ローション、化粧油、日焼け・日焼け止めローション、おしろいパウダー、ファンデーション、香水、パック、爪クリーム、エナメル、エナメル除去液、眉墨、ほお紅、アイクリーム、アイシャドー、マスカラ、アイライナー、口紅、リップクリーム、シャンプー、リンス、染毛料、分散液、洗浄料等が挙げられる。 また、本発明の肝保護剤を配合しうる医薬品または医薬部外品の形態としては、軟膏剤、クリーム剤、外用液剤等が挙げられる。 上記形態の皮膚外用剤には、本発明による肝保護剤の他に、その肝保護作用を損なわない範囲で化粧品、医薬部外品などの皮膚外用剤に配合される成分、油分、高級アルコール、脂肪酸、紫外線吸収剤、粉体、顔料、界面活性剤、多価アルコール・糖、高分子、生理活性成分、溶媒、酸化防止剤、香料、防腐剤等を配合することができる。 例を以下に羅列するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。(1)油分の例エステル系の油相成分:トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル、2-エチルヘキサン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ブチル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸エチル、パルミチン酸オクチル、イソステアリン酸イソセチル、ステアリン酸ブチル、ミリスチン酸ブチル、リノール酸エチル、リノール酸イソプロピル、オレイン酸エチル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸イソステアリル、パルミチン酸イソステアリル、ミリスチン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソセチル、セバシン酸ジエチル、アジピン酸ジイソプロピル、ネオペンタン酸イソアラキル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、トリ2-エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ2-エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、カプリル酸セチル、ラウリン酸デシル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸デシル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸セチル、ステアリン酸ステアリル、オレイン酸デシル、リシノレイン酸セチル、ラウリン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸イソステアリル、パルミチン酸イソセチル、パルミチン酸イソステアリル、ステアリン酸オクチル、ステアリン酸イソセチル、オレイン酸イソデシル、オレイン酸オクチルドデシル、リノール酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソプロピル、2-エチルヘキサン酸セトステアリル、2-エチルヘキサン酸ステアリル、イソステアリン酸ヘキシル、ジオクタン酸エチレングリコール、ジオレイン酸エチレングリコール、ジカプリン酸プロピレングリコール、ジ(カプリル・カプリン酸)プロピレングリコール、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、トリカプリル酸グリセリル、トリウンデシル酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、ネオペンタン酸オクチルドデシル、オクタン酸イソステアリル、イソノナン酸オクチル、ネオデカン酸ヘキシルデシル、ネオデカン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソステアリル、イソステアリン酸オクチルデシル、ポリグリセリンオレイン酸エステル、ポリグリセリンイソステアリン酸エステル、炭酸ジプロピル、炭酸ジアルキル(C12-18)、クエン酸トリイソセチル、クエン酸トリイソアラキル、クエン酸トリイソオクチル、乳酸ラウリル、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、乳酸オクチルデシル、クエン酸トリエチル、クエン酸アセチルトリエチル、クエン酸アセチルトリブチル、クエン酸トリオクチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ヒドロキシステアリン酸2-エチルヘキシル、コハク酸ジ2-エチルヘキシル、アジピン酸ジイソブチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジオクチル、ステアリン酸コレステリル、イソステアリン酸コレステリル、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、オレイン酸コレステリル、オレイン酸ジヒドロコレステリル、イソステアリン酸フィトステリル、オレイン酸フィトステリル、12-ステアロイルヒドロキシステアリン酸イソセチル、12-ステアロイルヒドロキシステアリン酸ステアリル、12-ステアロイルヒドロキシステアリン酸イソステアリル等が挙げられる。炭化水素系の油相成分:スクワラン、流動パラフィン、α-オレフィンオリゴマー、イソパラフィン、セレシン、パラフィン、流動イソパラフィン、ポリブテン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン等が挙げられる。動植物油とその硬化油、および天然由来のロウ:牛脂、硬化牛脂、豚脂、硬化豚脂、馬油、硬化馬油、ミンク油、オレンジラフィー油、魚油、硬化魚油、卵黄油等の動物油およびその硬化油、アボカド油、アルモンド油、オリーブ油、カカオ脂、キウイ種子油、杏仁油、ククイナッツ油、ゴマ油、小麦胚芽油、コメ胚芽油、コメヌカ油、サフラワー油、シアバター、大豆油、月見草油、シソ油、茶実油、ツバキ油、トウモロコシ油、ナタネ油、硬化ナタネ油、パーム核油、硬化パーム核油、パーム油、硬化パーム油、ピーナッツ油、硬化ピーナッツ油、ヒマシ油、硬化ヒマシ油、ヒマワリ油、ブドウ種子油、ホホバ油、硬化ホホバ油、マカデミアナッツ油、メドホーム油、綿実油、硬化綿実油、ヤシ油、硬化ヤシ油等の植物油およびその硬化油、ミツロウ、高酸価ミツロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬化ラノリン、液状ラノリン、カルナバロウ、モンタンロウ等のロウ等が挙げられる。シリコーン系の油相成分:ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、オクタメチルポリシロキサン、デカメチルポリシロキサン、ドデカメチルシクロシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン、ジメチルシロキサン・メチルセチルオキシシロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチルステアロキシシロキサン共重合体、アルキル変性オルガノポリシロキサン、末端変性オルガノポリシロキサン、アミノ変性シリコーン油、アミノ変性オルガノポリシロキサン、ジメチコノール、シリコーンゲル、アクリルシリコーン、トリメチルシロキシケイ酸、シリコーンRTVゴム等が挙げられる。フッ素系の油相成分:パーフルオロポリエーテル、フッ素変性オルガノポリシロキサン、フッ化ピッチ、フルオロカーボン、フルオロアルコール、フルオロアルキル・ポリオキシアルキレン共変性オルガノポリシロキサン等が挙げられる。(2)高級アルコールの例 ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール、2-エチルヘキサノール、ヘキサデシルアルコール、オクチルドデカノール等が挙げられる。(3)脂肪酸の例 カプリル酸、カプリン酸、ウンデシレン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキン酸、アラキドン酸、ベヘン酸、エルカ酸、2-エチルヘキサン酸等が挙げられる。(4)紫外線吸収剤の例 パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸アミル、パラアミノ安息香酸エチルジヒドロキシプロピル、パラアミノ安息香酸グリセリル、パラアミノ安息香酸エチル、パラアミノ安息香酸オクチル、パラアミノ安息香酸オクチルジメチル、サリチル酸エチレングリコール、サリチル酸オクチル、サリチル酸トリエタノールアミン、サリチル酸フェニル、サリチル酸ブチルフェニル、サリチル酸ベンジル、サリチル酸ホモメンチル、ケイ皮酸ベンジル、パラメトキシケイ皮酸オクチル、パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル、ジパラメトキシケイ皮酸モノ2-エチルヘキサン酸グリセリル、パラメトキシケイ皮酸イソプロピル、パラメトキシヒドロケイ皮酸ジエタノールアミン塩、ジイソプロピル・ジイソプロピルケイ皮酸エステル混合物、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、ヒドロキシメトキシベンゾフェノン、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸及びその塩、ジヒドロキシメトキシベンゾフェノン、ジヒドロキシメトキシベンゾフェノンジスルホン酸ナトリウム、ジヒドロキシベンゾフェノン、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノン、ヒドロキシオクトキシベンゾフェノン、テトラヒドロキシベンゾフェノン、ブチルメトキシジベンゾイルメタン、2、4、6-トリアニリノ-p-(カルボ-2-エチルヘキシル-1-オキシ)-1、3、5-トリアジン、2-(2-ヒドロキシ-5-メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、メチル-O-アミノベンゾエート、2-エチルヘキシル-2-シアノ-3、3-ジフェニルアクリレート、フェニルベンゾイミダゾール硫酸、3-(4-メチルベンジリデン)カンフル、イソプロピルジベンゾイルメタン、4-(3、4-ジメトキシフェニルメチレン)-2、5-ジオキソ-1-イミダゾリジンプロピオン酸2-エチルヘキシル等、およびこれらの高分子誘導体やシラン誘導体等が挙げられる。(5)粉体・顔料の例 赤色104号、赤色201号、黄色4号、青色1号、黒色401号等の色素、黄色4号ALレーキ、黄色203号BAレーキ等のレーキ色素、ナイロンパウダー、シルクパウダー、ウレタンパウダー、テフロン(登録商標)パウダー、シリコーンパウダー、ポリメタクリル酸メチルパウダー、セルロースパウダー、デンプン、シリコーンエラストマー球状粉体、ポリエチレン末等の高分子、黄酸化鉄、赤色酸化鉄、黒酸化鉄、酸化クロム、カーボンブラック、群青、紺青等の有色顔料、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化セリウム等の白色顔料、タルク、マイカ、セリサイト、カオリン、板状硫酸バリウム等の体質顔料、雲母チタン等のパール顔料、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム等の金属塩、シリカ、アルミナ等の無機粉体、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウム、パルミチン酸亜鉛、ミリスチン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、ラウリン酸亜鉛、ウンデシレン酸亜鉛等の金属セッケン、ベントナイト、スメクタイト、窒化ホウ素等が挙げられる。これらの粉体の形状(球状、棒状、針状、板状、不定形状、燐片状、紡錘状等)および粒子径に特に制限はない。なおこれらの粉体は、従来公知の表面処理、例えばフッ素化合物処理、シリコーン処理、シリコーン樹脂処理、ペンダント処理、シランカップリング剤処理、チタンカップリング剤処理、油剤処理、N-アシル化リジン処理、ポリアクリル酸処理、金属セッケン処理、アミノ酸処理、レシチン処理、無機化合物処理、プラズマ処理、メカノケミカル処理等によって事前に表面処理されていてもいなくても構わない。(6)界面活性剤の例アニオン性界面活性剤:脂肪酸セッケン、α-アシルスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリルスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、POEアルキルエーテル硫酸塩、アルキルアミド硫酸塩、アルキルリン酸塩、POEアルキルリン酸塩、アルキルアミドリン酸塩、アルキロイルアルキルタウリン塩、N-アシルアミノ酸塩、POEアルキルエーテルカルボン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、アルキルスルホ酢酸ナトリウム、アシル化加水分解コラーゲンペプチド塩、パーフルオロアルキルリン酸エステル等が挙げられる。カチオン性界面活性剤:塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セトステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、臭化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベヘニン酸アミドプロピルジメチルヒドロキシプロピルアンモニウム、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ラノリン誘導体第四級アンモニウム塩等が挙げられる。両性界面活性剤:カルボキシベタイン型、アミドベタイン型、スルホベタイン型、ヒドロキシスルホベタイン型、アミドスルホベタイン型、ホスホベタイン型、アミノカルボン酸塩型、イミダゾリン誘導体型、アミドアミン型等が挙げられる。ノニオン性界面活性剤:プロピレングリコール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、POEソルビタン脂肪酸エステル、POEソルビット脂肪酸エステル、POEグリセリン脂肪酸エステル、POEアルキルエーテル、POE脂肪酸エステル、POE硬化ヒマシ油、POEヒマシ油、POE・POP共重合体、POE・POPアルキルエーテル、ポリエーテル変性シリコーンラウリン酸アルカノールアミド、アルキルアミンオキシド、水素添加大豆リン脂質等が挙げられる。天然系界面活性剤:レシチン、サポニン、糖系界面活性剤等が挙げられる。(7)多価アルコール、糖の例 エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、3-メチル-1、3-ブタンジオール、1、3-ブチレングリコール、ソルビトール、マンニトール、ラフィノース、エリスリトール、グルコース、ショ糖、果糖、キシリトール、ラクトース、マルトース、マルチトール、トレハロース、アルキル化トレハロース、混合異性化糖、硫酸化トレハロース、プルラン等が挙げられる。またこれらの化学修飾体等も使用可能である。(8)高分子の例 アクリル酸エステル/メタクリル酸エステル共重合体(プラスサイズ、互応化学社製)、酢酸ビニル/クロトン酸共重合体(レジン28-1310、NSC社製)、酢酸ビニル/クロトン酸/ビニルネオデカネート共重合体(28-2930、NSC社製)、メチルビニルエーテルマレイン酸ハーフエステル(ガントレッツES、ISP社製)、T-ブチルアクリレート/アクリル酸エチル/メタクリル酸共重合体(ルビマー、BASF社製)、ビニルピロリドン/ビニルアセテート/ビニルプロピオネート共重合体(ルビスコールVAP、BASF社製)、ビニルアセテート/クロトン酸共重合体(ルビセットCA、BASF社製)、ビニルアセテート/クロトン酸/ビニルピロリドン共重合体(ルビセットCAP、BASF社製)、ビニルピロリドン/アクリレート共重合体(ルビフレックス、BASF社製)、アクリレート/アクリルアミド共重合体(ウルトラホールド、BASF社製)、ビニルアセテート/ブチルマレエート/イソボルニルアクリラート共重合体(アドバンテージ、ISP社製)、カルボキシビニルポリマー(カーボポール、BFGoodrich社製)、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体(ペミュレン、BF Goodrich社製)等のアニオン性高分子化合物や、ジアルキルアミノエチルメタクリレート重合体の酢酸両性化物(ユカフォーマー、三菱化学社製)、アクリル酸オクチルアクリルアミド/アクリル酸ヒドロキシプロピル/メタクリル酸ブチルアミノエチル共重合体(AMPHOMER、NSC社製)等の両性高分子化合物、ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレートの4級化物(GAFQUAT、ISP社製)、メチルビニルイミダゾリウムクロリド/ビニルピロリドン共重合体(ルビコート、BASF社製)等のカチオン性高分子化合物、ポリビニルピロリドン(ルビスコールK、BASF社製)、ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体(ルビスコールVA、BASF社製)、ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体(コポリマー937、ISP社製)、ビニルカプロラクタム/ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体(コポリマーVC713、ISP社製)等のノニオン性高分子化合物等がある。また、セルロースまたはその誘導体、ケラチン及びコラーゲンまたはその誘導体、アルギン酸カルシウム、プルラン、寒天、ゼラチン、タマリンド種子多糖類、キサンタンガム、カラギーナン、ハイメトキシルペクチン、ローメトキシルペクチン、グアーガム、アラビアゴム、結晶セルロース、アラビノガラクタン、カラヤガム、トラガカントガム、アルギン酸、アルブミン、カゼイン、カードラン、ジェランガム、デキストラン等の天然由来高分子化合物も好適に用いることができる。(9)生理活性成分の例 生理活性成分としては、皮膚に塗布した場合に皮膚に何らかの生理活性を与える物質が挙げられる。例えば、美白成分、免疫賦活剤、老化防止剤、紫外線防御剤、スリミング剤、ひきしめ剤、抗酸化剤、発毛剤、育毛剤、保湿剤、血行促進剤、抗菌剤、殺菌剤、乾燥剤、冷感剤、温感剤、ビタミン類、アミノ酸、創傷治癒促進剤、刺激緩和剤、鎮痛剤、細胞賦活剤、酵素成分等が挙げられる。これらの好適な配合成分の例としては、例えばアシタバエキス、アボカドエキス、アマチャエキス、アルテアエキス、アルニカエキス、アロエエキス、アンズエキス、アンズ核エキス、イチョウエキス、ウイキョウエキス、ウコンエキス、ウーロン茶エキス、エイジツエキス、エチナシ葉エキス、オウゴンエキス、オウバクエキス、オウレンエキス、オオムギエキス、オトギリソウエキス、オドリコソウエキス、オランダカラシエキス、オレンジエキス、海水乾燥物、海藻エキス、加水分解エラスチン、加水分解コムギ末、加水分解シルク、カモミラエキス、カロットエキス、カワラヨモギエキス、甘草エキス、カルカデエキス、カキョクエキス、キナエキス、キューカンバ-エキス、グアノシン、クチナシエキス、クマザサエキス、クララエキス、クルミエキス、グレープフルーツエキス、クレマティスエキス、クロレラエキス、クワエキス、ゲンチアナエキス、紅茶エキス、酵母エキス、ゴボウエキス、コメヌカ発酵エキス、コメ胚芽油、コンフリーエキス、コラーゲン、コケモモエキス、サイシンエキス、サイコエキス、サイタイ抽出液、サルビアエキス、サボンソウエキス、ササエキス、サンザシエキス、サンショウエキス、シイタケエキス、ジオウエキス、シコンエキス、シソエキス、シナノキエキス、シモツケソウエキス、シャクヤクエキス、ショウブ根エキス、シラカバエキス、スギナエキス、セイヨウキズタエキス、セイヨウサンザシエキス、セイヨウニワトコエキス、セイヨウノコギリソウエキス、セイヨウハッカエキス、セ-ジエキス、ゼニアオイエキス、センキュウエキス、センブリエキス、ダイズエキス、タイソウエキス、タイムエキス、茶エキス、チョウジエキス、チガヤエキス、チンピエキス、トウキエキス、トウキンセンカエキス、トウニンエキス、トウヒエキス、ドクダミエキス、トマトエキス、納豆エキス、ニンジンエキス、ニンニクエキス、ノバラエキス、ハイビスカスエキス、バクモンドウエキス、パセリエキス、蜂蜜、ハマメリスエキス、パリエタリアエキス、ヒキオコシエキス、ビサボロール、ビワエキス、フキタンポポエキス、フキノトウエキス、ブクリョウエキス、ブッチャーブルームエキス、ブドウエキス、プロポリス、ヘチマエキス、ベニバナエキス、ペパーミントエキス、ボダイジュエキス、ボタンエキス、ホップエキス、マツエキス、マロニエエキス、ミズバショウエキス、ムクロジエキス、メリッサエキス、モモエキス、ヤグルマギクエキス、ユーカリエキス、ユキノシタエキス、ヨクイニンエキス、ヨモギエキス、ラベンダーエキス、リンゴエキス、レタスエキス、レモンエキス、レンゲソウエキス、ローズエキス、ローズマリーエキス、ローマカミツレエキス、ローヤルゼリーエキス等を挙げることができる。 また、デオキシリボ核酸、ムコ多糖類、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、コラーゲン、エラスチン、キチン、キトサン、加水分解卵殻膜などの生体高分子、アミノ酸、加水分解ペプチド、乳酸ナトリウム、尿素、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ベタイン、ホエイ、トリメチルグリシンなどの保湿成分、スフィンゴ脂質、セラミド、フィトスフィンゴシン、コレステロール、コレステロール誘導体、リン脂質などの油性成分、ε-アミノカプロン酸、グリチルリチン酸、β-グリチルレチン酸、塩化リゾチーム、グアイアズレン、ヒドロコールチゾン等の免疫賦活剤、ビタミンA、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、パントテン酸カルシウム、ビオチン、ニコチン酸アミド、ビタミンCエステル等のビタミン類、アラントイン、ジイソプロピルアミンジクロロアセテート、4-アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸等の活性成分、トコフェロール、カロチノイド、フラボノイド、タンニン、リグナン、サポニン等の抗酸化剤、α-ヒドロキシ酸、β-ヒドロキシ酸などの細胞賦活剤、γ-オリザノール、ビタミンE誘導体などの血行促進剤、レチノール、レチノール誘導体等の創傷治癒剤、アルブチン、コウジ酸、プラセンタエキス、イオウ、エラグ酸、リノール酸、トラネキサム酸、グルタチオン等の美白剤、セファランチン、カンゾウ抽出物、トウガラシチンキ、ヒノキチオール、ヨウ化ニンニクエキス、塩酸ピリドキシン、DL-α-トコフェロール、酢酸DL-α-トコフェロール、ニコチン酸、ニコチン酸誘導体、パントテン酸カルシウム、D-パントテニルアルコール、アセチルパントテニルエチルエーテル、ビオチン、アラントイン、イソプロピルメチルフェノール、エストラジオール、エチニルエストラジオール、塩化カプロニウム、塩化ベンザルコニウム、塩酸ジフェンヒドラミン、タカナール、カンフル、サリチル酸、ノニル酸バニリルアミド、ノナン酸バニリルアミド、ピロクトンオラミン、ペンタデカン酸グリセリル、L-メントール、モノニトログアヤコール、レゾルシン、γ-アミノ酪酸、塩化ベンゼトニウム、塩酸メキシレチン、オーキシン、女性ホルモン、カンタリスチンキ、シクロスポリン、ジンクピリチオン、ヒドロコールチゾン、ミノキシジル、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、ハッカ油、ササニシキエキス等の育毛剤などが挙げられる。(10)酸化防止剤の例 亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、エリソルビン酸、エリソルビン酸ナトリウム、チオジプロピオン酸ジラウリル、トコフェロール、トリルビグアナイド、ノルジヒドログアヤレチン酸、パラヒドロキシアニソール、ブチルヒドロキシアニソール、ジブチルヒドロキシトルエン、ステアリン酸アスコルビル、パルミチン酸アスコルビル、没食子酸オクチル、没食子酸プロピル、カロチノイド、フラボノイド、タンニン、リグナン、サポニン、リンゴエキスやチョウジエキスなどの酸化防止効果の認められる植物エキス等が挙げられる。(11)溶媒の例 精製水、エタノール、低級アルコール、エーテル類、LPG、フルオロカーボン、N-メチルピロリドン、フルオロアルコール、揮発性直鎖状シリコーン、次世代フロン等が挙げられる。 以下の調製例および実施例により本発明をさらに詳細に説明する。 以下の調製例では、先ず、クルミの種皮を含む仁または種皮の粉砕物からクルミ抽出物を調製し、これを樹脂カラムおよびHPLCを用いて精製することで,クルミ由来のポリフェノール(上記ペドゥンクラジン等の各成分)を得た。続く実施例1では、これら調製例1で得られた各成分について、肝保護作用を調べた。 調製例1 中国産の乾燥したクルミの種皮を含む仁または種皮(10 kg)に、70%エタノール(15 L)を加え、24時間室温で抽出した。得られた抽出液を濾過後、50℃以下で、含水エタノールを留去することにより、クルミ抽出物を得た。得られたクルミ抽出物を水に懸濁し,酢酸エチルおよびn-ブタノールで分配し,n-ブタノールを留去してn-ブタノール分画を得た。n-ブタノール分画(20 g)をダイアイオンHP-20に通液し,水および10,20,40%エタノールで随時溶出した。各溶出分画を濃縮後,10%溶出部(0.95g)をトヨパールHW-40カラムを用いて10〜50%含水メタノールにて溶出し、その後、メタノールにて更に溶出し、更に(メタノール:水:アセトン=(7:1:2)の重量比で調製した溶媒にて溶出してペドゥンクラジン(253.9mg)を得た。 20%溶出部(4.6g)をトヨパールHW-40カラムを用いて20〜70%含水メタノールで溶出し、その後、メタノールで溶出し、更に(メタノール:水:アセトン)=(7:1:2)にて調製した溶媒にて更に溶出し,次いでHPLC(デベロシル C30-UG-5(野村化学),10mMリン酸-10mMリン酸カリウム-アセトニトリル(42.5:42.5:15)または10mMリン酸-10mMリン酸カリウム-エタノール-酢酸エチル(42.5:42.5:10:5)で分画し,カスアリクチン(163.5mg),テリマグランジンI(585.8 mg),テリマグランジンII(7.6 mg),ルゴシンC(37.1mg),カスアリニン(176.9mg)を得た。得られた上記各成分についてはNMRデータを標準物質と比較することで同定した。 実施例1:四塩化炭素誘発ラット肝細胞障害抑制活性 調製例1で得られた各成分の肝保護作用について、四塩化炭素により惹起された肝細胞障害モデルを使用して調べた。すなわちラットからコラゲナーゼ灌流法により得た肝細胞(4×104cells/100 mL)を前培養(4時間)した後,5mM四塩化炭素およびサンプルを含有する培地に交換した。40時間培養の後,MTTアッセイにより細胞の障害を測定した。測定結果を表1に示す。 表1の結果はいずれも、平均値±標準誤差(n=8)で表記した。上記表1の結果より、本発明の肝保護剤が、in vitroにおいて肝細胞の障害を抑制することが分かる。 四塩化炭素により惹起される肝障害は、前述のように、投与された四塩化炭素が肝臓に存在する代謝酵素によりトリクロルメチルラジカルに代謝され、このラジ カルに起因する連鎖反応により、肝内に過酸化脂質が堆積することによって誘導される障害であると考えられている。従って、この四塩化炭素によって誘発される肝障害を抑制するには、トリクロルメチルラジカルを消去することと、過剰に産生される活性酸素を消去することが必要である。本発明の肝保護剤は、前述の実施例1の結果から、これら両者の作用に基づくものであると考えられる。 これにより、クルミの種皮から抽出された各成分について肝保護作用を有することが確認された。 尚、上記実施例は、本発明を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内にて適用されることは勿論である。例えば、本実施例では、クルミの種皮を含む仁または種皮から得られた各々1成分のみについて説明したが、これらの各成分の混合物を使用しても良い。配合例 以下に本発明の肝保護剤の配合例を挙げるが、下記配合例は本発明を限定するものではない。 配合例1:チューインガム 砂糖 53.0wt% ガムベース 20.0 グルコース 10.0 水飴 16.0 香料 0.5 肝保護剤 0.5 100.0wt% 配合例2:グミ 還元水飴 40.0wt% グラニュー糖 20.0 ブドウ糖 20.0 ゼラチン 4.7 水 9.68 キウイ果汁 4.0 キウイフレーバー 0.6 色素 0.02 肝保護剤 1.0 100.0wt% 配合例3:キャンディー 砂糖 50.0wt% 水飴 33.0 水 14.4 有機酸 2.0 香料 0.2 肝保護剤 0.4 100.0wt% 配合例4:ヨーグルト(ハード・ソフト) 牛乳 41.5wt% 脱脂粉乳 5.8 砂糖 8.0 寒天 0.15 ゼラチン 0.1 乳酸菌 0.005 肝保護剤 0.4 香料 微量 水 残余 100.0wt% 配合例5:清涼飲料 果糖ブドウ糖液糖 30.0wt% 乳化剤 0.5 肝保護剤 0.05 香料 適量 精製水 残余 100.0wt% 配合例6:ソフトカプセル 米胚芽油 87.0wt% 乳化剤 12.0 肝保護剤 1.0 100.0wt% 配合例7:錠剤 乳糖 54.0wt% 結晶セルロース 30.0 澱粉分解物 10.0 グリセリン脂肪酸エステル 5.0 肝保護剤 1.0 100.0wt% 配合例8:顆粒内服剤(医薬品) 肝保護剤 1.0wt% 乳糖 30.0 コーンスターチ 60.0 結晶セルロース 8.0 ポリビニールピロリドン 1.0 100.0wt% 配合例9:錠菓 砂糖 76.4wt% グルコース 19.0 ショ糖脂肪酸エステル 0.2 肝保護剤 0.5 精製水 3.9 100.0wt% 配合例10:化粧クリーム スクワラン 20.0wt% ミツロウ 5.0 精製ホホバ油 5.0 グリセリン 5.0 グリセリンモノステアレート 2.0 ポリオキシエチレン(20)ソルビタン- モノステアレート 2.0 肝保護剤 2.0 防腐剤 適量 香料 適量 精製水 残余 100.0wt% 配合例11:化粧水 エタノール 5.0wt% グリセリン 2.0 1,3−ブチレングリコール 2.0 ポリエチレンオレイルエーテル 0.5 クエン酸ナトリウム 0.1 クエン酸 0.1 肝保護剤 0.1 精製水 残余 100.0wt% 配合例12:ボディージェル マカデミアナッツ油 2.0wt% ミリスチン酸オクチルドデシル 10.0 メチルフェニルポリシロキサン 5.0 ベヘニルアルコール 3.0 ステアリン酸 3.0 バチルアルコール 1.0 モノステアリン酸グリセリル 1.0 テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット 2.0 水素添加大豆リン脂質 1.0 セラミド 0.1 パルミチン酸レチノール 0.1 防腐剤 適量 ツボクサ抽出物 1.0 肝保護剤 1.0 1、3−ブチレングリコール 5.0 精製水 残余 100.0wt% 配合例13:乳液 スクワラン 4.0wt% ワセリン 2.5 セタノール 2.0 グリセリン 2.0 親油型モノステアリン酸グリセリン 1.0 ステアリン酸 1.0 L−アルギニン 1.0 肝保護剤 0.5 水酸化カリウム 0.1 香料 微量 精製水 残余 100.0wt% 配合例14:浴用剤(液状) プロピレングリコール 50.0wt% エタノール 20.0 硫酸ナトリウム 5.0 肝保護剤 0.5 ラノリン 0.5 アボガド油 0.5 色素 1.5 香料 22.0 100.0wt% 以上、説明したように、本発明の肝保護剤は、毎日摂取することにより体内の酸化障害が予防できかつ活性酸素の毒性に基づく肝障害を予防でき、さらには病態の悪化を緩和することができる。本発明の肝保護剤は、ニシキギ科クルミ属の天然植物、特にクルミの種皮を含む仁及び/又はクルミの仁の種皮から抽出されたクルミ抽出物を含有することから、現在入手可能な肝保護剤に比べて、副作用が少なく人体により安全である。本発明の肝保護剤を医薬組成物または食品に含有させることにより、日常において、より簡易に経口摂取できる。また、本発明は皮膚外用剤として利用することができ、皮膚から摂取することができる肝保護剤を提供することができる。更に、肝保護作用を有することにより、肝臓障害に起因するしみ等を効果的に予防することができる。 エラジタンニンを有効成分とする肝保護剤。 前記エラジタンニンは、グルコースの4位と6位、及び2位と3位のうちの少なくとも一方にヘキサヒドロジフェノイル基が置換されたものであることを特徴とする請求項1に記載の肝保護剤。 前記エラジタンニンは、ペドゥンクラジン(Pedunculagin)、テリマグランジン(Tellimagrandin)I、カスアリクチン(Casuarictin)、テリマグランジン(Tellimagrandin)II、ルゴシン(Rugsin)C、カスアリニン(Casuarinin)、から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の肝保護剤。 前記エラジタンニンはクルミの種皮を含む仁及び/又はクルミの仁の種皮から抽出されたものであることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の肝保護剤。 クルミの種皮を含む仁及び/又はクルミの仁の種皮から抽出されたクルミ抽出物であって、 クルミ由来のポリフェノールを含有し、該クルミ由来のポリフェノールとして少なくともエラジタンニンを含有することを特徴とするクルミ抽出物。 前記エラジタンニンとして、ペドゥンクラジン(Pedunculagin)、テリマグランジン(Tellimagrandin)I、カスアリクチン(Casuarictin)、テリマグランジン(Tellimagrandin)II、ルゴシン(Rugsin)C、カスアリニン(Casuarinin)、から選ばれる少なくとも1種を含有することを特徴とするクルミ抽出物。 請求項1〜4の何れか1項に記載の肝保護剤を含有する医薬品。 請求項1〜4の何れか1項に記載の肝保護剤を含有する皮膚外用剤。 請求項1〜4の何れか1項に記載の肝保護剤を含有する飲食品。 請求項1〜4の何れか1項に記載の肝保護剤を含有する哺乳類動物用飼料。請求項5又は請求項6に記載のクルミ抽出物を有効成分とする肝保護剤。 請求項5又は請求項6に記載のクルミ抽出物を含有する医薬品。 請求項5又は請求項6に記載のクルミ抽出物を含有する皮膚外用剤。 請求項5又は請求項6に記載のクルミ抽出物を含有する飲食品。 請求項5又は請求項6に記載のクルミ抽出物を含有する哺乳類動物用飼料。 【課題】活性酸素種を速やかに解毒し代謝してその産生や蓄積を防止するために肝臓を保護しながら、抗酸化活性を有する肝保護剤を提供することであって、特に、従来の医薬品に比べて副作用が少ない、天然起源の物質を含有する特に経口投与可能な肝保護剤を提供する。【解決手段】本発明の肝保護剤は、エラジタンニンを有効成分とすることを特徴とする。また、上記エラジタンニンは、ペドゥンクラジン(Pedunculagin)、テリマグランジン(Tellimagrandin)I、カスアリクチン(Casuarictin)、テリマグランジン(Tellimagrandin)II、ルゴシン(Rugsin)C、カスアリニン(Casuarinin)、から選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。【選択図】 なし